JP7184535B2 - バイオマス消化液の処理方法及びその廃水処理装置 - Google Patents
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Description
(1)エマルジョンを形成しているバイオマス消化液の処理方法であって、
被処理水のバイオマス消化液に、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1~100μmの粉砕物を主成分とし、Mp値(Moisture percentage value;含水率評価)がMp(ケーキ含水率)≦55乃至Mp(ケーキ含水率)=55~70を有する脱水助剤、及びフロック(Flock;綿毛状沈殿)形成能を有する凝集剤とを添加して、フロック;特大(φ10mm以上)~大(φ5~10mm)を形成させる工程、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55~70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を含むことを特徴とするバイオマス消化液の処理方法。
(2)少なくとも混和槽-反応槽-汚泥脱水機-(中和槽)-生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水のバイオマス消化液に、上記特定の脱水助剤を添加する工程、次いで、反応槽で、被処理水に、フロック形成能を有する凝集剤を添加して、バイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロック;特大(φ10mm以上)~大(φ5~10mm)を形成させる工程、汚泥脱水機で、該フロックを除去すると同時に、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55~70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を備えた、前記(1)に記載の処理方法。
(3)Mp値(含水率評価)がMp(ケーキ含水率)=55~70を有する脱水助剤、及びフロック形成能を有する凝集剤とを添加して、フロック;大(φ5~10mm)を形成させる工程、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55~70%、とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を備えた、前記(1)又は(2)に記載の処理方法。
(4)被処理水の生物処理槽流入前に、バイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロックを除去する操作を実行する、前記(1)から(3)のいずれか一項に記載の処理方法。
(5)被処理水の生物処理槽(曝気槽)流入前に、必要により、中和槽で、消毒剤の中和の操作を実行する、前記(1)から(3)のいずれか一項に記載の処理方法。
(6)被処理水のバイオマス消化液に対して、混和槽で、上記脱水助剤を0.1%以下(対廃水容量)添加する、前記(1)から(3)のいずれか一項に記載の処理方法。
(7)被処理水のバイオマス消化液に対して、反応槽で、凝集剤を1%以下(0.2%水溶液)添加する、前記(1)から(3)のいずれか一項に記載の処理方法。
(8)上記前記(1)から(7)のいずれかに記載のバイオマス消化液の処理方法で使用するための廃水処理装置であって、
少なくとも混和槽-反応槽-汚泥脱水機-(中和槽)-生物処理槽を備えた浄化施設を構成要素として含み、
1)混和槽で、被処理水のエマルジョンを形成しているバイオマス消化液に、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1~100μmの粉砕物を主成分とし、Mp値(含水率評価)がMp(ケーキ含水率)≦55乃至Mp(ケーキ含水率)=55~70を有する脱水助剤を添加する工程、
2)反応槽で、被処理水にフロック形成能を有する凝集剤を添加してバイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロック;特大(φ10nm以上)~大(φ5~10mm)を形成させる工程、
3)汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55~70%とに分離する工程、
