JP7283082B2 - 薬剤投与措置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤の投与に用いられるマイクロニードル等の薬剤投与装置に関する。
薬剤を皮膚から体内に投与する薬剤投与装置として、マイクロニードルが知られている。マイクロニードルは、針形状を有する複数の突起部を基体の表面に有している。マイクロニードルを用いた薬剤の投与方法では、基体が皮膚に押し付けられることによって突起部が皮膚を穿孔し、突起部によって形成された孔から、薬剤が体内に送り込まれる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-341089号公報
薬剤を備えるマイクロニードルは、例えば、突起部の先端付近の表面に液状の薬剤が塗布され、その薬剤が乾燥されることによって形成される。しかし、この構成の場合、突起部に一定量以上の薬剤が塗布されると、薬剤が突起部先端に丸く集まった状態で固まって、突起部の穿刺性能が低下する。また、塗布可能な薬剤の量は大きく制限されることがある。そこで、水溶性材料で形成されるマイクロニードルを、突起部の高さ方向に2層構造とし、突起部先端に薬剤を添加する方法が提案されている。この場合、マイクロニードルの製造時に、凹版に、薬剤を含む先端側形成材料を含む水溶液と、非先端側形成材料を含む水溶液を順に充填する必要があり、製造が複雑となる傾向がある。
こうした実情に鑑みて、本発明は、製造が簡便な薬剤投与装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明としては、基板の一方の面に複数の突起部を備える薬剤投与装置であって、突起部が溝を備え、溝に溝収容材料が配置されており、かつ、突起部の形成材料が水溶性材料及び薬剤を含み、かつ、溝収容材料が水溶性材料及び薬剤を含み、突起部の形成材料の水に対する溶解度が、溝収容材料の水に対する溶解度よりも大きいことを特徴とする薬剤投与装置とした。
また、突起部形成材料が水溶性高分子を含むことが好ましい。
また、溝収容材料が水溶性高分子を含むことが好ましい。
また、各突起部の溝が一方向に整列していることが好ましい。
また、突起部形成材料の水に対する溶解度と、溝収容材料の水に対する溶解度とが異なっていてもよい。
また、突起部形成材料の水に対する溶解度が溝収容材料の水に対する溶解度よりも大きくてもよい。
また、突起部形成材料の水に対する溶解度が溝収容材料の水に対する溶解度よりも小さくてもよい。
本発明によれば、製造が簡便な薬剤投与装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る薬剤投与装置の斜視図及び部分斜視図である。 実施例の薬剤投与装置の突起部の拡大顕微鏡写真である。 実施例の薬剤投与装置の突起部の拡大顕微鏡写真である。
図1を参照して、実施形態に係る薬剤投与装置について説明する。図1(a)は、実施形態に係る薬剤投与装置の斜視図であり、図1(b)は、実施形態に係る薬剤投与装置の突起部、溝、溝収容材料を表した部分斜視図である。図1(a)、図1(b)に示されるように、薬剤投与装置10は、板状の基板1、基板1から突き出た突起部2と、突起部2に形成された溝3と、溝3に収容された溝収容材料4とを備えている。基板1は、突起部2の形成された面である第1面1aと、第1面1aとは反対側の面である第2面1bとを有し、第1面1aは突起部2の基端を支持している。
図1(a)、図1(b)に示される例では、突起部2と溝3とからなる構造体は、四角柱をその延びる方向に対して斜めに切断した形状を有している。そして、突起部2は、第1面1a内に区画された矩形状の底面から垂直に延びる周面である側面2aと、底面に対して傾斜した上面2bとを有している。上面2bに含まれる辺は、いずれも、底面に対して傾斜しており、突起部2の第1面1aからの長さは、上面2bにおける紙面奥側の頂点にて最も大きくなっている。
