JP7242500B2 - ステレオカメラ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステレオカメラ装置に関する。
複数のカメラユニットを構成に含むステレオカメラ装置は、カメラユニット同士の位置、姿勢関係が設計により予め定められている。ステレオカメラ装置により撮影されて得られた画像は、カメラユニット同士の位置、姿勢関係が設計値であることを前提に様々な演算が行われる。カメラ同士の位置、姿勢関係は演算に大きな影響を与えるので、カメラ同士の位置、姿勢関係は温度など環境条件の変化の影響を受けないことが望ましい。特許文献1には、イメージセンサーを含む2個のカメラモジュールが装着された印刷回路基板と、2個の露出窓が形成された補強部材と、を含み、前記補強部材の露出窓を通って前記印刷回路基板のカメラモジュールが露出されるように配置されて相互接着された、3次元撮像装置が開示されている。
特開2012-85290号公報
特許文献1に記載されている発明では、温度変化によるカメラユニット同士の位置、姿勢関係に与える影響の低減に改善の余地がある。
本発明の第1の態様によるステレオカメラ装置は、筐体と、前記筐体に取り付けられた第1カメラユニットと、前記筐体に取り付けられた第2カメラユニットと、前記第1カメラユニットおよび前記第2カメラユニットが撮影して取得した撮像画像を用いて画像処理を行う処理装置と、前記処理装置が実装された回路基板と、を備え、前記筐体は前記第1カメラユニットおよび前記第2カメラユニットの基線長方向が長手方向であり、前記筐体と前記回路基板とは接着剤によって接合されており、前記筐体における前記接着剤が塗布される領域は、前記基線長方向の長さの方が、前記基線長方向に対して垂直な方向である直交方向の長さよりも短い。
本発明によれば、温度変化によるカメラユニット同士の位置、姿勢関係に与える影響を低減できる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
ステレオカメラ装置の分解斜視図 筐体の組み立て工程を示す図 ステレオカメラ装置の特有の効果を示す概念図 比較例である比較ステレオカメラ装置を示す図 比較例における温度変化の影響を示す図 変形例1における接着剤の塗布位置を示す図 第2の実施の形態におけるステレオカメラ装置を示す図 第2の実施の形態におけるステレオカメラ装置の断面図 第3の実施の形態におけるステレオカメラ装置を示す図 第4の実施の形態におけるステレオカメラ装置を示す図 第5の実施の形態におけるステレオカメラ装置を示す図 第6の実施の形態におけるステレオカメラ装置を示す図
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。実施例は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。同一あるいは同様の機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。また、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
―第1の実施の形態―
以下、図1~図5を参照して、ステレオカメラ装置の第1の実施の形態を説明する。
図1はステレオカメラ装置1000の分解斜視図である。図1~図3には、図面同士の相関を明確にするために、共通するX、Y、Z軸を示している。ステレオカメラ装置1000は、筐体1100、第1カメラユニット1200、第2カメラユニット1300、回路基板1400、および処理装置1500を有する。ステレオカメラ装置1000は、全体で略直方体の形状を有する。筐体1100は、上面がない箱型であり、略直方体の底面および側面に相当する構成を有する。回路基板1400は、略直方体の底面に相対する上面に相当する構成を有する。
筐体1100には、寸法精度や放熱性の観点から、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の金属ダイキャスト品が用いられる。回路基板1400の材料には、ガラス繊維強化エポキシ樹脂等をはじめとした、繊維強化プラスチックが用いられる。筐体1100および回路基板1400の材料は様々な組み合わせを用いることができるが、線膨張係数は回路基板1400の方が大きい。また、材料および形状に起因して、回路基板1400よりも筐体1100の方が剛性が高く変形しにくい。
第1カメラユニット1200は、第1レンズユニット1210および第1撮像素子1220を備える。第1カメラユニット1200は、第1レンズユニット1210が外界から取得した光学情報を第1撮像素子1220に結像する。第2カメラユニット1300は、第2レンズユニット1310および第2撮像素子1320を備える。第2カメラユニット1300は、第2レンズユニット1310が外界から取得した光学情報を第2撮像素子1320に結像する。
第1カメラユニット1200および第2カメラユニット1300は、筐体1100の第1カメラユニット取り付け部1110および第2カメラユニット取り付け部1120に、互いの光軸が略平行となる状態で取り付けられている。ただし第1カメラユニット取り付け部1110および第2カメラユニット取り付け部1120は、筐体1100のZ軸マイナス側に存在するため、図1では符号をカッコで囲って記載している。
