以下に、本発明の実施形態に係る車両制御システムにつき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図7を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、車両制御システムに関する。図1は、第1実施形態に係る車両制御システムのブロック図、図2は、第1実施形態に係る通信系統のブロック図、図3は、第1実施形態に係る待避操作の説明図、図4は、第1実施形態の第一モードにおける電力供給を説明する図、図5は、第1実施形態の第二モードにおける電力供給を説明する図、図6は、第1実施形態の第三モードにおける電力供給を説明する図、図7は、第1実施形態のモード選択を説明する図である。
図1および図2に示すように、第1実施形態に係る車両制御システム1は、制御部10、電力供給線2、および通信線3を有する。車両制御システム1は、車両100に搭載され、車両100を制御するシステムである。本実施形態に係る車両制御システム1は、車両100を自動運転させる機能を有する。車両制御システム1は、ドライバの判断や操作によらずに車両100を自動で走行させることができるように構成されている。例えば、車両制御システム1は、複数の運転モードを有する。運転モードごとに、運転操作や判断における車両制御システム1の分担度合いや介入度合い、責任の度合いが異なる。
車両制御システム1は、最も介入度合いが小さいモードでは、ドライバに対する警告を行う。車両制御システムは、例えば、車両100が前方車両と接近した場合に、衝突を回避する操作を行うようドライバに警告する。また、車両制御システム1は、車両100が現在の走行車線から逸脱しそうな場合に、逸脱を回避する操作を行うようドライバに警告する。
車両制御システム1は、ドライバによる運転操作をアシストするモードを有する。車両制御システム1は、例えば、ACC制御(Adaptive Cruise Control)を実行する。ACC制御は、ドライバの指令によって実行される。車両制御システム1は、ACC制御において、前方車両と車両100との車間距離を維持しつつ車両100を定速走行させる。車両制御システム1は、例えば、LKA(Lane Keeping Assistant)制御を実行する。LKA制御において、車両制御システム1は、車両100が現在の走行車線から逸脱しそうな場合に、逸脱を回避するように操舵操作をアシストする。車両制御システム1は、例えば、渋滞時等において車両100を前方車両に追従して走行させる制御を実行する。
車両制御システム1は、車両制御システム1の責任において車両100を走行させるモードを有する。本明細書では、車両制御システム1の責任において車両100を走行させるモードを「自動運転モード」と称する。車両制御システム1は、自動運転モードにおいて、ドライバの運転操作や判断によることなく、車両100の加速、制動、操舵等を制御する。
車両100には、バッテリ11、発電機13、第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44が搭載されている。バッテリ11は、第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bを有する。第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bは、蓄電部であり、例えば充電可能な二次電池である。第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bは、車両100に搭載された補機に対して電力を供給する。なお、車両100には、補機用の第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bとは別に、走行用のモータに対して電力を供給する走行用のバッテリが搭載されていてもよい。
発電機13は、機械的な動力を電力に変換する。本実施形態の発電機13は、車両100に搭載されたエンジンと連結された発電機構である。発電機13は、所謂オルタネータと称される発電機構であってもよい。発電機13は、エンジンの回転軸と連結されており、回転軸から伝達される回転力によって駆動されて発電を行う。発電機13は、例えば、エンジンの出力トルクによって発電を行う。発電機13によって発電された電力は、第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bに蓄電される。また、発電機13は、車両100に搭載された補機に対して直接電力を供給できるように構成されていてもよい。
第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44は、車両100に搭載された補機である。第一装置41および第二装置42は、車両100の自動運転に用いる装置(以下、単に「自動運転装置」と称する。)40を構成する。自動運転装置40は、更に、バッテリ11、発電機13、電力供給線2、および通信線3を含む。なお、自動運転装置40は、第三装置43および第四装置44を含んでもよい。
第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44は、バッテリ11から供給される電力によって作動する。第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44は、それぞれ一つ以上の装置を含む装置群である。各装置41,42,43,44は、後述するように、非常時用の制御モードに対応してグループ分けされた装置群である。
