JP7197829B2 - テトラアルコキシシランの製造方法 - Google Patents
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Description
従来から知られているアルコキシシラン類の工業的製造方法としては、例えば、天然の二酸化ケイ素を出発原料とし、炭素と混合して高温下で還元する事によって金属ケイ素を得て、これを塩素と反応させて得られる、四塩化ケイ素を原料としてアルコールと反応させる方法が知られている(特許文献1参照)。また金属ケイ素とアルコールを直接反応させる製造方法も知られている(特許文献2参照)。
しかし、これらの方法は、いずれも高温を要する金属ケイ素製造過程を経由する必要があり、エネルギー効率が悪い事が問題となっている。
他方、シリカから直接アルコキシシランを製造する方法として、アルカリ金属元素あるいはアルカリ土類金属元素を触媒としてシリカとアルキルカーボネートとを反応させて、アルコキシシランを製造する方法が知られている(特許文献3、4参照)。これらの方法は上記金属ケイ素を原料としないため、エネルギー効率的には有利である一方、比較的高価な化合物であるアルキルカーボネートを、化学量論としてシリカに対して少なくとも2倍のモル量を投入する必要があり、テトラアルコキシシランの工業的製法としては経済的な課題がある。
本発明者らは、メタノールと酸化ケイ素を原料としてテトラメトキシシランを製造できることを見出し、二酸化炭素の存在下でメタノールと酸化ケイ素を反応させ、かつモレキュラーシーブを用いて副生した水を除去することによりテトラメトキシシランを高収率で得られる方法を開発した(特許文献5参照)。
<1> アルコールと酸化ケイ素を反応させる第一工程、及び前記第一工程で得られた反応混合物の気化成分をモレキュラーシーブに接触させる第二工程を含むテトラアルコキシシランの製造方法であって、前記第一工程が、温度(T1)が200℃<T1<300℃に制御されている反応器内で行われ、前記第二工程が、内部に前記モレキュラーシーブが設置され、温度(T3)が10℃≦T3≦150℃に制御されている容器内で行われ、前記気化成分が、温度(T2)が190℃≦T2≦300℃に制御されている往路流路を介して前記反応器から前記容器に移動し、前記モレキュラーシーブに接触した成分が、復路流路を介して前記容器から前記反応器に移動することを特徴とする、テトラアルコキシシランの製造方法。
<2> 前記第一工程が、アルカリ金属化合物及び/又はアルカリ土類金属化合物の存在下で行われる、<1>に記載のテトラアルコキシシランの製造方法。
<3> 前記アルカリ金属化合物が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ金属炭酸塩、及びアルカリ金属炭酸水素塩からなる群より選択される少なくとも1種である、<2>に記載のテトラアルコキシシランの製造方法。
<4> 前記反応混合物が、共沸蒸留を行うための化合物を含まない、<1>~<3>の何れかに記載のテトラアルコキシシランの製造方法。
本発明の一態様であるテトラアルコキシシランの製造方法(以下、「本発明の製造方法」と略す場合がある。)は、アルコールと酸化ケイ素を反応させる第一工程(以下、「第一工程」と略す場合がある。)、及び第一工程で得られた反応混合物の気化成分(以下、「気化成分」と略す場合がある。)をモレキュラーシーブに接触させる第二工程(以下、「第二工程」と略す場合がある。)を含む方法であり、第一工程が、温度(T1)が200℃<T1<300℃に制御されている反応器(以下、「反応器」と略す場合がある。)内で行われ、第二工程が、内部にモレキュラーシーブが設置され、温度(T3)が10℃≦T3≦150℃に制御されている容器(以下、「容器」と略す場合がある。)内で行われ、気化成分が、温度(T2)が190℃≦T2≦300℃に制御されている往路流路を介して反応器から容器に移動し、モレキュラーシーブに接触した成分が、復路流路を介して容器から反応器に移動することを特徴とする。
本発明者らは、アルコールと酸化ケイ素の反応(第一工程)を行う反応器と気化成分をモレキュラーシーブに接触(第二工程)させる容器を、気化成分が反応器と容器間を移動するための往路流路と復路流路で結び、さらに反応器の温度(T1)、往路流路の温度(T2)、容器の温度(T3)をそれぞれ前記の特定の範囲に制御することによって、テトラアルコキシシランを高収率で製造することができることを見出したのである。
モレキュラーシーブは、アルコールと酸化ケイ素の反応によって副生した水を除去する脱水剤として利用することになるが、その条件によって、水が十分に除去されず、テトラアルコキシシラン収率が低下してしまったり、モレキュラーシーブが劣化してしまったり
することがあった。本発明者らは、反応器の温度(T1)、往路流路の温度(T2)、容器の温度(T3)をそれぞれ前記の特定の範囲に制御することによって、モレキュラーシーブの脱水作用や気化成分の運搬効率等を高めるとともに、モレキュラーシーブの劣化を抑制して、長時間安定的に効率良くテトラアルコキシシランを製造することができることを明らかとしたのである。
なお、「第一工程」と「第二工程」を含むとは、第一工程と第二工程が独立して進行する態様のみならず、第一工程と第二工程がそれぞれ同時に進行する態様も含まれるものとする。
第一工程は、アルコールと酸化ケイ素を反応させる工程であるが、アルコールの種類は、特に限定されず、製造目的であるテトラアルコキシシランに応じて適宜選択することができる。例えばアルコールとしてメタノールを用いるとテトラメトキシシランを、エタノールを用いるとテトラエトキシシランを製造することができる。
アルコールは、脂肪族アルコールと芳香族アルコールのどちらでもよく、またアルコール中の炭化水素基は、分岐構造、環状構造、炭素-炭素不飽和結合等のそれぞれを有していてもよい。