前述するXYZ軸は次のとおりである。X軸は、第1カメラユニット1200および第2カメラユニット1300の基線長の方向に平行である。以下ではX軸方向を「基線長方向」とも呼ぶ。Z軸は、第1カメラユニット1200および第2カメラユニット1300の光軸に平行であり、かつX軸に直交する。Y軸はX軸およびZ軸と直交する。以下では、Y軸方向を「直交方向」とも呼ぶ。
処理装置1500は回路基板1400上に実装される。処理装置1500は、第1カメラユニット1200および第2カメラユニット1300が外界から取得した画像情報を不図示の信号線を介して取得する。そして処理装置1500は、それらの画像情報を処理することで、被写体との距離を算出する。
図2は、筐体1100の組み立て工程を示す図である。図2には左右にそれぞれ図が配されているが、いずれも同一の視点であり、図2の上部に示すXYZ軸の向きでステレオカメラ装置1000を示している。図2の左側は、図1の状態から第1カメラユニット1200および第2カメラユニット1300が筐体1100に取り付けられた状態を示す。この状態で筐体1100のZ軸マイナス側の面であって、基線長方向の両端、すなわちX軸のプラス側端部およびX軸のマイナス側端部に接着剤1600を塗布する。すなわち、第1の実施の形態では筐体1100の長辺側には接着剤1600を塗布せず短辺側のみ、換言すると基線長方向に対して垂直な方向のみに線状に接着剤1600を塗布する。
筐体1100における接着剤1600が塗布される領域において、基線長方向の長さを「D」、直交方向の長さを「L」と呼ぶ。本実施の形態では、基線長方向の長さDは、基線長方向の端部に線状に塗布された接着剤1600の幅である。また直交方向の長さLは、筐体1100の直交方向の長さである。本実施の形態では、基線長方向の長さDの方が、基線長方向に対して垂直な方向である直交方向の長さLよりも短い。
接着剤1600は変性アクリレート、変性シリコーン、およびウレタンのいずれかを主成分する。接着剤1600の弾性率は、回路基板1400および筐体1100の素材に対して10%以下である。
次に図2の右側に示すように、接着剤1600を用いて回路基板1400と筐体1100とを一体化する。ただし前述のように筐体1100の長辺側には接着剤1600を塗布していないので、筐体1100と回路基板1400とは短辺でのみ固定される。そのため、次に説明するように温度変化による第1カメラユニット1200と第2カメラユニット1300の位置および姿勢のずれが抑制される。
図3は、ステレオカメラ装置1000の特有の効果を示す概念図である。高温環境化では、線膨張係数が筐体1100よりも大きい回路基板1400は、長手方向の両端が筐体1100に固定されているので温度上昇による延伸が拘束され、反りが生じる。本実施の形態におけるステレオカメラ装置1000は、筐体1100の短辺側しか回路基板1400に固定されていないので、回路基板1400に反りが生じた場合でも回路基板1400の変形が筐体1100に伝わりにくく、第1カメラユニット1200と第2カメラユニット1300の相対位置および相対姿勢への影響が低減される。
(比較例)
図4は、比較例である比較ステレオカメラ装置1Zを示す図である。本実施の形態によるステレオカメラ装置1000と比較ステレオカメラ装置1Zとの相違点は、接着剤1600が塗布される個所であり、その他の構成は同一である。視点が若干異なるが、図4に対応するステレオカメラ装置1000の図面は図2の左側の図である。比較ステレオカメラ装置1Zでは、筐体1100の全周に接着剤1600が塗布される。
そのため比較例では、接着剤1600が塗布される領域の直交方向の長さLはステレオカメラ装置1000と同一であるが、基線長方向の長さDが比較ステレオカメラ装置1Zの基線長方向の半分の長さとなる。
図5は、比較例における温度変化の影響を示す図である。比較例では温度変化により回路基板1400に反りが生じると、回路基板1400の長手方向の全域において筐体1100と接着されるため、筐体1100は回路基板1400とほぼ同様に変形する。すなわち筐体1100には回路基板1400と同様に反りが生じ、これにより回路基板1400に固定されている第1カメラユニット1200と第2カメラユニット1300の相対位置および相対姿勢が変化する。
図5に示す筐体の反り変形は、Yawモード変形と呼ばれ、第1カメラユニットと第2カメラユニットの両光軸間に角度ずれが発生する。複数のカメラの撮影画像を用いるアプリケーション、たとえば距離画像の作成ではカメラ同士の相対距離および相対姿勢が算出精度に大きな影響を与えるので、比較ステレオカメラ装置1Zの構成は好ましくない。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)ステレオカメラ装置1000は、筐体1100と、筐体1100に取り付けられた第1カメラユニット1200と、筐体1100に取り付けられた第2カメラユニット1300と、第1カメラユニット1200および第2カメラユニット1300が撮影して取得した撮像画像を用いて画像処理を行う処理装置1500と、処理装置1500が実装された回路基板1400と、を備える。筐体1100は第1カメラユニット1200および第2カメラユニット1300の基線長方向が長手方向である。筐体1100と回路基板1400とは接着剤1600によって接合されている。筐体1100における接着剤1600が塗布される領域は、基線長方向の長さDの方が、基線長方向に対して垂直な方向である直交方向の長さLよりも短い。そのため、筐体1100と回路基板1400との熱膨張率の違いが顕在化する高温環境化において、回路基板1400に反りが発生しても筐体1100に反りが発生しにくい。そのため、温度変化による第1カメラユニット1200と第2カメラユニット1300との位置、姿勢関係に与える影響を低減できる。
