JP7036623B2 - 積層体 - Google Patents
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Description
なお本明細書において、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートは「ポリメリックMDI」、トルエンジイソシアネートは「TDI」、ジフェニルメタンジイソシアネートは「MDI」と表記する。
なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
以下、図面を参照しつつ、実施形態ごとに説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を表す模式的断面図である。
図1に示すように、第1の実施形態に係る積層体11は、第1の被着体4a、第1のプライマー層3a及び第1の粘着剤層2aを有する。第1の被着体4a上に第1のプライマー層3aが積層され、第1のプライマー層3aの第1の被着体4aとは反対の面に第1の粘着剤層2aが積層されている。
本発明に係る積層体を構成する粘着剤層は、含フッ素(メタ)アクリレートに由来する構成単位を有する(メタ)アクリレート共重合体を含む。上記(メタ)アクリレート共重合体が上記含フッ素(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することで、フッ素自身の高い撥水撥油性と、フッ素原子の密なパッキングとにより、上記(メタ)アクリレート共重合体の分子鎖内への皮脂及びアルコールの浸入を抑えることができる。これらの結果、本発明に係る積層体は、皮脂及びアルコールへの耐性に優れる。
なかでも、皮脂及びアルコールへの耐性が高いことから、2-(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート(13F)又は2,2,2-トリフルオロエチルアクリレート(3F)が好ましい。上記(メタ)アクリレート共重合体のガラス転移点を下げて粘着力を調整しやすいという観点からは、アクリレートであることが好ましい。
これらの含フッ素(メタ)アクリレートは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記含有量の好ましい下限は40重量%、好ましい上限は60重量%であり、より好ましい下限は50重量%である。
また、上記(メタ)アクリレート共重合体が、上記炭素数が2以下のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することで、上記粘着剤層の極性をより高めることができる。この結果、積層体の皮脂に対する耐性を一層高めることができる。
これらの炭素数が2以下のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記極性官能基を含有するためには、上記(メタ)アクリレート共重合体は、上記極性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有することが好ましい。上記水酸基を有するモノマーとして、例えば、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート及び2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリレートが挙げられる。
上記カルボキシ基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。
上記エポキシ基を有するモノマーとして、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
これらの極性官能基を有するモノマーは単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
なお、重量平均分子量は、重合条件(例えば、重合開始剤の種類又は量、重合温度、モノマー濃度等)によって調整できる。
重合方法は特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。例えば、溶液重合(沸点重合又は定温重合)、エマルジョン重合、懸濁重合及び塊状重合等が挙げられる。なかでも、合成が簡便であることから、溶液重合が好ましい。また、特にアクリロニトリルに由来する構成単位の含有量を多くする場合には、エマルジョン重合が好ましい。
