JP7032183B2 - 引戸 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸に関する。
従来、建物の開口部に設けられている引戸を対象として、引戸によって閉ざされた空間の換気を行うための技術の一つとして、引戸を構成する開閉体に換気ガラリを設けることにより、開閉体によって開口部が全閉した状態において換気ガラリを介して部屋の内側又は外側の一方から部屋の内側又は外側の他方に向けて通気を可能にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、この換気ガラリは、上記全閉した状態において外部から露出する位置に配置されている。
特開2000-328851号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、上述したように、換気ガラリが開閉体に設けられており、且つ上記全閉した状態において外部から露出する位置に配置されているので、例えば、換気性能を高めるために換気ガラリが比較的大きく形成された場合には、上記全閉した状態において換気ガラリが目立つことにより、引戸の意匠性を低下させる可能性があった。したがって、意匠性を維持しながら換気性を確保する観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、意匠性を維持しながら換気性を確保することが可能となる、引戸を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の引戸は、建物の開口部に設けられた枠体と、前記開口部の開閉を行う開閉体と、を備えた引戸であって、前記枠体を構成する長尺な枠材のうち戸先側に位置する戸先側枠材と前記開閉体との相互間に複数設けられた当接部材であって、前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態において、当該当接部材が前記戸先側枠材と前記開閉体とに当接するように構成された当接部材と、前記全閉状態において前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間又は前記当接部材の内側に形成される通気路であって、当該通気路を介して当該引戸の見込方向の一方から他方に向けて空気を通気させることが可能な通気路と、を備え、前記複数の当接部材を、前記戸先側枠材に対して固定し、前記全閉状態において前記当接部材が前記戸先側枠材の見込面と前記開閉体の見込面とに当接するように、前記複数の当接部材を構成し、前記全閉状態において前記戸先側枠材によって前記複数の当接部材が見込み方向の両側から略覆われるように、前記戸先側枠材及び前記開閉体を構成した。
請求項2に記載の引戸は、請求項1に記載の引戸において、前記全閉状態において前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間の領域である相互間領域のうち、前記開閉体の中央位置よりも前記戸先側枠材の長手方向の一方の端部側にある第1領域と、前記開閉体の中央位置よりも前記戸先側枠材の長手方向の他方の端部側にある第2領域とに前記当接部材が位置するように、前記当接部材を少なくとも1つ以上配置した。
請求項3に記載の引戸は、請求項2に記載の引戸において、前記通気路は、前記全閉状態において、前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間に形成される通気路であり、前記当接部材を、前記第1領域の部分のうち前記戸先側枠材の長手方向の一方の端部近傍部分に配置すると共に、前記第2領域の部分のうち前記戸先側枠材の長手方向の他方の端部近傍部分に配置した。
請求項4に記載の引戸は、請求項1から3のいずれか一項に記載の引戸において、前記当接部材を前記戸先側枠材又は前記開閉体に対して着脱自在に取り付けるための少なくとも1つ以上の取付手段を備えた。
請求項5に記載の引戸は、請求項4に記載の引戸において、前記取付手段は、前記複数の当接部材と当該取付手段とを接続するための取付部本体と、前記取付部本体の側面のうち前記当接部材側の側面とは反対側の側面に複数設けられた一対の取付側係合部と、前記戸先側枠材における前記一対の取付側係合部に対応する部分に複数形成されている一対の取付側被係合部であって、前記一対の取付側係合部に係合される一対の取付側被係合部と、を備える。
請求項6に記載の引戸は、請求項1から5のいずれか一項に記載の引戸において、前記開閉体を施錠するための施錠装置であって、前記戸先側枠材又は前記開閉体のいずれか一方に設けられた錠本体と、前記戸先側枠材又は前記開閉体のいずれか他方に設けられた錠受け部であって、前記錠本体を構成する係合部に係合される被係合部を有する錠受け部と、を有する施錠装置を備え、前記全閉状態において前記錠受け部における前記係合部を受ける側の側部が前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間に位置するように前記錠受け部を配置することにより、前記係合部を前記被係合部に係合可能とした。
請求項1に記載の引戸によれば、戸先側枠材と開閉体との相互間に設けられた当接部材と、全閉状態において戸先側枠材と開閉体との相互間又は当接部材の内側に形成される通気路とを備えたので、全閉状態において当接部材及び通気路を戸先側枠材と開閉体との相互間に設けることができ、従来技術(開閉体に換気ガラリを設ける技術)に比べて、全閉状態において当接部材及び通気路を目立ちにくくすることができると共に、開閉体の安定性を確保しながら、引戸によって閉ざされた空間の換気を効果的に行うことができる。したがって、引戸の意匠性を維持しながら、引戸の換気性を確保することが可能となる。
また、全閉状態において当接部材が戸先側枠材の見込面と開閉体の見込面とに当接するように、当接部材を構成したので、全閉状態において開閉体の面内方向のガタツキを抑制でき、引戸の安定性をさらに一層向上できる。
また、全閉状態において戸先側枠材によって通気路又は当接部材が見込み方向の両側から略覆われるように、戸先側枠材及び開閉体を構成したので、全閉状態において、見込み方向の両側から通気路及び当接部材を見えにくく又は見えないようにすることができ、引戸の意匠性を一層維持することが可能となる。
請求項2に記載の引戸によれば、相互間領域のうち、第1領域と第2領域とに当接部材が位置するように、当接部材を少なくとも1つ以上配置したので、当接部材を第1領域又は第2領域のいずれか一方のみに配置した場合に比べて、全閉状態において開閉体のガタツキを抑制でき、引戸の安定性を向上できる。
請求項3に記載の引戸によれば、通気路が、全閉状態において、戸先側枠材と開閉体との相互間に形成される通気路であり、当接部材を、第1領域の部分のうち戸先側枠材の長手方向の一方の端部近傍部分に配置すると共に、第2領域の部分のうち戸先側枠材の長手方向の他方の端部近傍部分に配置したので、全閉状態において開閉体のガタツキを効果的に抑制でき、引戸の安定性を一層向上できる。
請求項4に記載の引戸によれば、当接部材を戸先側枠材又は開閉体に対して着脱自在に取り付けるための少なくとも1つ以上の取付手段を備えたので、取付手段によって当接部材の着脱を容易に行うことができ、状況に応じて換気量を調整することが可能となる。
請求項6に記載の引戸によれば、全閉状態において錠受け部における錠本体の係合部を受ける側の側部が戸先側枠材と開閉体との相互間に位置するように錠受け部を配置することにより、係合部を錠受け部の被係合部に係合可能としたので、当接部材を設けた場合において、特殊な施錠装置を用いることなく開閉体を施錠することができ、引戸の製造性を向上できる。
