JP7031480B2 - 電力変換装置の冷却システム - Google Patents

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Description

本開示は、電力変換装置の冷却システムに関する。
従来、電力変換装置において発熱部であるバスバの冷却を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、素子収容部内に冷却水流通部を流通する冷却水の一部が内部を流通する冷却壁を備え、この冷却壁に沿って、リアクトルに接続されたバスバを配策し、バスバの熱を金属ケースの冷却壁で放熱するようになっている。
特開2015-177585号公報
上記の従来技術では、バスバを金属ケースのウォータジャケットに押し付けて冷却しているため、バスバとウォータジャケットとの間には、絶縁材が必要であり、絶縁材の分だけ余分にコストがかかる。また、リアクトルと平滑コンデンサとの間を冷却壁により熱的に遮断した構造であるため、その分、電力変換装置内にスペースが必要であり、かつ、バスバも、冷却壁を迂回し、かつ、冷却壁に沿わせるために、そのためのスペースおよびバスバの長さが必要になる。
本発明は、上記問題に着目して成されたもので、小型化およびコスト低減が可能な電力変換装置の冷却システムの提供を目的とする。
上述の目的を達成するため、本開示の電力変換装置の冷却システムは、
モータの内部の絶縁性冷媒を、電力変換装置の筐体の内部に配索されたバスバの上方からバスバに滴下可能であり、かつ、筐体の内部からモータハウジングに回収可能な絶縁性冷媒流路を備える電力変換装置の冷却システムとした。
本開示の電力変換装置の冷却システムでは、小型化およびコスト低減が可能である。
実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAの全体の概略を示す全体図である。 実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAのインバータINVにおける冷却構造の概略を示す構造説明図である。 実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAのウォータジャケット42に設けられたウォータジャケット内油路30aを示すウォータジャケット42の一部を切断した状態の斜視図である。 実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAの要部を示す斜視図である。 実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAにおける第2バスバ72を冷却する第1のオイル流路101を示す断面図であり、図4AのS4B-S4B線の位置での断面を示す。また、図4Bは第2のオイル流路102を示す断面図を兼ねる。 実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAにおける第3バスバ73を冷却する第3のオイル流路103を示す断面図である。 実施の形態2の電力変換装置の冷却システムに用いるバスバを示す斜視図である。 実施の形態2の電力変換装置の冷却システムに用いる他のバスバを示す斜視図である。 実施の形態3の電力変換装置の冷却システムの要部である第1のオイル流路101を示す断面図である。なお、図6は第2のオイル流路102を示す断面図を兼ねる。 実施の形態4の電力変換装置の冷却システムにおける第2バスバ272,272および流路形成部材490を示す斜視図である。 実施の形態4の電力変換装置の冷却システムにおける第1のオイル流路401を示す断面図であり、図7AのS7B-S7B線の位置での断面を示す。 実施の形態5の電力変換装置の冷却システムにおける第2バスバ572(a),572(b)および流路形成部材590を示す斜視図である。 実施の形態5の電力変換装置の冷却システムにおける第1のオイル流路501を示す断面図であり、図8AのS8BC-S8BC線の位置での断面を示す。 実施の形態5の電力変換装置の冷却システムの変形例を示す断面図である。 実施の形態6の電力変換装置の冷却システムにおける第2バスバ72,72および流路形成部材690を示す斜視図である。 実施の形態6の電力変換装置の冷却システムにおける第1のオイル流路601を示す断面図であり、図9AのS9B-S9B線の位置での断面を示す。 実施の形態7の電力変換装置の冷却システムにおける第2バスバ72(a),72(b)および流路形成部材790を示す斜視図である。 実施の形態7の電力変換装置の冷却システムにおける第1のオイル流路701を示す断面図であり、図10AのS10B-S10B線の位置での断面を示す。 実施の形態8の電力変換装置の冷却システムにおける第2バスバ872(a),872(b)および流路形成部材890を示す斜視図である。 実施の形態8の電力変換装置の冷却システムにおける第1のオイル流路801を示す断面図であり、図11AのS11B-S11B線の位置での断面を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず、図1に基づいて、実施の形態1の電力変換装置の冷却システムA(以下、単に冷却システムAと称する)について説明する。