第一装置41は、ブレーキアクチュエータ41a、ハザードランプ41b、およびホーン41cを含む。ブレーキアクチュエータ41aは、車両100の制動機構を作動させるアクチュエータである。制動機構は、例えば、ブレーキパッド等の摩擦力によって車輪を制動する機械式ブレーキである。ブレーキアクチュエータ41aは、バッテリ11から供給される電力によって制動力を発生させる。ブレーキアクチュエータ41aは、例えば、電力によって油圧を発生させる油圧ポンプと、制動機構に対する供給油圧を制御する電磁弁とを含んでいる。
ハザードランプ41bは、車両100に設けられた非常点滅表示灯である。ハザードランプ41bは、点滅することで、他車両等に対して車両100が正常な状態にないことを知らせる。ホーン41cは、いわゆるクラクションであり、車両100に設けられた警笛装置である。
第二装置42は、操舵アクチュエータ42a、センサ42b、およびアクセルアクチュエータ42cを含む。操舵アクチュエータ42aは、車両100の操舵装置を作動させるアクチュエータである。操舵アクチュエータ42aは、例えば、電動パワーステアリング装置である。操舵アクチュエータ42aは、バッテリ11から供給される電力によって車両100の車輪を転舵させる。
センサ42bは、例えば、車両100の周囲の状況を検出するセンサ類を含む。周囲の状況を検出するセンサは、例えば、LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)や撮像装置等を含む。センサ42bは、車両100の状態を検出するセンサ類を含む。車両100の状態を検出するセンサは、例えば、車両の走行速度や加速度を検出するセンサを含む。
アクセルアクチュエータ42cは、車両100の走行用駆動源を制御する。アクセルアクチュエータ42cは、例えば、エンジンに対する燃料供給量を調節することで走行用の駆動力を制御する。車両100に走行用のモータが搭載されている場合、アクセルアクチュエータ42cは、走行用のモータに対する供給電力量を調節することで走行用の駆動力を制御する。
第三装置43は、ヘッドランプ43a、ワイパー43b、およびメータ43cを含む。ヘッドランプ43aは、車両100の前方に向けて光を照射するランプである。ワイパー43bは、車両100のフロントガラス等に設けられたワイパー装置である。メータ43cは、車両100の走行状態を表示するメータ装置であり、例えば、車両100の走行速度を表示する。メータ43cは、ドライバから視認可能な箇所に配置されている。
第四装置44は、監視装置44aを含む。監視装置44aは、ドライバの状態を監視する装置である。監視装置44aは、例えば、ドライバを撮像する撮像装置を含む。監視装置44aは、撮像装置によって撮像されたドライバの画像に基づいて、ドライバの覚醒状態等を推定することができる。監視装置44aは、撮像された画像に基づいて、運転席にドライバが着座しているか否かを判定することもできる。
電力供給線2は、バッテリ11と各装置41,42,43,44との間に配索されたワイヤハーネスである。電力供給線2は、電線、コネクタ、電気接続箱等を含む。電気接続箱は、電力分配機能を有し、例えば、ヒューズやリレー等を含む。電力供給線2は、切替手段20を有する。切替手段20は、第一の切替手段21、第二の切替手段22、第三の切替手段23、および第四の切替手段24を有する。電力供給線2は、切替手段21,22,23,24に対応する複数の電気接続箱を有していてもよい。
第一の切替手段21は、バッテリ11と、第一装置41および第二の切替手段22と、の間に介在している。第一の切替手段21は、例えば、複数のリレーを有するリレーボックスである。第一の切替手段21は、ブレーキアクチュエータ41aに対応するリレー21a、ハザードランプ41bに対応するリレー21b、およびホーン41cに対応するリレー21cを有する。リレー21aは、ブレーキアクチュエータ41aとバッテリ11とを接続する状態(以下、単に「接続状態」と称する。)と、ブレーキアクチュエータ41aをバッテリ11から遮断する状態(以下、単に「遮断状態」と称する。)とに切り替わる。同様に、リレー21b・リレー21cは、バッテリ11とハザードランプ41b・ホーン41cとを接続する接続状態と、ハザードランプ41b・ホーン41cをバッテリ11から遮断する遮断状態とに切り替わる。
第二の切替手段22は、第一の切替手段21と、第二装置42および第三の切替手段23と、の間に介在している。第二の切替手段22は、例えば、複数のリレーを有するリレーボックスである。第二の切替手段22は、操舵アクチュエータ42aに対応するリレー22a、センサ42bに対応するリレー22b、およびアクセルアクチュエータ42cに対応するリレー22cを有する。リレー22aは、操舵アクチュエータ42aとバッテリ11とを接続する接続状態と、操舵アクチュエータ42aをバッテリ11から遮断する遮断状態とに切り替わる。同様に、リレー22b・22cは、バッテリ11とセンサ42b・アクセルアクチュエータ42cとを接続する接続状態と、センサ42b・アクセルアクチュエータ42cをバッテリ11から遮断する遮断状態とに切り替わる。
