JP7096452B2 - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents
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Description
このような問題を回避するため、特許文献1に記載されているようにミリ波帯とは別の周波数の回線を使用して各無線局の位置情報を送信することも考えられる。しかしながら、特許文献1に記載の方法では、位置情報や可変ビームアンテナの角度基準が得られなければビーム方向を決定できず、かつ直接波以外で通信する場合には最適なビーム方向を予測することは困難であった。
まず、本発明の第1の実施形態に係る無線通信システムの一構成例について説明する。
図1は、本実施形態に係る無線通信システムの一構成例を示すブロック図である。
無線通信システム1は、3個の無線局10-1~10-3を含んで構成される。図1に示す例では、無線通信システムのネットワークトポロジは、スター型である。無線局10-1~10-3のうち、無線局10-1が親局、無線局10-2、10-3が子局である。なお、無線局間で共通の事項を説明する場合、無線局を特定しない場合には、無線局10と総称し、10-1の符号の末尾である-1を省略する。
次に、本実施形態に係る無線局10の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る無線局10の一構成例を示すブロック図である。
無線局10は、第1送受信部112と、第2送受信部114と、第1アンテナ16と、第2アンテナ19と、制御部120と、を含んで構成される。
また、通信開始に伴う接続要求がなされる毎にビーム方向決定区間が開始されてもよい。
次に、本実施形態に係るビーム方向決定手順の一例について説明する。
図3(b)は、本実施形態に係るビーム方向決定手順の一例を示す。図3(b)は、次の点を前提として、無線通信システム1において子局である無線局10-2から親局である無線局10-1に対して第1周波数帯として60GHz帯を用いた通信を要求する場合を例にする。
・無線局10-1の第2送受信部114-1と無線局10-2の第2送受信部114-2は、相互に第2周波数帯として920MHz帯を用いて、予め接続が確立している。
・無線局10-1の第1送受信部112-1、無線局10-2の第1送受信部112-2が、第1アンテナ16-1、第1アンテナ16-2のビーム方向を、それぞれ4通りのビーム方向1~4のいずれかに設定可能とする。
・無線局10-1の通信制御部122-1、無線局10-2の通信制御部122-2には、それぞれ無線局10-1の第1アンテナ16-1、無線局10-2の第1アンテナ16-2が設定可能とするビーム方向数と、ビーム方向の探索におけるビーム方向の順序がビーム方向の番号の昇順に予め設定されている。
・1個のビーム方向決定区間内において、接続要求から無線局10-1でのビーム方向と、無線局10-2でのビーム方向の決定までの一連の手順を実行する。
無線局10-1の通信制御部122-1は、第2送受信部114-1を介して無線局10-2から接続要求信号を受信する。この接続要求信号をトリガとしてビーム方向決定区間が開始される。このとき、通信制御部122-1は、第2送受信部114-1を介して受信走査開始信号を送信し、第1送受信部112-1を介して第1アンテナ16-1にビーム方向1で方向探索信号を送信させる。また、通信制御部122-1が、第1送受信部112-1を介して主信号を送信している場合には、その送信を停止する。通信制御部122-1は、第1送受信部112-1にビーム方向1を示す方向制御信号を出力し、送信信号として方向探索信号を送信させる。よって、通信制御部122-1は、ビーム方向1について無線局10-2に対してビーム方向探索処理を実行させることができる。
ビーム方向探索処理において、通信制御部122-2は、自局のビーム方向毎に、第1送受信部112-2を介して受信する方向探索信号について受信状態を示す指標値を測定する。そこで、通信制御部122-2は、ビーム方向1を示す方向制御信号を第1送受信部112-2に送信させ、その後、第1送受信部112-2を介して受信した方向探索信号について指標値を測定する。通信制御部122-2は、第1送受信部112-2に設定するビーム方向をビーム方向2、3、4に順次切り替え、各ビーム方向について入力される方向探索信号について指標値を測定する。その後、通信制御部122-2は、測定した指標値のうち、最も良好な受信状態を示す指標値を特定し、特定した指標値に対応するビーム方向を、無線局10-2のビーム方向として特定する。通信制御部122-2は、無線局10-1のビーム方向1について無線局10-2におけるビーム方向探索処理の終了を示す終了信号を、第2送受信部114-2を介して無線局10-1に送信する。この終了信号には、特定された指標値と特定した無線局10-2のビーム方向の情報が付加される。無線局10-1の通信制御部122-1は、第2送受信部114-1を介して無線局10-2から終了信号を受信する。
