以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、5G(NR)に従った無線通信システムである。
図1に示すように、無線通信システム10は、Next Generation-Radio Access Network 20(以下、NG-RAN20)、ユーザ装置200A(以下、UE200A)及びユーザ装置200B(以下、UE200B)を含む。NG-RAN20は、無線基地局100(以下、gNB100)を含む。なお、gNB及びUEの数を含む無線通信システム10の具体的な構成は、図1に示した例に限定されない。
NG-RAN20は、実際には複数のNG-RAN Node、具体的には、gNB(またはng-eNB)を含み、5Gに従ったコアネットワーク(5GC、不図示)と接続される。
gNB100は、5Gに従った無線基地局であり、UE200A及びUE200Bと5Gに従った無線通信を実行する。本実施形態では、gNB100は、後述するように、Central Unit(gNB-CU)と、Distributed Unit(gNB-DU)とによって構成される。
gNB100及びUE200A(UE200B)は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いビームを生成するMassive MIMO、複数のコンポーネントキャリア(CC)を用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及び複数のNG-RAN NodeとUEとの間においてコンポーネントキャリアを同時送信するデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。
図2は、gNB100及びUE200Aのプロトコルスタックを示す。なお、UE200BもUE200Aと同様のプロトコルスタックを備える。
図2に示すように、gNB100は、gNB-Distributed Unit 110(以下、gNB-DU110)と、gNB-Central Unit 120(以下、gNB-CU120)とを含む。
gNB-DU110は、下位レイヤ、具体的には、物理レイヤ(L1)及び無線部(RF)、ミディアムアクセス制御レイヤ(MAC)及び無線リンク制御レイヤ(RLC)を提供(host)する。
gNB-DU110は、UE200Aと当該下位レイヤを介して通信を実行する。本実施形態において、gNB-DU110は、通信装置、具体的には、第1通信装置を構成する。
gNB-DU110は、一または複数のセルをサポートする。一つのセルは、一つのgNB-DUのみによってサポートされる。gNB-DU110は、gNB-CU120とのF1インターフェースを終端(terminate)する。
gNB-CU120は、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・レイヤ(PDCP)及び無線リソース制御レイヤ(RRC)を提供する論理ノード(logical node)である。なお、gNB-CU120は、サービス・データ・アダプテーション・プロトコル・レイヤ(SDAP)を提供してもよい。
gNB-CU120は、一または複数のgNB-CU120の動作を制御する。gNB-CU120は、gNB-DU110とのF1インターフェースを終端(terminate)する。
つまり、gNB-CU120は、gNB-DU110と接続され、RLCなどの下位レイヤよりも上位であるRRCを介してUE200Aと通信を実行する。本実施形態において、gNB-CU120は、第2通信装置(他の通信装置)を構成する。
また、本実施形態において、gNB-DU110と、一または複数のgNB-CU120とは、すなわち、gNB100は、無線アクセスシステムを構成する。
このようなプロトコルスタックを有するgNB100を含むNG-RAN20は、UE200Aと確立(establish)されるRRC connectionの移動性を全面的に制御する。
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、gNB-DU110及びgNB-CU120の機能ブロック構成について説明する。
(2.1)gNB-DU110
図3は、gNB-DU110の機能ブロック構成図である。図3に示すように、gNB-DU110は、無線通信部111、送信部113、受信部115及び制御部117を備える。
無線通信部111は、UE200A(またはUE200B、以下同)に対して、所定の周波数帯域における無線信号を送信するとともに、UE200Aから送信された無線信号を受信する。当該無線信号には、RRCのメッセージ及びユーザデータなどが多重される。
送信部113は、gNB-CU120に対してF1インターフェース、具体的には、F1 Application Protocol(F1 AP)に従った各種メッセージを送信する。特に、本実施形態では、送信部113は、RRCにおける接続解放メッセージがUE200Aに到達した場合、UE200Aのコンテキストの解放完了を示すコンテキスト解放完了メッセージをgNB-CU120に送信する。