を実行することにより、上記脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実施するようにしたことを特徴とする上記廃水処理装置。
(9)1)混和槽で、被処理水のバイオマス消化液に、Mp値(含水率評価)がMp(ケーキ含水率)=55~70を有する脱水助剤を添加する工程、
2)反応槽で、被処理水に凝集剤を添加してバイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロック;大(φ5~10mm)を形成させる工程、
3)汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55~70%とに分離する工程、
を実行することにより、上記脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実施するようにした、前記(8)に記載の廃水処理装置。
本発明の被処理対象物であるバイオマス消化液とは、バイオマス発電施設で発電を終えた後に残る残渣などが含まれている上記施設から発生する廃水を意味する。このバイオマス消化液については、当技術分野では、バイオマス消化液が未処理のまま生物処理槽(曝気槽)に流入させている場合があるため、生物処理槽(曝気槽)における生物処理(浄化処理)がうまく行かないという問題が多々見られた。
(1)本発明では、バイオマス発電施設で発電を終えた後に残る残渣が含まれるバイオマス消化液中の、特に、乳化成分、微粒子成分に着目し、これらを生物処理槽(曝気槽)に流入させる前に効率よく除くために、特定の脱水助剤と、該脱水助剤に適合した凝集剤とを併用して、バイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロックの形成と、フロック除去/脱水をすること、また、必要により、中和槽で消毒剤の中和も同時に行うことにより、生物処理槽(曝気槽)による生物処理を実行することを可能とした。
(2)上記特定の脱水助剤と、該脱水助剤に適合した凝集剤との併用により、バイオマス消化液を、水質汚濁防止法による一般排水基準を満たす形で排水することを可能とした。
(3)残渣として発生する含水率70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55~70%の脱水ケーキを堆肥化施設で再利用することが可能である。
(4)バイオマス消化液を、効率よく生物処理する方法及びその廃水処理装置(施設)を提供することができる。
(5)本発明により、フロック;大きさが特大(φ10mm以上)~大(φ5~10mm)の形成と、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;予想(期待)されるケーキ含水率70%以下、より詳しくは、含水率55%以下乃至55~70%とに分離することができ、原水のBODを78%以下に除去することを可能にした。
(6)BOD容積負担の低減、汚泥発生量の抑制及び必要酸素量の削減による安定した水処理効果を期待することができる。
原水槽は、計画処理量に対し1日分以上の容量とするために、1槽の実容量を、W8.0m×L8.0m×H2.2m=140.8m3とした。上記原水槽に、原水補助ポンプ;50A×0.75kw200Vを1台、原水ポンプ;80A×2.2kw200Vを1台、原水槽撹拌ブロワー;65A×3.7kw200Vを1台、散気撹拌装置;ディスク型を16個設置した。
なお、リセルバー製品としては、これらのリセルバー製品の他に、主成分の粉砕もみがらの他に、例えば、むぎわら、わら及び/又はコーンコブの粉砕物を添加した市販製品(リセルバー社製)などが入手可能である。
被処理対象物の試料として、バイオマス発電消化液[前処理後水質;pH値:7.5-8.5、BOD値:500mg/l(除去率83.3%)、SS値:300mg/l(除去率98.0%)]を使用し、該汚泥100mlに、脱水助剤として、試料(市販製品)のリセルバー(MT2000)を0.1%(対汚泥容量)添加し、約30種類の凝集剤(高分子凝集剤など)を各々添加し、反応を確認した。例えば、凝集剤(RB-C1805)を添加率46%で添加し、フロック判定を行った。
