JP7031480B2 - 電力変換装置の冷却システム - Google Patents
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Description
特許文献1には、素子収容部内に冷却水流通部を流通する冷却水の一部が内部を流通する冷却壁を備え、この冷却壁に沿って、リアクトルに接続されたバスバを配策し、バスバの熱を金属ケースの冷却壁で放熱するようになっている。
モータの内部の絶縁性冷媒を、電力変換装置の筐体の内部に配索されたバスバの上方からバスバに滴下可能であり、かつ、筐体の内部からモータハウジングに回収可能な絶縁性冷媒流路を備える電力変換装置の冷却システムとした。
(実施の形態1)
まず、図1に基づいて、実施の形態1の電力変換装置の冷却システムA(以下、単に冷却システムAと称する)について説明する。
オイル回収口32は、モータMの外郭を形成するモータハウジング50に設けられ、インバータINVの内部に供給されたオイルoilを、モータMの内部に回収する開口部である。
排出口33は、モータハウジング50に設けられ、モータMの内部のオイルoilを、モータMの外部の熱交換器10に排出する開口部である。
この第2の冷却システムBは、本開示の要旨とするものではないため、簡単に説明すると、冷却水循環路1,2を備える。これらの冷却水循環路1,2は、不図示のポンプにより冷却水が循環され、かつ、インバータINVおよびモータMの冷却と、熱交換器10におけるオイルとの熱交換(冷却)を行う。
次に、冷却システムAのインバータINVにおける冷却構造について説明する。
図2は、冷却システムAのインバータINVにおける冷却構造の概略を示す構造説明図である。
そして、インバータINVの外郭を形成するインバータハウジング40は、モータMの外郭を形成するモータハウジング50の上面を覆って設けられ、モータハウジング50の上面に隣接してインバータ収容空間41が形成されている。
そして、平滑コンデンサ61には、第1バスバ71および第2バスバ72が接続されている。第1バスバ71は、PN端子として、平滑コンデンサ61と外部の電源(不図示)とを接続している。また、第2バスバ72は、平滑コンデンサ61とパワーモジュール62とを接続している。
さらに、パワーモジュール62は、第3バスバ73を介してモータMのコイル(不図示)と接続されている。なお、第3バスバ73の途中には、電流センサ63が設けられている。
冷却システムAは、モータMの内部のオイルoilを汲み出し、第2バスバ72および第3バスバ73の上方から滴下させ、各バスバ72,73を冷却し、モータハウジング50の内部に回収する構造となっている。
なお、図2に示すオイル回収口32a,32b,32cが、図1に示すオイル回収口32に対応している。また、第2のオイル流路102、第3のオイル流路103をいずれか一方とした場合には、これに対応し、オイル供給口31b,31cおよびオイル回収口32b,32cも、いずれか一方としてもよい。
次に、上述した絶縁性冷媒流路としての各オイル流路101,102,103について説明する。
まず、オイル供給口31aから第2バスバ72にオイルを滴下させオイル回収口32aで回収する第1のオイル流路101について、図4A,図4Bに基づいて説明する。
また、モータハウジング50に回収されたモータMの内部のオイルは、その一部がポンプ20により吸引され、途中で熱交換器10において放熱した後、インバータINVに供給される。したがって、オイルoilは、上述のように、インバータINVとモータMとを循環する。
第3のオイル流路103において、第1、第2のオイル流路101、102との相違点は、第3バスバ73が、第2の流路形成部材190の内部で下方に折曲されて、第3のオイル流路103に沿ってモータハウジング50内まで延在されている点である。
よって、オイルoilは、第3バスバ73との接触時に、第3バスバ73と熱交換を行って発熱部83(図2参照)を冷却した後、モータハウジング50の内部に回収される。
本実施の形態1では、図1に示すように、第2の冷却システムBにより冷却水を循環し、図2に示すウォータジャケット42を冷却することにより、インバータINVの平滑コンデンサ61(発熱部81)の冷却を行うとともに、パワーモジュール62の冷却を行う。
さらに、第3バスバ73の発熱部83における熱は、第3バスバ73からパワーモジュール62を介してウォータジャケット42の水路1bにより冷却される。
すなわち、第1の冷却システムAでは、絶縁性冷媒であるオイルoilを、ウォータジャケット42に形成されたオイル供給口31a,31b,31cから第2バスバ72および第3バスバ73に滴下して両バスバ72,73の冷却を行う。
なお、オイルoilは、モータMの潤滑および冷却用のものであり、モータMの内部を循環されるとともに、その一部を、冷却システムAにおいて循環させて、上記の両バスバ72,73の冷却に用いている。
(1)実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAは、
モータMに接続されたインバータINVの冷却システムAであって、
モータMの内部を循環される絶縁性冷媒としてのオイルoilと、
モータMの内部のオイルoilを、インバータハウジング40内に配索された第2バスバ72および第3バスバ73の上方から各バスバ72,73に滴下可能であり、かつ、インバータハウジング40からモータMの外郭を形成するモータハウジング50に回収可能に形成された第1~第3のオイル流路101,102,103と、
を備える。
このように、各バスバ72,73に対して絶縁性を有したオイルoilを直接滴下して冷却するため、各バスバ72,73をウォータジャケット42になどに沿わせる場合と比較して、各バスバ72,73の形状の単純化して小型化が可能である。また、各バスバ72,73をウォータジャケット42などに対して絶縁する絶縁体が不要となりコスト低減が可能となる。
