以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。実施形態において、X軸及びY軸は水平方向に沿っており、Z軸は鉛直方向に沿っており、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置100の構成について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す図である。画像形成装置100は、例えば、カラー複合機である。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成ユニット10、給送部30、シート搬送部40、定着部50、排出部60、制御部20及び記憶部21を備える。
給送部30は、シートPをシート搬送部40へ供給する。シート搬送部40は、シートPを画像形成ユニット10、及び定着部50を経由して排出部60まで搬送する。画像形成ユニット10は、シートPに画像を形成する。定着部50は、シートPを加熱、及び加圧し、シートPに形成された画像をシートPに定着する。排出部60は、シートPを画像形成装置100の外部へ排出する。
画像形成ユニット10は、複数の画像形成部11、露光部13、及び転写部12、を備える。
複数の画像形成部11には、それぞれ、互いに異なる色の複数のトナーが供給される。トナーは多数のトナーを含む。複数の画像形成部11の各々は感光体ドラム101を含む。
感光体ドラム101には、静電潜像が形成される。
露光部13は、感光体ドラム101の表面を露光する。具体的には、露光部13は、画像データに基づいて、複数の感光体ドラム101の各々に光を照射する。その結果、複数の感光体ドラム101の各々に静電潜像が形成される。露光部13は、例えば、光源、ポリゴンミラー、反射ミラー、及び偏向ミラーを有する。
複数の画像形成部11の各々は、感光体ドラム101に形成された静電潜像を現像して、感光体ドラム101にトナー像を形成する。その結果、複数の感光体ドラム101に、それぞれ、互いに異なる複数色のトナー像が形成される。
転写部12は、中間転写ベルト12aと駆動ローラー12bと濃度検知部104とを備える。中間転写ベルト12aは、駆動ローラー12bによって回転方向RAに回転駆動される。複数の画像形成部11が、中間転写ベルト12a上に、互いに異なる複数色のトナー像を転写する。複数色のトナー像が中間転写ベルト12a上で重畳されることで、中間転写ベルト12a上にトナー像(具体的にはカラー画像)が形成される。転写部12は、中間転写ベルト12a上に形成されたトナー像をシートP上に転写する。その結果、シートPに画像が形成される。
濃度検知部104は、中間転写ベルト12aに転写されたトナー像の濃度を検知する。本実施形態では、トナー像の濃度は、単位面積当たりのトナー像を形成するトナーの質量を示す。トナー像の濃度は、例えば、トナー像の厚みに基づいて算出される。よって、濃度検知部104は、所定面積のトナー像の厚みを検知する。詳細には、濃度検知部104は、トナー像との間の距離を測定して、トナー像の厚みを検知する。
濃度検知部104は、例えば、レーザー変位センサーである。レーザー変位センサーは、半導体レーザーとリニアイメージセンサー(Linear Image Sensor)とを備え、三角測距を用いて距離を測定する。そして、濃度検知部104は、トナー像の濃度を示す検知信号を出力する。検知信号は、例えば、電圧信号である。
制御部20は、画像形成ユニット10、給送部30、シート搬送部40、定着部50、排出部60のような画像形成装置100の各要素を制御する。例えば、制御部20は、感光体ドラム101の回転速度を制御する。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)のようなプロセッサー、及び記憶装置を含む。
記憶部21は、記憶装置を含み、データ及びコンピュータープログラムを記憶する。具体的には、記憶部21は、半導体メモリーのような主記憶装置、並びに、半導体メモリー及び/またはハードディスクドライブのような補助記憶装置を含む。記憶部21は、リムーバルメディアを含んでもよい。データは、トナーの搬送時間とトナーの拡散特性とを含む。
次に、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る制御部20の構成について説明する。図2は、制御部20の構成を示す図である。制御部20は、第1算出部201と、第2算出部202と、調整部203と、計測部204とを備える。具体的には、制御部20のプロセッサーは、記憶部21の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することによって、第1算出部201と、第2算出部202と、調整部203と、計測部204として機能する。
