添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1~図16を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。まず、図1~図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の印刷システム1のシステム構成を示す図である。図2は、PC(Personal Computer)10の機能構成を示すブロック図である。図3は、画像形成装置20の機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態の印刷システム1は、用紙に印刷(画像形成)を行うシステムであり、例えば、企業のオフィスに設置されている。印刷システム1は、印刷制御装置としてのPC10と、印刷手段としての複数の画像形成装置20と、を備える。PC10と画像形成装置20とは、通信ネットワークNを介して通信接続されている。
PC10は、例えば、企業のユーザーが使用する情報処理装置であり、ワークフローアプリケーションプログラム(ワークフローアプリP1とする)がインストールされ、ワークフローアプリP1の実行により、PC10内に作成されたホットフォルダーを管理し、ホットフォルダーに関連付けられた様々な印刷設定(印刷設定情報)を反映した印刷ジョブを作成し、指定した画像形成装置20に印刷ジョブを送信して印刷物を出力させる機能を有する。
ホットフォルダーは、OS(Operating System)などで実現される通常のフォルダーと同様に、ホットフォルダー内に通常のファイルだけでなく入れ子的にホットフォルダーを格納可能な階層構造を有する。本実施の形態の各ホットフォルダーは、1種類の印刷設定情報が設定されており、投入(コピー)したファイルに対して当該印刷設定情報の印刷設定を付与することができる。
ホットフォルダーとは、ワークフローアプリP1(図2)が管理するフォルダーである。ワークフローアプリP1は、ホットフォルダーにファイルが投入されると当該ファイルを取り込み、ホットフォルダーに関連付けられた印刷設定情報を反映した印刷ジョブを作成する。ホットフォルダーに関連付けられた印刷設定情報は、機能情報として、画像形成装置20が有している印刷機能とその設定値とを含む。この印刷機能は、画像形成装置20で設定できる全ての印刷機能である。さらに、入稿者情報や、印刷先の画像形成装置20の情報などもホットフォルダーに関連付けられる構成としてもよい。
ホットフォルダーに関連付けられた印刷設定情報において、画像形成装置20が有している印刷機能の設定値は、初期状態ではデフォルト設定(デフォルト値)が記憶されており、例えば、ステープル処理の印刷設定情報は、デフォルト値では、オフが記憶されているため、設定を変更しないでホットフォルダーにファイルを、投入(コピー)すると、ステープル処理のオフの印刷ジョブが作成される。その他の印刷機能も初期状態で記憶されているデフォルト値が反映された印刷ジョブとなる。ホットフォルダーに関連付けられた印刷設定情報をステープル処理のオフからオンに変更した場合、当該ホットフォルダーにファイルを投入(コピー)すると、ステープル処理のオンの印刷ジョブが作成される。その他の印刷機能は初期状態で記憶されているデフォルト値が反映された印刷ジョブとなる。
本実施の形態では、ファイルが投入されたホットフォルダーの下層にホットフォルダーがある場合に、投入元のホットフォルダーの印刷設定情報と、当該下層のホットフォルダーの印刷設定情報と、がマージ(合併)され、マージされた印刷設定情報に基づいて印刷される。以下、簡単に、最上位のホットフォルダーを親ホットフォルダーとし、親ホットフォルダーの下層のホットフォルダーを子ホットフォルダーと呼ぶものとする。
画像形成装置20は、画像形成及び画像読み取りの機能を有するMFP(Multi Function Peripheral)とする。しかし、画像形成装置20は、MFPに限定されるものではなく、少なくともPC10から送信された印刷ジョブにより用紙に画像形成(印刷)するプリンターなどの画像形成装置としてもよい。
通信ネットワークNは、LAN(Local Area Network)であるものとするが、これに限定するものではなく、インターネット、WAN(Wide Area Network)などを含めるものとしてもよい。
ついで、図2を参照して、PC10の内部の機能構成を説明する。図2に示すように、PC10は、取得手段、印刷ジョブ作成手段、第1更新手段、第2更新手段、表示制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示手段としての表示部14と、記憶部15と、通信部16と、を備える。PC10の各部は、バスを介して接続されている。
CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム、アプリケーションプログラムのうち指定されたプログラムを読み出してRAM13のワークエリアに展開し、当該展開されたプログラムに従ってPC10の各部を制御する。
操作部12は、カーソルキー、文字、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボード、マウスなどのポインティングデバイスを含む構成とし、ユーザーによる各キーの押下入力、位置入力を受け付けてその操作情報をCPU11に出力する。
RAM13は、揮発性のメモリーである。また、RAM13は、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータなどを格納するワークエリアを有する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescence)ディスプレイなどで構成され、CPU11からの表示制御信号に従って画面表示を行う。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などにより構成される。記憶部15には、CPU11で実行されるシステムプログラムやアプリケーションプログラム、各種データなどが記憶されている。これらのプログラムは、コンピューター読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部15に格納されている。
記憶部15は、ワークフローアプリP1、ファイル投入条件テーブル50、ホットフォルダー管理情報60、ホットフォルダー70などを記憶する。ワークフローアプリP1は、後述する印刷ジョブ作成プログラムP11、ホットフォルダーコピープログラムP12、共通条件追加プログラムP13を含む。
本実施の形態において、ワークフローアプリP1は、階層化された複数のホットフォルダーの連携情報によって決められた条件に従って、複数のホットフォルダーのそれぞれの印刷設定情報をマージして、マージした印刷設定情報を反映した印刷ジョブを作成し、指定した画像形成装置20に印刷ジョブを送信して印刷物を出力させる。この複数のホットフォルダーの連携情報は、ファイルのキー情報にしたがって、どのホットフォルダーと連携するかのファイル投入条件テーブル50として記憶される。ファイル投入条件テーブル50については、詳細に後述する。
