JP7307614B2 - 下地処理方法及び下地処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理方法及び下地処理装置に関し、特に、複雑な形状の対象物や大面積形状の対象物に対して表面処理を行うのに適した下地処理方法及び下地処理装置に関する。
例えば、橋梁等の鋼構造物の表面には、用途や機能に応じて、塗装、舗装、ライニング、樹脂シート等、種々の被膜が形成される。かかる被膜は、風雨に晒されることが多く、時間の経過とともに、劣化したり酸化物や汚れ等が付着したりすることとなる。鉄部に付着している汚れや錆をしっかりと落とさずに、塗料を塗布してもしっかり塗料が付着しないので、すぐに剥がれてしまうなど、本来の耐久性を発揮することができない。その為、下地処理作業を行い、確実に汚れや錆を落とし、かつ、目粗しをして表面積を広げる事で密着性を向上させる必要がある。そこで、かかる被膜を有する構造物等では、定期的に洗浄や剥離(下地処理作業を含む)等の除去作業を行い、必要に応じて、被膜の塗り替えや張り替え等の処理を行っている。
従来、塗膜剥離剤やショトブラストによる塗膜剥離処理が行われていたが、作業環境及び作業効率が悪いばかりでなく、大量の除去物の回収・廃棄処理に問題があることから、レーザー照射による塗膜剥離処理が提案されている。
例えば、化学薬品を用いることなく、塗装膜の除去が可能な塗装膜除去方法、及びその塗装膜除去に適したレーザー処理装置として、レーザー光を集光もしくは発散し処理対象物の表面に照射するレンズと、レンズを支持し、処理対象物表面からレンズまでの高さを調節可能なレンズ支持機構と、処理対象物の表面のレーザー光照射部分にガスを吹き付けるガス噴出手段とを有し、ガスを吹き付けることにより、処理対象物の表面温度の上昇を抑制することができるようにしたレーザー処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、かかるレーザー処理装置において、レーザー照射ヘッドは、マニピュレータアームの先端に取り付けられ、マニピュレータアームは、マニピュレータ本体により制御され、レーザー照射ヘッドを処理対象物の表面の所望の位置に移動させ支持することが記載されている。
また、構造物における表面の塗膜を効率的に除去し、その除去物を吸引回収することができるレーザー照射装置として、レーザーヘッドを、レーザー光を照射する光学系と、レーザー光の照射点から生じる除去物を吸引する吸引手段と、構造物の表面に当接可能に構成されたアタッチメントと、から構成し、光学系は、レーザー光の光軸に対して略垂直な表面において、光軸を中心とする半径の第1の円の軌跡を描くようにレーザー光の照射点を走査させるように動作させるようにしたレーザー塗膜除去装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10-309899号公報 特許第5574354号公報
レーザー照射による塗膜剥離処理では、レーザーアブレーションにより、化学薬品を使用することなく、処理対象物の表面の塗装膜を除去することができる。
しかしながら、特許文献1の開示技術におけるレーザー照射装置では、レーザー集光レンズを所定の焦点距離に固定し、その高さを保つため、処理対象物の表面にレーザー照射ヘッドを接触させた状態で、マニピュレータアームにより、処理対象物の表面の所望の位置にレーザー照射ヘッドを移動させるようにしている。
したがって、この特許文献1の開示技術では、複雑な形状や狭い空間での作業が極めて困難であり特に、突起物などを有する処理対象物の場合には角部における剥離処理作業が不可能であるという問題点があった。
また、特許文献2の開示技術では、レーザー発振器から出力されるレーザー光を集束させて構造物の表面に照射するための可搬性のあるレーザーヘッドを有するレーザー照射装置からのレーザー照射によって構造物の表面の塗膜を除去するものであって、作業者がレーザー照射装置を持って剥離処理作業を行うので、処理対象物との焦点距離を一定に保つことが困難であることから、レーザー照射装置の先端にアタッチメントを設置して、これを処理対象物に接触させた状態でレーザー照射により剥離処理作業を行う必要があった。
そこで、本発明の目的は、上述の如き従来の実情に鑑み、複雑な形状の対象物や大面積形状の対象物に対して、レーザー照射により確実に且つ効率よく表面処理を行うことができる下地処理方法及び下地処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、レーザー照射による下地処理作業を自動化して、作業環境を改善するとともに、作業者の安全と健康を確保することにある。
本発明の他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明では、レーザー照射装置をロボットに持たせてレーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理作業を行う。
また、本発明では、処理対象領域の表面形状や下地処理品質などに応じてレーザー光の照射条件を適切に設定したレーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理作業を行う。
また、本発明では、照射するレーザー光の光軸が処置対象の対象物の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御を行い、法線方向からのレーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理作業を行う。
本発明において、形状倣い制御は、対象物の三次元形状を計測する形状測定装置による測定結果から得られる対象物の三次元形状情報に基づいて、ロボットの下地処理作業軌道を修正することにより、任意形状の対象物の表面形状に倣ってロボットによりレーザー照射装置を移動させることで、所定の焦点距離とレーザー照射角度を適切に制御する。
さらに、本発明では、対象物に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域に塗布処理を施すことにより、黒皮の発生を防止する。
