JP7227200B2 - 鞍乗型車両のカバー構造 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、変速機カバーから車幅方向内方に向けて延びる2つのリブをクラッチの前方に設けた構造が開示されている。
例えば、特許文献2には、伝動ケースカバーから車幅方向内方に向けて延びるリブをクラッチの周囲に設けた構造が開示されている。特許文献2のリブは、可動プーリ半体が軸方向の外方(左方)に移動したときに、径方向から見て可動プーリ半体と重なる。
(1)本発明の態様に係る鞍乗型車両のカバー構造は、クラッチ(17)を前記クラッチ(17)の軸線(C2)に沿う軸方向の外方から覆うカバー(72)と、前記軸線(C2)と直交する径方向において前記クラッチ(17)よりも外方に設けられ、前記カバー(72)から前記軸方向の内方に向けて延びる第一リブ(121)と、前記第一リブ(121)よりも前記径方向の外方に設けられ、前記カバー(72)から前記軸方向の内方に向けて前記第一リブ(121)よりも長く延びる第二リブ(122)と、を備え、前記クラッチ(17)と同軸の傘状をなし、前記軸方向に移動可能な傘体(90)が設けられ、前記傘体(90)が前記軸方向の外方に移動し前記カバー(72)に最も近づいたときに、前記第二リブ(122)は前記軸線(C2)と直交する径方向から見て前記傘体(90)と重なり、前記第二リブ(122)は、前記軸方向から見て前方に向かって弧状をなす前側弧状部(122a)と、後方に向かって弧状をなす後側弧状部(122b)と、を備え、前記カバー(72)に取り付けられるカバー部材(73)の前端部には、前記カバー(72)の外部の空気を前記カバー(72)の内部に導入可能な導入口(74)が設けられており、前記第二リブ(122)の前記前側弧状部(122a)は、前記軸線(C2)及び前記傘体(90)の前端部よりも前記導入口(74)の側に形成されている。
クラッチ及び発電機のいずれか一方が第一リブによって径方向外方から覆われると共に、第一リブよりも軸方向に長い第二リブによって前記一方が径方向外方から覆われるため、第一リブ及び第二リブの二段構造によって粉塵をより効果的に遮ることができる。したがって、クラッチまたは発電機への粉塵の侵入を抑制することができる。
加えて、傘体が第二リブによって径方向外方から覆われるため、クラッチへの粉塵の侵入をより効果的に抑制することができる。
ラビリンス構造によって粉塵をより効果的に遮ることができるため、クラッチへの粉塵の侵入をより効果的に抑制することができる。
折り返し部、第一リブの軸方向の内端及び第二リブの軸方向の内端によって粉塵をより効果的に遮ることができるため、クラッチへの粉塵の侵入をより効果的に抑制することができる。
ベルトが傘体の外径部に達したとしても、傘体と第二リブとの隙間に入り込むことを抑制することができる。
傘体の回転数が閾値以上の場合(高速運転時)の外部から粉塵が入ってきやすいタイミングでクラッチ室が閉塞されるため、クラッチへの粉塵の侵入をより効果的に抑制することができる。一方、傘体の回転数が閾値未満の場合(低速運転時)の冷却しにくいタイミングでクラッチ室が開放されるため、クラッチをより効果的に冷却することができる。
放射リブにより第一リブ及び第二リブを補強することができる。
排気口を形成するための壁部を別個独立に設ける場合と比較して、リブの数を可及的に減らすことができ、構造の簡素化に寄与する。
図1は、鞍乗型車両の一例としてのユニットスイング式の自動二輪車1を示す。図1に示すように、本実施形態の自動二輪車(鞍乗型車両)1は、運転者が足を載せる左右ステップフロアを有するスクーター型の車両である。自動二輪車1は、ハンドル2によって操向される前輪3と、動力源を含むパワーユニット10によって駆動される後輪4と、を備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
パワーユニット10は、エンジン11と動力伝達構造12とを一体化したスイング式動力ユニットである。図4に示すように、パワーユニット10は、可燃性の混合気を燃焼させて出力を得る内燃機関であるエンジン11と、始動機及び発電機として機能するACGスタータモータ13(発電機)と、クランクシャフト14に連結されてエンジン11からの動力を駆動輪である後輪4に伝達する変速機15(動力伝達機構)と、変速機15の従動側と従動軸16との間の動力伝達を断続させる遠心クラッチ17(クラッチ)と、変速機15からの出力を減速して後輪4に伝達する減速機構18と、を備える。