上記ラジカル重合開始剤としては、例えば、有機過酸化物、アゾ化合物等が挙げられる。上記有機過酸化物として、例えば、1,1-ビス(t-ヘキシルパーオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、t-ヘキシルパーオキシピバレート、t-ブチルパーオキシピバレート、2,5-ジメチル-2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、t-ヘキシルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシイソブチレート、t-ブチルパーオキシ-3,5,5-トリメチルヘキサノエート及びt-ブチルパーオキシラウレート等が挙げられる。上記アゾ化合物として、例えば、アゾビスイソブチロニトリル及びアゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等が挙げられる。これらの重合開始剤は単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
上記含有量のより好ましい下限は0.5重量部、より好ましい上限は4重量部であり、更に好ましい下限は1重量部、更に好ましい上限は3重量部である。
上記ゲル分率のより好ましい下限は10重量%、より好ましい上限は55重量%であり、更に好ましい下限は25重量%、更に好ましい上限は40重量%であり、特に好ましい下限は30重量%である。
なおゲル分率は、例えば、上記架橋剤の含有量、上記(メタ)アクリレート共重合体中の架橋反応等の反応性を有する官能基を有するモノマーの導入量等の変更によって調整できる。
なお、本明細書における「ゲル分率」とは、下記式(1)のように酢酸エチルに浸漬する前の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量に対する、酢酸エチルに浸漬し、乾燥した後の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量の割合を百分率で表した値である。
ゲル分率(重量%)=100×(W2-W0)/(W1-W0) (1)
(W0:基材の重量、W1:酢酸エチル浸漬前の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量、W2:酢酸エチル浸漬、乾燥後の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量)
なお、本明細書における「アルコール膨潤率」とは、下記式(2)により表される値である。すなわち、「アルコール膨潤率」とは、エタノール75重量%と水25重量%との混合液に浸漬する前の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量に対する、エタノール75重量%と水25重量%との混合液に浸漬し、乾燥した後の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量の割合を百分率で表した値である。エタノールと水との混合液への粘着剤成分の溶出がある場合、アルコール膨潤率は100重量%を下回る。
アルコール膨潤率(重量%)=100×(W5-W3)/(W4-W3) (2)
(W3:基材の重量、W4:エタノール75重量%と水25重量%との混合液浸漬前の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量、W5:エタノール75重量%と水25重量%との混合液浸漬、乾燥後の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量)
なお、本明細書における「オレイン酸膨潤率」とは、下記式(3)により表される値である。すなわち、「オレイン酸膨潤率」とは、オレイン酸に浸漬する前の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量に対する、オレイン酸に浸漬し、乾燥した後の上記粘着剤層を有する粘着テープの重量の割合を百分率で表した値である。オレイン酸への粘着剤成分の溶出がある場合、オレイン酸膨潤率は100重量%を下回る。
オレイン酸膨潤率(重量%)=100×(W8-W6)/(W7-W6) (3)
(W6:基材の重量、W7:上記粘着剤層を有する粘着テープのオレイン酸浸漬前の重量、W8:上記粘着剤層を有する粘着テープのオレイン酸浸漬、乾燥後の重量)
本発明に係る積層体を構成するプライマー層は、アミノ基含有ポリ(メタ)アクリレート、アミノ基含有ポリビニルアルコール、ポリメリックMDI、オキサゾリン基含有ポリ(メタ)アクリレート、TDI共重合体ポリウレタン及びMDI共重合体ポリウレタンのうち少なくとも1種(本明細書において、プライマーともいう)を含有する。
種々の粘着剤及びプライマーのなかでも、上記粘着剤層と上記プライマーを含有するプライマー層とを組み合わせることで、本発明に係る積層体は強固に接着され、かつ、皮脂及びアルコールへの耐性に優れる。
なかでも、アミノ基含有ポリ(メタ)アクリレート又はアミノ基含有ポリビニルアルコールが好ましく、アミノ基含有ポリ(メタ)アクリレートが特に好ましい。これらのプライマーを用いることで、一層強固に接着され、かつ、優れた皮脂及びアルコールへの耐性を有する積層体を得ることができる。
