JP7255451B2 - 乗物用シートバックフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートバックフレームに関する。詳しくは、シートベルトウェビングの引き出しをガイドするベルトガイドを備える乗物用シートバックフレームに関する。
特許文献1には、自動車のベンチシートにシートベルトリトラクタが内蔵された構成が開示されている。上記ベンチシートには、その左右席の間となるシートバックの上部中央箇所に、シートベルトウェビングの引き出しをガイドするベルトガイドが取り付けられている。
特開2017-197076号公報
ベルトガイドがアッパフレーム上に突出して設けられていることから、後方視界が阻害されやすい。そこで、本発明は、ベルトガイドを後方視界が阻害されにくいように設けることのできる乗物用シートバックフレームを提供する。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートバックフレームは次の手段をとる。
すなわち、本発明の乗物用シートバックフレームは、シートベルトウェビングの引き出しをガイドするベルトガイドを備える乗物用シートバックフレームである。この乗物用シートバックフレームは、ベンチシートのシートバックの上部骨格を成すシート幅方向に延びるアッパフレームと、シートバックの左右席の間の中央骨格を成すシート高さ方向に延びるセンタフレームと、を有する。
アッパフレームが、ヘッドレストを支持するためのヘッドレストサポートブラケットと一体的に接合されるシート幅方向の領域である第1領域と、センタフレームと一体的に接合されるシート幅方向の領域であって第1領域の上面よりもシート下方側に沈む凹面領域とされる第2領域と、を備える。ベルトガイドが、アッパフレームの第2領域上に配設される。
上記構成によれば、ベルトガイドをアッパフレームの第1領域上に配設する構成と比べて低い位置に配設することができる。それにより、ベルトガイドを後方視界が阻害されにくい形に設けることができる。
また、本発明の乗物用シートバックフレームは、更に次のように構成されていても良い。アッパフレームが、第2領域の上面後縁部からシート上方側に張り出す上側後縁張出部を有する。ベルトガイドが、上側後縁張出部をシート前後方向に跨いで第2領域の上面とセンタフレームとにそれぞれ当てられて溶接されるガイド溶接部を有する。
上記構成によれば、アッパフレームが上側後縁張出部を有する構成であっても、ベルトガイドをアッパフレームの第2領域上に底付きさせて強く固定した状態に配設することができる。
また、本発明の乗物用シートバックフレームは、更に次のように構成されていても良い。ベルトガイドが、アッパフレームの第2領域をシート前後方向に挟み込む形に組み付けられる前後2部品で構成される。前後2部品が、互いの上縁部同士がシート前後方向にかかり代を有して溶接される上縁溶接部と、互いの側縁部同士がシート前後方向にかかり代を有して溶接される側縁溶接部と、一方の側縁部が第2領域の上面に底付いて溶接される底縁溶接部と、を有する。
上記構成によれば、ベルトガイドを構成する前後2部品を、互いの間とアッパフレームの第2領域との間でそれぞれ高い構造強度を発揮できる状態に配設することができる。
また、本発明の乗物用シートバックフレームは、更に次のように構成されていても良い。アッパフレームが、左右席で分割された左右2部品で構成される。左右2部品が、それぞれベルトガイドに溶接されて、ベルトガイドを介して互いに間接的に接合される。
上記構成によれば、アッパフレームが左右2部品に分かれた構成であっても、これら左右2部品をベルトガイドを用いて合理的に一体化することができる。
また、本発明の乗物用シートバックフレームは、更に次のように構成されていても良い。ベルトガイドが、アッパフレームとセンタフレームとにそれぞれ溶接される。
上記構成によれば、ベルトガイドを、アッパフレームとセンタフレームとに跨る接合により、高い構造強度を発揮できる状態に配設することができる。
第1の実施形態に係る乗物用シートバックフレームを表した斜視図である。 乗物用シートバックフレームの上部を拡大して表した斜視図である。 同右前側から見た斜視図である。 ベルトガイドをアッパフレームから外した分解斜視図である。 同右前側から見た分解斜視図である。 図2の正面図である。 図2の背面図である。 図2の平面図である。 図2の要部拡大斜視図である。 図3の要部拡大斜視図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
(シートバックフレーム1の概略構成について)
始めに、本発明の第1の実施形態に係るシートバックフレーム(乗物用シートバックフレーム)1の構成について、図1~図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