次に、脱水助剤として、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粉砕物の中から、本発明に使用できる特定の粉砕物を選定するために、汚泥100mlに、市販製品(リセルバー社製の「リセルバーMT2000」、「同MT5000」、「同MT7000」の3種類を各々0.1%(対汚泥容量)添加し、フロック判定(上澄水,大きさ、硬さ、握り感)及び総合評価を行った。その結果を、表2に示した。判定条件は、A~E;Aが最高ランク、Eが最低ランクとした。
汚泥600mlに、脱水助剤の「リセルバー(MT7000)」を添加し、凝集剤(品番:RB-C1805)を添加率46%(対汚泥容積、0.2%水溶液)で添加してフロックを形成させた。次いで、フロックをスクリュープレス脱水機を備えた脱水試験機に投入し、脱水試験を行い、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキに分離し、脱水ケーキは含水率測定を、脱離水は水質分析を行った。脱水圧力・保持時間は、スクリュープレス脱水機を想定した。その結果を、表3に示した。リセルバーを0.1%添加したことで、脱水ケーキ含水率は、59.03%であった。
原水(脱水前の水)と上記脱水試験での脱離液(“リセルバー脱水脱離液”と記載することがある。)の水質分析(BOD、COD、SS、T-Nの分析)を公的機関で行った。その結果を、表4に示した。リセルバー脱水によって、BODは、86.5%除去、CODは91.8%除去、SSは99.8%除去、T-Nは54%除去が確認された。
リセルバー脱水によって、脱離液の水質分析の全項目で大幅な低減が確認された。これで、浄化槽の建設コストの大幅な削減が見込めることが分かった。リセルバー脱水によって、ケーキ含水率が59.3%までの低減が確認されたことで、現状が処理不能で全量産廃処分に出した場合と比較すると、その量は、現状の1/18となった。
汚泥[試料の性状;TS(固形物)濃度:1.33%、pH:7.25.外観:黒濁色、臭い:炭臭、繊維状物(100メッシュ):5.2%/ss、繊維状物(200メッシュ):14.2%/ss]100mlに、リセルバー MT2000を0.1%(対汚泥容量)添加し、約30種類の凝集剤(K市指定凝集剤を含む)を各々添加し、反応を確認した。表6に、その結果を示した。
汚泥100mlに、リセルバーMT2000、MT5000、MT7000の3種類を各々0.1%(対汚泥容量)添加し、反応を確認した。表7に、その結果を示した。
汚泥500mlに、リセルバーMT2000を添加し、高分子凝集剤(0.2%水溶液)を添加してフロックを形成させた。フロックを脱水試験機(加圧面積81cm2、圧力・保持時間可変型)に投入して脱水試験を行い、排出された脱水ケーキの含水率を測定した。脱水圧力・保持時間は、スクリュープレス脱水機を想定して設定した。表8に、その結果を示した。
原水(脱水前の水)と、脱水試験での脱離後のSS値と、T-P値を公的機関で測定した。表9に、その結果を示した。
SSの回収率は、リセルバー0.1%添加(対TS添加率7.5%)、自治体(K市)指定凝集剤により、99.6%であり、リセルバー0.3%添加(対TS添加率22.5%)、自治体(K市)指定凝集剤により、99.75%であり、リセルバー0.1%添加(対TS添加率7.5%)、高分子凝集剤(0.2%水溶液)により、99.7%であり、リセルバー0.3%添加(対TS添加率22.5%)、高分子凝集剤(0.2%水溶液)により、99.76%であった。
T-Pの回収率は、リセルバー0.1%添加(対TS添加率7.5%)、自治体(K市)指定凝集剤により、81%であり、リセルバー0.3%添加(対TS添加率22.5%)、自治体(K市)指定凝集剤により、81%であり、リセルバー0.1%添加(対TS添加率7.5%)、高分子凝集剤(0.2%水溶液)により、78.4%であり、リセルバー0.3%添加(対TS添加率22.5%)、高分子凝集剤(0.2%水溶液)により、80.6%であった。
好適なリセルバー品番は、MT2000で、添加率は、0.04%~0.3%(対汚泥容量)であり、対TS添加率は、3%~22.5%(汚泥量1m3に対し、0.4kg~3kg使用)であった。また、好適な凝集剤の品番は、自治体(K市)指定凝集剤で、添加率は、12%(0.2%水溶液)であり、対TS添加率は、1.8%(汚泥量1m3に対し、0.24kg使用)であった。
試料として、バイオマス消化液(食品廃棄物原料の湿式メタン発酵消化液[試料の性状;TS(固形物)濃度:5.49%、pH:7.59.外観:黒濁色、臭い:硝化臭])を対象試料として使用した。