第1算出部201は、静電潜像を現像するときに現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量を算出する。
第2算出部202は、トナーの帯電量を算出する。
調整部203は、第2算出部202が算出した帯電量に基づいて、シートPに画像を形成するときの条件を調整する。
計測部204は、トナーの濃度を検知するまでの時間を計測する。
引き続き、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る画像形成部11の構成について説明する。
図2に示すように、画像形成部11は、感光体ドラム101に加えて、クリーニング部103と、現像部110と、帯電部102と、電圧印加部23と、電流検知部70とを更に備える。
感光体ドラム101は、略円柱形状または略円筒形状を有する。感光体ドラム101は、感光体ドラム101の回転軸線AXを中心として回転方向RBに回転する。感光体ドラム101は、例えばアモルファスシリコン(α-Si)感光体ドラム101または有機感光体(OPC:Organic Photo Conductor)ドラムである。
感光体ドラム101は、所定の回転速度で回転する。感光体ドラム101の回転速度は、制御部20によって制御される。
帯電部102は、感光体ドラム101の表面を所定電位に帯電させる。帯電部102は、例えば、帯電ローラーを含む。帯電部102が感光体ドラム101の表面を所定電位に帯電させた後、露光部13が感光体ドラム101の所定領域に露光することで、感光体ドラム101の所定領域に静電潜像が形成される。
現像部110は、トナーによってトナー像を感光体ドラム101に形成する。具体的には、現像部110は、感光体ドラム101に形成された静電潜像をトナーによって現像し、感光体ドラム101にトナー像を形成する。
電圧印加部23は、現像ローラー112に現像バイアス(所定の電圧)を印加する。現像ローラー112に現像バイアスを印加することで電圧印加部23は、感光体ドラム101と現像ローラー112との間に電位差を付与する。
電流検知部70は、感光体ドラム101と現像部110との間に流れる電流を検知する。具体的には、現像ローラー112から感光体ドラム101に向けてトナーが移動する際に感光体ドラム101と現像部110との間に流れる電流を電流検知部70は、検知する。
クリーニング部103は、感光体ドラム101の表面に付着しているトナーを除去する。クリーニング部103は、クリーニングブレード103aを含む。
クリーニングブレード103aは、感光体ドラム101の表面と摺接する。感光体ドラム101の表面とクリーニングブレード103aの先端とが摺接することで、感光体ドラム101の表面に残留するトナーが除去される。
引き続き、図2を参照して現像部110について詳しく説明する。
現像部110は、筐体110aと、壁部材116と、現像ローラー112と、搬送部140と、規制ブレード115と、濃度検知部135と、駆動部136と、吸引ファン(不図示)とを備える。
筐体110aは、収容部111と、現像ローラー112と、搬送部140と、規制ブレード115とを含む。
収容部111は2成分現像剤を収容する。2成分現像剤は、複数のトナー(具体的には多数のトナー)と、複数のキャリア(具体的には多数のキャリア)を含む。複数のトナーは粉体であり、複数のキャリアは粉体である。トナーは、例えば正帯電性トナーである。正帯電性トナーは、キャリアとの摩擦により正に帯電する。キャリアは、磁性を有する。キャリアは、例えば、樹脂被覆型のキャリアである。樹脂被覆型のキャリアのコアは、例えば、フェライトまたはマグネタイトである。
壁部材116は、収容部111を第1攪拌室131と第2攪拌室132とに仕切る。壁部材116は、感光体ドラム101の回転軸線AXの方向に沿って、延びるように配置される。第1攪拌室131は2成分現像剤を収容する。第2攪拌室132は2成分現像剤を収容する。
現像ローラー112は、トナーを担持する。図2に示すように、現像ローラー112は、第1攪拌室131の上方に位置する。上方は、例えば、図1に示す給送部30から排出部60に向かう方向を示す。また、現像ローラー112は、感光体ドラム101に対向して配置される。現像ローラー112は、第1攪拌室131から感光体ドラム101の静電潜像にトナーを供給する。
