JP7328044B2 - 検出装置および検出方法 - Google Patents
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Description
図1~図18を用いて、第1実施形態の周期的時系列データ異常部分検出システム(検出装置)について説明する。第1実施形態の周期的時系列データ異常部分検出システムは、被験者を計測して得られた周期的時系列データ(生体の状態を示す周期的情報)の中の異常部分を検出する機能を有する。この機能により、高精度に異常部分を検出できる。
図1は、第1実施形態の周期的時系列データ異常部分検出システムを含む、人データ計測システムの構成図である。第1実施形態では、病院や高齢者施設などの施設やユーザ自宅等に、人データ計測システムを有する。人データ計測システムは、周期的時系列データ異常部分検出システム1と、磁気センサ型指タップ運動システムである計測システム2とを有し、それらが通信線を通じて接続されている。計測システムは、計測装置3と端末装置4とを有し、それらが通信線を通じて接続されている。施設内に複数の計測システム2が設けられてもよい。
図2は、第1実施形態の周期的時系列データ異常部分検出システム1の構成図である。周期的時系列データ異常部分検出システム1は、制御部101、記憶部102、入力部103、出力部104、通信部105等を有し、それらがバスを介して接続されている。入力部103は、周期的時系列データ異常部分検出システム1の管理者等による操作入力を行う部分である。出力部104は、周期的時系列データ異常部分検出システム1の管理者等に対する画面表示等を行う部分である。通信部105は、通信インタフェースを有し、計測装置3及び端末装置4との通信処理を行う部分である。
図3は、第1実施形態の計測装置3の構成図である。計測装置3は、運動センサ20、収容部301、計測部302、通信部303等を有する。収容部301は、運動センサ20が接続されている運動センサインタフェース部311、運動センサ20を制御する運動センサ制御部312を有する。計測部302は、運動センサ20及び収容部301を通じて、波形信号を計測し、計測データとして出力する。計測部302は、計測データを得るタスク計測部321を含む。通信部303は、通信インタフェースを有し、周囲的時系列データ異常部分検出システム1と通信して計測データを周囲的時系列データ異常部分検出システム1へ送信する。運動センサインタフェース部311は、アナログデジタル変換回路を含み、運動センサ20により検出されたアナログ波形信号を、サンプリングによりデジタル波形信号に変換する。そのデジタル波形信号は、運動センサ制御部312に入力される。
図4は、第1実施形態の端末装置4の構成図である。端末装置4は、制御部401、記憶部402、通信部403、入力機器404、表示機器405を有する。制御部401は、ソフトウェアプログラム処理に基づいた制御処理として、全体データ評価結果表示、部分データ異常検出結果表示等を行う。記憶部402は、周期的時系列データ異常部分検出システム1から得た、ユーザ情報、タスクデータ、全体データ(周期的時系列データ)、全体データ評価結果、部分データ異常検出結果等を格納する。通信部403は、通信インタフェースを有し、周期的時系列データ異常部分検出システム1と通信して周期的時系列データ異常部分検出システム1から各種データを受信し、周期的時系列データ異常部分検出システム1へユーザ指示入力情報等を送信する。入力機器404は、キーボードやマウス等がある。表示機器405は、表示画面406に各種情報を表示する。なお、表示機器405をタッチパネルとしてもよい。
図5は、ユーザの手指に運動センサ20である磁気センサが装着された状態を示す図である。運動センサ20は、計測装置3に接続されている信号線23を通じて、対になるコイル部である、発信コイル部21と受信コイル部22とを有する。発信コイル部21は、磁場を発生し、受信コイル部22は、その磁場を検知する。図5の例では、ユーザの右手において、親指の爪付近に発信コイル部21が装着されており、人差し指の爪付近に受信コイル部22が装着されている。装着する指は他の指に変更可能である。装着する箇所は爪付近に限らず可能である。
図6は、計測装置3の運動センサ制御部312等の詳細構成例を示す図である。運動センサ20において、発信コイル部21と受信コイル部22との間の距離Dを示す。運動センサ制御部312は、交流発生回路312a、電流発生用アンプ回路312b、プリアンプ回路312c、検波回路312d、LPF回路312e、位相調整回路312f、アンプ回路312g、出力信号端子312hを有する。
図7は、第1実施形態の人データ計測システムにおける主に周期的時系列データ異常部分検出システム1により行われる処理全体の手順を示すフローチャートである。図7は、ステップS1~S10を有する。以下、ステップの順に説明する。