この冷却システムAは、モータMの駆動に用いるインバータ(電力変換装置)INVの冷却を、モータMの潤滑および冷却に用いるオイルoilを絶縁性冷媒として用いて行うもので、熱交換器10、ポンプ20、冷媒循環路30を備える。
なお、モータMおよびインバータINVとしては、例えば、車両の駆動源として搭載されたものを用いることができる。また、インバータINVは、モータMの上側に一体的に並設されている。
冷媒循環路30は、ポンプ20の吐出部21から、インバータINV、モータMを順に通った後、熱交換器10を通ってポンプ20の吸入部22に至る流路である。なお、冷媒循環路30の途中には、オイル供給口31、オイル回収口32、排出口33を備える。
オイル供給口31は、インバータINVの外郭を形成するインバータハウジング40(図2参照)に設けられ、インバータINVの内部にオイルoil(図2参照)を供給する開口部である。
オイル回収口32は、モータMの外郭を形成するモータハウジング50に設けられ、インバータINVの内部に供給されたオイルoilを、モータMの内部に回収する開口部である。
排出口33は、モータハウジング50に設けられ、モータMの内部のオイルoilを、モータMの外部の熱交換器10に排出する開口部である。
熱交換器10は、オイルoilの熱を、後述する第2の冷却システムBの冷却水と熱交換を行う。なお、熱交換器10として、オイルの熱を大気中に放熱するものを用いてもよい。
さらに、モータMおよびインバータINVには、実施の形態1の冷却システムAと並列に、冷却水を用いた第2の冷却システムBが設けられている。
この第2の冷却システムBは、本開示の要旨とするものではないため、簡単に説明すると、冷却水循環路1,2を備える。これらの冷却水循環路1,2は、不図示のポンプにより冷却水が循環され、かつ、インバータINVおよびモータMの冷却と、熱交換器10におけるオイルとの熱交換(冷却)を行う。
(インバータにおける冷却構造)
次に、冷却システムAのインバータINVにおける冷却構造について説明する。
図2は、冷却システムAのインバータINVにおける冷却構造の概略を示す構造説明図である。
前述したように、インバータINVは、モータMの上側に一体的に設けられている。
そして、インバータINVの外郭を形成するインバータハウジング40は、モータMの外郭を形成するモータハウジング50の上面を覆って設けられ、モータハウジング50の上面に隣接してインバータ収容空間41が形成されている。
インバータINVは、平滑コンデンサ61およびパワーモジュール62を備える。
そして、平滑コンデンサ61には、第1バスバ71および第2バスバ72が接続されている。第1バスバ71は、PN端子として、平滑コンデンサ61と外部の電源(不図示)とを接続している。また、第2バスバ72は、平滑コンデンサ61とパワーモジュール62とを接続している。
さらに、パワーモジュール62は、第3バスバ73を介してモータMのコイル(不図示)と接続されている。なお、第3バスバ73の途中には、電流センサ63が設けられている。
また、インバータハウジング40の一部に、ウォータジャケット42が設けられている。このウォータジャケット42には、前述の冷却水循環路1の一部を形成する水路1a,1bが形成されている。このウォータジャケット42により、平滑コンデンサ61およびパワーモジュール62の冷却が行われる。
そして、インバータINVでは、作動時に平滑コンデンサ61、第2バスバ72および第3バスバ73において発熱するもので、各発熱箇所を発熱部81,82,83とする。なお、各バスバ71,72,73は、それぞれ、複数のものが水平方向に重なって配置されている。
本実施の形態1の冷却システムAは、第2バスバ72および第3バスバ73、すなわち、発熱部82,83の冷却を行う。
冷却システムAは、モータMの内部のオイルoilを汲み出し、第2バスバ72および第3バスバ73の上方から滴下させ、各バスバ72,73を冷却し、モータハウジング50の内部に回収する構造となっている。
そこで、図3に示すように、ウォータジャケット42には、冷媒循環路30の一部を形成するウォータジャケット内油路30aが形成されている。このウォータジャケット内油路30aは、ウォータジャケット42の冷却水との熱交換性を高めるべく、ウォータジャケット42の水路1aと水路1bとの一方あるいは両方に沿って設けられている。
図2に戻り、インバータINVには、ウォータジャケット内油路30aとモータハウジング50との間に、第2バスバ72の冷却用の第1のオイル流路101と、第3バスバ73の冷却用の第2のオイル流路102および第3のオイル流路103が形成されている。なお、第2のオイル流路102と第3のオイル流路103とは、いずれか一方のみを形成してもよい。