(2)接着剤は変性アクリレート、変性シリコーン、およびウレタンのいずれかを主成分とし、回路基板および筐体に対して10%以下の弾性率である。
(変形例1)
図6は、変形例1における接着剤1600の塗布位置を示す図である。なお、第1の実施の形態において図2に示したように、接着剤1600を塗布した面は回路基板1400と接合される。上述した第1の実施の形態では、接着剤1600は短手方向に切れ目なく連続的に塗布されていたが、図6に示すように接着剤1600は間隔をあけて不連続に塗布されてもよい。
この変形例1によれば、筐体と回路基板を接合する際に用いる接着剤の塗布量を少なくすることができ、材料コストの低減につながる。また、接着部分の面積に対する周長の割合を増加することができるため、吸湿硬化タイプの接着剤を使用した場合に、固着に要する時間を短縮することができる。
―第2の実施の形態―
図7~図8を参照して、ステレオカメラ装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、筐体の端部の形状が第1の実施の形態と異なる。
図7は第2の実施の形態におけるステレオカメラ装置1000Aを示す図であり、接着剤1600が塗布される位置を示している。すなわち図7は図6と同様の視点で記載されている。ステレオカメラ装置1000Aは、図7に示すようにX方向の両端に凸部1111を有する。ただし凸部1111には接着剤1600が塗布されるため、図7では凸部1111の視認が難しい。
図8は、ステレオカメラ装置1000Aの断面図、詳述すると図7におけるVIII-VIII断面図である。図8に示すように、凸部1111は回路基板1400に向かって飛び出す凸型の形状を有する。凸部1111の拡大図を図8の下部に示す。接着剤1600は、凸部1111と回路基板1400との間を埋めるように流動した後に固化する。そのため、凸部1111の端部における接着剤1600C2は、凸部1111の中央部における接着剤1600C1に比べて厚肉となっている。そのため、剥離モードの熱応力が加わりやすい凸部1111の端部において、厚肉であることから単位体積あたりの接着剤1600に加わる力が低減される。
なお、凸部1111と回路基板1400との間の接着剤1600は、図8下部の左に示すように隙間を完全に埋める形状になる場合だけでなく、図8下部の右に示すように、端部に若干の隙間が生じる場合もある。若干の隙間が生じる場合であっても、凸部1111の端部における接着剤1600C2は、凸部1111の中央部における接着剤1600C1に比べて厚肉となっているため、上述した効果が得られる。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(3)筐体1100は、回路基板1400側に突出し接着剤1600が塗布される凸部1111を備える。凸部1111の端部における接着剤1600C2の厚さは、凸部の中央部における接着剤1600C1の厚さに比べて厚肉である。そのため、接着剤1600の端部に加わる剥離力を分散することができるため、繰り返し温度変化による強度劣化を防止できる。
―第3の実施の形態―
図9を参照して、ステレオカメラ装置の第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、接着剤が長手方向の両端部以外に塗布される点で、第1の実施の形態と異なる。
図9は、本実施の形態におけるステレオカメラ装置1000Bを示す図である。図9の上部は、図6および図7の上部と同様の視点である。図9の下部は、図9の上部におけるIX-IX断面である。
本実施の形態では、筐体1100は連結壁部1130を2つ備える。それぞれの連結壁部1130は、筐体1100のXY平面に広がる面、いわば底面から回路基板1400の側に延伸し、かつ筐体1100の側面と接触し、かつ直交方向に延びる。すなわち筐体1100の底面および側面により形成される空間は、2つの連結壁部1130により3つの空間に仕切られる。そして連結壁部1130の頂部に接着剤1600が塗布されて回路基板1400と接続される。第1の実施の形態などでは、筐体1100の長手方向の両端部に接着剤1600が塗布されたが、本実施の形態では筐体1100の長手方向の両端部に接着剤1600が塗布されない。そのため、筐体1100の長手方向の両端部では回路基板1400と接続されない。