ホットフォルダー管理情報60は、各ホットフォルダーの階層構造と、各ホットフォルダーに設定された印刷設定情報と、を含む。操作部12を介するユーザーの操作に応じて、ホットフォルダー管理情報60の各ホットフォルダーの印刷設定情報が変更可能であるとともに、ホットフォルダー管理情報60は、当該印刷設定情報が変更された場合にも、その印刷設定情報のデフォルト(設定)値を含むものとする。
各ホットフォルダーの印刷設定情報は、少なくとも1つの印刷機能の設定情報(以下、機能情報という)からなる。印刷機能は、例えば、面印刷、リピート印刷、ステープルなどからなる。面印刷の設定情報は、片面印刷(デフォルト値)又は両面印刷である。リピート印刷の設定情報は、オフ(デフォルト値)、2リピート、4リピートなどである。ステープルの設定情報は、オフ(デフォルト値)、オンなどである。全ての機能情報がデフォルト値である場合、禁則関係は発生していないものとする。
ホットフォルダー70は、階層構造のホットフォルダーと、その中に格納されたファイルなどの情報と、を含む。
通信部16は、ネットワークカードなどにより構成される。CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワークN上の画像形成装置20などと通信接続してデータの送受信を行う。
ついで、図3を参照して、画像形成装置20の内部の機能構成を説明する。図3に示すように、画像形成装置20は、画像形成装置本体20Aと、後処理装置20Bと、を備える。画像形成装置本体20Aは、本体制御部21と、操作部22と、表示部23と、原稿読取部24と、画像処理部25と、画像形成部26と、給紙部27と、本体通信部28と、記憶部29と、外部通信部30と、搬送部31と、を備える。画像形成装置本体20Aの各部は、バスを介して通信接続されている。
本体制御部21は、CPU、RAM、ROM(Read Only Memory)を有する。CPUは、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出し、当該プログラムに従って、画像形成装置本体20Aの各部を制御する。また、CPUは、出力された用紙に対して後処理を行う場合には、後処理装置20Bに所定の後処理を実行する指示を出す。ROMは、不揮発性の半導体メモリーなどにより構成され、各種プログラム、当該プログラムの実行に必要なデータなどを記憶している。RAMは、DRAM(Dynamic RAM)などにより構成され、プログラムや各種画像処理に係る画像データなどの各種データを一時的に記憶する。
操作部22は、表示部23の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタンなどの各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を本体制御部21に出力する。
表示部23は、LCDなどにより構成され、本体制御部21から入力される表示信号に従って各種表示情報を表示する。
原稿読取部24は、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿給紙装置)、スキャナーなどを備え、原稿の画像を読み取って得られた画像データを本体制御部21に出力する。
画像処理部25は、本体制御部21の制御により、記憶部29に記憶された画像データ、原稿読取部24により原稿から画像を読み取って得られた画像データ、PC10から入力された画像データに必要な画像処理を行い、画像処理後の画像データを画像形成部26に送信する。画像処理には、階調処理、中間調処理、色変換処理などが含まれる。階調処理は、画像データの各画素の階調値を、用紙上に形成された画像の濃度特性が目標の濃度特性と一致するように補正された階調値に変換する処理である。中間調処理は、誤差拡散処理、組織的ディザ法を用いたスクリーン処理などである。色変換処理は、RGBの各階調値をCMYKの各階調値に変換する処理である。
画像形成部26は、本体制御部21の制御により、画像処理部25により画像処理が行われた画像データに基づいて、給紙部27により供給された用紙上にモノクロ又はカラーの画像を形成する。画像形成部26は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する画像形成ユニット、中間転写ベルト、2次転写ローラー、定着部などを備える。各色の画像形成ユニットは、感光体ドラムと、当該感光体ドラムの周囲に設けられた帯電部、露光部、現像部、クリーニング部と、を有する。イエロー色の感光体ドラムは、帯電部により表面が一様に帯電された後、イエロー色の画像データに基づいて露光部により走査露光されて静電潜像が形成される。そして、現像部によりイエロー色の感光体ドラム上の静電潜像にイエロー色のトナーが付着され、現像が行われる。イエロー色の感光体ドラム上のトナー像は、中間転写ベルトに転写後、クリーニング部により、残ったイエロー色のトナーが回収される。マゼンタ、シアン、ブラック色の画像形成ユニットも、イエロー色の画像形成ユニットと同様である。
各色の感光体ドラム上に形成された各色のトナー像は、回転する中間転写ベルト上に逐次転写(1次転写)され、中間転写ベルト上に、4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。中間転写ベルト上のカラートナー像は、2次転写ローラーにより、用紙上に一括して転写(2次転写)される。定着部は、カラートナー像が転写された用紙を加熱する加熱ローラー、当該用紙を加圧する加圧ローラーを備え、加熱及び加圧によりカラートナー像を用紙に定着させる。
給紙部27は、複数の給紙トレイ、給紙ローラーなどを備え、本体制御部21の制御により、給紙トレイから用紙を取り出して供給する。各給紙トレイには、給紙トレイごとに予め定められた紙種やサイズの用紙が収納されている。
本体通信部28は、後処理装置20B(後処理通信部42)と通信を行う。記憶部29は、画像データなどの各種データを記憶するHDD、半導体メモリーなどの不揮発性の記憶装置である。外部通信部30は、ネットワークカードなどにより構成され、通信ネットワークN上のPC10などの外部機器と通信を行うコントローラーIF(Inter Face)である。
搬送部31は、用紙を搬送する搬送ローラーなどを備え、本体制御部21の制御により、給紙部27から供給された用紙を画像形成部26に搬送し、画像形成部26により画像形成された用紙を後処理装置20Bに搬送する。また、搬送部31は、両面印刷のため、画像形成部26により片面に画像形成された用紙を反転して再度画像形成部26に搬送する反転経路部を有する。
