JP7040433B2 - 車両用ドア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドア装置に関する。
車両ドアのハンドル装置に関する技術が知られている(特許文献1参照)。例えば、下記特許文献1には、非操作時にアウトサイドハンドルの外面がアウタパネルの外面に揃えて配置される車両用アウトサイドハンドル装置に関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この技術では、アウトサイドハンドルが乗員によってモータ作動位置まで押されるとスイッチが押されてアウトサイドハンドルが把持位置(操作可能な位置)まで回動するようになっている。そして、把持位置に配置されたアウトサイドハンドルが乗員によって引かれて操作位置まで回動されるとドアロックが解除される構造になっている。
特開2017-66605号公報
ところで、ドアハンドルをドア本体に対してドア上下方向の軸周りに回動可能としかつドアハンドルの外面をドア本体の外面に揃えて格納配置させる構成では、手動でドアハンドルを回動させて突出させる場合がある。この場合、ドアハンドルの格納を考慮してドアハンドルをドア本体側へ付勢する構成を採ることが考えられる。
しかしながら、このような構成では、手動でドアハンドルを回動させて突出させても、ドアハンドルが付勢力によってドア本体側に戻ってしまうので、ユーザがドアハンドルを把持する際の使い勝手が良くない。
本発明は、上記事実を考慮して、ドアハンドルを把持する際にドアハンドルの突出状態を維持させることで使い勝手を向上させつつ、ドア本体を閉状態にするときにドアハンドルの外面をドア本体の外面に揃えて配置する状態に戻すことができる車両用ドア装置を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両用ドア装置は、車両用のドア本体に設けられ、前記ドア本体が閉状態にあるときにラッチが車体側のストライカと係合して前記ドア本体の開放を規制するラッチ状態と、前記ラッチが前記ストライカと係合しないで前記ドア本体の開放を規制しないアンラッチ状態と、に切替可能なラッチ機構と、前記ドア本体に設けられ、前記ドア本体の外面に揃えられて配置される第一位置と、少なくとも一部が前記第一位置に対して車両外側へ突出して操作者が把持可能な位置である第二位置と、に移動可能とされると共に、前記第一位置から前記ドア本体の内側への移動が許容されるドアハンドルと、前記ドアハンドルを前記第一位置から前記第二位置へ移動させて当該ドアハンドルが前記第二位置にある状態を維持するドアハンドル突出作動と、前記ドアハンドルを前記第二位置から前記第一位置へ移動させて当該ドアハンドルが前記第一位置にある状態を維持するドアハンドル引込作動と、を行うドアハンドル突出引込機構と、を備えた車両用ドア装置であって、前記ドアハンドル突出引込機構は、前記ドアハンドルを前記ドア本体内に格納するように付勢する付勢部材と、オルタネイト動作をする機構であって可動部の先端部を前記ドアハンドルの側へ向けると共に前記可動部がドア厚さ方向に沿ってストロークするように設定され、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記ドアハンドルを前記第一位置に維持する第一状態と、前記ドアハンドルを前記第二位置に維持する第二状態と、に切替可能なオルタネイト機構と、を含み、前記オルタネイト機構は、前記第一位置にある前記ドアハンドルの外面が押圧されて前記ドアハンドルが前記ドア本体の内側へ移動するときに、前記ドアハンドルの内面側の一部によって前記可動部が車両内側方向へ押圧操作されて当該可動部が車両外側方向へストロークすることで前記第一状態から前記第二状態への切替動作が行われ、前記ドア本体が閉位置方向に移動されることで前記ラッチが前記ストライカに押されて回転するときにその回転に応じて作動する連動機構によって前記可動部が車両内側方向へ押圧操作されて当該可動部が車両内側方向へストロークさせられることで前記第二状態から前記第一状態への切替動作が行われる。
上記構成によれば、車両用のドア本体に設けられたラッチ機構は、ドア本体が閉状態にあるときにラッチが車体側のストライカと係合してドア本体の開放を規制するラッチ状態と、ラッチがストライカと係合しないでドア本体の開放を規制しないアンラッチ状態と、に切替可能となっている。また、ドア本体に設けられたドアハンドルは、ドア本体の外面に揃えられて配置される第一位置と、少なくとも一部が第一位置に対して車両外側へ突出して操作者が把持可能な位置である第二位置と、に移動可能であり、更に第一位置からドア本体の内側への移動が許容される。そして、ドアハンドル突出引込機構は、ドアハンドルを第一位置から第二位置へ移動させて当該ドアハンドルが第二位置にある状態を維持するドアハンドル突出作動と、ドアハンドルを第二位置から第一位置へ移動させて当該ドアハンドルが第一位置にある状態を維持するドアハンドル引込作動と、を行う。
ドアハンドル突出引込機構の付勢部材は、ドアハンドルをドア本体内に格納するように付勢する。また、ドアハンドル突出引込機構のオルタネイト機構は、オルタネイト動作をする機構であって、可動部の先端部をドアハンドルの側へ向けると共に、可動部がドア厚さ方向に沿ってストロークする。そして、オルタネイト機構は、付勢部材の付勢力に抗して、ドアハンドルを第一位置に維持する第一状態と、ドアハンドルを第二位置に維持する第二状態と、に切替可能となっている。
ここで、オルタネイト機構は、第一位置にあるドアハンドルの外面が押圧されてドアハンドルがドア本体の内側へ移動するときに、ドアハンドルの内面側の一部によって可動部が車両内側方向へ押圧操作されて当該可動部が車両外側方向へストロークすることで第一状態から第二状態への切替動作が行われる。その結果、ドアハンドルは、オルタネイト機構によって第二位置に維持されるので、操作者は、第二位置に配置されたドアハンドルを容易に把持して引っ張ることができる。また、オルタネイト機構は、ドア本体が閉位置方向に移動されることでラッチがストライカに押されて回転するときにその回転に応じて作動する連動機構によって可動部が車両内側方向へ押圧操作されて当該可動部が車両内側方向へストロークさせられることで第二状態から第一状態への切替動作が行われる。このため、別途ドアハンドルを戻すための操作をする必要がなくなる。
