JP7049247B2 - 腎臓病の処置のための組成物と方法 - Google Patents
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Description
本出願は配列表を包含しており、これは、EFS-Webを介してASCIIフォーマットで提出され、その全体が引用により本明細書に組み込まれる。2016年12月12日に作成されたASCIIのコピーは、47991-715_601_SL.txtのファイル名であり、4,351,059バイトのサイズである。前述のファイルは2016年12月12日に作成され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+6から+100の領域;または保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-16から-100の領域内にある、RIC mRNA前駆体の一部を標的とする。
本明細書で言及されるすべての公報、特許、および特許出願は、個々の公報、特許、特許出願が引用によって組み込まれるように具体的且つ個々に示される程度まで、引用によって本明細書に組み込まれる。
これらのmRNA前駆体の種は、少なくとも1つの保持されたイントロンを含む。本発明は、完全にスプライシングされた成熟mRNAの安定した状態の産生を増加させる、およびそれ故、翻訳された-タンパク質レベルを増加させるために、遺伝子発現の核ステージに対して律速的である1つ以上の保持されたイントロンのスプライシングをアップレギュレートするための組成物および方法を提供する。これらの組成物および方法は、核内に蓄積する保持されたイントロン含有mRNA前駆体のイントロンスプライス部位で構成的スプライシングを促進するアンチセンスオリゴマー(ASO)を活用する。したがって、実施形態では、タンパク質不足によって引き起こされた疾病を処置するために本発明の方法を使用して、タンパク質が増加される。
いくつかの実施形態では、本明細書において記載された本発明は、常染色体劣性腎障害の幼児腎障害シスチン蓄積症を処置するために使用されうる。幼児腎障害シスチン蓄積症は、リソソーム中のシスチンの蓄積によって特徴づけられる。幼児腎障害シスチン蓄積症の臨床症状は、低血糖および電解質、尿中のタンパク質の過剰排泄、遅い身体発育、弱い骨、甲状腺機能低下症、失明、筋力低下、肺機能障害および腎不全を含む。典型的には幼児腎障害性シスチン蓄積症は幼児期に診断される。
いくつかの実施形態では、本明細書において記載された本発明は、常染色体優性腎障害巣状分節性糸球体硬化症7(FSGS7)を処置するために使用することができる。FSGS7は成人における腎不全の主要原因のうち1つである。FSGS7は浮腫、低アルブミン血症、高脂血症および高血圧症を特徴づけ、最終的に腎不全を結果としてもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書において記載された本発明は、常染色体劣性腎疾患の幼児高カルシウム血症を処置するために使用されうる。幼児高カルシウム血症は、腎結石、骨痛、腹痛症、吐き気、嘔吐、多尿症、ならびにうつ病、不安症、認知機能障害、不眠症、および昏睡などの精神状態を結果としてもたらしうる、血液中の上昇したカルシウムのレベルによって特徴づけられる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される本発明は、タンパク質ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体δ(PPARD)の不足により引き起こされた、脂質代謝不全、慢性腎臓病(CKD)、末期腎不全(ESRD)、または心血管疾患(CVD)を治療するために使用される。染色体6に位置し、8エクソンに及ぶPPARD遺伝子によりコードされるPPARDタンパク質の量の欠失は、増大した脂質代謝の機能障害に関連づけられることが示されてきた。
実施形態では、本発明の方法は、遺伝子から転写され、かつ本明細書において記載される疾患において不足していることが分かるタンパク質をコードする保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の存在を、細胞核中で活用する。成熟し、完全にスプライシングされたmRNAを産出するための、特定のRIC mRNA前駆体の種のスプライシングは、保持されたイントロンのスプライシングアウトを刺激するASOを用いて誘導される。結果としてもたらされる成熟mRNAは、細胞質に輸送され翻訳され、それによって被験体の細胞中のタンパク質量を増加させ、本明細書で記載される疾患または疾病の症状を緩和する。実施形態では、本発明の方法は、CTNS、PAX2、CYP24A1、またはPPARD遺伝子から転写され、かつCTNS、PAX2、CYP24A1、またはPPARDタンパク質をコードする保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の存在を、細胞核中で活用することができる。成熟し、完全にスプライシングされたCTNS, PAX2, CYP24A1、またはPPARDのmRNAを産出するための、CTNS, PAX2, CYP24A1、またはPPARDのRIC mRNA前駆体の種のスプライシングは、保持されたイントロンのスプライシングアウトを刺激するASOを用いて誘導されうる。結果としてもたらされる成熟したCTNS、PAX2、CYP24A1、またはPPARDのmRNAは、細胞質に輸送されて翻訳され、それによって、患者の細胞内でCTNS、PAX2、CYP24A1、またはPPARDのタンパク質の量を増大させ、かつCTNS、PAX2、CYP24A1、またはPPARDの不足により引き起こされるCNSの疾患または疾病の症状の緩和させることができる。この方法は以下でさらに詳述されるが、核内遺伝子出力の標的化増大(TANGO)として知られる。
実施形態では、本明細書において記載される方法が、機能的タンパク質の産生を増加させるために使用される。本明細書で使用されるように、用語「機能的な(functional)」は、処置される疾患の1つ以上の症状を除去するのに必要とされるタンパク質の活性または機能の量を指す。実施形態では、部分的な機能的タンパク質の産生を増加させるために、前記方法が使用される。本明細書において使用されるように、用語「部分的な機能的」は、疾患または疾病の1つ以上の症状を除去または予防するために必要な活性または機能の量よりも少ない、タンパク質の活性または機能の任意の量を指す。いくつかの実施形態では、部分的な機能的タンパク質またはRNAは、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、85%、少なくとも90%、または少なくとも95%の、完全な機能的タンパク質またはRNAに比してより小さな活性を持つだろう。
a.第1の変異対立遺伝子であって、そこから、
i)タンパク質が、野生型対立遺伝子からの生成と比較して低下したレベルで生成され、
ii)タンパク質が、同等の野生型タンパク質と比較して低下した機能を有する形態で生成され、または
iii)タンパク質あるいは機能的RNAは生成されない、
第1の変異対立遺伝子;及び
b.第2の変異対立遺伝子であって、そこから、
i)タンパク質が、野生型対立遺伝子からの生成と比較して低下したレベルで生成され、
ii)タンパク質が、同等の野生型タンパク質と比較して低下した機能を有する形態で生成され、または
iii)タンパク質は生成されない、
第2の変異対立遺伝子を有し、
ここで、RIC mRNA前駆体は、第1の対立遺伝子および/または第2の対立遺伝子から転写される。これらの実施形態では、ASOは、第1の対立遺伝子または第2の対立遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の標的部分に結合することで、RIC mRNA前駆体からの保持されたイントロンの構成的スプライシングを誘導し、被験体の細胞中でタンパク質をコードするmRNA量の増加を引き起こし、標的タンパク質または機能的RNAの発現の増加をもたらす。これらの実施形態では、RIC mRNA前駆体からの保持されたイントロンの構成的スプライシングによって、発現レベルの増加した標的タンパク質あるいは機能的RNAは、同等の野性型タンパク質(部分的機能)と比較して機能が低い、あるいは同等の野性型タンパク質(完全機能)と比較して十分な機能を有する、いずれかの形態である。
上述したように、実施形態では、核内遺伝子出力の標的とされた増強(TANGO)は、タンパク質の発現を増加させるために、本発明の方法において使用される。これらの実施形態では、タンパク質をコードする保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)は、細胞核に存在する。保持されたイントロンを含むRIC mRNA前駆体を有する細胞、5’スプライス部位に隣接するエクソン、および3’スプライス部位に隣接するエクソンは、RIC mRNA前駆体の標的部位に対して相補的な、アンチセンスオリゴマー(ASO)と接触する。RIC mRNA前駆体の標的部位とハイブリダイズするASOは、保持されたイントロンのスプライス部位(5’スプライス部位あるいは3’スプライス部位)のスプライシングを強化し、その後の標的タンパク質生成を増加させる。
本明細書で提供される方法とアンチセンスオリゴヌクレオチドの組成物は、タンパク質をコードするmRNA、或いはタンパク質をコードする成熟mRNAのレベルの増加により、細胞、例えば、本明細書に記載されるタンパク質の量または活性の不足により引き起こされる疾病を患う被験体において、タンパク質の発現を増加させるのに有用である。特に、本明細書に記載されるような方法と組成物は、タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の転写物からの保持されたイントロンの構成的なスプライシングを誘発し、それにより、タンパク質をコードするmRNAのレベル、或いはタンパク質をコードする成熟mRNAのレベルを増加させ、且つタンパク質の発現を増加させる。