ウォータジャケット内油路30aには、図2に示すように、第2バスバ72の上方位置に第2バスバ72にオイルoilを滴下(供給)するためのオイル供給口31aが開口されている。また、第3バスバ73の上方位置には、第3バスバ73にオイルoilを滴下(供給)するためのオイル供給口31b、31cが開口されている。
なお、図2に示す各オイル供給口31a,31b,31cは、図1に示すオイル供給口31に対応している。
また、インバータ収容空間41の下部であって、モータハウジング50の上部には、インバータ収容空間41に滴下したオイルoilを、モータハウジング50の内部に回収するオイル回収口32a,32b,32cが開口されている。各オイル回収口32a,32b,32cは、オイル供給口31a,31b,31cに上下方向で略対向して配置されている。
なお、図2に示すオイル回収口32a,32b,32cが、図1に示すオイル回収口32に対応している。また、第2のオイル流路102、第3のオイル流路103をいずれか一方とした場合には、これに対応し、オイル供給口31b,31cおよびオイル回収口32b,32cも、いずれか一方としてもよい。
(オイル流路の構造)
次に、上述した絶縁性冷媒流路としての各オイル流路101,102,103について説明する。
まず、オイル供給口31aから第2バスバ72にオイルを滴下させオイル回収口32aで回収する第1のオイル流路101について、図4A,図4Bに基づいて説明する。
図4Aは、インバータINVにおいて平滑コンデンサ61のハウジング61aおよび、このハウジング61aから図示を省略したパワーモジュール62(図2参照)に延びる2本の第2バスバ72を示す斜視図である。
2本の第2バスバ72,72には、それぞれ、流路形成部材90,90が装着されている。この流路形成部材90は、インバータハウジング40の内部において、オイルoilを、オイル供給口31aから第2バスバ72に滴下させ、かつ、モータハウジング50のオイル回収口32aに回収する図4Bに示す第1のオイル流路101を形成する。
この流路形成部材90は、上下に延びる筒状に形成されており、上部から順に、円筒状の上部円筒部91と、四角筒状のバスバ装着筒部92と、円筒状の下部円筒部93と、を一体に連続して形成されている。なお、流路形成部材90は、例えば、樹脂により形成することができ、また、平滑コンデンサ61のハウジング61aと一体に形成してもよいし、別体に形成してもよい。
そして、流路形成部材90の上部円筒部91に、ウォータジャケット42のウォータジャケット内油路30aに連続して垂下されてオイル供給口31aを備えるオイル供給管33aが挿入されている。
また、バスバ装着筒部92は、上下の両円筒部91,93の直径よりも大きな寸法の四辺を備えた平面形状が矩形の筒状を成し、かつ、上壁92aおよび底壁92bを有する。そして、上壁92aおよび底壁92bに、上部円筒部91および下部円筒部93が同軸に一体に結合され、上下方向に連続する第1のオイル流路101が形成されている。
さらに、バスバ装着筒部92は、第2バスバ72の延在方向(図4Aの矢印ABEの方向)に第2バスバ72が貫通されている。そして、バスバ装着筒部92の内部に形成される空間部94では、その内周と第2バスバ72との間に、上下方向および第2バスバ72の幅方向(図4Bの矢印ABW)に間隔が空けられオイルoilの流路が確保されている。
なお、第2バスバ72において、バスバ装着筒部92の内部に配置された部分には、上下方向に貫通する貫通穴72aが複数開口されている。また、流路形成部材90の成形時に、第2バスバ72をインサート成型することにより第2バスバ72とバスバ装着筒部92との間のシール性を確保することができる。
下部円筒部93は、バスバ装着筒部92の底壁92bから垂下され、下端部が、モータハウジング50に開口されたオイル回収口32aに挿入されている。
したがって、ウォータジャケット内油路30aに連通されたオイル供給口31aから供給されるオイルは、流路形成部材90により形成される第1のオイル流路101により、上部円筒部91を通って第2バスバ72の上に滴下される。そして、第2バスバ72の外周および貫通穴72aを伝い、第2バスバ72から下方に滴下され、下部円筒部93を通って、オイル回収口32aからモータハウジング50の内部に滴下する。
よって、オイルは、第2バスバ72との接触時に、第2バスバ72と熱交換して、発熱部82(図2参照)の冷却を行った後、モータハウジング50内に回収される。
また、モータハウジング50に回収されたモータMの内部のオイルは、その一部がポンプ20により吸引され、途中で熱交換器10において放熱した後、インバータINVに供給される。したがって、オイルoilは、上述のように、インバータINVとモータMとを循環する。