請求項2に記載する本発明の車両用ドア装置は、請求項1に記載の構成において、スイッチが操作されることにより電動アクチュエータが作動して前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に移行させる電気式アンラッチ作動機構を備え、前記電気式アンラッチ作動機構は、前記第一位置にある前記ドアハンドルの外面が押圧されて前記ドアハンドルが前記ドア本体の内側へ移動するときに前記ドアハンドルの内面側の他の一部によって前記スイッチが操作されるように構成されている。
上記構成によれば、第一位置にあるドアハンドルの外面が押圧されてドアハンドルがドア本体の内側へ移動するときにドアハンドルの内面側の他の一部によってスイッチが操作される。そして、電気式アンラッチ作動機構は、スイッチが操作されることにより電動アクチュエータが作動してラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させる。このように、操作者は第一位置にあるドアハンドルの外面の押圧という1アクションでラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態にすることが可能となる。
請求項3に記載する本発明の車両用ドア装置は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記ドアハンドルは、前記第二位置から前記ドア本体を開く方向に操作されたときに前記オルタネイト機構に支持されていない状態で前記第二位置よりも更に車両外側に突出する第三位置まで移動するように設定され、前記ラッチ機構が前記ラッチ状態とされた場合でかつ前記ドアハンドルが前記第二位置から前記第三位置へ移動するときに前記ドアハンドルの移動に連動して前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に移行させる機械式アンラッチ作動機構を備えている。
上記構成によれば、ドアハンドルは、第二位置からドア本体を開く方向に操作されたときにオルタネイト機構に支持されていない状態で第二位置よりも更に車両外側に突出する第三位置まで移動する。ラッチ機構がラッチ状態とされた場合でかつドアハンドルが第二位置から第三位置へ移動するときにドアハンドルの移動に連動して機械式アンラッチ作動機構はラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させる。
以上説明したように、本発明の車両用ドア装置によれば、ドアハンドルを把持する際にドアハンドルの突出状態を維持させることで使い勝手を向上させつつ、ドア本体を閉状態にするときにドアハンドルの外面をドア本体の外面に揃えて配置する状態に戻すことができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両用ドア装置が適用された自動車の一部の構成を示す概略的な側面図である。 図1の車両用ドア装置の概略構成をドア内方側かつ車両後方側から見た状態で示す斜視図である。 図2のラッチ機構のラッチがラッチ位置に配置されている状態を示す図である。図3(A)は、ドア内方側から見た状態で示す図である。図3(B)は、図3(A)の矢印3B方向から見た状態を示す図である。 図2のドアハンドルが第一位置に配置された状態を示す水平断面図である。 図2のドアハンドルが第一位置に配置された状態を示す縦断面図である。 図2の車両用ドア装置の一部をドア内方側かつ車両前方側から見た状態で示す斜視図である。 図2のオルタネイト機構及びその周囲部の構成を分解して示す分解斜視図である。 図2のドアハンドルの外面が押された状態を示す水平断面図である。 図2のドアハンドルの外面が押された状態を示す縦断面図である。 電気式アンラッチ作動機構が作動した状態をドア内方側から見た状態で示す斜視図である。 図11(A)は電気式アンラッチ作動機構が作動した状態をドア内方側から見た状態で示す図である。図11(B)は図11(A)の矢印11B方向から見た状態を示す図である。 図2のドアハンドルが第二位置に配置された状態を示す水平断面図である。 図2のドアハンドルが第二位置に配置された状態を示す縦断面図である。 図12に示される状態のドアハンドルが引かれて第三位置に達した状態を示す水平断面図である。 クランク機構の状態変化をドア内方側から見た状態で示す図である。図15(A)はドアハンドルが図12に示される状態にあるときのクランク機構の状態を示す。図15(B)はドアハンドルが図14に示される状態にあるときのクランク機構の状態を示す。 機械式アンラッチ作動機構が作動した状態をドア内方側から見た状態で示す斜視図である。 図17(A)は機械式アンラッチ作動機構が作動した状態をドア内方側から見た状態で示す図である。図17(B)は図17(A)の矢印17B方向から見た状態を示す図である。 ドアハンドルが第一位置に引き込まれる際のラッチ機構及びワイヤレバー等の動作をドア内方側から見た状態で示す図である。図18(A)はアンラッチ状態を示す。図18(B)はドア閉時にストライカがラッチを押している状態を示す。図18(C)はラッチ状態を示す。 ドアハンドルが第一位置に引き込まれる際のドアハンドル突出引込機構及びドアハンドル等の動作を示す縦断面図である。図19(A)はワイヤが図18(A)に示される状態にあるときのドアハンドル突出引込機構等の状態を示す。図19(B)はワイヤが図18(B)に示される状態にあるときのドアハンドル突出引込機構等の状態を示す。図19(C)はワイヤが図18(C)に示される状態にあるときのドアハンドル突出引込機構等の状態を示す。
本発明の一実施形態に係る車両用ドア装置について図1~図19を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印RRは車両後方側を示し、矢印UPは車両上方側を示し、矢印OUTは車両幅方向外側を示し、矢印INは車両幅方向内側を示す。
