JP7337532B2 - 放電ランプ用の電極、放電ランプおよび電極を製造する方法 - Google Patents

放電ランプ用の電極、放電ランプおよび電極を製造する方法 Download PDF

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Description

本発明は、放電ランプ用の電極に関しており、当該電極は、長手延在方向と、電極の長手延在方向における一端を画定する電極台面とを有する。また、電極は、長手延在方向に延在する電極軸線を有する。さらに、電極は、長手延在方向に、電極軸線に沿って電極台面の方向で先細となる断面を有する第1の電極部分を有する。なお、第1の電極部分は、表面とこの表面に設けられた複数の陥入部とを有し、ここで、各陥入部は、少なくとも部分的に電極軸線を中心として延在しており、表面は、電極軸線に沿った断面において、電極軸線と、0°より大きく90°より小さい第1の角度を成している。また、本発明には、こうした電極を備えた放電ランプ、および放電ランプ用の電極を製造する方法も含まれる。
本発明は、放電ランプ用、特に、例えば半導体産業のための露光装置またはシネマプロジェクタにおけるような直流放電ランプ用の電極の分野に関連している。こうしたランプは、通常は石英ガラス管によって包囲された2つの向かい合う電極間、すなわちアノードとカソードとの間に形成される水銀プラズマまたはキセノンプラズマによって動作する。当該ランプの熱負荷はきわめて大きくなることが多く、このため、通常はタングステンから成り、場合により添加物を含むアノード材料およびカソード材料の気化が生じる。ここから、しばしば、2つの点に起因して光出力の低下が生じる。すなわち、1つは、リフレクタ内のランプの光効率を低下させる電極の変形および燃焼が生じうることである。もう1つは、気化した材料がランプのガラス管に付着し、これにより黒化が生じて、同様に光効率を低下させうることである。
電極の、特にプラズマ近傍の頂部領域における温度を低下させることにより、変形および気化の双方を低減することができる。したがって、ランプの動作中、電極温度を低下させることが望ましい。このために、例えば、高い透過率を有する層を電極に形成することができる。この例として、例えば欧州特許第1047109号明細書に記載されているようなタングステン層、または米国特許第8710743号明細書に記載されているようなセラミック層が挙げられる。また、例えば日本国特許第3838110号明細書に記載されているように、例えばレーザーを用いて細溝を表面に垂直に形成することにより、カソードを例えば構造化することもできる。これにより、表面積を増大して高い放射率を達成することができる。
相応に、こうした細溝は、定められた表面に対して凹設された陥入部である。また、電極は、例えば、円筒状部分と円錐状部分とを有することができ、こうした円錐状部分は、電極台面の方向で先細となっているので、相応に、当該円錐状部分の表面は、電極軸線に沿った断面において、電極軸線と、0°から90°の角度を成している。ここに記載されている細溝は、電極台面近傍の円錐状部分内にも、電極の円筒状部分の外套面上にも形成可能である。
本発明の課題は、ランプ動作中の電極温度をできるだけ効率的に低下させることのできる、電極、放電ランプ、および電極を製造する方法を提供することである。
この課題は、各独立請求項記載の特徴を有する、電極、放電ランプ、および電極を製造する方法によって解決される。本発明の有利な構成は、各従属請求項、明細書および図面の対象となっている。
本発明による、放電ランプ用の電極は、長手延在方向を有し、電極の長手延在方向における一端を画定する電極台面を有する。さらに、電極は、長手延在方向に延在する電極軸線を有し、かつ長手延在方向に、電極軸線に沿って電極台面の方向で先細となる断面を有する第1の電極部分を有する。ここで、第1の電極部分は、表面と、表面に設けられた複数の陥入部とを有し、各陥入部は、少なくとも部分的に電極軸線を中心として延在している。また、表面は、電極軸線に沿った断面において、電極軸線と、0°より大きく90°より小さい第1の角度を成している。さらに、各陥入部は、表面に関してこの表面と直角とは異なる各第2の角度を成す各主延在方向に延在しており、これにより、各陥入部は、電極軸線に沿った断面で見て、表面(14a)への垂線に関して非対称に形成されている。
