JP7141981B2 - 建て方調整用計測器及び建て入れ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、構真柱の建て入れに用いられる建て方調整用計測器及び建て入れ方法に関する。
地下階を有するコンクリート構造物を構築する方法の一つとして逆打ち工法が知られている。逆打ち工法は、1階の床を施工してから地上階の施工と地下階の施工とを同時に進める工法である。地下階の施工は、地下1階、地下2階と上から順に構築される。逆打ち工法で上から順に造られる床を支える柱が構真柱であり、構真柱はコンクリート構造物の本設柱となる。
特開平5-5391号公報には、構真柱の建込架台及び建込治具が記載されている。この建込架台は、構真柱建込位置の地表に設置され、構真柱を鉛直方向に案内するガイド部を備える。建込治具は構真柱を吊り上げるときに用いられる治具であり、構真柱は建込治具を介して揚重機によって吊り上げられる。揚重機は、構真柱がガイド部によって鉛直方向に案内された状態で構真柱を吊り下げる。この建込治具は、構真柱の重心が吊中心となるように治具本体の上端に配置されると共にワイヤが接続される吊孔と、吊孔に接続されたワイヤと揚重機のフックとの間に介在するローラシャックルとを備え、この吊孔とローラシャックルによって構真柱の鉛直性の確保を図っている。
特開2014-80836号公報には、構真柱の鉛直精度管理方法が記載されている。この鉛直精度管理方法では、構真柱の外側に構真柱に略平行となるように配置される測定管と、測定管の下端に設けられるターゲット板と、測定管を介して鉛直上方からターゲット板に向かってレーザ光を照射するレーザ鉛直器とが用いられる。ターゲット板には照射されたレーザ光によって構真柱の位置を示すポイントが表示され、このポイントを基に構真柱の建て入れが修正される。
特開平5-5391号公報 特開2014-80836号公報
構真柱は後に本設の柱となるため、構真柱の鉛直性の確保は非常に重要である。すなわち、構真柱の鉛直性としては非常に高い精度が求められる。ところで、前述した構真柱の建込架台及び建込治具では、治具本体の上端に配置される吊孔とローラシャックルによって構真柱の鉛直性の確保を図っている。しかしながら、この建込架台及び配置される吊孔の位置精度が不十分である場合、構真柱の鉛直性の精度が低下する懸念がある。
前述した構真柱の鉛直精度管理方法では、構真柱に平行となるように測定管を配置すると共に、ターゲット板を測定管の下端に配置して、レーザ鉛直器を測定管の上端に配置する。しかしながら、ターゲット板を下端に取り付けた上で掘削孔に挿入された構真柱に対して平行に測定管を配置し、更に測定管の上端にレーザ鉛直器を配置しなければならない。また、測定管及びターゲット板を構真柱と共に掘削孔に上から挿入しなければならないので、装置の配置を容易に行うことができないという問題がある。更に、ターゲット板及びレーザ鉛直器の配置位置がずれた場合には、構真柱の鉛直性の精度が低下する可能性がある。
本発明は、構真柱の鉛直性の精度を高めることできると共に、装置の配置を容易に行うことできる建て方調整用計測器及び建て入れ方法を提供することを目的とする。
本発明に係る建て方調整用計測器は、構真柱の建て入れに用いられる建て方調整用計測器であって、構真柱の外面に対向する位置に配置され、構真柱の外面にレーザ光を照射して構真柱の外面にレーザ墨出線を表示する墨出器と、構真柱の外面に対向する位置に配置され、構真柱の外面との距離を計測する距離計測器と、距離計測器によって計測された距離を表示する表示器と、を備える。
この建て方調整用計測器では、墨出器が構真柱の外面にレーザ光を照射して構真柱の外面にレーザ墨出線を表示する。よって、予め構真柱に対して墨出しを行い、建て入れ時に墨出器からレーザ光を構真柱の外面に照射してレーザ墨出線を表示することにより、構真柱の鉛直性の確保を高精度且つ容易に行うことができる。また、この建て方調整用計測器では、構真柱の外面に対向する位置に配置された距離計測器が構真柱の外面との距離を計測し、距離計測器によって計測された距離は表示器に表示される。従って、距離計測器と構真柱の外面との距離を表示器が表示することにより、掘削孔における構真柱の位置精度を高めることができる。更に、墨出器がレーザ墨出線を構真柱の外面に表示すると共に、表示器が距離計測器と構真柱の外面との距離を表示することにより、掘削孔における構真柱の位置と傾き具合とを同時に把握できるので、構真柱の鉛直性の精度を高めることができる。また、この建て方調整用計測器では、墨出器と距離計測器を構真柱の外面に対向する位置に配置すればよいので、装置を掘削孔に上から挿入する必要がない。従って、装置の構成を簡易にすることができると共に、装置の配置を容易に行うことができる。