第三の切替手段23は、第二の切替手段22と、第三装置43および第四の切替手段24と、の間に介在している。第三の切替手段23は、例えば、複数のリレーを有するリレーボックスである。第三の切替手段23は、ヘッドランプ43aに対応するリレー23a、ワイパー43bに対応するリレー23b、およびメータ43cに対応するリレー23cを有する。リレー23aは、ヘッドランプ43aとバッテリ11とを接続する接続状態と、ヘッドランプ43aをバッテリ11から遮断する遮断状態とに切り替わる。同様に、リレー23b・23cは、ワイパー43b・メータ43cとバッテリ11とを接続する接続状態と、ワイパー43b・メータ43cをバッテリ11から遮断する遮断状態とに切り替わる。
第四の切替手段24は、第三の切替手段23と、第四装置44と、の間に介在している。第四の切替手段24は、例えば、複数のリレーを有するリレーボックスである。第四の切替手段24は、監視装置44aに対応するリレー24aを有する。リレー24aは、監視装置44aとバッテリ11とを接続する接続状態と、監視装置44aをバッテリ11から遮断する遮断状態とに切り替わる。
本実施形態の制御部10は、電子制御ユニット(ECU)である。制御部10は、複数の運転モードを実行する自動運転ECUである。制御部10は、図1に示すように、バッテリ11と接続されており、バッテリ11から供給される電力によって作動する。制御部10は、通信線3によって第一の切替手段21、第二の切替手段22、第三の切替手段23、および第四の切替手段24と接続されている。制御部10は、通信線3を介した通信によって各切替手段21,22,23,24を制御する。
制御部10は、通信によってバッテリ11および発電機13の状態を取得する。制御部10が取得するバッテリ11の状態は、例えば、第一バッテリ11Aの充電残量および第二バッテリ11Bの充電残量である。制御部10が取得する発電機13の状態は、例えば、発電機13の発電電圧である。
図2に示すように、通信線3は、メイン通信線5、およびバックアップ通信線6を有する。メイン通信線5は、自動運転系通信バス51,セントラルゲートウエイ52、ボデー系通信バス53、パワートレーン系通信バス54、マルチメディア系通信バス55、および外部接続系通信バス56を有する。
自動運転系通信バス51には、制御部10、センサ42b、第四装置44、およびセントラルゲートウエイ52が接続されている。ボデー系通信バス53には、ハザードランプ41b、ホーン41c、第三装置43、およびセントラルゲートウエイ52が接続されている。パワートレーン系通信バス54には、ブレーキアクチュエータ41a、操舵アクチュエータ42a、アクセルアクチュエータ42c、およびセントラルゲートウエイ52が接続されている。マルチメディア系通信バス55には、車両100に搭載されたマルチメディア機器31およびセントラルゲートウエイ52が接続されている。外部接続系通信バス56には、車外と通信するための通信機32およびセントラルゲートウエイ52が接続されている。
セントラルゲートウエイ52は、自動運転系通信バス51、ボデー系通信バス53、パワートレーン系通信バス54、マルチメディア系通信バス55、および外部接続系通信バス56の相互の通信を制御する。セントラルゲートウエイ52は、一つの通信バスと他の通信バスとの通信において、プロトコルを変換する機能やデータ形式を変換する機能を有している。制御部10は、メイン通信線5を介して自動運転装置40と通信する。また、メイン通信線5には、自動運転装置40以外の装置も接続されている。制御部10は、自動運転装置40以外の装置とも通信可能に接続されている。
セントラルゲートウエイ52は、各通信バス51,53,54,55,56の断線を判定する機能を有していてもよい。例えば、セントラルゲートウエイ52は、各通信バス51,53,54,55,56に接続された装置との通信に異常が発生した場合や、通信が途絶した場合に断線が発生したと判断する。
制御部10は、通信線3を介した通信によって、自動運転装置40の状態、電力供給線2の状態、および通信線3の状態を取得する。制御部10は、例えば、電力供給線2の断線を検出する検出部から電力供給線2の状態を取得する。制御部10は、例えば、通信線3の断線を検出する検出部から通信線3の状態を取得する。
制御部10は、自動運転に必要な各種情報を取得する。制御部10は、例えば、センサ42bから車両100の周囲の状況や車両100の状態を取得する。制御部10は、インフラシステムとの無線通信によって道路状況、信号の状態、各種の規制情報等を取得してもよい。制御部10は、他車両との無線通信によって道路状況や他車両の走行状況を取得してもよい。
バックアップ通信線6は、第一通信線61、第二通信線62、第三通信線63、および第四通信線64を有する。第一通信線61は、ボデー系通信線61aおよびパワートレーン系通信線61bを有する。ボデー系通信線61aには、制御部10、ハザードランプ41b、およびホーン41cが接続されている。パワートレーン系通信線61bには、制御部10およびブレーキアクチュエータ41aが接続されている。第二通信線62には、操舵アクチュエータ42a、センサ42b、およびアクセルアクチュエータ42cが接続されている。第三通信線63には、第三装置43が接続されている。第四通信線64には、第四装置44が接続されている。