すなわち、本発明は、レーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理方法であって、対象物の三次元形状を計測する形状測定装置とともに対象物にレーザー光を照射するレーザー照射装置をマニピュレータにより保持して、対象物の処理対象領域を含む作業領域内で移動させ、形状測定装置による測定結果から得られる対象物の三次元形状情報に基づいて、対象物の処理対象領域におけるレーザー照射装置によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離を求め、形状処理装置による演算結果に基づいて、レーザー照射装置とマニピュレータの動作を制御して、レーザー照射装置により照射されるレーザー光の光軸が対象物の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御し、対象物の処理前の表面性状および処理後の表面性状への要求性能に応じてレーザー照射条件を適切に設定し、前記レーザー照射装置によりパルスレーザー光を照射して実施することを特徴とする。
より具体的な条件としては、本発明に係る下地処理方法では、レーザー照射装置によりパルスレーザー光を照射し、1パルス毎にX軸方向又はY軸方向にレーザー照射位置を移動させ、パルスレーザー光の照射点でのスポット径をDとし、1パルス当たりのX軸方向の送り量をΔXとしたX方向送り率α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100及びY軸方向の送り量をΔYとした送り率α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100を35%以下にしたものとすることができる。
また、本発明に係る下地処理方法では、レーザー照射装置にてパルスレーザー光を二次元走査することにより所定の面積の四角形状の照射範囲に照射した後、マニピュレータにて照射範囲部分だけ移動させた後、続いて同様の二次元走査によりレーザー照射をすることを繰り返し実施するものとすることができる。
また、本発明に係る下地処理方法では、レーザー照射装置にてパルスレーザー光を一次元走査することにより所定の長さの線状にレーザー照射することを繰り返すとともに、同時にマニピュレータにてレーザー照射装置を線状レーザーとは垂直方向に連続的に移動させるものとすることができる。
また、本発明に係る下地処理方法において、マニピュレータはロボットアームであり、レーザー照射装置によるレーザー照射位置を移動させて対象物の処理対象領域における付着物を除去する一連の下地処理作業動作を自動制御するものとすることができる。
本発明に係る下地処理方法では、さらに、対象物に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域に塗布剤による塗布処理を施すものとすることができる。さらに、塗料剤、前処理用剤あるいは樹脂接着用の接着剤などの塗布剤を塗布するスプレーあるいはノズルを前記マニピュレータで保持し、対象物に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域に塗布剤による塗布処理を施すものとすることができる。
本発明に係る下地処理方法では、さらに、下地処理後の対象材の錆発生などの防止のために、レーザー照射に合わせて、空気中の酸素を遮断するためのガスを噴射させるスプレーあるいはノズルを前記マニピュレータで保持し、対象物に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域にガスの吹き付け処理を施すものとすることができる。
また、本発明は、レーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理装置であって、レーザー照射装置と、レーザー照射装置を保持し、対象物の処理対象領域を含む作業領域内でレーザー照射装置を移動させるマニピュレータと、対象物の三次元形状を計測する形状測定装置と、形状測定装置による測定結果から得られる対象物の三次元形状情報に基づいて、対象物の処理対象領域におけるレーザー照射装置によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離を求める演算処理を行う形状処理装置と、形状処理装置による演算結果に基づいて、レーザー照射装置とマニピュレータの動作を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、レーザー照射装置により照射されるレーザー光の光軸が対象物の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御し、前記レーザー照射装置は、対象物の処理前の表面性状および処理後の表面性状への要求性能に応じてレーザー照射条件が設定され、パルスレーザー光を照射することを特徴とする。
本発明に係る下地処理装置において、レーザー照射装置は、対象物の処理前の表面性状および処理後の表面性状への要求性能に応じてレーザー照射条件が設定され、パルスレーザー光を照射するものとすることができる。
本発明に係る下地処理装置において、パルスレーザー光の照射点でのスポット径をDとし、1パルス当たりのX軸方向の送り量をΔXとしたX方向送り率α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100及びY軸方向の送り量をΔYとした送り率α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100を35%以下となるように、制御装置で制御するものとすることができる。
本発明に係る下地処理装置は、レーザー照射装置から出射されるパルスレーザー光を二次元走査して対象物の所定の面積の四角形状の照射範囲に照射する二次元走査手段を備え、マニピュレータにてレーザー照射装置を照射範囲部分だけ移動させる毎に、レーザー照射装置により照射範囲にレーザー照射をすることを繰り返し実施するものとすることができる。
本発明に係る下地処理装置は、レーザー照射装置から出射されるパルスレーザー光を一次元走査することにより所定の長さの線状にレーザー照射する一次元走査手段を備え、マニピュレータにてレーザー照射装置を線状レーザーとは垂直方向に連続的に移動させながら、レーザー照射装置にて繰り返し所定の長さの線状にレーザー照射するものとすることができる。
本発明に係る下地処理装置において、マニピュレータはロボットアームであり、レーザー照射装置によるレーザー照射位置を移動させて対象物の処理対象領域における付着物を除去する一連の下地処理作業動作を制御装置により自動制御するものとすることができる。
本発明に係る下地処理装置は、さらに、塗料剤、前処理用剤あるいは樹脂接着用の接着剤などの塗布剤を対象物に塗布するスプレーノズルなどの塗布装置を備え、塗布装置をマニピュレータで保持し、制御装置は、対象物に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域に塗布剤にて塗布処理を施すように塗布装置を制御するものとすることができる。