図1に示すように、本実施形態に係るシートバックフレーム1は、3列シートを備えた自動車の2列目のシートに適用されている。上記シートは、同列に3人掛け可能なベンチシートとして構成され、左右で6:4分割された構成とされる。上記シートバックフレーム1は、上記分割された右側の2人掛け可能なシートバック(6側)の骨格として構成される。
具体的には、シートバックフレーム1は、右席のシートバックの骨格を成す右席バックフレーム1Aと、中央席のシートバックの骨格を成す中央席バックフレーム1Bと、を一体的に有する構成とされる。右席バックフレーム1Aと中央席バックフレーム1Bとのシート幅方向の長さの比は、約4:2とされる。
上記右席バックフレーム1Aと中央席バックフレーム1Bとの間の肩口部には、中央席の着座者に装着される不図示のシートベルトウェビングの引き出しをガイドする金属製のベルトガイド10が接合されている。上記シートベルトウェビングは、右席バックフレーム1Aに固定された不図示のリトラクタから繰り出される。そして、上記繰り出されたシートベルトウェビングは、ベルトガイド10上に後下側から掛けられて、前方左斜め下側へと引き出される形に設けられる構成とされる。
そのため、ベルトガイド10は、シートベルトウェビングの装着状態において、車両の前方衝突が発生した際には、シートベルトウェビングから、着座者の身体拘束に伴う左斜め下側への強い引張り負荷が掛けられる構成とされる。しかし、上記ベルトガイド10は、上記のような強い引張り負荷が掛けられても、その負荷をシートバックフレーム1に広く荷重分散させて強く受け止められる構成とされる。
また、上記ベルトガイド10は、シートバックフレーム1に対して、シート上方側への張り出しが抑制された状態に設けられている。それにより、ベルトガイド10は、不図示の1列目のシートの着座者の後方視界を遮りにくくなっている。また、ベルトガイド10は、シート上方側への張り出しが抑制されていることにより、シートバックがリクライニングして後方に倒された時に、不図示の3列目のシートのシートクッションとの干渉が生じにくくなっている。
(シートバックフレーム1の各部の構成について)
以下、上記ベルトガイド10の具体的な構成について、シートバックフレーム1の基本構成と併せて詳しく説明する。図1~図3に示すように、シートバックフレーム1は、右席の右側部の骨格を成す右席サイドフレーム2と、右席と中央席との間の骨格を成すセンタフレーム3と、中央席の左側部の骨格を成す中央席サイドフレーム4と、を有する。
更に、シートバックフレーム1は、右席及び中央席の上部骨格を成すアッパフレーム5と、アッパフレーム5の右席と中央席の各箇所に接合された左右一対のヘッドレストサポートブラケット6と、を有する。また、シートバックフレーム1は、上記アッパフレーム5のセンタフレーム3と接合されるシート幅方向の領域(後述する第2領域A2)上に接合されたベルトガイド10を有する。
右席サイドフレーム2は、シート高さ方向に延びる1枚の金属製の板材から成る。上記右席サイドフレーム2は、シート幅方向に面を向ける形に設けられ、その前後側の各縁部がシート幅方向の内側に折り曲げられた形状とされる。それにより、右席サイドフレーム2は、外部にエッジを立たせない形状とされると共に、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされる。
上記右席サイドフレーム2は、その下端部が、不図示のリクライナを介して、車両のフロア上に固定されたベースと連結されている。また、右席サイドフレーム2は、その上端部が、後述するアッパフレーム5の右席アッパフレーム5Aの右端部と溶接されている。上記連結により、右席サイドフレーム2は、リクライナの中心部に設定されたシート幅方向に延びる回転軸のまわりにシート前後方向に揺動可能かつ任意の揺動角度にロック可能な構成とされる。
センタフレーム3は、シート高さ方向に延びる2枚の金属製の板材がシート前後方向に長い角筒形状に合わされた構成とされる。それにより、センタフレーム3は、外部にエッジを立たせない形状とされると共に、曲げや捩りに対する構造強度が右席サイドフレーム2や中央席サイドフレーム4よりも高められた構成とされる。上記センタフレーム3の構造強度の高められた構成により、ベルトガイド10に掛けられる強い引張り負荷が強く受け止められるようになっている。
上記センタフレーム3は、その下端部が、不図示のリクライナを介して、車両のフロア上に固定されたベースと連結されている。また、図4~図5に示すように、センタフレーム3は、その上端部が、後述するアッパフレーム5の右席アッパフレーム5Aの左端部と溶接されている。上記連結により、センタフレーム3は、リクライナの中心部に設定されたシート幅方向に延びる回転軸のまわりに右席サイドフレーム2と一体的となってシート前後方向に揺動可能かつ任意の揺動角度にロック可能な構成とされる。
