JP7239748B2 - 乗用型草刈機 - Google Patents
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Description
この種の乗用型草刈機において、機体フレームの後部に備えたロプスとして、ローダンプ式の仕様で用いる集草容器の前部を支持する支持フレームと、その支持フレームの上部に一体に設けたロプス部分とを用いて、ハイダンプ式、及びローダンプ式、の何れの仕様でもロプスを備えられるようにした技術が存在する(特許文献1参照)。
このように構成すると、ロプスに作用する集草容器側の重量の作用位置が、ハイダンプ式の場合とローダンプ式の場合とで、前後に大きく異なる傾向がある。これにも関わらず一定の位置のロプスで支持するため、ロプス自体の強度や取付強度を、予測される最大値に設定しておく必要がある。
つまり、ローダンプ式の仕様では、ロプスに作用する集草容器側の重量はそれほど大きなものではないのに関わらず、強大なロプスを用いることになるので、このローダンプ式の集草容器を用いての作業を行う場合には、オーバースペックのロプスが採用されている状態であり、その分、機体重量も大きくなる傾向がある。また、ロプス自体の構造も複雑化してコスト増に繋がる可能性があり、これらの点で改善の余地がある。
走行機体の下部に備えたモアー装置と、
前記走行機体の後端部に立設されたロプスと、
前記ロプスに対して脱着可能に支持される集草容器と、を備えた乗用型草刈機であって、
前記走行機体の後部に、前記ロプスを取付支持するためのロプスベースを備え、
前記ロプスベースに、ハイダンプ仕様の集草容器を取り付けるハイダンプ用ロプスと、ローダンプ仕様の集草容器を取り付けるローダンプ用ロプスと、のいずれをも、択一的に脱着可能なロプス取付部が形成され、
前記ロプスは、前後方向視で門形に形成されているとともに、左右両側に備える柱状脚部の上下方向での中間部同士を連結する中間連結材を備え、
前記ロプスベースに、前記走行機体の前後方向に沿う機体フレームに対して連結され、かつ前記機体フレームの前後方向で上下方向に沿う面を有した板状ベース部と、その板状ベース部の横外側面から横外方へ延出された横張出し部と、が備えられ、
前記ロプス取付部に、前記横張出し部の延出端部で、前記ロプスの下部を下方から支持する上向き面を有したロプス下連結部と、前記板状ベース部の上部で、前記ロプス下連結部よりも高い位置において前記中間連結材を支持するロプス中間連結部と、が備えられている、という特徴構成を有している。
これにより、乗用型草刈機にハイダンプ式仕様の集草容器を装備する場合には、ハイダンプ仕様のロプスをロプス取付部に装着し、ローダンプ式仕様の集草容器を装備する場合には、ローダンプ仕様のロプスをロプス取付部に装着することができる。
したがって、ロプスベースに取り付けられるロプス自体に、ハイダンプ式仕様とローダンプ式仕様の両仕様の集草容器を取付可能な機能を備えさせる必要がなく、ロプスとしては簡素な構造を採用し易い。そして、もともと強度メンバーであるロプスベースに、各仕様の集草容器に対応するロプスを各別に備えさせられるようにすることによって、各別な補強構造の付加などを要することなく、簡単な構造で両仕様の兼用化を図ることができる。
これにより、単一構造のロプスベースを備えた単一機種を採用しながらも、ハイダンプ式仕様とローダンプ式仕様の両仕様の集草容器を、択一的に取り付け可能な機能を備えさせることができる。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明を適用した乗用型草刈機の作業走行時における前進側の進行方向(図1及び図3における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1及び図3における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2及び図4における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2及び図4における矢印L参照)が「左」である。
図1及び3には作業機の一例である乗用型草刈機の全体側面が示されている。この乗用型草刈機は、走行機体1における機体フレーム10の前側に左右一対の操向操作自在な前輪11,11を備え、後側に左右一対の駆動自在な後輪12,12を備えて自走するよう構成されている。
機体フレーム10の下方で、前後方向における前輪11と後輪12の間に、リヤディスチャージ型式のモアー装置4が昇降操作可能に吊り下げ装着されている。その走行機体1の後方側に、モアー装置4で刈り取られた刈草を収容する集草装置5が設けられている。