図8は、特徴量の波形信号の例を示す。図8(a)は、二指の距離Dの波形信号を示し、図8(b)は、二指の速度の波形信号を示し、図8(c)は、二指の加速度の波形信号を示す。図8(b)の速度は、図8(a)の距離の波形信号の時間微分により得られる。図8(c)の加速度は、図8(b)の速度の波形信号の時間微分により得られる。全体データ特徴量算出部13Aは、全体データ44Aの波形信号から、微分や積分等の演算に基づいて、本例のような所定の特徴量の波形信号を得る。また、全体データ特徴量算出部13Aは、特徴量から所定の計算による値を得る。
全体データ評価部13Bでは、全体データ特徴量算出部13Aによって算出された全体データ特徴量44Bに基づいて、全体データの良し悪しを表す全体データ評価結果44Cを得る。例えば、全体データDB43を用いて、全体データ特徴量44Bの中の複数の特徴量を説明変数とし、異常度を目的変数として重回帰分析を適用し、異常度を推定する推定式を得る。異常度は、正常であるほど小さく、異常であるほど大きくなる指標と定義する。異常度の例としては、脳機能障害の重症度スコアなどとし、認知症の重症度を表すMini Mental State Examination(MMSE)やパーキンソン病の重症度を表すUnified Parkinson‘s Disease Rating Scale(UPDRS)が挙げられる。しかし、これらの重症度は正常であるほど大きな値となり、異常であるほど小さくなるという性質がある。例えば、MMSEは、30点満点で最も認知機能が高く、0点に近づくにつれて認知機能が低下する。そこで、前処理としてMMSEやUPDRSの正負を反転させてから、異常度として用いる。ここで、重症度スコアを推定するために、重回帰分析ではなく、その類似手法でもよい。例えば、線形モデルによって判別と回帰を同時に行う判別回帰分析でもよい。
部分データ生成部14Aでは、1周期毎に指タップ波形を切り出して部分データ45Aを得る。部分データ45Aを切り出すために、図11に示すように、指タップの1周期は全体データ44Aの平均値を上から下に横切った時点から次に上から下に横切る時点までと定義する。このように、全体データ44Aの平均値を基準として1周期を定義することで、二指を開き切ったときの距離値(極大値)が小さ過ぎる場合や、二指を閉じたときの距離値(極小値)が大きすぎる場合など、指タップ運動とまでは言えない中途半端な上下運動を排除できる。1周期の定義は他の方法でもよく、極小点から次の極小点としてもよいし、極大点から次の極大点としてもよい。部分データ45Aの切り出し方として、1周期毎ではなく、複数周期毎に区切って切り出してもよい。
図12は、部分データ特徴量リスト50Bを示す図である。このリストに基づいて、部分データ特徴量算出部14Bでは、部分データ特徴量45Bを算出する。列として、特徴量分類、識別番号、特徴量パラメータを有する。特徴量分類は、[距離]、[速度]、[加速度]、[タップインターバル]、[位相差]、[マーカー追従]を有する。部分データ特徴量算出部14Bは、部分データ特徴量リスト50Bの全ての特徴量を算出してもよいし、一部の特徴量を選択して算出してもよい。
部分データ異常検出部14Cで部分データ45Aの異常検出を行うために、機械学習の一種である1-class Support Vector Machine(SVM)を採用する。本手法の前提となるSVMとは、2クラスの分類において、分類境界(線形な式であらわされる超平面)と各クラスのデータとのマージンを最大化するように分類境界を定める手法である。しかし、分類境界が超平面であると2群の分類境界が複雑な形状である場合に分離できないことから、SVMではカーネル関数を導入して複雑な形状の分類境界にも対応できるように工夫されている。1-class SVMは、SVMの2クラス分類問題と考え方は同じであるが、1クラスの中で一定割合の異常データとその他の正常データに分類する手法である。
1-class SVMでは分類スコアyが算出され、分類スコアyが負値である場合に異常と判定される。この判定によって検出された結果を、部分データ異常有無45Cbとする。
健常者228名の右手指タップの全体データを格納した全体データDB43に対して、上述の部分データ異常生成部を実行したところ、12898個の部分データ45Aが得られた。そして、個々の部分データ45Aに対して、部分データ特徴量算出部14Bによって、部分データ特徴量45Bを得た。ここでは、部分データ特徴量リスト50Bの中から、P1-P8、P12-P18の15個の特徴量を選択して算出した。そして、得られた部分データ特徴量45Bを用いて部分データ異常検出部14Cを実行したところ、部分データ異常検出結果45Cが得られた。その結果、異常検出された部分データ45Aは、12898個中1032個となった。