ACGスタータモータ13には、不図示のバッテリが接続されている。バッテリは、ACGスタータモータ13が始動機として機能するときには、ACGスタータモータ13に電力を供給する。バッテリは、ACGスタータモータ13が発電機として機能するときには、ACGスタータモータ13の回生電力が充電されるようになっている。なお、エンジン11及びACGスタータモータ13の制御は、不図示の制御ユニットにより行われる。
エンジン11は、クランクシャフト14を車幅方向に沿わせた単気筒エンジンである。エンジン11は、クランクシャフト14を回転可能に支持しかつ収容するクランクケース40と、クランクケース40の前端部から前方に向けて略水平(詳細にはやや前上がり)に突出するシリンダ41と、クランクシャフト14にコンロッド42を介して連結されたピストン43と、を備える。
クランクケース40の車幅方向右側には、ステータケース60が連結されている。ACGスタータモータ13は、ステータケース60の内部に収容されている。ACGスタータモータ13は、アウターロータ形式のモータである。ACGスタータモータ13は、ステータ61と、アウターロータ62とを備える。
アウターロータ62は、クランクシャフト14に固定されている。アウターロータ62は、ステータ61の外周を覆う円筒状を有している。アウターロータ62の内周面には、マグネット62aが設けられている。
クランクケース40の車幅方向左側には、伝動ケース70が連結されている。伝動ケース70は、伝動ケース70の車幅方向内側部を構成する内ケース71と、伝動ケース70の車幅方向外側部を構成する外ケース72(カバー)と、を備える。
内ケース71の周壁及び外ケース72の周壁には、周方向外方に突出する複数(例えば本実施形態では9個、図3参照)の連結ボス77が設けられている。なお、図2においては、外ケース72の連結ボス77のみ図示し、内ケース71の連結ボス77(図3参照)は不図示とする。各連結ボス77は、車幅方向で重なる位置に配置されている。
変速機15は、伝動ケース70の内部に収容されている。変速機15の駆動側の部分は、クランクシャフト14に連結されている。クランクシャフト14の左端部は、クランクケース40から車幅方向に突出している。変速機15は、クランクシャフト14の左端部に装着されたドライブプーリ80と、従動軸16に装着されたドリブンプーリ81と、ドライブプーリ80とドリブンプーリ81との間に巻き掛けられた無端状のVベルト82(ベルト)と、を備える。すなわち、変速機15は、Vベルト式無段変速機である。
なお、図2において、符号82Lは変速機15の変速比が最大であるときのVベルト82を示し、符号82Sは変速機15の変速比が最小であるときのVベルト82を示している。
図5に示すように、遠心クラッチ17は、ドリブンプーリ81よりも車幅方向外側(左側)に配置されている。遠心クラッチ17は、従動軸16に固定されたカップ状のクラッチアウタ100と、従動側固定プーリ半体89のボス部89aに固定されたインナプレート101と、インナプレート101の外縁部にウエイト102を介して径方向外側を向くように取り付けられたクラッチシュー103と、クラッチシュー103を径方向内側に付勢するクラッチスプリング104と、を備える。
図4に示すように、減速機構18は、伝動ケース70の後端部右側に連なる伝達室110内に設けられている。減速機構18は、ドリブンプーリ81よりも車幅方向内側に配置されている。減速機構18は、従動軸16及び後輪車軸4aと平行に軸支された中間軸111と、従動軸16の右端部及び中間軸111の右側部にそれぞれ形成された第一減速ギア対112,113と、中間軸111の左側部及び後輪車軸4aの左端部にそれぞれ形成された第二減速ギア対114,115と、を備えている。
このような構成により、従動軸16の回転は所定の減速比にて減速され、後輪車軸4aに伝達される。
図6に示すように、伝動ケース70は、遠心クラッチ17を車幅方向外側(左側)から覆うカバー構造120を備える。カバー構造120は、遠心クラッチ17を従動軸線C2に沿う軸方向の外方から覆う外ケース72と、従動軸線C2と直交する径方向において遠心クラッチ17よりも外方に設けられた第一リブ121と、第一リブ121よりも径方向の外方に設けられた第二リブ122と、を備える。