また、構真柱の外面を囲む複数の墨出器と、構真柱の外面を囲む複数の距離計測器と、を備えてもよい。この場合、構真柱に対し、複数の方向から墨出しを行うと共に、複数の方向から構真柱の外面との距離を計測する。従って、構真柱の鉛直性を一層高めることができる。
本発明に係る構真柱の建て入れ方法は、ケーシングの内側に挿入される構真柱の建て入れ方法であって、ケーシングの上面における構真柱の外面に対向する位置に建て方調整用計測器の距離計測器及び墨出器を配置する工程と、墨出器が構真柱の外面にレーザ光を照射して構真柱の外面にレーザ墨出線を表示する工程と、距離計測器が距離計測器から構真柱の外面までの距離を計測する工程と、構真柱の外面までの距離を表示器に表示する工程と、を備える。
この建て入れ方法では、墨出器が構真柱の外面にレーザ光を照射してレーザ墨出線を表示する。従って、予め構真柱に対して墨出しを行い、建て入れ時に墨出器からレーザ光を構真柱の外面に照射することにより、構真柱の鉛直性の確保を高精度且つ容易に行うことができる。また、この建て入れ方法では、距離計測器が構真柱の外面との距離を計測し、計測された距離は表示器に表示される。従って、距離計測器と構真柱の外面との距離を表示器が表示することによって、掘削孔における構真柱の位置精度を高めることができる。更に、レーザ墨出線の表示、及び距離計測器と構真柱の外面との距離の表示を同時に行うことにより、構真柱の位置及び傾き具合を同時に把握できるので、構真柱の状態を高精度に把握できると共に構真柱の鉛直性の精度を更に高めることができる。また、この建て入れ方法では、墨出器と距離計測器をケーシングの上面における構真柱の外面に対向する位置に配置すればよいので、装置を掘削孔に上から挿入する必要がない。従って、装置の構成を簡易にすることができると共に、装置の配置を容易に行うことができる。
本発明によれば、構真柱の鉛直性の精度を高めることできると共に、装置の配置を容易に行うことできる。
実施形態に係る建て方調整用計測器を示す平面図である。 図1の建て方調整用計測器の墨出器及び距離計測器を模式的に示す斜視図である。 図2の墨出器及び距離計測器の配置の例を示す縦断面図である。 図1の建て方調整用計測器の機能を示す例示的なブロック図である。 図1の建て方調整用計測器の表示器に表示される構真柱管理画面の例を示す図である。 実施形態に係る建て入れ方法の各工程の例を示すフローチャートである。 (a)、(b)、(c)及び(d)のそれぞれは、図6の各工程における構真柱の建て入れの状態を模式的に示す縦断面図である。
以下では、図面を参照しながら本開示に係る建て方調整用計測器及び建て入れ方法の実施形態について詳細に説明する。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解を容易にするため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
本明細書において、「建て方調整用計測器」は、建て入れられる構真柱の位置及び鉛直性を調整するときに用いられる構真柱の計測器である。「鉛直性」及び「鉛直度」とは、柱状部材の鉛直の度合を示しており、鉛直方向に沿って柱状部材が延びる場合には鉛直性が高いことを示しており、鉛直方向からの柱状部材のずれ(傾き)が大きいほど鉛直性が低いことを示している。
図1は、建て方調整用計測器1の配置の例を示す平面図である。図2は、実施形態に係る建て方調整用計測器1の配置の例を示す斜視図である。図1及び図2に示されるように、構真柱Pは、例えば、円筒状とされたケーシングCの内側に挿入されており、ケーシングCの内側における構真柱Pの位置及び鉛直度が建て方調整用計測器1によって調整される。