汚泥300mlに、脱水助剤のリセルバー(MT2000)を添加し、高分子凝集剤A(0.2%水溶液)を添加してフロックを形成させた。フロックを脱水試験機(加圧面積81cm2、加圧・保持時間可変型)に投入して脱水試験を行い、排出されたケーキの含水率を測定した。脱水加圧・保持時間は、遠心機を想定して、2,000Gで1分間、スクリュープレス機を想定して490kPaで5分間とした。表10に、その結果を示した。
リセルバー脱水によって、遠心機想定試験でケーキ含水率は、77.62%であり、遠心機による75%以下への脱水は、脱水圧力が低いため不可能と考えられた。また、スクリュープレス機想定試験でケーキ含水率は、67.92%であったことで、スクリュープレス機により75%以下への脱水は可能であると判断された。
汚泥100mlに、脱水助剤のリセルバーMT2000を添加し、約20種類の凝集剤を各々添加し、リセルバーと汚泥との相性を確認し、品番選定を行うために、反応を確認した。表11に、その結果を示した。固液分離前と後の汚泥では、適合する凝集剤は同じ品番であった。固液分離前と後の汚泥では、凝集剤の添加量は、1.6倍の差があった。
汚泥に、リセルバー(MT2000)を添加率0.05%(対廃水容量)で添加し、高分子凝集剤Aを添加して、フロックを形成させた。フロックを脱水試験機(加圧面積81cm2、圧力・保持時間可変型)に投入して脱水試験を行い、排出された脱水ケーキの含水率を測定した。脱水圧力・保持時間は、スクリュープレス脱水機を想定し、480kPaで5分間とした。表12に、その結果を示した。
汚泥500mlに、リセルバーMT2000、高分子凝集剤A(0.2%水溶液)を添加量340mlで添加し、スクリュープレス機想定で脱水した結果、ケーキ含水率は、69.01%となった。
(固液分離後の汚泥)
汚泥700mlに、リセルバーMT2000、高分子凝集剤A(0.2%水溶液)を添加量300mlで添加し、スクリュープレス機想定で脱水した結果、ケーキ含水率は、73.88%となった。
廃水原水(脱水前の水)と、脱水試験での脱離液の水質分析を行った。T-Nは、公的機関で行い、BODは、BOD計により行った。表13に、その結果を示した。
リセルバー脱水によって、BODが63.6%除去され、480mg/lとなった。T-Nは、除去率35%にとどまった。残った窒素のほとんどがアンモニア性窒素と考えられた。
(固液分離後の汚泥)
リセルバー脱水によって、BODが83.5%除去され、400mg/lとなった。
リセルバー脱水処理によって、BODが1/3になったことで、生物処理槽(曝気槽)の設置計画容量は、原水そのままを処理する場合の1/3になることが判明した。また、ケーキ含水率も70%前半を達成したことで、その後の処理が容易となり、堆肥化や産廃処分の計画が立て易くなることが判明した。
廃水300mlに、脱水助剤のリセルバー(MT2000)を添加率0.05%(対廃水容量)添加し、凝集剤A又はBを添加して、フロックを形成させた。フロックを脱水試験機(加圧面積81cm2、圧力・保持時間可変型)に投入し、脱水試験を行い、排出されたケーキの含水率を測定した。脱水圧力・保持試験は、スクリュープレス脱水機を想定し、480kPaで5分間とした。表14に、その結果を示した。
廃水原水(脱水前の水)と、脱水試験での脱離液のBOD測定をBOD計により行った。表15に、その結果を示した。
リセルバー脱水において、BODが82.2%除去され、535mg/lとなった。目視による確認では、SSは、ほとんど除去された。原水の希釈倍率は、2倍以上が好適であり、リセルバー脱水処理においては、ケーキ含水率が61.1%となり、BODは82.2%除去され、535mlとなった。
廃水500mlに、脱水助剤のリセルバー(MT2000)を0.30%(対廃水容量)添加し、凝集剤A(0.5%水溶液)を150ml、凝集剤B(0.2%水溶液)を350ml添加してフロックを形成させた。ろ布で一旦フロックの水を切り、水分は、脱離水として後段の水質分析試験を行い、固形物は、脱水試験機(加圧面積81m2、圧力・保持時間可変型)に投入して脱水試験を行い、排出されたケーキの含水率測定を行った。脱水圧力・保持時間は、スクリュープレス脱水機を想定し、480kPaで5分間とした。表16に、その結果を示した。
廃水原水(脱水前の水)と脱水試験での脱水液のBOD、SS(浮遊物質)、リン、窒素の測定を公的機関(環境計量士)により行った。表17に、その結果を示した。