後処理装置20Bは、画像形成装置本体20Aから搬送された用紙に、必要に応じて後処理を行う装置である。後処理としては、例えば、ソート処理、ステープル処理、パンチ穴開け処理、折り処理、製本処理などである。後処理装置20Bは、後処理制御部41、後処理通信部42、搬送部43、後処理部44を有する。後処理装置20Bの各部は、バスを介して接続されている。
後処理制御部41は、本体制御部21と同様に、後処理装置20Bの各部を制御する。後処理通信部42は、画像形成装置本体20A(本体通信部28)と通信を行う。搬送部43は、後処理制御部41の制御により、画像形成装置本体20Aから搬送された用紙を後処理部44又は排紙トレイに搬送し、後処理部44で後処理が施された用紙を排紙トレイに搬送する。後処理部44は、ソート処理部、ステープル処理部、パンチ穴開け処理部、折り処理部、製本処理部などを有し、後処理制御部41の制御により、搬送された用紙に、ソート処理、ステープル処理、パンチ穴開け処理、折り処理、製本処理などの後処理を施す。
ついで、図4及び図5を参照して、記憶部15に記憶されるファイル投入条件テーブル50を説明する。図4は、ファイル投入条件テーブル50Aを示す図である。図5は、ホットフォルダーの階層構造H1を示す図である。
図4に示すように、ファイル投入条件テーブル50の一例として、図5に示すホットフォルダーの階層構造H1に対応するファイル投入条件テーブル50Aを説明する。ホットフォルダーの階層構造H1は、親ホットフォルダー100と、親ホットフォルダー100に接続された下層の子ホットフォルダー110,120,130と、を有する。
図5において、各ホットフォルダーの下又は横に、印刷設定情報の主な(特にデフォルト値から変更後の)機能情報を記載し、記載されていない機能情報が、デフォルト値であるものとする。この事項は、図9、図12、図15でも同様とする。親ホットフォルダー100の印刷設定情報は、両面印刷を含む。子ホットフォルダー110の印刷設定情報は、モノクロを含む。子ホットフォルダー120の印刷設定情報は、カラー及び面付け:2リピートを含む。子ホットフォルダー130の印刷設定情報は、ステープル(ステープル処理オン)及び片面印刷を含む。
PC10のユーザーAにより、親ホットフォルダー100に所定のドキュメントのファイルF1が投入されると、ファイルF1のキー情報と、ファイル投入条件テーブル50Aとに基づいて、投入先の親ホットフォルダー100にマージする下層のホットフォルダーが決定される。
このように、ファイル投入条件テーブル50Aは、ホットフォルダーに投入されたファイルに含まれるキー情報と、投入先のホットフォルダーにマージする下層のホットフォルダーとを関連付けるテーブルである。ファイル投入条件テーブル50Aは、投入先ホットフォルダー51と、キー情報52と、子ホットフォルダー条件情報53と、を有する。
投入先ホットフォルダー51は、投入先のホットフォルダーの名称である。キー情報52は、投入するファイルに含まれうるキーワードとなる文字列である。キー情報52としては、例えば、投入されるファイルのファイル名中の文字列とするが、これに限定されるものではなく、ファイル属性、ページ番号、ヘッダーフッター情報などの少なくとも1つの文字列としてもよい。
子ホットフォルダー条件情報53は、キー情報52に対応して、投入先ホットフォルダー51の下層の子ホットフォルダー毎のマージの対象となるか否かを示すフラグ情報である。子ホットフォルダー条件情報53は、オンである場合に黒丸で表され、オフである場合に空白で表される。
つぎに、図6~図16を参照して、印刷システム1の動作を説明する。まず、図6~図10を参照して、PC10で実行される印刷ジョブ作成処理を説明する。図6は、マージ条件設定画面D1を示す図である。図7は、印刷ジョブ作成処理を示すフローチャートである。図8は、優先選択画面D2を示す図である。図9は、ホットフォルダーの階層構造H2を示す図である。図10は、ファイル投入条件テーブル50Bを示す図である。
PC10において、ワークフローアプリP1が実行されているものとする。ワークフローアプリP1における印刷ジョブ作成処理の実行前に、予め、ホットフォルダーの印刷設定情報をマージする場合に、上位階層のホットフォルダーの印刷設定情報の機能情報と、下位階層のホットフォルダーの印刷設定情報の機能情報とにおいて、いずれを優先するかのマージ条件の設定が行われる。
印刷設定情報のマージは、下記の基本動作によって行われる。
1.親ホットフォルダーと子ホットフォルダーの印刷設定情報の各機能情報を確認。
2.両方デフォルト値の場合はその機能情報を反映。
3.一方のみデフォルト値から変更されている場合はその機能情報を反映。
4.両方デフォルト値から変更されている場合はマージ条件に従う。
ここで、デフォルト値から変更されているとは、機能情報の設定を1度でも変更した場合も含む。具体的には、片面印刷がデフォルト値の場合、設定を1度も変更しない場合はデフォルト値のままであり、例えば、片面印刷から両面印刷に変更して、再度、片面印刷にした場合は、意図して設定を変更しているので、この場合は、デフォルト値から変更されているものとして扱う。
マージ条件の設定は、具体的には、PC10において、CPU11は、図6に示すマージ条件設定画面D1を表示部14に表示し、操作部12を介して、ユーザーからのマージ条件の選択入力を受け付け、入力されたマージ条件を記憶部15に記憶する。マージ条件設定画面D1は、マージ条件として、「下位階層の印刷設定を優先する。」、「上位階層の印刷設定を優先する。」、「優先する階層を選択する。」の選択をマージ条件として受け付けるドロップダウンリストを有する。「優先する階層を選択する。」を選択した場合は、後述するように、ホットフォルダーにファイルを投入した時点で、ユーザーが上位階層又は下位階層を選択入力する。
そして、PC10において、例えば、操作部12を介して、ユーザーからホットフォルダーへのファイルの投入指示が入力されたことをトリガーとして、CPU11は、記憶部15から読み出されRAM13に展開された印刷ジョブ作成プログラムP11との協働で、印刷ジョブ作成処理を実行する。
図7に示すように、まず、CPU11は、記憶部15に記憶されている投入先のホットフォルダーに対応するファイル投入条件テーブル50を参照し、投入されたファイルのファイル名からキー情報を検出し、その合致条件として、投入されたファイルのキー情報52に対応して子ホットフォルダー条件情報53がオンされているものがあるか否かを判別する(ステップS11)。例えば、ファイルが親ホットフォルダー100に投入された場合に、その投入先に投入先ホットフォルダー51が対応するファイル投入条件テーブル50Aが参照され、投入されたファイルのキー情報52に対応する子ホットフォルダー条件情報53がオンされている子ホットフォルダーがあるか否かが判別される。
合致条件がない場合(ステップS11;NO)、CPU11は、投入先のホットフォルダーの印刷設定情報と、投入されたファイルとに基づき、印刷ジョブを作成し(ステップS12)、印刷ジョブ作成処理を終了する。