アルコールの炭素原子数は、通常1以上、好ましくは2以上であり、好ましくは15以下、より好ましくは10以下、さらに好ましくは8以下である。
具体的なアルコールとしては、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、2-メチル-2-プロパノール、ベンジルアルコール、フェノール等が挙げられる。中でも、エタノールが好ましい。なお、従来の金属ケイ素を用いた方法では、アルコールの炭素原子数が多いものほど、テトラアルコキシシランの収率は低下し易い傾向にあるが、本発明の製造方法を利用することによって、高収率でテトラアルコキシシランを製造することができる。
なお、アルコールの使用量は、酸化ケイ素の物質量に対して、通常1倍以上、好ましくは5倍以上、より好ましくは10倍以上であり、通常10000倍以下、好ましくは5000倍以下、より好ましくは3000倍以下である。
具体的な酸化ケイ素としては、ケイ石、ケイ砂、ケイ藻土、石英等の天然鉱物、ケイ素含有植物の焼成灰、火山灰、ケイ酸塩類、シリカゾル由来のシリカゲル、ヒュームドシリカ、シリカアルミナ、ゼオライト等が挙げられる。
なお、温度(T1)を制御する方法は、ヒーター等を利用して反応器外表面を加熱すること、恒温水又は恒温オイルを反応器外表面を循環させる事等が挙げられる。
アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物におけるアルカリ金属及びアルカリ土類金属としては、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、マグネシウム(Mg)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、セシウム(Cs)等が挙げられる。また、対イオンについては、水酸化物、ハロゲン化物、酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、アルコキシド、ケイ酸塩、アルミン酸塩、リン酸塩、有機酸塩、硫酸塩、硝酸塩等が挙げられる。中でも水酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩、炭酸水素塩が好ましく、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ金属炭酸塩、及びアルカリ金属炭酸水素塩がより好ましい。
具体的なアルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化セシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム等が挙げられる。なお、アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属化合物は、1種類のみならず、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
アルカリ金属化合物とアルカリ土類金属化合物の総使用量は、酸化ケイ素(二酸化ケイ素の場合)1molに対して、通常0.0001mol以上、好ましくは0.001mol以上であり、通常20mol以下、好ましくは10mol以下である。上記範囲内であると、テトラアルコキシシランをより高収率で製造することができる。
第一工程の圧力(P)は、通常0.1MPa以上、好ましくは1.0MPa以上、より好ましくは2.8MPa以上であり、通常60MPa以下、好ましくは30MPa以下、より好ましくは20MPa以下である。
上記範囲内であると、テトラアルコキシシランをより高収率で製造することができる。
第二工程は、第一工程で得られた反応混合物の気化成分をモレキュラーシーブに接触させる工程であるが、モレキュラーシーブは、分子の篩として機能し細孔内に水を吸着して脱水できる働きのある材料であれば特に制限はなく、A型やX型の多孔質ゼオライトある3Aや4A、5A、13Xなどを好ましく用いる事ができるが、3A及び4Aであることがより好ましく、3Aであることが特に好ましい。3Aのモレキュラーシーブであると、水を選択的に除去し、テトラアルコキシシランをより収率良く生成することができる。
温度(T3)を制御する方法は、ヒーター等を利用して容器外表面を加熱すること、第一工程の熱を利用すること、恒温水又は恒温オイルを容器外表面を循環させる事等が挙げられる。
図1の装置101は、第一工程が行われる反応器106と、内部にモレキュラーシーブ105が設置された第二工程が行われる容器107と、気化成分104が反応器106から容器107に移動するための往路流路108と、モレキュラーシーブ105に接触した成分が容器107から反応器106に移動するための復路流路109を備えた構成となっている。反応器106にアルコール102、酸化ケイ素103、アルカリ金属化合物等を投入し、温度(T1)を200℃<T1<300℃に制御して第一工程を行うことになる。第一工程で得られた反応混合物の気化成分104は、往路流路108を介して容器10
7に投入され、モレキュラーシーブ105と接触した成分は、復路流路109を介して反応器106に戻ることになる。温度(T3)は、10℃≦T3≦150℃に制御されており、気化成分104を容器107内でモレキュラーシーブ105に接触させて、第二工程を行うことになる。そして、温度(T1)と温度(T3)の差により、更には往路流路108の温度(T2)が190℃≦T2≦300℃に制御されることによって、キャリアーガス、コンプレッサー等を利用しなくても、反応系内の温度差及び/又は圧力差によって、気化成分104が効率良く反応器106から容器107に移動するとともに、モレキュラーシーブ105に接触した成分が効率良く容器107から反応器106に移動することになる。
