JP7204362B2 - 絞り装置、レンズ装置、および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絞り装置、レンズ装置、および撮像装置に関するものである。
従来より、回転軸を備えた複数枚の絞り羽根を同一円周上に等角度間隔に配置し、絞り羽根の回転軸の周りの絞り羽根の回転によって、絞り羽根の重なりで形成される絞り開口を変更する絞り装置が知られている。このような絞り装置では、絞り羽根に二種類のピンが備えられており、一方のピンに対する他方のピンの動きをカム溝でガイドする構造が一般的である。絞り開口の形状は、撮影により得られた映像における主被写体の周囲のボケ味の良さに影響し、当該形状が円形に近いほど綺麗なボケ味を得ることができる。絞り開口の形状を円形に近付けるには、絞り羽根の枚数を多くするのが一般的である。また、特にTV放送用途では、絞り羽根が開閉する全域にわたり、絞り羽根による光芒の乱れが少ないことが求められている。また、モータ駆動によってカム板を駆動する絞り装置では、モータに要する駆動トルクを軽減して消費電力を小さくすることが求められている。特許文献1は、絞り羽根とカム板又は固定板との間に配したガイドプレートにより、絞り羽根の開閉に対する摩擦抵抗を軽減する絞り装置を開示している。
特開2012-113102号公報
特許文献1に開示された絞り装置では、絞り羽根どうしの摩擦は低減されない。そのため、開口径が小さくなるに従って、羽根の重なりの増加によって羽根の摺動抵抗が増加し、モータには大きな駆動トルクが必要となる。
本発明は、例えば、絞り羽根どうしの摩擦抵抗の低減に有利な絞り装置を提供することを目的とする。
本発明の絞り装置は、駆動ピンと回転中心ピンとをそれぞれが有する複数の絞り羽根と、前記回転中心ピンを回転可能に支持する支持部材と、前記駆動ピンに係合するカムを有するカム部材と、前記複数の絞り羽根のうちの2つの絞り羽根を仕切る仕切部材とし、
前記仕切部材は、前記2つの絞り羽根のうち一方の前記駆動ピンが貫通する穴と、前記2つの絞り羽根のうち他方の前記回転中心ピンが貫通する穴とが形成されていることを特徴とする。

本発明によれば、例えば、絞り羽根どうしの摩擦抵抗の低減に有利な絞り装置を提供することができる。
本発明における絞り装置の正面図である。 本発明における絞り装置の分解斜視図である。 本発明における絞り装置の縦断面図である。 本発明における絞り装置の縦断面図の拡大図である。 本発明におけるカム板の正面図である。 本発明における絞り羽根の正面図である。 本発明における絞り羽根支持筒の正面図である。 本発明におけるシート部材上の羽根駆動範囲を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1から図8を参照して本発明の実施例による絞り装置について説明する。本実施例における絞り装置の正面図を図1に、分解斜視図を図2に、縦断面図を図3に、縦断面図の拡大図を図4に示す。
絞り装置1は、不図示のフォーカスレンズ群やズームレンズ群、リレーレンズ群などを含むレンズ装置(レンズ系)の開口径を決めており、絞り開口形状を連続的に変化させる絞り駆動部である。
図2に示すように、絞り装置1は絞り羽根支持筒(羽根支持部材)2と、複数の絞り羽根3a、3bと、カム板(カム部材)4と、押え金具5と、シート部材(仕切部材)6を有する。図3と図4に示すように、複数の絞り羽根3a、3bとシート部材6は、絞り羽根支持筒2とカム板4との間に挟持される。カム板4は中心軸oを中心に絞り羽根支持筒2の内径部の内部で回転し、絞り羽根支持筒2に対する中心軸o方向の移動は、内径部に対して位置決めされる押え金具5で規制される。押え金具5はCリング状となっており、絞り羽根支持筒2の内径部に、Cリング部分の開口部を狭めるように変形させて挿入し、その変形を開放して元の形状に戻すことで絞り羽根支持筒2に対して固定する。
