JP7157724B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
近年のハイブリッド電気自動車(Hybrid Electrical Vehicle)は、クラッチを切断した状態でエンジンの動力によって発電機を発電させ、少なくとも発電機から供給される電力に基づいて電動機が出力する動力により駆動輪を駆動するハイブリッド走行モードと、クラッチを接続した状態で少なくともエンジンが出力する動力により駆動輪を駆動するエンジン走行モードと、を含む複数の走行モードを有するものがある。
また、このようなハイブリッド電気自動車(以下、ハイブリッド車両とも称する)において、エンジンが、エンジンの動力により駆動する機械式ポンプによって冷却されるものがある。ハイブリッド車両では、内燃機関等の不具合を発生しないように、内燃機関の温度を適切に管理している。
例えば、特許文献1に記載のハイブリッド車両では、エンジンの暖気前(低水温時)に、エンジンとモータとの出力配分を調整することが記載されている。
特許第4337772号公報
しかしながら、特許文献1には、エンジンの高温時の制御について何ら記載されていない。ハイブリッド走行モードとエンジン走行モードとを切り替え可能なハイブリッド車両において、エンジンの冷却に機械式ポンプを用いた場合、クラッチが締結しているときには機械式ポンプの回転は駆動輪の回転に依存するのに対し、クラッチが開放しているときには機械式ポンプの回転は駆動輪の回転に依存しないといった特性がある。
ハイブリッド走行モードでは、機械式ポンプの回転は駆動輪の回転に依存しないため、エンジンを冷却するために改善の余地があった。
本発明は、ハイブリッド走行モードとエンジン走行モードとを切り換え可能なハイブリッド電気自動車において内燃機関を適切に冷却できる車両の制御装置を提供する。
第1発明は、
内燃機関と、
前記内燃機関の動力により前記内燃機関に冷却水を供給するポンプと、
前記内燃機関の動力により発電する発電機と、
前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電器と、
前記発電機から供給される電力に基づいて駆動輪を駆動する電動機と、
前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力の伝達経路を断接する断接部と、を備え、
前記断接部を切断した状態で前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させ、少なくとも前記発電機から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動する第1走行モードと、
前記断接部を接続した状態で少なくとも前記内燃機関が出力する動力により前記駆動輪を駆動する第2走行モードと、
を含む複数の走行モードによって走行可能な車両の制御装置であって、
前記第1走行モードでは、前記発電機及び前記蓄電器から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動して前記車両を走行可能であり、
前記第1走行モードで前記車両を走行中に、前記内燃機関の温度が所定値以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、前記内燃機関の回転数を増加させ、前記蓄電器から供給される電力を増加させ、前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させる発電量を減少させる
第2発明は、
内燃機関と、
前記内燃機関の動力により前記内燃機関に冷却水を供給するポンプと、
前記内燃機関の動力により発電する発電機と、
前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電器と、
前記発電機から供給される電力に基づいて駆動輪を駆動する電動機と、
前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力の伝達経路を断接する断接部と、を備え、
前記断接部を切断した状態で前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させ、少なくとも前記発電機から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動する第1走行モードと、
前記断接部を接続した状態で少なくとも前記内燃機関が出力する動力により前記駆動輪を駆動する第2走行モードと、
を含む複数の走行モードによって走行可能な車両の制御装置であって、
前記第2走行モードにおいては、前記内燃機関が出力する動力に、前記蓄電器から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力を足し合わせて、前記駆動輪を駆動可能であって、
前記内燃機関の温度が所定値以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、
