JP7128028B2 - 感温ラベル - Google Patents

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Description

この発明は感温ラベル、詳しくは、温度管理を必要とする各種機器類の所望箇所に貼り付け、設定温度に達したとき、発色してその事実を不可逆的に表示する感温ラベルに関するものである。
あらかじめ設定された温度で融解する直鎖状炭化水素を主体とするワックスや各種化学物質からなる不透明なマスキング材を色紙(いろがみ)の上に重ね合わせ、設定温度を超えたとき、ワックスや化学物質の融解現象によって、それまで外部からは遮蔽されて見えていなかった色紙の彩色面が透けて見える様にした感温ラベルは、電源を必要とせず、貼り付けるだけで手軽に温度管理が出来るので、多くの産業分野において広く使用されている。
特許第4789083号公報 特開2001-83020号公報 特開2003-172661号公報 特開平10-232172号公報 実開昭58-71134号公報
なし
ワックスや各種化学物質の熱による融解現象を利用した感温ラベルは、上記各文献に表示されている通り、数多く提案され、各種産業分野において広く使用されているが、発色にむらが生じたり、不適切な取扱いに起因して、設定温度を超過していないにもかかわらず、発色したかの如く見える場合もあり、正確な温度管理に支障を来すことがあった。
つまり、製造不良や不適切な取扱いなどにより、図1に示す様に部分的に不完全発色7が発現した場合や、表面が強く擦れたり、打撃されたりして、図2に示す様な擦り跡8や図3に示す様な打痕9が発現した場合には、監視者が正規な発色と誤解し、設定温度を超過したと判断してしまうのである。
感温ラベルの貼付箇所が監視者のすぐ近くであれば正規の発色であるか否か比較的正確に判別することが可能であるが、貼付箇所に近づくことが出来ず、離れた場所から感温ラベルの発色を確認しなければならない場合もあり、この様な状況下においては、図1乃至図3に示す様な場合を正規の発色と見分けるのは非常にむずかしかった。
感温ラベルは、電力線や鉄道施設などでも多く使用されているが、これらにおいては、通常の場合、その貼付箇所は監視位置から数メートル以上も上方であることが多く、点検作業中何十枚、何百枚もの感温ラベルの発色状況を逐次離れた位置から迅速かつ正確に確認することは熟練者でもかなりむずかしかった。
本発明者は、感温ラベルの上記問題点を解決すべく鋭意研究した結果、低コストで製造可能ながら、正規の発色であるか否か、離れた位置からでも正確かつ迅速に知ることが出来る便利な感温ラベルを開発することに成功し、本発明としてここに提案するものである。
炭化水素を主体とするワックスや熱によって融解する各種化学物質の融解現象を利用して、設定温度を超えたときに発色して設定温度超過の事実を不可逆的に表示する短冊状をなした感温ラベルの表面側側縁に、設定温度超過によって発色したときと同じ色相を有する帯状の着色部分を設けた感温ラベルにおいて、前記着色部分の形成を、ホットプレスによる事前加熱によって行うことにより、上記課題を解決した。
従来の感温ラベルと同様に、温度管理を必要とする機器の所望箇所に貼付して使用に供するものであり、設定温度を超過すると、マスキング材中の粉末状のワックスや化学物質が融解し、相互に集合して液状のワックスや化学物質になり、この相の変化によって、それまで不透明であったマスキング材が透明に変化し、その下方に位置している色紙の彩色面が透けて見えて発色状態となり、これにより設定温度超過の事実を知ることが出来る様になる。
このとき、この感温ラベルの表面側の側縁には、色紙の彩色面と同じ色相の帯状を呈した着色部分が形成されており、図1乃至図3に示す不完全発色、擦り跡、打痕の場合は正規の発色とは色相が異なり、色の濃さ(彩度)も違うので、この着色部分の色相と発色状態になった部分の色相とを比較すれば、設定温度超過による正規の発色であるか否か、容易に確認することが出来、確認作業をより正確に行うことが可能となる。
特に、電力線や各種鉄道施設など、近づくことが出来ず、離れた場所から確認作業を行わなければならない場合において、この着色部分6との比較による正規の発色であるか否かの判別は非常に有効であり、感温ラベル表面にホットプレスによる事前加熱によって着色部分を形成するだけであるので、低コストで製造可能であるにもかかわらず、離れた場所からの判別作業に正確さ、迅速さをもたらし、作業能率の飛躍的向上を実現させる効果を有する。
