JP7081833B2 - カテーテル装置、コネクタ装置およびカテーテルシステム - Google Patents

カテーテル装置、コネクタ装置およびカテーテルシステム Download PDF

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Description

本発明は、カテーテル装置およびコネクタ装置に関し、特に体内に挿入するチューブの先端部に発光部を備えたカテーテル装置およびそれに用いられるコネクタ装置ならびにカテーテルシステムに関する。
カテーテル装置の一つとして経管栄養カテーテル装置が知られている。該経管栄養カテーテル装置は、意識障害、筋力衰退などにより自ら飲食できなくなった患者の胃まで栄養剤や薬などを送るために用いられる。この種のカテーテル装置を用いた方法では、口や鼻から体内にチューブを挿入して胃まで到達させて、体外からチューブを介して栄養剤等を胃に送り込んでいる。点滴だけでは胃や腸などの消化器系の能力の衰退が危惧されるが、チューブによって胃に直接栄養剤等を送ることで消化器系の能力の衰退を抑制できるメリットもある。
このようなカテーテル装置を用いた方法では、チューブが誤って気道に入らないように注意を払う必要がある。そこで、カテーテル装置のチューブにBiやBaSO粉末のX線不透過材料等からなる造影ラインを入れて、X線で確認することが行われている。しかし、X線の取り扱い管理が煩雑であり、装置構成も複雑化してしまう。
また、pHセンサを用いて胃液を検出できたか否かによってチューブが胃まで届いたかを確認する方法もある。しかし、胃酸の逆流などによってチューブが胃に届く前に胃酸を検出してしまうこともあり、正確な位置検出を行うことはできない。
ここで、特許文献1には、複数の視覚素子を備えるカテーテルが開示される。すなわち、使用者が様々な角度で病巣の複数の画像を取り込むことができる固定式視覚素子と可動式視覚素子とを備えたカテーテルシステムが開示されている。このカテーテルシステムでは、チューブの先端にLEDを設けることで光を照射して、視覚素子で取り込む画像の質を向上させている。
また、特許文献2には、生体内の細管内に挿入して発光させる体内部位発光装置が開示される。この装置は、両端が封止された可撓性および光透過性を有する管状体からなる本体部と、この本体部に内設される少なくとも1つの発光部と、この発光部を発光させるための発光手段とを有している。この体内部位発光装置では、本体部を発光させて生体内に挿入した後で発光させることにより、腹腔鏡下手術等において、医師や獣医師が細管の位置や走行状態を正確に視認できるようになっている。
特許文献3には、経管栄養カテーテル装置の一つである経口もしくは経鼻栄養カテーテルを挿入する際に、その先端位置を画像として確実に視認するため光ガイドシステムが開示される。このシステムでは、体内に挿入される光ファイバライトガイドの先端部分から出射光が放射される。そのため、人体内に配置された状態でも、ガイドの先端位置や方向にかかわらず、経皮的にその出射光を観察することが可能となっている。
特表2008-526360号公報 特開2007-222388公報 特開2015-066018号公報
経管栄養カテーテル装置は使い捨てであるが、光学素子や導線をチューブと一体に形成した場合、これらを破棄することはチューブだけの構成に比べて運用コストが高くなる。一方、先端に光学素子を配置した導線をチューブ内(中空内)に配置しておき、体内の所望位置を特定した後に導線と光学素子を抜き取り、その後に、チューブ内を通して栄養剤を送るなどする構成も考えられる。しかし、この構成では処置に時間がかかってしまう問題や、導線を抜き取るときにチューブの先端位置が変わらないように慎重に行う必要がある。
本発明は、チューブの先端位置を的確に検出でき、運用コストの上昇を抑制することができるカテーテル装置、コネクタ装置およびカテーテルシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係るカテーテル装置は、体内に挿入されるチューブと、チューブの先端側に設けられ、チューブの位置確認のための光を放出する発光部と、チューブに沿って該チューブに設けられ、発光部へ電力を供給する電源ラインと、チューブの後端側に設けられ、チューブに設けた電源ラインと該電源ラインに外部から電力を供給する外部機器とを接続するためのコネクタ部と、を備える。コネクタ部は、チューブが挿入される配置孔を有し、チューブの後端側の先端部を保持するチューブ保持部と、チューブに設けられた開口と連通するポート孔を有するポート部と、チューブの後端側の後端部を保持するとともに、チューブの後端側の電源ラインと導通し、外部コネクタを着脱自在に接続するための導通コネクタ部と、を有する。