具体的に、従動側可動プーリ半体90の回転数が閾値以上の場合は、従動側可動プーリ半体90が軸方向の外方に移動し、クラッチ室123は閉塞される。すなわち、従動側可動プーリ半体90が最接近状態にあるときは、第二リブ122の軸方向内端部が径方向から見て従動側可動プーリ半体90の折り返し部90a(二点鎖線)と重なることで、クラッチ室123は閉塞される。
例えば、外ケース72の内部の空気は、排気口136を通じて矢印W1方向に排出される。
以上説明したように、上記実施形態の自動二輪車1のカバー構造120は、遠心クラッチ17を従動軸線C2に沿う軸方向の外方から覆う外ケース72と、従動軸線C2と直交する径方向において遠心クラッチ17よりも外方に設けられ、外ケース72から軸方向の内方に向けて延びる第一リブ121と、第一リブ121よりも径方向の外方に設けられ、外ケース72から軸方向の内方に向けて第一リブ121よりも長く延びる第二リブ122と、を備える。
この構成によれば、遠心クラッチ17が第一リブ121によって径方向外方から覆われると共に、第一リブ121よりも軸方向に長い第二リブ122によって遠心クラッチ17が径方向外方から覆われるため、第一リブ121及び第二リブ122の二段構造によって粉塵をより効果的に遮ることができる。したがって、遠心クラッチ17への粉塵の侵入を抑制することができる。
従動側可動プーリ半体90が第二リブ122によって径方向外方から覆われるため、遠心クラッチ17への粉塵の侵入をより効果的に抑制することができる。
ラビリンス構造124によって粉塵をより効果的に遮ることができるため、遠心クラッチ17への粉塵の侵入をより効果的に抑制することができる。
折り返し部90a、第一リブ121の軸方向内端及び第二リブ122の軸方向内端によって粉塵をより効果的に遮ることができるため、遠心クラッチ17への粉塵の侵入をより効果的に抑制することができる。
Vベルト82が従動側可動プーリ半体90の外径部に達したとしても、従動側可動プーリ半体90と第二リブ122との隙間125に入り込むことを抑制することができる。
従動側可動プーリ半体90の回転数が閾値以上の場合(高速運転時)の外部から粉塵が入ってきやすいタイミングでクラッチ室123が閉塞されるため、遠心クラッチ17への粉塵の侵入をより効果的に抑制することができる。一方、従動側可動プーリ半体90の回転数が閾値未満の場合(低速運転時)の冷却しにくいタイミングでクラッチ室123が開放されるため、遠心クラッチ17をより効果的に冷却することができる。
放射リブ126により第一リブ121及び第二リブ122を補強することができる。
排気口136を形成するための壁部137を別個独立に設ける場合と比較して、リブの数を可及的に減らすことができ、構造の簡素化に寄与する。
なお、上記実施形態では、カバー構造120は、遠心クラッチ17を従動軸線C2に沿う軸方向の外方から覆う外ケース72と、従動軸線C2と直交する径方向において遠心クラッチ17よりも外方に設けられ、外ケース72から軸方向の内方に向けて延びる第一リブ121と、第一リブ121よりも径方向の外方に設けられ、外ケース72から軸方向の内方に向けて第一リブ121よりも長く延びる第二リブ122と、を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、カバー構造120の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
この構成によれば、ACGスタータモータ13が第一リブ221によって径方向外方から覆われると共に、第一リブ221よりも軸方向に長い第二リブ222によってACGスタータモータ13が径方向外方から覆われるため、第一リブ221及び第二リブ222の二段構造によって粉塵をより効果的に遮ることができる。したがって、ACGスタータモータ13への粉塵の侵入を抑制することができる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
13 ACGスタータモータ(発電機)
17 遠心クラッチ(クラッチ)
72 外ケース(カバー)
82 Vベルト(ベルト)
82a コグ
82b 接合部
82c 凸部
90 従動側可動プーリ半体(傘体)
90a 折り返し部
120,220 カバー構造
121,221 第一リブ
122,222 第二リブ
123 クラッチ室