本発明は、表面に対して垂直に配向された従来の構造部が、まさに電極の円錐状部分において光アークからの放射の吸収により熱流入が大きいという欠点を潜在的に有するという認識を基礎としている。これに対して、構造部を形成する複数の陥入部が、表面に対して垂直ではなく、表面に対して別の角度で傾斜しており、例えば電極軸線に対して垂直である場合、プラズマ放射の大部分が特に管の方向へ反射される。このことにより、ランプの後部領域における放熱、すなわち支持エレメントおよびソケットの方向への放熱が改善される。つまり、各陥入部が、主延在方向において、表面に対して直角にではなく第2の角度で延在し、これにより、各陥入部が、表面への垂線に関して非対称に、つまり例えば当該垂線に対して傾斜して形成されることで、各陥入部によって形成される当該細溝または構造部により、著しく効率的に電極を冷却することができる。さらに、まさに電極の円錐状の領域に設けられるこうした構造部または陥入部により、特に、熱放出を増大するためのコーティングとは別の利点も得られる。この場合、タングステン層は、熱をきわめて不充分な規模でしか伝導しない。セラミック層は、放熱に関しては確かに大きな利点を有するが、例えばタングステン層と同等の温度安定性を有さないという欠点を有する。臨界温度は、特に電極の頂部近傍に見られ、特には2700℃までとなる。よって、アノード面およびカソード面の双方に、有意にセラミックがコーティングされない頂部近傍領域が設けられる。なぜなら、そのようにしないと、ランプ動作中、セラミックが分解または気化してしまうからである。さらに、層の成分は管に付着し、そこで透過率を低減することがある。コーティングについても、同様に、ランプが点灯しているときに、臨界温度に達しうる。コーティングが摂氏数千度を有する高温アークに曝されると、当該コーティングは部分的に分解することがあるので、ここから上述した問題が発生する。つまり、構造化された表面、すなわち陥入部を有する表面は、こうした温度への敏感性を示さないので有利である。電極の円錐部はまさに、通常、電極台面のきわめて近傍に位置するので、当該電極部分に構造部を形成するこのような陥入部を設けると特に有利である。
第1の電極部分の表面への垂線に関して各陥入部が非対称に形成され、この垂線が、表面のうち、電極軸線を通る断面で見て該当する陥入部の両側の縁点または境界点である2点を結んだ接続線の中点を通って延在するように定めることができ、当該垂線はさらに、ここでの接続線に対しても垂直である。表面の陥入部が例えば相互に直接的に接する場合、2つずつの陥入部の間に、こうした縁点を定める極大部が形成される。第1の電極部分の表面は、断面で見て、こうした縁点または縁領域のみから成っていてよい。主延在方向は、例えば、電極軸線を通る断面で見て、表面の、電極軸線を通る断面で見た該当する陥入部の両側の縁点または境界点である2点を結ぶ、上で定めた接続線の中点を通り、かつ当該断面で見た該当する陥入部の極小部を通って延在するように定めることができる。ここで、極小部とは、陥入部のうち、表面までまたは上で定めた接続線までの距離が最も大きくなる点または領域である。また、第1の電極部分の当該表面は、好ましくは円錐面である。
電極は、一般に、カソードまたはアノードとして形成可能である。さらに、電極は、好ましくは、長手延在方向に延在する回転軸線に関して回転対称に形成される。さらに、陥入部が電極軸線を一部のみでなく完全に、例えば環状に取り囲んでいると、有利である。このようにして、陥入部によって形成される大きな表面を最大化することができる。
さらに、電極または少なくとも基体は、好ましくは大部分がタングステンから形成され、特には実質的に完全にタングステンから形成される。特に、電極またはその基体は、タングステン材料への任意のドーパント、例えば酸化トリウム、酸化ランタン、酸化ジルコニウム、炭素および/またはカリウムを除き、完全にタングステンから形成可能である。ドーパントは例えば2%未満であってよい。ドーパントにより、例えば電極の電子放出率を高めることができる。
さらに、各陥入部は、電極軸線に沿った断面で見た、表面から電極軸線へ向かう各主延在方向が、表面への垂線に対して電極台面に向かう方向に傾斜するように形成することができる。つまり、これにより、例えば、電極台面から遠ざかる方向に傾斜した歯を有する鋸歯状の表面構造が得られる。当該構造は、プラズマ放射の反射に関して特に効率が良い。