次に、第3バスバ73の位置に形成された第2のオイル流路102、第3のオイル流路103について説明する。なお、前述のように、両オイル流路102,103は、基本的にはいずれか一方が設けられていればよいが、両方設けられていてもよい。
第2のオイル流路102については、図4A,図4Bに示した構造と同様の構成を用いて形成することができる。第1のオイル流路101との相違点は、図4Aでは、流路形成部材90が平滑コンデンサ61のハウジング61aに隣接して設けられているが、第2のオイル流路102では、流路形成部材90がパワーモジュール62のハウジングに隣接して設けられる。このように、第2のオイル流路102は、前述した流路形成部材90を用いて形成するもので、図示および詳細な説明は省略する。
次に、第3のオイル流路103について図4Cに基づいて説明する。
第3のオイル流路103において、第1、第2のオイル流路101、102との相違点は、第3バスバ73が、第2の流路形成部材190の内部で下方に折曲されて、第3のオイル流路103に沿ってモータハウジング50内まで延在されている点である。
なお、第2の流路形成部材190は、上部から順に、円筒状の上部円筒部191と、四角筒状のバスバ装着筒部192と、円筒状の下部円筒部193と、を一体に連続して形成されている。そして、上部円筒部191は、ウォータジャケット内油路30aに開口されたオイル供給口31cと略同軸にその下方に配置されている。また、下部円筒部193は、モータハウジング50に開口されたオイル回収口32cに挿入されている。
そして、第3バスバ73は、バスバ装着筒部192の外部から内部に貫通し、バスバ装着筒部192の位置で下方に折曲されて、モータハウジング50の内部まで延在されている。なお、第3バスバ73にも、貫通穴73aが複数形成されている。
したがって、ウォータジャケット内油路30aに連通されたオイル供給口31cから供給されるオイルoilは、流路形成部材190の上部円筒部191を通って第3バスバ73に滴下される。そして、オイルoilは、第3バスバ73を伝いながら、あるいは、第3バスバ73から滴下されて下部円筒部193を通り、モータハウジング50の内部に低下される。
よって、オイルoilは、第3バスバ73との接触時に、第3バスバ73と熱交換を行って発熱部83(図2参照)を冷却した後、モータハウジング50の内部に回収される。
(実施の形態1の作用)
本実施の形態1では、図1に示すように、第2の冷却システムBにより冷却水を循環し、図2に示すウォータジャケット42を冷却することにより、インバータINVの平滑コンデンサ61(発熱部81)の冷却を行うとともに、パワーモジュール62の冷却を行う。
ここで、第2の冷却システムBによる冷却について説明すると、平滑コンデンサ61における発熱部81の熱は、ウォータジャケット42の水路1aにより冷却されるとともに、第2バスバ72およびパワーモジュール62を伝って水路1bにより冷却される。
また、第2バスバ72における発熱部82の熱は、パワーモジュール62を伝ってウォータジャケット42の水路1bにより冷却される。
さらに、第3バスバ73の発熱部83における熱は、第3バスバ73からパワーモジュール62を介してウォータジャケット42の水路1bにより冷却される。
さらに、本実施の形態1では、第1の冷却システムAにより、図2に示す発熱部82、83としての第2バスバ72および第3バスバ73の冷却を行う。
すなわち、第1の冷却システムAでは、絶縁性冷媒であるオイルoilを、ウォータジャケット42に形成されたオイル供給口31a,31b,31cから第2バスバ72および第3バスバ73に滴下して両バスバ72,73の冷却を行う。
そして、両バスバ72,73に滴下したオイルoilは、モータハウジング50のオイル回収口32a,32b,32cからモータハウジング50の内部に回収される。
なお、オイルoilは、モータMの潤滑および冷却用のものであり、モータMの内部を循環されるとともに、その一部を、冷却システムAにおいて循環させて、上記の両バスバ72,73の冷却に用いている。
さらに、冷却システムAでは、オイルoilを循環させる冷媒循環路30に熱交換器10を設け、さらに、冷媒循環路30の一部に、ウォータジャケット42を通るウォータジャケット内油路30aを設けている。このため、両バスバ72,73に滴下する前のオイルoilを、熱交換器10およびウォータジャケット42により冷却でき、モータMの内部のオイルoilを、そのまま滴下するものと比較して、高い冷却性能を得ることができる。
(実施の形態1の効果)
(1)実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAは、
モータMに接続されたインバータINVの冷却システムAであって、
モータMの内部を循環される絶縁性冷媒としてのオイルoilと、
