JP7035397B2 - 非接触icカード - Google Patents

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Description

本発明は、コイルワイヤからなるアンテナを備えた非接触ICカードおよびその非接触ICカードに使用するインレットシートに関する。
非接触ICカードは、金融系、交通系、流通系、アミューズメント系など様々な用途で使用されている。
図2はこのような従来の非接触型ICカード100´の代表的なものを例示した説明図であり、ICチップをICモジュールの基板部4に搭載し、搭載したICチップを樹脂でモールドして保護したICモジュールのモールド部3からなるICモジュール1を使用した例を示している。
図2(a)は、上面から非接触型ICカード透視した図であり、ICモジュール1とコイルワイヤからなるアンテナ2の構成を例示している。コイルワイヤからなるアンテナ2は、コイルワイヤからなるアンテナ2によって囲まれた面積が大きいほど高い感度が得られるため、非接触ICカード100´の周縁部の外周に近い部位に沿って備えられている。コイルワイヤからなるアンテナ2の巻数は、通信に使用する周波数によって決定される。
図2(b)は、図2(a)のA-A´切断線における断面のうち、ICモジュール1とコイルワイヤからなるアンテナ2からなるインレットシート10´の断面図である。ICモジュールの基板部4のサイズに合せて開口部11´を形成した白色シートa5´と、透明樹脂シートb6´をラミネートした積層体の開口部11´にICモジュールの基板部4が収納されている。この開口部11´はICモジュール1の位置決めを可能とするだけでなく、その後、その積層体の表裏面にシートを熱ラミネートした際に、ICモジュール1の凹凸を無くす機能を持っているため、カードの表面を平滑にすることができる。
白色シートa5´と透明樹脂シートb6´がラミネートされた後、コイルワイヤからなるアンテナ2は、白色シートa5´に圧入または埋設される。コイルワイヤの直径と白色シートa5´がほぼ同じ厚さであるため、コイルワイヤからなるアンテナ2を白色シートa5´に熱圧接して圧入または埋設する際に、透明樹脂シートb6´にクッションの働きをさせ、コイルワイヤからなるアンテナ2を損傷させず、高い歩留りで圧入または埋設処理を可能とする。
ここで白色シートa5´にコイルワイヤからなるアンテナ2が圧入されるとは、コイルワイヤからなるアンテナ2を白色シートa5´に押圧することにより、コイルワイヤからなるアンテナ2を白色シートa5´の中に押し込むこと(圧入とも言う。)を指す。圧入を可能とするため、白色シートa5´を軟化点以上に加熱した状態で実施する。圧入した状態とは、コイルワイヤからなるアンテナ2の一部が白色シートa5´に押し込まれた状態、またはコイルワイヤからなるアンテナ2が全て白色シートa5´中に押し込まれている状態を指し、埋設された状態とは、コイルワイヤからなるアンテナ2が全て白色シートa5´中に押し込まれており、コイルワイヤからなるアンテナ2が白色シートa5´の表面に露出していない状態を指すものとする。
この様にして、白色シートa5´と透明樹脂シートb6´の積層体の白色シートa5´側にコイルワイヤからなるアンテナ2が圧入または埋設されるが、圧入または埋設された
状態でコイルワイヤからなるアンテナ2が正常であるかどうか、を目視検査可能とするため、透明樹脂シートb6´が用いられている。
図2(c)は、(a)のA-A´切断線における非接触ICカード100´の断面図である。
図2(b)に示したインレットシート10´についての目視検査結果が良好である場合、次の工程として、インレットシート10´に、白色シートb7´、白色シートc8´、白色シートd9´が熱ラミネートされ、カード化が行われる(図2(c)参照)。この際、白色シートb7´のICモジュールのモールド部3に対応する部位(白色シートa5´の開口部11´と同じ位置)には、ICモジュール1の突起を収納することで凹凸を緩和し、非接触ICカード100´の表面を平滑化する開口部12´が備えられている。