本発明の別の有利な一構成では、各主延在方向は、電極軸線に沿った断面での理論的延長部において、電極軸線と、70°から110°、好ましくは80°から100°の第3の角度を成している。ここでは90°を中心とした範囲が特に有利であると判明しているので、当該第3の角度が85°から95°、さらに良好には88°から92°、特に好ましくは90°であると、特に好ましい。放熱は、まさに、陥入部が電極軸線に対して実質的に垂直に延在すると最適であることがわかっている。よって、電極軸線に対して垂直に延在する陥入部のこうした構成により、または少なくとも直角に近い角度領域において、放熱を特に効率的に行うことができる。
本発明の別の有利な一構成では、各陥入部は、表面から陥入部の極小部まで、例えば直線状にまたは湾曲状に延在する、電極台面から遠い側の第1のエッジ面と、各第1のエッジ面に面し、表面から各陥入部の各極小部まで延在する、電極台面に近い側の第2のエッジ面とを有する。ここで、電極軸線に沿った断面での、極小部から表面までの第1のエッジ面の各第1の長さは、電極軸線に沿った断面での、極小部から表面までの第2のエッジ面の各第2の長さよりも短い。つまり、電極軸線に沿った断面で見ると、各陥入部は例えば鋸歯状に、例えばジグザグ状に延在することができ、ここで、電極台面に近い側のエッジが電極台面から遠い側のエッジよりも長いので、最終的にこのように形成される陥入部またはウェブは、電極台面から遠ざかる方向に傾斜する。
極小部とは、特には、電極軸線に沿った断面において、陥入部の、表面から最も遠い点または領域である。つまり、陥入部の極小部とは、好ましくは、電極軸線を取り囲む線または電極軸線を取り囲む領域を形成する。
特に有利には、第2の長さに対する第1の長さの比は、最大0.9である。当該比が0.9を超えると、表面に対して垂直に向けられた陥入部に比べてプラズマ放射の吸収を低減するという利点が僅かしか得られなくなってしまう。長さの比が0.9未満であることにより、特に効率的な吸収の低減を提供することができる。
さらに好ましくは、第2の長さに対する第1の長さの比は、最小0.6である。これにより、特に効率的な熱放出を達成できる。これは、主として溝の領域が高い熱放出に寄与することに起因し、ここでは、隣り合う2つの陥入部双方のエッジ面、すなわち隣り合う2つの陥入部の相互に面するエッジ面が、このようにして形成された空隙によって生じる黒体放射に基づいて相対する。よって、比が0.6未満であって、放出特性への正の影響がいっそう増大していない場合には、第2の長さに対する第1の長さの比が小さくなるにつれ、多くの材料を除去しなければならない。
本発明の別の有利な一構成では、各陥入部の第1のエッジ面および第2のエッジ面は、電極軸線に沿った断面において直線状に延在しており、かつ各陥入部の極小部で交差し、ここで、各陥入部の第1のエッジ面および第2のエッジ面の半角は、電極軸線に沿った断面において主延在方向に延在する。よって、各陥入部は、或る程度傾斜したジグザグ構造を有することができるか、または断面が三角形となるように形成することができ、この場合、当該陥入部の主延在方向は半角によって定められる。特に電極軸線に沿って見た断面に対して直線状に延在するエッジ面は、製造技術的に特に容易に実現可能である。また、一般には、他の形状設定も可能である。
さらに、電極軸線に沿った断面で、各陥入部の幅は、各陥入部の第1のエッジ面の第1の長さより短く、特に、当該幅は、最大で、第1の長さの1/2の大きさである。隆起部の高さまたは陥入部間の対応する深さが構造幅に比べて著しく大きい場合、有利には、このことにより、同様に、高い放射率を達成できる。なぜなら、これにより、大きな表面を形成できるからである。
陥入部は、必ずしも極小部に頂部を有するように延在せず、多少の丸みを帯びるように形成されてもよい。したがって、第1のエッジ領域が各陥入部の極小部において連続的に第2のエッジ領域へ移行し、これにより、各陥入部が極小部の領域に丸みを有する構成も可能である。同様に、隣り合って配置された2つずつの陥入部間に存在する極大部についても、このことは当てはまりうる。
本発明の別の有利な一構成では、各陥入部の各第1のエッジ領域は、各陥入部の第2のエッジ領域に直接的に接する。また、隣り合う陥入部が相互に直接的に接していてもよい。当該実施形態は、きわめて多くの陥入部を最小の表面に配置でき、よって、陥入部またはこれにより形成される表面構造部から、熱を放出するための最大の表面積が利用可能となるという大きな利点を有する。