このような構成によれば、コネクタ部において栄養剤や薬剤等を挿入可能なポート孔とチューブの中空孔内との連結が可能となり、また、発光部に電力を供給するための外部機器の外部コネクタとの接続を行うことができる。また、導通コネクタ部では外部コネクタを着脱自在に接続しているため、導通コネクタ部から外部コネクタを外すことで、コネクタ部からチューブ側を交換できるようになる。
上記カテーテル装置において、チューブの延びる方向にチューブ保持部、ポート部および導通コネクタ部の順に配置され、チューブは、チューブ保持部および導通コネクタ部のそれぞれとの間において水密状に固定されていてもよい。これにより、チューブ保持部とポート部との間、および導通コネクタ部とポート部との間を水密構造にすることができる。
上記カテーテル装置において、導通コネクタ部は、電極パターンを有する基板と、基板の電極パターンと導通し、外部コネクタを着脱自在に接続するための内部コネクタと、を有し、電源ラインは、チューブの後端側から延出する延出部において電極パターンと接続されていてもよい。これにより、チューブの後端側から延出する電源ラインの延出部と内部コネクタとを電気的に接続することができる。
上記カテーテル装置において、電極パターンおよび延出部は封止部によって封止されていてもよい。これにより、パッドと延出部との接続部分を封止構造にすることができる。
上記カテーテル装置において、配置孔と連通するとともに、ポート孔と連通するポート空間を、前記チューブの外側に設けてもよい。これによってチューブに設けた開口の位置のばらつきがあってもポート孔と確実に連通できる。
上記カテーテル装置において、ポート空間は、チューブ保持部および導通コネクタ部のそれぞれとの間において水密状に密閉されていてもよい。これにより、コネクタ部においてポート空間をポート孔以外からの水分浸入を防止することができる。
上記カテーテル装置において、導通コネクタ部は、ポート部とは別体に設けられ、導通コネクタ部は、ポート部におけるポート空間とチューブの延びる方向に連通した嵌合穴と嵌合して接続されていてもよい。これにより、ポート部と導通コネクタとを別体にして、チューブ接続や電気的な配線を行った後に嵌合によって組み立てることができる。
上記カテーテル装置において、導通コネクタ部の端部に設けられるキャップをさらに備え、導通コネクタ部とキャップとの間は水密状に固定され、外部コネクタはキャップに設けられた孔を介して導通コネクタ部に接続されるようになっていてもよい。これにより、導通コネクタ部と外部との間を水密構造にすることができる。
本発明の一態様は、体内に挿入されるチューブを有するカテーテル装置に用いられ、チューブの後端側に設けられてチューブと外部機器とを接続するためのコネクタ装置である。このコネクタ装置は、チューブが挿入される挿入孔を有し、チューブの後端側を保持するチューブ保持部と、挿入孔と連通し、チューブに設けられた開口が位置するポート空間と、ポート空間と連通するポート孔とを有するポート部と、電源ラインと導通し、外部コネクタを着脱自在に接続するための導通コネクタ部と、を備えている。
このような構成によれば、体内に挿入されるチューブの接続保持と、電気的な外部コネクタとの接続を行うことができる。また、導通コネクタ部では外部コネクタを着脱自在に接続しているため、導通コネクタ部から外部コネクタを外すことで、チューブ側の交換が容易となる。
上記カテーテル装置に加えて、外部機器に発光部の温度を制御する制御部を設けても良い。このようにした場合には赤外線の照射に伴う不要な発熱を抑えることかできる。
本発明によれば、チューブの先端位置を的確に検出でき、運用コストの上昇を抑制することができるカテーテル装置、コネクタ装置およびカテーテルシステムを提供することが可能になる。
本実施形態に係るカテーテル装置を例示する模式図である。 発光部の構成例を示す斜視図である。 (a)および(b)は、チューブの構成例を示す模式図である。 (a)および(b)は、コネクタ部を例示する模式図である。 コネクタ部を例示する断面図である。 (a)および(b)は、コネクタ部の分解模式図である。 コネクタ部の製造方法を例示する模式図である。 (a)および(b)は、コネクタ部の製造方法を例示する模式図である。 (a)および(b)は、コネクタ部の製造方法を例示する模式図である。 コネクタ部の製造方法を例示する模式図である。 (a)および(b)は、コネクタ部の製造方法を例示する模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