中央席サイドフレーム4は、シート高さ方向に延びる1枚の金属製の丸パイプ材から成る。上記中央席サイドフレーム4は、その下端部が、不図示の連結軸を介して、車両のフロア上に固定されたベースと連結されている。上記連結軸は、中央席サイドフレーム4をベースに対して、上述した不図示の各リクライナと同一軸線まわりにシート前後方向に揺動可能なように連結している。
また、中央席サイドフレーム4は、その上端部が、後述するアッパフレーム5の左席アッパフレームの左端部と溶接されている。上記連結により、中央席サイドフレーム4は、上記連結軸のまわりに右席サイドフレーム2及びセンタフレーム3と一体的となってシート前後方向に揺動可能かつ、各リクライナのロックに伴い任意の揺動角度にロック可能な構成とされる。
アッパフレーム5は、図4~図5に示すように、右席の上部骨格を成す右席アッパフレーム5Aと、中央席の上部骨格を成す中央席アッパフレーム5Bと、に左右に2分割された構成とされる。ここで、アッパフレーム5を構成する右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bとが、本発明の「左右2部品」に相当する。
これら右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bとは、それぞれ、シート幅方向に延びる1枚の金属製の板材から成る。これら右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bとは、図4~図8に示すように、互いにシート幅方向の長さは異なるものの、側面視略コ字状となる略同一の断面形状を有する構成とされる。
具体的には、右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bとは、それぞれ、シート高さ方向に対面する天板部51及び底板部53と、これらの前縁部間を繋ぐ立板状の前板部52と、を有する形状とされる。天板部51の後縁部には、シート上方側に向けて張り出す上側後縁張出部51Aが、シート幅方向の略全域に亘って形成されている。上記上側後縁張出部51Aは、後側に凹む凹湾曲面状の形でシート上方側に張り出す形状とされる。
また、図7に示すように、底板部53の後縁部には、シート下方側に張り出す下側後縁張出部53Aが、シート幅方向の略全域に亘って形成されている。上記下側後縁張出部53Aは、後側に凹む凹湾曲面状の形でシート下方側に張り出す形状とされる。上記構成により、右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bとは、それぞれ、外部にエッジを立たせない形状とされると共に、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされる。
図2~図8に示すように、上記右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bとは、各々のシート幅方向の中央領域である第1領域A1に、それぞれ、左右一対のヘッドレストサポートブラケット6がシート高さ方向に貫通する形に挿通されて一体的に接合されている。具体的には、各ヘッドレストサポートブラケット6は、右席アッパフレーム5A及び中央席アッパフレーム5Bに対して、それぞれ、天板部51と底板部53とに貫通する形に差し込まれて、これらに一体的に溶接されている。
また、右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bとは、互いの隣り合う側の端部領域である第2領域A2上に、ベルトガイド10が一体的に溶接されている。図4~図5に示すように、上記右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bの各第2領域A2は、それぞれ、各々の天板部51の上面が、各々の第1領域A1の天板部51の上面よりもシート下方側に沈んだ凹面領域とされる。
上記凹面領域とされた右席アッパフレーム5Aと中央席アッパフレーム5Bの第2領域A2上に跨ってベルトガイド10が配設されることにより、ベルトガイド10がその凹んだ分だけ低い位置に配設されている。上記右席アッパフレーム5Aは、その右端部が右席サイドフレーム2の上端部と溶接され、左端部がセンタフレーム3の上端部と溶接されている。