図5にカム板4の正面図を示す。カム板4は2種類の最小径の異なるカム溝を有しており、カム溝4aを6本、遮光用のカム溝4bを3本の構成となっている。図6に絞り羽根3a、3bの正面図を示す。複数の絞り羽根3a、3bには、絞り羽根支持筒2に設けられたピン穴2aと回転可能に係合する回転中心ピン3cと、カム板4のカム溝4a、4bに摺動可能に係合する駆動ピン3dが一体となって構成されている。
図7に絞り羽根支持筒2の正面図を示す。絞り羽根支持筒2のピン穴2aは同一円周上に設けられ、それぞれの穴の位置の、光軸位置に対応する開口部中心の周りの位相間隔は互いに等しく、絞り羽根3a、3bの内縁部の重なりで形成する絞り開口形状を略円形とする。以上の構成によって、カム板4のカム溝4a、4bに沿って絞り羽根3a、3bの駆動ピン3dが摺動し、絞り開口形状を変化させる。カム溝4a、4bの特徴として、最小径部は光軸oを中心とする同心円に配置される。ここで、カム溝4bはカム溝4aと比べて、最小径部が小さい溝形状であり、絞り羽根3bによって遮光する際に使用する。カム溝4bは、絞り羽根支持筒2に設けられたピン穴2aに対して等分で設けられており、絞り羽根3bによって光路を遮蔽する際に三角形の開口形状を有しながら開口部を小さくして遮光する。本実施例では、カム溝4a、4bの本数を合計で9本とし、遮光用に使用するカム溝4bを3本としたがこの限りではなく、絞り羽根3a、3bの枚数や遮光用のカム溝4bを増減しても良い。
図8にシート部材6上に絞り羽根3aが駆動する軌跡を示す。本発明における絞り装置では、9枚の絞り羽根3a、3bの内、遮光用のカム溝4bに係合する絞り羽根3bの1枚のみをシート部材6によって仕切ることで、残り8枚の絞り羽根3a、3bと光軸方向に駆動面を分割する。図8に、絞り開口形状を最大とする位置から遮光する位置まで絞り羽根3aが駆動する範囲(領域A)と、絞り羽根3aの先端が駆動する範囲(領域A1)を示す。シート部材6は、1枚のみ光軸方向に分割した絞り羽根3bの駆動ピン3dが貫通して動く領域を逃げる逃げ溝(逃げ部)6aと、9枚の絞り羽根3a、3bの各回転中心ピン3cが貫通して逃げる逃げ穴(逃げ部)6bを有している。すなわち、シート部材(仕切部材)は複数の絞り羽根のうちの2つの絞り羽根を仕切り、2つの絞り羽根のうちの一方の駆動ピン3dと、他方の回転中心ピン3cとを逃げる逃げ部が形成されている。逃げ溝6aは領域A1に重ならない範囲に設けられ、絞りの開口形状を変化させる際に、絞り羽根3aが逃げ溝6a上に掛からない形状としている。シート部材6の逃げ穴6bは絞り羽根3a、3bの内、2カ所以上の回転中心ピン3cと嵌合する設定とし、絞り羽根3a、3bに対する偏心を抑制する。また、絞り装置1において、絞り羽根3a、3bではなくシート部材6によって最大開口径を形成し、絞り羽根内径による不要な迷光を抑制する。
本実施例では、シート部材6を1枚のみ構成して絞り羽根3a、3bを光軸方向に二つに分割しているがこの限りではなく、2枚以上のシート部材6を構成し、絞り羽根3a、3bを光軸方向に複数分割しても良い。この場合、絞り羽根による開口形状を遮光するまで略円形に保つことができ、遮光するまで綺麗なボケ味を得ることができる。シート部材6は絞り羽根3a、3bを光軸方向へ分割する用途として利用できれば良く、樹脂材料や金属材料、フィルム等を利用可能であり、絞り羽根3a、3bと同程度の厚みがあれば良い。
以上の構造により、本実施例の絞り装置における絞り開口の変化について説明する。絞り羽根支持筒2に対してカム板4を光軸中心o回りに回転させると、絞り羽根3a、3bの駆動ピン3dはカム溝4a、4bによりそれぞれ案内される。それにより、絞り羽根3a、3bは回転中心ピン3cを軸として回動し、カム溝4a、4bの軌跡に沿って絞り羽根3a、3bが揺動して絞り開口径を変化させる。