具体的には、送信部113は、RRCにおける接続解放メッセージであるRRCReleaseがUE200Aに到達した場合、F1APに従ったコンテキスト解放完了メッセージであるUE CONTEXT RELEASE COMPLETEをgNB-CU120に送信する。
なお、UE200Aのコンテキストには、UE200Aに関するF1インタフェースで用いるシグナリング及びユーザデータ・トランスポート・リソースなどのリソースが含まれる。
また、gNB-DU110に関する当該リソースとしては、主にPhysical Uplink Control Channel(PUCCH)及びSounding Reference Signal(SRS)などの個別リソースが挙げられる。また、gNB-CU120に関する当該リソースとしては、主にID(例えば、gNB-CU UE F1 AP ID)が挙げられる。
送信部113は、制御部117による接続解放メッセージのUE200Aへの到達判定結果に応じて、UE200Aのコンテキスト解放完了メッセージをgNB-CU120に送信する。具体的には、送信部113は、gNB-CU120から送信されたRRCReleaseがUE200Aに到達したと制御部117によって判定された場合、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEを送信する。
受信部115は、F1 APに従った各種メッセージをgNB-CU120から受信する。特に、本実施形態では、受信部115は、UE200Aのコンテキスト解放を指示するUE CONTEXT RELEASE COMMANDをgNB-CU120から受信する。
制御部117は、gNB-DU110の動作を制御する。特に、本実施形態では、制御部117は、無線リソース制御レイヤにおける接続解放メッセージ、具体的には、RRCReleaseがUE200Aに到達したことを判定(determine)する。なお、判定とは、RRCReleaseがUE200Aに到達したことを決定(decide)、確認(verify, confirm, acknowledge)、推定(estimate, assume, presume)、或いはチェック(check)することも含まれ得る。
本実施形態では、制御部117は、RRCよりも下位レイヤにおけるUE200Aからの応答メッセージに基づいて、RRCReleaseがUE200Aに到達したことを判定する。また、制御部117は、下位レイヤの応答メッセージ以外の方法によってRRCReleaseがUE200Aに到達したことを推定してもよい。
具体的には、制御部117は、次に示す判定条件の何れか、または複数を用いてRRCReleaseがUE200Aに到達したことを判定できる。
表1に示すように、1及び2は、下位レイヤにおけるUE200Aからの応答メッセージの具体例(RLCまたはMAC)である。つまり、制御部117は、当該下位レイヤ(RLCまたはMAC)におけるUE200Aからの応答メッセージ(Acknowledgement(ACK))に基づいて、gNB-CU120からのRRCReleaseがUE200Aに成功裏(successfully)に到達したことを判定する。
3の「他メッセージ」は、RRCReleaseがUE200Aに到達したと推定できるものであれば、当該下位レイヤ(RLCまたはMAC)以外のメッセージでもよいし、当該下位レイヤのACK以外のメッセージでもよい。
4の「測定した無線環境」とは、例えば、無線環境が所定値よりも良好であれば、RRCReleaseがUE200Aに到達したと推定できる。また、当該所定値は、UE200Aに割り当てられているリソースなどに応じて動的に変更されてもよい。
制御部117は、RRCReleaseがUE200Aに到達したと判定してから、UE200Aのコンテキストを解放する。つまり、制御部117は、RRCReleaseがUE200Aに到達した後、UE200Aのコンテキストを解放する。制御部117は、RRCReleaseがUE200Aに到達次第、UE200Aのコンテキストを解放してもよいし、RRCReleaseがUE200Aに到達してから所定時間経過後にUE200Aのコンテキストを解放してもよい。
なお、RRCReleaseは、gNB-CU120から送信されるUE CONTEXT RELEASE COMMAND内のRRC-Containerに含まれる。RRC-Containerは、情報要素(Information Element、IE)と捉えてもよい。
さらに、制御部117は、RRCReleaseがUE200Aに到達したと判定してから、RRCReleaseがUE200Aに到達したことをgNB-CU120に通知してもよい。なお、RRCReleaseがUE200Aに到達したこと自体の判定と、RRCReleaseがUE200Aに到達したことをgNB-CU120を通知するとの判定は、表1に示した同一の条件を用いてもよいし、異なる条件を用いてもよい。