前記第1走行モードで前記車両を走行中においては、前記内燃機関の回転数を増加させ、
前記第2走行モードで前記車両を走行中においては、前記蓄電器から供給する電力を増加させ、前記内燃機関の出力を減少させる。
本発明によれば、ハイブリッド走行モードとエンジン走行モードとを切り換え可能なハイブリッド電気自動車において内燃機関を適切に冷却できる。
ハイブリッド走行モードとエンジン走行モードとを切り換え可能なハイブリッド電気自動車(車両)の内部構成を示すブロック図である。 第1ハイブリッド走行モードにおける動力及び電力の伝達を示す図である。 第2ハイブリッド走行モードにおける動力及び電力の伝達を示す図である。 第1エンジン走行モードにおける動力及び電力の伝達を示す図である。 第2エンジン走行モードにおける動力及び電力の伝達を示す図である。 走行モードを制御する制御装置の内部構成を示すブロック図である。 エンジン冷却制御のフロー図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態のハイブリッド電気自動車(以下、単に「車両」という。)は、エンジンENGと、発電機GENと、モータMOTと、第1インバータINV1と、第2インバータINV2と、バッテリBATと、ロックアップクラッチ(以下、単に「クラッチ」という。)CLと、制御装置100と、電圧制御装置(VCU:Voltage Control Unit)101と、エンジン温度センサー106と、を備える。なお、図1において、太い実線は機械連結を示し、二重点線は電力配線を示し、細い実線の矢印は制御信号又は検出信号を示す。
エンジンENGは、クラッチCLが切断された状態で、発電機GENを駆動する。一方、クラッチCLが締結されると、エンジンENGが出力した動力は、車両が走行するための機械エネルギーとして、クラッチCL、ギアボックス(不図示)、ディファレンシャルギヤ10及び駆動軸11等を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。なお、ここで、ギアボックスは、変速段又は固定段を含み、エンジンENGからの動力を所定の変速比で変速して駆動輪DWに伝達する。ギアボックスにおける変速比は制御装置100からの指示に応じて変更されてもよい。
発電機GENは、エンジンENGの動力によって駆動され、電力を発生する。
モータMOTは、バッテリBAT及び発電機GENの少なくとも一方からの電力供給によって電動機として動作し、車両が走行するための動力を発生する。モータMOTで発生した動力は、ディファレンシャルギヤ10及び駆動軸11を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。また、モータMOTは、車両の制動時には発電機として動作し得る。
クラッチCLは、制御装置100からの指示に応じて、エンジンENGから駆動輪DW,DWまでの動力の伝達経路を切断又は締結する(断接する)。クラッチCLが切断状態であれば、エンジンENGが出力した動力は駆動輪DW,DWに伝達されない。クラッチCLが接続状態であれば、エンジンENGが出力した動力は駆動輪DW,DWに伝達される。
バッテリBATは、直列に接続された複数の蓄電セルを有し、例えば100~200Vの高電圧を供給する。蓄電セルは、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池である。
電圧制御装置101は、モータMOTが電動機として動作する際のバッテリBATの出力電圧を昇圧する。また、電圧制御装置101は、車両の制動時にモータMOTが発電して直流に変換された回生電力をバッテリBATに充電する場合に、モータMOTの出力電圧を降圧する。さらに、電圧制御装置101は、エンジンENGの駆動によって発電機GENが発電して直流に変換された電力を降圧する。電圧制御装置101によって降圧された電力は、バッテリBATに充電される。
エンジン温度センサー106は、エンジンENGの温度TeEを検出する。エンジン温度センサー106によって検出された温度TeEを示す信号は、制御装置100に送られる。
制御装置100は、本発明の車両の制御装置の一例であり、例えば、プロセッサ、メモリ、インターフェース等を備えるECU(Electronic Control Unit)によって実現される。制御装置100の機能的構成について図4を参照しながら説明すると、制御装置100は、エンジン温度取得部110と、後述する走行モードを制御する走行モード制御部120と、走行モードを記憶する走行モード記憶部130と、を備える。エンジン温度取得部110及び走行モード制御部120は、例えば、制御装置100を実現するECUのプロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することによって、又は該ECUのインターフェースによって、その機能を実現できる。走行モード記憶部130は、例えば、ECUがアクセス可能なメモリである。