温度(T2)は、好ましくは200℃以上、より好ましくは210℃以上であり、好ましくは290℃以下、より好ましくは280℃以下である。上記範囲内であると、気化成分等をより効率良く移動させることができる。温度(T2)は温度(T1)と同じであってもよいし、高くしてもよいし、低くしてもよい。温度(T2)は温度(T1)±50℃以内が好ましく、温度(T1)±35℃以内がより好ましい。また。収率向上の観点から、温度(T2)は温度(T1)より高いほうが好ましい。T2>T1とすることにより、温度(T1)を低温化して、省エネルギーかつ収率の向上を実現できる。
温度(T2)を制御する方法は、ヒーター等を利用して容器外表面を加熱すること、第一工程の熱を利用すること、恒温水又は恒温オイルを容器外表面を循環させる事等が挙げられる。
復路流路の温度は、温度(T3)と同様であり、通常10℃以上、好ましくは40℃以上、より好ましくは60℃以上であり、通常150℃以下、好ましくは100℃以下、より好ましくは80℃以下である。
機械撹拌機を備えた200mL容積のSUS316製オートクレーブ(日東高圧社製)の上部に、反応混合物の気化成分が移動するための往路流路としてリボンヒーターを用いて加熱できるようにした内径4.6mmのSUS316製チューブ(図1の108部に相当)、モレキュラーシーブと接触した成分が移動するための復路流路として内径4.6mmのSUS316製チューブ(図1の109部に相当)を接続した。往路流路配管内の温度(T2)は、反応中は249℃に保持した。さらにこれらのチューブに、モレキュラーシーブ3A(メルク社製:2mmビーズ状)25gを入れた内容積30mlのSUS製ポータブルリアクター(耐圧硝子社製)を接続した。ポータブルリアクターの外側には恒温水を循環させて、ポータブルリアクター内部のモレキュラーシーブ部温度(T3)を53℃に保持した。オートクレーブ内に、二酸化ケイ素(和光純薬 ワコーゲル 60N 63~212μm)0.9g、エタノール80g、水酸化カリウム0.008gを加え、25℃の温度下で、ボンベからアルゴンガスを、圧力計(スウェージロックFST社PGC
-50M-MG10)が示す圧力で、オートクレーブが0.75MPaになるように充填して10分間撹拌しながら保持し、密封した。その後オートクレーブ内を500rpmに撹拌しつつ240℃(T1)まで加熱し、6時間反応させた。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、72.5%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、往路側配管内温度T2を231℃、モレキュラーシーブ部温度T3を52℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、72.2%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、往路側配管内温度T2を209℃、モレキュラーシーブ部温度T3を58℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、66.2%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、反応温度T1を260℃、往路側配管内温度T2を264℃、モレキュラーシーブ部温度T3を66.1℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、78.6%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、反応温度T1を280℃、往路側配管内温度T2を284℃、モレキュラーシーブ部温度T3を57.4℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、80.7%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、水酸化カリウムの量を0.16g、モレキュラーシーブ3Aを90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、79.1%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、水酸化カリウムの量を0.16g、用いるモレキュラーシーブをモレキュラーシーブ4A(メルク社製:2mmビーズ状)90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、55.2%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、加えるアルカリ金属化合物の種類を水酸化カリウムからフッ化カリウム0.17gに変更し、モレキュラーシーブ3Aを90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、91.7%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、加えるアルカリ金属化合物の種類を水酸化カリウムから炭酸カリウム0.21gに変更し、モレキュラーシーブ3Aを90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、79.6%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、加えるアルカリ金属化合物の種類を水酸化カリウムから水酸化ナトリウム0.12gに変更し、モレキュラーシーブ3Aを90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