図1及び図2に示す乗用型草刈機が、ハイダンプ式の集草装置5を装備させたハイダンプ型式の乗用型草刈機であり、図3及び図4に示す乗用型草刈機が、ローダンプ式の集草装置5を装備させたローダンプ型式の乗用型草刈機である。集草装置5を装備させる走行機体1としては、ハイダンプ型式の場合も、ローダンプ型式の場合も、同一の走行機体1が用いられている。
原動部2では、エンジン20が、エンジンボンネット21に内装された状態で機体フレーム10に搭載されている。エンジン20の後方側から取り出された動力が主伝動軸22を介して後方位置のミッションケース23に入力され、ミッションケース23内で変速された動力が後輪12の駆動系等へ出力される。
このガードフレーム10Aには、複数個のバランスウェイトを装着可能な、バランスウェイト取付部14が、設けられている。
これらのハイダンプ用のロプス34、及びローダンプ用のロプス35は、機体フレーム10の後端部に取り付けられたロプスベース6に装着されている。そのロプスベース6、及びロプスベース6に装着されるハイダンプ用ロプス34、及びローダンプ用ロプス35については後述する。
モアー装置4は、前リンク13a及び後リンク13bの対を左右両側に備えたリンク機構13を介して、機体フレーム10に対して昇降可能に吊り下げ支持されたブレードハウジング40を備えている。
リンク機構13のうち、前リンク13aの上端部には、モアー昇降シリンダ43が連結されている。このモアー昇降シリンダ43の伸縮作動に伴ってブレードハウジング40の機体フレーム10に対する上下高さ位置を変更することができる。
ハイダンプ式の集草装置5を備える乗用型草刈機では、図1,2、及び図8,9に示すハイダンプ用ロプス34を備えている。
このハイダンプ用ロプス34は前後方向視で門形に形成され、機体フレーム10の後端部に一体に備えた左右一対のロプスベース6に取り付けられている。このロプスベース6は、機体フレーム10に対して面接触するように板状に形成されている板状ベース部60と、その板状ベース部60から、板状ベース部60の横外方側へ向けて延出された角筒状の横張出し部61と、を備えている。
左右両側の柱状脚部34a,34aは、その中間部に相当する高さ位置で左右の柱状脚部34a,34a同士を連結するように設けられた中間連結材34cで、上下方向での中間部同士が一体的に連結固定されている。そして、中間連結材34cが、図8に示すように、連結ブラケット36を介して左右の板状ベース部60の上部に連結されている。これによって、ハイダンプ用ロプス34は、下端部と中間部がロプスベース6に支持された状態となる。
左右の柱状脚部34a,34aの上端部は門形の上部枠34bで連結され、運転座席33の上方側を覆う状態に設けられている。
集草容器50Hは、モアー装置4側から搬送ダクト(図示せず)を介して供給される刈草を受け入れる受入口(図示せず)を前端側に備え、後端側に排出用の排出口50aと、その排出口50aを覆う開閉蓋50bとを備えている。
油圧シリンダで構成されているリフトシリンダ53の上端部はロアーリンク52bに対して連結され、下端部はロプス34の下端部に備えた支持部34dに揺動可能に支持されている。そして、リフトシリンダ53の伸縮作動によって、昇降リンク52が揺動し、集草容器50Hの昇降作動が行われる。
上記のリフトシリンダ53及びダンプシリンダ54は左右一対備えられていて、左右で同時作動するように、図示しない油圧制御回路に配備されている。
ローダンプ式の集草装置5を備える乗用型草刈機では、図3,4、及び図12,13に示すローダンプ用ロプス35を備えている。
ローダンプ用ロプス35は、図4及び図10に示すように前後方向視で門形に形成され、機体フレーム10の後端部に一体に備えた左右一対のロプスベース6に取り付けられている。
ローダンプ用のロプス35は、ロプスベース6のうち、板状ベース部60の横外方側へ向けて延出された角筒状の横張出し部61に対して、左右両側における柱状脚部35a,35aの下端部が連結固定されている。左右の柱状脚部35a,35aの上端部側は門形の上部枠35bで連結され、運転座席33の上方側を覆う状態に設けられている。
そして、中間連結材35cが、図9に示すように、ローダンプ用の集草容器50Lを支持するための支持枠55を介して、ロプスベース6の板状ベース部60に連結されている。これによって、ローダンプ用ロプス35は、柱状脚部35a,35aの下端部(連結部に相当する)と、中間連結材35cを備えた位置の中間部と、がロプスベース6に支持された状態となる。