構真柱Pは、例えば、ウェブP2が十字状に交差するクロス型H鋼である。すなわち、構真柱Pは、構真柱Pの長手方向に直交する断面において、互いに異なる方向に放射状に延びる4本のウェブP2と、4本のウェブP2の合流部P3との反対側の端部に位置する4本のフランジ部P4とを備える。本実施形態において、構真柱Pの外面P1とは、フランジ部P4のウェブP2との反対側(外側)を向く面を示している。
建て方調整用計測器1は、例えば、ケーシングCの内側における構真柱Pの位置を自動で計測する自動計測器である。建て方調整用計測器1は、複数の墨出器2と、複数の距離計測器3とを含む。例えば、構真柱Pを囲むように3台の墨出器2、及び3台の距離計測器3が配置されている。墨出器2はレーザ墨出器である。
一例として、3台の墨出器2、及び3台の距離計測器3が3方向から構真柱Pを囲むように配置される。この場合、機器のコストの増大を抑えることができると共に、残りの1方向を空けることができ、この残りの1方向の箇所にケーシングCに取り付ける鉄筋かごF(図7参照)を受ける架台を設置することができる。
建て方調整用計測器1は複数の支持部材5を備えており、複数の支持部材5のそれぞれに墨出器2及び距離計測器3が載せられる。例えば、墨出器2及び距離計測器3は、共に、支持部材5の上面の中心に載せられる。支持部材5は、例えば、ケーシングCの上面に載せられると共に、ケーシングCの上面において直線状に延びている。支持部材5は、例えば、ケーシングCの上面に載せられる板状部材6と、板状部材6の上面6bに載せられる中空部材7とを含む。
板状部材6及び中空部材7は、例えば、アルミニウム製である。この場合、板状部材6はアルミフラットバーであり、中空部材7はアルミ角パイプ(アングル角パイプ)であってもよい。このように、支持部材5がアルミニウム製である場合、支持部材5を軽量化させることができる。
例えば、板状部材6の重量は、6kg以上且つ7kg以下であり、一例として6.7kgである。中空部材7の重量は、7kg以上且つ8kg以下であり、一例として7.35kgである。例えば、1台の墨出器2、1台の距離計測器3、板状部材6及び中空部材7の重量の合計は15kg程度である。従って、建て方調整用計測器1では軽量化が実現されており、墨出器2、距離計測器3、板状部材6及び中空部材7を1人の作業者が配置することも可能である。
例えば、板状部材6の長さL1は、1m以上且つ5m以下であり、一例として3mである。板状部材6の厚さT1は、5cm以上且つ15cm以下であり、一例として9cmである。また、板状部材6の幅B1は、70cm以上且つ130cm以下であり、一例として100cmである。但し、長さL1、厚さT1及び幅B1の値は、上記に限られず適宜変更可能である。
例えば、中空部材7の長さL2は、1m以上且つ5m以下であり、一例として3mである。中空部材7の幅B2は、50cm以上且つ100cm以下であり、一例として75cmである。中空部材7の高さHは、50cm以上且つ100cm以下であり、一例として75cmである。また、中空部材7の厚さT2は、2cm以上且つ3cm以下であり、一例として2.5cmである。但し、長さL2、幅B2、高さH及び厚さT2の値は、上記に限られず適宜変更可能である。
例えば、板状部材6の長手方向D1の一端6c及び他端6dのそれぞれは、中空部材7の長手方向D1の一端7b及び他端7cのそれぞれに揃えられる。また、板状部材6の幅方向D2の構真柱P側を向く端部6fは、中空部材7の幅方向D2の構真柱P側を向く端部7dに揃えられる。例えば、中空部材7の上面7fには、基準となる墨7gが長手方向D1に沿って延びており、墨7gの位置をゼロとして墨出器2及び距離計測器3が中空部材7に支持される。
図3に示されるように、例えば、墨出器2は距離計測器3の上方に配置される自動墨出器であってもよい。一例として、中空部材7の上面7fには、墨出器2を載置する載置部材8がネジNによって固定されており、載置部材8と中空部材7との間に距離計測器3が配置される。
載置部材8は、中空部材7の上面7fに固定されると共に長手方向D1に沿って並ぶ一対の固定部8bと、各固定部8bの載置部材8の内側の端部から立ち上がる一対の立ち上がり部8cと、一対の立ち上がり部8cの上端の間で長手方向D1に沿って延在する上板部8dとを備える。墨出器2は上板部8dに載せられる。但し、墨出器2を載せる載置部材8の構成は、上記の例に限られず適宜変更可能である。