合致条件がある場合(ステップS11;YES)、CPU11は、投入先のホットフォルダーにマージするホットフォルダーを、投入されたファイルのキー情報52に対応する子ホットフォルダー条件情報53がオンされている子ホットフォルダーに決定する(ステップS13)。そして、CPU11は、記憶部15に記憶されているホットフォルダー管理情報60を参照し、投入先のホットフォルダーの印刷設定情報と、ステップS13で決定されたホットフォルダーの印刷設定情報の機能情報のデフォルト値からの変更有無とを確認する(ステップS14)。
そして、CPU11は、ステップS14で確認された投入先のホットフォルダーの印刷設定情報とステップS13で決定された子ホットフォルダーの印刷設定情報とで、印刷機能が共通する未選択の機能情報を1組選択する(ステップS15)。
そして、CPU11は、ステップS14の確認結果に基づいて、投入先のホットフォルダーの選択中の機能情報と、ステップS13で決定された子ホットフォルダーの印刷設定情報と、の両方がデフォルト値であるか否かを判別する(ステップS16)。
両方のホットフォルダーがデフォルト値でない場合(ステップS16;NO)、CPU11は、ステップS14の確認結果に基づいて、投入先のホットフォルダーの選択中の機能情報と、ステップS13で決定された子ホットフォルダーの選択中の機能情報と、の一方がデフォルト値から変更されているか否かを判別する(ステップS17)。
両方のホットフォルダーの選択中の機能情報が変更設定である場合(ステップS17;NO)、CPU11は、記憶部15に記憶されているマージ条件を確認する(ステップS18)。そして、CPU11は、ステップS18のマージ条件が「優先する階層を選択する。」であるか否かを判別する(ステップS19)。マージ条件が「優先する階層を選択する。」でない場合(ステップS19;NO)、CPU11は、マージ条件が「上位階層の印刷設定を優先する。」であるか否かを判別する(ステップS20)。
マージ条件が「上位階層の印刷設定を優先する。」である場合(ステップS20;YES)、CPU11は、両方のホットフォルダーのうち上位階層(投入先のホットフォルダー)の選択中の機能情報を優先して決定する(ステップS21)。マージ条件が「下位階層の印刷設定を優先する。」である場合(ステップS20;NO)、CPU11は、下位階層のホットフォルダー(ステップS13で決定された子ホットフォルダー)の機能情報を優先して決定する(ステップS22)。
そして、CPU11は、選択中の機能情報の決定により、既に決定中の機能情報との間で禁則関係が発生するか否かを判別する(ステップS23)。マージ条件が「優先する階層を選択する。」である場合(ステップS19;YES)、又は禁則関係が発生する場合(ステップS23;YES)、CPU11は、優先選択画面情報を表示部14に表示し、操作部12を介してユーザーからの上位階層及び下位階層のいずれを優先するかの選択入力を受け付ける(ステップS24)。ステップS24では、例えば、図8に示す優先選択画面D2が表示される。優先選択画面D2は、「下位階層の印刷設定を優先する。」と、「上位階層の印刷設定を優先する。」とのいずれか一方を選択可能なラジオボタンを有する。
そして、CPU11は、ステップS24で「上位階層の印刷設定を優先する。」が選択入力されたか否かを判別する(ステップS25)。「上位階層の印刷設定を優先する。」が選択入力された場合(ステップS25;YES)、ステップS21に移行される。「下位階層の印刷設定を優先する。」が選択入力された場合(ステップS25;NO)、ステップS22に移行される。
禁則関係が発生しない場合(ステップS23;NO)、CPU11は、ステップS15で全ての機能情報が選択されたか否かを判別する(ステップS26)。全ての機能情報が選択されていない場合(ステップS26;NO)、ステップS15に移行される。全ての機能情報が選択された場合(ステップS26;YES)、CPU11は、決定された全ての機能情報と、投入されたファイルとに基づき、両方のホットフォルダー印刷設定情報の決定した全ての機能情報をマージした印刷ジョブを作成し(ステップS27)、印刷ジョブ作成処理を終了する。
両方のホットフォルダーの選択中の機能情報がデフォルト値である場合(ステップS16;YES)、CPU11は、両方のホットフォルダーの選択中の同一のデフォルト値の機能情報を決定し(ステップS28)、ステップS26に移行する。一方のホットフォルダーの選択中の機能情報が変更されている場合(ステップS17;YES)、CPU11は、一方のホットフォルダーの選択中の変更されている機能情報を決定し(ステップS29)、ステップS23に移行する。
印刷ジョブ作成処理の終了後、CPU11は、ワークフローアプリP1により、印刷ジョブ作成処理で作成された印刷ジョブをRAM13などに一旦保留し、操作部12を介して、ユーザーからの作成された印刷ジョブの印刷先の画像形成装置20の選択入力を受け付け、通信部16を介して、作成された印刷ジョブを、選択入力された画像形成装置20に送信して印刷させる。
また、CPU11は、操作部12を介するユーザーからの操作入力に応じて又は適宜自動的に、図5のホットフォルダーの階層構造H1などを表示部14に表示するものとする。
ここで、印刷ジョブ作成処理における具体的な実施例を説明する。第1の実施例として、図5のホットフォルダーの階層構造H1において、ファイル投入条件テーブル50Aが設定され、入稿者であるユーザーAが“xxxxxxxx合紙.pdf”のファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー100に投入するケースを説明する。このケースでは、ファイル投入条件テーブル50Aのキー情報52の「合紙」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー110がオンされている。親ホットフォルダー100の印刷設定情報の変更設定された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー110のデフォルト値の機能情報の印刷設定情報のモノクロとがマージされ、印刷設定情報が両面印刷及びモノクロ(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
第2の実施例として、ホットフォルダーの階層構造H1において、ファイル投入条件テーブル50Aが設定され、入稿者であるユーザーAが“xxxxxxxx本身.pdf”のファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー100に投入するケースを説明する。このケースでは、ファイル投入条件テーブル50Aのキー情報52の「本身」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー120がオンされている。親ホットフォルダー100の印刷設定情報の変更設定された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー120の印刷設定情報のデフォルト値の機能情報のカラー及び変更設定された機能情報の2リピートとがマージされ、印刷設定情報が両面印刷、カラー及び2リピート(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