(実施形態の構成)
図1には、本実施形態に係る車両用ドア装置10が適用されて構成された自動車12の一部が概略的な側面図で示されている。この図に示されるように、自動車12は、サイドドア20を備えている。このサイドドア20は、前端部が上下一対のヒンジ14を介して車体16のAピラー16Aに回動可能に連結されており、車体16の側部に形成された乗員乗降用のドア開口16Hを開閉可能とされている。なお、サイドドア20の閉状態では、ドア厚さ方向が車両幅方向と一致している。以下の説明において単に車両幅方向や車両前後方向等の車両を基準とする方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、サイドドア20の閉状態で見た場合の方向を示すものとする。
サイドドア20は、ドア本体22と、ドア本体22の上部に結合された窓枠用のドアフレーム24と、ドア本体22の車室内側に取り付けられたドアトリム(図示省略)と、を備えている。ドア本体22は、その車両幅方向外側に配置される外板を構成する金属製のドアアウタパネル22Aと、その車両幅方向内側に配置される内板を構成する金属製のドアインナパネル(図示省略)とを含んで構成されている。ドアアウタパネル22Aは、車両上下方向及び車両前後方向に延在され、車両上方側から見た水平断面視で車両前後方向中間部が車両幅方向外側に凸とされかつ車両前方側から見た縦断面視で車両上下方向中間部が車両幅方向外側に凸とされている。これに対して、ドア本体22の内板を構成するドアインナパネル(図示省略)は、車両上下方向及び車両前後方向に延在されると共に、その前後端及び下端は、ヘミング加工によってドアアウタパネル22Aの前後端及び下端と接合されている。これにより、ドア本体22には、内部空間が形成されている。
図2には、本実施形態に係る車両用ドア装置10の概略構成がドア内方側かつ車両後方側から見た状態の斜視図で示されている。図2に示されるように、ドア本体22の内側にはラッチ機構30が設けられている。なお、図2では、ラッチ機構30の構成を分かり易くするために、ラッチ機構30及びその周囲部を拡大して示している。図1に示されるように、ラッチ機構30は、ドア本体22の車両後方側の端部に配置され、ドア本体22に固定されたベース部材32(模式化して図示)を備えると共に、このベース部材32に図2に示される支軸S1(図中では中心軸線のみを図示)を介して支持されたラッチ34を備えている。支軸S1は、車両前後方向に沿った方向を軸線方向として配置されている。ラッチ34は、図3(B)に示されるラッチ位置34Xと、図11(B)に示されるアンラッチ位置34Yとの間で支軸S1周りに回転可能とされており、図示しないバネによって、図11(B)に示されるアンラッチ位置34Yへと付勢されている(矢印D参照)。
図3(B)に示されるように、ラッチ34には、ストライカ18(図1参照)を拘束するための係合凹部34Aが設けられている。図1に示されるように、ストライカ18は、車体16のBピラー16Bに固定され、図示を省略するが、車両上方側から見てU字状に形成されている。そして、ラッチ機構30は、ドア本体22が閉状態にあるときにラッチ位置34Xに配置されたラッチ34(いずれも図3(B)参照)が車体16側のストライカ18と係合してドア本体22の開放を規制するラッチ状態と、アンラッチ位置34Yに配置されたラッチ34(いずれも図11(B)参照)がストライカ18と係合しないでドア本体22の開放を規制しないアンラッチ状態と、に切替可能とされている。
図2に示されるように、ラッチ34の外周側には、突起部34Cが形成されると共に、突起部34Cに連続して切欠き状とされた部位の端部に係止部34Bが形成されている。そして、ラッチ34がストライカ18(図3(B)参照)と係合している状態では係止部34Bがポール36の第一腕部36Aの先端係止部36A1に係止されることでラッチ34の回転が止められる構成になっている。なお、先端係止部36A1は、第一腕部36Aの先端側において上側に凸とされた部位である。
ポール36は、支軸S2(図中では中心軸線のみを図示)を介してベース部材32(図1参照)に支持されている。支軸S2は、車両前後方向に沿った方向を軸線方向として配置されている。ポール36は、図2及び図3に示されるロック位置36Xと、図10及び図11等に示されるアンロック位置36Yとの間で支軸S2周りに回転可能とされており、図示しないバネによって図3(B)に示されるロック位置36Xへと付勢されている(矢印R1参照)。このポール36は、図2に示されるドア本体22に設けられたドアハンドル(「アウトサイドハンドル」ともいう。)40の操作に連動するように設けられており、ドアハンドル40が操作されることにより、ポール36がアンロック位置36Y(図10及び図16参照)へと回動されるようになっている。
図4には、ドアハンドル40がドア本体22の外面22Bに揃えられて配置された状態の水平断面図が示されている。ドアハンドル40は、ドア本体22の外面22Bに揃えられて配置される第一位置40Xと、その大部分(広義には一部)が第一位置40Xに対して車両外側へ突出して操作者が把持可能な位置である図12に示される第二位置40Yと、に移動可能とされている。また、図8に示されるように、ドアハンドル40は、第一位置40X(図4参照)からドア本体22の内側への移動が許容されるようになっている。図1に示されるように、ドアハンドル40は、ドア正面視で左右方向を長手方向として配置され、ドア上下方向に沿った軸42の軸線周りに回動することで、第一位置40X(図4参照)と第二位置40Y(図12参照)とに移動可能とされている。軸42はドア正面視でのドアハンドル40の長手方向一方側である車両前後方向前側の端部側に設定されている。
図4に示されるように、ドアハンドル40の内面40B側における車両前後方向前側(長手方向一方側)の部位には、ドア内方側に突出する凸部40Cが形成されている。凸部40Cは、ドア内方側を向いてドアハンドル40の長手方向に沿って延びる平坦面40Dと、平坦面40Dの車両前後方向前側の端部からドア内方側に更に突出する突出部40Eと、を備えている。突出部40Eは、ドアハンドル40の内面40B側における車両前後方向前側(長手方向一方側)の端部を構成している。突出部40Eの車両後方側の面には、ドア内方側へ向けて車両前方側に若干傾斜した傾斜面40E1が形成されている。