本発明の実施の形態1に係る引戸の正面図である。 図1の引戸の部分正面図である。 図2のA-A矢視断面図である。 実施の形態1に係る引戸の変形例を示す部分正面図である。 実施の形態1に係る引戸の変形例を示す図であって、図3に対応する領域を示す図である。 実施の形態2に係る取付部を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 戸先縦枠を示す右側面図である。 戸先縦枠及び取付部を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 実施の形態2に係る取付部の変形例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 実施の形態2に係る取付部の変形例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 実施の形態3に係る引戸の部分正面図である。 図11のB-B矢視断面図であり、(a)は当接部材を取り付けた状態を示す図、(b)は当接部材を取り外した状態を示す図である。 実施の形態4に係る引戸の部分正面図である。 図13のC-C矢視断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る引戸の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた枠体と、開口部の開閉を行う開閉体と、を備えた引戸に関するものである。
ここで、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、床、天井等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部である。また、「引戸」とは、開口部に設置される構造体であって、開口部の出入りを抑制又は制限するための構造体を意味し、例えば、片開式の引戸等を含む概念である。この引戸の開閉方向については、例えば上下方向、左右方向、前後方向等が該当する。また、「開閉体の状態」とは、例えば、開閉体によって開口部を全閉した「全閉状態」と、開閉体によって開口部を全開した「全開状態」と、開口部の一部を開いて当該開口部の他の一部を閉じている「半開状態」とを含む概念である。なお、実施の形態では、全閉状態における開閉体の位置を「全閉位置」と称し、全開状態における開閉体の位置を「全開位置」と称する。以下、実施の形態では、引戸が、病院の如き建物内の所定の部屋における通路側の壁に設けられた片開式の引戸である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る引戸について説明する。この実施の形態1は、全閉状態において、戸先側枠材と開閉体との相互間に形成される通気路を備えた形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る引戸の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を引戸の左右方向(-X方向を引戸の左方向、+X方向を引戸の右方向)、図3のY方向を引戸の前後方向(+Y方向を引戸の前方向(部屋の室内側の方向)、-Y方向を引戸の後方向(部屋の室外側の方向))、図1のZ方向を引戸の上下方向(+Z方向を引戸の上方向、-Z方向を引戸の下方向)と称する。
図1に示すように、この引戸は、概略的に、枠体10、開閉体20、及び施錠装置50を備えており、枠体10の内部において開閉体20を左右方向(水平方向)にスライド移動させることで、開閉体20によって部屋(建物)の壁の開口部3を開閉することができる。ただし、引戸1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。なお、引戸1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
(構成-枠体)
まず、枠体10の構成について説明する。この枠体10は、開口部3の周縁に設けられるものであり、図1に示すように、戸先縦枠11、戸尻縦枠12、上横枠13、室内側方立(図示省略)、室外側方立14、室内側戸袋ボード(図示省略)、及び室外側戸袋ボード15を備えている。
(構成-枠体-戸先縦枠)
戸先縦枠11は、枠体10を構成する枠材のうち、戸先側に設けられる戸先側枠材である。この戸先縦枠11は、例えば公知の引戸用の長尺な枠材(一例として、鋼製の枠材)を用いて構成されており、図1に示すように、戸先縦枠11の長手方向が上下方向に沿って配置され、建物の躯体2(例えば壁又は柱等)に対して固定具等によって固定されている。
また、図2、図3に示すように、戸先縦枠11の開閉体20側の側部に、縦枠側凹部16が設けられている。この縦枠側凹部16は、全閉状態において開閉体20の一部(具体的には、開閉体20の戸先カバー40)を収容する(いわゆる飲み込む)ための凹部である。この縦枠側凹部16は、戸先縦枠11を曲げ成形することにより形成されており、具体的には、図2に示すように、戸先縦枠11の開閉体20側の側部の上下方向の全長にわたって設けられていると共に、開閉体20に対向するように設けられている。
(構成-枠体-戸尻縦枠)
図1に戻り、戸尻縦枠12は、枠体10を構成する枠材のうち、戸尻側に設けられる枠材である。この戸尻縦枠12は、例えば公知の引戸用の長尺な枠材(一例として、鋼製の枠材)を用いて構成されており、図1に示すように、戸尻縦枠12の長手方向が上下方向に沿って配置され、建物の躯体2(例えば壁又は柱等)に対して固定具等によって固定されている。
(構成-枠体-上横枠)
上横枠13は、枠体10を構成する枠材のうち、上側に設けられる枠材である。この上横枠13は、例えば公知の引戸用の長尺な枠材(一例として、鋼製の枠材)を用いて構成されており、図1に示すように、戸先縦枠11と戸尻縦枠12との相互間において上横枠13の長手方向が左右方向に沿って配置され、建物の躯体2(例えば壁又は天井)に対して固定具等によって固定されている。
また、この上横枠13には、レール部13aが設けられている。レール部13aは、開閉体20の上面に取付けられた後述する戸車41を左右方向に沿って走行可能とするための誘導路である。このレール部13aは、例えば公知の引戸用のレール(一例として、アルミニウム製のレール)等を用いて構成され、当該レール部13aの左右方向の長さが後述する戸車41の走行範囲の長さよりも長くなるように形成されており、戸尻側から戸先側に至るに連れて下方に至るように上横枠13に対して傾斜状に設置されている(あるいは、略水平に設置されてもよい)。このような傾斜状のレール部13aに対して後述する戸車41を介して開閉体20が吊り持ち状に支持されることにより、開閉体20が自重によって戸先側に向けて常時付勢されることから、例えば、半開状態において開閉体20にユーザが手を触れていない場合には、開閉体20が戸先側に自然に移動して全閉状態となる。
(構成-枠体-室内側方立、室外側方立)
室内側方立は、枠体10を構成する枠材のうち、戸先縦枠11と戸尻縦枠12との間に設けられる枠材である。この室内側方立は、例えば公知の引戸用の長尺な枠材(一例として、鋼製の枠材)を用いて構成され、図1に示すように、全閉状態における開閉体20の戸尻側端部よりも部屋の室内側に位置するように配置され、且つ上横枠13から床面Fとの相互間において当該室内側方立の長手方向が上下方向に沿うように配置されており、上横枠13及び床面Fの各々に対して固定具等によって固定されている。また、室外側方立14は、枠体10を構成する枠材のうち、戸先縦枠11と戸尻縦枠12との間に設けられる枠材である。この室外側方立14は、例えば公知の引戸用の長尺な枠材(一例として、鋼製の枠材)を用いて構成され、図1に示すように、全閉状態における開閉体20の戸尻側端部よりも部屋の室外側に位置するように配置し、且つ上横枠13から床面Fとの相互間において当該室外側方立14の長手方向が上下方向に沿うように配置されており、上横枠13及び床面Fの各々に対して固定具等によって固定されている。
(構成-枠体-室内側戸袋ボード、室外側戸袋ボード)