この様な非接触ICカード100´において、白色シートa5´の代わりに、赤色、青色、緑色あるいは黒色樹脂シートを用いて、カード端面の意匠性を高めたカードが求められる様になっている。しかしながら、特に黒色樹脂シートを使用した場合に、圧入または埋設されたコイルワイヤからなるアンテナ2が正常に圧入または埋設されているかどうかを目視検査することが困難であるという問題がある。
そのため、黒色樹脂シートを用いてカード端面の意匠性を高めたコイルワイヤからなるアンテナ2を備えた非接触ICカード100´において、圧入または埋設されたコイルワイヤからなるアンテナ2が正常に圧入または埋設されているかどうかを目視検査することができなかった。そのため、圧入または埋設されたコイルワイヤからなるアンテナ2が損傷を受け、不良となっているインレットシート10´を、次工程に流してしまう問題があった。そのため、インレットシート10´を作製した段階で、圧入または埋設されたコイルワイヤからなるアンテナ2が正常に圧入または埋設されているかどうかを目視検査することを可能とする技術が待望されていた。
そのような先行技術について調査したが、黒色樹脂シートを用いてカード端面の意匠性を高めたコイルワイヤからなるアンテナを備えた非接触ICカードにおいて、圧入または埋設されたコイルワイヤからなるアンテナが正常に埋設されているかどうかを目視検査することを可能とする技術を見出すことはできなかった。
最も類似した技術として、特許文献1には、黒色基材を使用することなく、カード基材を透明な積層体とする事によって黒色基材を使用した場合と同様の効果を演出する積層カードを提供することを課題として、黒色基材を使用することなく、カードの端面を黒く見せる積層カードを、一枚または複数枚の透明基材で構成されるコアシートと、コアシートの最上面および最下面に少なくとも光遮蔽用印刷層が形成されたことを特徴とする積層カードが開示されている。しかしながら、この技術は、高価な黒色樹脂シートを使用せずに、光遮蔽用印刷層によってカード端面を黒色に見せることができる積層カードを安価に製造可能とするカードの積層構成に関するものであり、ICモジュールやコイルワイヤからなるアンテナが樹脂シート中に圧入または埋設された状態を目視検査可能とすることについては、なんら記述されていない。
また特許文献2には、コア層およびオーバーコート層に白色シートや着色シートを用いることなく、カード端面が着色したように見えるカードを提供することを課題として、透明なシートからなるコア層の両面に透明なシートからなるオーバーシート層を備え、コア層の両面と上下オーバーシート層の間に有機顔料を含有する透明着色印刷層が積層されたカードが開示されている。この技術は、高価な着色シートを使用せずに、透明着色印刷層によってカード端面を着色したように見せることができる積層カードを安価に提供可能とするカードの積層構成に関するものである。ICカードを想定する旨の記載はあるが、コ
イルワイヤからなるアンテナに関する記載は無く、コイルワイヤからなるアンテナを備えた非接触ICカードとは異なる技術であると考えられる。
そのため、カード端面を着色して見える、または黒く見える様にして、意匠性を高めたコイルワイヤからなるアンテナを備えた非接触ICカードにおいて、コイルワイヤからなるアンテナが正常にシート内に圧入または埋設されているかどうかを目視検査することを可能とする技術が待望されていた。
特開2009-184171号公報 特許第6069930号公報
上記の事情に鑑み、本発明は、カード端面を着色または黒色に見える様にして意匠性を高めたコイルワイヤからなるアンテナを備えた非接触ICカードにおいて、コイルワイヤからなるアンテナが正常に樹脂シートに圧入または埋設されているかどうかを目視検査することを可能とする非接触ICカードのインレットを提供することを課題とする。