エンジン温度取得部110は、エンジンENGの温度TeEを取得する。エンジン温度取得部110は、エンジン温度センサー106から制御装置100に送られた温度TeEを示す信号から、温度TeEを取得できる。なお、エンジン温度センサー106は、例えば、エンジンENGの温度TeEをリアルタイムで検出し、該温度TeEを示す信号を制御装置100に送る。これにより、エンジン温度取得部110(即ち制御装置100)は、現在の温度TeEを取得できる。
走行モード制御部120は、エンジンENGの駆動制御を行うエンジン制御部121と、第2インバータINV2の制御によるモータMOTの出力制御を行うモータ制御部122と、第1インバータINV1の制御による発電機GENの出力制御を行う発電機制御部123と、バッテリBATへの電力の入力制御及びバッテリBATからの電力の出力制御を行うバッテリ制御部124と、クラッチCLの断接(開放・締結)制御を行うクラッチ制御部125と、を備える。
走行モード制御部120には、エンジン温度取得部110から送られるエンジンの温度TeEの他に、車両の運転者によるアクセルペダル操作に応じたアクセルペダル開度(AP開度)を示す信号、車速を示す信号、エンジンENGの回転数を示す信号、モータMOTの回転数を示す信号、発電機GENの回転数を示す信号、及びバッテリ情報、を示す信号等が入力される。走行モード制御部120は、これらの信号や情報等に基づいて、クラッチCLの状態、並びに、バッテリBAT、エンジンENG、発電機GEN及びモータMOTの各出力を制御して、車両の走行モードの制御を行う。
走行モード記憶部130は、走行モード制御部120からの走行モードを示す信号を受けて、走行モード制御部120で設定された走行モードを記憶し、また走行モード制御部120からの要求を受けて記憶された走行モードを示す信号を走行モード制御部120に送る。これにより、走行モード制御部120(即ち制御装置100)は、現在の走行モードを取得できる。
[走行モード]
次に、本実施形態の車両の走行モードについて説明する。車両は、「第1ハイブリッド走行モード」、「第2ハイブリッド走行モード」、「第1エンジン走行モード」、「第2エンジン走行モード」、及び「EVモード」で走行可能であり、このうちいずれかの走行モードによって走行する。
なお、以下、第1ハイブリッド走行モード及び第2ハイブリッド走行モードを合わせて、単に「ハイブリッド走行モード」ということがある。また、以下、第1エンジン走行モード及び第2エンジン走行モードを合わせて、単に「エンジン走行モード」ということがある。
[ハイブリッド走行モード]
ハイブリッド走行モードは、本発明における第1走行モードの一例であり、エンジンENGの動力によって発電機GENが発電した電力をモータMOTへ供給し、該電力に応じてモータMOTが出力する動力を主として走行する走行モードである。
[第1ハイブリッド走行モード]
図2Aに示すように、第1ハイブリッド走行モードでは、クラッチCLは開放される(即ち切断状態とされる)。そして、エンジンENGの動力によって発電機GENが発電した電力がモータMOTに供給され、該電力に応じてモータMOTが出力した動力によって駆動輪DW、DWが駆動して、車両が走行する。
[第2ハイブリッド走行モード]
第2ハイブリッド走行モードは、バッテリBATからの電力もモータMOTに供給される点が第1ハイブリッド走行モードと異なる。即ち、図2Bに示すように、第2ハイブリッド走行モードでは、第1ハイブリッド走行モードと同様に、クラッチCLは開放される。そして、エンジンENGの動力によって発電機GENが発電した電力及びバッテリBATが出力した電力がモータMOTに供給され、該電力に応じてモータMOTが出力した動力によって駆動輪DW、DWが駆動して、車両が走行する。第2ハイブリッド走行モードでは、バッテリBATが出力した電力もモータMOTに供給される分、車両が出力可能な駆動力も第1ハイブリッド走行モードより大きくなる。
第1ハイブリッド走行モードと第2ハイブリッド走行モードとの間の移行は、バッテリBATからの電力をモータMOTに供給するか否かを切り替えるだけで行える。即ち、第1ハイブリッド走行モードと第2ハイブリッド走行モードとの間の移行は、クラッチCLの状態の変化が伴わないので、容易且つ迅速に行える。
[エンジン走行モード]
エンジン走行モードは、本発明における第2走行モードの一例であり、エンジンENGが出力する動力を主として走行する走行モードである。
[第1エンジン走行モード]
図3Aに示すように、第1エンジン走行モードでは、クラッチCLが接続されることで、エンジンENGの動力が駆動輪DW、DWに伝達され、エンジンENGの動力によって駆動輪DW、DWが駆動して、車両が走行する。また、第1エンジン走行モードでは、モータMOTは、車両の制動時における発電機としてのみ用いられ、モータMOTが発電した電力は第2インバータINV2及び電圧制御装置101を介してバッテリBATに充電される。
[第2エンジン走行モード]