第3の実施例として、ホットフォルダーの階層構造H1において、ファイル投入条件テーブル50Aが設定され、入稿者であるユーザーAが“xxxxxxxxステープル.pdf”のファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー100に投入するケースを説明する。このケースでは、ファイル投入条件テーブル50Aのキー情報52の「ステープル」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー130がオンされている。親ホットフォルダー100の印刷設定情報の変更設定された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー130の印刷設定情報のデフォルト値の機能情報の片面印刷とでは、変更設定された両面印刷が優先され、印刷設定情報が両面印刷及びステープル(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
第4の実施例として、ホットフォルダーの階層構造H1において、ファイル投入条件テーブル50Aが設定され、入稿者であるユーザーAが“xxxxxxxx本身.pdf”のファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー100に投入するケースを説明する。ただし、親ホットフォルダー100の印刷設定情報が、両面印刷及び4リピートを含むものとする。このケースでは、ファイル投入条件テーブル50Aのキー情報52の「本身」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー120がオンされている。親ホットフォルダー100の印刷設定情報の変更設定された機能情報の4リピートと、子ホットフォルダー120の印刷設定情報の変更設定された機能情報の2リピートとでは、両方デフォルト値から変更されているので、マージ条件に応じて、マージされる印刷設定情報が変わる。
マージ条件が「下位階層の印刷設定を優先する。」の場合に、子ホットフォルダー130の2リピートが優先され、印刷設定情報が両面印刷、カラー及び2リピート(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。マージ条件が「上位階層の印刷設定を優先する。」の場合に、親ホットフォルダー100の4リピートが優先され、印刷設定情報が両面印刷、カラー及び4リピート(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
第5の実施例として、ホットフォルダーの階層構造H1において、ファイル投入条件テーブル50Aが設定され、入稿者であるユーザーAが、“xxxxxxxx.pdf”のキー情報がないファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー100に投入するケースを説明する。このケースでは、ファイル投入条件テーブル50Aのキー情報52に対応するファイル名のキー情報がないので、ステップS12において、親ホットフォルダー100の印刷設定情報が反映され、印刷設定情報が両面印刷(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
第6の実施例として、ホットフォルダーの階層構造H1において、ファイル投入条件テーブル50Aが設定され、入稿者であるユーザーAが、ファイルF1を子ホットフォルダー120に投入するケースを説明する。このケースでは、子ホットフォルダー120に対応するファイル投入条件テーブル50がないので、ステップS12において、子ホットフォルダー120の印刷設定情報が反映され、印刷設定情報がカラー及び2リピート(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
第7の実施例として、1つのファイルを投入して、試し印刷と、最終版印刷とを行う印刷ジョブをそれぞれ作成するケースを説明する。ただし、本実施例において、印刷ジョブ作成処理で、ステップS11で投入された1つのファイルにキー情報が複数ある場合に、ステップS13~S29が、1つのキー情報ごとに繰り返され、キー情報数分の印刷ジョブが作成されるものとする。
図9のホットフォルダーの階層構造H2において、ファイル投入条件テーブル50の一例としての図10に示す親ホットフォルダー200に対応するファイル投入条件テーブル50Bが設定され、試し印刷の段階として、入稿者であるユーザーAが“xxxxxxxx本身_最終版.pdf”のファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー200に投入する。つまり、ファイルF1が「本身」及び「最終版」の2つのキー情報を有する。ホットフォルダーの階層構造H2は、親ホットフォルダー200と、親ホットフォルダー200の下層に接続された子ホットフォルダー210,220,230と、を有する。親ホットフォルダー200の印刷設定情報は、両面印刷を含む。子ホットフォルダー210の印刷設定情報は、モノクロを含む。子ホットフォルダー220の印刷設定情報は、カラー及び2リピートを含む。子ホットフォルダー230の印刷設定情報は、カラー、2リピート及び用紙種類:上質紙を含む。
まず、ファイル投入条件テーブル50Bのキー情報52の「本身」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー220がオンされている。親ホットフォルダー200の印刷設定情報の変更された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー220の印刷設定情報の変更された機能情報のカラー及び2リピートとに基づいて、印刷設定情報が両面印刷、カラー及び2リピート(その他の機能情報はデフォルト値)の試し印刷の印刷ジョブが作成される。
そして、ファイル投入条件テーブル50Bのキー情報52の「最終版」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー230がオンされている。親ホットフォルダー200の印刷設定情報の変更された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー230の印刷設定情報の変更された機能情報のカラー、2リピート及び上質紙とに基づいて、印刷設定情報が両面印刷、カラー、2リピート及び上質紙(その他の機能情報はデフォルト値)の最終版印刷の印刷ジョブが作成される。