室内側戸袋ボードは、後述する戸袋17を構成するボードのうち、部屋の室内側に設けられるボードである。この室内側戸袋ボードは、例えば公知の戸袋用のボード(一例として、矩形状の石膏ボード等)を用いて構成され、図1に示すように、戸尻縦枠12、上横枠13、及び室内側方立によって囲繞される領域に配置され、戸尻縦枠12、上横枠13、及び室内側方立に対して図示しない下地材を介して固定具等によって固定されている。また、室外側戸袋ボード15は、後述する戸袋17を構成するボードのうち、部屋の室外側に設けられるボードである。この室外側戸袋ボード15は、例えば公知の戸袋用のボード(一例として、矩形状の石膏ボード等)を用いて構成され、図1に示すように、戸尻縦枠12、上横枠13、及び室外側方立14によって囲繞される領域に配置され、戸尻縦枠12、上横枠13、及び室外側方立14に対して図示しない下地材を介して固定具等によって固定されている。
このように構成された枠体10の各部のうち、戸尻縦枠12、上横枠13、床面F、室内側方立、室外側方立14、室内側戸袋ボード、及び室外側戸袋ボード15によって囲繞される空間部として図1の戸袋17が構成されている。この戸袋17により、戸袋17の内部に開閉体20を出し入れ自在に収容することができるので、例えば戸袋17の内部に開閉体20のうち後述の把持部35よりも戸尻側の部分を略完全に収容した状態では、開閉体20を全開位置に位置させた状態(すなわち、全開状態)にすることができる。
(構成-開閉体)
次に、開閉体20の構成について説明する。開閉体20は、開口部3を開閉するためのものであり、図2に示すように、開閉体本体30、戸先カバー40、及び戸車41を備えている。
(構成-開閉体-開閉体本体)
開閉体本体30は、開閉体20の基本構造体であり、図1から図3に示すように、開閉体枠31、室内側表面材32、室外側表面材33、芯材34、及び把持部35を備えている。
このうち、開閉体枠31は、開閉体本体30の剛性を主として担うものである。この開閉体枠31は、複数の鋼製の枠材(一例として、断面形状がコ字状である長尺な鋼製の枠材)を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、左右一対の縦枠材31a、及び上下一対の横枠材(図示省略)から構成されている。このうち、左右一対の縦枠材31aは、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、上下方向に略沿うように配置されている。また、上下一対の横枠材は、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成されており、左右方向に略沿うように配置されている。
また、室内側表面材32及び室外側表面材33は、開閉体枠31及び芯材34を覆うためのものである。これら室内側表面材32及び室外側表面材33は、例えば公知の表面材(一例として、鋼製の化粧板)等を用いて構成され、開閉体枠31及び芯材34を覆うように設けられており、具体的には、図3に示すように、開閉体枠31及び芯材34を部屋の室内側及び部屋の室外側から挟むように配置され、開閉体枠31及び芯材34に対して接着剤等によって固定されている。また、芯材34は、開閉体本体30の内部に充填されるものであり、例えば公知の芯材等を用いて構成され、図3に示すように、開閉体枠31、室内側表面材32、及び室外側表面材33にて囲繞された空間内に充填されている。また、把持部35は、ユーザが開閉体20の開閉操作を行うためのものであり、例えば公知の引戸用の把持部を用いて構成され、図1、図2に示すように、開閉体本体30の側面のうち部屋の室内側の側面及び部屋の室外側の側面における相互に対応する位置(具体的には、これら側面の各々の戸先側部分であって上下方向の略中央部及びその近傍)にそれぞれ配置されており、開閉体本体30に対して固定具等によって固定されている。
(構成-開閉体-戸先カバー)
図2に戻り、戸先カバー40は、開閉体本体30の戸先側に設けられるカバー材であり、例えば公知の引戸用のカバー材(一例として、断面形状がコ字状である樹脂製のカバー材)を用いて構成され、図2、図3に示すように、開閉体本体30の側面のうち戸先側の側面全体を略覆うように設けられ、開閉体本体30に対して固定具等によって固定されている。
(構成-開閉体-戸車)
戸車41は、開閉体本体30を走行可能(スライド移動可能)とするための走行手段である。この戸車41は、例えば公知の引戸用の戸車等を用いて構成され、上横枠13と開閉体20とによって囲繞された空間内に複数設けられており、開閉体本体30の上面に対して固定具等によって固定されている。
(構成-施錠装置)
図2に戻り、次に、施錠装置50の構成について説明する。この施錠装置50は、開閉体20を施錠するための装置であり、例えば公知の引戸用の施錠装置(一例として、手動式の鎌錠)を用いて構成され、開口部3の戸先側に設けられている。また、図2に示すように、この施錠装置50は、錠本体60及び錠受け部70を備えている。
(構成-施錠装置-錠本体)
錠本体60は、施錠装置50の施錠操作を行うためのものである。錠本体60は、図2に示すように、開閉体20に設けられており、本体側収容部61、室内側操作軸(図示省略)、室外側操作軸(図示省略)、及び係合部62を備えている。
このうち、本体側収容部61は、係合部62等の施錠装置50の各種部品を収容するための収容手段であり、例えば鋼製の中空状体にて形成されており、開閉体20の内部において戸先側に設けられ、開閉体20に対して固定具等によって固定されている。また、室内側操作軸は、部屋の室内側から施錠装置50を操作するための操作軸であり、室内側操作軸の一部が本体側収容部61に挿入された状態で、当該室内側操作軸が部屋の室内側に向けて張り出すように設けられている。また、室外側操作軸は、部屋の室外側から施錠装置50を操作するための操作軸であり、室外側操作軸の一部が本体側収容部61に挿入された状態で、当該室外側操作軸が部屋の室外側に向けて張り出すように設けられている。また、係合部62は、後述する錠受け部70の被係合部に係合するためのものであり、本体側収容部61の内部において当該本体側収容部61に設けられた開口部(図示省略)を介して出し入れ自在に収容されている。
(構成-施錠装置-錠受け部)
錠受け部70は、錠本体60にて行われた施錠操作に応じて施錠又は解錠するためのものである。この錠受け部70は、図2に示すように、戸先縦枠11に設けられており、受け側収容部71及び被係合部(図示省略)を備えている。
このうち、受け側収容部71は、被係合部を収容するための収容手段(より具体的には、後述する施錠状態において被係合部及び係合部62を収容する収容手段)であり、例えば錠本体60側の側面が開放された鋼製の中空状体にて形成されており、戸先縦枠11に対して固定具等によって固定されている。また、この受け側収容部71の側部のうち錠本体60側の側部(図2では、右側側部71a)には、係合部62を受け側収容部71に挿通可能にするための開口部(図示省略)が設けられている。また、被係合部は、係合部62によって係合されるものであり、受け側収容部71の内部に設けられている。なお、上述した受け側収容部71の右側側部71aは、特許請求の範囲における「錠受け部70における係合部62を受ける側の側部」に対応する。
(構成-換気構造)
次に、引戸1の換気構造について説明する。引戸1によって閉ざされた空間(具体的には、部屋の内部空間)の換気を行うための換気構造の特徴については、実施の形態1では、以下に示す通りとなる。
(構成-換気構造-第1の特徴)
まず、換気構造の第1の特徴については、図2、図3に示すように、引戸1に当接部材80及び通気路90が設けられている。
(構成-換気構造-第1の特徴-当接部材)
当接部材80は、全閉状態において戸先縦枠11と開閉体20との相互間の領域MA(以下、「相互間領域MA」と称する)に通気路90を形成するための部材である。この当接部材80は、例えば長尺状体(一例として、直方体、円柱体等)にて形成されており、図2、図3に示すように、戸先縦枠11と開閉体20との相互間において、当接部材80の長手方向が上下方向に沿うように設けられ、戸先縦枠11に対して固定具等によって固定されている。
ここで、当接部材80の具体的な構成については、実施の形態1では、全閉状態において当接部材80が戸先縦枠11と開閉体20とに当接するように構成されている。