例えば、構真柱Pには予め墨を出しておき、図2に示されるように、構真柱Pの建て入れ時に墨出器2からレーザ光Aを照射して構真柱Pの外面P1に鉛直方向に延びるレーザ墨出線Eを表示する。ここで、「レーザ墨出線」とは、レーザ墨出器から対象物に向かって照射されたレーザ光によって当該対象物に表示される線を示している。
構真柱Pの位置及び傾きは、構真柱Pの墨がレーザ墨出線Eに合うように調整される。構真柱Pの墨は、例えば、構真柱Pに貼り付けられたスケールテープP5であってもよい。また、構真柱Pには構真柱Pの傾きを計測する傾斜計が取り付けられており、構真柱Pは傾斜計がゼロであるときに確認した構真柱Pの天端の位置(読み値)に合わせて調整されてもよい。
図1及び図4に示されるように、建て方調整用計測器1は、例えば、3台の距離計測器3と、制御部10と、表示器20とを備える。以下では、3台の距離計測器3を識別するときには、各距離計測器3を第1距離計測器3b、第2距離計測器3c及び第3距離計測器3dと称することがある。表示器20は、例えば、建て入れされる構真柱Pの周囲に設けられており、構真柱Pの建て入れ作業を行う作業者が視認可能な位置に配置されている。
制御部10は、一例として、コンピュータに設けられており、第1距離計測器3b、第2距離計測器3c、第3距離計測器3d及び表示器20のそれぞれと通信可能とされている。制御部10が設けられるコンピュータは、一例として、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等を実行するプロセッサ(例えばCPU)と、ROM及びRAM等によって構成される主記憶部と、ハードディスク又はフラッシュメモリ等で構成される補助記憶部と、ネットワークカード又は無線通信モジュールで構成される通信制御部と、キーボード又はマウス等の入力装置とを備える。
制御部10のコンピュータの各機能要素は、プロセッサ又は主記憶部に所定のソフトウェアを読み込ませて当該ソフトウェアを実行することによって実現される。プロセッサは、当該ソフトウェアに従って、前述した通信制御部等を動作させ、主記憶部又は補助記憶部におけるデータの読み出し又は書き出しを行う。コンピュータの処理に必要なデータ及びアプリケーションは主記憶部又は補助記憶部に格納される。
第1距離計測器3b、第2距離計測器3c及び第3距離計測器3dは、構真柱Pから見て互いに異なる方向に配置されており、互いに異なる方向から構真柱Pとの距離K1,K2,K3が計測される。第1距離計測器3b、第2距離計測器3c及び第3距離計測器3dのそれぞれは、非接触式のセンサであって、例えば、レーザ距離センサである。
この場合、第1距離計測器3b、第2距離計測器3c及び第3距離計測器3dのそれぞれは、構真柱Pの外面P1にレーザ光を照射し、外面P1から反射されたレーザ光を受光することにより、外面P1との距離K1,K2,K3が計測される。具体的には、第1距離計測器3b、第2距離計測器3c及び第3距離計測器3dのそれぞれは、レーザ光を出力する出力部と、レーザ光を受光する受光部とを有する。
制御部10は、各距離計測器3と構真柱Pの外面P1との距離を計算する計算部13を有する。計算部13は、前述した各距離計測器3の出力部がレーザ光を外面P1に出力してから受光部が外面P1からのレーザ光を受光するまでの時間を計測することによって外面P1との距離K1,K2,K3をリアルタイムで計算する。
制御部10は、例えば、受信した各種情報を記憶する記憶部11と、記憶部11に記憶されている各種情報の表示器20への表示制御を行う表示制御部12と、前述した計算部13とを備える。表示制御部12は、計算部13によって計算された各距離計測器3と構真柱Pの外面P1との距離K1,K2,K3を表示器20に表示する。表示器20は、パーソナルコンピュータ又はノートパソコン等の情報端末のディスプレイ、及び、携帯電話又はタブレット等の携帯端末のディスプレイを含んでいる。
図5は、表示制御部12が表示器20に表示する距離K1,K2,K3を含む例示的な構真柱管理画面Mを示している。建て方調整用計測器1は、例えば、複数の構真柱Pに対して距離K1,K2,K3を計測し、構真柱管理画面Mは複数の構真柱Pを識別する構真柱番号M1を表示する。