本発明に係る下地処理装置は、さらに、下地処理後の対象材の錆発生などの防止のために、レーザー照射に合わせて、空気中の酸素を遮断するためのガスを噴射させるスプレーあるいはノズルなどの吹き付け装置を備え、吹き付け装置をマニピュレータで保持し、制御装置は、対象物に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域にガスの吹き付け処理を施すように制御するものとすることができる。
本発明では、処理対象領域の表面形状や下地処理品質などに応じてレーザー光の照射条件を適切に設定したレーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理作業を行うことができ、レーザー照射装置をロボットに持たせてレーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理作業を行ことにより、レーザー照射による下地処理作業を自動化して、作業環境を改善するとともに、作業者の安全と健康を確保することができる。
また、本発明では、照射するレーザー光の光軸が対象物の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御を行い、法線方向からのレーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理作業を行うことにより、複雑な形状の対象物や大面積形状の対象物に対して、レーザー照射により確実に且つ効率よく表面処理を行うことができる。
本発明において、形状倣い制御は、対象物の三次元形状を計測する形状測定装置による測定結果から得られる対象物の三次元形状情報に基づいて、ロボットの下地処理作業軌道を修正することにより、任意形状の対象物の表面形状に倣ってロボットによりレーザー照射装置を移動させることで、所定の焦点距離とレーザー照射角度を適切に制御することができる。
さらに、本発明では、対象物に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域にプライマーや塗料などの塗布剤を塗布する塗布処理を施すことにより、黒皮の発生を防止することができる。また、樹脂接着用の接着剤などの塗布剤を対象物に塗布し、樹脂接着させることにより、対象物の補強をすることができる。
本発明を適用したレーザー下地処理装置の構成例を示すブロック図である。 レーザー下地処理装置におけるレーザー光の照射条件の説明に供する模式図である。 レーザー下地処理装置におけるレーザー光の送り率の定義の説明に供する模式図である。 レーザー下地処理装置に備えられた2軸のガルバノミラー機構の構造を模式的に示す斜視図である。 2軸のガルバノミラー機構を備えたレーザー下地処理装置におけるレーザー光の照射位置の送り状態を示す模式図であって、(A)はガルバノミラー機構によるX軸方向に長い対象物の場合の送り状態を示し、(B)はガルバノミラー機構によるY軸方向に長い対象物の場合の送り状態を示示し、(C)は、ガルバノミラー機構による走査により所定の四角形領域にレーザー光を照射しながら、それをマニピュレータにて順次場所を移動させて下地処理を行う場合の送り状態を示し、(D)は、ガルバノミラー機構による走査により線状にレーザー光を照射しながら、それをマニピュレータにて順次場所を移動させて下地処理を行う場合の送り状態を示している。 下地処理作業後に対象物に塗布剤を塗布する塗布装置を備えるレーザー下地処理装置の構成例を示すブロック図である。 このレーザー下地処理装置により実行される下地処理作業と塗布処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、共通の構成要素については、共通の指示符号を図中に付して説明する。また、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1のブロック図に示すような構成のレーザー照射装置10をロボットマニピュレータ20に持たせてレーザー照射によって対象物1の付着物を除去する下地処理作業を行うレーザー下地処理装置100に適用される。
このレーザー下地処理装置100は、レーザー照射装置10、マニピュレータ20、形状測定装置30、形状処理装置40、制御装置50などからなる。
レーザー照射装置10は、レーザー発振部11と、このレーザー発振部11に光ファイバー12を介して接続されたレーザーヘッド部13からなる。このレーザー照射装置10は、制御装置50に備えられた統括制御部51により動作が制御され、レーザー発振部11によりレーザー光を発生し、レーザーヘッド部13から出射して、対象物1に照射する。
また、ロボットマニピュレータ20は、多関節のロボットアーム21を備え、ロボットアーム21の先端部21Aに上記レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13とともに形状測定装置30が取り付けられている。
このロボットマニピュレータ20は、制御装置50に備えられたロボット制御部53による制御によって、上記ロボットアーム21の先端部21Aを、所定の作業範囲内を自由に移動させ、前方の実質的な立体角で任意の方向に向けることができるようになっている。
すなわち、上記ロボットアーム21の先端部21Aに取り付けられた上記レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13は、上記ロボットマニピュレータ20の作業範囲内の任意の位置において、前方の実質的な立体角で任意の方向に向けてレーザー光を照射することができるようになっている。
また、上記ロボットアーム21の先端部21Aに上記レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13とともに取り付けられた形状測定装置30は、上記レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13からレーザー光を照射する対象物1の表面の三次元形状を計測する。
この形状測定装置30は、ステレオ撮像装置や三次元距離測定装置などからなり、対象物1の表面の三次元形状を計測して、その計測結果を形状処理装置40に供給するようになっている。
形状処理装置40では、形状測定装置30による測定結果から得られる対象物1の表面の三次元形状情報に基づいて、対象物1の処理対象領域におけるレーザー照射装置10によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離を求める演算処理を行う。この形状処理装置40により得られた対象物1の処理対象領域におけるレーザー照射装置10によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離の情報は、制御装置50に備えられた形状倣い制御部52に供給される。
