JP7141387B2 - 生体内フェノール化合物低減剤 - Google Patents
生体内フェノール化合物低減剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7141387B2 JP7141387B2 JP2019513560A JP2019513560A JP7141387B2 JP 7141387 B2 JP7141387 B2 JP 7141387B2 JP 2019513560 A JP2019513560 A JP 2019513560A JP 2019513560 A JP2019513560 A JP 2019513560A JP 7141387 B2 JP7141387 B2 JP 7141387B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- branched
- vivo
- glucan mixture
- reducing
- glucan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; PREPARATION OR TREATMENT THEREOF
- A23L33/00—Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
- A23L33/20—Reducing nutritive value; Dietetic products with reduced nutritive value
- A23L33/21—Addition of substantially indigestible substances, e.g. dietary fibres
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/70—Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
- A61K31/715—Polysaccharides, i.e. having more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic linkages; Derivatives thereof, e.g. ethers, esters
- A61K31/716—Glucans
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P1/00—Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P17/00—Drugs for dermatological disorders
- A61P17/16—Emollients or protectives, e.g. against radiation
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Mycology (AREA)
- Nutrition Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Grain Derivatives (AREA)
- Tea And Coffee (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
(A)グルコースを構成糖とし、
(B)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(C)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを生成する。
(A)グルコースを構成糖とし、
(B)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(C)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを生成する。
(E)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基の比が1:0.6乃至1:4の範囲にあり、
(F)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の55%以上を占める。
(a)グルコースを構成糖とし、
(b)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(c)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり35質量%生成した。
(d)水溶性食物繊維含量が82.9質量%であり、
(e)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基の比が1:2.1であり、
(f)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の73.8%であった。
(g)α-1,3結合したグルコース残基が全グルコース残基の2.1%であった。
(h)α-1,3,6結合したグルコース残基が全グルコース残基の5.6%であった。
Wistarラット(雄、6週齢、日本エスエルシー株式会社販売)24匹を購入し、通常飼料(「CE-2」、飼育繁殖用、日本クレア株式会社販売)を与えつつ5日間飼育し馴化させた。次いで、馴化させたラットを6匹ずつ4群に分け、各群のラットには下記表1に示す飼料、すなわち、後述するAIN-93G改変飼料及びチロシン飼料のいずれか、及び、同じく表1に示す飲用水、すなわち、水、又は水に上記で得た分岐α-グルカン混合物を2%(w/v)又は5%(w/v)になるよう溶解した水溶液(以下、それぞれ「2%分岐α-グルカン混合物液」、「5%分岐α-グルカン混合物液」という。)のいずれかを与えそれぞれ3週間飼育した。