ここではさらに、別の構成も可能である。例えば、各陥入部の各第1のエッジ領域が、同じもしくは隣の陥入部の第2のエッジ領域から空間的に分離され、かつ特に電極軸線に沿った断面で見て直線状または湾曲状に延在する表面部分を介して同じもしくは隣の陥入部の第2のエッジ領域に接続する構成も可能である。ただし、この場合、最大の表面積を提供できるよう、当該部分ができるだけ小さく、例えば最大で陥入部の幅と同じ長さであることが好ましい。
本発明の別の有利な一構成では、各電極は、第2の電極部分、特に円筒電極部分を有し、ここで、第1の電極部分は、長手延在方向において第2の電極部分と電極台面との間に配置される。理論的には、当該第2の電極部分も、その外套面に相応の隆起部または陥入部を少なくとも部分的に有することができるが、このことは後述する理由からあまり好ましくない。
さらに、第1の電極部分が、円錐電極部分すなわち円錐または切頭円錐として形成されることが好ましい。ここで、第1の電極部分は、第2の電極部分と電極台面とに接していてよい。言い換えれば、電極台面は、円錐状の第1の電極部分の台面または蓋面であり、なお、第1の電極部分は、当該電極の唯一の円錐状部分である。ただし、状況によっては種々のプロセス技術上の理由から有意となりうる他の幾何学形状も可能である。例えば、電極は、複数の、好ましくは2つの円錐面を有することができる。言い換えれば、電極は、第1の角度によって形成された第1の電極部分の開放角とは異なる開放角を有する円錐状の第3の電極部分を有することができ、ここで、第1の電極部分が第2の電極部分と第3の電極部分との間に配置されるか、または第3の電極部分が第2の電極部分と第1の電極部分との間に配置される。つまり、電極は、開放角の点で相互に異なる複数の円錐部分を有することができる。相応に、この場合、本発明およびその構成において説明している陥入部は、複数の円錐状部分のそれぞれまたは当該複数の円錐状部分の唯一のもののみに設けることができる。例えば、円錐状の第1の電極部分のみが説明した陥入部を有し、当該第1の電極部分が円筒状の第2の電極部分と円錐状の第3の電極部分との間に配置されるように構成することもできる。このようにすれば、例えば他のランプ部分との接続の際の、例えば構造部の保護を提供することができる。
さらに、第2の電極部分が、少なくとも一部の領域に、熱放出を増大するセラミックコーティングを有すると有利である。これにより、放熱をさらに付加的に高めることができる。また、セラミックコーティングは、放熱に関して、例えばタングステンコーティングよりも格段に効率が良い。さらに、セラミックコーティングが、例えば、母材層と母材層内に埋め込まれた粒子とから成る粒子複合体コーティングとして形成されると特に有利である。母材層を形成する物質は、例えばZrOによって形成可能である。埋め込まれる粒子としては、とりわけタングステン粒子が適する。セラミックコーティングが、少なくとも10体積%のセラミック物質と、好ましくはコーティングの2体積%から40体積%のタングステン粒子とから形成されると特に好ましい。こうしたコーティングは、熱放出の増大に関して特に効率が良いと判明している。母材物質として、ZrOのほか、他の物質も考慮される。こうした物質の融点はできるだけ高いと都合が良く、好ましくは2000℃より高く、特に好ましくは2500℃より高いとよい。好適な材料の種類は、殊に、酸化物、フッ化物、炭化物および窒化物、例えばMgF、SiCまたはAlNである。なお、酸化物の母材層にはZrOが特に適すると判明している。なぜなら、ZrOは、高い機械的安定性と高い透過率とを両立させるからである。母材は、埋め込まれたタングステン粒子の金属構造にその安定性を負っている。当該安定性は、Yおよび/またはMgOの添加によりさらに高めることができる。代替的に、母材層を、ZrOに代えて、YまたはMgOのみから形成してもよい。
セラミックコーティングは、電極の円筒状領域においてはまさに、とりわけ構造部または隆起部を設けることに比べ、特に大きな利点を有する。1つには、セラミックコーティングは著しく低コストである。また、電極の効率的な冷却も提供可能である。さらに、円筒電極部分は円錐電極部分よりも電極台面からの距離が格段に大きいため、過度に高い温度によるコーティング損傷の危険も生じないかまたは少なくとも大幅に低減されている。したがって、円筒電極部分の外套面のできるだけ大きな領域、例えば第2の電極部分の表面積の少なくとも90%が、こうしたセラミックコーティングを有することが好ましい。