制御装置50は、統括制御部51、形状倣い制御部52、ロボット制御部53からなり、統括制御部51により形状倣い制御部52、ロボット制御部53の動作を制御するとともに、レーザー照射装置10の動作を制御して、このレーザー下地処理装置100による一連の下地処理作業動作を自動制御する。
すなわち、この制御装置50における統括制御部51は、上記ロボットアーム21の先端部21Aに取り付けられたレーザー照射装置10のレーザーヘッド部13が予め設定したロボットマニピュレータ20による下地処理作業軌道を通過するように、ロボット制御部53を制御するとともに、レーザー照射装置10の動作を制御して、このレーザー下地処理装置100による一連の下地処理作業動作を自動制御する。
そして、この制御装置50における統括制御部51は、このレーザー下地処理装置100による一連の下地処理作業動作を自動制御するにあたり、形状処理装置40により得られた対象物1の処理対象領域におけるレーザー照射装置10によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離の情報に基づいて、当初設定したロボットマニピュレータ20による下地処理作業軌道を修正する修正制御情報を生成するように形状倣い制御部52を制御する。
形状倣い制御部52は、統括制御部51による制御にしたがい、当初設定したロボットマニピュレータ20による下地処理作業軌道を修正する修正制御情報を生成してロボット制御部53に供給することにより、レーザー照射装置10により照射されるレーザー光の光軸が対象物1の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御を行う。
ここで、レーザー照射装置10のレーザー発振部11が発生するレーザー光は、対象物1の付着物(例えば表面に塗布された塗料膜など)をレーザーアブレーションにより除去するのに必要なパワーを有するものであれば、連続光あるいはパルス光の何れであってもよく、制御装置50の統括制御部51により、対象物1の処理対象領域の表面形状や下地処理品質などに応じてレーザー光の照射条件を適切に設定したレーザー照射によって対象物1の付着物を除去する下地処理作業を行うことができる。
すなわち、図1に示したレーザー下地処理装置100は、レーザー照射装置10と、レーザー照射装置10を保持し、対象物1の処理対象領域を含む作業領域内でレーザー照射装置10を移動させるロボットマニピュレータ20と、対象物1の三次元形状を計測する形状測定装置30と、形状測定装置30による測定結果から得られる対象物1の三次元形状情報に基づいて、対象物1の処理対象領域におけるレーザー照射装置10によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離を求める演算処理を行う形状処理装置40と、形状処理装置40による演算結果に基づいて、レーザー照射装置10とロボットマニピュレータ20の動作を制御する制御装置50とを備え、制御装置50は、レーザー照射装置10により照射されるレーザー光の光軸が対象物10の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御を行う。
このような構成のレーザー下地処理装置100では、対象物1の三次元形状を計測する形状測定装置30とともに対象物1にレーザーを照射するレーザー照射装置10をロボットマニピュレータ20により保持して、対象物1の処理対象領域を含む作業領域内で移動させ、形状測定装置30による測定結果から得られる対象物1の三次元形状情報に基づいて、対象物1の処理対象領域におけるレーザー照射装置10によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離を求め、形状処理装置40による演算結果に基づいて、レーザー照射装置10とロボットマニピュレータ20の動作を制御して、レーザー照射装置10により照射されるレーザー光の光軸が対象物1の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御する下地処理方法を実施することができる。
このレーザー下地処理装置100では、レーザー照射装置10をロボットマニピュレータ20に持たせてレーザー照射によって対象物1の付着物を除去する下地処理作業を行ことにより、レーザー照射による下地処理作業を自動化して、作業環境を改善するとともに、作業者の安全と健康を確保することができる。
また、このレーザー下地処理装置100では、照射するレーザー光の光軸が対象物1の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御を行い、法線方向からのレーザー照射によって対象物1の付着物を除去する下地処理作業を行うことにより、複雑な形状の対象物や大面積形状の対象物1に対して、レーザー照射により確実に且つ効率よく表面処理を行うことができる。
このレーザー下地処理装置100における形状倣い制御は、対象物1の三次元形状を計測する形状測定装置30による測定結果から得られる対象物1の三次元形状情報に基づいて、ロボットマニピュレータ20の下地処理作業軌道を修正することにより、任意形状の対象物の表面形状に倣ってロボットマニピュレータ20によりレーザー照射装置10を移動させることで、所定の焦点距離とレーザー照射角度を適切に制御することができる。
ここで、上記レーザー下地処理装置100において、レーザー照射装置10により対象物1にパルスレーザー光を照射して、下地処理作業を行う場合、1パルス当たりのX軸方向及びY軸方向の送りピッチ(送り率α及びα)を適正に設定することにより、下地処理品質を制御することができ、レーザー照射条件は次のようにして最適化することができる。
すなわち、1パルス当たりのX軸方向及びY軸方向の送りピッチ(送り率α及びα)を適正に設定することにより、下地処理品質を制御することができる。
レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13から対象物1に照射するパルスレーザー光の送り率αと下地処理品質の一つである錆の除去性能を試験した結果を図2に示すように、送り率α及びαを35%以下にすることにより、やや品質は低下するものの良好な条件を得ることができた。送り率αが25%以下であれば、さらに良好な条件を得ることができる。
ここで、送り率α及びαの定義を図3に示すように、レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13から対象物1に照射するパルスレーザー光の照射点Oでのスポット径をDとし、1パルス当たりのX軸方向の送り量をΔXとしたX方向送り率αは、
α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100