現像ローラー112は、スリーブ112Sと磁石112Mとを備える。
スリーブ112Sは、非磁性の筒体(例えば、アルミニウムパイプ)である。スリーブ112Sは、例えばモーターによって駆動されて、磁石112Mの周りを回転方向RCに回転する。
磁石112Mは、スリーブ112Sの内部に配置されている。磁石112Mは、キャリアを磁石112Mの磁力により引き付ける。その結果、キャリアによる磁気ブラシがスリーブ112Sの表面に形成される。トナーはキャリアの表面に担持される。すなわち、トナーは磁気ブラシに担持された状態で現像ローラー112の表面に担持される。
搬送部140は、トナーを攪拌し、トナーを搬送する。具体的には、搬送部140は、2成分現像剤を攪拌し、第1攪拌室131と第2攪拌室132との間で2成分現像剤が循環するように2成分現像剤を搬送する。
搬送部140は、第1スクリューフィーダー113と第2スクリューフィーダー114とを含む。第1スクリューフィーダー113は、回転方向RDに回転し、2成分現像剤を搬送する。第1スクリューフィーダー113は、第1攪拌室131に位置する。第2スクリューフィーダー114は、回転方向REに回転し、2成分現像剤を搬送する。第2スクリューフィーダー114は、第2攪拌室132に位置する。
規制ブレード115は、現像ローラー112に対して所定間隔をおいて配置される。規制ブレード115は、現像ローラー112の表面に形成された磁気ブラシの長さを規制する。
濃度検知部135は、収容部111に収容されたトナーの濃度を検知する。濃度検知部135は、第2攪拌室132に位置する。濃度検知部135としては、透磁率センサーが用いられてもよい。透磁率センサーは、収容部111内の2成分現像剤の透磁率を検知する。濃度検知部135は、2成分現像剤の透磁率を検知すると、検知結果を制御部20に出力する。濃度検知部135は、検知結果に相当する電圧値の電圧信号を制御部20に出力する。透磁率は、キャリアとトナーとの混合比率を示す。
濃度検知部135が出力する電圧信号は、トナーの濃度に応じて変化する。トナーの濃度が高くなるほど、キャリアに対するトナーの比率が高くなる。つまり、磁気を通すキャリアに対する磁気を通さないトナーの割合が増加する。この場合、濃度検知部135の出力する電圧信号の電圧値は、小さくなる。一方、トナーの濃度が低くなるほど、キャリアに対するトナーの比率が低くなる。つまり、磁気を通すキャリアに対する磁気を通さないトナーの割合が低下する。この場合、濃度検知部135の出力する電圧信号の電圧値は、高くなる。
駆動部136は、搬送部140を回転させる。具体的には、駆動部136は、制御部20に制御され、第1スクリューフィーダー113を回転方向RDに回転する。駆動部136は、制御部20に制御され、第2スクリューフィーダー114を回転方向REに回転する。
吸引ファンは、感光体ドラム101と現像ローラー112との間で浮遊するトナーを吸引する。
次に、図2~図4を参照して、現像部110を更に詳しく説明する。図3は、現像部110の構造を示す図である。図4は、現像部110の構造を示す別の図である。図3と図4とでは、図面の簡略化のため、現像ローラー112を省略している。
図3と図4とに示すように、壁部材116は、収容部111内部を環状に区画する。壁部材116は、収容部111の内部を第1攪拌室131と第2攪拌室132と第1通路133と第2通路134とに仕切る。
第1通路133は、第1攪拌室131と第2攪拌室132とを連結する。第1通路133は、感光体ドラム101の回転軸線AXに交差し、感光体ドラム101の回転軸線AXの一端側に位置する。第2通路134は、第1攪拌室131と第2攪拌室132とを連結する。第2通路134は、感光体ドラム101の回転軸線AXに交差し、感光体ドラム101の回転軸線AXの他端側に位置する。第1攪拌室131と第2攪拌室132と第1通路133と第2通路134とによって、収容部111には、2成分現像剤の循環路130が形成される。
したがって、搬送部140は2成分現像剤を循環路130に沿って搬送できる。例えば、搬送部140は、第1攪拌室131に位置するトナーを第1搬送方向D1に搬送する。第1搬送方向D1は、感光体ドラム101の回転軸線AXの一端側から他端側に向かう方向を示す。搬送部140は、第1攪拌室131から第1通路133に搬送されたトナーを、第2搬送方向D2に搬送する。第2搬送方向D2は、感光体ドラム101の回転軸線AXに交差する方向を示す。搬送部140は、第1通路133から第2攪拌室132に搬送されたトナーを第3搬送方向D3に搬送する。第3搬送方向D3は、感光体ドラム101の回転軸線AXの他端側から一端側に向かう方向を示す。第3搬送方向D3は、第1搬送方向D1と逆の方向である。搬送部140は、第2攪拌室132から第2通路134に搬送されたトナーを第4搬送方向D4に搬送する。第4搬送方向D4は、第2搬送方向D2と逆の方向である。