第2エンジン走行モードは、バッテリBATからの電力がモータMOTに供給され、該電力に応じてモータMOTが出力した動力も駆動輪DW、DWに伝達される点が第1エンジン走行モードと異なる。即ち、図3Bに示すように、第2エンジン走行モードでは、第1エンジン走行モードと同様に、クラッチCLが接続されることで、エンジンENGの動力が駆動輪DW、DWに伝達される。さらに、バッテリBATが出力した電力がモータMOTに供給され、該電力に応じてモータMOTが出力した動力も駆動輪DW、DWに伝達される。これにより、第2エンジン走行モードでは、エンジンENGが出力した動力と、バッテリBATから供給された電力に応じてモータMOTが出力した動力と、によって駆動輪DW、DWが駆動して、車両が走行する。言い換えると、第2エンジン走行モードにおいては、エンジンENGが出力する動力に、バッテリBATから供給される電力に基づいてモータMOTが出力する動力を足し合わせて、駆動輪DW、DWを駆動可能である。
第1エンジン走行モードと第2エンジン走行モードとの間の移行は、バッテリBATからの電力をモータMOTに供給するか否かを切り替えるだけで行える。即ち、第1エンジン走行モードと第2エンジン走行モードとの間の移行は、クラッチCLの状態の変化が伴わないので、容易且つ迅速に行える。
[エンジン冷却機構]
図1に示すように、エンジンENGは、エンジン冷却回路20を循環する冷却水によって冷却される。エンジンENGには、クランク軸12に補器駆動用プーリ13が設けられる。補器駆動用プーリ13にかけ渡された補器ベルト14は、エンジン冷却回路20の冷却ポンプ21を駆動する従動用プーリ15にもかけ渡されており、エンジンENG(クランク軸12)の回転数に応じて冷却ポンプ21が回転する。即ち、冷却ポンプ21は、機械式ポンプであり、エンジンENGの動力によりエンジンENGに冷却水を供給する。
上記したエンジン走行モードでは、クラッチCLが接続される(接続状態)ことでエンジンENGの動力が駆動輪DW、DWに伝達される。そのため、エンジンENGの回転数は駆動輪DW、DWの回転数に依存する。一方、ハイブリッド走行モードでは、クラッチCLが開放される(切断状態)ため、エンジンENGの回転数は駆動輪DW、DWの回転数に依存せず、任意に設定される。
エンジンENGは適切に冷却する必要がある。例えば、他の車両等を牽引する牽引時、長時間の登坂走行など車両に高負荷が要求される状況においては、エンジンENGの温度が上昇し、エンジンENGが熱的に厳しい状況が起こり得る。
そこで、本発明では以下のエンジンENGの温度が所定値以上の場合、エンジン冷却制御が実行される。以下、エンジン冷却制御について図5を参照しながら説明する。
[エンジン冷却制御]
制御装置100では、先ず、エンジン温度取得部110が、エンジン温度センサー106によって検出された温度TeEを示す信号からエンジンENGの温度TeEを取得し、このエンジンENGの温度TeEが所定値Th以上であるか否かを判定する(S1)。なお、所定値Thは、エンジンENGの適正温度より高く、エンジンENGの出力制限がかかる温度より低い温度である。その結果、エンジンENGの温度TeEが所定値Th以上である場合、走行モード制御部120は、走行モード記憶部130から送られた走行モードを示す信号から現在走行中のモードがエンジン走行モードであるか否かを判定する(S2)。
その結果、現在走行中のモードがエンジン走行モードである場合(S2のYES)、バッテリ制御部124は、バッテリBATから供給される電力を増やす(S3)。これにより、エンジン制御部121はエンジンENGの出力を下げることができる。即ち、エンジン走行モードが第1エンジン走行モードである場合、第2エンジン走行モードに移行し、バッテリBATからモータMOTへの電力供給を開始し、エンジンENGが出力した動力と、バッテリBATから供給された電力に応じてモータMOTが出力した動力と、によって駆動輪DW、DWを駆動する。エンジンENGのみによって駆動要求を満たすことができるときであっても、モータMOTを利用することで、モータMOTの出力分、エンジンENGの出力を下げることができ、エンジンENGの負荷を低減できる。
一方、エンジン走行モードが第2エンジン走行モードである場合、バッテリBATからモータMOTへの電力の供給量を現在の供給量よりも増やす。これにより、エンジン制御部121はエンジンENGの出力を下げることができる。この場合も、モータMOTを利用することで、モータMOTの出力を増加した分、エンジンENGの出力を下げることができ、エンジンENGの負荷を低減できる。
このように、エンジン走行モードではクラッチCLが接続されているため、駆動輪DW、DWの回転数に応じてエンジンENGの回転数が決まる。そのため、エンジン走行モードで車両を走行中に、エンジンENGの温度が所定値以上であるとき、バッテリBATから供給する電力を増加させ、エンジンENGの出力を減少させることで、エンジンENGの負荷を減らすことができる。これにより、より早くエンジンENGの温度TeEを下げることができる。