図14は、指タップ運動の性質を表す指標項目と、その指標項目を改善するための練習メニューを示した練習メニューリスト50Cである。指標項目としては、[運動量]、[持久性]、[リズム性]、[両側協調性]、[マーカー追従性]、[運動大きさ]、[波形バランス]、[振幅制御]がある。この指標項目および練習メニューの設定は一例であり、変更可能である。
図16は、端末装置4の表示画面の例として、サービスの初期画面であるメニュー画面の例を示す図である。このメニュー画面では、ユーザ情報欄1501、操作メニュー欄1502、設定欄1503等を有する。
図17は、他の例として、タスク計測画面を示す図である。この画面では、タスク情報を表示する。例えば、左右の手それぞれについて、横軸に時間、縦軸に二指の距離をとったグラフ1600を表示する。画面には、タスク内容を説明するための他の教示情報を出力してもよい。例えば、タスク内容を映像音声で説明するビデオの領域を設けてもよい。画面内には、「計測開始」、「計測やり直し」、「計測終了」、「保存(登録)」等の操作ボタンを有し、ユーザが選択できる。ユーザは、画面のタスク情報に従い、「計測開始」を選択して、タスクの運動を行う。計測装置3は、タスクの運動を計測して波形信号を得る。端末装置4は、計測中の波形信号に対応する計測波形1602をリアルタイムでグラフ1600上に表示する。ユーザは、運動後、「計測終了」を選択し、確定する場合には「保存(登録)」を選択する。計測装置3は、計測データを周囲的時系列データ異常部分検出システム1へ送信する。
図18は、他の例として、評価結果画面を示す図である。本画面では、タスクの解析評価結果情報が表示される。タスクの解析評価後、自動的に本画面が表示される。本例では、A~Eの5個の指タップ運動の特徴量について、レーダーチャート形式のグラフで表示する場合を示す。実線の枠線1701は、今回のタスク計測後の解析評価結果を示す。全体データ評価部13Bで算出された全体データ評価結果44Cの推定重症度スコアを表示する。また、複数の特徴量をレーダーチャートで表示する。その他に、解析評価結果に関する評価コメント等を表示してもよい。全体データ評価部13はその評価コメントを作成する。例えば、「(B)、(E)は良好です」等のメッセージが表示される。画面内に、「指タップ波形の異常部分を確認する」、「終了」等の操作ボタンを有する。周期的時系列データ異常部分検出システム1は、「指タップ波形の異常部分を確認する」が選択された場合、異常部分検出結果画面へ遷移させ、「終了」が選択された場合、初期画面へ遷移させる。
図19は、他の例として、異常部分検出結果画面を示す図である。本画面では、部分データ異常検出部14Cで算出された部分データ異常検出結果45Cをユーザに提示する。全体データ44Aの波形を細線で表示する。そして、部分データ異常有無45Cbの中で異常があった部分データ45Aを波形上に太線で表示する。その上部に、部分データ異常特徴量45Ccと部分データ異常度45Caを表示する。部分データ異常特徴量45Ccは、特徴量値が大きすぎる場合は上向きの矢印を付し、小さすぎる場合は下向きの矢印を付す。部分データ異常度45Caを異常度として表示する。そして、部分データ異常特徴量45Ccに関する評価コメントも表示する。さらに、それを改善するための練習メニュー46を提示する。
第1実施形態の周期的時系列データ異常部分検出システム1は、周期的時系列データである全体データ44Aを分割して部分データ45Aを生成し、その部分データ特徴量45Bを算出して、当該部分データ特徴量45Bに基づいて、部分データ45Aの異常を検出した結果である部分データ異常検出結果45Cを表示出力する。このように、異常部分検出システム1は、全体データ44Aを分割した部分データ45A毎に、異常を検出するので、周期的時系列データのどの部分が異常であるのか特定し得る情報を提示することができる。すなわち、周期的時系列データ異常部分検出システム1は、より詳細な評価結果を提供することができる。
図20~図22を用いて、第2実施形態の周期的時系列データ異常部分検出システムについて説明する。第2実施形態の基本的な構成は、第1実施形態と同様であり、以下、第2実施形態の構成における実施の形態1の構成とは異なる部分について説明する。
図20は、第2実施形態の周期的時系列データ異常部分検出システムを示す図である。周期的時系列データ異常部分検出システムは、サービス事業者のサーバ6と、複数の施設のシステム7とを有し、それらが通信網8を介して接続されている。通信網8やサーバ6は、クラウドコンピューティングシステムを含むものとしてもよい。
図21は、サーバ6の構成を示す図である。サーバ6は、制御部601、記憶部602、入力部603、出力部604、通信部605を有し、それらがバスを介して接続されている。入力部603は、サーバ6の管理者等による操作入力を行う部分である。出力部604は、サーバ6の管理者等に対する画面表示等を行う部分である。通信部605は、通信インタフェースを有し、通信網8との通信処理を行う部分である。記憶部602にはDB640が格納されている。DB640は、サーバ6とは別のDBサーバ等で管理されてもよい。