本開示の一態様は、RIC mRNA前駆体の標的部分に結合することによってスプライシングを増強するアンチセンスオリゴマーを含む組成物である。本明細書で使用されるように、用語「ASO」および「アンチセンスオリゴマー」は、交換可能に使用され、ワトソン・クリック塩基対またはゆらぎ塩基対(G-U)によって標的核酸(例えば、RIC mRNA前駆体)配列にハイブリダイズする、核酸塩基を含む、ポリヌクレオチドなどのオリゴマーを指す。ASOは、標的配列に相補的な又はほぼ相補的(例えば、標的配列に結合し、スプライス部位でスプライシングを増強させるのに十分な相補性)である正確な配列を有し得る。ASOは、標的核酸(例えば、mRNA前駆体の転写産物の標的部分)に結合し(ハイブリダイズし)、生理学的条件下でハイブリダイズされたままであるように設計されている。典型的に、ASOは、意図した(標的とされた)核酸配列以外の部位にハイブリダイズする場合、標的核酸でない限られた数の配列に(標的核酸以外の少数の部位に)ハイブリダイズする。ASOの設計は、mRNA前駆体の転写産物の標的部分の核酸配列、或いはゲノムまたは細胞のmRNA前駆体またはトランスクリプトームにおける他の場所での十分に類似した核酸配列の発生を考慮に入れることができ、その結果、ASOが他の部位に結合し「オフターゲット」効果を引き起こす可能性は限定される。例えば、発明の名称「Reducing Nonsense-Mediated mRNA Decay」のWO2015/035091として公開されたPCT国際出願番号PCT/US2014/054151におけるものなどの、当業者に既知のアンチセンスオリゴマーは、本明細書に記載される方法を実施するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、ASOは、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して、+6から+50のヌクレオチドの領域内にあるCTNS、PAX2、CYP24A1、またはPPARD RIC mRNA前駆体の標的部分に対して相補的であることもある。
いくつかの態様では、ASOは、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して +6から+90、+6から+80、+6から+70、+6から+60、+6から+50、+6から+40、+6から+30、または+6から+20の領域内にあるCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARD RIC mRNA前駆体の標的部分に対して相補的である。
記載された組成物のアンチセンスオリゴヌクレオチドを含み、上記方法のいずれかにおいて使用するための医薬組成物または医薬製剤は、医薬品産業において周知の従来技術に従って調製することができ、且つ公開文献においても記載されている。実施形態において、被験体を処置するための医薬組成物または医薬製剤は、上記のような任意のアンチセンスオリゴマー、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、またはエステルの有効量、および薬学的に許容可能な希釈剤を含む。医薬製剤のアンチセンスオリゴマーはさらに、薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤または担体を含み得る。
本明細書に提供される組成物のうちのいずれかが個体に投与されうる。「個体」は、「被験体」または「患者」と交換可能に使用されてもよい。個体は哺乳動物でもよく、例えば人間、または、人類以外の霊長類、げっ歯類、ウサギ、ラット、マウス、馬、ロバ、ヤギ、猫、犬、雌牛、ブタ、あるいは羊などの動物である。実施形態では、個体はヒトである。実施形態では、個体は胎児、胚、または小児である。他の実施形態では、個体は植物などの別の真核生物であってもよい。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は細胞にエクスビボで投与される。
本発明の範囲内にはまた、特異的に標的イントロンでのRIC mRNA前駆体のスプライシングを増強する追加のASOを特定する(判定する)方法がある。mRNA前駆体の標的領域内で様々なヌクレオチドに特異的にハイブリダイズするASOは、標的イントロンのスプライシングの速度および/または程度を改善するASOを特定する(判定する)ためにスクリーニングされてもよい。いくつかの実施形態では、ASOはスプライシング抑制因子/サイレンサーの結合部位をブロックまたは妨害することがある。当該技術分野において既知の任意の方法が、イントロンの標的領域にハイブリダイズされた時に所望の効果(例えばスプライシング、タンパク質または機能的RNA生産の向上)をもたらすASOを特定する(判定する)ために使用されてもよい。これらの方法はまた、保持されたイントロンに隣接するエクソン中、または保持されていないイントロン中の標的領域へ結合することにより、保持されたイントロンのスプライシングを増強するASOの特定のために使用することができる。使用されうる方法の一例が下記に提供される。
本明細書は以下の発明の態様を包含する。
[1]
被験体の細胞により標的タンパク質または機能的RNAの発現を増加させることによって被験体の腎臓病を処置する方法であって、ここで、前記細胞は、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有し、該RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、ここで、RIC mRNA前駆体は、標的タンパク質または機能的RNAをコードし、前記方法は、被験体の細胞を、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)と接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAのレベルを増加させ、被験体の細胞内で、標的タンパク質または機能的RNAの発現を増加させる、方法。
[2]
腎臓病は、幼児の腎症性シスチン蓄積症、遅発性シスチン蓄積症、巣状分節性糸球体硬化症7、乳頭腎症候群、あるいは幼児の高カルシウム血症である、[1]に記載の方法。
[3]
保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有している細胞によって、標的タンパク質の発現を増加させる方法であって、RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、ここで、RIC mRNA前駆体は標的タンパク質をコードし、前記方法は、細胞を、標的タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)と接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、標的タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、標的タンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させ、細胞内で標的タンパク質の発現を増加させ、ここで、標的タンパク質は、シスチノシン、タンパク質ペアードボックス遺伝子2タンパク質、タンパク質シトクロムP450ファミリー24、サブファミリーA、ポリペプチド1、あるいはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δである、方法。
[4]
標的タンパク質は、シスチノシン、タンパク質ペアードボックス遺伝子2タンパク質、タンパク質シトクロムP450ファミリー24、サブファミリーA、ポリペプチド1、あるいはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δである、[1]または[2]に記載の方法。
[5]
標的タンパク質または機能的RNAは、被験体において量あるいは活性が不足している標的タンパク質あるいは機能的RNAを機能的に増大させるか、これに取って代わる、補償タンパク質あるいは補償機能的RNAである、[1]または[2]に記載の方法。
[6]
細胞は、標的タンパク質の量または活性の不足によって引き起こされた疾病を有する被験体内にあるか、または被験体に由来する、[3]に記載の方法。
[7]
標的タンパク質の量の不足は、標的タンパク質のハプロ不全によって引き起こされ、ここで被験体は、機能的な標的タンパク質をコードする第1の対立遺伝子、標的タンパク質が産生されない第2の対立遺伝子、または非機能的な標的タンパク質をコードする第2の対立遺伝子を有し、アンチセンスオリゴマーは、第1の対立遺伝子から転写されたRIC
mRNA前駆体の標的部分に結合する、[1]-[6]のいずれか1つに記載の方法。
[8]
被験体は、標的タンパク質の量または機能の不足に起因する障害により引き起こされた疾病を抱えており、ここで、被験体は、
(a)(i)標的タンパク質が野生型対立遺伝子からの生成と比較して、減少したレベルで生成され、
(ii)標的タンパク質が同等の野性型タンパク質と比較して機能が低下した形態で生成され、あるいは、
(iii)標的タンパク質が生成されない、第1の変異対立遺伝子と、
(b)(i)標的タンパク質が野生型対立遺伝子からの生成と比較して、減少したレベルで生成され、
(ii)標的タンパク質が同等の野性型タンパク質と比較して、機能が低下した形態で生成され、あるいは、
(iii)標的タンパク質が生成されない、第2の変異対立遺伝子と、を有し、
ここで、被験体が第1の変異対立遺伝子(a)(iii)を有するとき、第2の変異対立遺伝子は(b)(i)あるいは(b)(ii)であり、被験体が第2の変異対立遺伝子
(b)(iii)を有するとき、第1の変異対立遺伝子は(a)(i)あるいは(a)(ii)であり、RIC mRNA前駆体は、(a)(i)あるいは(a)(ii)である第1の変異対立遺伝子、および/または、(b)(i)あるいは(b)(ii)である第2の変異対立遺伝子から転写される、[1]-[6]のいずれか1つに記載の方法。
[9]
標的タンパク質は、同等の野性型タンパク質と比較して、機能が低下した形態で生成される、[8]に記載の方法。
[10]
標的タンパク質は、同等の野性型タンパク質と比較して、十分に機能的な形態で生成される、[8]に記載の方法。
[11]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6~保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して-16までの領域内の保持されたイントロンにある、[1]-[10]のいずれか1つに記載の方法。