無線局10-1の通信制御部122-1は、無線局10-1の各ビーム方向について無線局10-2から終了信号を受信し、その終了信号の受信回数を計数する。
上述した、ビーム方向決定手順は、無線局10-1、10-2の対とは、他の対において実行されてもよい。例えば、無線局10-1と無線局10-2との主信号の通信中において、通信中の無線局10-1、10-2とは別個の無線局10-3が無線局10-1との通信を要求する場合にビーム方向決定手順が開始されてもよい。
このとき、図4(b)に示すように、無線局10-3の通信制御部122-3は、第2送受信部114-3を介して接続要求信号を無線局10-1に送信する。無線局10-1の通信制御部122-1は、第2送受信部114-1を介して無線局10-3から接続要求信号を受信する。この接続要求信号の受信に応じて、無線局10-1の通信制御部122-1は、第1送受信部112-1を介した無線局10-2への主信号の送信、無線局10-2からの主信号の受信を停止させる。その後、無線局10-3との間で上述したビーム方向決定手順を実行する。ビーム方向決定手順により、無線局10-3の通信制御部122-3と無線局10-1の通信制御部122-1は、それぞれ最も良好な受信状態を示す指標値に係る組み合わせとして、無線局10-1のビーム方向と無線局10-3のビーム方向の組み合わせを定める。その後、無線局10-3の通信制御部122-3、無線局10-1の通信制御部122-1は、それぞれ第1送受信部112-3、112-1を介して、各無線局について定められたビーム方向で主信号の送受信を開始する。
また、第2周波数帯は、第1周波数帯よりも周波数が低いため、第2周波数帯での単位距離当たりの伝搬損失が第1周波数帯よりも小さくなる。そのため、第2アンテナ19が利得の低い広角アンテナであっても、利得が高い第1アンテナ16を用いて伝送される主信号より低い送信電力で、主信号と同等以上の距離に到達させることができる。
また、第2周波数帯の伝送速度は、第1周波数帯の伝送速度よりも低く設定されるため、伝搬損失に対するマージンが大きくなる。そのため、第2アンテナ19が利得の低い広角アンテナであっても、利得が高い第1アンテナ16を用いて伝送される主信号よりさらに低い送信電力で、主信号と同等以上の距離に到達させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。次の説明では、主に上記の実施形態との差異点を主とする。上記の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。
図5は、本実施形態に係る無線通信システムの一構成例を示すブロック図である。
無線通信システム1を構成する無線局10-1~10-3は、それぞれ各1個の可変ビームアンテナ16-1~16-3に代え、各1対の送信可変ビームアンテナ17-1~17-3と受信可変ビームアンテナ18-1~18-3を備える。送信可変ビームアンテナ17-1~17-3は、それぞれ送信信号を搬送する電波のビームを送信するための可変ビームアンテナである。受信可変ビームアンテナ18-1~18-3は、それぞれ受信信号を搬送する電波を受信するための可変ビームアンテナである。本実施形態では、親局である無線局10-1の受信可変ビームアンテナ18-1とその相手となる子局である無線局10-2の送信可変ビームアンテナ17-2との組み合わせと、無線局10-2の受信可変ビームアンテナ18-2と無線局10-1の送信可変ビームアンテナ17-1との組み合わせ、のそれぞれについてビーム方向探索処理が行われる。以下の説明では、無線局10-1の送信可変ビームアンテナ17-1と無線局10-2の受信可変ビームアンテナ18-2との組み合わせに係るビーム方向探索処理を受信走査と呼び、無線局10-2の送信可変ビームアンテナ17-2と無線局10-1の受信可変ビームアンテナ18-1に係るビーム方向探索処理を送信走査と呼ぶ。
次に、本実施形態に係る無線局10の構成について説明する。
図6は、本実施形態に係る無線局10の一構成例を示すブロック図である。
無線局10は、第1送受信部112と、第2送受信部114と、送信可変ビームアンテナ17と、受信可変ビームアンテナ18と、制御部120と、を含んで構成される。
受信可変ビームアンテナ18は、第1周波数帯の電波をビームとして受信する可変ビームアンテナである。受信可変ビームアンテナ18は、上述した受信可変ビームアンテナ18-1~18-3に相当する。
送信可変ビームアンテナ17、受信可変ビームアンテナ18は、それぞれ第1アンテナ16と同様の構成を備えていてもよい。