上記の課題を解決する手段として、本発明の第一の態様は、ICモジュールと、コイルワイヤからなるアンテナと、透明シートと、を備えた非接触ICカードであって、透明シートは、少なくとも2層の透明樹脂シートからなる積層体であって、その積層体の一方の面の最外層の透明樹脂シートには、ICモジュールを収納可能な開口部を備えており、且つその透明樹脂シートはコイルワイヤの厚さの一部または全てを包含してなるインレットシートの表裏面に着色樹脂シートが備えられている非接触ICカードであり、前記インレットシートのICモジュール側に備えられた1層目の着色樹脂シートには、前記インレットシートの透明樹脂シートに備えられた前記開口部に合せて、前記ICモジュールを収納し平坦化可能な開口部を備えており、該1層目の着色樹脂シートの上には、少なくとも1層の着色樹脂シートが備えられていることを特徴とする非接触ICカードである。
ここで、コイルワイヤの厚さ方向とは、透明樹脂シート上に配置されたコイルワイヤからなるアンテナの、透明樹脂シートの厚さ方向に平行な方向の、厚さを指す。
透明樹脂シートとICモジュールを収納可能な開口部を備えたもう一方の透明樹脂シートとの積層体である透明シートの上に、コイルワイヤからなるアンテナと、それに接続されたICモジュールを開口部に収納して配置した後、熱圧をかけて透明樹脂シートの中にコイルワイヤを圧入することによって、インレットシートを作製する。
この様にして作製されたインレットシートにおいては、コイルワイヤからなるアンテナが、正常に圧入または埋設されているか、またはダメージを受けているかどうか、をインレットシートの裏面から視認可能であるため、インレットシートの良否判定が可能である。そのため、次工程に良品のみを流すことが可能となる。なおここで、裏面とはコイルワイヤからなるアンテナが圧入された側とは逆側の面を指す。
また、第二の態様は、前記着色樹脂シートが、黒色樹脂シートであることを特徴とする請求項1に記載の非接触ICカードである
インレットシートは透明樹脂シートの積層体であるが、その表裏面に着色樹脂シートまたは黒色樹脂シートを積層して作製した非接触ICカードの側端面は、表裏面と同様に、着色樹脂シートと同様の色または黒色に見えるようになるため、意匠性が高い非接触ICカードを提供可能となる。
本発明のインレットシートは、透明樹脂シートと、ICモジュールを収納可能なサイズで形成した開口部を備えたもう一方の透明樹脂シートと、の積層体である透明シートの一方の透明樹脂シートに、コイルワイヤからなるアンテナを圧入または埋設して作製するため、コイルワイヤからなるアンテナを圧入または埋設した透明樹脂シートの反対側の透明樹脂シートからコイルワイヤからなるアンテナの圧入または埋設された状態を目視可能である。そのため、コイルワイヤからなるアンテナが正常か、または損傷を受けているかどうか、を目視検査可能である。更に、目視検査によって正常なインレットだけを選別して非接触ICカードを作製することが可能となる。
本発明の非接触ICカードを例示した説明図であって、(a)は上面から透視した図であり、ICモジュールとコイルワイヤからなるアンテナの構成例を示した説明図、(b)は(a)のA-A´切断線における断面のうち、ICモジュールとコイルワイヤからなるアンテナの断面を中心に示した断面図、(c)は(a)のA-A´切断線における非接触ICカードの断面図、である。 従来の非接触ICカードを例示した説明図であって、(a)は上面から透視した図であり、ICモジュールとコイルワイヤからなるアンテナの構成例を示した説明図、(b)は(a)のA-A´切断線における断面のうち、ICモジュールとコイルワイヤからなるアンテナの断面を中心に示した断面図、(c)は(a)のA-A´切断線における非接触ICカードの断面図、である。
<インレットシート>
本発明の非接触ICカードに使用するインレットシートは、ICモジュールと、コイルワイヤからなるアンテナと、透明シートと、を備えた非接触ICカードのインレットシートである。