モータMの内部のオイルoilを、インバータハウジング40内に配索された第2バスバ72および第3バスバ73の上方から各バスバ72,73に滴下可能であり、かつ、インバータハウジング40からモータMの外郭を形成するモータハウジング50に回収可能に形成された第1~第3のオイル流路101,102,103と、
を備える。
このように、各バスバ72,73に対して絶縁性を有したオイルoilを直接滴下して冷却するため、各バスバ72,73をウォータジャケット42になどに沿わせる場合と比較して、各バスバ72,73の形状の単純化して小型化が可能である。また、各バスバ72,73をウォータジャケット42などに対して絶縁する絶縁体が不要となりコスト低減が可能となる。
加えて、各バスバ72,73を、ウォータジャケット42に沿わせる場合のように、冷媒に対して固体(ウォータジャケット42)を介在させることなく、冷媒としてオイルoilにより直接冷却するため、間接的な固体熱伝搬と比較して、冷却性能も優れる。
(2)実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAは、
各オイル流路101~103は、インバータINVに設けられて冷却水が循環されるウォータジャケット42を通って形成されたウォータジャケット内油路30aを備える。
したがって、ウォータジャケット42においてオイルoilを冷却することで、各バスバ72,73の冷却性能を向上できる。
(3)実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAは、
ウォータジャケット内油路30aには、オイルoilを各バスバ72,73の上方位置から各バスバ72,73に向けて滴下可能なオイル供給口31a,31b,31cが設けられている。
したがって、各バスバ72,73に対し重力を利用してオイルoilを供給し冷却を行うことができる。
よって、インバータINVの内部において、各バスバ72,73に対してオイルoilを送出する構成を設ける場合と比較して、部品点数を削減し、小型化およびコストダウンを図ることができる。
(4)実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAは、
各バスバ72,73は、各バスバ72,73を貫通した貫通穴72a,73aを備える。
したがって、オイルoilと各バスバ72,73との接触面積が増え、貫通穴72a,73aを設けない場合と比較して、各バスバ72,73の冷却性能が向上する。また、モータハウジング50におけるオイルoilの回収も円滑に行うことが可能となる。
(5)実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAは、
第1のオイル流路101(第2のオイル流路102)は、インバータハウジング40の上部に形成されたオイル供給口31a(31b)と、インバータハウジング40の下部に形成されてモータハウジング50に繋がるオイル回収口32a(32b)との間に配置された流路形成部材90を備え、
第2バスバ72は、流路形成部材90を貫通している。
したがって、流路形成部材90により、第2バスバ72に滴下したオイルoilがインバータINVの他の部品へ飛散するのを防止することができる。
(6)実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAは、
第3のオイル流路103は、インバータハウジング40の上部に形成されたオイル供給口31cと、インバータハウジング40の下部に形成されてモータハウジング50に繋がるオイル回収口32cとの間に配置された流路形成部材190を備え、
第3バスバ73は、流路形成部材190の外部から内部に貫通され、かつ、流路形成部材190の内部からオイル回収口32cを通ってモータハウジング50の内部に配索されている。
したがって、上記(5)と同様に、流路形成部材190により、第3バスバ73に滴下されたオイルoilが、インバータINVの他の部品へ飛散するのを防止することができる。さらに、第3バスバ73に滴下されたオイルoilは、第3バスバ73を伝ってモータハウジング50に滴下し回収され、回収をより円滑に行うことができる。
(7)実施の形態1の電力変換装置の冷却システムAは、
インバータハウジング40は、モータハウジング50の上側に並設されている。
したがって、インバータINVに供給されたoilを、重力を利用してモータハウジング50の内部に回収でき、構造の簡略化を図ることができ、かつ、コストを低減できる。
(他の実施の形態)
以下に、他の実施の形態の電力変換装置の冷却システムについて説明する。なお、他の実施の形態の電力変換装置の冷却システムについて説明するのにあたり、共通するものには共通する符号を付けて説明を省略する。
(実施の形態2)
次に、図5A、図5Bに基づいて、実施の形態2の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
図5A,図5Bには、実施の形態1で示した第2バスバ72および第3バスバ73の変形例であるバスバ271およびバスバ272を示す。