突起部2には、溝3が形成されている。溝3は、第1面1aに直交する方向に沿って延びるとともに、突起部2の底面を構成する2組の向かい合う辺のうちの1組に沿った方向に延びて、第1面1aに沿った方向に突起部2を貫通している。すなわち、溝3は、上面2bに開口するとともに、上面2bを横断するように延びている。本実施形態では、第1面1aに直交する方向が、第1方向の一例であり、第1面1aに沿った方向のなかで、上記突起部2の底面を構成する2組の向かい合う辺のうちの1組に沿った方向が、第2方向の一例である。
換言すれば、溝3は、第1方向に沿って基板1に向かって窪む空間を区画し、この空間が第2方向に沿って連続して延びることによって、溝3は、側面2aの一部に開口している。より具体的には、溝3は、突起部2の上面2bと側面2aのうちの2箇所とに開口している。そして、これらの開口部は繋がっている。また、各突起部2の溝3は一方向に整列している。
溝3には、溝収容材料4が収容されている。こうした構成では、第1面1aに対向する向きから見て、溝収容材料4が薬剤投与装置10の表面に露出するとともに、第1面1aに平行な向きから見ても、溝収容材料4が薬剤投与装置10の表面に露出している。
図1(a)、図1(b)に示されるように、溝3の底部は、突起部2の内部であって第1面1aに直交する方向において基板1から離れた位置に位置している。
突起部2の長さは、第1面1aに直交する方向における基板1の第1面1aから突起部2の先端までの長さである。突起部2の長さは、突起部2による穿孔の目的や投与される薬剤の種類等に応じて決定されればよい。例えば、突起部2の長さLtを、突起部2が人体の皮膚に刺されたときに突起部2の先端が皮膚の最外層である角質層を貫通し、かつ、神経層へ到達しない長さに設定するとき、突起部2の長さLtは、100μm以上2mm以下の範囲内であることが好ましい。また、第1面1aに沿った方向であって、溝3の延びる方向に沿った方向から見た突起部2の最大の幅Dt、すなわち、第2方向に沿って見た突起部2の最大の幅Dtは、10μmから600μm程度であることが好ましい。
溝3の大きさは、突起部2の機械的強度を過度に低下させない範囲で、目的とする薬剤の投与量に応じて決定されればよい。溝収容材料4には薬剤を含有させることが好ましい。例えば、第2方向に沿って見た溝3の幅Dmは、突起部2の幅Dtの1/5から1/2とすることが好ましい。幅Dmが幅Dtの1/5よりも小さいと、突起部2について十分な機械的強度が得られるものの、溝収容材料4を溝3に充填することが難しくなり、また、溝3に充填できる溝収容材料4の量が少なくなる。一方、幅Dmが幅Dtの1/2よりも大きいと、溝3に多くの溝収容材料4を充填することができるものの、突起部2の機械的強度を確保し難くなる。なお、幅Dmが変化する場合には、幅Dmの最小値が幅Dtの1/5以上であり、幅Dmの最大値が幅Dtの1/2以下であることが好ましい。
また、第1面1aに直交する方向における第1面1aから溝3の底部までの長さLmは、突起部2の長さLtの1/3以上とすることが好ましい。長さLmが長さLtの1/3以上であると、溝3に収容された溝収容材料4の体内への供給が円滑に進む。さらに、上記長さLmは、上記長さLtの4/5以下とすることが好ましい。長さLmが長さLtの4/5以下であると、溝3内に充填された溝収容材料4が溝3内に保持されやすい。
突起部2は、尖った形状の先端部を有し、先端部の頂点である先端は、突起部2の底面の中心を通って突起部2の延びる方向に延びる直線Aの線上に位置せず、第1面1aに対向する向きから見て、突起部2の先端は、突起部2の縁部に位置する。図1(a)に示されるように、突起部2の数は、2以上(複数)であれば特に限定されない。
薬剤投与装置10は複数の突起部2を有する。複数の突起部2の各々は、基板1の表面に規則的に並んでいてもよいし、不規則に並んでいてもよい。例えば、複数の突起部2は、格子状や同心円状に配列される。
薬剤投与装置10の使用の際には、突起部2が皮膚に向けられた状態で基板1が皮膚に押し付けられ、これにより、突起部2が皮膚を穿孔する。その結果、突起部2の形成材料、溝収容材料4が皮膚周辺の水分に溶け、これらの材料が液状化して投与対象の体内に送り込まれる。
薬剤投与装置10において、突起部形成材料は生体適合性を有する水溶性材料から形成されることが好ましい。生体適合性を有する水溶性材料としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸系ポリマー,ポリアクリルアミド(PAM)、ポリエチレンオキシド(PEO)、プルラン、アルギン酸塩、デンプン、ペクチン、キトサン、キトサンサクシナミド、オリゴキトサン、コンドロイチン硫酸塩等の水溶性高分子を挙げることができる。ただし、水溶性材料における水溶性高分子は具体的材料に限定されるものではない。また、生体適合性を有する水溶性材料としては、デキストラン、デキストリン、トレハロース、マルトースといった多糖類を用いることができる。ただし、水溶性材料における多糖類は具体的材料に限定されるものではない。
なお、薬剤投与装置10において、基板1は、突起部2と同一の材料で一体で製造されることが好ましい。
薬剤投与装置10において、溝収容材料4は生体適合性を有する水溶性材料から形成されることが好ましい。生体適合性を有する水溶性材料としては、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸系ポリマー,ポリアクリルアミド(PAM)、ポリエチレンオキシド(PEO)、プルラン、アルギン酸塩、デンプン、ペクチン、キトサン、キトサンサクシナミド、オリゴキトサン、コンドロイチン硫酸塩等の水溶性高分子を挙げることができる。ただし、水溶性材料における水溶性高分子は具体的材料に限定されるものではない。また、生体適合性を有する水溶性材料としては、デキストラン、デキストリン、トレハロース、マルトースといった多糖類を用いることができる。ただし、水溶性材料における多糖類は具体的材料に限定されるものではない。
また、溝収容材料4には、薬剤を含ませることができる。薬剤としては、各種タンパク質、薬理活性物質、化粧品組成物等を用いることができる。皮膚内へ送達する送達物の種類は、目的に応じて選択される。薬理活性物質としては、例えば、インフルエンザ等のワクチン、癌患者等のための痛み止め薬、生物製剤、遺伝子治療薬、注射剤、経口剤、または、皮膚適用製剤等が挙げられる。薬剤投与装置10を用いた経皮投与では、皮膚に形成された孔に送達物が投与される。そのため、薬剤投与装置10を用いた経皮投与は、従来の経皮投与に用いられる薬理活性物質以外に、皮下注射が必要な薬理活性物質の投与にも利用できる。特に、薬剤投与装置10を用いた経皮投与は、投与の際に痛みを伴わないため、小児に対するワクチン等の注射剤の投与に適している。また、薬剤投与装置10を用いた経皮投与は、投与の際に送達物を飲む必要がないため、経口剤を飲むことが困難な小児に対する経口剤の投与に適している。
化粧品組成物は、化粧品あるいは美容品として用いられる組成物である。化粧品組成物としては、例えば、保湿剤、色料、香料、または、シワやニキビや妊娠線等に対する改善効果や脱毛に対する改善効果等の美容効果を示す生理活性物質等が挙げられる。送達物として芳香を有する材料を用いると、溝収容材料4に匂いを付与することができるため、美容品に適した薬剤投与装置10が得られる。
なお、薬剤投与装置10は、突起部形成材料に薬剤を含んでいてもよい。また、突起部形成材料に薬剤を含むとき、溝収容材料4が薬剤を含んでいなくてもよい。ただし、溝収容材料4が薬剤を含むことが、所定の薬剤を皮内に投与するという点で好ましい。
[薬剤投与装置の製造方法]
実施形態に係る薬剤投与装置の製造方法について説明する。
まず、基板1と溝3を有する突起部2とからなる本体が形成される。本体は、各種の公知技術を用いて製造することが可能である。例えば、本体は、本体を構成する材料に応じて、ダイシングやドリル加工等の機械加工や、レーザー加工や、射出成形等の成形技術や、エッチング等によって形成される。また、こうした方法によって本体の原版を作製し、さらに、めっき法や樹脂を用いた型取り法によって原版の凹凸を反転させた凹版を作製し、作製された凹版を用いて本体を複製することができる。凹版に突起部2と基板1を形成するための突起部形成材料の溶液を充填し、乾燥した後、凹版から剥離することにより本体は形成される。
本実施形態の本体では、溝3が第1面1aに直交する方向と第1面1aに沿った方向とに連なって開口しているため、突起部2に、第1面1aに直交する方向のみに開口する貫通孔や非貫通孔等の収容部が形成されている構成と比較して、溝3の形成が容易であり、溝3を形成することの可能な加工技術の範囲も広がる。特に、実施形態に係る薬剤投与装置10のように複数の突起部2の各々に形成された溝3の開口する方向が揃っている構成であれば、ダイシングによって、原版の一列に並ぶ複数の突起部2に、刃の向きを変えることなく、溝3を連続して形成することができる。また、こうした構成では、突起部2の外形の形成と溝3の形成とで加工法を変える必要もない。したがって、本体の生産効率が高められる。
続いて、本体の突起部2に形成された溝3に、溝収容材料4が充填される。溝収容材料4は、溶液または分散液の状態で充填される。溝収容材料4の充填方法としては、例えば、貯留された薬剤の液面に突起部2の先端部を浸けて、毛細管現象によって溝収容材料4を溝3内に這い上がらせる方法が用いられる。あるいは、溝3に向けて溝収容材料4が滴下されることにより、溝収容材料4が溝3に充填されてもよい。
ここで、本実施形態の本体は、溝3が、第1面1aに直交する方向と第1面1aに沿った方向とに連なって開口している。そのため、突起部2に、第1面1aに直交する方向のみに開口する貫通孔や非貫通孔等の収容部が形成されている構成と比較して、第1面1aと直交する方向以外からも溝収容材料4が溝3に入ることができ、また、溝収容材料4が溝3に入ったことによって溝3から押し出される空気は溝収容材料4が入った方向とは異なる方向から抜けられる。したがって、溝収容材料4が溝3に入りやすい。
また、本実施形態の構成では、溝3への溝収容材料4の入り口を広く確保しやすい。突起部2は非常に微小であるため、収容部が第1面1aに直交する方向のみに開口する構成では、溝収容材料4が有する表面張力の影響が大きくなって、溝収容材料4が溝3に入りにくい。これに対し、本実施形態では、溝3への溝収容材料4の入り口が広く確保されることによって溝3の入り口での本体と溝収容材料4との接触面積が拡大され、その結果、溝収容材料4に対する本体のぬれ性が向上して、溝収容材料4が溝3に入りやすくなる。
実施形態に係る薬剤投与装置10にあっては、突起部の高さ方向に2層構造とし水溶性材料で形成される薬剤投与装置と比較して、基板1と溝3を有する突起部2からなる本体形成後に溝収容材料4を充填することができ、製造が容易である。また、突起部形成材料と溝収容材料4はいずれも水溶性材料で形成されており、一回の皮膚への穿刺で突起部2を変形させることができ、薬剤投与装置10の複数回の使用を防ぐことができる。
また、実施形態に係る薬剤投与装置10は、突起部形成材料が水溶性高分子を含むことにより、水溶性の低分子材料を用いた場合と比較して、突起部2の強度を十分なものとすることができる。
また、実施形態に係る薬剤投与装置10は、溝収容材料4が水溶性高分子を含むことにより、水溶性の低分子材料を用いた場合と比較して、溝3に溝収容材料4が充填された突起部2の強度を十分なものとすることができ、また、溝収容材料4を溝3に充填する際の突起部2の変形を抑えることができる。
また、実施形態に係る薬剤投与装置10は、各突起部2の溝3が一方向に整列していることにより、溝形成プロセスを簡便なものとすることができる。
また、実施形態に係る薬剤投与装置10は、突起部形成材料の水に対する溶解度と、溝収容材料4の水に対する溶解度とが異なる構成とすることができる。これにより、突起部形成材料と溝収容材料4の皮膚への溶解スピードをコントロールすることができる。
また、実施形態に係る薬剤投与装置10は、突起部形成材料の水に対する溶解度が溝収容材料4の水に対する溶解度よりも大きい構成とすることができる。これにより、突起部形成材料の皮膚への溶解スピードを溝収容材料4の溶解スピードよりも早くすることができ、溝収容材料4の皮膚への溶解スピードを突起部形成材料の溶解スピードよりも遅くすることができる。溝収容材料4が薬剤を含む場合、薬剤の皮内への浸透スピードを遅くしたい場合に効果的である。
また、実施形態に係る薬剤投与装置10は、突起部形成材料の水に対する溶解度が溝収容材料4の水に対する溶解度よりも小さい構成とすることができる。これにより、溝収容材料4の皮膚への溶解スピードを突起部形成材料の溶解スピードよりも早くすることができ、突起部形成材料の皮膚への溶解スピードを溝収容材料4の皮膚への溶解スピードよりも遅くすることができる。溝収容材料4が薬剤を含む場合、薬剤の皮内への浸透スピードを早くしたい場合に効果的である。
上述した薬剤投与装置およびその製造方法について、具体的な実施例を用いて説明する。
(実施例)
[本体の原版の作製]
基板と溝を有する突起部とからなる本体の原版の形成材料としてシリコンを用い、ダイシングによって、先の図1(b)に示される形状の突起部が、基板上に5列×5列の格子状に25本配置された本体の原版を作製した。突起部の長さLtは1.2mmであり、突起部の幅Dtは300μmであり、基板の第1面から溝の底部までの長さLmは400μmであり、溝の幅Dmは100μmであった。
[凹版の作製]
次に、上記シリコン基板で形成された原版に、メッキ法によりニッケル膜を500μmの厚さに形成し、90℃に加熱した重量パーセント濃度30%の水酸化カリウム水溶液によって上記シリコン基板をウェットエッチングして除去し、ニッケルから成る凹版を作成した。
[本体の作製]
次に、キトサンサクシナミドを水に溶解させ、本体形成水溶液(突起部形成材料)を調製した。この水溶液にローダミンBを添加し、赤色に着色した。次に、凹版に基板と溝を有する突起部とからなる本体を形成する本体形成水溶液を充填した。次に、凹版を熱源を用いて90℃、10分間加熱し、突起部形成材料を乾燥、固化させた。ここで熱源として、ホットプレートを用いた。次に、凹版から、固化した突起部形成材料を剥離し、本体を得た。
[薬剤の充填]
次に、ヒドロキシプロピルセルロース(和光純薬)をエタノールに溶解させ、溝収容材料の溶液を調製した。この溶液にエバンスブルーを添加し、青色に着色した。次に、この溶液を針付きシリンジを用いて、専用ホルダに固定した溝に充填した。次に、乾燥固化するまで室温で5分静置し、溝に溝収容材料が充填された薬剤投与装置を得た。
図2、図3に得られた薬剤投与装置の突起部の拡大顕微鏡写真を示す。
本発明は、医療や美容用途等に用いる薬剤投与装置として好適に利用できる。
1 基板
2 突起部
3 溝
4 溝収容材料
10 薬剤投与装置

Claims (4)

  1. 基板の一方の面に複数の突起部を備える薬剤投与装置であって、
    前記突起部が溝を備え、前記溝に溝収容材料が配置されており、かつ、
    前記突起部の形成材料が水溶性材料及び薬剤を含み、かつ、
    前記溝収容材料が水溶性材料及び薬剤を含み、
    前記突起部の形成材料の水に対する溶解度が、前記溝収容材料の水に対する溶解度よりも大きいことを特徴とする薬剤投与装置。
  2. 前記突起部形成材料が水溶性高分子を含むことを特徴する請求項1記載の薬剤投与装置。
  3. 前記溝収容材料が水溶性高分子を含むことを特徴する請求項1または請求項2に記載の薬剤投与装置。
  4. 各前記突起部の前記溝が一方向に整列していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の薬剤投与装置。
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