第1送受信部112は、送信可変ビームアンテナ17、受信可変ビームアンテナ18のそれぞれについて独立にビーム方向を設定することができる。以下の説明では、送信可変ビームアンテナ17、受信可変ビームアンテナ18のそれぞれに設定するビーム方向を、送信ビーム方向、受信ビーム方向と呼ぶ。第1送受信部112は、通信制御部122から入力される方向制御信号が示す送信ビーム方向に、送信可変ビームアンテナ17が電波を送信するためのビーム方向を制御する。また、第1送受信部112は、通信制御部122から入力される方向制御信号が示す受信ビーム方向に、受信可変ビームアンテナ18が電波を受信するためのビーム方向を制御する。
次に、本実施形態に係るビーム方向決定手順の一例について説明する。
図7(b)は、本実施形態に係るビーム方向決定手順の一例を示す。図7(b)は、無線通信システム1において子局である無線局10-2から親局である無線局10-1に対して第1周波数帯として60GHz帯を用いた通信を要求する場合を例にする。
無線局10-1の通信制御部122-1は、第2送受信部114-1を介して無線局10-2から接続要求信号を受信する。この接続要求信号をトリガとしてビーム方向決定区間が開始され、無線局10-1、10-2は受信走査を行う。ここで、通信制御部122-1は、第2送受信部114-1を介して受信走査開始信号を送信し、第1送受信部112-1を介して送信可変ビームアンテナ17-1に送信ビーム方向1で方向探索信号を送信させる。
他方、無線局10-1の通信制御部122-1は、無線局10-1の各送信ビーム方向についてビーム方向探索処理が完了したと判定するとき、第1送受信部112-1への方向探索信号の送信を停止し、無線局10-1の各送信ビーム方向に係る終了信号に付加された指標値のうち、最も良好な受信状態を示す指標値を特定し、その特定した指標値に対応する無線局10-1の送信ビーム方向を特定する。これにより、受信走査が終了する。
無線局10-2の通信制御部122-2は、第2送受信部114-2を介して無線局10-1から送信走査開始信号を受信する。このとき、通信制御部122-2は、第2送受信部114-2を介して無線局10-2における受信ビーム方向の走査開始の確認を示す確認信号を送信し、第1送受信部112-2を介して送信可変ビームアンテナ17-2に送信ビーム方向1で方向探索信号を送信する。よって、通信制御部122-2は、無線局10-2の送信ビーム方向1について、無線局10-1に対して受信ビーム方向のビーム方向探索処理を実行させることができる。
なお、本実施形態においても、2台の無線局における主信号の通信中において、他の組み合わせの2台の無線局が図7を用いて説明したビーム方向決定手順を実行し、その後、その組み合わせの2台の無線局が主信号の通信を開始してもよい(図4参照)。
そのため、自局から他局、他局から自局のそれぞれの伝送経路について独立に最も良好な伝送状態に係るビーム方向の組みあわせが定められ、定められたビーム方向の組み合わせを用いて第1周波数帯で自局と他局の相互間で主信号が伝送される。また、一般に波長が短い第1周波数帯の電波の伝搬状態は、アンテナの設置位置の変化に対して敏感に変化する。従って、自局から他局、他局から自局のそれぞれの信号の伝送について共通の伝送経路が用いられる場合よりも伝送状態が良好になる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について説明してきたが、具体的な構成や制御手順は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
無線局10-1の通信制御部122-1は、変化後の自局のビーム方向を示す方向制御信号を第1送受信部112-1に出力し、無線局10-1の第1アンテナ16-1にその方向で主信号を送信させる。通信制御部122-1は、そのビーム方向に係る受信状態要求信号を第2送受信部114-1を介して無線局10-2に送信する。
無線局10-2の通信制御部122-2は、無線局10-1から第2送受信部114-2を介して受信状態要求信号を受信し、受信した受信状態要求信号が示すビーム方向を特定する。通信制御部122-2は、第1送受信部112-2を介して受信する主信号について受信状態を示す指標値を測定し、測定した指標値を示す受信状態報告信号を第2送受信部114-2を介して無線局10-1に送信する。
無線局10-1の通信制御部122-1は、第2送受信部114-2を介して無線局10-2から受信した受信状態報告信号が示す指標値を、そのビーム方向に係る受信状態を示す指標値として特定する。
無線局10-1の通信制御部122-1は、相手局である無線局10-2の変化後のビーム方向の情報を第2送受信部114-1を介して無線局10-2に送信する。
無線局10-2の通信制御部122-2は、無線局10-1から第2送受信部114-2を介してそのビーム方向の情報を受信し、受信したビーム方向を示す方向制御信号を第1送受信部112-2に出力し、無線局10-2の第1アンテナ16-2にその方向で信号を送信させる。
無線局10-1の通信制御部122-1は、第1送受信部112-1を介して受信する主信号について受信状態を示す指標値を測定する。