なお、本実施形態において、発光部20を設けた側を先端、コネクタ部15を設けた側を後端と呼ぶこととする。
(カテーテル装置の構成)
図1は、本実施形態に係るカテーテル装置を例示する模式図である。
本実施形態に係るカテーテル装置1は、人体100に挿入されるチューブ10と、チューブ10の先端側に設けられた発光部20と、チューブ10の後端側を保持するコネクタ部(コネクタ装置)15と、チューブ10に形成されチューブ10の先端側と後端側の間に配置される電源ライン25とを備える。図1に示すカテーテルシステム1000は、受光部30および制御部50等をさらに備えている。カテーテル装置1は、一例として、チューブ10を口や鼻から体内に挿入し、食道を経由してチューブ10の先端を胃まで到達させる。そして、体外からチューブ10を通して栄養剤や薬などを胃に送り込む。これにより、患者の胃まで栄養剤や薬などを直接送ることができる。
チューブ10の後端側にはコネクタ部15が接続され、このコネクタ部15にケーブルC10が接続されている。ケーブルC10は制御部50(外部機器)と接続される。チューブ10には電源ライン25が設けられており、この電源ライン25の一端が発光部20と接続され、電源ライン25の他端がコネクタ部15と接続される。コネクタ部15の一つの役目としては、チューブ10の電源ライン25とケーブルC10とを導通させることにある。
また、コネクタ部15の別の役目にはチューブ10の他端側の開口10hと連通するポート孔151から栄養剤や薬などをチューブ10内に入れることを可能とすることにある。コネクタ部15の詳細については後述する。
発光部20には、赤外線発光素子21が設けられている。赤外線発光素子21から発光される赤外線光の波長は人体に対して透過性の高い近赤外線の領域であることが好ましく例えば650nm~1000nm程度である。これにより、チューブ10が体内に挿入された際、チューブ10の先端側に設けられた発光部20から放出される赤外線光を体外で受けることができる。赤外線発光素子21には電源ライン25が接続される。電源ライン25は例えばチューブ10の壁内(肉厚内)に埋め込まれており、チューブ10の先端から後端にかけてチューブ10に沿って延設されている。
受光部30は、発光部20から放出され人体を透過した赤外線光を受ける部分である。受光部30は体外の人体100に近い位置、或いは接触させた状態で配置される。例えば、チューブ10の先端を胃まで到達させたい場合には、受光部30を体外の胃に対応する位置の近く、或いは胃に対応する位置に接触して配置しておく。受光部30はケーブルC30によって制御部50と接続される。受光部30で受けた赤外線光に基づく電気信号はケーブルC30を介して制御部50へ送られる。
制御部50は、発光部20および受光部30など各部を制御する部分である。制御部50は操作ボタン53およびディスプレイ55を備える。制御部50は、ケーブルC10を介して発光部20へ通電制御を行う。すなわち、発光部20を動作させるための電力は、制御部50からケーブルC10およびチューブ10の電源ライン25を介して発光部20の赤外線発光素子21へ供給される。
ディスプレイ55は、受光部30による検出結果を表示する。例えば、受光部30で検出した赤外線光の強度に基づく信号が所定の値を超えた場合には「検出」した旨の表示を行う。また、信号強度に応じた数値やグラフ、絵柄などを表示してもよい。制御部50は、「検出」した旨を音によって報知してもよい。操作ボタン53は、ディスプレイ55の表示切り替えや、設定変更などを行う場合に用いられる。
カテーテル装置1を使用するには、先ず、制御部50に、ケーブルC10および受光部30が接続されたケーブルC30を、コネクタジャック等を介して接続する。次に、カテーテル装置1のコネクタ部15に、制御部50から延びるケーブルC10を繋げる。
そして次に、操作ボタン53を操作して、制御部50からケーブルC10およびチューブ10の電源ライン25を介して発光部20に電力を供給して、赤外線光を放出する。この状態でチューブ10を口や鼻から体内に挿入していく。一方、チューブ10の先端を到達させたい位置と近い体外に受光部30を配置しておく。例えば、胃までチューブ10を挿入したい場合には、体外の胃の辺り(上腹部辺り)に受光部30を配置しておく。
この状態でチューブ10を体内に挿入していく。そして、チューブ10の先端が胃まで到達すると、発光部20から放出された赤外線光が人体を透過して受光部30まで達する。受光部30で赤外線光を受けると、その光量に応じた信号をケーブルC30を介して制御部50に送る。この信号が予め設定された値を超えた場合、制御部50のディスプレイ55に到達した旨を表示する。