透明シートは、少なくとも2層の透明樹脂シートからなる積層体であって、その積層体の一方の面の最外層の透明樹脂シートには、ICモジュールを収納可能な開口部を備えていると同時に、その透明樹脂シートはコイルワイヤの厚さの一部または全てを包含している。
ここで、コイルワイヤの厚さとは、図1(b)に例示したコイルワイヤのアンテナ2の様に、コイルワイヤに重なりが無い場合は、透明樹脂シートの厚さ方向に平行な方向のコイルワイヤの太さと同じである。また、コイルワイヤに重なりがある場合は、重なりによって決定される透明樹脂シートの厚さ方向に平行な方向のコイルワイヤの厚さを指す。
ICモジュールは、ICモジュールの基板部と、ICチップが樹脂モールドされたICモジュールのモールド部と、を備えており、且つICモジュールは前記開口部に配置されており、ICモジュールの突出する高さが緩和されている。
コイルワイヤからなるアンテナは、開口部を備えたもう一方の透明樹脂シートの表面か
ら内部に圧入され、一部が透明樹脂シートから露出しているか、または全てが透明樹脂シートの中に圧入され、埋設または包含された状態となっている。
次に、図1(a)、(b)を用いて本発明の非接触ICカードのインレット10を更に詳しく説明する。
図1(a)は、本発明の非接触ICカード100を上面から見た透視図の例であり、透視して内部にあるインレットシート10の上面を示した説明図である。インレットシート10は、ICモジュール1とコイルワイヤからなるアンテナ2を備えている。コイルワイヤからなるアンテナ2は、インレットシート10の外周の近傍に沿って備えられている。
図1(b)は、本発明の非接触ICカード100を切断線A-A´で切断した時の、インレットシート10の断面を例示した説明図である。
透明樹脂シートb6の上に、もう一方の透明樹脂シートa5が積層された構成である。透明樹脂シートa5には、ICモジュールの基板部4の上にICモジュールのモールド部3が備えられたICモジュール1の大きさに合わせた開口部11が形成されており、ICモジュール1がICモジュールの基板部4を透明樹脂シートb6側にして収納されている。
また、透明樹脂シートa5には、その表面からコイルワイヤからなるアンテナ2が圧入されている。圧入されることにより、コイルワイヤからなるアンテナ2の透明樹脂シートa5の厚さ方向に平行な方向における、コイルワイヤからなるアンテナ2の厚さの全てが透明樹脂シートa5に埋設されていても良いし、コイルワイヤからなるアンテナ2の一部が透明樹脂シートa5の表面に露出していても構わない。ICモジュールの基板部4上にて、ICモジュール1とコイルワイヤからなるアンテナ2はICモジュール1と電気的に接続されており、ICモジュール1は外部通信装置と通信可能となっている。なお、ICモジュール1は、ICモジュールの基板部4上に実装されたICチップがモールド樹脂によって樹脂モールドされたICモジュールのモールド部3を備えている。
この様に、本発明のインレットシート10は、コイルワイヤからなるアンテナ2が圧入または埋設された樹脂シートが、透明な透明樹脂シートa5で構成されているため、コイルワイヤからなるアンテナ2が圧入された状態を目視可能となっている。そのため、インレットシート10が正常な状態であるか、異常な状態であるか、を図1(b)に示したaの位置から目視検査可能となり、良品のみを次の工程に流す事が可能となる。
<非接触ICカード>
次に、本発明の非接触ICカードについて、図を用いて説明する。
図1(c)は、本発明の非接触ICカード100を切断線A-A´で切断した場合の断面図を例示している。
図1(b)に例示した本発明の非接触ICカードのインレットシート10の透明樹脂シートb6側に積層された黒色樹脂シートb8が積層されている。また、透明樹脂シートa5側に積層された黒色樹脂シートa7が備えられている。