[12]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+69~保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して-79までの領域内の保持されたイントロンにある、[1]-[10]のいずれか1つに記載の方法。
[13]
標的タンパク質はシスチノシンである、[1]-[12]のいずれか1つに記載の方法。
[14]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+500~保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して-500までの領域内の保持されたイントロンにある、[13]に記載の方法。
[15]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:8624-10068のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%相補的な配列を含む、[13]または[14]に記載の方法。
[16]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:10748またはSEQ
ID NO:10734の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[13]-[15]のいずれか1つに記載の方法。
[17]
ASOは、SEQ ID NO:8624-10068のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[13]-[16]のいずれか1つに記載の方法。
[18]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:16またはSEQ ID NO:17に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[13]-[17]のいずれか1つに記載の方法。
[19]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:3に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[13]-[18]のいずれか1つに記載の方法。
[20]
標的タンパク質はペアードボックス遺伝子2タンパク質である、[1]-[12]のいずれか1つに記載の方法。
[21]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+500~保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して-500までの領域内の保持されたイントロンにある、[20]に記載の方法。
[22]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:6953-8623のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%相補的な配列を含む、[20]または[21]に記載の方法。
[23]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:10738またはSEQ
ID NO:10740の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[20]-[22]のいずれか1つに記載の方法。
[24]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:6953-8623のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[20]-[23]のいずれか1つに記載の方法。
[25]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:10-15のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[20]-[24]のいずれか1つに記載の方法。
[26]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:2に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[20]-[25]のいずれか1つに記載の方法。
[27]
標的タンパク質はタンパク質シトクロムP450ファミリー24、サブファミリーA、ポリペプチド1である、[1]-[12]のいずれか1つに記載の方法。
[28]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+500~保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して-500までの領域内の保持されたイントロンにある、[27]に記載の方法。
[29]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:9520-10733のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%相補的な配列を含む、[27]または[28]に記載の方法。
[30]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:10748、SEQ ID NO:10734、SEQ ID NO:10746、SEQ ID NO:10745、あるいはSEQ ID NO:10741の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[27]-[29]のいずれか1つに記載の方法。
[31]
ASOは、SEQ ID NO:9520-10733のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[27]-[30]のいずれか1つに記載の方法。
[32]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:16-19のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[27]-[31]のいずれか1つに記載の方法。
[33]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:4に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[27]-[32]のいずれか1つに記載の方法。
[34]
標的タンパク質はペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δである、[1]-[12]のいずれか1つに記載の方法。
[35]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+500~保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して-500までの領域内の保持されたイントロンにある、[34]に記載の方法。
[36]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:20-6952のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%相補的な配列を含む、[34]または[35]に記載の方法。
[37]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:10736、SEQ ID NO:10747、SEQ ID NO:10739、SEQ ID NO:10743、SEQ ID NO:10742、SEQ ID NO:10737、SEQ ID NO:10735、あるいはSEQ ID NO:10744の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[34]-[36]のいずれか1つに記載の方法。
[38]
ASOは、SEQ ID NO:20-6952のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[34]-[37]のいずれか1つに記載の方法。
[39]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:5-9のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[34]-[38]のいずれか1つに記載の方法。
[40]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:1に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[34]-[39]のいずれか1つに記載の方法。
[41]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する、+6から+100の領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-16から-100の領域、
の内部の保持されたイントロンにある、[1]-[10]および[13]-[40]のいずれか1つに記載の方法。
[42]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの保持されたイントロンの5’スプライス部位の約100ヌクレオチド下流から、少なくとも1つの保持されたイントロンの3’スプライス部位の約100ヌクレオチド上流までの領域内にあるRIC mRNA前駆体の一部を標的とする、[1]-[10]および[13]-[40]のいずれか1つに記載の方法。
[43]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e~-4eの領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e~-4eの領域、
の内部にある、[1]-[10]および[13]-[40]のいずれか1つに記載の方法。