中間連結材35cは、ローダンプ用ロプス35の柱状脚部35a,35aよりも機体内方側に位置する板状ベース部60に連結される。したがって、この中間連結材35cと板状ベース部60との連結箇所が、ローダンプ用ロプス35の下端部におけるロプスベース6への連結部よりも機体左右方向での内方側位置でロプスベース6へ連結可能な別の連結部に相当する。
集草容器50Lは、前面側が開放された箱状の容器本体5Aと、その容器本体5Aの前面側開放部を蓋する蓋状部5Bとを備え、蓋状部5Bが支持枠55と一体に構成されている。
また、板状片部55a,55aは、ローダンプ用ロプス35における柱状脚部35a,35aの下端部が、ロプスベース6の横張出し部61に連結された位置よりも、機体左右方向での内方側に位置している。したがって、支持枠55は、ロプスベース6に対して、機体左右方向での内外に距離を隔てた状態で連結固定されることになる。
また、左右の板状片部55a,55aの上部は、前方側へ向けて延出され、その延出端部同士が上部連結材55dで連結されている。
蓋状部5Bの左右方向での中央箇所には、モアー装置4側から送り込まれる刈草の、集草装置5への投入用開口5Cが形成されている。
横軸56の左右方向中央部から径方向に突出する操作アーム56aに、油圧操作式の伸縮シリンダ57aの上端側が連結されている。伸縮シリンダ57aの下端側は、板状片部55a,55aの上部に設けた上部連結材55dに受け止め支持されている。
この構造により、伸縮シリンダ57aの伸縮作動に伴って、容器本体5Aを横軸56の軸心周りで揺動操作する揺動駆動機構57が構成されている。
上記のように、ローダンプ用ロプス35にローダンプ用の集草容器50L、及び揺動駆動機構57を組み込んだ状態のものを、図12に示す取り外し状態から、図13に示す装着状態に組上げることにより、ローダンプ用ロプス35、及びローダンプ用の集草装置5を備えた乗用型草刈機が出来上がる。
図5乃至図7に示すように、ロプスベース6は、機体フレーム10に対して面接触するように板状に形成された左右一対の板状ベース部60と、板状ベース部60から横外方側へ延出された角筒状の横張出し部61と、を備えている。
左右の横張出し部61の延出端部には、それぞれ、ハイダンプ用ロプス34における柱状脚部34a,34aの下端部、及び、ローダンプ用ロプス35における柱状脚部35a,35aの下端部に対する共通のボルト連結用のボルト孔61a(ロプス取付部に相当する)が形成されている。
この左右の横張出し部61の延出端部において、前記ボルト孔61aとともに上向き面が形成されている箇所が、ロプスの下端部を下方から支持するロプス下連結部61b(ロプス取付部に相当する)である。そして、左右のロプス下連結部61bに対して、ハイダンプ用ロプス34における柱状脚部34a,34aの下端部に下向き面を備えた支持部34d,34d、又は、ローダンプ用ロプス35における柱状脚部35a,35aの下端部に下向き面を備えた支持部35d,35d、が択一的に脱着可能に構成されている(図8及び図10参照)。
これにより、機体フレーム10の後端部に形成されているボルト連結孔(図示せず)に機体フレーム連結孔60aを合致させてボルト連結することにより、板状ベース部60が機体フレーム10に固定された状態となる。そして、フェンダ取付パイプ16の後端に形成されているボルト連結孔(図示せず)を、フェンダ連結孔60bに合致させてボルト連結することにより、フェンダ取付パイプ16が機体フレーム10と板状ベース部60とにわたって連結固定される。
この構造では、ハイダンプ用ロプス34における連結ブラケット36を連結固定するための連結孔60cに、連結ブラケット36の連結孔(図示せず)を合致させてボルト連結することにより、ハイダンプ用ロプス34における柱状脚部34a,34aの上下方向中間位置が、中間連結材34cを介して板状ベース部60に連結固定される。
つまり、ハイダンプ用ロプス34の中間連結材34cと連結される連結ブラケット36を連結固定するための連結孔60cが、ハイダンプ用ロプス34の中間連結材34cを支持するロプス中間連結部に相当する(図7及び図8参照)。
そして、ローダンプ用ロプス35における支持枠55を連結固定するための取付孔60dが、ローダンプ用ロプス35の中間連結材35cを支持するロプス中間連結部に相当する(図7及び図10参照)。
このとき、板状ベース部60に形成された最上方位置の取付孔60dは、ハイダンプ用ロプス34における連結ブラケット36を連結固定するための連結孔60cのうち、最前方位置の連結孔60cと同一位置にあり、その連結孔60cによって兼用される。