であり、同様に、1パルス当たりのY軸方向の送り量をΔYとしたY方向送り率αは、
α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100
である。
すなわち、このレーザー下地処理装置100において、統括制御部51は、対象物1の状況や下地処理品質に応じて、レーザー照射のX軸方向の送り率αx及びY軸方向の送り率αの最適値を上記条件
α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100≦35%
α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100≦35%
に基づいて設定し、設定された送り率α及びαの最適値にて下地処理作業を実行するように、ロボット制御部53によりロボットマニピュレータ20による下地処理作業の軌道制御を行うとともに、レーザー照射装置10のレーザー発振装置11により、設定された送り率α及びαの最適値に対応する所定のタイミング毎にパルスレーザー光を出射して、レーザーヘッド部13から対象物1に照射させる制御を行う。
ここで、本発明で用いる前記レーザー光の仕様としては、レーザー出力は100~500W、波長は1060~1100nmの範囲のパルスレーザー光が望ましい。レーザーパルスの繰り返し周波数は、50~150kHz、レーザースポット径Dは、50~200μm、レーザーエネルギ密度は、10~100J/cmの範囲が望ましい。
レーザー光の照射条件を見出した図2の試験結果について説明する。
図2は、レーザー照射による鋼材の黒皮(ミルスケール)の除去性能について調べた結果である。
対象物1は、SS400(JIS G 3101:2010 一般構造用圧延鋼材)、寸法は、長さ50mm×幅50mm×厚6mmである。
レーザー照射装置には、前記記載の仕様範囲内のパルスレーザー光を出射するものを使用した。
図2は、レーザー照射条件としてX軸方向送り率α及びY軸方向送り率αを変更した組み合わせにより、前記対象物1の表面に設定した30mm×30mmの照射範囲を照射したときの対象材の表面性状を拡大率100倍の顕微鏡撮影並びに目視観察により確認した結果である。
ここで、表面状態として、黒皮がほぼ完全に削除できているものを○にて示した最良好範囲、一部残存するものを△にて示した良好範囲、かなりの部分に黒皮が残っているものを×にて示した不良範囲として整理した。
図2の結果から、送り率が35%以下であれば黒皮が良好に除去できていることが分かった。
ここで、送り率は、単純に小さくすれば良いものではなく、送り率を小さくするほど、レーザー照射時間が長くなり、作業効率が低下する。したがって、表面品質(性状)が要求性能を満足する範囲において、できるだけ大きく設定することが重要である。
ここで、対象物1としては、前記図1に示す対象材のようなC形鋼で幅150mm、高さ100mm、長さ6000mmのもの、あるいは、幅200mm、高さ200mm、長さ6000mmのH型鋼などがあるが、これに限定するものではない。
これらの対象材のように長さの長い場合、ロボットアーム21の長さでは届かないことから、ロボットマニピュレータ20を対象材の長手方向に移動させながら下地処理をする必要がある。このような場合には、ロボットマニピュレータ20をラックアンドピニオン方式あるいはボールベアリング方式によるスライダーに乗せて、ロボットマニピュレータ20の長手方向位置制御を行う。図示しないが、統括制御部51が制御を行う。
また、ロボット制御部12は、下地処理作業前に予めロボットマニピュレータ20による下地処理作業の動作軌道が設定される。
そして、ロボット制御部12による制御により、予め設定された初期軌道に基づきロボットマニピュレータ20を動作させ、その際に、形状測定装置30により対象物1の表面の処理対象領域の三次元形状の測定を行い、その測定結果が形状処理装置40に送られる。
形状処理装置40は、形状測定装置30による測定結果から得られる対象物1の三次元形状情報に基づいて、対象物1の処理対象領域におけるレーザー照射装置10によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離を求める。
そして、形状処理装置40は、下地処理作業の軌道上の個々の点について、レーザー照射装置10によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離を求めて形状倣い制御部52に供給する。
形状倣い制御部52は、形状処理装置40から供給されるレーザー照射装置10によるレーザー照射位置での法線方向とレーザー照射位置までの距離の情報に基づいて、統括制御部51による制御にしたがい、当初設定したロボットマニピュレータ20による下地処理作業軌道を修正する修正制御情報を生成してロボット制御部53に供給することにより、レーザー照射装置10により照射されるレーザー光の光軸が対象物1の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御を行う。
このレーザー下地処理装置100では、このような形状倣い制御を行うことによって、固定焦点のレーザーヘッド部13により、予め設定したレーザパワーのパルスレーザー光を対象物1の表面に法線方向からに照射して下地処理作業を適切に且つ確実に行うことができる。
ここで、上記レーザー下地処理装置100において、レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13には、図4に示すように、2つのモータ131X、131Yと2つのミラー132X、132Yからなる2軸のガルバノミラー機構130が設けられているものとすることができる。
この2軸のガルバノミラー機構130は、レーザー発振部11から光ファイバー12を介して供給されるレーザー光LをX軸方向とY軸方向に独立してレーザーの反射角度を変更させて走査することができるようになっている。
すなわち、ミラー132Xは、モータ131XによりZ軸周りに回転することにより、対象物1に照射するレーザー光LをX軸方向に走査する。
また、ミラー132Yは、モータ131YによりX軸周りに回転することにより、対象物1に照射するレーザー光LをY軸方向に走査する。
なお、上記2軸のガルバノミラー機構130における二つのミラー132X、132Yは、それぞれポリゴンミラーに置き換えることができる。
すなわち、レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13の位置を固定した状態で、所定の範囲内を照射することができるようになっている。