制御部117は、次に示す通知方法の何れか、または複数を用いてRRCReleaseがUE200Aに到達したことgNB-CU120に通知できる。
具体的には、制御部117は、送信部113に対応するメッセージの送信を指示する。1のUE CONTEXT RELEASE COMPLETEの場合、制御部117は、RRCReleaseがUE200Aに到達しなかった場合には、Failure messageを通知するようにしてもよい。
2のStream Control Transmission Protocol(SCTP)のACKの場合、gNB-DU110(制御部117)は、通常F1 APを介してF1のメッセージを受信するとSCTP ACKをgNB-CU120に送信するが、gNB-DU110は、このタイミングを変更し、RRCReleaseのUE200Aへの送達が確認されたタイミングにおいて、当該ACKをgNB-CU120に送信してもよい。
或いは、gNB-DU110(制御部117)は、SCTP ACKを2ステップとしてもよい。gNB-DU110は、F1 APを介してF1のメッセージを受信したタイミングにおいて、一回ACKを返送し、さらにRRCReleaseのUE200Aへの到達が確認されたタイミングにおいて、SCTP ACKを返送する。
3のDownlink Data Delivery Status(DDDS)の流用は、RRCReleaseのUE200Aへの到達の確認を示す情報をDDDSに含めることによって実現する。
(2.2)gNB-CU120
図4は、gNB-CU120の機能ブロック構成図である。図4に示すように、gNB-CU120は、送信部121、受信部123及び制御部125を備える。
送信部121は、gNB-DU110に対してF1インターフェース、具体的には、F1 APに従った各種メッセージを送信する。特に、本実施形態では、送信部121は、UE200Aのコンテキスト解放を指示するUE CONTEXT RELEASE COMMANDをgNB-DU110に送信する。
受信部123は、F1 APに従った各種メッセージをgNB-DU110から受信する。特に、本実施形態では、受信部123は、UE200Aのコンテキストの解放完了を示すUE CONTEXT RELEASE COMPLETEをgNB-DU110から受信する。
制御部125は、gNB-CU120の動作を制御する。特に、本実施形態では、制御部125は、gNB-DU110から受信したUE CONTEXT RELEASE COMPLETEに基づいて、UE200Aに割り当てられているコンテキストを解放する。
具体的には、制御部125は、次のように動作し得る。例えば、制御部125は、RRCRelease(を含むRRC-Container、以下同)をgNB-DU110に送信したら、暗黙的にUE200Aにも到達したとみなして、UE200Aのコンテキストを解放してもよい。
或いは、制御部125は、RRCReleaseをgNB-DU110に送信後、所定時間経過後にUE200Aのコンテキストを解放してもよい。
また、所定時間の計測開始タイミングは、次の何れでもよい。
2の場合、上述したSCTPのACKなどを用いて当該到達を検出し得る。また、この場合、所定時間が満了し、UE200Aのコンテキストを解放する前にgNB-DU110から当該到達の確認の通知を受信した場合、制御部125は、所定時間の満了を待たずに当該コンテキストを解放してもよい。
なお、所定時間は、極めて短時間(”0”(零)を含む)でもよいし、ある程度長い時間としてもよい。また、UE200Aに割り当てられているコンテキストの情報を保持しておき、所定時間経過後に消去することによって、リソース割り当ての衝突を回避するようにしてもよい。
さらに、所定時間は、gNB-DU110またはF1インターフェースのトランスポート特性(遅延など)に応じて変更されてもよい。
また、制御部125は、RRCReleaseがUE200Aに到達したことを示すgNB-DU110からの明示的な通知に基づいて、UE200Aのコンテキストを解放してもよい。
さらに、制御部125は、RRCReleaseをgNB-DU110に送信したら、暗黙的にUE200Aにも到達したとみなして、UE200Aのコンテキストを解放する動作と、RRCReleaseがUE200Aに到達したことを示すgNB-DU110からの明示的な通知に基づいてUE200Aのコンテキストを解放する動作とを併用してもよい。
(2.3)変更例
上述した動作以外に、gNB-DU110またはgNB-CU120は、さらに次のように動作してもよい。
例えば、解放されるUE200Aのコンテキストは、当該UEに関するもの全てでもよいし、一部のみでもよい。また、RRCメッセージの到達判定については、C-planeを想定して説明したが、U-planeに適用してもよい。