[44]
アンチセンスオリゴマーは、機能的RNAまたは標的タンパク質をコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより、標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[1]-[43]のいずれか1つに記載の方法。
[45]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子の突然変異に起因する異常スプライシングを調節することにより、標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[1]-[44]のいずれか1つに記載の方法。
[46]
RIC mRNA前駆体は、全長のmRNA前駆体の部分的スプライシング、または野生型のmRNA前駆体の部分的スプライシングによって生成された、[1]-[45]のいずれか1つに記載の方法。
[47]
標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAは、全長の成熟mRNA、あるいは野生型の成熟mRNAである、[1]-[46]のいずれか1つに記載の方法。
[48]
生成された標的タンパク質は全長のタンパク質あるいは野生型のタンパク質である、[1]-[47]のいずれか1つに記載の方法。
[49]
アンチセンスオリゴマーと接触させた細胞において生成された標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAの総量は、対照細胞において生成された標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAの総量と比較して、約1.1~約10倍、約1.5~約10倍、約2~約10倍、約3~約10倍、約4~約10倍、約1.1~約5倍、約1.1~約6倍、約1.1~約7倍、約1.1~約8倍、約1.1~約9倍、約2~約5倍、約2~約6倍、約2~約7倍、約2~約8倍、約2~約9倍、約3~約6倍、約3~約7倍、約3~約8倍、約3~約9倍、約4~約7倍、約4~約8倍、約4~約9倍、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、あるいは少なくとも約10倍増加する、[1]-[48]のいずれか1つに記載の方法。
[50]
アンチセンスオリゴマーと接触させた細胞によって生成された標的タンパク質の総量は、対照細胞によって生成された標的タンパク質の総量と比較して、約1.1~約10倍、約1.5~約10倍、約2~約10倍、約3~約10倍、約4~約10倍、約1.1~約5倍、約1.1~約6倍、約1.1~約7倍、約1.1~約8倍、約1.1~約9倍、約2~約5倍、約2~約6倍、約2~約7倍、約2~約8倍、約2~約9倍、約3~約6倍、約3~約7倍、約3~約8倍、約3~約9倍、約4~約7倍、約4~約8倍、約4~約9倍、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、あるいは少なくとも約10倍増加する、[1]-[49]のいずれか1つに記載の方法。
[51]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[1]-[50]のいずれか1つに記載の方法。
[52]
アンチセンスオリゴマーはホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’-O-メチル、2’-フルオロ、あるいは2’-O-メトキシエチル部分を含む、[1]-[51]のいずれか1つに記載の方法。
[53]
アンチセンスオリゴマーは少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[1]-[52]のいずれか1つに記載の方法。
[54]
それぞれの糖部は修飾された糖部である、[53]に記載の方法。
[55]
アンチセンスオリゴマーは、8~50の核酸塩基、8~40の核酸塩基、8~35の核酸塩基、8~30の核酸塩基、8~25の核酸塩基、8~20の核酸塩基、8~15の核酸塩基、9~50の核酸塩基、9~40の核酸塩基、9~35の核酸塩基、9~30の核酸塩基、9~25の核酸塩基、9~20の核酸塩基、9~15の核酸塩基、10~50の核酸塩基、10~40の核酸塩基、10~35の核酸塩基、10~30の核酸塩基、10~25の核酸塩基、10~20の核酸塩基、10~15の核酸塩基、11~50の核酸塩基、11~40の核酸塩基、11~35の核酸塩基、11~30の核酸塩基、11~25の核酸塩基、11~20の核酸塩基、11~15の核酸塩基、12~50の核酸塩基、12~40の核酸塩基、12~35の核酸塩基、12~30の核酸塩基、12~25の核酸塩基、12~20の核酸塩基、あるいは12~15の核酸塩基からなる、[1]-[54]のいずれか1つに記載の方法。
[56]
アンチセンスオリゴマーは、タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、あるいは100%相補的である、[1]-[55]のいずれか1つに記載の方法。
[57]
細胞は、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子から転写されたRIC
mRNA前駆体の集団を含み、ここで、RIC mRNA前駆体の集団は2つ以上の保持されたイントロンを含み、および、ここで、アンチセンスオリゴマーは、RIC mRNA前駆体の集団で最も豊富な保持されたイントロンに結合する、[1]-[56]のいずれか1つに記載の方法。
[58]
最も豊富な保持されたイントロンに対するアンチセンスオリゴマーの結合は、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAを生成するためにRIC mRNA前駆体の集団からの2つ以上の保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、[57]に記載の方法。
[59]
細胞は、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子から転写されたRIC
mRNA前駆体の集団を含み、ここで、RIC mRNA前駆体の集団は2つ以上の保持されたイントロンを含み、および、ここで、アンチセンスオリゴマーは、RIC mRNA前駆体の集団で2番目に豊富な保持されたイントロンに結合する、[1]-[56]のいずれか1つに記載の方法。
[60]
2番目に豊富な保持されたイントロンに対するアンチセンスオリゴマーの結合は、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAを生成するためにRIC mRNA前駆体の集団からの2つ以上の保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、[59]に記載の方法。
[61]
疾病は、疾患または障害である、[6]-[60]のいずれか1つに記載の方法。
[62]
疾患または障害は腎臓病である、[61]に記載の方法。
[63]
腎臓病は、幼児の腎症性シスチン蓄積症、遅発性シスチン蓄積症、巣状分節性糸球体硬化症7、乳頭腎症候群、あるいは幼児の高カルシウム血症である、[62]に記載の方法。
[64]
標的タンパク質とRIC mRNA前駆体は、遺伝子によってコードされ、ここで、遺伝子はCTNS、PAX2、CYP24A1、あるいはPPARDである、[63]に記載の方法。
[65]
前記方法はタンパク質発現を評価する工程をさらに含む、[1]-[64]のいずれか1つに記載の方法。
[66]
被験体はヒトである、[1]-[65]のいずれか1つに記載の方法。
[67]
被験体はヒト以外の動物である、[1]-[65]のいずれか1つに記載の方法。
[68]
被験体は胎児、胚、あるいは子供である、[1]-[66]のいずれか1つに記載の方法。
[69]
細胞はエクスビボである、[1]-[67]のいずれか1つに記載の方法。
[70]
アンチセンスオリゴマーは、被験体の腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、あるいは静脈内注射によって投与される、[1]-[67]のいずれか1つに記載の方法。
[71]
5’スプライス部位に隣接するエクソンの-3e~-1eと、保持されたイントロンの
+1~+6にある9つのヌクレオチドは、対応する野性型配列と同一である、[1]-[70]のいずれか1つに記載の方法。
[72]
保持されたイントロンの-15~-1と3’スプライス部位に隣接するエクソンの+1eにある16のヌクレオチドは、対応する野性型配列と同一である、[1]-[71]のいずれか1つに記載の方法。
[73]
[1]-[72]のいずれか1つの方法で使用されるアンチセンスオリゴマー。
[74]
SEQ ID NO:20-10733のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含むアンチセンスオリゴマー。
[75]
[73]または[74]のアンチセンスオリゴマーと賦形剤とを含む医薬組成物。
[76]
腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、あるいは静脈内注射によって[75]に記載の医薬組成物を投与することにより被験体を処置する方法。
[77]
不足しているタンパク質または不足している機能的なRNAに関連している被験体の腎臓病を処置するために、細胞によって標的タンパク質あるいは機能的RNAの発現を増加させる方法で使用されるアンチセンスオリゴマーを含む組成物であって、ここで、不足しているタンパク質または機能的RNAは、被験体において量あるいは活性が不足しており、ここで、アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の構成的スプライシングを増強し、ここで、標的タンパク質は、
(a)不足しているタンパク質、あるいは、
(b)被験体において不足しているタンパク質を機能的に増大させるか、これに取って代わる、補償タンパク質であり、
ここで、機能的RNAは、
(a)不足しているRNA、あるいは、
(b)被験体の不足している機能的RNAを機能的に増大させるか、これに取って代わる、補償機能的RNAであり、
ここでRIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、保持されたイントロンは、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体からスプライシングされ、それによって、被験体において標的タンパク質または機能的RNAの産生または活性を増加させる、組成物。
[78]
腎臓病は、幼児の腎症性シスチン蓄積症、遅発性シスチン蓄積症、巣状分節性糸球体硬化症7、乳頭腎症候群、あるいは幼児の高カルシウム血症である、[77]に記載の組成物。
[79]
被験体において標的タンパク質に関係する疾病を処置する方法に使用するためのアンチセンスオリゴマーを含む組成物であって、前記方法は、被験体の細胞によって標的タンパク質の発現を増加させる工程であって、細胞が保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含む、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有し、RIC mRNA前駆体は、標的タンパク質をコードする、工程と、細胞をアンチセンスオリゴマーと接触させる工程であって、それによって、保持されたイントロンが、標的タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の転写産物から構成的にスプライシングされ、それにより、被験体の細胞内で、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAのレベルを増加させ、標的タンパク質の発現を増加させる、工程とを含む、組成物。
[80]
標的タンパク質は、シスチノシン、タンパク質ペアードボックス遺伝子2タンパク質、タンパク質シトクロムP450ファミリー24、サブファミリーA、ポリペプチド1、あるいはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δである、[77]-[79]のいずれか1つに記載の組成物。
[81]
疾病は、疾患または障害である、[79]に記載の組成物。
[82]
疾患または障害は腎臓病である、[80]に記載の組成物。
[83]
腎臓病は、幼児の腎症性シスチン蓄積症、遅発性シスチン蓄積症、巣状分節性糸球体硬化症7、乳頭腎症候群、または幼児の高カルシウム血症である[82]に記載の組成物。
[84]
標的タンパク質およびRIC mRNA前駆体は、遺伝子によってコードされ、ここで遺伝子は、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDである、[82]または[83]に記載の組成物。
[85]
アンチセンスオリゴマーは、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+6から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-16の領域内にある、RIC mRNA前駆体の一部を標的とする、[77]-[84]のいずれか1つに記載の組成物。
[86]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+69から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-79の領域内にある、[77]-[84]のいずれか1つに記載の組成物。
[87]
標的タンパク質はシスチノシンである、[77]-[86]のいずれか1つに記載の組成物。
[88]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+500から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-500の領域内にある、[87]に記載の組成物。
[89]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:8624-10068のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%相補的な配列を含む、[87]または[88]に記載の組成物。
[90]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:10748または10734の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に対して、少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[87]-[89]のいずれか1つに記載の組成物。
[91]
ASOは、SEQ ID NO:8624-10068のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[87]-[90]のいずれか1つに記載の組成物。
[92]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:16または17に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[87]-[91]のいずれか1つに記載の組成物。
[93]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:3に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[87]-[92]のいずれか1つに記載の組成物。
[94]
標的タンパク質は、ペアードボックス遺伝子2タンパク質である、[77]-[86]のいずれか1つに記載の組成物。
[95]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+500から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-500の領域内にある、[94]に記載の組成物。
[96]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:6953-8623のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%相補的である配列を含む、[94]または[95]に記載の組成物。
[97]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:10738または10740の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に対して、少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[94]-[96]のいずれか1つに記載の組成物。
[98]
ASOは、SEQ ID NO:6953-8623のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[94]-[97]のいずれか1つに記載の組成物。
[99]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:10-15のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[94]-[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[100]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:2に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[94]-[99]のいずれか1つに記載の組成物。
[101]
標的タンパク質は、タンパク質シトクロムP450ファミリー24、サブファミリーA、ポリペプチド1である、[77]-[86]のいずれか1つに記載の組成物。
[102]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+500から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-500の領域内にある、[101]に記載の組成物。
[103]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:9520-10733のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%相補的である配列を含む、[101]または[102]に記載の組成物。
[104]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:10748、10734、10746、10745または10741の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に対して、少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[101]-[103]のいずれか1つに記載の組成物。
[105]
ASOは、SEQ ID NO:9520-10733のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[101]-[104]のいずれか1つに記載の組成物。
[106]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:16-19のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[101]-[105]のいずれか1つに記載の組成物。
[107]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:4に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[101]-[106]のいずれか1つに記載の組成物。
[108]
標的タンパク質は、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δである、[77]-[86]のいずれか1つに記載の組成物。
[109]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+500から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-500の領域内にある、[108]に記載の組成物。