試し印刷の印刷ジョブと、最終版印刷の印刷ジョブとは、一旦保留される。まず、操作部12を介するユーザーの試し印刷の操作入力に応じて、CPU11は、試し印刷の印刷ジョブを、指定した画像形成装置20に送信して試し印刷させ印刷物を出力させる。ユーザーは、試し印刷された印刷物を目視により確認する。ついで、操作部12を介するユーザーの最終版印刷の操作入力に応じて、CPU11は、最終版印刷の印刷ジョブを、指定した画像形成装置20に送信して最終版印刷させ印刷物を出力させる。
ついで、図11~図13を参照して、PC10で実行されるホットフォルダーコピー処理を説明する。図11は、ホットフォルダーコピー処理を示すフローチャートである。図12は、ホットフォルダーの階層構造H3を示す図である。図13(a)は、ファイル投入条件テーブル50Cを示す図である。図13(b)は、ファイル投入条件テーブル50Dを示す図である。図13(c)は、ファイル投入条件テーブル50Eを示す図である。
PC10において、ワークフローアプリP1が実行されているものとする。そして、PC10において、例えば、操作部12を介して、ユーザーから、コピー元のホットフォルダー(コピー元ホットフォルダー)をコピー先のホットフォルダー(コピー先ホットフォルダー)に投入するホットフォルダーのコピー指示が入力されたことをトリガーとして、CPU11は、記憶部15から読み出されRAM13に展開されたホットフォルダーコピープログラムP12との協働で、ホットフォルダーコピー処理を実行する。
図11に示すように、まず、CPU11は、ホットフォルダーの階層構造において、コピー元ホットフォルダーをコピー先ホットフォルダーの下層に接続してコピーし、当該コピーの内容をホットフォルダー管理情報60に反映する(ステップS31)。そして、CPU11は、記憶部15に記憶されているコピー元ホットフォルダーに対応するファイル投入条件テーブル50から、コピー元ホットフォルダーの子ホットフォルダー条件情報53を抽出する(ステップS32)。
そして、CPU11は、記憶部15に記憶されているコピー先ホットフォルダーに対応するファイル投入条件テーブル50に、ステップS31で抽出したコピー元ホットフォルダーの条件情報を追加し(ステップS33)、ホットフォルダーコピー処理が終了する。
ここで、ホットフォルダーコピー処理における具体的な第8の実施例として、図12のホットフォルダーの階層構造H3において、子ホットフォルダー330を親ホットフォルダー400にコピーするケースを説明する。コピー前のホットフォルダーの階層構造H3は、最上位の親ホットフォルダー300と、親ホットフォルダー300の下層に接続された子ホットフォルダー310,320,330と、子ホットフォルダー320の下層に接続された子ホットフォルダー(孫ホットフォルダー)321と、最上位の親ホットフォルダー400と、親ホットフォルダー400の下層に接続された子ホットフォルダー410,420と、を有する。
親ホットフォルダー300の印刷設定情報は、両面印刷を含む。子ホットフォルダー310の印刷設定情報は、モノクロを含む。子ホットフォルダー320の印刷設定情報は、カラー及び2リピートを含む。子ホットフォルダー330の印刷設定情報は、ステープルを含む。子ホットフォルダー321の印刷設定情報は、上質紙を含む。親ホットフォルダー400の印刷設定情報は、両面印刷を含む。子ホットフォルダー410の印刷設定情報は、カラーを含む。子ホットフォルダー420の印刷設定情報は、パンチ(パンチ穴開け処理)を含む。
また、ファイル投入条件テーブル50の一例として、図13(a)に示す親ホットフォルダー300に対応するファイル投入条件テーブル50Cと、図13(b)に示す子ホットフォルダー320に対応するファイル投入条件テーブル50Dと、図13(c)に示す親ホットフォルダー400に対応するファイル投入条件テーブル50E(斜体部分を除く)と、が設定されている。
ここで、コピー前のホットフォルダーの階層構造H3において、入稿者であるユーザーBが“xxxxxxxxステープル.pdf”のファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー400に投入し、印刷ジョブ作成処理が実行されるケースを考える。このケースでは、ファイル投入条件テーブル50Eのキー情報52の「ステープル」に対応する子ホットフォルダー条件情報53がないため、ステップS12において、親ホットフォルダー400の印刷設定情報が反映され、印刷設定情報が両面印刷(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
そして、操作部12を介して、ユーザーAから、子ホットフォルダー330を親ホットフォルダー400にコピーする操作入力がされ、ホットフォルダーコピー処理が実行されたものとする。すると、ステップS31で、コピー後のホットフォルダーの階層構造H3において、コピー元の子ホットフォルダー330と同様の子ホットフォルダー430が、親ホットフォルダー400の下層に接続されてコピーされる。そして、ステップS32で、コピー元の子ホットフォルダー330に対応するファイル投入条件テーブル50Cが参照され、子ホットフォルダー330に対応するキー情報52がステープルの子ホットフォルダー条件情報53のレコード(斜体部分)が抽出される。そして、ステップS33で、コピー先の親ホットフォルダー400に対応するファイル投入条件テーブル50Eに、ステップS31で抽出されたコピー元の子ホットフォルダー330に対応する子ホットフォルダー条件情報53のカラム及びレコード(斜体部分)が追加される。
そして、コピー後のホットフォルダーの階層構造H3において、入稿者であるユーザーBが“xxxxxxxxステープル.pdf”のファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー400に再度投入し、印刷ジョブ作成処理が実行される。ここでは、ファイル投入条件テーブル50Eのキー情報52の「ステープル」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー430がオンされている。親ホットフォルダー400の印刷設定情報の変更設定された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー430の印刷設定情報の変更設定された機能情報のステープルとに基づいて、印刷設定情報が両面印刷及びステープル(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
また、ホットフォルダーコピー処理では、ホットフォルダーのコピーに応じて、ファイル投入条件テーブル50が更新される処理であったが、これに限定されるものではない。ホットフォルダーの移動についても、当該移動に応じて、ファイル投入条件テーブル50が更新される処理としてもよい。例えば、移動先のホットフォルダーに対応するファイル投入条件テーブル50(ファイル投入条件テーブル50bとする)のうち、移動元のホットフォルダーに対応するファイル投入条件テーブル50(ファイル投入条件テーブル50aとする)の子ホットフォルダー条件情報53の移動するホットフォルダーのカラム(及びキー情報52)を、ファイル投入条件テーブル50bに追加し、かつ当該カラム(及びキー情報52)がファイル投入条件テーブル50aから削除される。