図2に示されるように、車両用ドア装置10は、ドアハンドル40の操作にポール36を連動させるための電気式アンラッチ作動機構50を備えている。電気式アンラッチ作動機構50は、ドアハンドル40の内面40B側における車両前後方向後側(長手方向他方側)の端部40Gに対面してかつ所定間隔をあけて配置されたスイッチ52を備えている。そして、電気式アンラッチ作動機構50は、図4に示される第一位置40Xにあるドアハンドル40の外面40Aが押圧されて図8に示されるようにドアハンドル40がドア本体22の内側へ移動するときにドアハンドル40の内面40B側における車両前後方向後側の端部40Gによってスイッチ52が操作されるように構成されている。図2に示されるように、このスイッチ52は、ECU(図中ではブロック化して図示、「制御装置」ともいう)54に接続されており、押圧の操作がされた場合にその信号をECU54に出力可能とされている。また、ECU54には、アンラッチ用の電動アクチュエータとしての電動モータ56が接続されている。ECU54は、スイッチ52が押圧された場合にスイッチ52からの操作信号に応じて電動モータ56を作動させるように制御する。
電動モータ56は、ベース部材32(図1参照)に支持されている。電動モータ56の出力軸には、第一ギア58が同軸に固着されている。第一ギア58は第二ギア60と噛み合っている。第二ギア60は、第一ギア58よりも大径とされ、支軸60S(図中では中心軸線のみを図示)を介してベース部材32(図1参照)に支持され、支軸60S周りに回転可能とされている。支軸60Sは、車両幅方向に沿った方向を軸線方向として配置されている。この第二ギア60には、その外周面に歯60Tが形成されると共に、側面にピン状の突起部60Aが突出形成されている。突起部60Aは、車両幅方向を軸線方向として配置され、レバー62の第一腕部62Aの上面に接している。レバー62は、支軸S3(図中では中心軸線のみを図示)を介してベース部材32(図1参照)に支持され、支軸S3周りに回転可能とされている。支軸S3は、車両幅方向に沿った方向を軸線方向として配置されている。レバー62において第一腕部62Aとは反対側に延びる第二腕部62Bの先端側の上面にはポール36の第二腕部36Bの先端側の下面が接している。なお、ポール36の第二腕部36Bは、ポール36において第一腕部36Aとは反対側に延びている。
ここで、図11(A)に示されるように、電動モータ56が作動して回転(矢印56R参照)した場合、第一ギア58及び第二ギア60が回転することで突起部60Aがレバー62の第一腕部62Aを押し下げ、これに連動してレバー62の第二腕部62Bがポール36の第二腕部36Bを押し上げる構成になっている。そして、図11(B)に示されるように、ポール36の第二腕部36Bが押し上げられた場合、ポール36の第一腕部36Aが下がり、ポール36の第一腕部36Aの先端係止部36A1がラッチ34の係止部34Bから外れるようになっている。また、ポール36の第一腕部36Aの先端係止部36A1がラッチ34の係止部34Bから外れた場合、ラッチ34は、図示しないバネの付勢力によって、アンラッチ位置34Yへ回転する(矢印D参照)構成になっている。
以上により、図10に示される電気式アンラッチ作動機構50は、図1に示されるドアハンドル40の外面40Aの車両前後方向後側が押圧された場合に図10に示されるドアハンドル40の内面40B側における車両前後方向後側の端部40Gによってスイッチ52が操作されることにより電動モータ56が作動してラッチ機構30をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させるようになっている。
一方、図14に示されるように、ドアハンドル40は第二位置40Y(図12参照)からドア本体22を開く方向に操作されたとき(矢印R参照)に第二位置40Y(図12参照)よりも更に車両外側に突出する第三位置40Zまで移動するように設定されている。また、図2に示されるように、車両用ドア装置10は、ドアハンドル40とポール36とを機械的に連動させるように機械式アンラッチ作動機構70を備えている。
図6には、車両用ドア装置10の一部をドア内方側かつ車両前方側から見た状態の斜視図が示されている。図6に示されるように、機械式アンラッチ作動機構70は、ドアハンドル40の内側にクランク機構72を備えている。クランク機構72は、車両幅方向から見てL字状に形成され、基部72Aから第一腕部72Bと第二腕部72Cとが延出されており、基部72Aに設けられた支軸S4(図中では中心軸線のみを図示)を介してドア本体22側に支持されている。支軸S4は、車両幅方向に沿った方向を軸線方向として配置されている。そして、クランク機構72は、図15(A)に示される基準位置72Xと、図15(B)に示される作動位置72Yとの間で支軸S4周りに回転可能とされており、クランク機構用のバネ74(一例として捩じりコイルバネ)によって、図15(A)に示される基準位置72Xへと付勢されている(矢印74R参照)。
クランク機構72の第一腕部72Bは、図4に示される第一位置40Xに配置されたドアハンドル40の内面40B側の傾斜面40E1とは離間する位置に配置されている。また、第一腕部72Bは、図12に示される第二位置40Yに配置されたドアハンドル40の内面40B側の傾斜面40E1とは接し、図14に示される第三位置40Zに配置されたドアハンドル40の内面40B側の傾斜面40E1には押圧された状態となる(矢印A参照)。
図2に示されるように、クランク機構72の第二腕部72Cの先端部には、ロッド76の一部でドア外方側に曲げられた先端部76Aが車両幅方向の軸線周りに回転可能に取り付けられている。ロッド76は、長尺状とされて車両後下方側に延在された中間部76Bと、中間部76Bの下端側からクランク状に曲げられた下部76Cと、を備えている。
