JP7054253B2 - ワーク位置維持装置 - Google Patents
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Description
ローラーベアリングの転動体である円錐コロ、円筒コロ(「ワーク」という)の超仕上は、水平方向に並ぶ一対の回転するローラ上でワークを回転させながら、その周面に当てた超仕上砥石を周面の母線方向に高速で微振動させて行われる(「センタレス研磨」)。この超仕上時において、ローラ上で回転するワークの軸方向へのズレを防ぎその位置を保つために、ワーク位置維持手段が採用される(特許文献1、特許文献2)。
特許文献2に記載されたワーク位置維持手段は、特許文献1の記載のノズル(からの流体)の役割を、一対のローラ上にワークを供給する搬送装置と一体化されたワークストッパーが行う。ワークストッパーは、回転可能な係止部を備え、係止部が回転するワークの底面を係止してワークの位置を維持させる。
ワーク位置維持装置は、ワークの一方の底面に当接させる端面を備えた第一当接部と、第一当接部の端面に平行であって且つ正対しワークの他方の底面に当接させる端面を備えた第二当接部と、その正対する方向に第一当接部および第二当接部のいずれか一方を往復動させる往復動作手段と、を有する。
好ましくは、第一当接部および第二当接部のいずれかが、前記正対する方向の軸回りに回転可能に形成される。より好ましくは、第一当接部および第二当接部のいずれもが、正対する方向の同じ線上にある軸回りに回転可能に形成される。
往復動作手段には、テーブル付きシリンダを用いるのが好ましい。
ワークストッパ1は、センタレス方式による円錐コロ、円筒コロ(「ワークW」という)の周面の超仕上において、回転する一対のローラRl,Rr上で回転するワークWの位置ズレ、脱落を防止する装置である。ワークストッパ1は、本発明における「ワーク位置維持装置」の一実施例である。
基部2は、基台11、支持板12、直立板13、板状の支持部14および傾斜調整手段6を備える。
基台11は、平面視(図2)において矩形であり、厚板で形成される。基台11は、センタレス方式の超仕上装置における一対のローラRl,Rr近傍に配される。
支持板12は、厚板で略矩形に形成され、基台11の上に基台11に対して移動可能に載せられている。支持板12は、アジャストボルト15に直交する方向に伸びたアジャストボルト18と、これに組み合わされたアジャストボルト用ブロック19およびネジ用ブロック20を介して基台11と連結されている。アジャストボルト18は、回転されることにより、基台11の移動可能方向に直交する水平方向に支持板12を移動させる。
直立板13は、厚板で形成され、直立してアジャストボルト18が伸びる方向に拡がり、支持板12の上面に固定されている。
支持部14は、大部分が直立する厚板状であり、その下方が直立板13に重なってこれに連結されている。支持部14は、前述したアジャストボルト18とは反対側の斜め上方に拡がる。支持部14は、正面視(図1)において手前に短く突出し断面が円形の揺動軸25を、その上端近傍に備える。
支持部14は、これに固定されたアジャストボルト用ブロック21、直立板13に固定されたネジ用ブロック22、およびこれらをつなぐアジャストボルト23により直立板13に対して上下動可能である。直立板13に対する支持部14の上下動は、支持部14の下方に設けられた2つの長円形の孔をそれぞれ貫通する六角支柱ボルトの締め付けにより、不能となる。支持部14は、揺動軸25と長円形の孔との間に、図1において手前に開口する、斜め上下方向に並ぶ2つの(雌)ネジ孔26,27を有する(図5(b)参照)。
前方停止部4は、前方腕部28および前方係止部29を有する。
前方腕部28は、厚板で形成され、やや長細いが矩形とは異なる独特の形状であり、ワークストッパ1においては全体として傾斜しながら上方に伸びる(図1参照)。前方腕部28は、長手方向の一方の端近傍を、支持部14の揺動軸25が嵌め入れられた軸孔30が貫通する。
フランジ31は、案内部材24の断面「L」字状の端縁と支持部14とが形成する溝内に収容され、後述するように、ワーク停止部3の揺動を安定化する。
前方係止部29は、前方腕部28における軸孔30が設けられた側の端(長手方向の一方の端)近傍に固定されている。前方係止部29は、前方腕部28における他方の端側(図1の右側)を向く端面を有し、その外観が円柱の前方当接部34を備える。前方当接部34は、円柱の軸新回りに回転可能である。そして、前方当接部34は、その端面が平滑である。
後方停止部5は、基板40、調整板41、押圧部42、後方腕部43および後方係止部44を備える。
基板40は、略水平方向に拡がり、厚板で形成される。
調整板41は、厚板で形成されて基板40の上に配される。調整板41は、アジャストボルト45および基板40に固定されたアジャストボルト用ブロック46により、基板40に対して支持板12の移動可能方向と同方向に移動可能である。
押圧部42は、テーブル付きシリンダ(エアスライドテーブル)51を備える。テーブル付きシリンダ51は、テーブル52の往復動方向を調整板41の移動可能方向に一致させて、そのシリンダ53が調整板41に一体化されている。
後方腕部43は、全体として棒状である。後方腕部43は、長手方向の一方が押圧部42のテーブル52に一体化され、平面視(図1)において左上方に傾斜して伸びる。
後方係止部44は、傾斜しながら上方に伸びた後方腕部43の先に取り付けられている。後方係止部44は、外観が円柱の後方当接部54を備える。
後方当接部54は、本発明における「第二当接部」に対応する。
前方停止部4と後方停止部5とは、前方腕部28(の厚板)の拡がり方向と基板40(の厚板)の拡がり方向とを直交させて、また、上方に対して前方腕部28が傾斜する方向と後方腕部43が傾斜する方向とを一致させて、一体化されている。
基部2とワーク停止部3との一体化は、前方停止部4の前方腕部28と後方停止部5との間に基部2の支持部14が挟まれた形態でなされている。ワークストッパ1では、基部2の揺動軸25がワーク停止部3の軸孔30に嵌め入れられており、基部2に対してワーク停止部3が揺動軸25回りに揺動可能である。基部2に対するワーク停止部3の傾き、つまり前方当接部34の回転軸および後方当接部54の回転軸の傾きは、基部2に備えられた傾斜調整手段6により、超仕上するワークW周面の母線の傾斜に応じて決定される。