加えて、各バスバ72,73を、ウォータジャケット42に沿わせる場合のように、冷媒に対して固体(ウォータジャケット42)を介在させることなく、冷媒としてオイルoilにより直接冷却するため、間接的な固体熱伝搬と比較して、冷却性能も優れる。
各オイル流路101~103は、インバータINVに設けられて冷却水が循環されるウォータジャケット42を通って形成されたウォータジャケット内油路30aを備える。
したがって、ウォータジャケット42においてオイルoilを冷却することで、各バスバ72,73の冷却性能を向上できる。
ウォータジャケット内油路30aには、オイルoilを各バスバ72,73の上方位置から各バスバ72,73に向けて滴下可能なオイル供給口31a,31b,31cが設けられている。
したがって、各バスバ72,73に対し重力を利用してオイルoilを供給し冷却を行うことができる。
よって、インバータINVの内部において、各バスバ72,73に対してオイルoilを送出する構成を設ける場合と比較して、部品点数を削減し、小型化およびコストダウンを図ることができる。
各バスバ72,73は、各バスバ72,73を貫通した貫通穴72a,73aを備える。
したがって、オイルoilと各バスバ72,73との接触面積が増え、貫通穴72a,73aを設けない場合と比較して、各バスバ72,73の冷却性能が向上する。また、モータハウジング50におけるオイルoilの回収も円滑に行うことが可能となる。
第1のオイル流路101(第2のオイル流路102)は、インバータハウジング40の上部に形成されたオイル供給口31a(31b)と、インバータハウジング40の下部に形成されてモータハウジング50に繋がるオイル回収口32a(32b)との間に配置された流路形成部材90を備え、
第2バスバ72は、流路形成部材90を貫通している。
したがって、流路形成部材90により、第2バスバ72に滴下したオイルoilがインバータINVの他の部品へ飛散するのを防止することができる。
第3のオイル流路103は、インバータハウジング40の上部に形成されたオイル供給口31cと、インバータハウジング40の下部に形成されてモータハウジング50に繋がるオイル回収口32cとの間に配置された流路形成部材190を備え、
第3バスバ73は、流路形成部材190の外部から内部に貫通され、かつ、流路形成部材190の内部からオイル回収口32cを通ってモータハウジング50の内部に配索されている。
したがって、上記(5)と同様に、流路形成部材190により、第3バスバ73に滴下されたオイルoilが、インバータINVの他の部品へ飛散するのを防止することができる。さらに、第3バスバ73に滴下されたオイルoilは、第3バスバ73を伝ってモータハウジング50に滴下し回収され、回収をより円滑に行うことができる。
インバータハウジング40は、モータハウジング50の上側に並設されている。
したがって、インバータINVに供給されたoilを、重力を利用してモータハウジング50の内部に回収でき、構造の簡略化を図ることができ、かつ、コストを低減できる。
以下に、他の実施の形態の電力変換装置の冷却システムについて説明する。なお、他の実施の形態の電力変換装置の冷却システムについて説明するのにあたり、共通するものには共通する符号を付けて説明を省略する。
次に、図5A、図5Bに基づいて、実施の形態2の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
図5A,図5Bには、実施の形態1で示した第2バスバ72および第3バスバ73の変形例であるバスバ271およびバスバ272を示す。
これらのバスバ271,272は、上方から滴下されるオイルoilを一時貯留可能な樋状に形成されている。
よって、バスバ271に滴下されたオイルoilが飛び散りにくい。また、バスバ271は、オイルoilが溝部271cに一時的に貯留されるため、オイルoilとバスバ271との熱交換を確実に行うことができ、かつ、バスバ271におけるオイルoilとの接触面積も拡大でき、これによっても熱交換性能(冷却性能)が向上する。
バスバ271、272は、上方のオイル供給口31から供給される冷却液を、貯留可能な溝部271c,272cを備える。
次に、図6に示す実施の形態3の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
実施の形態3は、流路形成部材390を、ウォータジャケット内油路30aを形成するウォータジャケット342と一体に形成した例であり、図6は第1のオイル流路101を形成する部位を示す。また、実施の形態1で説明したように、図示は省略するが流路形成部材390は、コンバータ60のハウジング61aとも一体に形成することができる。
流路形成部材390を、ウォータジャケット342と一体に形成したため、部品点数を削減してコスト低減を図ることができる。
次に、図7A,図7Bに示す実施の形態4の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この流路形成部材490は、上部円筒部491、バスバ装着筒部492、下部円筒部493を備える。上部円筒部491は、一方の第2バスバ72(a)の上方に配置され、その上方に図示を省略したオイル供給口31aが配置されている。
流路形成部材490が、2本の第2バスバ72(a)、72(b)を通過するオイル流路401を形成する。
したがって、部品点数を削減してコスト削減を図ることができる。