第一通信線61、第二通信線62、第三通信線63、および第四通信線64は、制御部10と自動運転装置40とを接続する専用線であってもよい。バックアップ通信線6は、CAN(Controller Area Network)等のバス形式の通信線であっても、Ethernetのような1対1の通信線であってもよい。バックアップ通信線6は、アナログ信号によって通信を行う通信線であってもよい。制御部10は、アナログ入出力のポートや、画像入出力のポートを有していてもよい。
本実施形態の制御部10は、自動運転モードにおいて自動運転装置40に不具合が発生した場合、非常時用の複数の制御モードの何れかを実行する。非常時用の複数の制御モードは、第一モード、第二モード、および第三モードを含む。第一モードは、速やかに車両100を停車させる制御モードである。制御部10は、第一モードにおいて、操舵操作を行うことなく車両100を停車させる。また、制御部10は、第一モードにおいて車両100を停車させる場合、ハザードランプ41bを点滅させ、かつホーン41cにより警笛を鳴らす。つまり、制御部10は、第一モードでは第一装置41を用い、第二装置42、第三装置43、および第四装置44を用いない。
第一モードにおいて、制御部10は、第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対する電力供給を規制するように切替手段20を制御する。具体的には、制御部10は、第一モードにおいて、第一装置41に対してバッテリ11から電力を供給し、第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対する電力供給を停止するように切替手段20を制御する(図4)。
より詳しくは、制御部10は、第一の切替手段21に対して、第一装置41とバッテリ11とを接続する指令を行う。第一の切替手段21は、制御部10の指令に応じて、リレー21a,21b,21cを接続状態とする。第一の切替手段21は、例えば、第一バッテリ11Aまたは第二バッテリ11Bを第一装置41と接続する。制御部10は、例えば、第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bの何れにも不具合が発生していない場合、第一バッテリ11Aから第一装置41に電力を供給するように第一の切替手段21を制御する。制御部10は、第一バッテリ11Aに不具合が発生している場合、第二バッテリ11Bから第一装置41に電力を供給するように第一の切替手段21を制御する。
制御部10は、第二の切替手段22に対して、第二装置42をバッテリ11から遮断する指令を行う。第二の切替手段22は、制御部10の指令に応じて、リレー22a,22b,22cを遮断状態とする。制御部10は、同様にして、第三の切替手段23および第四の切替手段24に対して、第三装置43および第四装置44をバッテリ11から遮断する指令を行う。第三の切替手段23は、リレー23a,23b,23cを遮断状態とする。第四の切替手段24は、リレー24aを遮断状態とする。
第二モードは、進路変更を伴う車両100の待避操作を行って車両100を停車させる制御モードである。第二モードにおいて、制御部10は、第一装置41および第二装置42を用いて車両100の待避操作を行う。制御部10は、例えば、図3に示すように、道路200の路側に設けられた待避箇所201まで車両100を走行させ、待避箇所201で車両100を停止させる。制御部10は、車両100を待避させて停車させる際に、ハザードランプ41bを点滅させ、かつホーン41cにより警笛を鳴らす。つまり、制御部10は、第二モードでは第一装置41および第二装置42を用い、第三装置43および第四装置44を用いない。
第二モードにおいて、制御部10は、第三装置43および第四装置44に対する電力供給を規制するように切替手段20を制御する。具体的には、制御部10は、第二モードにおいて、第一装置41および第二装置42に対してバッテリ11から電力を供給し、第三装置43および第四装置44に対する電力供給を停止するように切替手段20を制御する(図5)。
より詳しくは、制御部10は、第一の切替手段21および第二の切替手段22に対して、第一装置41および第二装置42をバッテリ11と接続する指令を行う。第一の切替手段21は、制御部10の指令に応じて、リレー21a,21b,21cを接続状態とする。第二の切替手段22は、制御部10の指令に応じて、リレー22a,22b,22cを接続状態とする。制御部10は、第三の切替手段23および第四の切替手段24に対して、第三装置43および第四装置44をバッテリ11から遮断する指令を行う。第三の切替手段23は、リレー23a,23b,23cを遮断状態とする。第四の切替手段24は、リレー24aを遮断状態とする。
第三モードは、自動運転を実行しつつドライバに運転の権限を委譲するモードである。つまり、制御部10は、第三モードにおいて、ドライバに対してドライバによる運転操作の開始を促す。制御部10は、ドライバに対して、自動運転装置40に不具合が発生していることを知らせ、ドライバによる運転操作を依頼する。制御部10は、例えば、画像、音声、ランプ等の伝達手段により、車両制御システム1からドライバへの運転操作のハンドオーバーを依頼する。制御部10は、第三モードでは、第一装置41、第二装置42、および第三装置43を用い、第四装置44を用いない。