そして、支持枠55には、前方上方向きに支え腕55c,55cが延出されているので、その支え腕55c,55cの上端部に中間連結材35cをボルト連結することができる。これにより、板状ベース部60に対して支持枠55及び中間連結材35cを介して、左右の柱状脚部35a,35aの上下方向中間位置も連結固定されることになる。
集草装置5における集草容器50H及び集草容器50Lの底部分は、図14及び図15に示すように構成されている。
つまり、集草容器50H及び集草容器50Lの底部分は、刈取作業中における水平に近い状態の回収姿勢で、箱状の容器本体5Aの底面に相当する部位であり、平板状の底板62を備える。そして、底板62の下面側に、前後方向に沿う断面L字状の縦桟63及び左右方向に沿う断面L字状の横桟64が設けられている。
この格子枠状に形成された縦桟63と横桟64を、前記L字状断面の一辺が底板62の下面に当接する状態でボルト連結することにより、底板62と縦桟63及び横桟64によって、容器本体5Aの底面が構成される。
したがって、例えば、縦桟63と横桟64が交差部分で上下に重複した状態で格子枠状に形成された場合のように、縦桟63又は横桟64の一方だけが底板62の下面に当接状態で固定され、他方の横桟64又は縦桟63が底板62から離れて、底板62に対する補強部材としての役割を果たせない状態となることを避けられる。
実施の形態では、ロプスベース6として、左右一対の板状ベース部60と、板状ベース部60から横外方側へ延出された角筒状の横張出し部61と、を備えた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。
例えば、左右の板状ベース部60が、上部で一連に連なる門形などの適宜形状に形成されたものであってもよい。また、横張出し部61をロプスベース6には備えずに、ハイダンプ用ロプス34及びローダンプ用ロプス35に備えさせたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、ローダンプ式の集草装置5に備える揺動駆動機構57として、油圧操作式の伸縮シリンダ57aを備えた構造のものを例示したが、必ずしもこの構造に限られるものではない。
例えば、揺動駆動機構57として、電動シリンダや、手動操作式のジャッキ機構を採用するものであったり、横軸56を回動操作可能な長尺の操作レバーを取り付けるなどして、人為操作力によるレバー操作で揺動させるようにしたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
4 モアー装置
6 ロプスベース
34 ハイダンプ用ロプス
34d 支持部
35 ローダンプ用ロプス
50H 集草容器
50L 集草容器
53 昇降用シリンダ
55 支持枠
61a,60c,60d ロプス取付
Claims (3)
- 走行機体の下部に備えたモアー装置と、
前記走行機体の後端部に立設されたロプスと、
前記ロプスに対して脱着可能に支持される集草容器と、を備えた乗用型草刈機であって、
前記走行機体の後部に、前記ロプスを取付支持するためのロプスベースを備え、
前記ロプスベースに、ハイダンプ仕様の集草容器を取り付けるハイダンプ用ロプスと、ローダンプ仕様の集草容器を取り付けるローダンプ用ロプスと、のいずれをも、択一的に脱着可能なロプス取付部が形成され、
前記ロプスは、前後方向視で門形に形成されているとともに、左右両側に備える柱状脚部の上下方向での中間部同士を連結する中間連結材を備え、
前記ロプスベースに、前記走行機体の前後方向に沿う機体フレームに対して連結され、かつ前記機体フレームの前後方向で上下方向に沿う面を有した板状ベース部と、その板状ベース部の横外側面から横外方へ延出された横張出し部と、が備えられ、
前記ロプス取付部に、前記横張出し部の延出端部で、前記ロプスの下部を下方から支持する上向き面を有したロプス下連結部と、前記板状ベース部の上部で、前記ロプス下連結部よりも高い位置において前記中間連結材を支持するロプス中間連結部と、が備えられている乗用型草刈機。 - 前記ハイダンプ用ロプスには、前記ロプスベースへの連結部が備えられるとともに、ハイダンプ仕様の集草容器を支持するリンクの取付部と、昇降用シリンダの支持部と、が備えられている請求項1記載の乗用型草刈機。
- 前記ローダンプ用ロプスには、当該ロプスの下端部で前記ロプスベースへの連結部が備えられるとともに、ローダンプ用の集草容器を支持する支持枠が備えられ、この支持枠に、前記ロプスの下端部における前記ロプスベースへの連結部よりも機体左右方向での内方側位置で、前記ロプスベースへ連結可能な別の連結部が備えられている請求項1記載の乗用型草刈機。
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