引き続き、図2~図4を参照して、濃度検知部135が残留トナー部分RTの濃度を検出するまでの処理について説明する。
また、図3と図4とには、静電潜像EGと、トナー像PGと、第1領域CAと、第2領域CBと、残留トナー部分RTが表される。静電潜像EGは、感光体ドラム101に形成される。トナー像PGは、感光体ドラム101の静電潜像EGが現像部110によって現像されることで、感光体ドラム101に形成される。第1領域CAは、第1攪拌室131の一部の領域を示す。第1領域CAは、感光体ドラム101の静電潜像EGに対応する領域である。第2領域CBは、第2攪拌室132のうちの一部の領域を示す。第2領域CBは、濃度検知部135が残留トナー部分RTの濃度を検知する領域である。残留トナー部分RTは、第1領域CAから静電潜像EGに対応してトナーが現像ローラー112に供給された後に第1領域CAに残ったトナー部分を示す。
制御部20は、現像ローラー112が予めトナーが担持された状態となるように、現像ローラー112を制御する。具体的には、図2に示すように、現像ローラー112のスリーブ112Sは回転方向RCに回転しながら、キャリアを磁石112Mの磁力により引き付ける。トナーは、キャリアの表面に担持され、キャリアとともに磁石112Mに引き付けられる。したがって、トナーはキャリアに担持された状態で現像ローラー112の表面に担持される。
次に、露光部13は、感光体ドラム101に静電潜像EGを形成する。静電潜像EGは、矩形状の静電潜像を示す露光パターンである。
電圧印加部23は、現像ローラー112に現像バイアスを印加する。現像ローラー112に現像バイアスが印加されて、感光体ドラム101と現像ローラー112との間が所定の電位差になる。現像ローラー112は、トナーを担持した供給領域と感光体ドラム101の静電潜像EGが対向するときに、供給領域からトナーを静電潜像EGに供給する。供給領域は、現像ローラー112のうちの感光体ドラム101の静電潜像EGと対向する領域を示す。具体的には、現像ローラー112のうちの感光体ドラム101の静電潜像EGと対向する領域のトナーが、静電潜像EGに電気的に引き付けられる。
この結果、現像ローラー112の供給領域のトナーが、供給領域から感光体ドラム101の静電潜像EGに向かって飛翔し、現像ローラー112から感光体ドラム101に向けてトナーが移動する。つまり、現像ローラー112は、第1攪拌室131から感光体ドラム101の静電潜像EGに向けてトナーを供給する。この結果、図3に示すように、感光体ドラム101の表面にトナー像PGが形成される。トナー像PGは、矩形状のソリッド画像である。
そして、供給領域から静電潜像EGにトナーを供給した後に、現像ローラー112は、第1領域CAから供給領域にトナーを引き付ける。具体的には、現像ローラー112は、回転方向RCに回転する。現像ローラー112の供給領域は、第1攪拌室131に移動する。現像ローラー112は、第1攪拌室131の第1領域CAに位置するトナーを供給領域に引き付ける。現像ローラー112の供給領域にトナーが引き付けられることで、静電潜像EGに供給されたトナーの量が第1攪拌室131の第1領域CAから減る。
第1領域CAは、現像ローラー112の供給領域に対応する。また、現像ローラー112の供給領域は感光体ドラム101の静電潜像EGに対応するため、第1領域CAは感光体ドラム101の静電潜像EGとも対応する。つまり、供給領域に移動したトナーの量は静電潜像EGに供給されたトナーの量である。
搬送部140は、収容部111に収容されたトナーのうちの残留トナー部分RTを第1領域CAから第2領域CBに向けて搬送する。具体的には、搬送部140は、第1領域CAに位置する残留トナー部分RTを図3に示す第1領域CAから図4に示す第2領域CBに向けて搬送する。
例えば、残留トナー部分RTを第1領域CAから第2領域CBに向けて搬送する場合、搬送部140の第1スクリューフィーダー113は、第1領域CAに位置する残留トナー部分RTを第1攪拌室131から第1通路133に搬送する。更に第1通路133に搬送された残留トナー部分RTは、第2攪拌室132に搬送される。