一方、チューブ10の先端が胃まで到達していない場合には、受光部30で受ける赤外線光の量が少ないため、ディスプレイ55には到達した旨の表示はされない。これにより、使用者は、ディスプレイ55の表示によって、チューブ10の先端が胃まで到達したか否かを認識することができる。
なお、本説明では発光部20から赤外線光を放出するようにしてからチューブ10を体内に挿入していく例で説明したが、ある程度体内に挿入してから操作ボタン53を操作して赤外線を放出するようにしてもよい。
(発光部の構成例)
図2は、発光部の構成例を示す斜視図である。
発光部20は、チューブ10の延出方向D0に延在する基材である基板200と、基板200に実装される赤外線発光素子21を有する。ここで、チューブ10の延出方向D0とは、チューブ10を真っ直ぐにした際にチューブ10の延びる方向のことを言う。
基板200は、例えば電極パターン200pが形成されたフレキシブル基板である。基板200はチューブ10の先端側に配置され、チューブ10の先端から延出する電源ライン25と基板200の電極パターン200pとがはんだ等によって接続される。
赤外線発光素子21は、基板200の実装面210aに実装される。基板200上において赤外線発光素子21と電極パターン200pとが導通しており、これにより電源ライン25から電極パターン200pを介して赤外線発光素子21へ電力が供給される。
なお、上記説明した発光部20の構成は一例であり、これ以外の構成であってもよい。例えば、赤外線発光素子21と直列に接続した可視光発光素子を基板200に実装しておき、可視光発光素子の点灯状態によって赤外線発光素子21の動作状態を目視で確認できるようにしてもよい。
図3(a)および(b)は、チューブの構成例を示す模式図である。
図3(a)にはチューブ10の一部斜視図が示され、図3(b)にはチューブ10の断面図が示される。
チューブ10は、外径2mm~5mm程度、内径約1mm~3mm程度の中空構造を有している。チューブ10の材料は、例えば塩化ビニル、シリコーン樹脂である。チューブ10の壁11内には電源ライン25となる配線105が埋め込まれている。図3に示す例では2本の配線105がチューブ10の壁11内に並行するように埋め込まれている。配線105は導体であり、チューブ10の壁11が被覆の役目を果たしている。したがって、チューブ10内を通る栄養剤等の流動物と配線105とが接触することはない。
チューブ10の壁11に埋め込まれる配線105は3本以上あってもよい。チューブ10の延出方向D0に配線105が埋め込まれていることで、配線105が埋め込まれていない場合に比べてチューブ10に張り(弾性)を与えることができる。これにより、配線105による導電性およびチューブ10を人体100へ挿入する際の作業性の向上を図ることができる。
また、図3で配線105は、所定の間隔(図では周方向に10度程度の間隔)を持って近接して並べて配置しているが、反対位置、すなわち周方向に180度程度、離間した位置に配置することも可能である。その場合には、最大の間隔をとることが可能であり絶縁を確実に行うことができる。なお、周方向の離間角度は、これに限定されることはなく、これ以外の角度としても良い。また配線105はチューブ10に埋め込むだけではなくチューブ10外表面、或いは内表面に接着剤で保持してもよい。さらに接着剤で保持した後に、表面を樹脂でラミネートするなどしてしてもよい。
(コネクタ部の構成)
図4(a)および(b)は、コネクタ部を例示する模式図である。
図4(a)にはコネクタ部15の斜視図が示され、図4(b)にはコネクタ部15の側面図が示される。
図5は、コネクタ部を例示する断面図である。
図6(a)および(b)は、コネクタ部の分解模式図である。
図6(a)にはポート部153と導通コネクタ部155とが分解された状態が示され、図6(b)には導通コネクタ部155と内部コネクタ1555とが分解された状態が示される。
コネクタ部15は、チューブ保持部150と、ポート部153と、導通コネクタ部155とを有する。コネクタ部15の一方側にはチューブ10の後端側が接続され、他方側には外部コネクタ70が接続される。すなわち、コネクタ部15は、人体に挿入されるチューブ10と、電気的な接続を行う外部コネクタ70との両方を接続するための部材でありチューブに栄養剤などを供給可能なポート孔151も有している。