不完全発色7が発現した感温ラベルの一例の斜視図。 不適切な取扱いなどに起因して擦り跡8が生じた感温ラベルの一例の斜視図。 不適切な取扱などに起因して打痕9が生じた感温ラベルの一例の斜視図。 この発明に係る感温ラベルの一実施例の斜視図。 図4における矢視A-A線拡大断面図。 一部を切欠いて描いたこの発明に係る感温ラベルの一実施例の部分拡大断面図。
短冊状をなした感温ラベルの表面側側縁に、正規に発色したときと同じ色相を有する帯状の着色部分をホットプレスによる事前加熱によってあらかじめ形成したした点に最大の特徴が存する。
図4はこの発明に係る感温ラベルの斜視図、図5は図4における矢視A-A線拡大断面図、一部を切欠いて描いた部分拡大断面図である。
図中1は短冊状をなした基板であり、図6に示す様に、この基板1上には色紙(いろがみ)2がその彩色面3を上方すなわち表面側に向けて貼付されており、この色紙2の彩色面3上には、あらかじめ設定された任意の温度で融解する直鎖状炭化水素を主体とするワックスを粉状にしたものと粘ちょう剤及び溶剤とを練り合わせたワックス混合物からなる不透明なマスキング材4が塗布されており、その上を透明フィルム5が覆っている。
なお、上記構成は前記特許文献1などに開示されている従来の感温ラベルを基本的に同じである。
又、直鎖状炭化水素を主体とするワックスの代わりに、トリラウリン、ミリスチン酸、ベヘン酸、ステアリン酸アミドなど、特定の温度で融解する化学物質を用いても良い。
更に、図4に示す様に、この温ラベルの表面側の側縁には色紙2の彩色面3と同じ色相の帯状を呈した着色部分6が形成されている。
この着色部分6は、この感温ラベルが設定温度超過によって正規に発色したときと同じ色相であることが肝要であり、マスキング材5のこの着色部材6に相当する箇所をホットプレスで予め加熱し、この部分だけを予め発色されて帯状の着色部材6とする
なお、この実施例においては着色部分6は一つの側縁にのみに形成したが、対向した一対の側縁や、ほかの側縁にも形成しても良い。
この実施例は上記の通りの構成を有し、従来の感温ラベルと同様に、温度管理を必要とする機器の所望箇所に貼付して使用に供するものであり、設定温度を超過すると、マスキング材4中の粉末状のワックスや化学物質が融解し、相互に集合して液状のワックスや化学物質になり、この相の変化によって、それまで不透明であったマスキング材が透明に変化し、その下方に位置している色紙2の彩色面3が透けて見えて発色状態となり、これにより設定温度超過の事実を知ることが出来る様になる。
このとき、この感温ラベルの表面側の側縁には、色紙2の彩色面3と同じ色相の帯状を呈した着色部分6が形成されており、図1乃至図3に示す不完全発色7、擦り跡8、打痕9の場合は正規の発色とは色相が異なり、色の濃さ(彩度)も違うので、この着色部分6の色相と発色状態になった本体部分の色相とを比較すれば、設定温度超過による正規の発色であるか否か、容易に確認することが出来る。特に、着色部分6の形成ホットプレスによる事前加熱によって行われているので、着色部分6の色相は正規の発色の際の色相と全く同じであ、色相の比較による確認作業が確実、正確に行える。
特に、電力線や各種鉄道施設など、近づくことが出来ず、離れた場所から確認作業を行わなければならない場合おいて、この着色部分6との比較による正規の発色であるか否かの判別は非常に有効であり、感温ラベルにホットプレスによる事前加熱によって着色部分6を形成するだけであるので、低コストで製造可能であるにもかかわらず、離れた場所からの判別作業に正確さ、迅速さをもたらし、作業能率の飛躍的向上を実現させる効果を有する。
電力業界、鉄道運送業界、食品製造業界はじめ、温度管理を必要とするあらゆる分野において利用可能である。
1.基板
2.色紙(いろがみ)
3.彩色面
4.マスキング材
5.透明フィルム
6.着色部分
7.不完全発色
8.擦り跡
9.打痕

Claims (1)

  1. 炭化水素を主体とするワックスや熱によって融解する各種化学物質の融解現象を利用して、設定温度を超えたときに発色して設定温度超過の事実を不可逆的に表示する短冊状をなした感温ラベルの表面側側縁に、設定温度超過によって発色したときと同じ色相を有する帯状の着色部分を設けた感温ラベルであって、前記着色部分の形成が、ホットプレスによる事前加熱によって行われることを特徴とする感温ラベル。




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