第1の実施形態では、これらの複数の周波数帯が各無線局10について1個の第1アンテナ16で共用され、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)方式が適用されてもよい。例えば、無線局10-1の通信制御部122-1は、第1送受信部112-1に対して無線局10-2への信号の送信に用いる周波数帯として70GHz帯を割り当てる。その場合、無線局10-2の通信制御部122-2は、第1送受信部112-2に対して無線局10-1からの信号の受信に用いる周波数帯として70GHz帯を割り当てる。これに対し、無線局10-2の通信制御部122-2は、第1送受信部112-2に対して無線局10-2への信号の送信に用いる周波数帯として80GHz帯を割り当てる。その場合、無線局10-1の通信制御部122-1は、第1送受信部112-1に対して無線局10-2からの信号の受信に用いる周波数帯として80GHz帯を割り当てる。
より具体的には、無線局10-2の通信制御部122-2は、第1送受信部112-2を介して主信号を無線局10-1から受信するとき、受信した主信号について所定の周期毎にその受信状態を示す指標値を測定する。通信制御部122-2は、測定した指標値が示す受信状態が所定の閾値が示す受信状態よりも劣るとき、第2送受信部114-2を介して相手局である無線局10-1に接続要求信号を送信する。無線局10-1の通信制御部122-1は、無線局10-2から受信した接続要求信号をトリガとして無線局10-2との間でビーム方向の制御を開始することができる。
Claims (5)
- 複数の無線局からなる無線通信システムであって、
前記複数の無線局のうち少なくとも2つの無線局のそれぞれは、
第1周波数帯の電波を伝送する第1アンテナと、
前記第1周波数帯よりも周波数が低い第2周波数帯で電波を伝送する第2アンテナと、
前記第1周波数帯で主信号を送受信する第1送受信部と、
前記第2周波数帯で制御信号を送受信する第2送受信部と、
を備え、
前記少なくとも2つの無線局のうち、少なくとも1つの無線局は、
前記第1アンテナとしてビーム方向が可変である可変ビームアンテナと、
前記第2アンテナとして前記ビーム方向の可変範囲以上の放射範囲を有する広角アンテナと、
前記制御信号に基づいて前記可変ビームアンテナのビーム方向を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記制御信号として前記ビーム方向の探索に係る受信走査開始信号、送信走査開始信号、または送信走査更新信号のいずれかを他局から受信するとき、自局の可変ビームアンテナのビーム方向を探索する
無線通信システム。 - 前記制御部は、前記主信号の伝送状態を測定し、前記伝送状態が所定の伝送状態よりも劣るとき、前記制御信号として前記ビーム方向の探索に係る接続要求信号を他局に送信する
請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記少なくとも1つの無線局は、
前記可変ビームアンテナとして、前記第1周波数帯の電波を送信する送信可変ビームアンテナと、前記第1周波数帯の電波を受信する受信可変ビームアンテナとを備え、
前記制御部は、他局の前記送信可変ビームアンテナのビーム方向と自局の前記受信可変ビームアンテナのビーム方向を独立に定める
請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記第2周波数帯における伝送速度は、前記第1周波数帯における伝送速度よりも低い
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 複数の無線局からなる無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記複数の無線局のうち、少なくとも2つの無線局のそれぞれは、
第1周波数帯の電波を伝送する第1アンテナと、
第1周波数帯よりも周波数が低い第2周波数帯で電波を伝送する第2アンテナと、
を備え、
前記第1周波数帯で主信号を送受信する第1送受信過程と、
前記第2周波数帯で制御信号を送受信する第2送受信過程と、
を有し、
前記少なくとも2つの無線局のうち、少なくとも1つの無線局は、
前記第1アンテナとしてビーム方向が可変である可変ビームアンテナと、
前記第2アンテナとして前記ビーム方向の可変範囲以上の放射範囲を有する広角アンテナと、
を備え、
前記制御信号に基づいて前記可変ビームアンテナのビーム方向を制御する制御過程、
を有し、
前記制御信号として前記ビーム方向の探索に係る受信走査開始信号、送信走査開始信号、または送信走査更新信号のいずれかを他局から受信するとき、自局の可変ビームアンテナのビーム方向を探索する無線通信方法。
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