前述したように、計算部13は、各距離計測器3の出力部がレーザ光を外面P1に出力してから受光部が外面P1からのレーザ光を受光するまでの時間を計測することによって外面P1との距離K1,K2,K3を計算する。しかしながら、計算部13は、距離K1,K2,K3に対してオフセット値を減算又は加算した値を構真柱Pとの構真柱距離として計算してもよい。この場合、構真柱管理画面Mは、距離K1,K2,K3を表示するレーザ距離表示部M2、オフセット値表示部M3及び構真柱距離表示部M4を表示する。なお、図5では、オフセット値表示部M3に表示されているオフセット値がゼロである例を示している。
次に、本実施形態に係る構真柱Pの建て入れ方法について図6、図7(a)、図7(b)、図7(c)及び図7(d)を参照しながら説明する。本実施形態において、構真柱Pは掘削孔Jに建て入れされる。図6は、構真柱Pの建て入れ方法の各工程の例を示すフローチャートである。図7(a)、図7(b)、図7(c)及び図7(d)のそれぞれは、構真柱Pの建て入れ方法の各工程における掘削孔J及び構真柱Pの状態遷移を示している。
まず、図7(a)及び図7(b)に示されるように、構真柱Pが挿入される杭孔である掘削孔Jを掘削する(ステップZ1)。例えば、掘削孔Jは、アースドリル機の掘削によって形成される。次に、スライムクリーナーを掘削孔Jに挿入して掘削孔Jのスライムを除去し(ステップZ2)、掘削孔Jに鉄筋かごFを配置する(ステップZ3)。
図7(c)に示されるように、掘削孔Jに鉄筋かごFを配置した後には、揚重機で構真柱Pを吊り上げ、掘削孔Jの直上に構真柱Pが位置するように構真柱Pの位置調整を行い、構真柱Pを吊り降ろして掘削孔Jに構真柱Pを挿入する(ステップZ4)。そして、掘削孔Jの上端の地面Yにおける構真柱Pの周囲に建て方調整用計測器1を配置する(ステップZ5)。このとき、図1及び図2に示されるように、複数(例えば3台)の支持部材5、複数の距離計測器3、及び複数の墨出器2を支持部材5の周囲に配置する。
支持部材5、距離計測器3及び墨出器2を配置した後には、複数の墨出器2のそれぞれから構真柱Pにレーザ光Aを照射して構真柱Pの外面P1にレーザ墨出線Eを表示する(ステップZ6)。そして、複数の距離計測器3のそれぞれが構真柱Pの外面P1との距離K1,K2,K3を計測し(ステップZ7)、計測された距離K1,K2,K3を表示制御部12が表示器20(例えば構真柱管理画面M)に表示する(ステップZ8)。
以上のように構真柱Pの外面P1にレーザ墨出線Eを表示すると共に距離K1,K2,K3を表示器20に表示することにより、構真柱Pの建て入れを行う作業者は掘削孔Jに挿入されている構真柱Pの位置と鉛直度を把握することが可能となる。構真柱Pの位置及び鉛直度を把握した上で構真柱Pの建て入れの修正を行い(ステップZ9)、構真柱Pの鉛直度が確保できていない場合には(ステップZ10においてNO)、構真柱Pの建て入れの修正を継続する。一方、構真柱Pの鉛直度を確保できている場合には、図7(d)に示されるように、構真柱Pの建て入れ後に掘削孔JにコンクリートQを打設し(ステップZ11)、一連の工程が完了する。
続いて、本実施形態に係る建て方調整用計測器1及び建て入れ方法から得られる作用効果について詳細に説明する。図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る建て入れ方法、及び建て方調整用計測器1では、墨出器2が構真柱Pの外面P1にレーザ光Aを照射して構真柱Pの外面P1にレーザ墨出線Eを表示する。よって、予め構真柱Pに対してスケールテープP5等で墨出しを行い、建て入れ時に墨出器2からレーザ光Aを構真柱Pの外面P1に照射してレーザ墨出線Eを表示することにより、構真柱Pの鉛直性の確保を高精度且つ容易に行うことができる。
また、建て方調整用計測器1では、構真柱Pの外面P1に対向する位置に配置された距離計測器3が構真柱Pの外面P1との距離K1,K2,K3を計測し、距離計測器3によって計測された距離K1,K2,K3は表示器20に表示される(例えば図5参照)。従って、距離計測器3と構真柱Pの外面P1との距離K1,K2,K3を表示器20が表示することにより、掘削孔Jにおける構真柱Pの位置精度を高めることができる。
更に、墨出器2がレーザ墨出線Eを構真柱Pの外面P1に表示すると共に、表示器20が距離計測器3と構真柱Pの外面P1との距離K1,K2,K3を表示することにより、掘削孔Jにおける構真柱Pの位置と傾き具合とを同時に把握できるので、構真柱Pの鉛直性の精度を高めることができる。また、建て方調整用計測器1では、墨出器2と距離計測器3を構真柱Pの外面P1に対向する位置に配置すればよいので、装置を掘削孔Jに上から挿入する必要がない。従って、装置の構成を簡易にすることができると共に、装置の配置を容易に行うことができる。