次に、図8A,図8B、図8Cに示す実施の形態5の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この実施の形態5は、2本の第2バスバ572(a)、572(b)を上下に並設し、1つの流路形成部材590に貫通させた例である。
上部円筒部591と下部円筒部593は、実施の形態1と同様に、上下に略同軸に配置されている。
1つの流路形成部材590に、上下に並設した第2バスバ572(a)、572(b)を貫通させた。
したがって、部品点数を削減してコスト低減を図ることができ、かつ、インダクタンスを低減することが可能である。
次に、図9A,図9Bに示す実施の形態6の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この実施の形態6は、実施の形態1の変形例であり、流路形成部材690を、第2バスバ72に対してアウトサート樹脂成形を行って形成した例である。
上部円筒部691と下部円筒部693は、実施の形態1と同様に、上下に略同軸に配置されている。
次に、図10A,図10Bに示す実施の形態7の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この実施の形態7は、実施の形態4の変形例であり、流路形成部材790を、2本の第2バスバ72(a)、72(b)に対してアウトサート樹脂成形を行って形成した例である。
次に、図11A,図11Bに示す実施の形態8の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この実施の形態8は、実施の形態5の変形例であり、上下に並設した2本の第2バスバ872(a)、872(b)に対して流路形成部材890を、アウトサート樹脂成形を行って形成した例である。
上面側筒部892aは、第2バスバ872(a)の上面に略逆U字断面状に形成されている。中間筒部892bは、第2バスバ872(a)の下面と第2バスバ872(b)の上面との間に、筒状に設けられている。下面側筒部892cは、第2バスバ872(b)の下面に略U字断面状に形成されている。
31 :オイル供給口(冷媒供給口)
31a :オイル供給口(冷媒供給口)
31b :オイル供給口(冷媒供給口)
31c :オイル供給口(冷媒供給口)
32 :オイル回収口(冷媒回収口)
32a :オイル回収口(冷媒回収口)
32b :オイル回収口(冷媒回収口)
32c :オイル回収口(冷媒回収口)
40 :インバータハウジング(筐体)
42 :ウォータジャケット
50 :モータハウジング
72 :第2バスバ
72a :貫通穴
73 :第3バスバ
73a :貫通穴
90 :流路形成部材
101 :第1のオイル流路(絶縁性冷媒流路)
102 :第2のオイル流路(絶縁性冷媒流路)
103 :第3のオイル流路(絶縁性冷媒流路)
190 :第2の流路形成部材
A :第1の冷却システム(実施の形態1の電力変換装置の冷却システム)
INV :インバータ(電力変換装置)
M :モータ
oil :オイル(絶縁性冷媒)
Claims (8)
- モータに接続された電力変換装置の冷却システムであって、
前記モータの内部を循環される絶縁性冷媒と、
前記モータの内部の絶縁性冷媒を、前記電力変換装置の筐体の内部に配索されたバスバの上方からバスバに滴下可能であり、かつ、前記筐体の内部から前記モータの外郭を形成するモータハウジングに回収可能に形成された絶縁性冷媒流路と、
を備える電力変換装置の冷却システム。 - 請求項1に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
前記絶縁性冷媒流路は、前記電力変換装置に設けられて冷却水が循環されるウォータジャケットを通って形成されたウォータジャケット内流路を備える電力変換装置の冷却システム。 - 請求項2に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
前記ウォータジャケット内流路には、前記絶縁性冷媒を前記バスバの上方位置から前記バスバに向けて滴下可能な冷媒供給口が設けられている電力変換装置の冷却システム。 - 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
前記バスバは、このバスバを貫通した貫通穴を備える電力変換装置の冷却システム。 - 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
前記バスバは、上方から滴下される前記絶縁性冷媒を貯留可能な樋状に形成されている電力変換装置の冷却システム。 - 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
前記絶縁性冷媒流路は、前記筐体の上部に形成された冷媒供給口と、前記筐体の下部に形成されて前記モータハウジングに繋がる冷媒回収口との間に配置された流路形成部材を備え、
前記バスバは、前記流路形成部材を貫通して設けられている電力変換装置の冷却システム。 - 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
前記絶縁性冷媒流路は、前記筐体の上部に形成された冷媒供給口と、前記筐体の下部に形成されて前記モータハウジングに繋がる冷媒回収口との間に配置された流路形成部材を備え、
前記バスバは、前記流路形成部材の外部から内部に貫通され、かつ、前記流路形成部材の内部から前記冷媒回収口を通って前記モータハウジング内に配索されている電力変換装置の冷却システム。 - 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
前記筐体は、前記モータハウジングの上側に並設されている電力変換装置の冷却システム。
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