124 ラビリンス構造
125 隙間
126 放射リブ
136 排気口
137 壁部
263 ジェネレータカバー(カバー)
C1 クランク軸線(軸線)
C2 従動軸線(軸線)
K1 線
Claims (7)
- クラッチ(17)を前記クラッチ(17)の軸線(C2)に沿う軸方向の外方から覆うカバー(72)と、
前記軸線(C2)と直交する径方向において前記クラッチ(17)よりも外方に設けられ、前記カバー(72)から前記軸方向の内方に向けて延びる第一リブ(121)と、
前記第一リブ(121)よりも前記径方向の外方に設けられ、前記カバー(72)から前記軸方向の内方に向けて前記第一リブ(121)よりも長く延びる第二リブ(122)と、を備え、
前記クラッチ(17)と同軸の傘状をなし、前記軸方向に移動可能な傘体(90)が設けられ、
前記傘体(90)が前記軸方向の外方に移動し前記カバー(72)に最も近づいたときに、前記第二リブ(122)は前記軸線(C2)と直交する径方向から見て前記傘体(90)と重なり、
前記第二リブ(122)は、前記軸方向から見て前方に向かって弧状をなす前側弧状部(122a)と、後方に向かって弧状をなす後側弧状部(122b)と、を備え、
前記カバー(72)に取り付けられるカバー部材(73)の前端部には、前記カバー(72)の外部の空気を前記カバー(72)の内部に導入可能な導入口(74)が設けられており、
前記第二リブ(122)の前記前側弧状部(122a)は、前記軸線(C2)及び前記傘体(90)の前端部よりも前記導入口(74)の側に形成されていることを特徴とする鞍乗型車両のカバー構造。 - 前記傘体(90)は、前記傘体(90)の外周端から前記カバー(72)に向けて折り返す折り返し部(90a)を有し、
前記折り返し部(90a)、前記第一リブ(121)及び前記第二リブ(122)によってラビリンス構造(124)が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のカバー構造。 - 前記軸線(C2)を含む断面視で、前記折り返し部(90a)は、前記第一リブ(121)の前記軸方向の内端と前記第二リブ(122)の前記軸方向の内端とを結ぶ線(K1)を遮ることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両のカバー構造。
- 前記傘体(90)には、複数の凸状のコグ(82a)を有するベルト(82)が巻きかけられ、
前記コグ(82a)は、前記ベルト(82)に接合される接合部(82b)と、前記傘体(90)の径方向に延びる凸部(82c)と、を有し、
前記傘体(90)が前記軸方向の内方に移動し前記カバー(72)から最も離れたときに、前記傘体(90)の折り返し部(90a)と前記第二リブ(122)の前記前側弧状部(122a)の前記軸方向の内端との隙間(125)は、前記接合部(82b)及び前記凸部(82c)の外形の最小幅よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両のカバー構造。 - 前記第二リブ(122)によってクラッチ室(123)が区画され、
前記クラッチ室(123)は、前記傘体(90)の前記軸方向の移動によって開閉可能とされ、
前記傘体(90)の回転数が閾値以上の場合は前記傘体(90)が前記軸方向の外方に移動し前記クラッチ室(123)は閉塞され、前記傘体(90)の回転数が閾値未満の場合は前記傘体(90)が前記軸方向の内方に移動し前記クラッチ室(123)は開放されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両のカバー構造。 - 前記軸方向から見て放射状をなし、前記第一リブ(121)と前記第二リブ(122)とを接続する放射リブ(126)を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両のカバー構造。
- 前記カバー(72)は、前記カバー(72)の内部の空気を排出可能な排気口(136)を有し、
前記第二リブ(122)は、前記排気口(136)を形成する壁部(137)の一部を兼ねることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の鞍乗型車両のカバー構造。
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