第2スクリューフィーダー114は、第1スクリューフィーダー113によって第2攪拌室132に搬送された残留トナー部分RTを第3搬送方向D3に搬送する。そして、第2スクリューフィーダー114は、図4に示すように、残留トナー部分RTを第2領域CBに位置させる。
そして、図4に示すように、濃度検知部135は第1領域CAから搬送された残留トナー部分RTの濃度を第2攪拌室132の第2領域CBで検知する。濃度検知部135は、検知した残留トナー部分RTの濃度を制御部20に送信する。
また、本実施形態の第1算出部201は、静電潜像EGを現像するときに現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量を算出する。具体的には、第1算出部201は、残留トナー部分RTの濃度と、残留トナー部分RTが第1領域CAから第2領域CBへ搬送されるときの残留トナー部分RTの搬送時間と、収容部111内でのトナーの拡散特性とに基づいて、現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量を算出する。
搬送時間と拡散特性とから搬送中に残留トナー部分RTに流入したトナーの量を算出できる。更に、残留トナー部分RTの濃度から残留トナー部分RTのトナーの量を算出できる。したがって、第1領域CAから第2領域CBに搬送されるまでに残留トナー部分RTに流入したトナーの量と、第2領域CBで検出された残留トナー部分RTの量とから、第1領域CAでトナーが供給された直後の残留トナー部分RTの量を算出できる。
つまり、搬送中に残留トナー部分RTに入り込んだトナーの量を反映して、残留トナー部分RTの量を算出できる。したがって、第1領域CAでトナーが供給された直後の残留トナー部分RTの量を精度良く算出できる。この結果、静電潜像EGを現像するときに現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量を精度良く算出できる。
例えば、第1算出部201は、図5に示すような、濃度検知部135の検知結果から静電潜像EGを現像するときに現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量を算出する。
図5は、静電潜像EGを現像してトナー像PGを形成したときの濃度検知部135の検知結果を示すグラフである。
図5に示すグラフは、折れ線G1と折れ線G2とを含む。折れ線G1は、実線の折れ線である。実線の折れ線G1は、残留トナー部分RTの現実の濃度bを含む。折れ線G2は、破線の折れ線である。破線の折れ線G2は、残留トナー部分RTに流入したトナーを除いた残留トナー部分RTの濃度cを含む。
図5において、横軸は、時間(T)を示す。横軸には、時刻ST、時刻T1、時刻T2及び時刻T3が表される。時刻STは、現像部110が感光体ドラム101にトナーの供給を開始した時刻を示す。時刻T1は、残留トナー部分RTの濃度の検出を開始した時刻を示す。時刻T2は、残留トナー部分RTの濃度の最低値を検出した時刻を示す。時刻T3は、残留トナー部分RTの濃度の検出を終了した時刻を示す。
図5において、縦軸は濃度(%)を示す。縦軸には、濃度a、濃度b、及び濃度cが表される。濃度aは、残留トナー部分RTと異なるトナー部分の濃度を示す。濃度aは、濃度b及び濃度cよりも大きい濃度である。濃度bは、残留トナー部分RTの濃度の最低値を示す。濃度bは、濃度cよりも大きい濃度である。濃度bは、濃度aよりも小さい濃度である。濃度cは、現像ローラー112から感光体ドラム101の静電潜像EGにトナーが供給されて、第1領域CAから減ったトナーの量に対応するトナーの濃度を示す。濃度cは、濃度a及び濃度bよりも小さい濃度である。
収容部111内のトナーは、収容部111内のトナーの濃度が均一になるように移動する。このため、残留トナー部分RTを搬送している間に、残留トナー部分RTにトナーが流入する。つまり、濃度検知部135が第2領域CBで検知した残留トナー部分RTの濃度bは、現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量に対応する濃度でない。感光体ドラム101に供給されたトナーの量を精度良く算出するには、残留トナー部分RTに流入したトナーの量を算出する必要がある。
したがって、第1算出部201は、残留トナー部分RTの濃度と、残留トナー部分RTの搬送時間と、収容部111内でのトナーの拡散特性とに基づいて、現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量を算出する。