更に、黒色樹脂シートa7の上に、黒色樹脂シートc9が積層された構成となっている。黒色樹脂シートa7には、透明樹脂シートa5に備えられた開口部11に合せて開口部12が備えられている。開口部12は、ICモジュールのモールド部分3を収容可能な空間を形成し、そこに凸部であるICモジュールを収納することにより平滑化し、非接触ICカード100の表面に凹凸が形成されるのを抑制する役割を持っている。そのため、黒色樹脂シートa7の厚さは、透明樹脂シートa5の厚さとの合計値が、ICモジュール1の高さ(ICモジュールの基板部4の厚さとICモジュールのモールド部3の高さの合計値)と同等になるように選択される。
この様に、インレットシート10は透明樹脂シートの積層体である透明シートから構成されているが、その表裏面側に黒色樹脂シートを積層した構成としているため、完成した非接触ICカード100の側端面は、黒色に見える。インレットシート10に積層するシートを着色樹脂シートにすれば、その着色樹脂シートの色に見える非接触ICカードとすることができる。
以上に説明した非接触ICカードは、インレットシート10の表裏面に黒色樹脂シートを積層した場合を例に説明したが、黒色樹脂シートの代わりに、任意の色に着色された着色樹脂シートを使用しても良い。黒色樹脂シートを使用すれば黒色の表裏面および側端面を備えた非接触ICカードとなり、任意の色の着色樹脂シートを使用した場合は、その色の表裏面および側端面を備えた非接触ICカードとなり、意匠性を高めることができる。
<インレットシートおよび非接触ICカードの製造方法>
(インレットシートの製造方法)
図1(b)に例示したインレットシート10の製造方法について説明する。
まず、透明樹脂シートa5と透明樹脂シートb6を用意する。また、ICモジュールの基板部分4とICモジュールのモールド部分3を備えたICモジュール1とコイルワイヤからなるアンテナ2が電気的に接続されたものを用意する。これは、別工程にて製造しても良いし、外部から購入しても良い。
透明樹脂シートa5に対して、ICモジュール1を収容するための開口部11を形成する。開口部11を形成する手段としては、樹脂シートである透明樹脂シートa5に開口部を形成できる手段であれば特に限定する必要はない。例えば、ポンチ、パンチ、トムソン刃、金型などを使用した打ち抜き加工を好適に使用することができる。
透明樹脂シートa5と透明樹脂シートb6の材料としては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリカーボネート、セルロースジアセテート、ポリアミドなどからなる樹脂を挙げることができる。
これらの透明シートの厚さについては、非接触ICカードの基準厚さ、0.76mm、を守れるように選択すれば良い。例えば、透明樹脂シートa5と透明樹脂シートb6の各厚さとしては、0.10~0.50mmの範囲から選択すれば良い。
次に、透明樹脂シートa5と透明樹脂シートb6を積層する側の面に接着剤層を塗布した後、両者を積層する。
次に、透明樹脂シートa5の上に、ICモジュールがのICモジュールの基板部4が、開口部11に収納され、且つコイルワイヤからなるアンテナ2がインレットシート10の周縁部に沿う様に配置する。
次に、コイルワイヤからなるアンテナ2が透明樹脂シートa5に圧入する。圧入する手段としては、ICモジュールに圧力がかからない様にした金型を使用して、コイルワイヤからなるアンテナ2を、熱プレスをする方法を挙げることができる。
熱プレスの条件を強く(高温、高圧、長時間)することにより、ほぼコイルワイヤからなるアンテナ2を透明樹脂シートa5の内部に圧入し、埋設することができる。熱プレスの条件を弱くすると、図1(b)に例示した様に、透明樹脂シートa5の表面からコイルワイヤからなるアンテナ2の一部が突出した状態となる。コイルワイヤからなるアンテナ
2の一部が透明樹脂シートa5に圧入され、固定されていれば、いずれの状態でも構わない。