なお、ガルバノミラーやポリゴンミラーによる走査では光軸が法線方向と一致するのは一点のみで、レーザー光の焦点位置は円弧状に位置することになるので、この2軸のガルバノミラー機構130は、テレセントリックf-θレンズ(あるいはテレセントリックf-θレンズと同等の光学特性を有するテレセントリック光学系)133を介してレーザー光を対象物1に照射するようになっている。すなわち、カルバノミラー走査によるレーザー照射では、対象物1まで焦点距離が変化するので、レーザー処理能力の低下幅が小さい範囲内でレーザー光の照射位置を走査するように、レーザー照射範囲を制約する必要がある。
そして、このような2軸のガルバノミラー機構130によるレーザー照射方法について図5の(A)を用いて説明する。
図5の(A)は、指定した四角形のレーザー照射範囲AR内をY軸向の次にX軸向に走査する場合に2軸のガルバノミラー機構130のガルバノミラー132X,132Yによるレーザー照射のる状況を示す。
この際、レーザー照射のY軸方向の送り率αの最適値の条件
α=(ΔY/D)×100≦35%
を満たすようにレーザー照射装置10のレーザーヘッド部13内のガルバノミラー132Yを動作させる。
同様に、レーザー照射のX軸方向の送り率αの最適値の条件
α=(ΔX/D)×100≦35%
満たすようにレーザーヘッド部13内のガルバノミラー132Xを動作させる。
図5の(B)は、指定した四角形のレーザー照射範囲AR内をX方向の次にY方向に照射する場合におけるガルバノミラー132X,132Yによるレーザー照射の状況を示す。
すなわち、レーザー照射のX軸方向の送り率αの最適値の条件
α=(ΔX/D)×100≦35%
を満たすようにレーザー照射装置10のレーザーヘッド部13内のガルバノミラー132Xを動作させる。
同様に、レーザー照射のY軸方向の送り率αの最適値の条件
α=(ΔY/D)×100≦35%
満たすようにレーザーヘッド部13内のガルバノミラー132Yを動作させる。
このレーザー下地処理装置100では、ロボット制御部53によるロボットマニピュレータ20の軌道制御と、上記2軸のガルバノミラー機構130によるレーザー光の走査制御を組み合わせて、レーザー照射装置10のレーザーヘッド部13から対象物1の表面に照射するレーザーを走査することができる。
そこで、ガルバノミラー機構130の動作に合わせたロボットマニピュレータ20による送り動作の連携について図5の(C),(D)を用いて説明する。
次に、ロボットマニピュレータ20によるレーザー下地処理の方法について図5の(C),(D)を用いて説明する。
ここでは、前記図1に示す対象物1のようなC形鋼の側面をレーザー下地処理する場合の2つの作業方法を説明する。
第1の作業方法では、図5の(C)に示すように、2軸のガルバノミラー機構130によるレーザー光の照射位置の走査範囲すなわち前記レーザー照射範囲の大きさを、例えば、50mm×50mmとした四角の基本面積で、C形鋼の側面をn分割の分割し、左上端点を(1,1)とし、X軸方向に50mm進んだ点を(1,2)とし、順次進めていき右方向の終端を(1,n)とする。
次に、Y方向下向きに50mm進んだ点を(2,n)とし、今度はX方向を左方向に50mm進んだ点を(2,n-1)とし、順次進めていき左方向の終点を(2,1)とする。
以降同様に、右下の最終点(m,n)まで、この操作を実施する。
ロボットマニピュレータ20の移動方法としては、上記点に基づき、左上点(1,1)からスタートし、斜線で示す照射範囲AR11を2軸のガルバノミラー機構130により走査して下地処理した後、次の(1,2)点にレーザーヘッド13を移動させ、同様に下地処理を実施する。
ここで、分割数m及びnは、前記幅150mm、高さ100mm、長さ6000mmのC形鋼であれば、当該側面は縦100mm、横6000mmの長方形であるので、m=2、n=120となる。同様に、幅200mm、高さ200mm、長さ6000mmのH型鋼では、当該側面は縦200mm、横6000mmの長方形であるので、m=4、n=120となる。
これらの対象物1では、横の長さが6000mmと長くなるので、当然、ロボットマニピュレータ20のロボットハンド21だけでは到達できないため、例えば、1000mmピッチ毎にロボットマニピュレータ20をX軸方向に移動させて同様の作業を実施する。
また、第2の作業方法を図5の(D)に示す。
図5の(C)に示した第1の作業法では、レーザー照射範囲すなわちガルバノミラー機構130によるレーザー光の照射位置の走査範囲を四角形としたが、図5の(D)に示す第2の作業方法では、レーザー照射範囲を線状とした場合を説明する。
第2の作業方法は、前記レーザー照射範囲すなわちガルバノミラー機構130によるレーザー光の照射位置の走査範囲を、例えばX軸方向1mm、Y軸方向50mmの縦線とし、X軸方向の移動は全てロボットマニピュレータ20で移動させる方法である。
つまり、ロボットマニピュレータ20により左上端点(1,1)からレーザーヘッド13をX軸方向(右方向)に1mmずつ移動させる毎に、ガルバノミラー機構130によりレーザー光の照射位置をY軸方向に50mm走査して、縦線状に下地処理を繰り返し実施して、点(1,n)に到達すると、Y軸方向下向きに50mm移動し、点(2,n)から点(2,1)までX軸方向(左方向)左方向に1mmずつロボットマニピュレータ20で移動させる毎に、ガルバノミラー機構130によりレーザー光の照射位置をY軸方向に50mm走査して、縦線状に下地処理を繰り返し実施する。この場合も、横の長さが6000mmある場合では、ロボットマニピュレータ20のロボットハンド21だけでは、到達できないため、ロボットハンドの移動に合わせて、ロボットマニピュレータ20自体をX軸方向に移動させる必要がある。
また、本発明に係るレーザー下地処理装置は、図6に示すレーザー下地処理装置100Aのように、さらに、塗布剤を対象物1に塗布する塗布装置60を備えるものとすることができる。
塗布装置60は、塗布剤供給装置61と、この塗布剤供給装置61から供給管62を介してプライマーや塗料等の塗布剤が供給されるスプレーノズル63からなり、スプレーノズル63がロボットアーム21の先端部21Aに設置されている。
このレーザー下地処理装置100Aは上記レーザー下地処理装置100に塗布装置60を設けたものであって、塗布装置60以外の構成要素については、上記レーザー下地処理装置100と同じなので、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
このレーザー下地処理装置100Aにおいて、塗布装置60は、制御装置50の統括制御部51により制御されて、下地処理作業後に対象物1に塗布剤を塗布する塗布処理を施すようになっている。すなわち、このレーザー下地処理装置100Aでは、制御装置50により、レーザー照射装置10、ロボットマニピュレータ20、塗布装置60の動作を制御して、図7のフローチャートに示す手順にしたがって、下地処理作業と塗布処理を実行する。
すなわち、形状測定装置30により対象物1の表面の三次元形状を測定して、形状処理装置40にて三次元形状情報を取得し(ST1)、取得した対象物1の三次元形状情報に基づいて、レーザー照射装置10により照射されるレーザー光の光軸が対象物1の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御を行いながら、レーザー照射による下地処理作業を実行する(ST2)。
対象物1の処理対象領域について下地処理作業を完了か否かを確認して(ST3)、下地処理作業を完了したら、レーザー照射装置10によるレーザー照射を停止して、塗布装置60の塗布剤供給装置61を起動する(ST4)。
そして、下地処理作業済みの対象物1の処理対象領域について、対象物の三次元形状情報に基づいて、形状倣い制御を行いながら、ロボットアーム21の先端部21Aに設置されているスプレーノズル63から塗布剤を噴霧して対象物の処理対象領域に塗布する塗布処理を実行する(ST5)。
対象物1の処理対象領域について全て塗布処理を完了したか否かを確認して(ST6)、塗布処理を全て完了したら、塗布装置60の塗布剤供給装置61を停止して、一連の制御を終了する。
このレーザー下地処理装置100Aでは、形状測定装置30による測定結果から得られる対象物1の三次元形状情報に基づいて、ロボットマニピュレータ20の下地処理作業軌道を修正することにより、任意形状の対象物1の表面形状に倣ってロボットマニピュレータ20によりレーザー照射装置10を移動させることで、所定の焦点距離とレーザー照射角度を適切に制御しながら、レーザー照射による下地処理作業を効率よく行い、さらに、対象物1に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域にプライマーや塗料などの塗布剤を塗布する塗布処理を自動的に施すことができ、塗布処理により、レーザー下地処理した対象材の表目に再び錆が発生したり、活性化された表面性状が低下したりすることを防止することができる。
ここで、このレーザー下地処理装置100Aにおけるレーザー下地処理から塗布処理への切り替えのタイミングは、最終製品の表面品質要求に応じて次のように決定する。
通常下地処理を完了した素材の表面は、単に表面の付着物だけが除去されただけではなく、表面に官能基などが現れた化学的に活性化した状態にあり、このような活性化した状態を活用して次の処理を実施する場合がある。
このような場合では、下地処理したままの状況で長時間放置すると、表面に再び錆が発生したり、次の処理の性能が大幅に低下する場合があるので、下地処理完了から次の処理の開始まで時間を所定時間(処理切り替え時間)以内で処理を実施しなければならない。
そこで、前記図5の(C)で説明したレーザー下地処理作業においては、非常に短時間内で処理を切り替える必要がある場合には、左上点(1,1)から領域AR11のレーザー下地処理が完了した後即座に、点(1,1)から領域AR11の塗布処理を実施する。これが完了すると次に、点(1,2)から領域AR12のレーザー下地処理完了した後即座に、点(1,2)から領域AR12の塗布処理を実施するといったように一連の作業を最終点(m,n)まで繰り返し実施する。当然、照射範囲の大きさは、レーザー走査の時間が前記処理切り替え時間以内となる範囲に設定する必要があることは言うまでもない。
次に、前記図5の(D)で説明したレーザー下地処理作業においては、ロボットマニピュレータ20により任意形状の対象物1の表面形状に倣って点(1,1)から領域ARについてレーザーヘッド13をX方向移動させながら前記処理時間の間、レーザー下地処理を実施する。これが完了した後即座に、再び点(1,1)から領域ARについて塗布処理を実施する。この一連の作業を最終点(m,n)まで繰り返し実施する。
当然ながら、処理切り替え時間が長くとれるような場合には、対象物1の処理対象面全体のレーザー下地処理を完了した後で、続く塗布処理作業に切り替えて実施すればよい。この方が、処理の切り替えが少なく効率的である。
また、ここでは、後続処理が塗布処理の場合を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、中間処理であるプライマー塗布処理や、樹脂などを接着させるための接着剤の塗布処理がある。更に、下地処理後の対象材の錆発生などの防止のために、レーザー照射に合わせて、空気中の酸素を遮断するためのガス(窒素ガスなど)を噴射させながらレーザー照射することも考えられる。
すなわち、本発明に係るレーザー下地処理装置は、さらに、下地処理後の対象材の錆発生などの防止のために、レーザー照射に合わせて、空気中の酸素を遮断するためのガスを噴射させるスプレーあるいはノズルなどの図示しない吹き付け装置を備え、吹き付け装置をマニピュレータで保持し、制御装置は、対象物に対してレーザー照射による下地処理作業が完了した領域に前記ガスの吹き付け処理を施すように制御するものとすることができる。
1 対象物、10 レーザー照射装置、11 レーザー発振部、12 光ファイバー、13 レーザーヘッド部、20 ロボットマニピュレータ、21 ロボットアーム、21A 先端部、30 形状測定装置、40 形状処理装置、50 制御装置、51 統括制御部、52 形状倣い制御部、53 ロボット制御部、60 塗布装置、61 塗布剤供給装置、62 供給管、63 スプレーノズル、100、100A レーザー下地処理装置、130 ガルバノミラー機構、131X、131Y モータ、132X、132Y ミラー、133 テレセントリックf-θレンズ

Claims (14)

  1. レーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理方法であって、
    前記対象物の三次元形状を計測する形状測定装置とともに前記対象物にレーザー光を照射するレーザー照射装置をマニピュレータにより保持して、前記対象物の処理対象領域を含む作業領域内で移動させ、
    前記形状測定装置による測定結果から得られる前記対象物の三次元形状情報に基づいて、前記対象物の処理対象領域における前記レーザー照射装置によるレーザー照射位置での法線方向と前記レーザー照射位置までの距離を求め、
    前記形状処理装置による演算結果に基づいて、前記レーザー照射装置と前記マニピュレータの動作を制御して、前記レーザー照射装置により照射されるレーザー光の光軸が前記対象物の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御し、