一方、ステップS2の結果、現在走行中のモードがエンジン走行モードでない場合(S2のNO)、言い換えると、ハイブリッド走行モードである場合、エンジン制御部121はエンジンENGの回転数を増加させる(S4)。ハイブリッド走行モードではクラッチCLが切断されているため、駆動輪DW、DWの回転数に限らず任意にエンジンENGの回転数を設定することができる。そのため、ハイブリッド走行モードで車両を走行中に、エンジンENGの温度が所定値Th以上であるとき、エンジン制御部121はエンジンENGの回転数を増加させることで、エンジンENGの動力により駆動する冷却ポンプ21からの冷却水の供給量を増やすることできる。これにより、エンジンENGで駆動輪DW、DWを駆動しながらエンジンENGを適切に冷却することができる。
このとき、エンジン制御部121はエンジンENGの出力するトルクを減らすことができる。即ち、エンジンENGの回転数を増加させるとき、エンジンENGの出力するトルクを減らすことで、エンジンENGの出力を変えずにエンジンENGを効率のよい運転点で駆動させることができる。さらに、エンジンENGの出力を維持した状態で、エンジンENGを低負荷で駆動することで、エンジンENGの温度TeEを下げることができる。
また、エンジン制御部121はエンジンENGの出力を維持する代わりに、エンジンENGの出力を減らし、バッテリ制御部124はバッテリBATから供給される電力を増加させてもよい。これにより、エンジンENGの動力によって発電機GENを発電させる発電量を減少させることでエンジンENGを低負荷で駆動することができるとともに、発電量を減少させた分をバッテリBATから供給される電力で補うことで、駆動要求を満たすことができる。
即ち、ハイブリッド走行モードが第1ハイブリッド走行モードである場合、第2ハイブリッド走行モードに移行し、バッテリBATからモータMOTへの電力供給を開始する。これにより、エンジンENGの動力によって発電機GENが発電した電力及びバッテリBATが出力した電力に応じてモータMOTが出力した動力によって駆動輪DW、DWを駆動する。このとき、バッテリBATが出力した電力分、エンジンENGの出力を下げることができ、エンジンENGの負荷を低減できる。
一方、ハイブリッド走行モードが第2ハイブリッド走行モードである場合、バッテリBATからモータMOTへの電力の供給量を現在の供給量よりも増やす。これにより、エンジン制御部121はエンジンENGの出力を下げることができる。この場合も、エンジンENGを低負荷で駆動することで、エンジンENGの温度TeEが高くならないように、又は、エンジンENGの温度TeEを下げることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記したステップS1では、エンジン温度センサー106によって検出された温度TeEを示す信号からエンジンENGの温度TeEを取得し、このエンジンENGの温度TeEが所定値Th以上であるか否かを判定したが、これに限らず、牽引時や長時間の登坂走行時など、エンジンENGの温度が所定値をTh以上となることが予測される場合に、ステップS2以降の処理を行ってもよい。牽引は、運転手による操作パネル、スイッチ等の操作で検出してもよく、センサーにより検出してもよい。登坂走行は、GPS情報、加速度センサー等から検出してもよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 内燃機関(エンジンENG)と、
前記内燃機関の動力により前記内燃機関に冷却水を供給するポンプ(冷却ポンプ21)と、
前記内燃機関の動力により発電する発電機(発電機GEN)と、
前記発電機から供給される電力に基づいて駆動輪(駆動輪DW)を駆動する電動機(モータMOT)と、
前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力の伝達経路を断接する断接部(クラッチCL)と、を備え、
前記断接部を切断した状態で前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させ、少なくとも前記発電機から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動する第1走行モード(ハイブリッド走行モード)と、
前記断接部を接続した状態で少なくとも前記内燃機関が出力する動力により前記駆動輪を駆動する第2走行モード(エンジン走行モード)と、
を含む複数の走行モードによって走行可能な車両の制御装置(制御装置100)であって、
前記第1走行モードで前記車両を走行中に、前記内燃機関の温度(温度TeE)が所定値(所定値Th)以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、前記内燃機関の回転数を増加させる、車両の制御装置。
(1)によれば、第1走行モードでは断接部が切断されているため、駆動輪の回転数に限らず任意に内燃機関の回転数を設定することができる。そのため、第1走行モードで車両を走行中に、内燃機関の温度が所定値以上であるとき、又は内燃機関の温度が所定値以上になることが予測される場合に、内燃機関の回転数を増加させることで、内燃機関の動力により駆動するポンプからの冷却水の供給量を増やすることできる。これにより、内燃機関で駆動輪を駆動しながら内燃機関を適切に冷却することができる。
(2) (1)に記載の車両の制御装置であって、