次に、絞り開口径を最大開口径から遮光させる方向へカム板4を回動させる場合について説明する。カム板4を回動させると、絞り羽根3bによって遮光する前に、絞り羽根3aの駆動ピン3dがカム溝4aの最小径位置まで案内される。この状態からさらにカム板4を回動させると、絞り羽根3bの駆動ピン3dはカム溝4bに沿って案内され、カム溝4bの最小径位置まで案内される。最小径部のカム溝4aは光軸oを中心に設けられているため、カム溝4aと係合している絞り羽根3aはカム板4の回動と連動して揺動せず、カム溝4bと係合する絞り羽根3bのみ揺動することによって遮光する。
本実施例では、カム板4を回転させて絞り羽根3a、3bを開閉しているがこの限りではなく、カム板4を固定し、絞り羽根支持筒2を回転させる構造でも良い。この場合は、絞り羽根支持筒2と一体となってシート部材6が回転する構造となる。
本実施例の絞り装置によれば、絞り羽根3a、3bの間にシート部材6を設けることで、絞り羽根3a、3bどうしが重なり合う羽根枚数を低減し、絞り羽根どうしの摺動抵抗を抑制できる。また、絞り装置にシート部材6を追加構成するのみであり、絞り羽根どうしの摺動抵抗による動作不良を抑制でき、簡単な構成で安定した光量調整を可能とした絞り装置を提供できる。
また、上述した実施例の絞り装置を含むレンズ装置と、該レンズ装置の像面に配された撮像素子と、を有する撮像装置により、本発明の絞り装置の効果を享受できる撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1:絞り装置
2:絞り羽根支持筒(支持部材)
2a:ピン穴
3a:絞り羽根
3b:絞り羽根(遮光用)
3c:回転中心ピン
3d:駆動ピン
4:カム板(カム部材)
6:シート部材(仕切部材)

Claims (8)

  1. 駆動ピンと回転中心ピンとをそれぞれが有する複数の絞り羽根と、
    前記回転中心ピンを回転可能に支持する支持部材と、
    前記駆動ピンに係合するカムを有するカム部材と、
    前記複数の絞り羽根のうちの2つの絞り羽根を仕切る仕切部材とし、
    前記仕切部材は、前記2つの絞り羽根のうち一方の前記駆動ピンが貫通する穴と、前記2つの絞り羽根のうち他方の前記回転中心ピンが貫通する穴とが形成されていることを特徴とする絞り装置。
  2. 駆動ピンと回転中心ピンとをそれぞれが有する複数の絞り羽根と、
    前記回転中心ピンを回転可能に支持する支持部材と、
    前記駆動ピンに係合するカムを有するカム部材と、
    前記複数の絞り羽根のうちの2つの絞り羽根を仕切る仕切部材と、
    を有し、
    前記仕切部材の内径によって最大開口径が決まるように構成されていることを特徴とする絞り装置。
  3. 前記仕切部材は、前記2つの絞り羽根のう一方の前記駆動ピンが貫通する穴と、前記2つの絞り羽根のうち他方の前記回転中心ピンが貫通する穴形成されていることを特徴とする請求項に記載の絞り装置。
  4. 前記仕切部材と前記支持部材との間に、前記複数の絞り羽根のう少なくとも1つの絞り羽根を有することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の絞り装置。
  5. 前記駆動ピンが貫通する穴は、前記回転中心ピンを中心とした前記他方の回転の軌跡とは重ならないように形成されていることを特徴とする請求項1または3に記載の絞り装置。
  6. 前記仕切部材は、前記複数の絞り羽根のう少なくとも2つの絞り羽根の少なくとも2つの前記回転中心ピンがそれぞれ貫通する少なくとも2つの穴が形成されていることを特徴とする請求項1、3、5のうちいずれか1項に記載の絞り装置。
  7. レンズ系と、
    前記レンズ系の開口を形成するための請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の絞り装置と含むことを特徴とするレンズ装置。
  8. 請求項7に記載のレンズ装置と、
    前記レンズ装置の像面に配された撮像素子と含むことを特徴とする撮像装置。
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