本実施形態に係る建て方調整用計測器1は、構真柱Pの外面P1を囲む複数の墨出器2と、構真柱Pの外面P1を囲む複数の距離計測器3と、を備える。従って、構真柱Pに対し、複数の方向から各墨出器2が外面P1にレーザ墨出線Eを表示することによって、構真柱Pの傾き具合を高精度に把握することができる。
更に、複数の方向から各距離計測器3が距離K1,K2,K3のそれぞれを計測する。従って、複数の方向における距離K1,K2,K3を計測することによって、掘削孔Jにおける構真柱Pの位置を高精度に把握することができる。従って、構真柱Pの鉛直性及び位置の精度を一層高めることができる。
以上、本開示に係る建て方調整用計測器1及び建て入れ方法の実施形態について説明した。しかしながら、本発明に係る建て方調整用計測器及び建て入れ方法は、前述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲において変形し、又は他のものに適用されたものであってもよい。すなわち、建て方調整用計測器の各部の形状、大きさ、数、材料及び配置態様、並びに、建て入れ方法の各工程の内容及び順序は、上記の要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、前述の実施形態では、各距離計測器3(第1距離計測器3b、第2距離計測器3c及び第3距離計測器3dのそれぞれ)がレーザ光によって構真柱Pの外面P1との距離K1,K2,K3を計測する例について説明した。しかしながら、距離計測器3と構真柱Pの外面P1との距離K1,K2,K3を計測する手段は、レーザ光でなくてもよく、適宜変更可能である。
また、前述の実施形態では、ウェブP2が十字状に交差するクロス型H鋼である構真柱Pについて説明した。しかしながら、構真柱の種類及び形状は、クロス型H鋼に限られず、適宜変更可能である。
1…建て方調整用計測器、2…墨出器、3…距離計測器、3b…第1距離計測器、3c…第2距離計測器、3d…第3距離計測器、5…支持部材、6…板状部材、6b…上面、6c…一端、6d…他端、6f…端部、7…中空部材、7b…一端、7c…他端、7d…端部、7f…上面、7g…墨、8…載置部材、8b…固定部、8c…立ち上がり部、8d…上板部、10…制御部、11…記憶部、12…表示制御部、13…計算部、20…表示器、A…レーザ光、B1,B2…幅、C…ケーシング、D1…長手方向、D2…幅方向、E…レーザ墨出線、F…鉄筋かご、J…掘削孔、K1,K2,K3…距離、M…構真柱管理画面、M1…構真柱番号、M2…レーザ距離表示部、M3…オフセット値表示部、M4…構真柱距離表示部、N…ネジ、P…構真柱、P1…外面、P2…ウェブ、P3…合流部、P4…フランジ部、P5…スケールテープ、Q…コンクリート、Y…地面。

Claims (2)

  1. 構真柱の建て入れに用いられる建て方調整用計測器であって、
    前記構真柱の外面に対向する位置に配置され、前記構真柱の外面にレーザ光を照射して前記構真柱の外面にレーザ墨出線を表示する墨出器と、
    前記構真柱の外面に対向する位置に配置され、前記構真柱の外面との距離を計測する距離計測器と、
    前記距離計測器によって計測された距離を表示する表示器と、
    を備え
    前記構真柱の外面を囲む複数の前記墨出器と、
    前記構真柱の外面を囲む複数の前記距離計測器と、
    を備える建て方調整用計測器。
  2. ケーシングの内側に挿入される構真柱の建て入れ方法であって、
    前記ケーシングの上面における前記構真柱の外面に対向する位置に建て方調整用計測器の距離計測器及び墨出器を配置する工程と、
    前記墨出器が前記構真柱の外面にレーザ光を照射して前記構真柱の外面にレーザ墨出線を表示する工程と、
    前記距離計測器が前記距離計測器から前記構真柱の外面までの距離を計測する工程と、
    前記構真柱の外面までの距離を表示器に表示する工程と、
    を備える構真柱の建て入れ方法。
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