上述した第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(4)筐体1100は、基線長方向の端部以外の個所に直交方向に長手方向を有する接着剤1600の塗布領域、すなわち連結壁部1130の頂部を有する。そのため、ステレオカメラ装置1000Bが環境温度変化に曝された場合であっても、第1カメラユニット1200および第2カメラユニット1300の接合面は湾曲せず、単純に傾くだけの変形モードに近くなるため、ネジ締結部や接着部に加わる応力を低減できる。
(第3の実施の形態の変形例1)
上述した第3の実施の形態では、壁連結部1130の長手方向の位置を特に特定しなかった。しかし接着剤1600が筐体1100の長手方向の中央付近に存在すると、回路基板1400に反りが生じた際に筐体1100にも反りが生じるため好ましくない。そのため接着剤1600が塗布される壁連結部1130は筐体1100の長手方向の中央付近に存在しない方がよい。具体的には、筐体1100の長手方向に並ぶ2つの壁連結部1130は、筐体1100の短手方向の長さよりも長い距離をあけて配置されることが望ましい。
(第3の実施の形態の変形例2)
上述した第3の実施の形態では、筐体1100は壁連結部1130を2つ備えた。しかし筐体1100は、3つ以上の壁連結部1130を備え、いずれの壁連結部1130も頂部に接着剤1600の塗布領域を有してもよい。ただし接着剤1600の塗布領域は筐体1100の長手方向の中央付近には存在しない。
―第4の実施の形態―
図10を参照して、ステレオカメラ装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第3の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第3の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、連結壁部が側面と連結されない点で、第3の実施の形態と異なる。
図10は、本実施の形態におけるステレオカメラ装置1000Cを示す図である。図10の上部は、図9の上部と同様の視点である。図10の下部は、図10の上部におけるX-X断面である。本実施の形態では、第3の実施の形態における連結壁部1130の代わりに非連結壁部1140を備える。連結壁部1130と非連結壁部1140とを比較すると、非連結壁部1140は筐体1100の側面と連結されない点が異なる。そのため、非連結壁部1140は筐体1100の側面に接続されておらず底面にしか接続していないので、非連結壁部1140以外の筐体1100と回路基板1400との接続剛性が低下する。したがって、温度変化が生じた際に凸形状が積極的に変形し、筐体1100の反り変形をさらに低減できる。
上述した第4の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(5)筐体1100は接着剤1600を用いて回路基板1400と接合されると略直方体の形状をなす。筐体1100は、略直方体の底面および側面に相当する構成を有する。回路基板1400は、略直方体の底面に相対する上面に相当する構成を有する。筐体1100は、底面から上面に延伸し、かつ側面と接触せず、かつ直交方向に延びる非連結壁部1140を有する。非連結壁部1140の頂部には接着剤1600が塗布されて上面、すなわち回路基板1400と接続される。そのため、温度変化が生じた際に凸形状が積極的に変形し、筐体1100の反り変形をさらに低減できる。
―第5の実施の形態―
図11を参照して、ステレオカメラ装置の第5の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、凸部が溝を有する点で、第1の実施の形態と異なる。
図11は、本実施の形態におけるステレオカメラ装置1000Dの筐体1100を示す図である。筐体1100は回路基板1400側に突出し接着剤1600が塗布される溝付き凸部1150を有する。溝付き凸部1150の端部には、溝形状1151が形成されている。溝形状1151は、XY平面において閉じている形状であればよく、円、多角形、および不定形のいずれでもよい。接着剤1600は溝形状1151の内側に配置され、その後で回路基板1400と接着される。
筐体1100の反り変形を防ぐためには、接着剤1600を厚肉化することで、部材の変形を吸収させることが重要である。接着剤1600を厚肉化するためには、塗布した接着剤1600の高さを一定以上に保つ必要がある。一般に、接着剤1600の粘度が十分に高くない場合には、硬化前の時間経過によって接着剤1600は濡れ広がり高さが失われる傾向にある。しかし本実施の形態では溝形状1151が設けられるので、溝形状1151のエッジ部分が濡れ広がりの障害となり、硬化していない接着剤1600の高さ減少を抑制することができる。
上述した第5の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(6)筐体1100は、回路基板1400側に突出し接着剤1600が塗布される溝付き凸部1150を備える。溝付き凸部1150の端部に溝形状1151が形成されている。そのため、接着剤1600は濡れ広がりが抑制されて肉厚な接着剤1600が実現でき、筐体1100の反り変形がさらに抑制される。
―第6の実施の形態―