、72.8%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、加えるアルカリ金属化合物の種類を水酸化カリウムから炭酸ナトリウム0.11gに変更し、モレキュラーシーブ3Aを90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、79.4%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、加えるアルカリ金属化合物の種類を水酸化カリウムから炭酸セシウム0.49gに変更し、モレキュラーシーブ3Aを90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、84.1%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、用いるアルコールをメタノール90g、水酸化カリウムの量を0.16g、モレキュラーシーブ3Aを90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)、反応温度T1を230℃、往路側配管内温度T2を240℃、モレキュラーシーブ部温度T3を60.0℃とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラメトキシシシランの収率は、51.0%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、二酸化ケイ素の量を1.8g、用いるアルコールを1-プロパノール90g、水酸化カリウムの量を0.16g、モレキュラーシーブ3Aを90g(100mLSUS製ポータブルリアクターに充填)、反応温度T1を210℃、往路側配管内温度T2を210℃、モレキュラーシーブ部温度T3を60.0℃とした以外は、実施例1と同様にテトラアルコキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラプロポキシシシランの収率は、78.7%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、往路側配管内温度T2を246℃、モレキュラーシーブを0g、モレキュラーシーブ部(空の容器内部温度)T3を65℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、20.6%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、往路側配管内温度T2を187℃、モレキュラーシーブ部T3を37℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、20.0%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、反応温度T1を180℃、往路側配管内温度T2を264℃、モレキュラーシーブ部T3を41℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、16.0%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、反応温度T1を200℃、往路側配管内温度T2を325℃、モレキュラーシーブ部温度T3を24℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、34.2%であった。反応結果を表1に示す。
実施例1の反応条件に対し、往路側配管内温度T2を360℃、モレキュラーシーブ部T3を151.4℃とした以外は、実施例1と同様にテトラエトキシシランの製造を行った。シリカを基準としたテトラエトキシシランの収率は、49.9%であった。反応結果を表1に示す。
102 アルコール
103 酸化ケイ素
104 反応混合物の気化成分
105 モレキュラーシーブ
106 第一工程を行う反応器
107 第二工程を行う容器
108 反応混合物の気化成分が移動するための往路流路
109 モレキュラーシーブと接触した成分が移動するための復路流路
110 第二工程を行う容器と往路流路の接続部
Claims (4)
- アルコールと酸化ケイ素を反応させる第一工程、及び前記第一工程で得られた反応混合物の気化成分をモレキュラーシーブに接触させる第二工程を含むテトラアルコキシシランの製造方法であって、
前記第一工程が、温度(T1)が200℃<T1<300℃に制御されている反応器内で行われ、
前記第二工程が、内部に前記モレキュラーシーブが設置され、温度(T3)が10℃≦T3≦150℃に制御されている容器内で行われ、
前記気化成分が、温度(T2)が190℃≦T2≦300℃に制御されている往路流路を介して前記反応器から前記容器に移動し、
前記モレキュラーシーブに接触した成分が、復路流路を介して前記容器から前記反応器に移動することを特徴とする、テトラアルコキシシランの製造方法。 - 前記第一工程が、アルカリ金属化合物及び/又はアルカリ土類金属化合物の存在下で行われる、請求項1に記載のテトラアルコキシシランの製造方法。
- 前記アルカリ金属化合物が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ金属炭酸塩、及びアルカリ金属炭酸水素塩からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2に記載のテトラアルコキシシランの製造方法。
- 前記反応混合物が、共沸蒸留を行うための化合物を含まない、請求項1~3の何れか1項に記載のテトラアルコキシシランの製造方法。
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