具体的には、まず、当接部材80の具体的な大きさについては、以下の通りとなる。すなわち、当接部材80の左右方向の長さについては、戸先縦枠11の左右方向の長さよりも短く設定している。また、当接部材80の前後方向の長さについては、戸先縦枠11の前後方向の長さよりも短く設定している。また、当接部材80の上下方向の長さについては、戸先縦枠11の上下方向の長さよりも短く設定している。このような設定により、相互間領域MAに少なくとも1つ以上の通気路90を設けることが可能となる。ただし、上記設定に限らず、通気路90による換気量が所定量に達するように設定することが望ましいことから、一例として、実験結果等に基づいて設定してもよい。
また、当接部材80の設置方法については、以下の通りとなる。
すなわち、まず、縦枠側凹部16の内部において、図2、図3に示すように、開閉体20と対向する位置に、当接部材80を設けている。具体的には、図3に示すように、全閉状態において当接部材80が戸先縦枠11の見込面(図3では、縦枠側凹部16の底部分16a)と開閉体20の見込面(図3では、開閉体20の戸先側側面20a)とに当接するように設けている。このような設置により、全閉状態において開閉体20の面内方向のガタツキを抑制でき、引戸1の安定性を向上できる。
図2に戻り、また、全閉状態において相互間領域MAのうち第1領域MA1と第2領域MA2とに当接部材80が位置するように少なくとも1つ以上配置している。ここで、「第1領域MA1」とは、相互間領域MAのうち、図2に示す開閉体20の中央位置Cよりも戸先縦枠11の長手方向の一方の端部側(図2では、上方側)にある領域を意味する。また、「第2領域MA2」とは、相互間領域MAのうち、開閉体20の中央位置Cよりも戸先縦枠11の長手方向の他方の端部側(図2では、下方側)にある領域を意味する。具体的には、図2に示すように、当接部材80を、第1領域MA1の部分のうち戸先縦枠11の長手方向の一方の端部近傍部分(図2では、戸先縦枠11の上端部の近傍部分)に1つ配置し、第2領域MA2の部分のうち戸先縦枠11の長手方向の他方の端部近傍部分(図2では、戸先縦枠11の下端部の近傍部分)に1つ配置し、且つ、第2領域MA2の部分のうち施錠装置50に対応する部分に1つ配置している。なお、以下では、必要に応じて、これら当接部材80のうち、第1領域MA1に位置する当接部材81を「第1当接部材81」と称し、第2領域MA2の下方側に位置する当接部材82を「第2当接部材82」と称し、第2領域MA2の施錠装置50側に位置する当接部材83を「第3当接部材83」と称する。このような設置により、当接部材80を第1領域MA1又は第2領域MA2のいずれか一方のみに配置した場合に比べて、全閉状態において開閉体20のガタツキを効果的に抑制でき、引戸1の安定性を向上できる。
また、当接部材80の材質については任意であるが、例えば、弾性材料(一例として、ゴム材料)又は非弾性材料(例えば、鋼材等)にて構成してもよい。一例として、戸先カバー40が軟質の樹脂材料で構成されている場合には、第1当接部材81及び第2当接部材82をゴム材料(又は鋼材)にて構成し、第3当接部材83を鋼材にて構成してもよい。また、戸先カバー40が鋼材で構成されている場合(又は、戸先カバー40が取り外された場合)には、第1当接部材81、第2当接部材82、及び第3当接部材83をゴム材料にて構成してもよい。
(構成-換気構造-第1の特徴-通気路)
通気路90は、当該通気路90を介して引戸1の見込方向(図3では、前後方向)の一方から他方に向けて空気を通気(図2、図3の空気の流れAF)させることが可能な通気手段である。この通気路90は、実施の形態1では、全閉状態において戸先縦枠11と開閉体20との相互間に形成されている。具体的には、図2に示すように、第1当接部材81から第3当接部材83に至る範囲、及び第3当接部材83から第2当接部材82に至る範囲にそれぞれ形成されている。ここで、「戸先縦枠11と開閉体20との相互間に形成される」とは、通気路90の外周の一部のみが戸先縦枠11及び開閉体20によって直接的に囲繞されるように形成されることを意味する。
このような第1の特徴により、全閉状態において当接部材80及び通気路90を戸先縦枠11と開閉体20との相互間に設けることができ、従来技術(開閉体に換気ガラリを設ける技術)に比べて、全閉状態において当接部材80及び通気路90を目立ちにくくすることができると共に、開閉体20の安定性を確保しながら、引戸1によって閉ざされた空間の換気を効果的に行うことができる。したがって、引戸1の意匠性を維持しながら、引戸1の換気性を確保することが可能となる。
(構成-換気構造-第2の特徴)
次に、換気構造の第2の特徴については、図3に示すように、全閉状態において戸先縦枠11によって当接部材80又は通気路90が見込み方向(図3では、前後方向)の少なくともいずれか一方側から略覆われるように、戸先縦枠11及び開閉体20が構成されている。具体的には、全閉状態において戸先縦枠11の縦枠側凹部16の前方側及び後方側の側壁部分16bによって当接部材80及び通気路90の各々が見込み方向の両側から略覆われるように構成されている。
ここで、縦枠側凹部16の具体的な大きさについては任意であるが、例えば、開閉体20の開閉移動を妨げず、且つ全閉状態において前方側及び後方側から当接部材80及び通気路90が視認しにくくなる大きさに設定してもよい。一例として、縦枠側凹部16の左右方向の長さについては、当接部材80の左右方向の長さよりも長く設定してよく、例えば、当接部材80の左右方向の長さの2倍程度に設定してもよい。また、縦枠側凹部16の前後方向の長さについては、当接部材80の前後方向の長さよりも長く設定してもよく、例えば、当接部材80の前後方向の長さよりも1.2倍程度長く設定してもよい。
また、開閉体20の具体的な大きさについては任意であるが、例えば、開閉体20の戸先カバー40については、全閉状態において戸先カバー40が縦枠側凹部16に収容可能であり、且つ当接部材80が視認しにくい長さに設定してもよい。一例として、戸先カバー40の前後方向の長さについては、縦枠側凹部16の前後方向の長さよりも短く設定してもよく、より具体的には、当接部材80の前後方向の長さと略同一に設定してよい。また、戸先カバー40の左右方向の長さについては、縦枠側凹部16の左右方向の長さよりも若干短く設定してもよい。
このような第2の特徴により、全閉状態において、見込み方向の少なくとも一方側から当接部材80及び通気路90を見えにくく又は見えないようにすることができ、引戸1の意匠性を一層維持することが可能となる。
(構成-換気構造-第3の特徴)
図2に戻り、次に、換気構造の第3の特徴については、図2に示すように、全閉状態において錠受け部70における錠本体60の係合部62を受ける側の側部(図2では、錠受け部70の受け側収容部71の右側側部71a)が相互間領域MAに位置するように錠受け部70が配置されることにより、係合部62を錠受け部70の被係合部に係合可能としている。
具体的には、第3当接部材83内に少なくとも一部が収容された錠受け部70であって、受け側収容部71の右側側部71aが第3当接部材83の右側側部83aにおいて露出するように配置された錠受け部70が、縦枠側凹部16の内部に設けられている。また、全閉状態において受け側収容部71の右側側部71aが、相互間領域MAのうち開閉体20の戸先側側面20aに近接し(又は当接し)、且つ係合部62と対応する位置に設けられている。また、この場合において、錠受け部70の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、全閉状態において前方側及び後方側から錠受け部70が視認しにくくなる大きさに設定している。具体的には、錠受け部70の左右方向の長さについては、縦枠側凹部16の左右方向の長さよりも短く設定している。また、錠受け部70の前後方向の長さについては、縦枠側凹部16の前後方向の長さよりも短く設定している。