ロッド76の下部76Cは、リング付レバー78のリング部78Rに挿通されている。リング部78Rは、リング付レバー78の第一腕部78Aの先端側に形成され、車両上下方向を貫通方向として配置されている。リング付レバー78において第一腕部78Aとは反対側の第二腕部78Bの先端側には車両上方斜め車両幅方向内側に曲げられた曲部78Cが形成されている。この曲部78Cは、ポール36の第二腕部36Bの直下に配置されている。リング付レバー78は、支軸S5(図中では中心軸線のみを図示)を介してベース部材32(図1参照)に支持され、支軸S5周りに回転可能とされている。支軸S5は、車両前後方向に沿った方向を軸線方向として配置されている。
ここで、ドアハンドル40が図12に示される第二位置40Yから図14に示される第三位置40Zに回動した場合、ドアハンドル40の内面40B側の傾斜面40E1に押圧された図16に示されるクランク機構72が回転することでロッド76が下がる構成になっている。そして、図17に示されるように、ロッド76が下げられた場合(矢印76D参照)、リング付レバー78のリング部78Rが押し下げられ、リング付レバー78が回転して(矢印B参照)リング付レバー78の曲部78Cがポール36の第二腕部36Bを押し上げることでポール36が回転して(矢印C参照)ポール36の第一腕部36Aが下がり、ポール36の第一腕部36Aの先端係止部36A1がラッチ34の係止部34Bから外れるようになっている。また、ポール36の第一腕部36Aの先端係止部36A1がラッチ34の係止部34Bから外れた場合、ラッチ34は、バネ(図示省略)によって、アンラッチ位置34Yへ回転する(矢印D参照)構成になっている。
以上により、図2に示される機械式アンラッチ作動機構70は、ラッチ機構30がラッチ状態とされた場合でかつドアハンドル40が第二位置40Y(図12参照)から第三位置40Z(図14参照)へ移動するときに図16に示されるようにドアハンドル40の移動に連動してラッチ機構30をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させるようになっている。
一方、本実施形態の車両用ドア装置10は、図4に示されるドアハンドル40を第一位置40Xから図12に示される第二位置40Yへ移動させてそのドアハンドル40が第二位置40Yにある状態を維持するドアハンドル突出作動と、ドアハンドル40を第二位置40Yから図4に示される第一位置40Xへ移動させてそのドアハンドル40が第一位置40Xにある状態を維持するドアハンドル引込作動と、を行うドアハンドル突出引込機構80を備える。ドアハンドル突出引込機構80は、ドアハンドル40をドア本体22内に格納するように付勢する付勢部材としてのバネ82と、ドアハンドル40の内面40B側の凸部40Cに対してドア内方側に設けられたオルタネイト機構84と、を含んで構成されている。なお、図1~図19のうちの断面図においては図を見易くする関係からオルタネイト機構84の断面のハッチングを省略している。バネ82は、一例として捩じりコイルバネとされ、ドアハンドル40を第一位置40Xよりも僅かにドア内方側の位置(但しドアハンドル40によってスイッチ52が操作されない位置)へ引き込むように付勢している(矢印82R参照)。
オルタネイト機構84は、オルタネイト動作をする機構であって可動部88を備え、その可動部88の先端部88Aをドアハンドル40の側へ向けると共に可動部88がドア厚さ方向に沿ってストロークするように設定されている。そして、このオルタネイト機構84は、バネ82の付勢力に抗して、ドアハンドル40を第一位置40Xに維持する第一状態と、ドアハンドル40を第二位置40Y(図12参照)に維持する第二状態と、に切替可能とされている。なお、ドアハンドル40は、第二位置(図12参照)からドア本体22を開く方向に操作されたときに図14に示されるようにオルタネイト機構84に支持されていない状態で第二位置(図12参照)よりも更に車両外側に突出する第三位置40Zまで移動するように設定されている。
図5には、ドアハンドル40が第一位置40Xに配置された状態でのオルタネイト機構84及びその周囲部の状態が縦断面図で示されている。図5及び図6に示されるように、ドアハンドル突出引込機構80は、オルタネイト機構84を収容するケース90を備えると共に、ケース90の一部をスライド可能に収容しかつオルタネイト機構84の側部が固定されたベース部材92を備えている。ベース部材92は、取付部材(図示省略)を介してドア本体22側に取り付けられている。
図7には、オルタネイト機構84及びその周囲部の構成が分解斜視図で示されている。図7に示されるように、オルタネイト機構84は、全体として略軸状の構造体とされ、非可動部86と可動部88とが軸線方向に並ぶように設けられている。非可動部86は、その外形を形成する略円筒状のケース部を含んで構成され、可動部88の側とは反対側に設けられた第一構成部86Aと、第一構成部86Aと可動部88との間に設けられて第一構成部86Aよりも大径とされた第二構成部86Bと、を備えている。第二構成部86Bの側部には、ベース部材92への固定用とされた固定用凸部86Tが突出形成されている。また、可動部88は、その軸線方向にストローク可能とされ、非可動部86の側とは反対側の端部が先端部88Aとされている。
オルタネイト機構84は、非可動部86から可動部88の先端部88Aまでの距離が短い状態で自己保持された閉状態84X(図4参照)と、閉状態84Xが解除されて閉状態84Xのときよりも非可動部86から可動部88の先端部88Aまでの距離が長い開状態84Y(図12参照)と、を取り得る。オルタネイト機構84は、先端部88Aが所定の押圧操作をされるたびに閉状態84X(図4参照)と開状態84Y(図12参照)とが切り替わるように構成されている。すなわち、オルタネイト機構84は、閉状態84X(図4参照)で先端部88Aが押圧操作されると、突出されて開状態84Y(図12参照)で保持されるように構成され、開状態84Y(図12参照)で先端部88Aが所定量以上押し込まれる押圧操作がされると、閉状態84X(図4参照)で保持されるように構成されている。