実験1で飼育した各群のラットから、種々の生体試料をそれぞれ採取し、それぞれに含まれるフェノール化合物の量を測定した。
実験1で飼育した4群、計24匹のラットは、それぞれペントバルビタール麻酔下で後大静脈より全血を採取し安楽死させた。安楽死させた後、解剖し盲腸及び肝臓を摘出、採取しそれぞれ重量を測定した。また、脇腹を剃毛した後、1cm角の大きさで2箇所から皮膚を採取し、皮下組織を除去して皮膚試料とした。採取した肝臓、盲腸組織及び盲腸内容物のそれぞれの重量、及び、盲腸内容物のpHを表5にまとめた。なお、盲腸内容物のpHは直接pHメーターにて測定した。
実験1で採取した尿、糞便に加え、実験2-1で採取した各試料、すなわち、盲腸内容物、血液(血清)、皮膚、肝臓について、フェノール化合物測定のための前処理として、それぞれ以下に示す処理を行った。
<血清>:採取した血液を遠心分離(3,000rpm、800×g、10分間)して血清を分離し、-80℃で凍結保存した。
<尿>:遠心分離(3,000rpm、800×g、10分間)して沈殿(飼料など)を除去した後、-80℃で凍結保存した。
<糞便>:採取後-80℃で凍結保存したものを解凍し、0.1Mリン酸緩衝液(pH5.5)で10倍希釈し、5分間程度撹拌した後、ポリテトラフルオロエチレン製ホモジナイザー(10mL容)を用いてホモジナイズし、遠心分離(3,000rpm、800×g、10分間)して粗抽出液を調製し、-80℃で凍結保存した。
<皮膚>:採取後-80℃で凍結保存したものを解凍し、0.2gを秤取し、ハサミで裁断した後、プラスチックチューブに取りリン酸緩衝液2mLを加えてホモジナイザー(「Polytron PT10-35」型)を使用しホモジナイズした。その後、XIVプロテアーゼ(Sigma社製)20mgを加えて55℃で3時間保持した。XIVプロテアーゼ処理液を遠心分離(3,000rpm、800×g、10分間)して上清を採取し、-80℃で凍結保存した。
<肝臓>:採取後-80℃で凍結保存したものを解凍し、肝臓の左外側葉0.2gを秤取し、1.5mLプラスチックチューブに取りリン酸緩衝液1mLを加えてポリテトラフルオロエチレン製ホモジナイザーにてホモジナイズし遠心分離(3,000rpm、800×g、10分間)して粗抽出液を調製し、-80℃で凍結保存した。
実験2-2で調製した前処理試料中のフェノール化合物は大半が配糖体の形態にあるため、前処理試料を塩酸で処理することにより、配糖体の形態にあるフェノール化合物を加水分解し、遊離型の形態に変えてフェノール化合物として測定した。すなわち、本測定においては、フェノールとp-クレゾールの2つのフェノール化合物を測定対象とし、生体内において配糖体の形態で存在するフェノール及びp-クレゾールと、遊離型の形態で存在するそれらを、酸処理を行うことにより、それぞれ遊離型のフェノール及びp-クレゾールとしてまとめて定量した。具体的な操作としては、上述した前処理試料を、遠心分離(4,700rpm、10分間)して上清を採取した後、ネジ付きのチューブに0.8mLとり(但し、尿の場合は220倍希釈液)、100μg/mLの濃度に調製した内部標準物質である4-エチルフェノール32μLと2N塩酸0.8mLを加え、60分間煮沸した。煮沸処理した液を室温で放冷した後に2N水酸化ナトリウムを約0.75mL加えて中和した。中和液0.8mLをプラスチックチューブに取り、アセトニトリル0.8mLを加えて撹拌し、遠心分離(12,000×g、5分間)して不溶物を除去し、0.3mLを0.45μmのフィルターでろ過し、HPLC試料とした。
(HPLC条件)
カラム:Shodex ODSpak F-411(φ4.6×150mm、昭和電工株式会社製);
装置:『Prominence』システム(株式会社島津製作所製)
解析ソフトウェアとして「LabSolutions」を使用;
ポンプ:LC-20AD 2台;
カラムヒーター:『CTO-20AC』;
デガッサー:『DGU-20A3R』;
オートサンプラー:『SIL-20AC』;
検出器:蛍光検出器 RF-20A(励起波長:260nm,蛍光波長:305nm)
移動相:水/アセトニトリル(70/30)にてイソクラティック溶出
カラム温度:30℃
試料注入量:10μL
なお、フェノール及びp-クレゾールの定量においては、いずれもフェノール及びp-クレゾールの試薬(シグマ・アルドリッチ製)を標準品とし、HPLCにおけるそれぞれについての検量線を作成し定量した。
本実験では、善玉菌としてのビフィドバクテリウム属細菌、バクテロイデス-プレボテラーポルフィロモナス属細菌、及び、バクテロイデス門細菌3種類の菌群をターゲットとして、分岐α-グルカン混合物の摂取が、腸内におけるこれら菌種・菌群の菌数に及ぼす影響を調べた。
生体内でのフェノール化合物の生成が、皮膚の性状に及ぼす影響と分岐α-グルカン混合物の効果をより詳細に調べる目的で、実験1で用いたWistarラットをヘアレスラットに代えた以外は実験1とほぼ同様にしてヘアレスラットの飼育を行った。
本実験では、糞便と肝臓を測定対象としなかった以外は実験2と同様に生体から採取した各種試料におけるフェノール化合物の生成量を調べた。すなわち、実験1及び実験2-1の場合と同様に、4群のヘアレスラットから盲腸内容物、血液(血清)、尿、及び、皮膚をそれぞれ採取した。盲腸組織及び盲腸内容物のそれぞれの重量、及び、盲腸内容物のpHを表11にまとめた。
皮膚では、外界に接した外側の細胞が垢となってはがれ、内側の細胞が増殖し新しい細胞を供給するターンオーバー(皮膚の新陳代謝)を繰り返すことで恒常性が維持されている。皮膚のターンオーバーが速すぎると、角層細胞は十分に分化が進まず小さいまま皮膚表面に現れることから、化粧品分野では、角層細胞面積が皮膚の健康度の指標として用いられている。非特許文献2では、フェノール化合物がヘアレスマウスの皮膚に及ぼす悪影響の指標として、皮膚の角層細胞面積が測定されており、フェノールやp-クレゾールを投与したヘアレスマウスでは角層細胞面積が有意に低下したことが報告されている。本実験では、実験4で飼育したヘアレスラットについて、皮膚の角層細胞面積を測定した。