チューブ保持部150は、チューブ10が配置される挿入孔(配置孔)150hを有する。挿入孔150hはチューブ保持部150の一端から中央にかけて貫通するように設けられている。挿入孔150hに挿入されたチューブ10の後端側の先端部は、挿入孔150hを構成するチューブ保持部150の内壁と水密状に固定されている。例えば、チューブ10とチューブ保持部150の内壁との間が紫外線硬化型接着剤によって固定されている。なお、チューブ保持部150は本実施形態においては一体の部品であるが、挿入孔150hの中心軸を通るように2分割して間にチューブ10を保持した後に接着剤等を使って一体化してもよい。
ポート部153は、チューブ10の延出方向D0においてチューブ保持部150と並置される。ポート部153は、チューブ保持部150の挿入孔150hと連通するポート空間152と、ポート空間152と連通するポート孔151とを有する。
ポート空間152の内径は、チューブ10の外径よりも大きくなっている。これにより、挿入孔150hからポート空間152に通されたチューブ10の外側とポート空間152の内壁との間に隙間が設けられることになる。ポート空間152までチューブ10が到達した状態で、チューブ10に設けられた開口10hはポート空間152に位置するようになっている。
ポート孔151の先端はポート空間152に到達し、ポート孔151の後端は開口している。開口部分には図4で示すようなキャップがヒンジを介して設けられている。ポート孔151は、例えばシリンジを嵌め込むことができる形状になっている。
栄養剤等の流動物を送り込む場合、流動物が入ったシリンジをポート孔151に嵌め込み、シリンジから流動物を押し出す。流動物はポート孔151からポート空間152に溜まり、ポート空間152に位置するチューブ10の開口10hからチューブ10内に送り込まれる。ポート空間152を設けることで、ポート孔151とチューブ10の開口10hとの位置合わせの余裕度が高くなる。すなわち、チューブ10の開口10hがポート空間152内に位置していれば、開口10hとポート孔151との前後方向の位置関係を問わずに流動物を開口10hからチューブ10内へ送り込むことができる。又同時にチューブ10の外側の全周にポート空間152が形成されるのでチューブ10の周方向である角度を合わせる必要なく組み込み可能となり、この意味でも位置合わせの余裕度が高くなる。さらにはチューブ保持部150に設けた紫外線硬化型接着剤が開口10hに至って入り込むことがないように塗布位置や塗布量を管理する必要があるが、ポート空間152によってチューブ保持部150と開口10hとの間に大きな空間が形成され開口10hに紫外線硬化型接着剤は達しにくくなるので、塗布位置や塗布量の管理に余裕ができる。
なお、ポート空間152は必ずしも設ける必要はないが、その場合には、ポート孔151を開口10hに比べて十分大きく形成する、或いはポート孔151を開口10hに比べて十分に小さく形成してチューブ10のD0方向の組み込み時の位置ずれがあっても問題ないようにする必要がある。
導通コネクタ部155は、チューブ10の延出方向D0においてポート部153と並置される。導通コネクタ部155は、一端側においてチューブ10から延出する電源ライン25と導通し、他端側において外部コネクタ70を着脱自在に接続できる構成になっている。
具体的には、導通コネクタ部155の内部に基板1550が設けられており、この基板1550に設けられた電極パターン1551に電源ライン25がはんだ等によって接続されている。また、基板1550には内部コネクタ1555が実装されており、内部コネクタ1555の外側の端子1555a(図7参照)が電極パターン1551にはんだ付け等によって導通している。電源ライン25が2本ある場合には、電極パターン1551も2つ設けられ、電極パターン1551、内部コネクタ1555の外側の端子1555aを介して各電源ライン25と、2極の内部コネクタ1555の内部端子(図示省略)とが導通接続される。
内部コネクタ1555は例えばプラグコネクタが挿入されて内部端子に弾接するジャックコネクタなどのメス型コネクタである。内部コネクタ1555は防水構造を有していてプラグコネクタが挿入される挿入孔から水などが入っても挿入孔以外から漏れ出さないことが望ましい。これにより、内部コネクタ1555の開口から水分が入っても、内部コネクタ1555の外側(導通コネクタ部155内)に水分を浸入させないようにすることができる。
また、導通コネクタ部155の端部にはキャップ157が取り付けられている。導通コネクタ部155とキャップ157との間は水密状に固定されている。例えば、導通コネクタ部155の端部とキャップ157との間に図示しないOリングが設けられており、導通コネクタ部155とキャップ157との間から水分が浸入しないようになっている。導通コネクタ部155とキャップ157とは、接着剤、超音波溶着、レーザ溶接などによって接合されてもよい。
本実施形態では、チューブ10の延出方向D0にチューブ保持部150、ポート部153および導通コネクタ部155がこの順に配置される。チューブ保持部150の挿入孔150hから挿入されたチューブ10はポート部153のポート空間152を貫通して導通コネクタ部155まで達している。そして、導通コネクタ部155まで達したチューブ10の後端側の後端部分は導通コネクタ部155との間で紫外線硬化型接着剤等によって水密状に固定される。
導通コネクタ部155内において、チューブ10の後端から延出する電源ライン25の延出部は、基板1550の電極パターン1551と接続される。電源ライン25の延出部および電極パターン1551は封止材160によって封止される。
チューブ保持部150とポート部153とは一体的に形成されている。チューブ保持部150およびポート部153の一体成形品には、例えばポリカーボネート、或いはポリウレタンなど容易に変形可能であり人体に影響が少ない汎用のプラスチック材が用いられる。導通コネクタ部155はポート部153とは別体に設けられる。ポート部153には、チューブの延出方向D0においてポート空間152と連通する嵌合穴153hが設けられる。一方、導通コネクタ部155には突出部155tが設けられる。嵌合穴153hと突出部155tとは互いに合致するテーパ形状を有している。突出部155tを嵌合穴153hに嵌め込むことで、別体のポート部153と導通コネクタ部155とが組み合わされる。
そして、嵌合された状態で、ポート部153と導通コネクタ部155との間は水密状に固定される。例えば、ポート部153の嵌合穴153hを構成する内壁と導通コネクタ部155の突出部155tを構成する外壁との間を紫外線硬化型接着剤によって固定する。
このような構成によって、ポート空間152は、チューブ保持部150および導通コネクタ部155のそれぞれとの間において水密状に密閉されることになる。ポート空間152が密閉されていることで、ポート孔151からポート空間152に栄養剤等の流動物を送り込む際、流動物がポート空間152から外側へ漏れ出ることがない。
ポート空間152の密閉性を得るための接着部分(チューブ10とチューブ保持部150との間、チューブ10と導通コネクタ部155との間、導通コネクタ部155の突出部155tとポート部153の嵌合穴153hとの間)は、流動物を送り込む際の圧力損失が発生しないような接着強度で固定されていることが好ましい。これにより、シリンジによって流動物を送り込む際、シリンジの押圧力によって効率良く流動物をチューブ10内に送り込むことができる。
(コネクタ部の製造方法)
図7~図11(b)は、コネクタ部の製造方法を例示する模式図である。
先ず、図7に示すように、基板1550に内部コネクタ1555を実装する。内部コネクタ1555のケース内部は防水構造になっており、ケース外側の端子1555aと基板1550の電極パターン1551とをはんだ付けなどで接続することで内部コネクタ1555が基板1550に実装される。
なお、基板1550の表面は絶縁コート1550cで覆われているが、図7の電極パターン1551aおよび1551b同士は同層に形成されている。また、ケース外側の端子1555aのうちの中央の端子は基板実装用の端子であり、取付強度の増加を目論んだものであって、電源ライン25は接続されない。なお、配線105を3本設けて3つの通電路を確保する際は、それぞれの通電路に対応するようにプラグコネクタ等の外部コネクタ70を3極とし、電極パターン1551も3つ形成し、ケース外側の端子1555aのうちの中央の端子も通電路として使用する。
次に、図8(a)に示すように、基板1550に実装された内部コネクタ1555を導通コネクタ部155の中央穴155hに挿入する。これにより、図8(b)に示すように、導通コネクタ部155に内部コネクタ1555が組み付けられる。
次に、図9(a)に示すように、導通コネクタ部155の内部コネクタ1555側にキャップ157を取り付ける。内部コネクタ1555の端面にはOリング156が設けられる。キャップ157を取り付けることで、Oリング156がキャップ157と内部コネクタ1555の端面との間で挟持される。図9(b)に示すように、キャップ157は導通コネクタ部155との間で接着剤、超音波溶着、レーザ溶接などによって水密状に固定される。
次に、図10に示すように、導通コネクタ部155の先端側からチューブ10を差し込む。導通コネクタ部155には開口155wが設けられており、開口155wから内部の基板1550が見えるようになっている。チューブ10を差し込むと、チューブ10の端部から延出する電源ライン25が開口155wから見える状態となる。そして、開口155wから電源ライン25と基板1550の電極パターン1551とをはんだ等によって接続する。