上記プライマー層が含有するプライマーは、直鎖状であることが好ましい。上記プライマー層が含有するプライマーが直鎖状であることで、上記粘着剤層が含有する上記(メタ)アクリレート共重合体との絡み合いが増加する。このため上記プライマー層と上記粘着剤層との間の界面接着力が一層向上すると考えられる。この結果、より強固に接着された積層体を得ることができる。
これらのプライマー層に用いられるプライマーは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記分子量の下限は、より好ましくは2万、更に好ましくは5万である。
上記分子量の上限は、より好ましくは100万、更に好ましくは50万である。
上記分子量の範囲であることで、より強固に接着された積層体を得ることができる。
本発明に係る積層体は被着体を有する。上記被着体は特に限定されず、金属、無機材料、有機樹脂等を用いることができる。
金属としてはステンレス(SUS)等が挙げられる。
無機材料としては、ガラス等が挙げられる。
有機樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂及びポリアリールアミド樹脂等が挙げられる。
本発明に係る積層体は、一般的に難被着体といわれる被着体を用いた場合でも、強固に接着され、かつ、優れた皮脂及びアルコールへの耐性を発揮することができる。
図2は本発明の第2の実施形態を表す模式的断面図である。
図2に示すように、第2の実施形態に係る積層体12は、第1の被着体4a上に第1のプライマー層3aが積層され、第1のプライマー層3aの第1の被着体4aとは反対の面に第1の粘着剤層2aが積層されている。更に第1の粘着剤層2aの第1のプライマー層3aとは反対の面に、第2のプライマー層3b及び第2の被着体4bがこの順に積層されている。
第2の実施形態に係る積層体においては、第1の被着体と、第2の被着体とが強固に接着され、かつ、皮脂及びアルコールへの耐性を有する積層体を提供することができる。
これらのプライマーは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
図3は本発明の第3の実施形態を表す模式断面図である。
図3に示すように、第3の実施形態に係る積層体13は、第1の被着体4a上に第1のプライマー層3aが積層され、第1のプライマー層3aの第1の被着体4aとは反対の面に第1の粘着剤層2aが積層されている。更に第1の粘着剤層2aの第1のプライマー層3aとは反対の面に基材5が積層され、基材5の第1の粘着剤層2aとは反対の面に第2の粘着剤層2bが積層されている。第2の粘着剤層2bの基材5とは反対の面には、第2のプライマー層3b及び第2の被着体4bがこの順に積層されている。
第3の実施形態に係る積層体においても、第1の被着体と、第2の被着体とが強固に接着され、かつ、皮脂及びアルコールへの耐性を有する積層体を提供することができる。
図4は本発明の第4の実施形態を表す模式的斜視図である。図5は、図4におけるA-A線に沿って切断した模式的断面図である。
図4及び図5に示すように、第4の実施形態に係る積層体14は、第1の被着体4a上に第1のプライマー層3aが積層され、第1のプライマー層3aの第1の被着体4aとは反対の面に第1の粘着剤層2aが積層されている。更に第1の粘着剤層2aの第1のプライマー層3aとは反対の面に第2の被着体4bが積層されている。
第4の実施形態に係る積層体においては、第1の被着体及び第2の被着体の一部に第1のプライマー層及び第1の粘着剤層が積層されている。
第4の実施形態に係る積層体においても、第1の被着体と、第2の被着体とが強固に接着され、かつ、皮脂及びアルコールへの耐性を有する積層体を提供することができる。
本発明に係る積層体の形状は、特に限定されず、長方形等であってもよい。本発明に係る積層体は、タッチパネル部分又はディスプレイパネル部分の固定部に好適であることから、平面視での形状が額縁状であることが好ましい。
本発明に係る積層体の製造方法は特に限定されない。例えば、上記被着体上に上記プライマーを塗工し乾燥してプライマー層を形成した後に、プライマー層に接するように、粘着剤を塗工し乾燥して粘着剤層を形成することで積層体を製造してもよい。また、上記被着体に上記プライマーを塗工し乾燥してプライマー層を形成した後に、プライマー層と接するように上記粘着剤層を有する粘着テープを貼付することで、積層体を製造してもよい。なかでも製造の容易さから、上記被着体に上記プライマーを塗工し乾燥してプライマー層を形成した後に、プライマー層と接するように上記粘着剤層を有する粘着テープを貼付することが好ましい。
まず、上記(メタ)アクリレート共重合体と必要に応じて架橋剤やシランカップリング剤等の添加剤とに溶剤を加えて粘着剤組成物aの溶液を作製する。この粘着剤組成物aの溶液を基材の表面に塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去して粘着剤層aを形成する。次に、形成された粘着剤層aの上に離型フィルムをその離型処理面が粘着剤層aに対向した状態に重ね合わせる。