これらのバスバ271,272は、上方から滴下されるオイルoilを一時貯留可能な樋状に形成されている。
図5Aに示すバスバ271は、底壁271aと、底壁271aの幅方向両端部から立ち上げられた一対のフランジ部271bとに囲まれた溝部271cを備える断面略U字状に形成されている。
したがって、オイル供給口31から滴下されるオイルoilは、一時的にバスバ271の溝部271cに貯留され、両フランジ部271bから溢れたオイルoilが滴下され、モータハウジング50の内部に回収される。
よって、バスバ271に滴下されたオイルoilが飛び散りにくい。また、バスバ271は、オイルoilが溝部271cに一時的に貯留されるため、オイルoilとバスバ271との熱交換を確実に行うことができ、かつ、バスバ271におけるオイルoilとの接触面積も拡大でき、これによっても熱交換性能(冷却性能)が向上する。
図5Bに示すバスバ272は、一対の側壁272a,272aにより略V字状の断面形状に形成され、かつ、側壁272a,272aに挟まれた溝部272cが形成されている。
したがって、バスバ272では、滴下されたオイルoilが飛び散りにくい。また、バスバ272は、オイルoilが溝部272cに一時的に貯留されるため、オイルoilとバスバ272との熱交換を確実に行うことができ、かつ、バスバ272におけるオイルoilとの接触面積も拡大でき、これによっても熱交換性能(冷却性能)が向上する。
(2-1)実施の形態2の電力変換装置の冷却システムは、
バスバ271、272は、上方のオイル供給口31から供給される冷却液を、貯留可能な溝部271c,272cを備える。
したがって、バスバ271、272に滴下されたオイルoilが飛び散りにくい。また、バスバ271,272は、オイルoilが溝部271c,272cに一時的に貯留されるため、オイルoilとの熱交換を確実に行うことができ、かつ、オイルoilとの接触面積も拡大でき、熱交換性能(冷却性能)が向上する。
(実施の形態3)
次に、図6に示す実施の形態3の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
実施の形態3は、流路形成部材390を、ウォータジャケット内油路30aを形成するウォータジャケット342と一体に形成した例であり、図6は第1のオイル流路101を形成する部位を示す。また、実施の形態1で説明したように、図示は省略するが流路形成部材390は、コンバータ60のハウジング61aとも一体に形成することができる。
なお、流路形成部材390は、実施の形態1で示した流路形成部材90と同様の上部円筒部391、バスバ装着筒部92、下部円筒部93を備える。そして、上部円筒部291がウォータジャケット342と一体に結合されている。
(3-1)実施の形態3の電力変換装置の冷却システムは、
流路形成部材390を、ウォータジャケット342と一体に形成したため、部品点数を削減してコスト低減を図ることができる。
(実施の形態4)
次に、図7A,図7Bに示す実施の形態4の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
実施の形態4は、オイル流路401が、2本の第2バスバ72(a),72(b)を通過するように流路形成部材490を形成した例である。
この流路形成部材490は、上部円筒部491、バスバ装着筒部492、下部円筒部493を備える。上部円筒部491は、一方の第2バスバ72(a)の上方に配置され、その上方に図示を省略したオイル供給口31aが配置されている。
バスバ装着筒部492は、図7A,図7Bに示すように、2本の第2バスバ72,72に跨って形成されている。すなわち、バスバ装着筒部492により形成される空間部494は、図7Bに示すように、2本の第2バスバ72(a),72(b)を収容可能な幅を有する。
下部円筒部493は、もう一方の第2バスバ72(b)の下方に配置されている。なお、空間部494は、図では両第2バスバ72(a)、72(b)に対して上下方向に十分な間隔を有して図示をしているが、実際には、両第2バスバ72(a)、72(b)が確実にオイルoilに浸漬される寸法としている。
上記の実施の形態4では、上部円筒部491を通って供給されるオイルoilは、バスバ装着筒部492の空間部494において、2本の第2バスバ72,72を通過して、下部円筒部493を通りモータハウジング50(図2参照)に回収される。
(4-1)実施の形態4の電力変換装置の冷却システムは、
流路形成部材490が、2本の第2バスバ72(a)、72(b)を通過するオイル流路401を形成する。
したがって、部品点数を削減してコスト削減を図ることができる。
(実施の形態5)
次に、図8A,図8B、図8Cに示す実施の形態5の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この実施の形態5は、2本の第2バスバ572(a)、572(b)を上下に並設し、1つの流路形成部材590に貫通させた例である。