図12を参照して、ステレオカメラ装置の第6の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、回路基板1400に孔が設けられる点で、第1の実施の形態と異なる。
図12は、第6の実施の形態におけるステレオカメラ装置1000Eを示す図である。筐体1100は、回路基板1400側に突出するピンつき凸部1160を備える。ピン付き凸部1160は、端部、すなわち回路基板1400側にピン1161を備える。ピン1161の周囲に接着剤1600が塗布された状態で、筐体1100と回路基板1400とが接着接合される。
回路基板1400は、穴1410を備え、ピンつき凸部1160のピン1161が挿入される。ピン1161と孔1410の間に充填された接着剤1600に紫外線等の光エネルギーを照射することで、筐体1100と回路基板1400の迅速な仮固定が実現でき、接着接合プロセスの高速化が可能となる。さらに、ピン1161を孔1410の内部に挿入した接着構造とすることで、接着強度を向上する効果も得られる。
上述した第6の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(7)接着剤1600に外部からアクセス可能なように回路基板1400の一部に孔1410が設けられている。孔1410を介して接着剤1600に紫外線等の光エネルギーを照射することで、筐体1100と回路基板1400の迅速な仮固定が実現でき、接着接合プロセスの高速化が可能となる。
(8)筐体1100は、回路基板1400に設けられた孔1410に対応する位置に、回路基板1400側に突出するピン1161を備える。そのためピン1161の表面とも接着剤1600が接合するので接着する面積が増加し、仮固定における接着強度を向上することができる。
(第6の実施の形態の変形例)
筐体1100はピン1161を備えなくてもよい。この場合であっても、ピン1161と孔1410の間に充填された接着剤1600に紫外線等の光エネルギーを照射することで、筐体1100と回路基板1400の迅速な仮固定が実現でき、接着接合プロセスの高速化が可能となる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1000、1000A、1000B、1000C、1000D、1000E…ステレオカメラ装置
1 …

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体に取り付けられた第1カメラユニットと、
    前記筐体に取り付けられた第2カメラユニットと、
    前記第1カメラユニットおよび前記第2カメラユニットが撮影して取得した撮像画像を用いて画像処理を行う処理装置と、
    前記処理装置が実装された回路基板と、を備え、
    前記筐体は前記第1カメラユニットおよび前記第2カメラユニットの基線長方向が長手方向であり、
    前記筐体と前記回路基板とは接着剤によって接合されており、
    前記筐体における前記接着剤が塗布される領域は、前記基線長方向の長さの方が、前記基線長方向に対して垂直な方向である直交方向の長さよりも短い、ステレオカメラ装置。
  2. 請求項1に記載のステレオカメラ装置において、
    前記筐体は、前記回路基板側に突出し前記接着剤が塗布される凸部を備え、
    前記凸部の端部における前記接着剤の厚さは、前記凸部の中央部における前記接着剤の厚さに比べて厚肉である、ステレオカメラ装置。
  3. 請求項1に記載のステレオカメラ装置において、
    前記筐体は、前記基線長方向の端部以外の個所に、前記直交方向に長手方向を有する前記接着剤の塗布領域を有する、ステレオカメラ装置。
  4. 請求項1に記載のステレオカメラ装置において、
    前記筐体は前記接着剤を用いて前記回路基板と接合されると略直方体の形状をなし、
    前記筐体は、前記略直方体の底面および側面に相当する構成を有し、
    前記回路基板は、前記略直方体の前記底面に相対する上面に相当する構成を有し、
    前記筐体は、前記底面から前記上面に延伸し、かつ前記側面と接触せず、かつ前記直交方向に延びる壁部をさらに有し、
    前記壁部の頂部には前記接着剤が塗布されて前記上面と接続される、ステレオカメラ装置。
  5. 請求項1に記載のステレオカメラ装置において、
    前記筐体は、前記回路基板側に突出し前記接着剤が塗布される凸部を備え、
    前記凸部の端部に溝形状が形成されている、ステレオカメラ装置。
  6. 請求項1に記載のステレオカメラ装置において、
    前記接着剤が外部からアクセス可能なように前記回路基板の一部に穴が設けられている、ステレオカメラ装置。
  7. 請求項6に記載のステレオカメラ装置において、
    前記筐体は、前記回路基板に設けられた穴に対応する位置に、前記回路基板側に突出するピンを備える、ステレオカメラ装置。
  8. 請求項1に記載のステレオカメラ装置において、
    前記接着剤は変性アクリレート、変性シリコーン、およびウレタンのいずれかを主成分とし、前記回路基板および前記筐体に対して10%以下の弾性率である、ステレオカメラ装置。
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