例えば、第1算出部201は、記憶部21から残留トナー部分RTの搬送時間を取得する。残留トナー部分RTの搬送時間は、予め記憶部21に記憶される。搬送時間は、第1領域CAから第2領域CBまでの距離と、単位時間当たりのトナーの移動距離とで予め算出されて、記憶部21に記憶される。なお、第1領域CAの位置は、静電潜像EGの位置から算出され、記憶部21に記憶される。
次に、第1算出部201は、記憶部21から拡散特性を取得する。拡散特性は、収容部111内でのトナーの拡散係数を示す。拡散係数は、収容部111内でトナーの濃度が高い部分からトナーの濃度の低い部分にトナーが移動するときの移動量を示す。トナーの拡散係数によって、搬送中に残留トナー部分RTに流入したトナーの量を容易に算出できる。
第1算出部201は、搬送時間と拡散特性とに基づいて、搬送中に残留トナー部分RTに流入したトナーの質量Zを算出する。例えば、搬送中に残留トナー部分RTに流入したトナーの質量Zは、拡散係数(mm2/秒)と搬送時間(秒)とに基づいて算出できる。
更に、第1算出部201は、第2領域CBで濃度検知部135が検知した残留トナー部分RTの濃度Dに基づいて、残留トナー部分RTのトナーの質量Xを算出する。第2領域CBでの残留トナー部分RTの質量Xは、濃度検知部135が検知した濃度値Dと第2領域CBでの残留トナー部分RTの体積Cとから算出する。
第2領域CBでの残留トナー部分RTの質量Xは、以下の式(1)で算出できる。
X=D×C・・・式(1)
そして、第1算出部201は、第1領域CAでの残留トナー部分RTの質量Yを算出する。第1領域CAでの残留トナー部分RTの質量Yは、第2領域CBでの残留トナー部分RTの質量Xと搬送中に残留トナー部分RTに流入したトナーの質量Zとから算出する。具体的には、第1算出部201は、第2領域CBでの残留トナー部分RTの質量Xから搬送中に残留トナー部分RTに流入したトナーの質量Zを除算する。この結果、静電潜像EGを現像するときに現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量を算出できる。
第1領域CAでの残留トナー部分RTの質量Yは、以下の式(2)で算出できる。
Y=X-Z・・・式(2)
また、本実施形態の第2算出部202は、第1算出部201が算出したトナーの量と電流検知部70が検知した電流とに基づいて、トナーの帯電量を算出する。精度よく算出されたトナーの量を用いて、トナーの帯電量を精度良く算出できる。
例えば、帯電量を算出する場合、第2算出部202は、第1算出部201の算出結果を取得する。具体的には、第2算出部202は、第1算出部201の算出した感光体ドラム101の静電潜像EGに供給されたトナーの量Mを取得する。トナーの量Mは、トナー像PGを形成しているトナーの質量を示す。
更に、第2算出部202は、電流の電流値を示す検知信号を、電流検知部70から受信する。そして、第2算出部202は、検知信号によって示される電流の電流値に基づいて、トナー像PGを形成しているトナーの電荷量Qを算出する。
更に、第2算出部202は、トナーの量Mとトナーの電荷量Qとに基づいて、トナーの帯電量QPMを算出する。具体的には、トナーの帯電量QPMは、QPM=Q/M、によって表される。よって、トナーの帯電量QPMは、単位質量当たりのトナーの電荷量を示す。
また、本実施形態の調整部203は、第2算出部202が算出した帯電量QPMに基づいて、シートPに画像を形成するときの条件を調整する。したがって、精度良く算出した帯電量からシートPに画像を形成するときの条件を設定できる。この結果、品質の高い画像をシートPに形成できる。
調整部203は、帯電量QPMに基づいて、現像部110から感光体ドラム101に供給されるトナーの量と、現像部110の現像ローラー112の回転速度と、現像ローラー112に印加する現像バイアスと、感光体ドラム101の表面電位と、現像部110において飛散したトナーを吸引する吸引ファンの出力とのうちの少なくとも1つを調整する。
したがって、トナーの帯電量QPMの変化からシートPに画像を形成するときの条件を設定できる。この結果、画像濃度の低下、かぶりの発生、トナー飛散の増加を抑制し、適切な条件でシートPに画像を形成できる。