流路形成部材590は、上部円筒部591、バスバ装着筒部592、下部円筒部593を備え、オイル流路501を形成する。
上部円筒部591と下部円筒部593は、実施の形態1と同様に、上下に略同軸に配置されている。
そして、バスバ装着筒部592は、実施の形態1よりも上下方向の寸法が大きく形成され、上下に並設された第2バスバ572(a)、572(b)が貫通されている。
なお、図8Bは、第2バスバ572(a)、572(b)の貫通穴72aを上下に略同軸に設けた例であり、図8Cは、貫通穴72aを千鳥状に上下で異なる位置に配置した例である。
したがって、1つの流路形成部材590により2本の第2バスバ572(a)、572(b)の冷却を行うことができ、部品点数を削減してコスト低減を図ることができる。また、第2バスバ572(a)、572(b)を上下に並設して往復回路を形成することで、インダクタンスを低減することが可能である。
(5-1)実施の形態5の電力変換装置の冷却システムは、
1つの流路形成部材590に、上下に並設した第2バスバ572(a)、572(b)を貫通させた。
したがって、部品点数を削減してコスト低減を図ることができ、かつ、インダクタンスを低減することが可能である。
(実施の形態6)
次に、図9A,図9Bに示す実施の形態6の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この実施の形態6は、実施の形態1の変形例であり、流路形成部材690を、第2バスバ72に対してアウトサート樹脂成形を行って形成した例である。
流路形成部材690は、上部円筒部691、バスバ装着筒部692、下部円筒部693を備え、オイル流路601を形成する。
上部円筒部691と下部円筒部693は、実施の形態1と同様に、上下に略同軸に配置されている。
そして、バスバ装着筒部692は、第2バスバ72の上面に略逆U字断面状に形成された上面側筒部692aと、第2バスバ72の下面に略U字断面状であり、上面側筒部692aと上下対称に形成された下面側筒部692bとにより形成されている。
したがって、第2バスバ72は、オイル流路601を通って滴下されるオイルoilにより冷却される。なお、他の作用効果は実施の形態1と同様である。
(実施の形態7)
次に、図10A,図10Bに示す実施の形態7の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この実施の形態7は、実施の形態4の変形例であり、流路形成部材790を、2本の第2バスバ72(a)、72(b)に対してアウトサート樹脂成形を行って形成した例である。
流路形成部材790は、上部円筒部791、バスバ装着筒部792、下部円筒部793を備え、オイル流路701を形成する。
上部円筒部791は、実施の形態4と同様に、一方の第2バスバ72(a)の上方位置に設けられ、下部円筒部793は、もう一方の第2バスバ72(b)の下方位置に配置されている。
そして、バスバ装着筒部792は、両第2バスバ72(a),72(b)の上面および下面の一部に跨って形成されている。
したがって、両第2バスバ72(a),72(b)は、実施の形態4と同様に、オイル流路701を通って滴下されるオイルoilにより冷却される。
(実施の形態8)
次に、図11A,図11Bに示す実施の形態8の電力変換装置の冷却システムについて説明する。
この実施の形態8は、実施の形態5の変形例であり、上下に並設した2本の第2バスバ872(a)、872(b)に対して流路形成部材890を、アウトサート樹脂成形を行って形成した例である。
流路形成部材890は、上部円筒部891、バスバ装着筒部892、下部円筒部893を備え、オイル流路801を形成する。
そして、バスバ装着筒部892は、上面側筒部892aと中間筒部892bと下面側筒部892cとにより形成されている。
上面側筒部892aは、第2バスバ872(a)の上面に略逆U字断面状に形成されている。中間筒部892bは、第2バスバ872(a)の下面と第2バスバ872(b)の上面との間に、筒状に設けられている。下面側筒部892cは、第2バスバ872(b)の下面に略U字断面状に形成されている。
したがって、1つの流路形成部材890により2本の第2バスバ872(a)、872(b)の冷却を行うことができ、部品点数を削減してコスト低減を図ることができる。また、第2バスバ872(a)、872(b)を上下に並設して往復回路を形成することで、インダクタンスを低減することが可能である。
以上、本開示の電力変換装置の冷却システムを実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られず、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加などは許容される。