このような第3の特徴により、当接部材80を設けた場合において、特殊な施錠装置を用いることなく開閉体20を施錠することができ、引戸1の製造性を向上できる。
(引戸の作用について)
次に、このように構成された引戸1の作用について説明する。
すなわち、図2に示すように、全閉状態では、通気路90が形成されるので、通気路90を介して部屋の室外側又は室内側のいずれか一方から部屋の室外側又は室内側のいずれか他方に向けて空気を通気させることができ、部屋の内部空間の換気を行うことが可能となる。また、全閉状態では、当接部材80を介して開閉体20と戸先縦枠11とを当接させることができるので、例えば、全閉状態において開閉体20が外力を受けた場合に、開閉体20のガタツキ(特に、面内方向のガタツキ)を抑制することが可能となる。
(構成-その他の構成)
また、この他にも、実施の形態1に係る引戸1は、できる限りにおいて任意の構造にて構成可能である。
具体的には、実施の形態1では、当接部材80が3つ(第1当接部材81、第2当接部材82、及び第3当接部材83)が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、当接部材80が1つのみ又は2つのみ設けられてもよく、あるいは、当接部材80が4つ以上設けられてもよい。
また、実施の形態1では、当接部材80が、第1領域MA1及び第2領域MA2の各々に1つ以上配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、図4に示すように、当接部材80が、第1領域MA1及び第2領域MA2に跨るように1つのみ配置されてもよい。これにより、当接部材80を1つのみを設けた場合でも全閉状態の開閉体20のガタツキを比較的抑制できるので、引戸1の安定性を確保しながら、当接部材80の設置数を低減できる。
また、実施の形態1では、全閉状態において戸先縦枠11の縦枠側凹部16によって当接部材80及び通気路90の各々が見込み方向の両側から略覆われていると説明したが、これに限らない。例えば、全閉状態において戸先縦枠11の縦枠側凹部16によって当接部材80及び通気路90の各々が見込み方向の一方側からのみ略覆われてもよい。一例として、図5に示すように、全閉状態において戸先縦枠11の縦枠側凹部16の前方側の側壁部分16bのみ(あるいは、縦枠側凹部16の後方側の側壁部分16bのみ)によって当接部材80及び通気路90の各々が前方側からのみ略覆われてもよい。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、戸先縦枠11と開閉体20との相互間に設けられた当接部材80と、全閉状態において戸先縦枠11と開閉体20との相互間に形成される通気路90とを備えたので、全閉状態において当接部材80及び通気路90を戸先縦枠11と開閉体20との相互間に設けることができ、従来技術(開閉体に換気ガラリを設ける技術)に比べて、全閉状態において当接部材80及び通気路90を目立ちにくくすることができると共に、開閉体20の安定性を確保しながら、引戸1によって閉ざされた空間の換気を効果的に行うことができる。したがって、引戸1の意匠性を維持しながら、引戸1の換気性を確保することが可能となる。
また、相互間領域MAのうち、第1領域MA1と第2領域MA2とに当接部材80が位置するように、当接部材80を少なくとも1つ以上配置したので、当接部材80を第1領域MA1又は第2領域MA2のいずれか一方のみに配置した場合に比べて、全閉状態において開閉体20のガタツキを抑制でき、引戸1の安定性を向上できる。
また、通気路90が、全閉状態において、戸先縦枠11と開閉体20との相互間に形成される通気路90であり、当接部材80を、第1領域MA1の部分のうち戸先縦枠11の長手方向の一方の端部近傍部分に配置すると共に、第2領域MA2の部分のうち戸先縦枠11の長手方向の他方の端部近傍部分に配置したので、全閉状態において開閉体20のガタツキを効果的に抑制でき、引戸1の安定性を一層向上できる。
また、全閉状態において当接部材80が戸先縦枠11の見込面と開閉体20の見込面とに当接するように、当接部材80を構成したので、全閉状態において開閉体20の面内方向のガタツキを抑制でき、引戸1の安定性をさらに一層向上できる。
また、全閉状態において戸先縦枠11によって当接部材80又は通気路90が見込み方向の少なくともいずれか一方側から略覆われるように、戸先縦枠11及び開閉体20を構成したので、全閉状態において、見込み方向の少なくとも一方側から当接部材80及び通気路90を見えにくく又は見えないようにすることができ、引戸1の意匠性を一層維持することが可能となる。
また、全閉状態において錠受け部70における錠本体60の係合部62を受ける側の側部が相互間領域MAに位置するように錠受け部70を配置することにより、係合部62を錠受け部70の被係合部に係合可能としたので、当接部材80を設けた場合において、特殊な施錠装置を用いることなく開閉体20を施錠することができ、引戸1の製造性を向上できる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る引戸について説明する。この実施の形態2は、取付手段を備えた形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る引戸の構成について説明する。実施の形態2に係る引戸1は、実施の形態1に係る引戸1とほぼ同様に構成されている。ただし、換気構造の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-換気構造の構成の詳細)
次に、換気構造の構成の詳細について説明する。実施の形態2に係る換気構造の特徴については、図6から図8に示すように、実施の形態1に係る換気構造の特徴に加えて、引戸1に取付部110が設けられている。
(構成-換気構造の構成の詳細-取付部)
取付部110は、当接部材80(第1当接部材81、第2当接部材82、及び第3当接部材83)を戸先縦枠11又は開閉体20に対して着脱自在に取り付けるための取付手段であり、図6から図8に示すように、取付部本体111、一対の取付側係合部112、及び一対の取付側被係合部113を備えている。
取付部本体111は、当接部材80と取付部110とを接続するためのものである。この取付部本体111は、例えば鋼製の板状体にて形成されており、図6、図8に示すように、縦枠側凹部16の内部において、当接部材80と縦枠側凹部16の底部分16aとの相互間に設けられており、当接部材80に対して固定具等によって接続されている。また、この取付部本体111の具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態2では、第1当接部材81、第2当接部材82、及び第3当接部材83と接続可能な長さに設定している。具体的には、取付部本体111の前後方向の長さについては、当接部材80の前後方向の長さと略同一の長さに設定しており、取付部本体111の上下方向の長さについては、縦枠側凹部16の上下方向の長さと略同一の長さに設定している。
一対の取付側係合部112は、取付部本体111を戸先縦枠11に取り付けるためのものである。これら一対の取付側係合部112は、例えば鋼製のフック状体にて形成されており、図6、図8に示すように、取付部本体111の側面のうち当接部材80側の側面とは反対側の側面(図6では、左側面)に複数設けられており、取付部本体111に対して固定具又は溶接等によって固定されている。
一対の取付側被係合部113は、取付部本体111を戸先縦枠11に取り付けるためのものであって、取付側係合部112に係合されるものである。これら一対の取付側係合部112は、例えば取付側係合部112に係合されることが可能な貫通孔であり、図7に示すように、縦枠側凹部16の底部分16aにおいて取付側係合部112に対応する部分に形成されている。