第三モードにおいて、制御部10は、第四装置44に対する電力供給を規制するように切替手段20を制御する。具体的には、制御部10は、第三モードにおいて、第一装置41、第二装置42、および第三装置43に対してバッテリ11から電力を供給し、第四装置44に対する電力供給を停止するように切替手段20を制御する(図6)。
より詳しくは、制御部10は、第一の切替手段21、第二の切替手段22、および第三の切替手段23に対して、第一装置41、第二装置42、および第三装置43とバッテリ11とを接続する指令を行う。第一の切替手段21は、制御部10の指令に応じて、リレー21a,21b,21cを接続状態とする。第二の切替手段22は、制御部10の指令に応じて、リレー22a,22b,22cを接続状態とする。第三の切替手段23は、制御部10の指令に応じて、リレー23a,23b,23cを接続状態とする。制御部10は、第四の切替手段24に対して、第四装置44をバッテリ11から遮断する指令を行う。第四の切替手段24は、リレー24aを遮断状態とする。
第四モードは、一定の制限のもとで自動運転を継続する制御モードである。例えば、本実施形態の制御部10は、第四モードでは、監視装置44aによるドライバの状態監視を行いつつ自動運転を実行する。制御部10は、例えば、数秒程度の短時間の間にドライバに運転の権限を委譲できる状態であるか否かを判定する。短時間の間にドライバに運転の権限を委譲できない状態とは、例えば、ドライバが寝ている状態や、運転席にドライバが着座していない状態である。制御部10は、自動運転装置40に不具合が発生している状態で自動運転を実行していることをドライバに知らせる。制御部10は、ドライバに対して、ハンドオーバーの依頼に短時間で対応できる体勢でいることを依頼する。制御部10は、第四モードでは、第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44を用いる。
第四モードにおいて、制御部10は、第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対してバッテリ11から電力を供給するように切替手段20を制御する。切替手段20は、制御部10の指令に応じて、自動運転装置40に対応する全てのリレー21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23c,24aを接続状態とする。
本実施形態の制御部10は、自動運転装置40に不具合が発生した場合に、バッテリ11の充電残量に応じて、第一モード、第二モード、第三モード、および第四モードの何れかを実行する。制御部10は、図7に示すように、バッテリ11の充電残量および発電機13による発電の有無に応じて、第一モードから第四モードの何れかを選択する。
図7において、縦軸は、バッテリ11の充電残量[%]、横軸は、発電機13による発電の有無を示す。バッテリ11の充電残量(以下、単に「バッテリ残量」と称する。)は、バッテリ11に充電可能な全容量のうち、実際に充電されている容量の割合である。バッテリ残量は、例えば、第一バッテリ11Aの充電残量および第二バッテリ11Bの充電残量の合計値である。発電機13が発電していない状態は、典型的には発電機13に不具合が発生している状態である。
制御部10は、発電機13が発電していない場合、バッテリ残量に応じて第一モードから第三モードの何れかの制御モードを選択する。制御部10は、バッテリ残量が第一閾値B1[%]以下である場合、第一モードを選択する。制御部10は、バッテリ残量が第一閾値B1よりも多く、第二閾値B2[%]以下である場合、第二モードを選択する。制御部10は、バッテリ残量が第二閾値B2よりも多い場合、第三モードを選択する。制御部10は、発電機13が発電している場合、第四モードを選択する。
このように、制御部10は、バッテリ残量が少ない場合に車両100を速やかに停車させることで安全を確保する。制御部10は、バッテリ残量にある程度の余裕がある場合、進路変更を伴う車両100の待避操作を行って車両100を停車させる。その結果、より安全性が高い場所に車両100を停車させることができる。制御部10は、ドライバに運転権限を委譲できる程度のバッテリ残量がある場合、自動運転を継続しつつ、ドライバに対してドライバによる運転操作を依頼する。これにより、そのまま車両100を走行させ続けるか否かをドライバの判断に委ねることができる。本実施形態の車両制御システム1は、バッテリ11の充電残量に応じた非常時用の制御モードを実行することで、信頼性の向上を図ることができる。
制御部10は、自動運転装置40のうちどの装置において不具合が発生したかに応じて、非常時用の制御モードに移行するか否かを決定してもよい。制御部10は、例えば、発電機13、バッテリ11、および電力供給線2を含む電源系に不具合が発生した場合に非常時用の制御モードを実行するように構成される。電源系の故障には、バッテリ11の故障、発電機13の故障、電源回路のショート・地絡が含まれる。制御部10は、電源系またはアクチュエータ群に不具合が発生した場合に非常時用の制御モードを実行するように構成されてもよい。アクチュエータ群は、例えば、ブレーキアクチュエータ41a、操舵アクチュエータ42a、およびアクセルアクチュエータ42cを含む。