例えば、実施の形態では、モータとインバータとを上下に並設したものを示した。この構造では、重力を利用してオイル(絶縁性冷媒)をインバータからモータに回収できるが、モータとインバータとの位置関係は、これに限定されない。例えば、モータとインバータとを水平方向など上下方向とは異なる方向に隣接してもよいし、別体に離して配置してもよい。すなわち、インバータの下部に溜まったオイルを、吸入しモータの内部に送るポンプなどを備える場合には、モータとインバータとを上下方向とは異なる方向に隣接して配置したり、両者を離して配置することができる。
また、流路形成部材は、要は、絶縁性流体をバスバに滴下し、バスバから滴下する流路を形成できるのであれば、実施の形態で示した形状に限定されるものではない。例えば、単独のバスバを冷却する場合にも、実施の形態7で示したように、上部円筒部および下部円筒部とを同軸に配置しない構造とすることが可能である。また、その形状も円筒形状に限られず、他の管状や樋状などに形成することが可能である。
30a :ウォータジャケット内油路(ウォータジャケット内流路)
31 :オイル供給口(冷媒供給口)
31a :オイル供給口(冷媒供給口)
31b :オイル供給口(冷媒供給口)
31c :オイル供給口(冷媒供給口)
32 :オイル回収口(冷媒回収口)
32a :オイル回収口(冷媒回収口)
32b :オイル回収口(冷媒回収口)
32c :オイル回収口(冷媒回収口)
40 :インバータハウジング(筐体)
42 :ウォータジャケット
50 :モータハウジング
72 :第2バスバ
72a :貫通穴
73 :第3バスバ
73a :貫通穴
90 :流路形成部材
101 :第1のオイル流路(絶縁性冷媒流路)
102 :第2のオイル流路(絶縁性冷媒流路)
103 :第3のオイル流路(絶縁性冷媒流路)
190 :第2の流路形成部材
A :第1の冷却システム(実施の形態1の電力変換装置の冷却システム)
INV :インバータ(電力変換装置)
M :モータ
oil :オイル(絶縁性冷媒)

Claims (8)

  1. モータに接続された電力変換装置の冷却システムであって、
    前記モータの内部を循環される絶縁性冷媒と、
    前記モータの内部の絶縁性冷媒を、前記電力変換装置の筐体の内部に配索されたバスバの上方からバスバに滴下可能であり、かつ、前記筐体の内部から前記モータの外郭を形成するモータハウジングに回収可能に形成された絶縁性冷媒流路と、
    を備える電力変換装置の冷却システム。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
    前記絶縁性冷媒流路は、前記電力変換装置に設けられて冷却水が循環されるウォータジャケットを通って形成されたウォータジャケット内流路を備える電力変換装置の冷却システム。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
    前記ウォータジャケット内流路には、前記絶縁性冷媒を前記バスバの上方位置から前記バスバに向けて滴下可能な冷媒供給口が設けられている電力変換装置の冷却システム。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
    前記バスバは、このバスバを貫通した貫通穴を備える電力変換装置の冷却システム。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
    前記バスバは、上方から滴下される前記絶縁性冷媒を貯留可能な樋状に形成されている電力変換装置の冷却システム。
  6. 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
    前記絶縁性冷媒流路は、前記筐体の上部に形成された冷媒供給口と、前記筐体の下部に形成されて前記モータハウジングに繋がる冷媒回収口との間に配置された流路形成部材を備え、
    前記バスバは、前記流路形成部材を貫通して設けられている電力変換装置の冷却システム。
  7. 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
    前記絶縁性冷媒流路は、前記筐体の上部に形成された冷媒供給口と、前記筐体の下部に形成されて前記モータハウジングに繋がる冷媒回収口との間に配置された流路形成部材を備え、
    前記バスバは、前記流路形成部材の外部から内部に貫通され、かつ、前記流路形成部材の内部から前記冷媒回収口を通って前記モータハウジング内に配索されている電力変換装置の冷却システム。
  8. 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置の冷却システムにおいて、
    前記筐体は、前記モータハウジングの上側に並設されている電力変換装置の冷却システム。
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