以上の様にしてインレットシート10を作製することができる。なお、説明の便宜上、1つのインレットが備えられたインレットシートとして説明したが、通常の生産においては、インレットが多面付けされたインレットシートが作製される。
(非接触ICカードの製造方法)
次に、インレットシート10をコア層とした非接触ICカードの製造方法について、図1(c)に例示した層構成の場合の製造方法について説明する。ここでは、黒色樹脂シートを使用した場合について説明するが、任意の色に着色された着色樹脂シートを使用しても同様である。
まず、黒色樹脂シートa7に開口部12を形成する。開口部12を形成する手段としては、樹脂シートである黒色樹脂シートa7に開口部を形成できる手段であれば特に限定する必要はない。例えば、ポンチ、パンチ、トムソン刃、金型などを使用した打ち抜き加工を好適に使用することができる。
次に、インレットシート10の両面と、黒色樹脂シートa7の両面に、PUR(Poly Urethane Reactive)系ホットメルト接着剤層を塗布する。
また、黒色樹脂シートb8のインレットシート10に面する側と、黒色樹脂シートc9の黒色樹脂シートa7に面する側と、にPUR系ホットメルト接着剤層を塗布する。
この様にして、ホットメルト接着剤を塗布したインレットシート10と、黒色樹脂シートa7と、黒色樹脂シートb8と、黒色樹脂シートc9と、を互いにPUR系ホットメルト接着剤層を対面させて積層する。
次に、真空熱プレス装置に装着後、排気してから熱プレスを行う。この工程により、インレットシート10と、黒色樹脂シートa7と、黒色樹脂シートb8と、黒色樹脂シートc9と、はPUR系ホットメルト接着剤層を介して接着した積層体が完成する。
多面付けして製造した場合は、個々の非接触ICカードに打ち抜き加工して個片化することにより、本発明の非接触ICカードを作製することができる。
なお、接着剤層として、PUR系ホットメルト接着剤層を使用した場合を例にとって説明したが、接着剤層としてはこれに限定する必要はない。また、図1(b)、(c)においては、図の簡素化のため、接着剤層の図示を省略して示している。
1・・・ICモジュール
2・・・コイルワイヤからなるアンテナ
3・・・ICモジュールのモールド部
4・・・ICモジュールの基板部
5・・・透明樹脂シートa
5´・・・白色樹脂シートa
6・・・透明樹脂シートb
6´・・・透明樹脂シートb
7・・・黒色樹脂シートa
7´・・・白色樹脂シートb
8・・・黒色樹脂シートb
8´・・・白色樹脂シートc
9・・・黒色樹脂シートc
9´・・・白色樹脂シートd
10、10´・・・インレットシート
11・・・(透明樹脂シートaの)開口部
11´・・・(白色樹脂シートaの)開口部
12・・・(透明樹脂シートbの)開口部
12´・・・(白色樹脂シートbの)開口部
100、100´・・・非接触ICカード

Claims (2)

  1. ICモジュールと、コイルワイヤからなるアンテナと、透明シートと、を備えた非接触ICカードであって、
    透明シートは、少なくとも2層の透明樹脂シートからなる積層体であって、その積層体の一方の面の最外層の透明樹脂シートには、ICモジュールを収納可能な開口部を備えており、且つその透明樹脂シートはコイルワイヤの厚さの一部または全てを包含してなるインレットシートの表裏面に着色樹脂シートが備えられている非接触ICカードであり、 前記インレットシートのICモジュール側に備えられた1層目の着色樹脂シートには、前記インレットシートの透明樹脂シートに備えられた前記開口部に合せて、前記ICモジュールを収納し平坦化可能な開口部を備えており、該1層目の着色樹脂シートの上には、少なくとも1層の着色樹脂シートが備えられていることを特徴とする非接触ICカード。
  2. 前記着色樹脂シートが、黒色樹脂シートであることを特徴とする請求項に記載の非接触ICカード。
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