制御部10は、電源系、アクチュエータ群、またはセンサ42bの少なくとも一つに不具合が発生した場合に非常時用の制御モードを実行するように構成されてもよい。制御部10は、電源系または第一装置41に不具合が発生した場合に非常時用の制御モードを実行するように構成されてもよい。制御部10は、電源系または第二装置42に不具合が発生した場合に非常時用の制御モードを実行するように構成されてもよい。
制御部10は、不具合が発生した装置に応じて非常時用の複数の制御モードから実行する制御モードを選択してもよい。例えば、第二装置42に含まれる装置に不具合が発生した場合、第二装置42を用いない制御モードを選択してもよい。制御部10は、第二装置42に含まれる装置に不具合が発生した場合、第一モードを選択してもよい。このように制御モードの選択を行う場合、制御部10は、不具合が発生した装置を含む装置群に対する電力供給を規制することになる。つまり、制御部10は、第一モードを選択した結果として、第二装置42に対する電力供給を規制するように切替手段20を制御する。
なお、制御部10は、自動運転モードを実行していない場合に、不具合が発生した装置群に対する電力供給を規制するようにしてもよい。例えば、制御部10は、第四装置44に不具合が発生した場合、第四装置44に対する電力供給を規制するように切替手段20を制御する。
なお、第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44は、冗長構成を有していることが好ましい。例えば、アクチュエータ群やセンサ42bには、それぞれバックアップ装置が設けられていてもよい。例えば、ブレーキアクチュエータ41aに不具合が発生した場合、制御部10は、バックアップ用のブレーキアクチュエータを用いて車両100を制動する。
第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44を冗長構成とする場合、各装置41,42,43,44には、バックアップ装置群が設けられることが好ましい。例えば、第一装置41は、通常用いるブレーキアクチュエータ41a、ハザードランプ41b、およびホーン41cの装置群(通常装置群)に加えて、バックアップ用のブレーキアクチュエータ41a、ハザードランプ41b、およびホーン41cの装置群(バックアップ装置群)を有する。
切替手段20は、通常装置群に対して電力を供給し、かつバックアップ装置群に対する電力供給を規制する状態と、通常装置群に対する電力供給を規制し、かつバックアップ装置群に対して電力を供給する状態とに切り替わる。制御部10は、通常装置群の装置に不具合が発生した場合、通常装置群に対する電力供給を規制し、バックアップ装置群に対して電力供給を行うように切替手段20を制御する。
以上説明したように、本実施形態の車両制御システム1は、電力供給線2と、制御部10と、を有する。電力供給線2は、車両100に搭載された複数の装置群と車両100に搭載されたバッテリ11とを接続し、かつバッテリ11と装置群との間に介在する切替手段20を有する。本実施形態の複数の装置群は、第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44を含む。制御部10は、装置群の装置に不具合が発生した場合、不具合が発生した装置を含む装置群に対する電力供給を規制するように切替手段20を制御する。本実施形態の車両制御システム1は、不要な電力消費を抑制することができる。よって、本実施形態の車両制御システム1は、信頼性の向上を図ることができる。
本実施形態において、複数の装置群の少なくとも一つおよびバッテリ11は、車両100の自動運転に用いる自動運転装置40である。車両100は、自動運転装置40に不具合が発生した場合、非常時用の複数の制御モードのうち一つに移行する。制御部10は、車両100が非常時用の制御モードに移行する場合、非常時用の制御モードにおいて用いない装置群に対する電力供給を規制するように切替手段20を制御する。例えば、制御部10は、車両100が第一モードに移行する場合、第一モードにおいて用いない第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対する電力供給を規制するように切替手段20を制御する。本実施形態の車両制御システム1は、実行する制御モードにおいて用いない装置群に対する電力供給を規制し、不要な電力消費を抑制することができる。よって、本実施形態の車両制御システム1は、信頼性の向上を図ることができる。
本実施形態の非常時用の複数の制御モードは、第一モードおよび第二モードを含む。複数の装置群は、第一モードで用いられ、かつ第二モードで用いられない第一装置41と、第一モードおよび第二モードの両方で用いられる第二装置42と、を含む。切替手段20は、第一装置41をバッテリ11と接続し、かつ第二装置42をバッテリ11から遮断する第一状態と、第一装置41および第二装置42をバッテリ11と接続する第二状態とに切り替わるように構成されている。
切替手段20の第一状態は、図4に示されている。第一状態では、第一の切替手段21のリレー21a,21b,21cが接続状態であり、第二の切替手段22のリレー22a,22b,22cが遮断状態である。第一状態および第二状態への切り替えは、制御部10によってなされる。