リセルバーによる脱水処理により、脱水ケーキ含水率は75%~65%に下がり、含水率は、リセルバー添加量の増減により自由に設定できることが確認された。リセルバー脱水脱離液の水質分析試験により、該リセルバー脱水脱離液のリンは、平均95%除去され、SS(浮遊物質)は、平均95%除去され、BODは、平均60%除去され、窒素は、平均60%除去されることが確認された。リセルバーによる脱水システムは、水処理システムとして、水のリサイクル技術として使用できることが確認された。
汚泥500mlに、脱水助剤のリセルバー(MT2000)並びに高分子凝集剤A(0.2%水溶液)を90ml添加してフロックを形成させた。フロックを脱水試験機(加圧面積81cm2、加圧・保持時間可変)に投入して脱水試験を行い、排出されたケーキの含水率を測定をした。脱水圧力・保持時間は、スクリュープレス脱水機を想定し、480kPaで5分間とした。表18に、その結果を示した。
廃水原水(脱水前の水)と、脱水試験による脱離液の測定をBOD計(セントラル科学(社)、OxiTop System)により行った。表19に、その結果を示した。リセルバー脱水によって、廃水原水(脱水前の水)のBOD;6,920mg/lからリセルバー脱水脱離液(脱水後の水)のBOD;3,450mg/lに半減した。
脱水処理により、脱水ケーキ含水率は、75%~65%に下がることが確認された。リセルバー脱水の脱離液の水質分析試験の結果、リンは平均95%除去され、SS(浮遊物質)は平均95%除去され、BODは平均60%除去され、窒素は平均60%除去されることが確認された。リセルバー脱水システムは、水処理システムのリサイクル技術として使用できることが確認された。
汚泥800mlに、脱水助剤のリセルバー(MT2000)を0.10%(対汚泥容量)添加し、高分子凝集剤(0.2%水溶液)を添加し、フロックを形成させた。フロックを脱水試験機(加圧面積81cm2、加圧・保持時間可変)に投入し、脱水試験を行い、排出されたケーキの含水率を測定をした。脱水圧力・保持時間は、スクリュープレス脱水機を想定し、480kPaで5分間とした。表20に、その結果を示した。
リセルバー脱水脱離液の水質分析試験を行った。その結果、リンは平均95%除去され、SS(浮遊物質)は平均95%除去され、BODは平均60%除去され、窒素は平均60%除去される、という脱水効果が得られた。含水率は、リセルバー添加量の増減により自由に設定できることが確認された。リセルバー脱水システムは、水処理システムのリサイクル技術として使用できることが確認された。
本実施例では、試料として、インク洗浄廃水汚泥[汚泥性状;TS(固形物濃度:0.45%、pH:6.24、外観:黒濁やや透明色、臭い:鉱物油臭]を使用し、リセルバー脱水試験、リセルバー脱水脱離液の水質分析試験[リン、SS(浮遊物質)、BOD、窒素]を行った。
汚泥800mlに、脱水助剤のリセルバー(MT2000)を0.3%(対汚泥容量)添加し、高分子凝集剤A(0.2%水溶液)を75ml添加し、フロックを形成させた。フロックを脱水試験機(加圧面積81cm2、加圧・保持時間可変)に投入し、排出されたケーキの含水率を測定をした。脱水圧力・保持時間は、フィルタープレス脱水機想定で、960kPaで10分間とし、スクリュープレス機想定で、480kPaで5分間とした。表21に、脱水試験の結果を示した。
ケーキ含水率は、リセルバー添加量の増減により自由に設定することができること、水処理効果として、リンは平均95%が除去され、SS(浮遊物質)は平均95%が除去され、BODは平均60%が除去され、窒素は平均60%が除去されることが確認された。リセルバー脱水システムは、水処理システムのリサイクル技術として使用できることが確認された。
Claims (9)
- エマルジョンを形成しているバイオマス消化液の処理方法であって、