次いで、上記離型フィルムとは別の離型フィルムを用意し、この離型フィルムの離型処理面に粘着剤組成物bの溶液を塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去することにより、離型フィルムの表面に粘着剤層bが形成された積層フィルムを作製する。得られた積層フィルムを粘着剤層aが形成された基材の裏面に、粘着剤層bが基材の裏面に対向した状態に重ね合わせて積層体を作製する。そして、上記積層体をゴムローラ等によって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層を有し、かつ、粘着剤層の表面が離型フィルムで覆われた粘着テープを得ることができる。
具体的には、携帯電子機器の表面を保護するためのカバーパネルとタッチパネルモジュール又はディスプレイパネルモジュールとの固定部や、タッチパネルモジュールとディスプレイパネルモジュールとの固定部等に好適に用いることができる。
(1)(メタ)アクリレート共重合体の製造
(合成例1)
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入した。続いて、2-(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート(13F)48重量部、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)34重量部、メチルアクリレート(MA)15重量部、アクリル酸(AAc)3重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入した。4時間重合反応を行い、含フッ素(メタ)アクリレート共重合体含有溶液を得た。
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入した。続いて、2-(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート(13F)30重量部、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)47重量部、メチルアクリレート(MA)20重量部、アクリル酸(AAc)3重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入した。4時間重合反応を行い、含フッ素(メタ)アクリレート共重合体含有溶液を得た。
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入した。続いて、2-(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート(13F)70重量部、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)19重量部、メチルアクリレート(MA)8重量部、アクリル酸(AAc)3重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入した。4時間重合反応を行い、含フッ素(メタ)アクリレート共重合体含有溶液を得た。
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入した。続いて、2-エチルヘキシルアクリレート(2EHA)97重量部及びアクリル酸(AAc)3重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入した。4時間重合反応を行い、(メタ)アクリレート共重合体含有溶液を得た。
(実施例1)
ステンレス板に刷毛を用いてアミノ基含有ポリ(メタ)アクリレートプライマー(ポリメントNK350、日本触媒社製)を塗工し、乾燥させてプライマー層を形成した。
得られた含フッ素(メタ)アクリレート共重合体含有溶液(合成例1)に、含フッ素(メタ)アクリレート共重合体100重量部に対して、架橋剤としてコロネートL(日本ポリウレタン工業社製)を1.5重量部(固体成分比率)、シランカップリング剤として3-グリシドキシプロピルトリメトキシシランを3重量部加え、粘着剤溶液を調製した。この粘着剤溶液を厚み75μmの離型処理したPETフィルム上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが35μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させて粘着剤層を形成させた。この粘着剤層を2つ作製し、基材となる厚み50μmの両面をコロナ処理したPETフィルムの両面にそれぞれ転着させ、40℃で48時間養生し、両面粘着テープを得た。
得られた両面粘着テープを5mm幅の短冊状に裁断し、片面の離型フィルムを剥離除去して粘着剤層を露出させた。この両面粘着テープを、プライマー層を形成したステンレス板に、露出した粘着剤層がプライマー層に対向した状態となるように載せた。その後、両面粘着テープ上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させることにより、両面粘着テープとプライマー層を形成したステンレス板とを貼り合わせた。その後、23℃で24時間静置し、被着体がステンレス板である積層体を作製した。