また、中央席アッパフレーム5Bは、その右端部が後述するベルトガイド10を介して右席アッパフレーム5Aの左端部とセンタフレーム3の上端部とに間接的に接合され、左端部が中央席サイドフレーム4の上端部と溶接されている。右席アッパフレーム5Aは、その右側の端部領域も凹面領域とされた左右対称形状とされ、不図示の左席用のアッパフレームと共通部品で使用することのできる構成とされる。
(ベルトガイド10の構成について)
ベルトガイド10は、図2~図5に示すように、互いにシート前後方向に組み付けられる前側部品11と後側部品12の前後2部品で構成される。ここで、ベルトガイド10を構成する前側部品11と後側部品12とが、本発明の「前後2部品」に相当する。
上記前側部品11と後側部品12とは、互いの上部間に右席アッパフレーム5Aの左端部と中央席アッパフレーム5Bの右端部とをシート前後方向に挟み込む形に組み付けられて、これらに一体的に溶接されると共に互いも一体的に溶接される(ガイド溶接部W)。
また、前側部品11と後側部品12とは、互いの下部間にセンタフレーム3の上端部をシート前後方向に挟み込む形に組み付けられて、同センタフレーム3の上端部に一体的に溶接される(ガイド溶接部W)。上記溶接により、前側部品11と後側部品12とは、互いが直接的に接合されると共に、右席アッパフレーム5Aの左端部と中央席アッパフレーム5Bの右端部とセンタフレーム3の上端部ともそれぞれ直接的に接合された構成とされる。
具体的には、図4~図5に示すように、前側部品11は、その上側の縁部に、シート後方側に庇状に張り出す上縁部11Aが形成された構成とされる。また、後側部品12も、その上側の縁部に、シート前方側に庇状に張り出す上縁部12Aが形成された構成とされる。そして、図9~図10に示すように、これら前側部品11の上縁部11Aと後側部品12の上縁部12Aとが、互いにシート前後方向にかかり代を有して上下に重なり合う形にセットされて溶接されている(上縁溶接部W1)。
また、図5に示すように、前側部品11は、その右側の縁部の上端部に、シート後方側に折れ曲がり状に張り出す右側縁部11Bが形成された構成とされる。また、後側部品12も、その右側の縁部の上端部に、シート前方側に折れ曲がり状に張り出す右側縁部12Bが形成された構成とされる。そして、図10に示すように、これら前側部品11の右側縁部11Bと後側部品12の右側縁部12Bとが、互いにシート前後方向にかかり代を有して左右に重なり合う形にセットされて溶接されている(側縁溶接部W2)。
詳しくは、後側部品12の右側縁部12Bは、右席アッパフレーム5Aの上側後縁張出部51Aをシート前方側に越えて張り出して、前側部品11の右側縁部11Bと溶接されている。上記前側部品11の右側縁部11Bは、その底側の縁部に、右側(シート幅方向の外側)に折れ曲がり状に張り出す底当て部11B1が形成された構成とされる。そして、上記底当て部11B1は、右席アッパフレーム5Aの第2領域A2の天板部51の上面に底付く形にセットされて溶接されている(底縁溶接部W3)。
ここで、前側部品11の右側縁部11B及び後側部品12の右側縁部12Bが、それぞれ本発明の「側縁部」に相当する。また、第2領域A2の上面に底付いて溶接される底当て部11B1を有する前側部品11の右側縁部11Bが、本発明の「一方の側縁部」に相当する。
また、図4に示すように、前側部品11は、その左側の縁部の上部箇所に、シート後方側に折れ曲がり状に張り出す左側縁部11Cが形成された構成とされる。同左側縁部11Cは、その後側の縁部に、左側(シート幅方向の外側)に折れ曲がり状に張り出す前当て部11C1が形成された構成とされる。そして、図9に示すように、上記前当て部11C1は、中央席アッパフレーム5Bの前板部52の前面に底付く形にセットされて溶接されている(前面溶接部W4)。
また、図4~図5に示すように、前側部品11は、その下端側の左右両側の縁部に、シート後方側に折れ曲がり状に張り出す挟持縁部11Dが形成された構成とされる。これら挟持縁部11Dは、図2~図3、図6に示すように、センタフレーム3の左右の各側面3Bに当てられた状態にセットされて溶接されている(挟持縁溶接部W5)。その際、前側部品11の下部面は、センタフレーム3の前面3Aに当てられた状態にセットされる。
また、図4~図5に示すように、後側部品12も、その下端側の左右両側の縁部に、シート前方側に折れ曲がり状に張り出す挟持縁部12Cが形成された構成とされる。これら挟持縁部12Cは、図2~図3、図7に示すように、センタフレーム3の左右の各側面3Bに当てられた状態にセットされて溶接されている(挟持縁溶接部W6)。その際、後側部品12の下部面は、センタフレーム3の後面3Cに当てられた状態にセットされる。