[110]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:20-6952のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%相補的である配列を含む、[108]または[109]に記載の組成物。
[111]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:10736、10747、10739、10743、10742、10737、10735、または10744の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に対して、少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[108]-[110]のいずれか1つに記載の組成物。
[112]
ASOは、SEQ ID NO:20-6952のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[108]-[111]のいずれか1つに記載の組成物。
[113]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:5-9のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[108]-[112]のいずれか1つに記載の組成物。
[114]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:1に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[108]-[113]のいずれか1つに記載の組成物。
[115]
アンチセンスオリゴマーは、保持されたイントロンにおいて、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+6から+100の領域、または、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-16から-100の領域、
の内部にある、RIC mRNA前駆体の一部を標的とする、[77]-[84]、および、[87]-[114]のいずれか1つに記載の組成物。
[116]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの保持されたイントロンの5’スプライス部位の約100ヌクレオチド下流から、少なくとも1つの保持されたイントロンの3’スプライス部位の約100ヌクレオチド上流までの領域内にある、RIC mRNA前駆体の一部を標的とする、[77]-[84]、および、[87]-[114]のいずれか1つに記載の組成物。
[117]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソンにおける+2eから-4eの領域、または、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンにおける+2eから-4eの領域、
の内部にある、[77]-[84]、および、[87]-[114]のいずれか1つに記載の組成物。
[118]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能RNAをコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[77]-[117]のいずれか1つに記載の組成物。
[119]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子の突然変異から結果として生じる異常スプライシングを調節することにより機能的RNAまたは機能的タンパク質の量を増加させない、[77]-[118]のいずれか1つに記載の組成物。
[120]
RIC mRNA前駆体は、全長mRNA前駆体または野生型mRNA前駆体からの部分的スプライシングによって生成された、[77]-[119]のいずれか1つに記載の組成物。
[121]
標的タンパク質または機能RNAをコードするmRNAは、全長成熟mRNAまたは野生型成熟mRNAである、[77]-[120]のいずれか1つに記載の組成物。
[122]
生成される標的タンパク質は、全長タンパク質または野生型タンパク質である、[77]-[121]のいずれか1つに記載の組成物。
[123]
保持されたイントロンは律速イントロンである、[77]-[122]のいずれか1つに記載の組成物。
[124]
前記保持されたイントロンは、前記RIC mRNA前駆体で最も豊富な保持されたイントロンである、[77]-[123]のいずれか1つに記載の組成物。
[125]
保持されたイントロンは、前記RIC mRNA前駆体で2番目に豊富な保持されたイントロンである、[77]-[123]のいずれか1つに記載の組成物。
[126]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[77]-[125]のいずれか1つに記載の組成物。
[127]
前記アンチセンスオリゴマーは、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、[77]
-[126]のいずれか1つに記載の組成物。
[128]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’-O-メチル、2’-フルオロ、または2’-O-メトキシエチル部分を含む、[77]-[127]のいずれか1つに記載の組成物。
[129]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[77]-[128]のいずれか1つに記載の組成物。
[130]
各糖部は、修飾された糖部である、[129]に記載の組成物。
[131]
アンチセンスオリゴマーは、8~50の核酸塩基、8~40の核酸塩基、8~35の核酸塩基、8~30の核酸塩基、8~25の核酸塩基、8~20の核酸塩基、8~15の核酸塩基、9~50の核酸塩基、9~40の核酸塩基、9~35の核酸塩基、9~30の核酸塩基、9~25の核酸塩基、9~20の核酸塩基、9~15の核酸塩基、10~50の核酸塩基、10~40の核酸塩基、10~35の核酸塩基、10~30の核酸塩基、10~25の核酸塩基、10~20の核酸塩基、10~15の核酸塩基、11~50の核酸塩基、11~40の核酸塩基、11~35の核酸塩基、11~30の核酸塩基、11~25の核酸塩基、11~20の核酸塩基、11~15の核酸塩基、12~50の核酸塩基、12~40核酸塩基、12~35核酸塩基、12~30の核酸塩基、12~25の核酸塩基、12~20の核酸塩基、または12~15の核酸塩基から成る、[77]-[130]のいずれか1つに記載の組成物。
[132]
アンチセンスオリゴマーは、タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に対して、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相補的である、[77]-[131]のいずれか1つに記載の組成物。
[133]
[77]-[132]の組成物のいずれかのアンチセンスオリゴマー、および賦形剤を含む、医薬組成物。
[134]
腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、または静脈内注射により[133]に記載の医薬組成物を投与することによって、被験体を処置する方法。
[135]
不足したCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物の標的配列にハイブリダイズするアンチセンスオリゴマーであって、不足したCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物が保持されたイントロンを含み、アンチセンスオリゴマーが、不足したCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物からの保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、アンチセンスオリゴマーと、
薬学的に許容可能な賦形剤と、を含む、医薬組成物。
[136]
不足したCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物は、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのRIC mRNA前駆体の転写産物である、[135]に記載の医薬組成物。
[137]
CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのRIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+500から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する-500の領域内にある、[135]または[136]に記載の医薬組成物。
[138]
CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのRIC mRNA前駆体の転写産物は、SEQ ID NO:1-4のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、[135]または[136]に記載の医薬組成物。
[139]
CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのRIC mRNA前駆体の転写産物は、SEQ ID NO:5-19のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[135]または[136]に記載の医薬組成物。
[140]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[135]に記載の医薬組成物。
[141]
アンチセンスオリゴマーは、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、[135]に記載の医薬組成物。