このような構成により、取付部110によって当接部材80の着脱を容易に行うことができ、状況に応じて換気量を調整することが可能となる。特に、取付部110は、複数の当接部材80を接続することができるので、当接部材80を効率良く取り付けることができ、当接部材80の取付性を向上できる。なお、第1当接部材81、第2当接部材82、及び第3当接部材83が戸先縦枠11から取り外された状態においても、開閉体20を施錠することができるように、例えば、図7、図8に示すように、戸先縦枠11の内部に予備の錠受け部120が設けられていてもよい。
(構成-その他の構成)
また、この他にも、実施の形態2に係る引戸1は、できる限りにおいて任意の構造にて構成可能である。
具体的には、実施の形態2では、取付部110(具体的には、取付部本体111)が、複数の当接部材80を接続可能に構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、図9、図10に示すように、1つの当接部材80のみを接続可能に構成されてもよい。この場合において、図9、図10に示すように、取付部110の形状及び大きさ(特に、上下方向の長さ)については、当接部材80の種類や位置に応じて異ならせてもよい。このような構成により、例えば、引戸1に複数の当接部材80が設けられる場合には、換気量に応じた当接部材80の取り付け及び取り外しを行うことができることから、換気量の調整を細かく行うことが可能となる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、当接部材80を戸先縦枠11又は開閉体20に対して着脱自在に取り付けるための少なくとも1つ以上の取付部110を備えたので、取付部110によって当接部材80の着脱を容易に行うことができ、状況に応じて換気量を調整することが可能となる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3に係る引戸について説明する。この実施の形態3は、施錠装置の錠受け部を上横枠に設けた形態である。ただし、この実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態3に係る引戸の構成について説明する。実施の形態3に係る引戸1は、実施の形態2に係る引戸1とほぼ同様に構成されている(ただし、第3当接部材83を省略する)。ただし、施錠装置50の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-施錠装置の構成の詳細)
次に、施錠装置50の構成の詳細について説明する。実施の形態3においては、この施錠装置50は、例えば公知の手動式のロッド錠)を用いて構成されており、図11に示すように、錠本体60及び錠受け部70を備えている。
錠本体60は、図11、図12に示すように、本体側収容部61、室内側操作軸、室外側操作軸、及びロッド部63を備えている。このうち、ロッド部63は、後述する錠受け部70の挿通孔73に挿通するためのものであり、図11、図12に示すように、本体側収容部61の外部に設けられており、室内側操作軸又は室外側操作軸の錠操作に応じて上下方向に移動可能となるように、室内側操作軸又は室外側操作軸と連結部材(図示書略)を介して接続されている。
錠受け部70は、図11、図12(a)に示すように、上横枠13に設けられており、錠受け部本体72及び挿通孔73を備えている。このうち、錠受け部本体72は、錠受け部70の基本構造体である。この錠受け部本体72は、略板状体に形成され、図11、図12(a)に示すように、上横枠13の戸先側に設けられており、具体的には、全閉状態においてロッド部63と対応する位置に配置され、上横枠13に対して固定具等によって固定されている。挿通孔73は、ロッド部63を挿通するための貫通孔であり、図12(a)に示すように、錠受け部本体72に形成されており、具体的には、全閉状態おいてロッド部63に対応する部分に形成されている。
このような構成により、実施の形態2に係る引戸1と同様に、当接部材80を設けた場合において、特殊な施錠装置を用いることなく開閉体20を施錠することができ、引戸1の製造性を向上できる。なお、実施の形態3に係る当接部材80は取付部110を介して戸先縦枠11に対して着脱自在であることから、例えば、図12(b)に示すように、すべての当接部材80が取り外された場合でも開閉体20の施錠を行うことができるように、予備の挿通孔130が錠受け部本体72に形成されてもよい。
(実施の形態3の効果)
このように実施の形態3によれば、開閉体20に設けられた錠本体60と、上横枠13に設けられた錠受け部70とを有する施錠装置50を備え、全閉状態において錠受け部70のロッド部63と対応する位置に錠受け部70の挿通孔73を配置することにより、ロッド部63を挿通孔73に挿通可能としたので、実施の形態2に係る引戸1と同様に、当接部材80を設けた場合において、特殊な施錠装置を用いることなく開閉体20を施錠することができ、引戸1の製造性を向上できる。
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4に係る引戸について説明する。この実施の形態4は、通気路を当接部材の内側に形成した形態である。ただし、この実施の形態4の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態4に係る引戸の構成について説明する。実施の形態4に係る引戸1は、実施の形態1に係る引戸1とほぼ同様に構成されている。ただし、換気構造の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-換気構造の構成の詳細)
次に、換気構造の構成の詳細について説明する。実施の形態4に係る換気構造の特徴については、図13、図14に示すように、引戸1に当接部材80及び通気路90が設けられている。
(構成-換気構造の構成の詳細-当接部材)
当接部材80は、図13、図14に示すように、戸先縦枠11の縦枠側凹部16に設けられており、具体的には、1つの当接部材80が、相互間領域MAの略全体にわたって設けられている。
(構成-換気構造の構成の詳細-通気路)
図13に戻り、通気路90は、当接部材80の内側に形成されており、具体的には、図13、図14に示すように、当接部材80の内側において相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設して形成されている。ここで、「当接部材80の内側に形成される」とは、通気路90の外周全体が当接部材80によって直接的に囲繞されるように形成されることを意味する。
また、この通気路90の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、通気路90による換気量が所定量に達する限り小さくすることが望ましいことから、例えば、実験結果等に基づいて設定してもよい。一例として、図13に示すように、各通気路90の正面形状については、長方形状に設定する。また、通気路90の左右方向の長さについては、当接部材80の左右方向よりも短く設定し、通気路90の上下方向の長さについては、当接部材80の上下方向よりも短く設定する。ただし、これに限らず、例えば、複数の通気路90がそれぞれ異なる形状(通気路90の正面形状を三角形状等の多角形状、真円形状、楕円形状等)及び大きさに設定してもよい。
(実施の形態4の効果)
このように実施の形態4によれば、戸先縦枠11と開閉体20との相互間に設けられた当接部材80と、全閉状態において当接部材80の内側に形成される通気路90とを備えたので、全閉状態において当接部材80及び通気路90を戸先縦枠11と開閉体20との相互間に設けることができ、実施の形態1に係る引戸1と同様に、全閉状態において当接部材80及び通気路90を目立ちにくくすることができると共に、開閉体20の安定性を確保しながら、引戸1によって閉ざされた空間の換気を効果的に行うことができる。したがって、引戸1の意匠性を維持しながら、引戸1の換気性を確保することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(引戸の適用対象について)