案内孔32,33、ネジ孔26,27および六角支柱ボルト57,58は、本発明における「揺動不能手段」に対応する。
次に、超仕上時におけるワークストッパ1の調整および動作を説明する。
ワークストッパ1は、砥石の高速微振動(オシレーション)による超仕上時に、一対のローラRl,Rrの上に載せられて回転するワークWに作用する。ワークストッパ1は、少なくともその前方係止部29がローラRl,Rrの間に位置するように配される。
ワークストッパ1は、超仕上時におけるローラRl,Rr上のワークWの位置(図7(a)の横方向位置)に応じてアジャストボルト18が操作され、支持板12すなわちワーク停止部3の水平方向の大凡の位置が定められる。
ここで、前方当接部34と後方当接部54との距離は、テーブル付きシリンダ51のテーブル52が収縮端のときにワークW長さより十分大きく、ワークWがこれらの間に挟まれたとき、テーブル付きシリンダ51により後方当接部54がワークWを押圧可能な程度が適切である。
ところで、ワーク停止部3は、側面視(図3,4)において軸孔30に対して左右いずれかに重心が偏る(重心の位置は設計時に意識しない限り偏りが生ずる)。そうすると、ワークストッパ1において、六角支柱ボルト57,58による制約が取り除かれると、ワーク停止部3は重心が偏った側に傾こうとする。このようなワーク停止部3における軸孔30の左右方向のバランスが崩れている場合には、揺動軸25と軸孔30内周との間、および前方腕部28と支持部14との間に、揺動時に抵抗が生ずる。このワーク停止部3の揺動に対する抵抗が、ローレット付きナット56の円滑な操作を損なう虞がある。
ワークストッパ1を用いる超仕上は、ワークWの軸心と前方当接部34の軸心および後方当接部54の軸心の軸心とを一致させて行われる。そのための各アジャストボルト15,18,23,45およびローレット付きナット56の操作順序は、作業者の任意である。
テーブル52の往復動作における移動速度は、スピードコントローラ59によりテーブル付きシリンダ51への作動流体(空気)の供給速度を調整して適正化される。
これに対してワークストッパ1では、円錐コロ(ワークW)の回転軸と前方当接部34および後方当接部54の回転軸とが一致するので、ワークWはローラRl,Rr上で安定に回転する。
また、上述の実施形態では、後方係止部44が移動可能であってワークW底面を押圧する構成となっているが、前方係止部29が移動可能であってワークW底面を押圧する構成としても、上述したと同様の効果を奏する。前方係止部29および後方係止部44のいずれも移動可能としても、装置として不経済ではあるが同様の効果を奏する。
その他、ワークストッパ1、基部2およびワーク停止部3の各構成またはこれらの全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
25 揺動軸(正対する方向に直交する水平な軸)
26,27 ネジ孔(揺動不能手段)
32,33 案内孔(揺動不能手段)
34 前方当接部(第一当接部)
51 テーブル付きシリンダ(往復動作手段)
54 後方当接部(第二当接部)
57,58 六角支柱ボルト(揺動不能手段)
Rl,Rr (超仕上装置の)ローラ
W ワーク
Claims (4)
- センタレス研削において一対のローラ上のワークの位置を維持させるワーク位置維持装置であって、
前記ワークの一方の底面に当接させる端面を備えた第一当接部と、
前記第一当接部の前記端面に平行であって且つ正対し前記ワークの他方の底面に当接させる端面、を備えた第二当接部と、
その正対する方向に前記第一当接部および前記第二当接部のいずれか一方を往復動させる往復動作手段と、を有し、
前記第一当接部および前記第二当接部が一体となって、前記正対する方向に直交する水平な軸回りに揺動可能であり、
前記第一当接部および前記第二当接部の前記水平な軸回りの揺動を不能にする揺動不能手段を有する
ことを特徴とするワーク位置維持装置。 - 前記第一当接部および前記第二当接部のいずれかが前記正対する方向の軸回りに回転可能に形成され、
または、前記第一当接部および前記第二当接部のいずれもが前記正対する方向の同じ線上にある軸回りに回転可能に形成された
請求項1に記載のワーク位置維持装置。 - 前記往復動作手段とこれが往復動させる前記第一当接部および前記第二当接部のいずれか一方とが一体となって前記正対する方向に移動可能に形成された
請求項1または請求項2に記載のワーク位置維持装置。 - 前記往復動作手段がテーブル付きシリンダである
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のワーク位置維持装置。
Priority Applications (1)
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| JP2022030785A JP2022030785A (ja) | 2022-02-18 |
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Citations (3)
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| DE4117494A1 (de) | 1991-05-28 | 1991-10-24 | Nomoco Maschinenbau Gebrueder | Verfahren und vorrichtung zum spitzenlosen schleifen von runden werkstuecken, insbesondere von ein- und auslassventilen fuer pkw-verbrennungskraftmaschinen zum gleichzeitigen schleifen des schaftdurchmessers und einer profilkontur, vorzugsweise ventiltellerkontur |
| JP2017100228A (ja) | 2015-12-01 | 2017-06-08 | 株式会社ジェイテクト | センタレス研削装置 |
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