また、第9の実施例として、投入するファイルのファイル名を変更することによって、試し印刷と、最終版印刷とを行う印刷ジョブをそれぞれ作成するケースを説明する。ただし、本実施例において、印刷ジョブ作成処理で、ステップS11で投入された1つのファイルにキー情報が複数ある場合に、ステップS13~S26、ステップS28,S29が、1つのキー情報ごとに繰り返され、1つの印刷ジョブが作成されるものとする。
図12のホットフォルダーの階層構造H3において、ファイル投入条件テーブル50C,50D,50Eが設定されている。試し印刷の段階として、入稿者であるユーザーAが“xxxxxxxx本身.pdf”のファイル名のファイルF1を親ホットフォルダー300に投入する。
この試し印刷の段階において、ファイル投入条件テーブル50Cのキー情報52の「本身」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー320がオンされている。親ホットフォルダー300の印刷設定情報の変更設定された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー320の印刷設定情報の変更設定された機能情報のカラー及び2リピートとに基づいて、印刷設定情報が両面印刷、カラー及び2リピート(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。操作部12を介するユーザーの試し印刷の操作入力に応じて、CPU11は、試し印刷の印刷ジョブを、指定した画像形成装置20に送信して試し印刷させ印刷物を出力させる。ユーザーは、試し印刷された印刷物を目視により確認する。
そして、試し印刷の次の最終版印刷の段階として、ホットフォルダーの階層構造H3において、入稿者であるユーザーAがファイルF1の“xxxxxxxx本身.pdf”のファイル名を“xxxxxxxx本身_最終版.pdf”に変更して親ホットフォルダー300に投入する。この最終版印刷の段階において、ファイル投入条件テーブル50Cのキー情報52の「本身」に対応して、親ホットフォルダー200の印刷設定情報の変更設定された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー220の印刷設定情報の変更設定された機能情報のカラー及び2リピートとがマージされる。さらに、ファイル投入条件テーブル50Dのキー情報52の「最終版」に対応して、子ホットフォルダー条件情報53で子ホットフォルダー321がオンされている。マージされた印刷設定情報の両面印刷、カラー及び2リピートと、子ホットフォルダー321の印刷設定情報の変更設定された機能情報の上質紙とに基づいて、印刷設定情報が両面印刷、カラー、2リピート及び上質紙(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。操作部12を介するユーザーの最終版印刷の操作入力に応じて、CPU11は、最終版印刷の印刷ジョブを画像形成装置20に送信して最終版印刷させ印刷物を出力させる。
ついで、図14~図16を参照して、PC10で実行される共通条件追加処理を説明する。図14は、共通条件追加処理を示すフローチャートである。図15は、ホットフォルダーの階層構造H4を示す図である。図16は、ファイル投入条件テーブル50Fを示す図である。
PC10において、ワークフローアプリP1が実行されているものとする。そして、PC10において、例えば、操作部12を介して、ユーザーから1つのホットフォルダーへの複数のファイルの投入指示が入力されたことをトリガーとして、CPU11は、記憶部15から読み出されRAM13に展開された共通条件追加プログラムP13との協働で、共通条件追加処理を実行する。
図14に示すように、まず、CPU11は、一度に投入された複数のファイルのファイル名を参照し、共通のキー情報(文字列)があるか(検出されるか)否かを判別する(ステップS41)。共通のキー情報がない場合(ステップS41;NO)、共通条件追加処理が終了する。共通のキー情報がある場合(ステップS41;YES)、CPU11は、複数のファイルが投入された投入先ホットフォルダーに対応するファイル投入条件テーブル50へステップS41の共通のキー情報52に対応する投入先ホットフォルダーの子ホットフォルダー条件情報53(のオン)を追加するための条件追加入力画面情報を表示部14に表示する(ステップS42)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、ユーザーからの投入先ホットフォルダーに対応するファイル投入条件テーブル50へステップS41の共通のキー情報52に対応する投入先ホットフォルダーの子ホットフォルダー条件情報53(のオン)の追加入力がされたか否かを判別する(ステップS43)。追加入力がされていない場合(ステップS43;NO)、共通条件追加処理が終了する。
追加入力がされた場合(ステップS43;YES)、CPU11は、複数のファイルが投入された投入先ホットフォルダーに対応するファイル投入条件テーブル50へステップS41の共通のキー情報52に対応する投入先ホットフォルダーの子ホットフォルダー条件情報53(のオン)を追加し(ステップS44)、共通条件追加処理が終了する。
ここで、共通条件追加処理における具体的な第10の実施例として、図15のホットフォルダーの階層構造H4において、ファイル投入条件テーブル50の一例としての図16に示す親ホットフォルダー500に対応するファイル投入条件テーブル50F(斜体部分を除く)が設定され、ファイルF2,F3を子ホットフォルダー520に投入するケースを説明する。ホットフォルダーの階層構造H4は、親ホットフォルダー500と、親ホットフォルダー500の下層に接続された子ホットフォルダー510,520,530と、を有する。
親ホットフォルダー500の印刷設定情報は、両面印刷を含む。子ホットフォルダー510の印刷設定情報は、モノクロを含む。子ホットフォルダー520の印刷設定情報は、カラー及び2リピートを含む。子ホットフォルダー530の印刷設定情報は、ステープル及び片面印刷を含む。
ファイルF2のファイル名が“xxxxx1広告.pdf”であり、ファイルF3のファイル名が“xxxxx2広告.pdf”である場合に、共通条件追加処理のステップS41で共通のキー情報「広告」が抽出される。ステップS43で共通のキー情報「広告」の条件情報の追加指示の入力がある場合に、ステップS44で、親ホットフォルダー500に対応するファイル投入条件テーブル50Fに、ステップS41で抽出された共通のキー情報「広告」に対応する投入先の子ホットフォルダー520をオンする子ホットフォルダー条件情報53のレコード(斜体部分)が追加される。