実験4で飼育した4群、計24匹のヘアレスラットについて、安楽死させる前のペントバルビタール麻酔下において、皮膚の角層を採取した。ヘアレスラットの右背中に角質採取用の粘着性テープ(商品名「角質チェッカー AST-01」、25×25mm、日本アッシュ株式会社販売)を数秒間押し付けて剥がすことによりテープ上に角質を採取し、ホルマリン蒸気にあてて固定した後、ヘマトキシリン・エオシン染色した。次いで、ヘマトキシリン・エオシン染色した角層細胞を顕微鏡下で観察し、ヘアレスラット1個体当たり30個以上の角層細胞について、顕微鏡用イメージングソフトウェア(商品名『cellSens Dimension』、オリンパス株式会社製)を用いて細胞面積を測定し、その平均値を算出した。結果を表13に示した。
実験4で飼育した4群、計24匹のヘアレスラットについて、安楽死させた後に左背中皮膚を採取し、15%(v/v)ホルマリン液に浸漬して保存し、組織分析に供した。常法によりパラフィン包埋した組織切片をヘマトキシリン・エオシン染色し、顕微鏡下にて基底細胞層の分裂像をカウントした。結果を表14に示した。
国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例5に記載された方法に従い、分岐α-グルカン混合物粉末を調製し、生体内フェノール化合物低減剤とした。なお、得られた分岐α-グルカン混合物粉末は、以下の(a)乃至(g)の特徴を有していた。
(a)グルコースを構成糖とし、
(b)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(c)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり35質量%生成し、
(d)水溶性食物繊維含量が80.8質量%であり、
(e)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基の比が1:2.2であり、
(f)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の72.9%であり、
(g)平均グルコース重合度が31であり、Mw/Mnが2.0である。
国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実験2-2に記載された方法に従い、固形分濃度30質量%の分岐α-グルカン混合物溶液を調製し、その後、常法に従って噴霧乾燥して分岐α-グルカン混合物粉末を得、これを生体内フェノール化合物低減剤とした。なお、得られた分岐α-グルカン混合物粉末は、以下の(a)乃至(g)の特徴を有していた。
(a)グルコースを構成糖とし、
(b)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(c)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり27.2質量%生成し、
(d)水溶性食物繊維含量が41.8質量%であり、
(e)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基の比が1:0.6であり、
(f)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の83.0%であり、
(g)平均グルコース重合度が405であり、Mw/Mnが16.2である。
国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例6に記載された方法に従い、分岐α-グルカン混合物粉末を調製し、生体内フェノール化合物低減剤とした。なお、得られた分岐α-グルカン混合物粉末は、(a)乃至(g)の特徴を有していた。
(a)グルコースを構成糖とし、
(b)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(c)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり40.6質量%生成し、
(d)水溶性食物繊維含量が77.0質量%であり、
(e)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基の比が1:4であり、
(f)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の67.9%であり、
(g)平均グルコース重合度が18であり、Mw/Mnが2.0である。
トウモロコシ澱粉液化液に、さらにマルトテトラオース生成アミラーゼを固形物1グラム当たり2単位添加した以外は、国際公開第WO2008/136331号パンフレットの実施例5に記載された方法に従い、分岐α-グルカン混合物粉末を調製し、生体内フェノール化合物低減剤とした。なお、得られた分岐α-グルカン混合物粉末は、(a)乃至(g)の特徴を有していた。
(a)グルコースを構成糖とし、
(b)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(c)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり41.9質量%生成し、
(d)水溶性食物繊維含量が69.1質量%であり、
(e)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基の比が1:2.4であり、