また、gNB-CU120は、次のように動作してもよい。例えば、制御部125によるUE200Aのコンテキストの解放動作は、gNB-CU120が送信する特定のメッセージを対象としてもよいし、gNB-CU120が送信する全てのメッセージを対象としてもよい。
さらに、RRCReleaseがUE200Aに到達したことを示すgNB-DU110からの明示的な通知に基づいてUE200Aのコンテキストを解放する場合、RRCメッセージの単位(種別)に応じて、当該通知の要否をgNB-DU110に表示してもよい(例えば、当該表示(indication)を含むメッセージ、または当該表示をカプセリングしてヘッダに付与する)。
この場合、当該表示は、pollingのような1ビットでもよいし、当該メッセージを識別するための情報(例えば、PDCPのシーケンス番号(SN)、RRCメッセージ種別)でもよい。また、当該通知の要否は、このような明示的な表示(通知)があった場合でもよいし、逆に当該表示がない場合に暗黙的に実行されてもよい。
さらに、gNB-CU120は、gNB-DU110に対して、当該通知(制御)を適用するメッセージを半固定的(semi-static)に設定してもよい。
また、RRCRelease以外の他のRRCメッセージに同様の制御が適用されてもよい。例えば、全てのRRCメッセージに対して適用されてもよいし、RRCレベルでの送達確認がとれないメッセージ(例えば、paging, system information, RRC connection reject, RRC connection suspend(RRC inactiveへの遷移),RRC connection resume reject, RRC connection re-establishment reject)にのみ適用されてもよい。
さらに、RRCReleaseがUE200Aに到達したことを示すgNB-DU110からの明示的な通知に基づいてUE200Aのコンテキストを解放する場合において、デュアルコネクティビティ(DC)実行時のpacket duplicationを用いてRRCメッセージをgNB-DUに重複送信している際、gNB-CU120は、一方のgNB-DUから到達確認が通知された場合、他方のgNB-DUに対して、到達確認を待たないUE200Aのコンテキスト解放指示(UE context release command)を当該他方のgNB-DUに送信してもよい。その際、gNB-CU120は、併せて、UE200Aのコンテキストを解放してもよい。
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、gNB-CUとgNB-DUとによって構成されるgNB100及びUE200A間におけるRRCメッセージの処理について説明する。上述したように、RRCメッセージは、F1 APにおいて規定されるUE CONTEXT RELEASE COMMANDを介してgNB-CUからgNB-DUに送信される。
(3.1)UE CONTEXT RELEASE COMMAND受信時の通信シーケンス
まず、従来のgNB-CUとgNB-DUとによるUE CONTEXT RELEASE COMMAND受信時の通信シーケンスについて説明する。
図5は、従来のgNB-CUとgNB-DUとによるUE CONTEXT RELEASE COMMAND受信時の通信シーケンスを示す。
図5に示すように、従来のgNB-CU120pは、RRC-Containerを含むUE CONTEXT RELEASE COMMANDを、従来のgNB-DU110pに送信する(ステップ1)。当該RRC-Containerには、RRCReleaseが含まれている。
UE CONTEXT RELEASE COMMANDを受信したgNB-DU110pは、下位レイヤ(RLCなど)を介して、RRC-Containerの内容(RRCRelease)をUE200Aに転送する。つまり、gNB-DU110pは、RRCレイヤ上(over RRC layer)で送信されるRRCReleaseをUE200Aに転送する(ステップ2)。
RRCReleaseを受信したUE200Aは、RRCを備えていないgNB-DU110pに対しては、RLCレイヤ上(over RLC layer)のACKを返送する(ステップ3)。RLC ACKは、RRCReleaseの受信とは直接対応しておらず、飽くまでRLCレイヤでの送達確認を示すに過ぎない。また、RLC ACKは、RLCでの処理に依存するため、RRCReleaseがUE200Aに到達していても、RLCでの処理が失敗すれば、RLC ACKは、gNB-DU110pに返送されない可能性もある(図中の点線で示したとおり)。
また、RRCRelease受信したUE200Aは、特にRRCのメッセージを返送しない。3GPPの関連する技術標準(TS)において規定されていないためである。
なお、図5に示すシーケンス自体は、本実施形態に係るgNB-DU110及びgNB-CU120でも同様である。
(3.2)従来例に係るRRCメッセージの処理