バッテリ11は、第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bを含む。制御部10は、第一バッテリ11Aの状態および第二バッテリ11Bの状態に応じて切替手段20を制御し、自動運転装置40を第一バッテリ11Aまたは第二バッテリ11Bと接続する。互いに独立した二つのバッテリ11A,11Bを有することで、冗長性が向上する。
本実施形態の車両制御システム1は、制御部10と複数の装置群とを通信可能に接続する、互いに独立した二系統の通信線を有する。二系統の通信線の一方は、メイン通信線5であり、他方はバックアップ通信線6である。車両制御システム1が独立した二系統の通信線5,6を有することで、冗長性が確保され、車両制御システム1の信頼性が向上する。
本実施形態のバックアップ通信線6は、制御部10と第一装置41とを接続する第一通信線61と、制御部10と第二装置42とを接続する第二通信線62と、を有する。非常時用の制御モードに応じてバックアップ通信線6が切り分けられていることで、信頼性が向上する。例えば、第二通信線62に不具合が発生したとしても、第一モードは実行可能である。
バックアップ通信線6は、制御部10と自動運転装置40とを接続する専用線であってもよい。専用線とすることで、バックアップ通信線6に必要な通信容量を抑えることができる。また、バックアップ通信線6を専用線とすることで、バックアップ通信線6によって非常時用の制御モードを実行する場合の通信負荷を低減することができる。
[第2実施形態]
図8および図9を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図8は、第2実施形態に係る電力供給のブロック図、図9は、第2実施形態の第一モードにおける電力供給を説明する図である。第2実施形態において、上記第1実施形態と異なる点は、例えば、各装置41,42,43,44に対する供給線が並列に接続されている点である。
図8に示すように、第2実施形態に係る電力供給線2は、第一供給線2A、第二供給線2B、第三供給線2C、および第四供給線2Dを有する。第一供給線2A、第二供給線2B、第三供給線2C、および第四供給線2Dは、一つの切替手段25に接続されている。第一供給線2A、第二供給線2B、第三供給線2C、および第四供給線2Dは、互いに電気的に独立している。
切替手段25は、バッテリ11と、第一供給線2A、第二供給線2B、第三供給線2C、および第四供給線2Dと、の間に介在している。切替手段25は、バッテリ11から第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対する電力供給を制御する。
切替手段25は、第一装置41を構成する装置(ブレーキアクチュエータ41a、ハザードランプ41b、ホーン41c)に対応するリレー21a,21b,21cを有する。また、切替手段25は、第二装置42を構成する装置(操舵アクチュエータ42a、センサ42b、アクセルアクチュエータ42c)に対応するリレー22a,22b,22cを有する。また、切替手段25は、第三装置43を構成する装置(ヘッドランプ43a、ワイパー43b、メータ43c)に対応するリレー23a,23b,23cを有する。また、切替手段25は、第四装置44を構成する装置(監視装置44a)に対応するリレー24aを有する。
制御部10は、通信線3を介して切替手段25および自動運転装置40と接続されている。制御部10は、上記第1実施形態の制御部10と同様に、自動運転モードにおいて自動運転装置40に不具合が発生した場合、非常時用の複数の制御モードの何れかを実行する。
制御部10は、第一モードを実行する場合、第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対する電力供給を規制するように切替手段25を制御する。具体的には、制御部10は、第一装置41に対してバッテリ11から電力を供給し、第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対する電力供給を停止するように切替手段25を制御する。切替手段25は、制御部10の指令に応じて、図9に示すように、第一装置41に対応するリレー21a,21b,21cを接続状態とする。また、切替手段25は、第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対応するリレー22a,22b,22c,23a,23b,23c,24aを遮断状態とする。
制御部10は、第二モードを実行する場合、第一装置41および第二装置42に対してバッテリ11の電力を供給し、かつ第三装置43および第四装置44に対する電力供給を規制するように切替手段25を制御する。切替手段25は、制御部10の指令に応じて、第一装置41および第二装置42に対応するリレー21a,21b,21c,22a,22b,22cを接続状態とする。一方、切替手段25は、第三装置43および第四装置44に対応するリレー23a,23b,23c,24aを遮断状態とする。
制御部10は、第三モードを実行する場合、第一装置41、第二装置42、および第三装置43に対してバッテリ11の電力を供給し、かつ第四装置44に対する電力供給を規制するように切替手段25を制御する。切替手段25は、制御部10の指令に応じて、第一装置41、第二装置42、および第三装置43に対応するリレー21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23cを接続状態とする。一方、切替手段25は、第四装置44に対応するリレー24aを遮断状態とする。