前記内燃機関の回転数を増加させるとき、前記内燃機関の出力するトルクを減らす、車両の制御装置。
(2)によれば、内燃機関の回転数を増加させるとき、内燃機関の出力するトルクを減らすことで、内燃機関の出力を変えずに内燃機関を効率のよい運転点で駆動させることができる。
(3) (1)又は(2)に記載の車両の制御装置であって、
前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電器(バッテリBAT)をさらに備え、
前記第1走行モードでは、前記発電機及び前記蓄電器から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動して前記車両を走行可能であり、
前記第1走行モードで前記車両を走行中に、前記内燃機関の温度が前記所定値以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、前記蓄電器から供給される電力を増加させ、前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させる発電量を減少させる、車両の制御装置。
(3)によれば、内燃機関の動力によって発電機を発電させる発電量を減少させることで、内燃機関の負荷を減らすことができるので、より早く内燃機関の温度を下げることができる。一方で、発電量を減少させた分を蓄電器から供給される電力で補うことで、駆動要求を満たすことができる。
(4) (1)~(3)のいずれかに記載の車両の制御装置であって、
前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電器(バッテリBAT)をさらに備え、
前記第2走行モードでは、前記内燃機関が出力する動力と、前記蓄電器から供給された電力に応じて前記電動機が出力する動力と、により前記駆動輪を駆動可能であり、
前記第2走行モードで前記車両を走行中に、前記内燃機関の温度が前記所定値以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、前記蓄電器から供給する電力を増加させ、前記内燃機関の出力を減少させる、車両の制御装置。
(4)によれば、第2走行モードでは断接部が接続されているため、駆動輪の回転数に応じて内燃機関の回転数が決まる。そのため、第2走行モードで車両を走行中に、内燃機関の温度が所定値以上であるとき、又は内燃機関の温度が所定値以上になることが予測される場合に、蓄電器から供給する電力を増加させ、内燃機関の出力を減少させることで、内燃機関の負荷を減らすことができる。これにより、駆動要求を満たしながら、より早く内燃機関の温度を下げることができる。
(5) 内燃機関(エンジンENG)と、
前記内燃機関の動力により前記内燃機関に冷却水を供給するポンプ(冷却ポンプ21)と、
前記内燃機関の動力により発電する発電機(発電機GEN)と、
前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電器(バッテリBAT)と、
前記発電機から供給される電力に基づいて駆動輪を駆動する電動機(モータMOT)と、
前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力の伝達経路を断接する断接部(クラッチCL)と、を備え、
前記断接部を切断した状態で前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させ、少なくとも前記発電機から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動する第1走行モード(ハイブリッド走行モード)と、
前記断接部を接続した状態で少なくとも前記内燃機関が出力する動力により前記駆動輪を駆動する第2走行モード(エンジン走行モード)と、
を含む複数の走行モードによって走行可能な車両の制御装置(制御装置100)であって、
前記第2走行モードにおいては、前記内燃機関が出力する動力に、前記蓄電器から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力を足し合わせて、前記駆動輪を駆動可能であって、
前記内燃機関の温度(温度TeE)が所定値(所定値Th)以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、
前記第1走行モードで前記車両を走行中においては、前記内燃機関の回転数を増加させ、
前記第2走行モードで前記車両を走行中においては、前記蓄電器から供給する電力を増加させ、前記内燃機関の出力を減少させる、車両の制御装置。