(f)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の64.2%であり、
(g)平均グルコース重合度が13であり、Mw/Mnが2.0である。
実施例1に記載された方法で得られた分岐α-グルカン混合物にアミログルコシダーゼ(グルコアミラーゼ)を作用させ、分解されなかった成分をゲル濾過クロマトグラフィーを用いて分取した。その後、常法に従って精製及び噴霧乾燥して分岐α-グルカン混合物粉末を調製し、生体内フェノール化合物低減剤とした。なお、得られた分岐α-グルカン混合物は、(a)乃至(g)の特徴を有していた。
(a)グルコースを構成糖とし、
(b)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(c)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり21質量%生成し、
(d)水溶性食物繊維含量が94.4質量%であり、
(e)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基の比が1:1.9であり、
(f)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の64%であり、
(g)グルコース重合度が22であり、Mw/Mnが1.7である。
噴霧乾燥により製造したオレンジ果汁粉末33質量部に対して、実施例5に記載された方法で得られた生体内フェノール化合物低減剤10質量部、グルコース20質量部、無水結晶マルチトール20質量部、無水クエン酸0.65質量部、リンゴ酸0.1質量部、2-O-α-グルコシル-L-アスコルビン酸0.2質量部、クエン酸ソーダ0.1質量部、及び粉末香料の適量をよく混合攪拌し、粉砕し微粉末にして、これを流動層造粒機に仕込み、排風温度40℃とし、これに実施例1の方法で得た分岐α-グルカン粉末を水に溶解して得た溶液をバインダーとして適量スプレーし、30分間造粒し、計量し、包装して製品を得た。本品は、果汁含有率約30%の粉末ジュースである。本品は、生体内フェノール化合物低減剤を含有しているので、腸内菌叢を改善するとともに、生体内フェノール化合物を低減できる粉末ジュースである。また、本品は、異味、異臭がなく、ジュースとして商品価値の高いものである。
コーンスターチ100質量部、実施例4に記載された方法で得られた生体内フェノール化合物低減剤30質量部、トレハロース含水結晶70質量部、グルコース40質量部、および食塩1質量部を充分に混合し、鶏卵280質量部を加えて攪拌し、これに沸騰した牛乳1、000質量部を徐々に加え、更に火にかけて攪拌を続け、コーンスターチが完全に糊化して全体が半透明になった時に火を止め、これを冷却して適量のバニラ香料を加え、計量、充填、包装して製品を得た。本品は、生体内フェノール化合物低減剤を含有しているので、腸内菌叢を改善するとともに、生体内フェノール化合物を低減できるカスタードクリームである。また、本品は、なめらかな光沢を有し、風味良好で、高品質のカスタードクリームである。
グルコース247g、実施例3に記載された方法で得られた生体内フェノール化合物低減剤217g、ピロリン酸鉄懸濁液(太陽化学社製商品名サンアクティブFeM)8g、ビタミンプレミックス15g、アスコルビン酸ナトリウム3g、亜鉛酵母0.5g、クロム酵母0.3g、スクラロース0.2gを造粒原末として造粒装置に投入した。一方、造粒調整用水100mL中にコーヒー抽出粉末15g、硫酸マグネシウム10gを溶解させた。造粒原末を装置内で混合させているところに造粒調整液をノズルの先から少しずつ噴霧して顆粒化し、1パック5.15gもしくは1パック10.3gとなるようアルミ袋に窒素ガス充填した。本品は生体内フェノール化合物低減剤を含有する栄養補助食品であり、腸内菌叢を改善するとともに、生体内フェノール化合物を低減することができる。また、本品は、異味、異臭がなく、栄養補助食品として商品価値の高いものである。
実施例1に記載された方法で得られた生体内フェノール化合物低減剤を用いて紅茶を製造した。茶葉15gに対して沸騰水1Lを加え、茶葉を濾過して紅茶抽出液1Lを得た。紅茶抽出液1Lに異性化糖を60g加え、さらに生体内フェノール化合物低減剤を重量比で2%、3%、4%添加した紅茶を、それぞれ紅茶飲料A、B、Cとした。また、生体内フェノール化合物低減剤を添加しない点以外は、上記と同様の方法で得た紅茶飲料を対照とした。20~50代の男女10名で官能評価を行ったところ、紅茶飲料に含有するポリフェノール特有の苦みや渋みをマスキングする効果があることが分かった。さらに、紅茶飲料A、B、Cは、室温に保存しても、対照と比較してクリームダウン現象(紅茶を徐々に冷やすと白く濁る現象)が抑制されることが分かった。
Claims (9)
- 下記(A)乃至(C)の特徴を有する平均グルコース重合度が8乃至500の分岐α-グルカン混合物を有効成分とする生体内フェノール化合物低減剤(但し、アレルギー性皮膚炎を緩和するための剤を除く):
(A)グルコースを構成糖とし、
(B)α-1,4結合を介して連結したグルコース重合度3以上の直鎖状グルカンの一端に位置する非還元末端グルコース残基にα-1,4結合以外の結合を介して連結したグルコース重合度1以上の分岐構造を有し、
(C)イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを生成する。 - 生体内フェノール化合物が、フェノール及び/又はp-クレゾールである請求項1記載の生体内フェノール化合物低減剤。
- 前記分岐α-グルカン混合物が、イソマルトデキストラナーゼ消化により、イソマルトースを消化物の固形物当たり5質量%以上70質量%以下生成する分岐α-グルカン混合物であることを特徴とする請求項1又は2記載の生体内フェノール化合物低減剤。