    対象物の処理前の表面性状および処理後の表面性状への要求性能に応じてレーザー照射条件を適切に設定し、前記レーザー照射装置によりパルスレーザー光を照射して実施することを特徴とする下地処理方法
  2. 前記レーザー照射装置によりパルスレーザー光を照射し、
    1パルス毎にX軸方向又はY軸方向にレーザー照射位置を移動させ、
    前記パルスレーザー光の照射点でのスポット径をDとし、1パルス当たりのX軸方向の送り量をΔXとしたX方向送り率α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100及びY軸方向の送り量をΔYとした送り率α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100を35%以下にしたことを特徴とする請求項に記載の下地処理方法。
  3. 前記レーザー照射装置にてパルスレーザー光を二次元走査することにより所定の面積の四角形状の照射範囲に照射した後、前記マニピュレータにて前記照射範囲部分だけ移動させた後、続いて同様の二次元走査によりレーザー照射をすることを繰り返し実施することを特徴とする請求項又は請求項のいずれか1項に記載の下地処理方法。
  4. 前記レーザー照射装置にてパルスレーザー光を一次元走査することにより所定の長さの線状にレーザー照射することを繰り返すとともに、同時に前記マニピュレータにて前記レーザー照射装置を線状レーザーとは垂直方向に連続的に移動させることを特徴とする請求項又は請求項のいずれか1項に記載の下地処理方法。
  5. 前記マニピュレータはロボットアームであり、
    前記レーザー照射装置によるレーザー照射位置を移動させて前記対象物の処理対象領域における付着物を除去する一連の下地処理作業動作を自動制御することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の下地処理方法。
  6. さらに、塗料剤、前処理用剤あるいは樹脂接着用の接着剤などの塗布剤を塗布するスプレーあるいはノズルを前記マニピュレータで保持し、前記対象物に対して前記レーザー照射による下地処理作業が完了した領域に前記塗布剤による塗布処理を施すことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の下地処理方法。
  7. さらに、下地処理後の対象材の錆発生などの防止のために、レーザー照射に合わせて、空気中の酸素を遮断するためのガスを噴射させるスプレーあるいはノズルを前記マニピュレータで保持し、前記対象物に対して前記レーザー照射による下地処理作業が完了した領域に前記ガスの吹き付け処理を施すことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の下地処理方法。
  8. レーザー照射によって対象物の付着物を除去する下地処理装置であって、
    レーザー照射装置と、
    前記レーザー照射装置を保持し、前記対象物の処理対象領域を含む作業領域内で前記レーザー照射装置を移動させるマニピュレータと、
    前記対象物の三次元形状を計測する形状測定装置と、
    前記形状測定装置による測定結果から得られる前記対象物の三次元形状情報に基づいて、前記対象物の処理対象領域における前記レーザー照射装置によるレーザー照射位置での法線方向と前記レーザー照射位置までの距離を求める演算処理を行う形状処理装置と、
    前記形状処理装置による演算結果に基づいて、前記レーザー照射装置と前記マニピュレータの動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記レーザー照射装置により照射されるレーザー光の光軸が前記対象物の表面位置における法線方向と一致するように形状倣い制御し、
    前記レーザー照射装置は、対象物の処理前の表面性状および処理後の表面性状への要求性能に応じてレーザー照射条件が設定され、パルスレーザー光を照射することを特徴とする下地処理装置
  9. 前記パルスレーザー光の照射点でのスポット径をDとし、1パルス当たりのX軸方向の送り量をΔXとしたX方向送り率α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100及びY軸方向の送り量をΔYとした送り率α=(ΔX/D)×100=(ΔY/D)×100を35%以下となるように、前記制御装置で制御することを特徴とする請求項に記載の下地処理装置。
  10. 前記レーザー照射装置から出射されるパルスレーザー光を二次元走査して前記対象物の所定の面積の四角形状の照射範囲に照射する二次元走査手段を備え、
    前記マニピュレータにて前記レーザー照射装置を前記照射範囲部分だけ移動させる毎に、前記レーザー照射装置により前記照射範囲にレーザー照射をすることを繰り返し実施することを特徴とする請求項又は請求項のいずれか1項に記載の下地処理装置。
  11. 前記レーザー照射装置から出射されるパルスレーザー光を一次元走査することにより所定の長さの線状にレーザー照射する一次元走査手段を備え、
    前記マニピュレータにて前記レーザー照射装置を線状レーザーとは垂直方向に連続的に移動させながら、前記レーザー照射装置にて繰り返し所定の長さの線状にレーザー照射することを特徴とする請求項又は請求項のいずれか1項に記載の下地処理装置。
  12. 前記マニピュレータはロボットアームであり、
    前記レーザー照射装置によるレーザー照射位置を移動させて前記対象物の処理対象領域における付着物を除去する一連の下地処理作業動作を前記制御装置により自動制御することを特徴とする請求項乃至請求項11のいずれか1 項に記載の下地処理装置。
  13. さらに、塗料剤、前処理用剤あるいは樹脂接着用の接着剤などの塗布剤を前記対象物に塗布するスプレーノズルなどの塗布装置を備え、
    前記塗布装置をマニピュレータで保持し、
    前記制御装置は、前記対象物に対して前記レーザー照射による下地処理作業が完了した領域に前記塗布剤にて塗布処理を施すように前記塗布装置を制御することを特徴とする請求項乃至請求項11のいずれか1項に記載の下地処理装置。
  14. さらに、下地処理後の対象材の錆発生などの防止のために、レーザー照射に合わせて、空気中の酸素を遮断するためのガスを噴射させるスプレーあるいはノズルなどの吹き付け装置を備え、
    前記吹き付け装置を前記マニピュレータで保持し、
    前記制御装置は、前記対象物に対して前記レーザー照射による下地処理作業が完了した領域に前記ガスの吹き付け処理を施すように前記吹き付け装置を制御することを特徴とする請求項乃至請求項11のいずれか1項に記載の下地処理装置。
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