図6は、従来のgNB-CUとgNB-DUとによるRRCメッセージの処理シーケンスを示す。具体的には、図6は、従来のgNB-CUとgNB-DUとによるUEコンテキストの解放及びUEへのリソース割り当て動作例を示す。
図6に示すように、gNB-CU120pは、RRC-Containerを含むUE CONTEXT RELEASE COMMANDをgNB-DU110pに送信する(ステップ1)。また、gNB-DU110pは、RRCReleaseをUE200Aにそのまま転送する(ステップ2)。このようなシーケンスは、図5と同様である。
gNB-DU110pは、UE CONTEXT RELEASE COMMANDの受信に応じて、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEをgNB-CU120pに返送する(ステップ3)。
gNB-DU110p及びgNB-CU120pは、UE CONTEXT RELEASE COMMAND及びUE CONTEXT RELEASE COMPLETEの送受信に応じて、UE200Aのコンテキストを解放する(ステップ4)。これにより、UE200Aに関するシグナリング及びリソースが全て解放される。
ここで、RRCReleaseがUE200Aに到達していない場合、つまり、UE200AがRRCReleaseに成功裏に受信できなかった場合、UE200Aは、RRCにおける接続(RRC connection)を維持し、割り当てられているリソースを用いて通信の継続を試みる。
その後、gNB-CU120pは、UE200BとRRCを介して新たな接続要求を処理する(ステップ5)。ここで、gNB-CU120pでは、既にUE200Aのコンテキストが解放されているため、UE200Bに対して、UE200Aと重複したリソースを割り当てる可能性がある。
この結果、UE200AとUE200Bとの間におけるリソースの割り当ての衝突が発生し得る。このようなリソース割り当ての衝突が発生すると、UE200AとUE200Bとの間において干渉によって通信品質が低下したり、UE200AとUE200Bとの信号が識別できなかったりする可能性がある。
(3.3)本実施形態に係るRRCメッセージの処理
図7は、本実施形態に係るgNB-CUとgNB-DUとによるRRCメッセージの処理シーケンスを示す。具体的には、図7は、本実施形態に係るgNB-CUとgNB-DUとによるUEコンテキストの解放動作例を示す。以下、図5に示した通信シーケンス、及び図6に示した動作例と相違する部分について主に説明する。
図7に示すステップ1~3は、図5に示したステップ1~3と同様である。上述したように、RLC ACKは、gNB-DU110に返送されない可能性もある。
gNB-DU110は、上述した判定条件(表1参照)に基づいて、RRCReleaseがUE200Aに到達したと判定する(ステップ4)。
gNB-DU110は、RRCReleaseがUE200Aに到達したとの判定結果に基づいて、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEをgNB-CU120に返送する(ステップ5)。
gNB-DU110及びgNB-CU120は、UE CONTEXT RELEASE COMMAND及びUE CONTEXT RELEASE COMPLETEの送受信に応じて、UE200Aのコンテキストを解放する(ステップ6)。
つまり、gNB-DU110は、UE CONTEXT RELEASE COMMANDが、RRC-Container(正確には、RRC-Container-IE)を含んで(contain)おり、当該RRC-Containerに含まれているRRCメッセージ(本実施形態では、RRCRelease)が成功裏にUE200Aに送達(deliver)された後、全てUE200Aに関するシグナリング及びユーザデータ・トランスポート・リソースを含むリソースを解放(release)し、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEを返送する。
一方、gNB-DU110は、UE CONTEXT RELEASE COMMANDが、RRC-Containerを含んでいない場合、UE CONTEXT RELEASE COMMANDを受信次第、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEを返送し、UE200Aに関するリソースなどを解放してもよい。
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、gNB100(gNB-DU110)によれば、RRCReleaseがUE200A(またはUE200B、以下同)に到達した場合、UE200Aのコンテキスト解放完了メッセージ、具体的には、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEをgNB-CU120に送信する。