- 前記分岐α-グルカン混合物が、下記(D)の特徴を有する分岐α-グルカン混合物である請求項1乃至3のいずれかに記載の生体内フェノール化合物低減剤:
(D)高速液体クロマトグラフ法(酵素-HPLC法)により求めた水溶性食物繊維含量が40質量%以上である。 - 前記分岐α-グルカン混合物が、下記(E)及び(F)の特徴を有する分岐α-グルカン混合物である請求項1乃至4のいずれかに記載の生体内フェノール化合物低減剤:
(E)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基の比が1:0.6乃至1:4の範囲にある;及び
(F)α-1,4結合したグルコース残基とα-1,6結合したグルコース残基との合計が全グルコース残基の55%以上を占める。 - 腸内菌叢を改善する作用を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の生体内フェノール化合物低減剤。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の生体内フェノール化合物低減剤を含有してなる生体内フェノール化合物低減用の飲食物(但し、アレルギー性皮膚炎を緩和するための飲食物を除く)。
- 皮膚性状の改善に用いられる請求項1乃至6のいずれかに記載の生体内フェノール化合物低減剤又は請求項7記載の生体内フェノール化合物低減用の飲食物。
- 皮膚性状の改善が、皮膚ターンオーバーの改善である請求項8記載の生体内フェノール化合物低減剤又は生体内フェノール化合物低減用の飲食物。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017084608 | 2017-04-21 | ||
| JP2017084608 | 2017-04-21 | ||
| PCT/JP2018/014905 WO2018193897A1 (ja) | 2017-04-21 | 2018-04-09 | 生体内フェノール化合物低減剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO2018193897A1 JPWO2018193897A1 (ja) | 2020-02-27 |
| JP7141387B2 true JP7141387B2 (ja) | 2022-09-22 |
Family
ID=63856710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019513560A Active JP7141387B2 (ja) | 2017-04-21 | 2018-04-09 | 生体内フェノール化合物低減剤 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7141387B2 (ja) |
| TW (1) | TWI786105B (ja) |
| WO (1) | WO2018193897A1 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007320891A (ja) | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Im Press Kk | 経口用皮膚美容促進組成物 |
| WO2008136331A1 (ja) | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | 分岐α-グルカン及びこれを生成するα-グルコシル転移酵素とそれらの製造方法並びに用途 |
| JP2014148467A (ja) | 2013-01-31 | 2014-08-21 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 血中クレゾール低下剤 |
| WO2016136624A1 (ja) | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 株式会社林原 | 免疫調節剤及びその用途 |
-
2018
- 2018-04-09 WO PCT/JP2018/014905 patent/WO2018193897A1/ja not_active Ceased
- 2018-04-09 JP JP2019513560A patent/JP7141387B2/ja active Active
- 2018-04-17 TW TW107112967A patent/TWI786105B/zh active
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007320891A (ja) | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Im Press Kk | 経口用皮膚美容促進組成物 |
| WO2008136331A1 (ja) | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo | 分岐α-グルカン及びこれを生成するα-グルコシル転移酵素とそれらの製造方法並びに用途 |
| JP2014148467A (ja) | 2013-01-31 | 2014-08-21 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 血中クレゾール低下剤 |
| WO2016136624A1 (ja) | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 株式会社林原 | 免疫調節剤及びその用途 |
Non-Patent Citations (6)
| Title |
|---|
| Journal of the Chinese Nutrition Society,1994年,Vol.19, No.3,p.221-232 |
