JP7089912B2 - 縦管構造体 - Google Patents
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Description
以下、本発明の一実施形態に係る縦管構造体について、図面を参照しつつ説明する。図1は縦管構造体の断面図、図2は図1のA-A線断面図である。なお、これらの図面において、縦管構造体の内部は、説明の便宜上、部分的に透視的に示している。
軸管2は、縦管1の内部の中心軸に沿って延びており、その内部には、作業員が通過できる程度の内部空間を有している。また、軸管2の上下の端部は開放されている。軸管2の上端部は、縦管1から上方に突出しており、上部管路100よりもやや上方まで延びている。一方、軸管2の下端部は、縦坑300の下面には接しておらず、縦坑300の下面から上方へ所定距離(例えば、2m程度)あけた位置にある。そして、上述した縦管1の連通孔11は、軸管2よりも下方に形成されている。また、案内板3の径方向の外縁は、縦管1の内周面に隙間なく固定されている。
次に、足場部材について説明する。図4は足場部材の平面図、図5は図4のB-B線断面図、図6は図4のC-C線断面図である。軸管2の内部空間には、軸方向に所定間隔をおいて足場部材4が配置されている。図4に示すように、足場部材4は、軸管2を軸方向に仕切るような円板状に形成されている。より詳細に説明すると、足場部材4は、外形が円形の板状に形成され、円形の貫通孔411が形成された本体部41と、この本体部41の貫通孔411に着脱自在に嵌め込まれる円板状の蓋部材42と、を備えている。そして、これら本体部41及び蓋部材42は、網目構造を有しており、水が通過可能となっている。
図1及び図2に示すように、作業員が軸管2内を上下動する際に用いられる第1梯子5は、公知の梯子であり、一対の上下に延びる支柱とこれに掛け渡される複数の踏桟で構成されている。そして、各支柱がブラケットにより軸管2の内壁面に固定されている。この第1梯子5は、足場部材4が配置されている箇所では分断されている。但し、上記のように、足場部材4の貫通孔411は、第1梯子5に近接するように形成されているため、作業員が足場部材4の貫通孔411を通過するときには、第1梯子5からあまり離れることなく、第1梯子5をスムーズに上下動することができる。そして、第1梯子5の下端部は、最下足場部材40のやや上方に位置している。
次に、第2梯子について、説明する。図7は、第2梯子が軸管に取り付けられた状態を示す側面図である。図7に示すように、第2梯子6は、公知の梯子であり、一対の上下に延びる支柱61の間に複数の踏桟62が取り付けられている。両支柱61の上端には、それぞれフック63が取り付けられている。また、両支柱の下端には、ブチルゴムなどのゴムまたはプラスチックにより形成された滑り止め部材64が取り付けられている。この第2梯子6は、軸管2の下端部と縦坑300の下面との間に掛け渡されるものであり、作業員が、軸管2の下端部から縦坑300の下面まで降りる際に用いられる。但し、作業時以外には、図7に示すように、軸管2の内部に着脱自在に保持されている。以下、第2梯子6を、作業時以外に軸管2の内部に保持する機構について説明する。
次に、上記のように構成された縦管構造体での作業について説明する。作業員は、マンホール400を介して、地上から縦坑300内に入る。そして、軸管2の上部開口から軸管2内に入り、第1梯子5を伝って下方に降りる。そして、足場部材4に至るたびに、足場部材4の規制板43を第2位置に回動し、蓋部材42を取り外す。そして、取り外した蓋部材42は、フック45により第1梯子5に引っ掛けておく。そして、最下足場部材40において蓋部材42を取り外した後、第2梯子6を軸管2の内壁面から取り外す。つまり、第2保持部材8の規制板84を第1位置から第2位置に回動した上で、第2梯子6を上方に持ち上げて、第1及び第2保持部材7,8から第2梯子6を取り外す。
上述したように、縦管1の上部開口には、上部管路100から流れる水が流れ込む。そして、この水は、案内板3を伝って下方に流され、縦管1の連通孔11から下部管路200に流れ込む。水で押された内部の空気の一部は、軸管2および足場部材4を通じて上部管路100に戻される。また、水は逆流することもあるが、このときには、案内板3を伝って上方に流れるほか、軸管2の下部開口から軸管2の内部に入り込むことがある。このとき、足場部材4が網目状に形成されているため、軸管2の内部に流れ込んだ水は、足場部材4を通過して上方に流れる。但し、逆流した場合でも、上部管路100までは至らないのか通常である。さらに下部管路200まで下りてきた水により縦管1や軸管2の下部にある空気や下水から発生するガスは、足場部材4を通じて上方に押しやられる。
上記のように構成された縦管構造体は、以下の効果を奏する。
(1) 軸管2の下端部と縦坑300の下面との間の空間に、第2梯子6を掛け渡せることができるため、作業を安全に行うことができる。また、作業を行わないときには、第2梯子6は、第1及び第2保持部材7,8により、軸管2内に保持されるため、案内板3を伝って下方に流れてきた水の流れを阻害するのを防止でき、また第2梯子6が損傷するのを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組み合わせ可能である。
上記第1及び第2保持部材7,8の構造は、特には限定されず、第2梯子6を軸管2の内壁面に保持できる構造を有していればよい。したがって、例えば、1または3以上の保持部材を設けることもできる。また、第2梯子6を保持できる限りは、第2梯子6のいずれの位置を保持するような構造であってもよい。さらに、第2保持部材8の規制板84のような部材を第1保持部材7にも設け、第2梯子6が上方に移動しないようにすることもできる。なお、これら第1及び第2保持部材7,8が、本発明の第1保持手段に相当する。
<9-2>
第3保持部材9の構造も特には限定されず、第2梯子6のいずれかの箇所を固定し、第2梯子6が、軸管2の下端部と縦坑300の下面との間に掛け渡されたとき、第2梯子6が動かないように固定できる構造であればよい。
足場部材4の構造は特には限定されず、作業員が休憩できるように軸管2の内部に所定間隔おきに設けられていればよい。したがって、必ずしも軸管2の内部を仕切るような構造でなくてもよい。また、軸管2を仕切る構造であっても、上記のように貫通孔411と蓋部材42の構成も特には限定されない。軸管2が短い場合などでは、足場部材4は軸管2の下方に一つ設けてもよいし、ひとつも設けなくてもよい。蓋部材42のフック45が引っ掛かる係止部を第1梯子5とは別に設けてもよい。係止部は、第1梯子5の中心位置から軸管2の管軸周りの周方向に45~135度、具体的には90度ずれた位置に取り付けられるのが好ましい。蓋部材42を第1梯子5とは別のところに引っかけることで、蓋部材42が邪魔にならず複数の作業者が第1梯子5を上り下りしやすい。
第2梯子6の構造も特には限定されず、例えば、第1~第3保持部材7~9に取付け可能な構造であればよい。
縦管1は、縦坑300のいずれかの位置に配置されていればよく、上下方向の長さや位置は特には限定されない。したがって、例えば、縦管1が、上部管路100を覆う位置まで延びてもよく、この場合には、上部管路100と連通する連通路を縦管1に形成すればよい。また、軸管2の長さ及び位置も特には限定されず、縦管1内で適宜設定できる。例えば、軸管2の上端部は、上部管路100の内面の上端に位置するようにしてもよい。このような場合、遮蔽板31は軸管2の外周面と縦管2の内周面とを連結するように径方向に延びていてもよい。さらに、上部管路100及び下部管路200は、水平に延びていなくてもよく、傾斜したものであってもよい。このように、縦管構造体が設置される地下構造も特には限定されない。案内板3は、連続する一定傾斜の螺旋状でなくても、全体として螺旋状であればよい。例えば、案内板3は階段状であってもよい。
2 軸管
3 案内板
4 足場部材
40 最下足場部材
5 第1梯子
6 第2梯子
7 第1保持部材(第1保持手段)
8 第2保持部材(第1保持手段)
84 規制板(規制部)
9 第3保持部材(第2保持手段)
Claims (6)
- 上部水路と下部水路とを連結する縦坑内に配置される縦管構造体であって、
前記上部水路と連通する上端部、及び前記下部水路と連通する下端部を有する、円筒状の縦管と、
前記縦管内に配置され、前記縦坑の下面から上方へ所定長さ離れた位置に下端部を有する円筒状の軸管と、
前記軸管の外周面と前記縦管の内周面とを連結するように、前記軸管の軸方向に螺旋状に延びる案内板と、
前記軸管の内壁面に、当該軸管の軸方向に延びるように配置される第1梯子と、
前記軸管内に配置される第1態様と、前記軸管の下端部と前記縦坑の下面との間に着脱自在に掛け渡される第2態様とのいずれかを選択的に取り得るように構成された、第2梯子と、
前記第1態様にある前記第2梯子を、前記軸管内に保持する第1保持手段と、
前記軸管の軸方向に所定間隔おきに取り付けられる、複数の足場部材と、
を備えている、縦管構造体。 - 前記複数の足場部材のうち、最も下方に配置されている最下足場部材が、前記軸管の下端付近に配置され、
前記第1保持手段は、前記第2梯子を、前記最下足場部材よりも上方で保持するように構成されている、請求項1に記載の縦管構造体。 - 前記複数の足場部材のうち、最も下方に配置されている最下足場部材が、前記軸管の下端付近に配置され、
前記第2保持手段は、前記最下足場部材よりも上方に配置され、前記第2梯子の上端部を保持するように構成されている、請求項1または2に記載の縦管構造体。 - 前記各足場部材は、前記軸管の内部を軸方向に仕切るように形成されるとともに、気体または液体が通過可能に構成されており、
前記足場部材は、人が通過可能な大きさの貫通孔を有し、前記貫通孔を着脱自在に塞ぐ蓋部材を有している、請求項1から3のいずれかに記載の縦管構造体。 - 前記蓋部材は、前記第1梯子に着脱自在に取り付け可能に構成されている、請求項4に記載の縦管構造体。
- 前記貫通孔の中心は、前記足場部材の中心よりも前記第1梯子に近接している、請求項4または5に記載の縦管構造体。
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