ケース90は、収容されるオルタネイト機構84の側方側に側壁を備えない構成とされ、全体として枠状に形成されてオルタネイト機構84と同じ方向を長手方向として配置されている。すなわち、ケース90は、その長手方向に延在される上壁部90B及び下壁部90Cと、ドアハンドル40(図6参照)側に配置される外側縦壁部90Aと、ドア内方側に配置される内側縦壁部90Dと、を備えている。ケース90の内側の長手方向の長さは、開状態84Y(図12参照)のときのオルタネイト機構84の長手方向の長さよりも十分に長く設定されている。
図5に示されるように、ケース90の外側縦壁部90Aにはオルタネイト機構84の先端部88Aが突き当てられる。外側縦壁部90Aのドアハンドル40側の面にはドアハンドル40側に突出した凸部90A1が形成されている。図7に示されるように、ケース90の内側縦壁部90Dの中央部には、貫通孔90Hが形成されると共に、貫通孔90Hの周囲部からケース外方へ張り出す球受部90Eが形成されている。
ベース部材92は、ケース90の長手方向中間部が出入りする矩形状の枠状部92Aを備えると共に、枠状部92Aの上下からそれぞれドア内方側に延在された上壁部92B及び下壁部92Cを備える。上壁部92B及び下壁部92Cの各々のドア内方側の端部同士は、内側構成部92Dによって上下に繋がれている。
枠状部92Aの上下方向中間部の両サイドからはドアハンドル40(図6等参照)側に突出する固定片92Eが形成されている。この固定片92Eにオルタネイト機構84の固定用凸部86Tが固定されるようになっている。また、図5に示されるように、ベース部材92の上壁部92Bの下面には、ケース90の上壁部90Bにおけるドア内方側の部位の上面が接し、ベース部材92の下壁部92Cの上面には、ケース90の下壁部90Cにおけるドア内方側の部位の下面が接している。内側構成部92Dは、上壁部92Bから一段下がるように形成された内側上壁部92D1と、下壁部92Cから一段上がるように形成された内側下壁部92D3と、内側上壁部92D1及び内側下壁部92D3の各ドア内方側の端部同士を上下に繋ぐ内側縦壁部92D2と、を備える。
以上により、オルタネイト機構84は、第一位置40Xにあるドアハンドル40の外面40Aが押圧されて図8及び図9に示されるようにドアハンドル40がドア本体22の内側へ移動する(図8の矢印P参照)ときに、ドアハンドル40の内面40B側における凸部40Cの平坦面40Dによって可動部88が車両内側方向へ(図9の矢印88P参照)押圧操作されて図12及び図13に示されるように可動部88が車両外側方向へ(図13の矢印88S参照)ストロークすることで第一状態から第二状態への切替動作が行われるようになっている。
図7に示されるように、内側縦壁部92D2の中央部には、アウタケーシング(「アウタケーブル」ともいう。)96の固定用の貫通孔92Hが形成されている。アウタケーシング96は、コントロールケーブル94の一部を構成している。アウタケーシング96は、チューブ状に形成されたアウタケーシング本体96Aと、このアウタケーシング本体96Aの一端部に設けられた筒状の端末取付部96Bと、を有している。端末取付部96Bは、ベース部材92の内側縦壁部92D2の貫通孔92Hに嵌め込まれて固定される。
また、コントロールケーブル94は、アウタケーシング96の他に、アウタケーシング96内に摺動自在に挿通されたワイヤ(「インナケーブル」ともいう。)98を備えている。アウタケーシング96の一端部からは、ワイヤ98の一端側が引き出されている。ワイヤ98の一端部には、球99が固定されている。ワイヤ98の一端側は、ベース部材92の貫通孔92H及びケース90の貫通孔90Hを通ってケース90の内側に配置可能とされている。また、球99は、ケース90の貫通孔90Hを通過可能とされ、ワイヤ98がケース90に対して相対的にドア内方側に移動した場合には、球受部90Eに係止されるようになっている。
図2に示されるように、コントロールケーブル94の他端側は、ラッチ機構30の上方側まで延びている。なお、アウタケーシング96は、保持部材(図示省略)を介してドア本体22側に固定されている。図18に示されるように、ワイヤ98の他端側には、ワイヤレバー100が固定されている。ワイヤレバー100は、支軸S6を介してベース部材32(図1参照)に支持されている。支軸S6は、車両前後方向に沿った方向を軸線方向として配置されている。ワイヤレバー100は、ラッチ34の回転時にその突起部34Cが当接可能な位置に配置され、ラッチ34の回転時にその突起部34Cが当接した場合に支軸S6周りに回転するように構成されている。また、ワイヤレバー100は、ラッチ34と当接していない状態ではバネ102(一例として捩じりコイルバネ)によって図18(C)に示される基準位置100Xへと付勢されている(矢印100R参照)。
本実施形態では、図2に示されるケース90、ベース部材92、コントロールケーブル94、ワイヤレバー100を含んでオルタネイト機構84を押圧操作するための連動機構104が構成されている。連動機構104は、図18(B)に示されるラッチ34の回転時にワイヤレバー100が回転する(矢印100A参照)ことでワイヤ98を引っ張り(矢印98P参照)、図19(B)に示されるケース90がドア内方側に引き込まれることで、ケース90の外側縦壁部90Aが可動部88を押圧操作するように構成されている。そして、オルタネイト機構84は、ドア本体22が閉位置方向に移動されることで図18(B)に示されるラッチ34がストライカ18に押されて(矢印18P参照)回転するときにその回転(矢印34P参照)に応じて作動する連動機構104によって図19(B)に示される可動部88が車両内側方向へ押圧操作されて(矢印88T参照)可動部88が車両内側方向へストロークさせられることで第二状態から第一状態への切替動作が行われるようになっている。
(実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図4に示されるように、ドアハンドル40はバネ82によってドア本体22内に格納されるように付勢される(矢印82R参照)。これに対して、オルタネイト機構84は、可動部88の先端部88Aをドアハンドル40の側へ向けると共に、オルタネイト動作をすることが可能となっており、可動部88がドア厚さ方向に沿ってストロークする。そして、このオルタネイト機構84は、バネ82の付勢力に抗して、ドアハンドル40を第一位置40Xに維持する第一状態と、ドアハンドル40を第二位置40Y(図12参照)に維持する第二状態と、に切替可能となっている。