被処理水のバイオマス消化液に、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1~100μmの粉砕物を主成分とし、Mp値(Moisture percentage value;含水率評価)がMp(ケーキ含水率)≦55乃至Mp(ケーキ含水率)=55~70を有する脱水助剤、及びフロック(Flock;綿毛状沈殿)形成能を有する凝集剤とを添加して、フロック;特大(φ10mm以上)~大(φ5~10mm)を形成させる工程、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55~70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を含むことを特徴とするバイオマス消化液の処理方法。 - 少なくとも混和槽-反応槽-汚泥脱水機-(中和槽)-生物処理槽を備えた浄化施設において、混和槽で、被処理水のバイオマス消化液に、上記特定の脱水助剤を添加する工程、次いで、反応槽で、被処理水に、フロック形成能を有する凝集剤を添加して、バイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロック;特大(φ10mm以上)~大(φ5~10mm)を形成させる工程、汚泥脱水機で、該フロックを除去すると同時に、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55~70%とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を備えた、請求項1に記載の処理方法。
- Mp値(含水率評価)がMp(ケーキ含水率)=55~70を有する脱水助剤、及びフロック形成能を有する凝集剤とを添加して、フロック;大(φ5~10mm)を形成させる工程、フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55~70%、とに分離する工程、次いで、該脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実行する工程、を備えた、請求項1又は2に記載の処理方法。
- 被処理水の生物処理槽流入前に、バイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロックを除去する操作を実行する、請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
- 被処理水の生物処理槽(曝気槽)流入前に、必要により、中和槽で、消毒剤の中和の操作を実行する、請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
- 被処理水のバイオマス消化液に対して、混和槽で、上記脱水助剤を0.1%以下(対廃水容量)添加する、請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
- 被処理水のバイオマス消化液に対して、反応槽で、凝集剤を1%以下(0.2%水溶液)添加する、請求項1から3のいずれか一項に記載の処理方法。
- 上記請求項1から7のいずれかに記載のバイオマス消化液の処理方法で使用するための廃水処理装置であって、
少なくとも混和槽-反応槽-汚泥脱水機-(中和槽)-生物処理槽を備えた浄化施設を構成要素として含み、
1)混和槽で、被処理水のエマルジョンを形成しているバイオマス消化液に、植物性繊維を機械的剪断により粉砕した粒径1~100μmの粉砕物を主成分とし、Mp値(含水率評価)がMp(ケーキ含水率)≦55乃至Mp(ケーキ含水率)=55~70を有する脱水助剤を添加する工程、
2)反応槽で、被処理水にフロック形成能を有する凝集剤を添加してバイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロック;特大(φ10nm以上)~大(φ5~10mm)を形成させる工程、
3)汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55%以下乃至55~70%とに分離する工程、
を実行することにより、上記脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実施するようにしたことを特徴とする上記廃水処理装置。 - 1)混和槽で、被処理水のバイオマス消化液に、Mp値(含水率評価)がMp(ケーキ含水率)=55~70を有する脱水助剤を添加する工程、
2)反応槽で、被処理水に凝集剤を添加してバイオマス消化液中の乳化成分と微粒子成分を包接したフロック;大(φ5~10mm)を形成させる工程、
3)汚泥脱水機で、該フロックを除去した脱離液と、脱水ケーキ;含水率55~70%とに分離する工程、
を実行することにより、上記脱離液を生物処理槽(曝気槽)に投入して生物処理を実施するようにした、請求項8に記載の廃水処理装置。
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