上記のように溶接されたベルトガイド10は、図9に示すように、不図示のシートベルトウェビングから着座者の身体拘束に伴う左斜め下側への強い引張り負荷が掛けられた際、同負荷をシートバックフレーム1に広く荷重分散させて強く受け止めることができる。特に、図10に示すように、ベルトガイド10は、前側部品11の右側縁部11Bと後側部品12の右側縁部12Bとが互いに溶接されて(側縁溶接部W2)一体化されると共に、底当て部11B1がアッパフレーム5上に底付いて溶接されて(底縁溶接部W3)いることから、上記の曲げや捩りを生じさせる負荷入力に対して高い構造強度を発揮することのできる構成とされる。
また、上記ベルトガイド10は、図9に示すように、中央席の着座者に装着される不図示のシートベルトウェビングから掛けられる左斜め下側に掛けられる負荷を、中央席アッパフレーム5Bの前面に当てられて溶接された前当て部11C1によって強く受け止めることができる。
(まとめ)
以上をまとめると、本実施形態に係るシートバックフレーム1は、次のような構成となっている。なお、以下において括弧書きで付す符号は、上記実施形態で示した各構成に対応する符号である。
すなわち、乗物用シートバックフレーム(1)は、シートベルトウェビングの引き出しをガイドするベルトガイド(10)を備える。この乗物用シートバックフレーム(1)は、ベンチシートのシートバックの上部骨格を成すシート幅方向に延びるアッパフレーム(5)と、シートバックの左右席の間の中央骨格を成すシート高さ方向に延びるセンタフレーム(3)と、を有する。
アッパフレーム(5)が、ヘッドレストを支持するためのヘッドレストサポートブラケット(6)と一体的に接合されるシート幅方向の領域である第1領域(A1)と、センタフレーム(3)と一体的に接合されるシート幅方向の領域であって第1領域(A1)の上面よりもシート下方側に沈む凹面領域とされる第2領域(A2)と、を備える。ベルトガイド(10)が、アッパフレーム(5)の第2領域(A2)上に配設される。
上記構成によれば、ベルトガイド(10)をアッパフレーム(5)の第1領域(A1)上に配設する構成と比べて低い位置に配設することができる。それにより、ベルトガイド(10)を後方視界が阻害されにくい形に設けることができる。
また、アッパフレーム(5)が、第2領域(A2)の上面後縁部からシート上方側に張り出す上側後縁張出部(51A)を有する。ベルトガイド(10)が、上側後縁張出部(51A)をシート前後方向に跨いで第2領域(A2)の上面とセンタフレーム(3)とにそれぞれ当てられて溶接されるガイド溶接部(W)を有する。
上記構成によれば、アッパフレーム(5)が上側後縁張出部(51A)を有する構成であっても、ベルトガイド(10)をアッパフレーム(5)の第2領域(A2)上に底付きさせて強く固定した状態に配設することができる。
また、ベルトガイド(10)が、アッパフレーム(5)の第2領域(A2)をシート前後方向に挟み込む形に組み付けられる前後2部品(11,12)で構成される。前後2部品(11,12)が、互いの上縁部(11A,12A)同士がシート前後方向にかかり代を有して溶接される上縁溶接部(W1)と、互いの側縁部(11B,12B)同士がシート前後方向にかかり代を有して溶接される側縁溶接部(W2)と、一方の側縁部(11B)が第2領域(A2)の上面に底付いて溶接される底縁溶接部(W3)と、を有する。
上記構成によれば、ベルトガイド(10)を構成する前後2部品(11,12)を、互いの間とアッパフレーム(5)の第2領域(A2)との間でそれぞれ高い構造強度を発揮できる状態に配設することができる。
また、アッパフレーム(5)が、左右席で分割された左右2部品(5A,5B)で構成される。左右2部品(5A,5B)が、それぞれベルトガイド(10)に溶接されて、ベルトガイド(10)を介して互いに間接的に接合される。上記構成によれば、アッパフレーム(5)が左右2部品(5A,5B)に分かれた構成であっても、これら左右2部品(5A,5B)をベルトガイド(10)を用いて合理的に一体化することができる。
また、ベルトガイド(10)が、アッパフレーム(5)とセンタフレーム(3)とにそれぞれ溶接される。上記構成によれば、ベルトガイド(10)を、アッパフレーム(5)とセンタフレーム(3)とに跨る接合により、高い構造強度を発揮できる状態に配設することができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の乗物用シートバックフレームは、自動車用シートの他、鉄道等の他の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の乗物用シートバックフレームが適用されるベンチシートのシートバックは、左右で5:5分割されるものであっても良い。