(5)によれば、第1走行モードでは断接部が切断されているため、駆動輪の回転数に限らず任意に内燃機関の回転数を設定することができる。そのため、第1走行モードで車両を走行中に、内燃機関の温度が所定値以上であるとき、又は内燃機関の温度が所定値以上になることが予測される場合に、内燃機関の回転数を増加させることで、内燃機関の動力により駆動するポンプからの冷却水の供給量を増やすることできる。一方、第2走行モードでは断接部が接続されているため、駆動輪の回転数に応じて内燃機関の回転数が決まる。そのため、第2走行モードで車両を走行中に、内燃機関の温度が所定値以上であるとき、又は内燃機関の温度が所定値以上になることが予測される場合に、蓄電器から供給する電力を増加させ、内燃機関の出力を減少させることで、内燃機関の負荷を減らすことができる。このように、走行モードに応じて適切な制御を行うことで、駆動要求を満たしながら内燃機関を適切に冷却することができる。
21 冷却ポンプ
100 制御装置
ENG エンジン
GEN 発電機
BAT バッテリ
MOT モータ
CL クラッチ
DW 駆動輪

Claims (4)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の動力により前記内燃機関に冷却水を供給するポンプと、
    前記内燃機関の動力により発電する発電機と、
    前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電器と、
    前記発電機から供給される電力に基づいて駆動輪を駆動する電動機と、
    前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力の伝達経路を断接する断接部と、を備え、
    前記断接部を切断した状態で前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させ、少なくとも前記発電機から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動する第1走行モードと、
    前記断接部を接続した状態で少なくとも前記内燃機関が出力する動力により前記駆動輪を駆動する第2走行モードと、
    を含む複数の走行モードによって走行可能な車両の制御装置であって、
    前記第1走行モードでは、前記発電機及び前記蓄電器から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動して前記車両を走行可能であり、
    前記第1走行モードで前記車両を走行中に、前記内燃機関の温度が所定値以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、前記内燃機関の回転数を増加させ、前記蓄電器から供給される電力を増加させ、前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させる発電量を減少させる、車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の制御装置であって、
    前記内燃機関の回転数を増加させるとき、前記内燃機関の出力するトルクを減らす、車両の制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両の制御装置であって
    記第2走行モードでは、前記内燃機関が出力する動力と、前記蓄電器から供給された電力に応じて前記電動機が出力する動力と、により前記駆動輪を駆動可能であり、
    前記第2走行モードで前記車両を走行中に、前記内燃機関の温度が前記所定値以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、前記蓄電器から供給する電力を増加させ、前記内燃機関の出力を減少させる、車両の制御装置。
  4. 内燃機関と、
    前記内燃機関の動力により前記内燃機関に冷却水を供給するポンプと、
    前記内燃機関の動力により発電する発電機と、
    前記発電機が発電した電力を蓄電する蓄電器と、
    前記発電機から供給される電力に基づいて駆動輪を駆動する電動機と、
    前記内燃機関と前記駆動輪との間の動力の伝達経路を断接する断接部と、を備え、
    前記断接部を切断した状態で前記内燃機関の動力によって前記発電機を発電させ、少なくとも前記発電機から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力により、前記駆動輪を駆動する第1走行モードと、
    前記断接部を接続した状態で少なくとも前記内燃機関が出力する動力により前記駆動輪を駆動する第2走行モードと、
    を含む複数の走行モードによって走行可能な車両の制御装置であって、
    前記第2走行モードにおいては、前記内燃機関が出力する動力に、前記蓄電器から供給される電力に基づいて前記電動機が出力する動力を足し合わせて、前記駆動輪を駆動可能であって、
    前記内燃機関の温度が所定値以上であるとき、又は前記内燃機関の温度が前記所定値以上になることが予測される場合に、
    前記第1走行モードで前記車両を走行中においては、前記内燃機関の回転数を増加させ、
    前記第2走行モードで前記車両を走行中においては、前記蓄電器から供給する電力を増加させ、前記内燃機関の出力を減少させる、車両の制御装置。
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