| Microbial Ecology in Health and Disease,2009年,Vol.21,p.221-227 |
| Microbial Ecology in Health and Disease,2009年,Vol.21,p.50-56 |
| 日本家政学会誌,1993年,Vol.44, No.4,p.245-254 |
| 表面科学,2007年,Vol.28, No.3,p.164-168 |
| 難消化性デキストリンの特性と用途[online],2015年09月10日,[2018年6月4日検索] 、インターネット<URL:http://www.alic.go.jp/joho-d/joho08_000547.html> |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2018193897A1 (ja) | 2018-10-25 |
| TWI786105B (zh) | 2022-12-11 |
| JPWO2018193897A1 (ja) | 2020-02-27 |
| TW201902491A (zh) | 2019-01-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Sawale et al. | Isomaltulose (palatinose)–an emerging carbohydrate | |
| AU2002364298B2 (en) | Stimulation of the immune system with polydextrose | |
| EP1513942B1 (de) | Galactosyl-isomalt, verfahren zu seiner herstellung und verwendung | |
| EP2977052B1 (en) | Agent for lifestyle-related disease and oral composition comprising same | |
| EP2754444B1 (en) | Composition for improving in vivo metabolism parameter | |
| JP2006502103A (ja) | 縮合パラチノース及びその製造方法 | |
| JP2010100583A (ja) | 脂質代謝改善剤 | |
| JP2006512298A (ja) | 水素化形態の縮合パラチノース | |
| JP2018024619A (ja) | 持久力向上剤 | |
| JP5442243B2 (ja) | 腎障害抑制剤 | |
| JP7217089B2 (ja) | 血糖値上昇抑制剤及びこれを含んでなる経口組成物 | |
| JP7141387B2 (ja) | 生体内フェノール化合物低減剤 | |
| KR100401350B1 (ko) | 비환원성당질,그제조방법및용도 | |
| JP5222299B2 (ja) | 脂肪吸収抑制組成物 | |
| JP7854503B2 (ja) | ビフィドバクテリウム・ブレーベのオリゴ糖資化促進用組成物 | |
| JP2021155374A (ja) | 腸内エクオール産生菌増加剤、エクオール産生促進剤、及び血中エクオール濃度上昇剤 | |
| JP7466162B2 (ja) | 乳酸菌およびビフィズス菌増殖促進剤 | |
| KR20240161925A (ko) | 류코노스톡 메젠테로이드 mksr 유래 당전이 효소로 제조된 신규 당류, 이의 용도 및 이의 제조 방법 | |
| JP2020158440A (ja) | 二次胆汁酸の生成抑制剤 | |
| CN107106579A (zh) | 兜甲蛋白减少的抑制/改善剂、谷氨酰胺转胺酶3激活剂和皮肤角质层角质化包膜的形成促进/结构增强剂 | |
| IL165448A (en) | Galactosyl isomalt compositions and methods for producing galactosyl isomalt | |
| HK1062874B (en) | Mixtures of fructose and lactose as a low-calorie bulk sweetener with reduced glycemic index |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20210114 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20210114 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210329 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220317 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220516 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20220516 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220817 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220909 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7141387 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |













