JP7294201B2 - ドレン構造 - Google Patents

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Description

本開示は、ドレン構造に関し、特に、オイルパンのドレン構造に好適な技術に関するものである。
例えば、特許文献1,2には、オイルを貯留するオイルパンの底部に、オイルを排出するドレン孔を貫通形成すると共に、該ドレン孔の開口周縁からオイルパンの内側に突出する内側筒状部を設け、該内側筒状部の内周面に形成した雌ねじ部にドレンプラグの雄ねじ部をオイルパンの外側から螺着することにより、ドレン孔を閉塞するようにしたドレン構造が開示されている。
特開2002-054416号公報 特開昭59-019798号公報
上記のようなドレン構造においては、ドレンプラグを取り外してドレン孔からオイルを抜く際に、ドレン孔から放出されるオイルの一部がオイルパンの外壁面に沿って流れることにより、該オイルが下方に垂れ落ちる場合がある。
このような垂れ落ちを防止するには、上記文献2記載の構造のように、オイルパンの底壁部にバーリング加工を施すことにより、ドレン孔の開口周縁をオイルパンの外壁面よりも外側に突出させることが好ましい。しかしながら、ドレン孔の開口周縁を突出させると、ドレンプラグを螺着する際に、ドレンプラグのフランジ部がドレン孔の開口周縁と干渉することにより、シール性の低下を招く可能性がある。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ドレン孔から放出されるオイル(液体)の垂れ落ちを効果的に抑制しつつ、シール性の向上を図ることを目的とする。
本開示の技術は、液体を貯留するタンクのドレン構造であって、前記タンクの壁部に貫通形成されたドレン孔と、前記ドレン孔の開口周縁を囲うと共に、前記タンクの壁面よりも外側に突出する外側筒状部と、前記ドレン孔から前記タンクの内側に突出する内側筒状部の内周面又は、前記外側筒状部の内周面の何れ一方に設けられた被締結部と、前記外側筒状部を挿入させる貫通孔を有すると共に、軸方向長さを前記外側筒状部の前記壁面からの突出長さよりも長く形成された環状シール部材と、前記被締結部に締結される締結部を有すると共に、前記環状シール部材に着座して前記ドレン孔を閉鎖する栓部材と、を備えることを特徴とする。
また、前記被締結部は雌ねじ部であり、前記栓部材は、前記雌ねじ部と螺合する前記締結部としての雄ねじ部と、前記環状シール部材に着座するフランジ部とを有するドレンプラグであることが好ましい。
また、前記外側筒状部は、前記ドレン孔が貫通する前記タンクの壁部に一体形成されていることが好ましい。
また、前記タンクがオイルパンであることが好ましい。
本開示の技術によれば、ドレン孔から放出されるオイル(液体)の垂れ落ちを効果的に抑制しつつ、シール性の向上を図ることができる。
本実施形態に係るオイルパンを示す模式的な縦断面図である。 本実施形態に係るドレン構造を示す模式的な分解斜視図である。 本実施形態に係るドレン構造を示す模式的な縦断面である。 他の実施形態に係るドレン構造を示す模式的な縦断面である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係るドレン構造を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るオイルパン10を示す模式的な縦断面図である。
図1に示すように、オイルパン10(本開示のタンクの一例)は、例えば、エンジンEのクランクケースC下部に設けられるものであり、エンジンEの各潤滑要素に供給されるエンジンオイル(以下、単にオイル)を貯留する。なお、オイルパン10は、変速機やクラッチ装置、デファレンシャルギヤ装置等のオイルを貯留するオイルパンであってもよい。また、本開示の適用は、オイルパンに限定されず、冷却水を貯留するラジエータのロアタンク等であってもよい。
オイルパン10は、底壁部11と、底壁部11の周縁から上方に延びる側壁部12と、これら底壁部11と側壁部12とを斜めに接続して傾斜する傾斜壁部13と、側壁部12の上端から外側に突出するフランジ板部14とを備えている。
フランジ板部14には、複数のボルト挿通孔が設けられている。オイルパン10は、ボルト挿通孔にボルト15を挿入し、該ボルト15をクランクケースCの雌ねじ穴に螺合することにより、エンジンEに取り付けられるようになっている。
オイルパン10の傾斜壁部13には、本開示のドレン構造20が設けられている。なお、ドレン構造20は底壁部11又は側壁部12に設けてもよいが、ドレン構造20を傾斜壁部13に設ければ、底壁部11に設ける構造に比べ、下方への突出量を抑えることができ、最低地上高を効果的に確保することが可能なる。また、ドレン構造20を傾斜壁部13に設ければ、側壁部12に設ける構造に比べ、側方への突出量を抑えることができ、周辺レイアウトの自由度を確保することが可能なる。
以下、本実施形態に係るドレン構造20の詳細について説明する。
[ドレン構造]
図2は、本実施形態に係るドレン構造20を示す模式的な分解斜視図であり、図3は、本実施形態に係るドレン構造20を示す模式的な縦断面である。
図2及び、図3に示すように、ドレン構造20は、ドレン孔21と、内側筒状部22と、外側筒状部24と、環状シール部材26と、ドレンプラグ27(栓部材の一例)とを備えている。
ドレン孔21は、オイルパン10の傾斜壁部13を貫通する円形孔であって、オイルパン10内からオイルを排出させる。ドレン孔21の孔径は、後述するドレンプラグ27の軸部27Aの外径よりも大径であればよい。
内側筒状部22は、ドレン孔21の開口周縁を囲う略円筒状に形成されており、ドレン孔21と同心上に配されている。内側筒状部22は、その基端部23(図3)を傾斜壁部13の内周面に溶接等で固定されることにより、オイルパン10の内側に突出する。
図3に示すように、内側筒状部22の基端部23には、ドレン孔21と連通するオイル排出溝23Aが凹設されている。このオイル排出溝23Aは、オイルの排出時にオイルパン10の底部側に残るオイルをドレン孔21へと送り出すように機能する。また、内側筒状部22の内周面には、後述するドレンプラグ27の雄ねじ部27B(締結部)と螺合する雌ねじ部22A(被締結部)が設けられている。
外側筒状部24は、ドレン孔21の開口周縁を囲う略円筒状に形成されており、傾斜壁部13の外壁面よりも外側に突出する。外側筒状部24は、好ましくは、傾斜壁部13に内側からバーリング加工を施すことにより、ドレン孔21と一体の突孔として形成されている。このように、外側筒状部24をバーリング加工によりドレン孔21と一体形成すると、これら外側筒状部24の基端側とドレン孔21の開口周縁とが滑らかな曲面部25で接続されるようになる。
環状シール部材26は、例えば、銅などで略円環状に形成されており、外側筒状部24の外径よりも大径の貫通孔26Aを有する。より詳しくは、貫通孔26Aの孔径は、曲面部25の湾曲外側の外径よりも大径に形成されており、後述するドレンプラグ27を螺着した際に、環状シール部材26が傾斜壁部13の外壁面に確実に着座できるように構成されている。
また、環状シール部材26の軸方向長さ(厚み)は、外側筒状部24の傾斜壁部13からの突出長さ(高さ)よりも長く形成されている。すなわち、ドレンプラグ27を螺着すると、環状シール部材26が、傾斜壁部13の外壁面と、ドレンプラグ27のフランジ部29との間に圧接状態で挟持されるようになっている。これにより、外側筒状部24の突出端縁とフランジ部29との干渉を防止できるようになり、シール性を確実に向上することが可能になる。
ドレンプラグ27は、略六角柱状のヘッド部28と、ヘッド部28及び、環状シール部材26の貫通孔26Aよりも大径のフランジ部29と、フランジ部29からヘッド部28とは反対側に突出する軸部27Aとを備えている。軸部27Aの外周面には、雌ねじ部22Aと螺合する雄ねじ部27Bが設けられている。
すなわち、ドレンプラグ27の雄ねじ部27Bを内側筒状部22の雌ねじ部22Aに螺合すると、環状シール部材26がフランジ部29によって傾斜壁部13の外壁面に圧接することにより、ドレン孔21を閉塞できるようになっている。
以上詳述した本実施形態のドレン構造20によれば、ドレン孔21の開口周縁には、傾斜壁部13の外壁面よりも外側に突出する外側筒状部24が設けられている。これにより、ドレンプラグ27を取り外してオイルを抜く際には、ドレン孔21から放出されるオイルが傾斜壁部13や底壁部11の外壁面に沿って流れることを抑止できるようになり、オイルの下方への垂れ落ちを効果的に防止することが可能になる。
また、環状シール部材26の軸方向長さを外側筒状部24の突出長さよりも長く形成することで、ドレンプラグ27のフランジ部29と外側筒状部24との干渉が効果的に防止できるように構成されている。これにより、環状シール部材26とフランジ部29との間、或いは、環状シール部材26と傾斜壁部13の外壁面との間に隙間が生じることを効果的に防止できるようになり、シール性を確実に向上することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図4に示すように、外側筒状部24をオイルパン10とは別体部材で形成し、外側筒状部24の基端側周縁をオイルパン10に溶接等で接合するように構成してもよい。この場合も上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、雌ねじ部22Aは、内側筒状部22に設けられるものとして説明したが、雌ねじ部22Aを外側筒状部24の内周面に設けることもできる。また、ドレンプラグ27と内側筒状部22との締結構造は、雌ねじ部22A及び雄ねじ部27Bに限定されず、他の締結構造であってもよい。
10 オイルパン(タンク)
11 底壁部(壁部)
12 側壁部(壁部)
13 傾斜壁部(壁部)
20 ドレン構造
21 ドレン孔
22 内側筒状部
22A 雌ねじ部(被締結部)
24 外側筒状部
26 環状シール部材
26A 貫通孔
27 ドレンプラグ(栓部材)
27A 軸部
27B 雄ねじ部(締結部)
28 ヘッド部
29 フランジ部

Claims (4)

  1. 液体を貯留するタンクのドレン構造であって、
    前記タンクの底壁部と側壁部を斜めに接続している傾斜壁部に貫通形成されたドレン孔と、
    前記ドレン孔の開口周縁を囲うと共に、前記タンクの壁面よりも外側に突出する外側筒状部と、
    前記ドレン孔から前記タンクの内側に突出する内側筒状部の内周面設けられた被締結部と、
    前記外側筒状部を挿入させる貫通孔を有すると共に、軸方向長さを前記外側筒状部の前記壁面からの突出長さよりも長く形成された環状シール部材と、
    前記被締結部に締結される締結部を有すると共に、前記環状シール部材に着座して前記ドレン孔を閉鎖する栓部材と、を備え、
    前記内側筒状部の基端部には、前記ドレン孔と連通しており前記液体を排出するための排出溝が設けられている、
    ことを特徴とするドレン構造。
  2. また、前記被締結部は雌ねじ部であり、前記栓部材は、前記雌ねじ部と螺合する前記締結部としての雄ねじ部と、前記環状シール部材に着座するフランジ部とを有するドレンプラグである
    請求項1に記載のドレン構造。
  3. 前記外側筒状部は、前記ドレン孔が貫通する前記タンクの壁部に一体形成されている
    請求項1又は2に記載のドレン構造。
  4. 前記タンクがオイルパンである
    請求項1から3の何れか一項に記載のドレン構造。
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