このため、RRCReleaseがUE200Aに到達していない場合、解放されたUE200A用のリソースがUE200Bなどの他のUEに割り当てられることによって、リソース割り当ての衝突が発生することを確実に回避し得る。
すなわち、gNB-DU110及びgNB-CU120(無線アクセスシステム)のように、無線リソース制御レイヤと下位レイヤとが異なる通信装置に分離して備えられる場合において、ユーザ装置が無線リソース制御レイヤのメッセージを正常に受信できないことに起因するリソース割り当ての衝突を確実に回避し得る。
上述したように、RRCReleaseがUE200Aに到達していない場合、つまり、UE200AがRRCReleaseに成功裏に受信できなかった場合、UE200Aは、RRCにおける接続(RRC connection)を維持し、割り当てられているリソースを用いて通信の継続を試みるため、UE200AとUE200Bとの間において干渉などが発生し、通信品質が低下する可能性がある。
また、IDが重複した場合、UE200AとUE200Bとの信号が識別できなくなる可能性がある。gNB-DU110及びgNB-CU120によれば、このような通信品質の劣化及び当該信号が識別できなくなることを未然に防止できる。
現状の3GPPの仕様(TS38.473 V15.2.1)では、gNB-DU110は、UE CONTEXT RELEASE COMMANDを受信次第、UEコンテキストを解放し、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEを返送することが想定されており、上述したリソース割り当ての衝突問題が発生し得る。
特に、RRCReleaseの場合、RRC reconfigurationなどと異なり、UEは、特にRRCのメッセージを返送しないため、RRCを備えるgNB-CU120は、RRCレイヤ上において、UE200AがRRCReleaseを成功裏に受信できたか否かを認識することができない。上述した実施形態は、このような課題を解決する。
本実施形態では、gNB-DU110は、下位レイヤ(例えば、RLC)におけるUE200Aからの応答メッセージ(RLC ACK)に基づいて、RRCReleaseがUE200Aに成功裏に到達したことを判定することができる。さらに、gNB-DU110は、RRCReleaseがUE200Aに到達したと判定された場合、UE CONTEXT RELEASE COMPLETEをgNB-CU120に送信(返送)する。
このため、gNB-DU110は、当該下位レイヤの応答メッセージを利用することによって、RRCReleaseがUE200Aに成功裏に到達したことをより正確に判定し得る。
(5)その他の実施形態
以上、実施例に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述した実施形態では、gNB-DU110にRLCなどの下位レイヤが備えられ、gNB-CU120にRRC以上の上位レイヤが備えられる、いわゆるCU-DUのHigher Layer Split(HLS)の例について説明したが、本発明は、RRCを提供(host)するノード(装置)と、RRCメッセージをUEに転送するノードとが、論理的または物理的に分離されている場合に、同様に適用し得る。
また、上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(図3,4)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、みなし、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
さらに、上述したgNB-DU110及びgNB-CU120(当該装置)は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図8は、当該装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図8に示すように、当該装置は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
当該装置の各機能ブロックは、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、または当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
また、当該装置における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間毎に異なるバスを用いて構成されてもよい。
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部または全体を指す。
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型または無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。