[142]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’-O-メチル、2’-フルオロ、または2’-O-メトキシエチル部分を含む、[135]に記載の医薬組成物。
[143]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[135]に記載の医薬組成物。
[144]
アンチセンスオリゴマーは、8~50の核酸塩基、8~40の核酸塩基、8~35の核酸塩基、8~30の核酸塩基、8~25の核酸塩基、8~20の核酸塩基、8~15の核酸塩基、9~50の核酸塩基、9~40の核酸塩基、9~35の核酸塩基、9~30の核酸塩基、9~25の核酸塩基、9~20の核酸塩基、9~15の核酸塩基、10~50の核酸塩基、10~40の核酸塩基、10~35の核酸塩基、10~30の核酸塩基、10~25の核酸塩基、10~20の核酸塩基、10~15の核酸塩基、11~50の核酸塩基、11~40の核酸塩基、11~35の核酸塩基、11~30の核酸塩基、11~25の核酸塩基、11~20の核酸塩基、11~15の核酸塩基、12~50の核酸塩基、12~40の核酸塩基、12~35核酸塩基、12~30核酸塩基、12~25の核酸塩基、12~20の核酸塩基、または12~15の核酸塩基を含む、[135]に記載の医薬組成物。
[145]
アンチセンスオリゴマーは、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのRIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分に対して、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相補的である、[135]または[136]に記載の医薬組成物。
[146]
CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのRIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分は、SEQ ID NO:10034-10748から選択される配列内にある、[135]または[136]に記載の医薬組成物。
[147]
アンチセンスオリゴマーは、SEQ ID NO:20-10733のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%配列同一性であるヌクレオチド配列を含む、[135]に記載の医薬組成物。
[148]
アンチセンスオリゴマーは、SEQ ID NO:20-10733から選択されるヌクレオチド配列を含む、[135]に記載の医薬組成物。
[149]
医薬組成物は、髄腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、または静脈内注射のために製剤される、[135]-[148]のいずれか1つに記載の医薬組成物。
[150]
CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのタンパク質の機能形態をコードする、十分に処理されたCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物を産生するために、保持されたイントロンの除去を促進する、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物の処理を誘発する方法であって、前記方法は、
(a)アンチセンスオリゴマーを被験体の標的細胞に接触させる工程と、
(b)アンチセンスオリゴマーを、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物にハイブリダイズする工程であって、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物が、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのタンパク質の機能形態をコードすることができ、少なくとも1つの保持されたイントロンを含む、工程と、
(c)CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのタンパク質の機能形態をコードする、十分に処理されたCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物を産生するために、少なくとも1つの保持されたイントロンをCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物から除去する工程と、
(d)十分に処理されたCTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物から、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのタンパク質の機能形態を翻訳する工程と、を含む、方法。
[151]
保持されたイントロンは、保持されたイントロン全体である、[150]に記載の方法。
[152]
CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのmRNA転写産物は、CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのRIC mRNA前駆体の転写産物である、[150]または[151]に記載の方法。
[153]
CTNS、PAX2、CYP24A1またはPPARDのタンパク質の量または活性の不足によって引き起こされた疾病を有する被験体を処置する方法であって、SEQ ID
NO:20-10733のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含むアンチセンスオリゴマーを被験体に投与する工程を含む、方法。
本発明は、以下の実施例によってより具体的に例示されるだろう。しかしながら、本発明がどんな方法でもこれらの実施例によって制限されていないことが理解されるべきである。
イントロン保持事象を特定するために本明細書で記載された遺伝子によって生成された転写産物のスナップショットを明らかにするために、次世代配列決定を使用して、全トランスクリプトームのショットガン配列決定を実行した。このために、腎上皮細胞の核および細胞質の分画からのpolyA+ RNAを分離し、IlluminaのTruSeq Stranded mRNAライブラリPrepキットを用いてcDNAライブラリを構築した。ライブラリを対末端配列決定(pair-end sequenced)し、結果として、ヒトゲノム(2009年2月、GRCh37/hg19アセンブリ)にマッピングされた100ヌクレオチドの読み取りをもたらした。マッピングされた読み取りは(UCSC Genome Informatics Group (Center for Biomolecular Science & Engineering, University of California,Santa Cruz,1156 High Street,Santa Cruz,CA 95064)によって操作され、かつ、例えばRosenbloom, et al.,2015,“The UCSC Genome Browser database: 2015 update,”Nucleic Acids Research 43,Database Issue doi: 10.1093/nar/gku1177に記載された)UCSCゲノムブラウザを使用して視覚化され、読み取りの範囲および数はピーク信号によって推論される。ピークの高さは、特定の領域における読取密度によって与えられた発現のレベルを示している。ピークをエクソン領域およびイントロン領域に一致させられるように、(読み取りシグナルの下に)UCSCゲノムブラウザによってP遺伝子の模式図(縮尺通りに描かれている)が提供される。このディスプレイに基づいて、腎上皮細胞の核分画において高い読み取り密度を有するが、これらの細胞の細胞質分画においては読み取りが非常に低いかまたは全くないイントロンを特定した(本明細書に記載の遺伝子において特定されたイントロンについてのイントロン保持率(PIR)データについては表1を参照)。これは、これらのイントロンが保持されたこと、および、イントロン含有転写産物が核内に残っていることを示し、かつ、この保持されたRIC mRNA前駆体が、細胞質に排出されないので、非生産的であることを示唆している。
未知のイントロン保持事象を特定するために、本明細書に記載された遺伝子によって生成された転写産物のスナップショットを明らかにするために、次世代配列決定を使用して、全トランスクリプトームのショットガン配列決定を実行した。このために、腎上皮細胞の核および細胞質の分画からのpolyA+ RNAを分離し、IlluminaのTruSeq Stranded mRNAライブラリPrepキットを用いてcDNAライブラリを構築した。ライブラリを対末端配列決定(pair-end sequenced)し、結果として、ヒトゲノム(2009年2月、GRCh37/hg19アセンブリ)にマッピングされた100ヌクレオチドの読み取りがもたらされた。マッピングされた読み取りは(UCSC Genome Informatics Group (Center for Biomolecular Science & Engineering,University of California, Santa Cruz, 1156 High Street, Santa Cruz, CA 95064)によって操作され、かつ、例えばRosenbloom, et al., 2015, “The UCSC Genome Browser database:2015 update,”Nucleic Acids Research 43, Database Issue doi: 10.1093/nar/gku1177に記載された)UCSCゲノムブラウザを使用して視覚化され、読み取りの範囲および数はピーク信号によって推論されうる。ピークの高さは、特定の領域における読取密度によって与えられた発現のレベルを示している。ピークをエクソン領域およびイントロン領域に一致させられるように、(読み取りシグナルの下に)UCSCゲノムブラウザによって遺伝子の模式図(縮尺通りに描かれている)が提供される。このディスプレイに基づいて、保持されたイントロンは、腎臓の上皮細胞の核分画においては高い読取密度を有するが、これらの細胞の細胞質分画においては読み取りが非常に低いかまたは無いものとして推論された。これは、イントロンが保持されたこと、および、イントロン含有転写産物が核内に残ったことを示し、かつ、これらの保持されたRIC mRNA前駆体が、細胞質に排出されないので、非生産的であることを示唆している。