電源ライン25と電極パターン1551とを接続した後は、開口155wから封止材160を充填する。これにより、電源ライン25と電極パターン1551とが封止材160によって封止される。
次に、図11(a)および(b)に示すように、導通コネクタ部155とポート部153とを嵌合する。すなわち、チューブ10が取り付けられた導通コネクタ部155の突出部155tを、ポート部153の嵌合穴153hに嵌め込む。
ここで、チューブ10は導通コネクタ部155と接続する前に、チューブ保持部150の挿入孔150hからポート部153へ通しておいてもよいし、導通コネクタ部155とチューブ10とを接続した後にチューブ10の先端をポート部153からチューブ保持部150の挿入孔150hへ通すようにしてもよい。
導通コネクタ部155とポート部153とを嵌合した後は、両者の間を接着剤等によって固定する。また、チューブ保持部150の挿入孔150hの入口を接着剤等によって封止する。これにより、コネクタ部15が完成する。
このコネクタ部15によれば、プラグコネクタ等の外部コネクタ70を内部コネクタ1555に接続することで、チューブ10に沿って設けられた電源ライン25を介して外部機器と発光部20とを電気的に接続することができる。チューブ10を人体100に挿入する際には、発光部20の赤外線発光素子21から放出される赤外線光を体外の受光部30で受けることによって、チューブ10の先端位置を正確に把握しながら作業することができる。
チューブ10を人体100に挿入した後は、ポート孔151から栄養剤等の流動物を注入する。流動物はコネクタ部15のポート孔151からポート空間152に送られ、チューブ10の開口10hからチューブ10内に送り込まれる。そして、チューブ10の先端側に設けられた穴から体内に送り込まれる。この際、ポート空間152から流動物が漏れることはない。また、流動物と電源ライン25とが接触することもない。
人体100へ流動物を注入する処置が終わり、チューブ10を人体100から抜いた後は、外部コネクタ70から内部コネクタ1555から外す。これにより、コネクタ部15からチューブ10側と、外部コネクタ70から制御部50側とが分離される。新たに流動物の注入を行う場合には、新しいチューブ10およびコネクタ部15を用意し、このコネクタ部15に外部コネクタ70を接続する。すなわち、人体100に挿入されるチューブ10は新しいものとなり、外部コネクタ70から制御部50は同じものを再利用することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、チューブ10の先端位置を的確に検出でき、運用コストの上昇を抑制することができるカテーテル装置1、コネクタ部(コネクタ装置)15およびカテーテルシステム1000を提供することが可能になる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態ではチューブ10を口や鼻から体内に挿入する例を示したが、肛門や施術によって身体に開けた穴からチューブ10を挿入する場合であっても適用可能である。また、上記の実施形態では、ポート部153からチューブ10を介して人体100へ栄養剤等の流動物を送る例を示したが、人体100に挿入したチューブ10によって吸引を行い、吸引したものをポート部153から外部へ取り出すようにしてもよい。
また、受光部30は制御部50とケーブルC30によって接続される構成を例示したが、タブレットなどの携帯端末に受光部30を接続したり、携帯端末に設けられたカメラを受光部30として利用したりする構成であってもよい。また、内部コネクタ1555および外部コネクタ70のメス型およびオス型はいずれであってもよいし、面接触型や磁力による接続型であってもよい。
さらに、本実施形態において発光部20から発する光は近赤外線光とし受光部30で検知する構成としているが、体壁が薄い小児用のカテーテルシステム1000の場合などにおいては、近赤外線光に代えて可視光とし、受光部30を設けることなく直接目視するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、例えば発光部20の照射時間が所定時間を超える、或いは発熱部の近傍に温度センサを設ける等して、所定の温度閾値を超えた場合には発光部20の発光を停止する、或いは間欠発光する、更には赤外線発光素子21を2つ設けて交互に点灯させるなどして低温となるように制御部50で光源の温度制御を行うようにしても良い。このようにすれば遠赤外線照射が体内に与える熱的影響をより少なくすることができ、熱傷などが生ずる懸念をより少なくすることができる。