被着体をポリアリールアミド樹脂板に変更したこと以外は、同様にして、被着体がポリアリールアミド樹脂板である積層体を作製した。
粘着剤層に用いる(メタ)アクリレート共重合体の種類及びプライマー層に用いるプライマーの種類を、表1又は2に記載のように変更したこと以外は実施例1と同様にして、それぞれに被着体がステンレス板である積層体及び被着体がポリアリールアミド樹脂板である積層体を作製した。なお、表1又は表2中のプライマーは以下のものを用いた。
アミノ基含有ポリビニルアルコールプライマー:重量平均分子量6万、アミノ基含有量2.5mmol/g
ポリメリックMDIプライマー:ミリオネートMR-200(東ソー社製)
オキサゾリン基含有(メタ)アクリレートプライマー1:エポクロスWS-300(日本触媒社製、オキサゾリン基含有量4.5mmol/g)
オキサゾリン基含有(メタ)アクリレートプライマー2:エポクロスWS-500(日本触媒社製、オキサゾリン基含有量7.7mmol/g)
TDI共重合体ポリウレタンプライマー:バーノックDM-653(DIC社製)
MDI共重合体ポリウレタンプライマー:バーノックDM-678(DIC社製)
アミノ基含有ポリエチレンイミン1:エポミンSP-200(純正化学社製)
アミノ基含有ポリエチレンイミン2:エポミンP-1000(純正化学社製)
アミド基含有メトキシメチル化ポリアミドプライマー1:ファインレジンEM-125(鉛市社製)
アミド基含有メトキシメチル化ポリアミドプライマー2:ファインレジンEM-325(鉛市社製)
ポリエステルプライマー:エリーテルUE-3520(ユニチカ社製)
(1)180°引きはがし粘着力(薬品浸漬試験)
各実施例、参考例及び比較例において同じ操作を繰り返し行い、被着体がステンレス板である積層体を3つずつ作製し、試験サンプルとした。
作製した3つの試験サンプルのうち1つを用い、JIS Z0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、試験サンプルの180°引きはがし粘着力(N/mm)(薬品浸漬前)を測定した。
2つ目の試験サンプルをオレイン酸のバスに60℃、湿度90%の条件で72時間浸漬した。取り出した後、水で洗浄し、24時間静置した。その後、180°引きはがし粘着力(N/mm)(薬品浸漬前)と同様にして180°引きはがし粘着力(N/mm)(オレイン酸浸漬後)を測定した。180°引きはがし粘着力より以下の基準で評価した。
○:浸漬後粘着力0.3N/mm以上
△:浸漬後粘着力0.1N/mm以上、0.3N/mm未満
×:浸漬後粘着力0.1N/mm未満
○:浸漬後粘着力0.5N/mm以上
△:浸漬後粘着力0.3N/mm以上、0.5N/mm未満
×:浸漬後粘着力0.3N/mm未満
被着体がポリアリールアミド樹脂板である積層体を用いて、JIS Z0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、180°引きはがし粘着力(N/mm)(通常試験)を測定した。180°引きはがし粘着力より以下の基準で評価した。
◎:粘着力1.5N/mm以上
〇:粘着力1.0N/mm以上、1.5N/mm未満
△:粘着力0.7N/mm以上、1.0N/mm未満
×:粘着力0.7N/mm未満
2a…第1の粘着剤層
2b…第2の粘着剤層
3a…第1のプライマー層
3b…第2のプライマー層
4a…第1の被着体
4b…第2の被着体
5…基材
Claims (7)
- 被着体、プライマー層及び粘着剤層がこの順に積層されており、前記粘着剤層は含フッ素(メタ)アクリレートに由来する構成単位を30重量%以上、70重量%以下含有する(メタ)アクリレート共重合体を含み、前記プライマー層はアミノ基含有ポリ(メタ)アクリレート又はアミノ基含有ポリビニルアルコールを含有することを特徴とする積層体。
- 前記(メタ)アクリレート共重合体は、更に炭素数が6以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を有する請求項1記載の積層体。
- 前記(メタ)アクリレート共重合体は、更に炭素数が2以下のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を有する請求項2記載の積層体。
- 前記(メタ)アクリレート共重合体は、重量平均分子量が120万以下である請求項1~3いずれか1項記載の積層体。
- 前記(メタ)アクリレート共重合体が、カルボキシ基を含有する請求項1~4いずれか1項記載の積層体。
- 前記被着体が有機樹脂からなる請求項1~5いずれか1項記載の積層体。
- 前記粘着剤層の前記プライマー層とは反対の面に第2の被着体を有する請求項1~6いずれか1項記載の積層体。
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