ASOウォークは、本明細書に記述された方法を使用して、保持されたイントロンを標的とするように設計された。例えばヌクレオチド+6から+69に及ぶイントロン5’スプライス部位のすぐ下流の領域と、例えばイントロンのヌクレオチド-16から-79に及ぶイントロン3’スプライス部位のすぐ上流の領域とが2’-O-Me RNA、PS骨格、5ヌクレオチド間隔でシフトした18mer ASOで標的とされた。表1は、設計された例示的なASOおよびそれらの標的配列を列挙する。
ASOを使用して保持されたイントロンのスプライシング効率を改善することにより、CTNSの発現の増加を達成しうるかどうかを判定するために、本明細書に記述された方法が使用されうる。ARPE-19細胞は、独立してRNAiMAX(Invitrogen)送達試薬を使用し、偽トランスフェクト(mock-transfect)され、または、CTNS標的化ASOで、または非標的化ASO対照で、トランスフェクトされた。実験は80nM ASOを使用して24時間行なわれた(図3BおよびC)。Taqman qPCRの結果は、いくつかの標的化ASOが偽トランスフェクトされたものと比較してCTNS遺伝子転写レベルを増加させることを示した。CTNS標的化ASOトランスフェクト細胞からのCt値をRPL32に対して正規化し、偽処理細胞からの正規化qPCR産物と比較してプロットする。この分析の結果は、いくつかのCTNS標的化ASOが遺伝子転写レベルを増加させることを示した。これらの結果は、ASOを用いる遺伝子中の保持されたイントロンのスプライシングの誘導が、遺伝子発現の増加をもたらすことを示す。全体的に、これらの結果は、ASOを用いるCTNS遺伝子中の律速イントロンのスプライシング効率を改善すると、CTNS遺伝子発現が増加することを示している。
ASOを使用して保持されたイントロンのスプライシング効率を改善することにより、CYP24A1の発現の増加を達成しうるかどうかを判定するために、本明細書に記述された方法が使用されうる。ARPE-19細胞は、独立してRNAiMAX(Invitrogen)送達試薬を使用し、偽トランスフェクト(mock-transfect)され、または、CYP24A1標的化ASOまたは非標的化ASO対照でトランスフェクトされた。実験は80nM ASOを使用して24時間行なわれた(図4BおよびC)。
Taqman qPCRの結果は、いくつかの標的化ASOが偽トランスフェクトされたものと比較してCYP24A1遺伝子転写レベルを増加させることを示した。CYP24A1標的化ASOトランスフェクト細胞からのCt値をRPL32に対して正規化し、偽処理細胞からの正規化qPCR産物と比較してプロットする。この分析の結果は、いくつかのCYP24A1標的化ASOが遺伝子転写レベルを増加させることを示した。これらの結果は、ASOを用いる遺伝子中の保持されたイントロンのスプライシングの誘導が、遺伝子発現の増加をもたらすことを示す。全体的に、これらの結果は、ASOを用いるCYP24A1遺伝子中の律速イントロンのスプライシング効率を改善すると、CYP24A1遺伝子発現が増加することを示している。
ASOを使用して保持されたイントロンのスプライシング効率を改善することにより、PPARDの発現の増加を達成しうるかどうかを判定するために、本明細書に記述された方法が使用されうる。ARPE-19細胞は、独立してRNAiMAX(Invitrogen)送達試薬を使用し、偽トランスフェクト(mock-transfect)され、または、PPARD標的化ASOまたは非標的化ASO対照でトランスフェクトされた。実験は80nM ASOを使用して24時間行なわれた(図6AおよびB、図6EおよびF)。Taqman qPCRの結果は、いくつかの標的化ASOが偽トランスフェクトされたものと比較してPPARD遺伝子転写レベルを増加させることを示した。PPARD標的化ASOトランスフェクト細胞からのCt値をRPL32に対して正規化し、偽処理細胞からの正規化qPCR産物と比較してプロットする。この分析の結果は、いくつかのPPARD標的化ASOが遺伝子転写レベルを増加させることを示した。これらの結果は、ASOを用いる遺伝子中の保持されたイントロンのスプライシングの誘導が、遺伝子発現の増加をもたらすことを示す。全体的に、これらの結果は、ASOを用いるPPARD遺伝子中の律速イントロンのスプライシング効率を改善すると、PPARD遺伝子発現が増加することを示している。
ASOでのイントロンスプライシング効率の改善により標的遺伝子の発現の増加を達成しうるかどうかを判定するために、本明細書に記述された方法を使用した。ARPE-19細胞、すなわちヒトの網膜の上皮細胞株(American Type Culture Collection (ATCC), USA)、またはHuh-7、すなわちヒトの肝細胞腫細胞株(NIBIOHN、Japan)、またはSK-N-AS、すなわちヒトの神経芽細胞腫細胞株(ATCC)は、図3-6および表1に記載の標的化ASOで、偽トランスフェクトされるか、またはトランスフェクトされる。細胞を、供給元の仕様書に従って、Lipofectamine RNAiMaxトランスフェクション試薬(Thermo Fisher)を用いてトランスフェクトする。簡潔に述べると、ASOを96ウェル組織培養プレートに播種し、Opti-MEMで希釈したRNAiMaxと組み合わせる。トリプシンを用いて細胞を剥離し、完全培地に再懸濁し、約25,000個の細胞をASOトランスフェクション混合物に加える。トランスフェクション実験は三通りのプレート複製において実行される。最終的なASO濃度は80nMであった。供給元の仕様書に従って、培地をトランスフェクションの6時間後に交換し、細胞をCells-to-Ct溶解試薬を用い、DNAse(Thermo Fisher)で試薬を補充し、24時間で採取する。供給元の仕様書に従い、cDNAをCells-to-Ct RT試薬(Thermo Fisher)で生成される。対象のイントロンでのスプライシングの量を定量化するために、表1に列挙した、保持されたイントロンの対応するエクソン-エクソンジャンクション(Thermo Fisher)に及ぶプローブでTaqmanアッセイを用いて、定量PCRが実行される。Taqmanアッセイは、QuantStudio 7Flex Real-Time PCRシステム(Thermo Fisher)上で、供給元の仕様書に従い実行される。標的遺伝子アッセイ値を、RPL32(deltaCt)およびプレート一致偽トランスフェクションサンプル(delta-delta Ct)に対して正規化し、モック定量(2 ^-(delta-delta Ct)に対して倍率変化を生成する。3つのプレート複製のモック(mock)に対する平均倍率変化をプロットする(図3C、図4C、図6Bおよび図6F)。標的遺伝子発現を増加させるいくつかのASOが特定され、その標的イントロンでのスプライシングの増加が示唆された。標的イントロン(図3-6)の保持を示す全トランスクリプトームデータと共に、これらの結果は、ASOが律速イントロンのスプライシング効率を改善し得ることを確認する。
Claims (8)
- アンチセンスオリゴマー(ASO)であって、ASOが、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δをコードする保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の標的部分に相補的であり、RIC mRNA前駆体が保持されたイントロンを含み、ASOのRIC mRNA前駆体の標的部分との結合が、RIC mRNA前駆体を発現する細胞内で、保持されたイントロンをRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングさせることにより、細胞内で、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δをコードする成熟mRNAのレベルを増加させ、RIC mRNA前駆体の標的部分は保持されたイントロン内にあり、ASOが、SEQ ID NO:59~68、240、241、245~248、809~814、816~818、838~840、843、及び846から選択される配列を含む、前記ASO。
- RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6~3’スプライス部位に対して-16までの領域内にある請求項1に記載のASO。
- RIC mRNA前駆体が、SEQ ID NO:5~9から選択される配列を含む、請求項1又は2に記載のASO。
- RIC mRNA前駆体の標的部分が、SEQ ID NO:10736、10747、10739、10743、10742、10737、10735、又は10744の配列内にある、請求項1~3のいずれかに記載のASO。
- ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δが、
i)同等の野性型タンパク質と比較して、機能が低下した形態、または
ii)同等の野性型タンパク質と比較して、十分に機能的な形態
で生成される、請求項1~4のいずれかに記載のASO。 - ASOが、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾、または修飾された糖部もしくは糖アナログを含み、該修飾された糖部もしくは糖アナログが、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’-O-メチル、2’-フルオロ、あるいは2’-O-メトキシエチル部分を含んでいてもよい、請求項1~5のいずれかに記載のASO。
- ASOが、18~50の核酸塩基からなる、請求項1~6のいずれかに記載のASO。
- 請求項1~7のいずれかに記載のASOを含むポリヌクレオチドをコードする、ウイルスベクター。
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