ここで、オルタネイト機構84は、第一位置40Xにあるドアハンドル40の外面40Aが押圧されて図8に示されるようにドアハンドル40がドア本体22の内側へ移動するときに、ドアハンドル40の内面40B側における凸部40Cの平坦面40Dによって可動部88が車両内側方向へ押圧操作される。これにより、オルタネイト機構84は、図12に示されるように、可動部88が車両外側方向へストロークすることで第一状態(図4に示される状態)から第二状態(図12に示される状態)への切替動作が行われる。その結果、ドアハンドル40は、オルタネイト機構84によって第二位置40Yに維持されるので、操作者は、第二位置40Yに配置されたドアハンドル40を容易に把持して引っ張ることができる。
また、オルタネイト機構84は、ドア本体22が図19(A)、図19(B)、図19(C)の順に閉位置方向に移動された場合、第二状態(図12に示される状態)から第一状態(図4に示される状態)への切替動作が行われる。
詳細に説明すると、まず、ドア本体22が閉位置方向に移動されると、図18(A)の状態にあったラッチ34が図18(B)に示されるようにストライカ18に押されて(矢印18P参照)回転する(矢印34P参照)。そのときにそのラッチ34の回転に応じて連動機構104が作動する。すなわち、連動機構104は、ラッチ34の回転に応じてワイヤレバー100が回転することでワイヤ98が引っ張られる(矢印98P参照)。そして、図19(B)に示されるように、ワイヤ98が引っ張られる(矢印98P参照)と、球99の移動に連動してケース90がドア内方側に引き込まれるようにスライドすることで、ケース90の外側縦壁部90Aが可動部88を車両内側方向へ押圧操作する。これにより、可動部88は、車両内側方向へ所定量(オルタネイト機構84がロックされる位置まで)ストロークさせられる。この状態でドアハンドル40は、バネ82(図4参照)の付勢力でケース90の外側縦壁部90Aに隣接する位置に配置される。
次に、図18(C)に示されるように、ラッチ34がストライカ18と係合する状態まで移行してワイヤレバー100がラッチ34の突起部34Cから外れると、ワイヤレバー100はバネ102によって基準位置100Xへ戻る(矢印100R参照)。それによって、ワイヤ98の位置も戻される(矢印98Q参照)ので、図19(C)に示されるように、オルタネイト機構84も閉状態84Xの位置に戻される(すなわち矢印84P方向にごく僅かに伸びる)。
以上により、図12に示される第二状態から図4に示される第一状態に移行してドアハンドル40は第一位置40Xに戻される。このため、別途ドアハンドル40を戻すための操作をする必要がなくなる。
以上説明したように、本実施形態の車両用ドア装置10によれば、ドアハンドル40を把持する際に図12に示されるドアハンドル40の突出状態を維持させることで使い勝手を向上させつつ、ドア本体22を閉状態にするときに図19(C)に示されるように、ドアハンドル40の外面40Aをドア本体22の外面22Bに揃えて配置する状態に戻すことができる。
また、本実施形態では、図4に示される第一位置40Xにあるドアハンドル40の外面40Aが押圧されて図8に示されるようにドアハンドル40がドア本体22の内側へ移動するときにドアハンドル40の内面40B側における車両前後方向後側の端部40Gによってスイッチ52が操作される。そして、図10に示される電気式アンラッチ作動機構50は、スイッチ52が操作されることにより電動モータ56が作動してラッチ機構30をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させる。このように、操作者は図4に示される第一位置40Xにあるドアハンドル40の外面40Aの押圧という1アクションでラッチ機構30をラッチ状態からアンラッチ状態にすることが可能となる。
図10に示される電気式アンラッチ作動機構50の作動について補足説明すると、図11(A)に示される電動モータ56が作動すると、第一ギア58が回転することで、第二ギア60が回転し(矢印60R参照)、第二ギア60に形成された突起部60Aがレバー62の第一腕部62Aを押し下げる。これによってレバー62が回転し(矢印62R参照)、レバー62の第二腕部62Bがポール36の第二腕部36Bを押し上げる。図11(B)に示されるように、ポール36の第二腕部36Bが押し上げられると、ポール36が回転する(矢印36R参照)ので、ポール36の第一腕部36Aが下がり、ポール36の第一腕部36Aの先端係止部36A1がラッチ34の係止部34Bから外れる。このとき、ラッチ34は、図示しないバネの付勢力によって、アンラッチ位置34Yへ回転し(矢印D参照)、ストライカ18からラッチ34が外れる。
なお、操作者は、図12に示されるドア本体22の開放規制を解除した後、ドアハンドル40を把持してドア本体22を開けてもよいし、ドア本体22においてドアハンドル40が設けられる開口部の端縁部22Zを持ってドア本体22を開けてもよい。このように、本実施形態では、操作者の操作に自由度を与えることができる。
また、本実施形態では、図12等に示されるドアハンドル40は、第二位置40Yからドア本体22を開く方向に操作されたときに図14に示されるようにオルタネイト機構84に支持されていない状態で第二位置40Y(図12参照)よりも更に車両外側に突出する第三位置40Zまで移動する。図2に示されるラッチ機構30がラッチ状態とされた場合でかつドアハンドル40が第二位置40Y(図12参照)から第三位置40Z(図14参照)へ移動するときにドアハンドル40の移動に連動して図16に示される機械式アンラッチ作動機構70はラッチ機構30をラッチ状態からアンラッチ状態に移行させる。このため、仮に電源失陥が生じたとしても、操作者はラッチ状態からアンラッチ状態にすることができる。