また、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
1…カテーテル装置
10…チューブ
10h…開口
11…壁
15…コネクタ部
20…発光部
21…赤外線発光素子
25…電源ライン
30…受光部
50…制御部(外部機器)
53…操作ボタン
55…ディスプレイ
70…外部コネクタ
100…人体
105…配線
150…チューブ保持部
150h…挿入孔(配置孔)
151…ポート孔
152…ポート空間
153…ポート部
153h…嵌合穴
155…導通コネクタ部
155h…中央穴
155t…突出部
155w…開口
156…Oリング
157…キャップ
160…封止材
200…基板
200p…電極パターン
210a…実装面
1000…カテーテルシステム
1550…基板
1550c…絶縁コート
1551…電極パターン
1551a…電極パターン
1551b…電極パターン
1555…内部コネクタ
1555a…端子
C10…ケーブル
C30…ケーブル
D0…延出方向

Claims (10)

  1. 体内に挿入されるチューブと、
    前記チューブの先端側に設けられ、前記チューブの位置確認のための光を放出する発光部と、
    前記チューブに沿って該チューブに設けられ、前記発光部へ電力を供給する電源ラインと、
    前記チューブの後端側に設けられ、前記チューブに設けた電源ラインと該電源ラインに外部から電力を供給する外部機器とを接続するためのコネクタ部と、
    を備え、
    前記コネクタ部は、
    前記チューブが配置される配置孔を有し、前記チューブの前記後端側の先端部を保持するチューブ保持部と、
    前記チューブに設けられた開口と連通するポート孔を有するポート部と、
    前記チューブの前記後端側の後端部を保持するとともに、前記チューブの後端側の電源ラインと導通し、外部コネクタを着脱自在に接続するための導通コネクタ部と、を有するカテーテル装置。
  2. 前記チューブの延びる方向に前記チューブ保持部、前記ポート部および前記導通コネクタ部がこの順に配置され、
    前記チューブは、前記チューブ保持部および前記導通コネクタ部のそれぞれとの間において水密状に固定された、請求項1記載のカテーテル装置。
  3. 前記導通コネクタ部は、
    電極パターンを有する基板と、
    前記基板の前記電極パターンと導通し、前記外部コネクタを着脱自在に接続するための内部コネクタと、を有し、
    前記電源ラインは、前記チューブの後端側から延出する延出部において前記電極パターンと接続された、請求項1または2に記載のカテーテル装置。
  4. 前記電極パターンおよび前記延出部は封止部によって封止された、請求項3記載のカテーテル装置。
  5. 前記配置孔と連通するとともに、前記ポート孔と連通するポート空間を、前記チューブの外側に設けた、請求項1~3のいずれか1つに記載のカテーテル装置。
  6. 前記ポート空間は、前記チューブ保持部および前記導通コネクタ部のそれぞれとの間において水密状に密閉された、請求項5に記載のカテーテル装置。
  7. 前記導通コネクタ部は、前記ポート部とは別体に設けられ、
    前記導通コネクタ部は、前記ポート部における前記ポート空間と前記チューブの延びる方向に連通した嵌合穴と嵌合して接続された、請求項5または6に記載のカテーテル装置。
  8. 前記導通コネクタ部の端部に設けられるキャップをさらに備え、
    前記導通コネクタ部と前記キャップとの間は水密状に固定され、
    前記外部コネクタは前記キャップに設けられた孔を介して前記導通コネクタ部に接続される、請求項1~7のいずれか1つに記載のカテーテル装置。
  9. 体内に挿入されるチューブを有するカテーテル装置に用いられ、前記チューブの後端側に設けられて前記チューブと外部機器とを接続するためのコネクタ装置であって、
    前記チューブが挿入される挿入孔を有し、前記チューブの前記後端側を保持するチューブ保持部と、
    前記挿入孔と連通し、前記チューブに設けられた開口が位置するポート空間と、前記ポート空間と連通するポート孔とを有するポート部と、
    前記チューブに設けられた電源ラインと導通し、外部コネクタを着脱自在に接続するための導通コネクタ部と、
    を備えた、コネクタ装置。
  10. 請求項1記載のカテーテル装置に加えて、前記外部機器に前記発光部の温度を制御する制御部を設けたことを特徴とするカテーテルシステム。
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