上記実施の形態1から4では、引戸1が、戸袋17を有する引戸であると説明したが、これに限らず、例えば、戸袋17を有しない引戸であってもよい。この場合には、枠体10の室内側方立、室外側方立14、室内側戸袋ボード、及び室外側戸袋ボード15を省略できる。
(戸先縦枠について)
上記実施の形態1から4では、戸先縦枠11に、縦枠側凹部16が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、当接部材80及び通気路90が外部に露出することを許容する場合には、縦枠側凹部16を省略してもよい。
(施錠装置について)
上記実施の形態1から4では、施錠装置50が、手動式の鎌錠又はロッド錠であると説明したが、これに限らず、例えば、電気式の鎌錠又はロッド錠であってもよい。
また、上記実施の形態1、2、4では、錠本体60が開閉体20に設けられ、錠受け部70が戸先縦枠11に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、錠受け部70が開閉体20に設けられ、錠本体60が戸先縦枠11に設けられてもよい。
また、上記実施の形態1から4では、引戸1に施錠装置50が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、施錠装置50を省略してもよい。
(換気構造について)
上記実施の形態1では、戸先カバー40の前後方向の長さを当接部材80の前後方向の長さと略同一に設定していると説明したが、これに限らず、例えば、当接部材80の前後方向の長さを戸先カバー40の前後方向の長さよりも短く設定してもよい。
また、上記実施の形態2では、引戸1に取付部110が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、取付部110に加えて、取付側塞ぎ部材(図示省略)が設けられてもよい。取付側塞ぎ部材は、取付部本体111及び一対の取付側係合部112が戸先縦枠11から取り外された場合に、一対の取付側被係合部113を塞ぐための部材である。この取付側塞ぎ部材は、縦枠側凹部16の底部分16aの形状及び大きさと略同一に形成された板状体であり、底部分16aを覆うように設けられ、一対の取付側被係合部113又は戸先縦枠11に対して係合構造又は固定具等によって固定される。これにより、取付部本体111及び一対の取付側係合部112が戸先縦枠11から取り外された場合に、取付側塞ぎ部材によって一対の取付側被係合部113が外部に露出することを防止できる。
また、上記実施の形態4では、引戸1に当接部材80及び通気路90が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、これらの構成要素に加えて、通気路側塞ぎ部材(図示省略)が設けられてもよい。通気路側塞ぎ部材は、通気路90を塞ぐための部材である。この通気路側塞ぎ部材は、通気路側塞ぎ部材の外形及び大きさが通気路90の外形及び大きさと略同一である棒状体又は板状体であり、当接部材80に対して着脱自在に取り付けられる。これにより、通気路側塞ぎ部材によって通気路90を塞ぐことができ、状況に応じて換気量を調整することが可能となる。
(当接部材について)
上記実施の形態1から4では、当接部材80が、戸先縦枠11に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、開閉体20に設けられてもよい。この場合において、例えば、上記実施の形態1から4のいずれかに係る当接部材80と開閉体20の戸先カバー40とを一体形成してもよい。これにより、当接部材80を設置する手間を省略でき、引戸1の設置性を向上できる。
また、上記実施の形態1から3では、複数の当接部材80の形状及び大きさが、同一に設定されていると説明したが、これに限らず、例えば、複数の当接部材80の形状及び大きさが、それぞれ異なるように設定してもよい。
また、上記実施の形態1では、当接部材83が、全閉状態において戸先側側面20aと当接するように構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、全閉状態において戸先側側面20aと当接しないように構成されてもよい。この場合において、当接部材80の材質については任意であるが、例えば、戸先カバー40が鋼材で構成されている場合(又は、戸先カバー40が取り外された場合)には、第1当接部材81及び第2当接部材82をゴム材料にて構成し、第3当接部材83をゴム材料又は鋼材にて構成してもよい。
(取付部について)
上記実施の形態2、3では、上記実施の形態2、3に係る引戸1に取付部110が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、上記実施の形態3に係る引戸1については、取付部110を省略して、当接部材80を戸先縦枠11に対して固定してもよい。あるいは、上記実施の形態4に係る引戸1に取付部110が設けられてもよい。
また、上記実施の形態2では、取付側被係合部113の設置数が2つであると説明したが、これに限らず、例えば、1つのみでもよく、あるいは、3つ以上であってもよい。この場合には、取付側係合部112の設置数を、取付側被係合部113の設置数と略同一に設定してもよい。
また、上記実施の形態2では、取付側係合部112がフック状体にて構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、公知のビス部材を用いて構成されてもよい。この場合には、取付側被係合部113は、ビス孔にて構成される。
(付記)
付記1の引戸は、建物の開口部に設けられた枠体と、前記開口部の開閉を行う開閉体と、を備えた引戸であって、前記枠体を構成する長尺な枠材のうち戸先側に位置する戸先側枠材と前記開閉体との相互間に設けられた当接部材であって、前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態において、当該当接部材が前記戸先側枠材と前記開閉体とに当接するように構成された当接部材と、前記全閉状態において前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間又は前記当接部材の内側に形成される通気路であって、当該通気路を介して当該引戸の見込方向の一方から他方に向けて空気を通気させることが可能な通気路と、を備えた。
付記2の引戸は、付記1に記載の引戸において、前記全閉状態において前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間の領域である相互間領域のうち、前記開閉体の中央位置よりも前記戸先側枠材の長手方向の一方の端部側にある第1領域と、前記開閉体の中央位置よりも前記戸先側枠材の長手方向の他方の端部側にある第2領域とに前記当接部材が位置するように、前記当接部材を少なくとも1つ以上配置した。
付記3の引戸は、付記2に記載の引戸において、前記通気路は、前記全閉状態において、前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間に形成される通気路であり、前記当接部材を、前記第1領域の部分のうち前記戸先側枠材の長手方向の一方の端部近傍部分に配置すると共に、前記第2領域の部分のうち前記戸先側枠材の長手方向の他方の端部近傍部分に配置した。
付記4の引戸は、付記1から3のいずれか一項に記載の引戸において、前記全閉状態において前記当接部材が前記戸先側枠材の見込面と前記開閉体の見込面とに当接するように、前記当接部材を構成した。
付記5の引戸は、付記1から4のいずれか一項に記載の引戸において、前記全閉状態において前記戸先側枠材によって前記通気路又は前記当接部材が見込み方向の少なくともいずれか一方側から略覆われるように、前記戸先側枠材及び前記開閉体を構成した。
付記6の引戸は、付記1から5のいずれか一項に記載の引戸において、前記当接部材を前記戸先側枠材又は前記開閉体に対して着脱自在に取り付けるための少なくとも1つ以上の取付手段を備えた。