機械式アンラッチ作動機構70の作動について補足説明すると、ドアハンドル40が図12に示される第二位置40Yから図14に示される第三位置40Zに回動すると、図14に示されるようにドアハンドル40の内面40B側の傾斜面40E1に押圧されたクランク機構72が回転する。これにより、図16に示されるロッド76が下がる。そして、ロッド76が下げられると、図17に示されるように、リング付レバー78のリング部78Rがロッド76の下部76Cによって押し下げられ、リング付レバー78が回転する(図17(B)の矢印B参照)。これにより、リング付レバー78の曲部78Cがポール36の第二腕部36Bを押し上げることでポール36が回転する(矢印C参照)。このとき、ポール36の第一腕部36Aが下るので、ポール36の第一腕部36Aの先端係止部36A1がラッチ34の係止部34Bから外れる。そして、ポール36の第一腕部36Aの先端係止部36A1がラッチ34の係止部34Bから外れると、ラッチ34は、図示しないバネの付勢力によって、アンラッチ位置34Yへ回転し(矢印D参照)、ストライカ18からラッチ34が外れる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図2等に示されるドアハンドル40はドア本体22に回動可能に設けられているが、上記実施形態の変形例として、ドアハンドルは例えばドア厚さ方向に平行移動することでドア本体に対して出没可能に設けられたものとされてもよい。
また、上記実施形態における電気式アンラッチ作動機構50を備えないで他のアンラッチ作動機構を備えるような構成も採り得る。また、上記実施形態における機械式アンラッチ作動機構70を備えないで他のアンラッチ作動機構を備えるような構成も採り得る。
なお、上記実施形態及び上述の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両用ドア装置
16 車体
18 ストライカ
22 ドア本体
22B ドア本体の外面
30 ラッチ機構
34 ラッチ
40 ドアハンドル
40A ドアハンドルの外面
40B ドアハンドルの内面
40D 平坦面(ドアハンドルの内面側の一部)
40G ドアハンドルの内面側における車両前後方向後側の端部(ドアハンドルの内面側の他の一部)
40X 第一位置
40Y 第二位置
40Z 第三位置
50 電気式アンラッチ作動機構
52 スイッチ
56 電動モータ(電動アクチュエータ)
70 機械式アンラッチ作動機構
80 ドアハンドル突出引込機構
82 バネ(付勢部材)
84 オルタネイト機構
88 可動部
88A 可動部の先端部
104 連動機構

Claims (3)

  1. 車両用のドア本体に設けられ、前記ドア本体が閉状態にあるときにラッチが車体側のストライカと係合して前記ドア本体の開放を規制するラッチ状態と、前記ラッチが前記ストライカと係合しないで前記ドア本体の開放を規制しないアンラッチ状態と、に切替可能なラッチ機構と、
    前記ドア本体に設けられ、前記ドア本体の外面に揃えられて配置される第一位置と、少なくとも一部が前記第一位置に対して車両外側へ突出して操作者が把持可能な位置である第二位置と、に移動可能とされると共に、前記第一位置から前記ドア本体の内側への移動が許容されるドアハンドルと、
    前記ドアハンドルを前記第一位置から前記第二位置へ移動させて当該ドアハンドルが前記第二位置にある状態を維持するドアハンドル突出作動と、前記ドアハンドルを前記第二位置から前記第一位置へ移動させて当該ドアハンドルが前記第一位置にある状態を維持するドアハンドル引込作動と、を行うドアハンドル突出引込機構と、
    を備えた車両用ドア装置であって、
    前記ドアハンドル突出引込機構は、
    前記ドアハンドルを前記ドア本体内に格納するように付勢する付勢部材と、
    オルタネイト動作をする機構であって可動部の先端部を前記ドアハンドルの側へ向けると共に前記可動部がドア厚さ方向に沿ってストロークするように設定され、前記付勢部材の付勢力に抗して、前記ドアハンドルを前記第一位置に維持する第一状態と、前記ドアハンドルを前記第二位置に維持する第二状態と、に切替可能なオルタネイト機構と、を含み、
    前記オルタネイト機構は、
    前記第一位置にある前記ドアハンドルの外面が押圧されて前記ドアハンドルが前記ドア本体の内側へ移動するときに、前記ドアハンドルの内面側の一部によって前記可動部が車両内側方向へ押圧操作されて当該可動部が車両外側方向へストロークすることで前記第一状態から前記第二状態への切替動作が行われ、
    前記ドア本体が閉位置方向に移動されることで前記ラッチが前記ストライカに押されて回転するときにその回転に応じて作動する連動機構によって前記可動部が車両内側方向へ押圧操作されて当該可動部が車両内側方向へストロークさせられることで前記第二状態から前記第一状態への切替動作が行われる、車両用ドア装置。
  2. スイッチが操作されることにより電動アクチュエータが作動して前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に移行させる電気式アンラッチ作動機構を備え、
    前記電気式アンラッチ作動機構は、前記第一位置にある前記ドアハンドルの外面が押圧されて前記ドアハンドルが前記ドア本体の内側へ移動するときに前記ドアハンドルの内面側の他の一部によって前記スイッチが操作されるように構成されている、請求項1に記載の車両用ドア装置。
  3. 前記ドアハンドルは、前記第二位置から前記ドア本体を開く方向に操作されたときに前記オルタネイト機構に支持されていない状態で前記第二位置よりも更に車両外側に突出する第三位置まで移動するように設定され、
    前記ラッチ機構が前記ラッチ状態とされた場合でかつ前記ドアハンドルが前記第二位置から前記第三位置へ移動するときに前記ドアハンドルの移動に連動して前記ラッチ機構を前記ラッチ状態から前記アンラッチ状態に移行させる機械式アンラッチ作動機構を備えている、請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置。
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