2.アッパフレームは、左右席で分割された2本の構成から成るものの他、左右席で繋がった1本の構成から成るものであっても良い。また、アッパフレームは、上記実施形態で示した側面視略コ字状となる断面形状から成るものの他、丸パイプや角パイプ等のパイプ材から成るものであっても良い。また、その他の断面形状から成るものであっても良い。
3.ベルトガイドは、1部品で構成されるものであっても良い。また、ベルトガイドは、アッパフレーム及びセンタフレームのうちのどちらか一方にのみ溶接される構成であっても構わない。ベルトガイドを構成する前後2部品が互いの側縁部において溶接される側縁溶接部は、互いの左側縁部同士がシート前後方向にかかり代を有して溶接されるものであっても良い。
1 シートバックフレーム(乗物用シートバックフレーム)
1A 右席バックフレーム
1B 中央席バックフレーム
2 右席サイドフレーム
3 センタフレーム
3A 前面
3B 側面
3C 後面
4 中央席サイドフレーム
5 アッパフレーム
5A 右席アッパフレーム(左右2部品)
5B 中央席アッパフレーム(左右2部品)
51 天板部
51A 上側後縁張出部
52 前板部
53 底板部
53A 下側後縁張出部
6 ヘッドレストサポートブラケット
10 ベルトガイド
11 前側部品(前後2部品)
11A 上縁部
11B 右側縁部(側縁部、一方の側縁部)
11B1 底当て部
11C 左側縁部
11C1 前当て部
11D 挟持縁部
12 後側部品(前後2部品)
12A 上縁部
12B 右側縁部(側縁部)
12C 挟持縁部
A1 第1領域
A2 第2領域
W ガイド溶接部
W1 上縁溶接部
W2 側縁溶接部
W3 底縁溶接部
W4 前面溶接部
W5 挟持縁溶接部
W6 挟持縁溶接部

Claims (4)

  1. シートベルトウェビングの引き出しをガイドするベルトガイドを備える乗物用シートバックフレームであって、
    ベンチシートのシートバックの上部骨格を成すシート幅方向に延びるアッパフレームと、
    前記シートバックの左右席の間の中央骨格を成すシート高さ方向に延びるセンタフレームと、を有し、
    前記アッパフレームが、ヘッドレストを支持するためのヘッドレストサポートブラケットと一体的に接合されるシート幅方向の領域である第1領域と、前記センタフレームと一体的に接合されるシート幅方向の領域であって前記第1領域の上面よりもシート下方側に沈む凹面領域とされる第2領域と、を備え、
    前記ベルトガイドが、前記アッパフレームの前記第2領域上に配設されると共に、前記アッパフレームの前記第2領域の上面と前記センタフレームとにそれぞれ当てられて溶接されるガイド溶接部を有する乗物用シートバックフレーム。
  2. シートベルトウェビングの引き出しをガイドするベルトガイドを備える乗物用シートバックフレームであって、
    ベンチシートのシートバックの上部骨格を成すシート幅方向に延びるアッパフレームと、
    前記シートバックの左右席の間の中央骨格を成すシート高さ方向に延びるセンタフレームと、を有し、
    前記アッパフレームが、ヘッドレストを支持するためのヘッドレストサポートブラケットと一体的に接合されるシート幅方向の領域である第1領域と、前記センタフレームと一体的に接合されるシート幅方向の領域であって前記第1領域の上面よりもシート下方側に沈む凹面領域とされる第2領域と、を備え、
    前記ベルトガイドが、前記アッパフレームの前記第2領域上に配設され、
    前記アッパフレームが、前記左右席で分割された左右2部品で構成され、
    当該左右2部品が、それぞれ前記ベルトガイドに溶接されて、該ベルトガイドを介して互いに間接的に接合される乗物用シートバックフレーム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートバックフレームであって、
    前記アッパフレームが、前記第2領域の上面後縁部からシート上方側に張り出す上側後縁張出部を有し、
    前記ガイド溶接部が、前記上側後縁張出部をシート前後方向に跨いで前記第2領域の上面と前記センタフレームとに溶接される乗物用シートバックフレーム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートバックフレームであって、
    前記ベルトガイドが、前記アッパフレームの前記第2領域をシート前後方向に挟み込む形に組み付けられる前後2部品で構成され、
    前記前後2部品が、互いの上縁部同士がシート前後方向にかかり代を有して溶接される上縁溶接部と、互いの側縁部同士がシート前後方向にかかり代を有して溶接される側縁溶接部と、一方の前記側縁部が前記第2領域の上面に底付いて溶接される底縁溶接部と、を有する乗物用シートバックフレーム。
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