例えば、制御部20は、トナーの帯電量QPMに基づいて、帯電部102が感光体ドラム101の表面を所定電位に帯電させる際の電位を調整する。この結果、画像濃度の低下を抑制できる。例えば、制御部20は、トナーの帯電量QPMに基づいて、電圧印加部23が現像ローラー112に現像バイアスを印加する際の現像バイアスを調整する。この結果、画像濃度の低下とかぶりの悪化を抑制できる。例えば、制御部20は、トナーの帯電量QPMに基づいて、現像ローラー112の回転速度を調整する。この結果、画像濃度の低下を抑制しつつ、かぶりの悪化を抑制できる。
また、本実施形態の計測部204は、現像部110が感光体ドラム101にトナーを供給した時から濃度検知部135が現像部110に収容されたトナーの濃度の最小値を検知するまでの時間を計測する。計測部204が計測した計測時間は、搬送時間に相当する。
搬送時間が実測値であるため、より精度良くに残留トナー部分RTに流入するトナーの量の算出できる。その結果、更に精度良く現像部110から感光体ドラム101に供給されたトナーの量を算出できる。
例えば、図5に示すように、計測部204は、現像部110が感光体ドラム101の静電潜像EGにトナーの供給を開始した時刻STから濃度検知部135が残留トナー部分RTの濃度の最小値である濃度bを検知した時刻T2までの時間を計測する。例えば、計測部204は、露光部13が感光体ドラム101の所定領域に露光して、静電潜像EGを形成した時刻に基づいて、時刻STを算出する。そして、第1算出部201は、計測部204が計測した時間を取得する。第1算出部201は、搬送時間と拡散特性とに基づいて、搬送中に残留トナー部分RTに流入したトナーの質量Zを算出する。この結果、実測した搬送時間に基づいて、残留トナー部分RTに流入したトナーの量をより精度良く算出できる。
次に、図6を参照して、本実施形態の制御部20が実行する処理を説明する。図6は、制御部20が実行する処理のフローチャートを示す。図6に示す制御部20が実行する処理は、ステップS201~ステップS211を含む。
ステップS201において、制御部20は、搬送部140がトナーを搬送するように、搬送部140を制御する。搬送部140がトナーを搬送することで、収容部111内のトナーが循環する。処理はステップS202に進む。
ステップS202において、制御部20は、露光部13が感光体ドラム101に静電潜像EGを形成するように、露光部13を制御する。処理はステップS203に進む。
ステップS203において、制御部20は、現像ローラー112が感光体ドラム101の静電潜像EGにトナーを供給するように、現像ローラー112を制御する。感光体ドラム101の静電潜像EGにトナーを供給した後、現像ローラー112は、静電潜像EGに供給したトナーの量に相当するトナーの量を第1攪拌室131の第1領域CAから引き寄せる。処理はステップS204に進む。
ステップS204において、第1算出部201は、濃度検知部135が検知した残留トナー部分RTの濃度を取得する。処理は、ステップS205に進む。
ステップS205において、第1算出部201は、記憶部21から残留トナー部分RTの搬送時間を取得する。なお、第1算出部201は、現像部110が感光体ドラム101にトナーを供給した時から濃度検知部135が収容部111に収容されたトナーの濃度の最小値を検知するまでの時間を計測部204から取得してもよい。処理はステップS206に進む。
ステップS206において、第1算出部201は、記憶部21からトナーの拡散特性を取得する。処理はステップS207に進む。
ステップS207において、第1算出部201は、残留トナー部分RTの濃度と、搬送時間と、拡散特性とに基づいて、感光体ドラム101の静電潜像EGに供給したトナーの量を算出する。処理は、ステップS208に進む。
ステップS208において、第2算出部202は、電流検知部70の検知結果を取得する。処理はステップS209に進む。
ステップS209において、第2算出部202は、電流検知部70の検知結果と感光体ドラム101の静電潜像EGに供給したトナーの量とに基づいて、トナーの帯電量QPMを算出する。処理はステップS210に進む。
ステップS210において、制御部20は、第2算出部202が算出したトナーの帯電量QPMに基づいて、シートPに画像を形成する条件を設定するか否かを判定する。シートPに画像を形成する条件を設定しない場合(ステップS210において、No)、処理は、終了する。シートPに画像を形成する条件を設定する場合(ステップS210において、Yes)、処理は、ステップS211に進む。
ステップS211において、調整部203は、トナーの帯電量QPMに基づいて、シートPに画像を形成する条件を調整する。処理は終了する。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。