図22は、サーバ6がDB640に管理するユーザ情報41のデータ構成例を示す図である。このユーザ情報41の表において、ユーザID、施設ID、施設内ユーザID、性別、年齢、疾患、重症度スコア、症状、履歴情報、等を有する。ユーザIDは、本システムでのユーザの一意の識別情報である。施設IDは、システム7が設けられている施設の識別情報である。なお、別に、各システム7の計測装置の通信アドレス等も管理されている。施設内ユーザIDは、その施設またはシステム7内で管理されているユーザ識別情報が存在する場合のそのユーザ識別情報である。即ち、ユーザIDと施設内ユーザIDとが関連付けられて管理されている。疾患項目や症状項目は、ユーザが選択入力した疾患や症状を表す値、あるいは病院で医師等が診断した値が格納される。重症度スコアは、疾患に関する度合いを表す値である。
第2実施形態の周囲的時系列データ異常部分検出システム1によれば、第1実施形態と同様に、周期的時系列データである全体データ44Aを分割して部分データ45Aを生成し、その部分データ特徴量45Bを算出して部分データ異常検出結果45Cを得ることで、全体データ44Aの中の異常な部位を検出し、ユーザに提示することができる。これによって、ユーザは全体データ評価結果44Cが悪かった場合に、具体的にどの部分に問題があったのかを知ることができる。さらに、練習メニュー決定部15で得られた練習メニュー46を提示することで、ユーザはその問題を改善するための練習方法を知ることができる。
Claims (5)
- 生体の状態を示す周期的情報を用いて異常を検出する検出装置であって、
前記周期的情報を取得する周期的情報取得部と、
前記周期的情報取得部により取得された周期的情報から、周期に基づいた部分情報を生成する部分情報生成部と、
前記部分情報生成部により生成された部分情報の特徴量を算出する部分情報特徴量算出部と、
前記部分情報特徴量算出部により算出された特徴量に基づいて、前記部分情報生成部により生成された部分情報の異常を検出する部分情報異常検出部と、
前記部分情報異常検出部による検出結果に基づいた情報を出力する出力部と、
を備え、
前記部分情報異常検出部は、前記部分情報生成部により生成された部分情報の異常の度合いと、前記部分情報生成部により生成された部分情報が異常であるか否かを示す情報と、及び前記部分情報生成部により生成された部分情報が異常であることを検出する元となった特徴量である異常特徴量を示す情報とを生成する、
検出装置。 - 請求項1に記載の検出装置であって、
前記周期的情報取得部により取得された周期的情報の特徴量を算出する周期的情報特徴量算出部と、
前記周期的情報特徴量算出部により算出された特徴量に基づいて、周期的情報の異常を検出する周期的情報異常検出部と、をさらに備え、
前記出力部は、前記周期的情報異常検出部による検出結果にさらに基づいた情報を出力する、検出装置。 - 請求項1または2に記載の検出装置であって、
前記部分情報異常検出部により算出された異常特徴量を改善するための練習メニューを決定するメニュー決定部と、
前記出力部は、前記メニュー決定部により決定されたメニューをさらに出力する、検出装置。 - 生体の状態を示す周期的情報を用いて異常を検出する検出装置で実行する検出方法であって、
前記周期的情報を取得する周期的情報取得ステップと、
前記周期的情報取得ステップで取得した周期的情報から、周期に基づいた部分情報を生成する部分情報生成ステップと、
前記部分情報生成ステップで生成した部分情報の特徴量を算出する部分情報特徴量算出ステップと、
前記部分情報特徴量算出ステップで算出した特徴量に基づいて、前記部分情報生成ステップで生成した部分情報の異常を検出する部分情報異常検出ステップと、
前記部分情報異常検出ステップで検出した検出結果に基づいた情報を出力する出力ステップと、を含み、
前記部分情報異常検出ステップは、前記部分情報生成ステップにより生成された部分情報の異常の度合いと、前記部分情報生成ステップにより生成された部分情報が異常であるか否かを示す情報と、及び前記部分情報生成ステップにより生成された部分情報が異常であることを検出する元となった特徴量である異常特徴量を示す情報とを生成する、
検出方法。 - 請求項4に記載の検出方法であって、
前記周期的情報取得ステップにより取得された周期的情報の特徴量を算出する周期的情報特徴量算出ステップと、
前記周期的情報特徴量算出ステップにより算出された特徴量に基づいて、周期的情報の異常を検出する周期的情報異常検出ステップと、をさらに含み、
前記出力ステップは、前記周期的情報異常検出ステップによる検出結果にさらに基づいた情報を出力する、検出方法。
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