制御部10は、第四モードを実行する場合、第一装置41、第二装置42、第三装置43、および第四装置44に対してバッテリ11から電力を供給するように切替手段25を制御する。切替手段25は、制御部10の指令に応じて、自動運転装置40に対応する全てのリレー21a,21b,21c,22a,22b,22c,23a,23b,23c,24aを接続状態とする。
制御部10は、バッテリ11の状態等に応じて、自動運転装置40に対して電力を供給する電力源を切り替えてもよい。制御部10は、例えば、第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bの何れにも不具合が生じていない場合、第一バッテリ11Aを電力源として自動運転装置40に対して電力を供給する。制御部10は、第一バッテリ11Aに不具合が発生した場合、自動運転装置40に対する電力源を第一バッテリ11Aから第二バッテリ11Bに切り替える。制御部10は、第一バッテリ11Aの充電残量が低下した場合に、自動運転装置40に対する電力源を第一バッテリ11Aから第二バッテリ11Bに切り替えてもよい。
[第3実施形態]
図10を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記第1実施形態および第2実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図10は、第3実施形態に係る電力供給のブロック図である。第3実施形態において、上記第2実施形態と異なる点は、例えば、電力供給線2が冗長構成を有する点である。
図10に示すように、電力供給線2は、第一供給線2A、第二供給線2B、第三供給線2C、および第四供給線2Dに加えて、第五供給線2E、第六供給線2F、第七供給線2G、および第八供給線2Hを有する。第五供給線2E、第六供給線2F、第七供給線2G、および第八供給線2Hは、バックアップ用の供給線である。具体的には、第五供給線2Eは、第一供給線2Aをバックアップする。第六供給線2Fは、第二供給線2Bをバックアップする。第七供給線2Gは、第三供給線2Cをバックアップする。第八供給線2Hは、第四供給線2Dをバックアップする。
第一供給線2A、第二供給線2B、第三供給線2C、および第四供給線2Dは、切替手段25を介して第一バッテリ11Aと接続されている。第五供給線2E、第六供給線2F、第七供給線2G、および第八供給線2Hは、切替手段26を介して第二バッテリ11Bと接続されている。つまり、第一バッテリ11Aから自動運転装置40への電力供給系統と、第二バッテリ11Bから自動運転装置40への電力供給系統とが並列に設けられている。言い換えるならば、電力供給線2は、供給線2A,2B,2C,2Dおよび切替手段25を含む第一系統2Xと、供給線2E,2F,2G,2Hおよび切替手段26を含む第二系統2Yとが互いに独立している。
第一供給線2Aおよび第五供給線2Eは、第一装置41に対して接続されている。第二供給線2Bおよび第六供給線2Fは、第二装置42に対して接続されている。第三供給線2Cおよび第七供給線2Gは、第三装置43に対して接続されている。第四供給線2Dおよび第八供給線2Hは、第四装置44に対して接続されている。
制御部10は、例えば、第一系統2Xおよび第二系統2Yの何れにも不具合が発生していない場合、第一系統2Xによって自動運転装置40への電力供給を行う。一方、制御部10は、第一系統2Xに不具合が発生している場合、第二系統2Yによって自動運転装置40への電力供給を行う。
なお、制御部10は、バッテリ11の状態等に応じて、自動運転装置40に対して電力を供給する系統を切り替えてもよい。制御部10は、例えば、第一バッテリ11Aおよび第二バッテリ11Bの何れにも不具合が生じていない場合、第一系統2Xによって第一バッテリ11Aから自動運転装置40に対して電力を供給する。制御部10は、第一バッテリ11Aに不具合が発生した場合、自動運転装置40に対して電力を供給する系統を第一系統2Xから第二系統2Yに切り替える。制御部10は、第一バッテリ11Aの充電残量が低下した場合に、自動運転装置40に対して電力を供給する系統を第一系統2Xから第二系統2Yに切り替えてもよい。
[実施形態の変形例]
上記第1実施形態から第3実施形態の変形例について説明する。自動運転装置40の不具合には、自動運転装置40の故障以外に、性能限界、ミスユース、セキュリティ侵害等が含まれる。制御部10は、ドライバに異常が発生した場合に、非常時用の複数の制御モードを実行してもよい。制御部10は、ドライバへのハンドオーバーが困難、あるいはハンドオーバーが不可能である場合、第一モードまたは第二モードを実行してもよい。
制御部10において、自動運転を行うECUと、電力供給線2を制御するECUとが別であってもよい。例えば、制御部10は、電力供給線2を制御するECUとして、電源ECUを含んでもよい。制御部10は、ADAS(先進運転支援システム)のECU等を含んでもよい。
蓄電部は、バッテリ11には限定されない。蓄電部は、例えば、キャパシタ等であってもよい。非常時用の複数の制御モードの個数や内容は、実施形態において例示した個数や内容には限定されない。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。