そして、入稿者であるユーザーAがファイル名に「広告」を含むファイルF1を親ホットフォルダー500に投入すると、ファイル投入条件テーブル50F(斜体部分含む)を用いて、印刷ジョブ作成処理が実行され、親ホットフォルダー500の印刷設定情報の変更設定された機能情報の両面印刷と、子ホットフォルダー520の変更設定された機能情報の印刷設定情報のカラー及び2リピートとがマージされ、印刷設定情報が両面印刷、カラー及び2リピート(その他の機能情報はデフォルト値)の印刷ジョブが作成される。
以上、本実施の形態によれば、PC10は、第1ホットフォルダーの下層に接続された少なくとも1つの第2ホットフォルダーにおいて、ファイルに対応して当該第1ホットフォルダーと連携する第2ホットフォルダーを示すファイル投入条件テーブル50を記憶する記憶部15と、第1ホットフォルダーに投入されたファイルを取得し、記憶されたファイル投入条件テーブル50と、取得されたファイルとに基づいて、第1ホットフォルダーの印刷設定情報と、第1ホットフォルダーに連携する第2ホットフォルダーの印刷設定情報とをマージし、マージした印刷設定情報を反映した印刷ジョブを作成するCPU11と、を備える。
このため、ファイルを容易かつ確実に所望の印刷機能で印刷できる。また、第1ホットフォルダーに対して印刷設定情報を変更する場合、変更したい機能情報を有する印刷設定情報を有する第2ホットフォルダーを作成して下層に接続し、作成したホットフォルダーの印刷設定をファイル投入条件テーブル50に従ってマージするだけでよくなり、従来技術のように1つのホットフォルダーのみで行うような複雑な印刷設定は必要なく、ユーザーの設定の負担を軽減できる。
また、ファイル投入条件テーブル50は、ファイルのキー情報に対応して第1ホットフォルダーと連携する第2ホットフォルダーを示す。CPU11は、第1ホットフォルダーに投入されたファイルのキー情報を取得し、ファイル投入条件テーブル50と、取得されたキー情報とに基づいて、第1ホットフォルダーの印刷設定情報と、第1ホットフォルダーに連携する第2ホットフォルダーの印刷設定情報とをマージする。このため、ファイルのキー情報に応じて、当該ファイルをより容易かつ確実に所望の印刷機能で印刷できる。
また、キー情報は、ファイルのファイル名、ファイル属性、ページ番号及びヘッダーフッター情報の少なくとも1つである。このため、ファイルのキー情報に応じて、当該ファイルをより容易かつ確実に所望の印刷機能で印刷できる。
また、CPU11は、第2ホットフォルダーに複数のファイルが投入された場合に、複数のファイルに共通するキー情報を検出し、検出したキー情報に基づいてファイル投入条件テーブル50を更新する。このため、次回の印刷以降に、ファイルの共通する新たなキー情報に応じて、当該ファイルをより容易かつ確実に所望の印刷機能で印刷できる。
また、CPU11は、デフォルト値から変更された印刷設定情報を優先して、第1ホットフォルダーの印刷設定情報と、第1ホットフォルダーに連携する第2ホットフォルダーの印刷設定情報とをマージする。このため、変更された印刷設定情報を優先することで、ユーザーの実行する確率の高い印刷機能で印刷できる。
また、CPU11は、第1ホットフォルダーと、第1ホットフォルダーに連携する第2ホットフォルダーとの印刷設定情報がいずれもデフォルト値から変更されている場合に、上位階層又は下位階層を優先するかのマージ条件に応じて、第1ホットフォルダーの印刷設定情報と、第1ホットフォルダーに連携する第2のホットフォルダーの印刷設定情報とをマージする。このため、変更された印刷設定情報を優先することで、ユーザーの変更履歴のある所望の印刷機能で印刷できる。
また、CPU11は、第1ホットフォルダー及び第2ホットフォルダーを表示部14に階層表示する。このため、ユーザーが第1ホットフォルダー及び第2ホットフォルダーの階層構造を目視により容易に確認できる。このため、ユーザーの実行する確率のより高い印刷機能で印刷できる。
また、CPU11は、第1ホットフォルダーに連携する第2ホットフォルダーの印刷設定情報がない場合に、第1ホットフォルダーの印刷設定情報を反映した印刷ジョブを作成する。このため、ファイルを容易かつ確実に所望の印刷機能で印刷できるとともに、ユーザーが意図しない印刷機能で印刷されることを防ぐことができる。
また、CPU11は、ホットフォルダーが移動又はコピーされた場合に、当該移動又はコピー後のホットフォルダーに基づいてファイル投入条件テーブル50を更新する。このため、ホットフォルダーの移動又はコピーに応じて、ファイル投入条件テーブル50を適切に更新できる。
また、CPU11は、取得されたファイルに対応する所定数の種類のファイル投入条件テーブル50の子ホットフォルダー条件情報53がある場合に、当該所定数のそれぞれの子ホットフォルダー条件情報53と、取得されたファイルとに基づいて、第1ホットフォルダーの印刷設定情報と、第1ホットフォルダーに連携する所定数の各第2ホットフォルダーの印刷設定情報とをそれぞれマージし、マージした印刷設定情報を反映した所定数の印刷ジョブを作成する。このため、1つのファイル(の所定数のキー情報)に応じて、所定数の印刷ジョブを自動的に作成でき、ユーザーの印刷ジョブ作成の負担を軽減できる。
また、CPU11は、マージされる印刷条件情報に禁則関係が発生する場合に、上位階層又は下位階層を優先するかの選択入力に応じて、第1ホットフォルダーの印刷設定情報と、第1ホットフォルダーに連携する第2のホットフォルダーの印刷設定情報とをマージする。このため、選択入力によりユーザーが禁則関係を認識でき、禁則関係にある印刷機能で印刷されることを防ぐことができる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてHDD、半導体メモリーなどを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROMなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る好適な印刷制御装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、PC10がホットフォルダーを管理し、作成された印刷ジョブを、ユーザーが選択した画像形成装置20で印刷する構成としたが、これに限定されるものではない。画像形成装置20が印刷制御装置として機能してホットフォルダーを管理する構成としてもよい。また、画像形成装置20が管理しているホットフォルダーでは、ファイルが投入され、印刷設定が反映されるとすぐに印刷されるため、上記の実施の形態の投入したファイルのファイル名を変更することで、試し印刷、最終版印刷を順に行うような運用はできないが、印刷条件に一時停止の設定を付加すると、一旦画像形成装置20上で印刷ジョブが一時停止するため、この設定を追加することにより、同様の運用が可能となる。
また、以上の実施の形態における印刷システム1を構成する各部の細部構成及び細部動作に関して本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。