付記7の引戸は、付記1から6のいずれか一項に記載の引戸において、前記開閉体を施錠するための施錠装置であって、前記戸先側枠材又は前記開閉体のいずれか一方に設けられた錠本体と、前記戸先側枠材又は前記開閉体のいずれか他方に設けられた錠受け部であって、前記錠本体を構成する係合部に係合される被係合部を有する錠受け部と、を有する施錠装置を備え、前記全閉状態において前記錠受け部における前記係合部を受ける側の側部が前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間に位置するように前記錠受け部を配置することにより、前記係合部を前記被係合部に係合可能とした。
(付記の効果)
付記1に記載の引戸によれば、戸先側枠材と開閉体との相互間に設けられた当接部材と、全閉状態において戸先側枠材と開閉体との相互間又は当接部材の内側に形成される通気路とを備えたので、全閉状態において当接部材及び通気路を戸先側枠材と開閉体との相互間に設けることができ、従来技術(開閉体に換気ガラリを設ける技術)に比べて、全閉状態において当接部材及び通気路を目立ちにくくすることができると共に、開閉体の安定性を確保しながら、引戸によって閉ざされた空間の換気を効果的に行うことができる。したがって、引戸の意匠性を維持しながら、引戸の換気性を確保することが可能となる。
付記2に記載の引戸によれば、相互間領域のうち、第1領域と第2領域とに当接部材が位置するように、当接部材を少なくとも1つ以上配置したので、当接部材を第1領域又は第2領域のいずれか一方のみに配置した場合に比べて、全閉状態において開閉体のガタツキを抑制でき、引戸の安定性を向上できる。
付記3に記載の引戸によれば、通気路が、全閉状態において、戸先側枠材と開閉体との相互間に形成される通気路であり、当接部材を、第1領域の部分のうち戸先側枠材の長手方向の一方の端部近傍部分に配置すると共に、第2領域の部分のうち戸先側枠材の長手方向の他方の端部近傍部分に配置したので、全閉状態において開閉体のガタツキを効果的に抑制でき、引戸の安定性を一層向上できる。
付記4に記載の引戸によれば、全閉状態において当接部材が戸先側枠材の見込面と開閉体の見込面とに当接するように、当接部材を構成したので、全閉状態において開閉体の面内方向のガタツキを抑制でき、引戸の安定性をさらに一層向上できる。
付記5に記載の引戸によれば、全閉状態において戸先側枠材によって通気路又は当接部材が見込み方向の少なくともいずれか一方側から略覆われるように、戸先側枠材及び開閉体を構成したので、全閉状態において、見込み方向の少なくとも一方側から通気路及び当接部材を見えにくく又は見えないようにすることができ、引戸の意匠性を一層維持することが可能となる。
付記6に記載の引戸によれば、当接部材を戸先側枠材又は開閉体に対して着脱自在に取り付けるための少なくとも1つ以上の取付手段を備えたので、取付手段によって当接部材の着脱を容易に行うことができ、状況に応じて換気量を調整することが可能となる。
付記7に記載の引戸によれば、全閉状態において錠受け部における錠本体の係合部を受ける側の側部が戸先側枠材と開閉体との相互間に位置するように錠受け部を配置することにより、係合部を錠受け部の被係合部に係合可能としたので、当接部材を設けた場合において、特殊な施錠装置を用いることなく開閉体を施錠することができ、引戸の製造性を向上できる。
1 引戸
2 躯体
3 開口部
10 枠体
11 戸先縦枠
12 戸尻縦枠
13 上横枠
13a レール部
14 室外側方立
15 室外側戸袋ボード
16 縦枠側凹部
16a 底部分
16b 側壁部分
17 戸袋
20 開閉体
20a 戸先側側面
30 開閉体本体
31 開閉体枠
31a 縦枠材
32 室内側表面材
33 室外側表面材
34 芯材
35 把持部
40 戸先カバー
41 戸車
50 施錠装置
60 錠本体
61 本体側収容部
62 係合部
63 ロッド部
70 錠受け部
71 受け側収容部
71a 右側側部
72 錠受け部本体
73 挿通孔
80 当接部材
81 第1当接部材
82 第2当接部材
83 第3当接部材
83a 右側側部
90 通気路
110 取付部
111 取付部本体
112 取付側係合部
113 取付側被係合部
120 予備の錠受け部
130 予備の挿通孔
AF 空気の流れ
C 開閉体の中央位置
F 床面
MA 相互間領域
MA1 第1領域
MA2 第2領域

Claims (6)

  1. 建物の開口部に設けられた枠体と、前記開口部の開閉を行う開閉体と、を備えた引戸であって、
    前記枠体を構成する長尺な枠材のうち戸先側に位置する戸先側枠材と前記開閉体との相互間に複数設けられた当接部材であって、前記開閉体によって前記開口部を全閉した全閉状態において、当該当接部材が前記戸先側枠材と前記開閉体とに当接するように構成された当接部材と、
    前記全閉状態において前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間又は前記当接部材の内側に形成される通気路であって、当該通気路を介して当該引戸の見込方向の一方から他方に向けて空気を通気させることが可能な通気路と、を備え、
    前記複数の当接部材を、前記戸先側枠材に対して固定し、
    前記全閉状態において前記当接部材が前記戸先側枠材の見込面と前記開閉体の見込面とに当接するように、前記複数の当接部材を構成し、
    前記全閉状態において前記戸先側枠材によって前記複数の当接部材が見込み方向の両側から略覆われるように、前記戸先側枠材及び前記開閉体を構成した、
    引戸。
  2. 前記全閉状態において前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間の領域である相互間領域のうち、前記開閉体の中央位置よりも前記戸先側枠材の長手方向の一方の端部側にある第1領域と、前記開閉体の中央位置よりも前記戸先側枠材の長手方向の他方の端部側にある第2領域とに前記当接部材が位置するように、前記当接部材を少なくとも1つ以上配置した、
    請求項1に記載の引戸。
  3. 前記通気路は、前記全閉状態において、前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間に形成される通気路であり、
    前記当接部材を、前記第1領域の部分のうち前記戸先側枠材の長手方向の一方の端部近傍部分に配置すると共に、前記第2領域の部分のうち前記戸先側枠材の長手方向の他方の端部近傍部分に配置した、
    請求項2に記載の引戸。
  4. 前記当接部材を前記戸先側枠材又は前記開閉体に対して着脱自在に取り付けるための少なくとも1つ以上の取付手段を備えた、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の引戸。
  5. 前記取付手段は、
    前記複数の当接部材と当該取付手段とを接続するための取付部本体と、
    前記取付部本体の側面のうち前記当接部材側の側面とは反対側の側面に複数設けられた一対の取付側係合部と、
    前記戸先側枠材における前記一対の取付側係合部に対応する部分に複数形成されている一対の取付側被係合部であって、前記一対の取付側係合部に係合される一対の取付側被係合部と、を備える、
    請求項4に記載の引戸。
  6. 前記開閉体を施錠するための施錠装置であって、前記戸先側枠材又は前記開閉体のいずれか一方に設けられた錠本体と、前記戸先側枠材又は前記開閉体のいずれか他方に設けられた錠受け部であって、前記錠本体を構成する係合部に係合される被係合部を有する錠受け部と、を有する施錠装置を備え、
    前記全閉状態において前記錠受け部における前記係合部を受ける側の側部が前記戸先側枠材と前記開閉体との相互間に位置するように前記錠受け部を配置することにより、前記係合部を前記被係合部に係合可能とした、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の引戸。
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