ゆえにまた、本発明の別の好ましい実施例によるケースと同様に、第2の電極部分が表面構造を有さない、すなわちレーザー切削された溝構造もしくはこれに類似のものを有さないと、特に有利である。なぜなら、このようにすれば、セラミックコーティングに対して最大の面積を利用できるからである。
さらに、本発明は、本発明の電極またはその構成を備えた放電ランプ、特に高圧放電ランプに関する。特に、当該放電ランプは、本発明の電極を2つ、またはその構成を2つ有することができ、この場合、好ましくは、各電極がアノードおよびカソードとして形成される。
ここで、電極は、放電ランプの、ガス混合物が充填されたランプ管内に配置可能である。また、当該放電ランプは、冒頭に言及したランプと同様に形成可能である。
例えば、放電ランプは、キセノンショートアークランプとして構成可能である。OSRAM XBO(登録商標)ランプとも称されるこうしたランプは、一般に、例えば、アルゴン、キセノン、クリプトンなどの希ガスを含むガス混合物を含むように構成可能である。OSRAM XBO(登録商標)ランプは、可視波長領域の光を放出し、例えば、従来のディジタルフィルムプロジェクションにおいて使用されている。ただし、放電ランプが、水銀を含むガス混合物を含むランプ、例えばOSRAM HBO(登録商標)ランプとして構成されていると特に有利である。当該放電ランプは、例えば水銀ショートアークランプとして構成可能である。こうしたランプは少なくとも部分的に紫外領域の光を放出し、例えば、半導体のリソグラフィパターニングの際に使用可能である。OSRAM HBO(登録商標)ランプは通常OSRAM XBO(登録商標)ランプより格段に高い価格帯にあるので、寿命を増大する本発明の電極またはその構成の使用は、この場合、特に採算が合う。
さらに、本発明は、放電ランプ用の電極を製造する方法に関する。本方法では、電極基体が用意され、電極基体は、長手延在方向を有し、電極の長手延在方向における一端を画定する電極台面を有する。さらに、当該電極基体は、長手延在方向に延在する電極軸線を有し、長手延在方向に、電極軸線に沿って電極台面の方向で先細となる断面を有する第1の電極部分を有する。なお、第1の電極部分は、電極軸線に沿った断面において電極軸線と0°より大きく90°より小さい第1の角度を成す表面を有し、この表面にレーザーを用いて複数の陥入部が設けられ、これにより、各陥入部は、少なくとも部分的に電極軸線を中心として延在する。さらに、主延在方向を有する各陥入部は、表面に対し、直角とは異なる第2の角度で設けられ、これにより、各陥入部は、電極軸線に沿った断面で見て、表面への垂線に関して非対称に形成される。
本発明の電極およびその構成について挙げた利点は、本発明の放電ランプおよび本発明の製造方法にも当てはまる。また、本発明の電極およびその構成に関連して挙げた対象となる特徴は、別の方法ステップによる、本発明の製造方法の発展形態を可能にする。
特に好ましくは、電極基体の表面に設けられる陥入部は超短パルスレーザーを用いて形成される。任意手段としてのセラミックコーティングは、後のステップでまたは先行して、好適なコーティング方法、例えば焼結法により、円筒電極部分上に堆積させることができる。
本発明のさらなる利点、特徴および詳細は、図に即した好ましい実施例の以下の説明から得られる。
本発明の一実施例による、放電ランプ用の電極を示す概略図である。 本発明の一実施例による、電極軸線に沿った断面での図1の電極を示す概略図である。 本発明の一実施例による、電極軸線に沿った断面での図1の電極の円錐状の電極部分を示す概略図である。 本発明の別の一実施例による、2つの円錐状部分を有する電極の側面を示す概略図である。 本発明の一実施例による、図4の電極の、電極軸線に沿った断面を示す概略図である。 本発明の一実施例による、図4の電極の1つの円錐状の領域を示す概略的な部分図である。 本発明の一実施例による放電ランプを示す概略図である。 比較のための2つの異なる放電ランプの、燃焼期間に依存する輝度の特性を示すグラフである。
図1には、本発明の一実施例による電極10aの概略図が示されている。図2には、電極軸線Aに沿った断面での電極10aが再び示されている。ここで、電極10aは、長手延在方向Lに延在しており、電極の長手延在方向Lにおける一端を画定する電極台面12を有する。電極軸線Aは長手延在方向Lに対して平行に延在する。好ましくは、電極10aは、電極軸線Aに関して回転対称に構成されている。この例では、電極は、円錐状の第1の電極部分14と、円筒状の第2の電極部分16とを有している。この場合、円錐状の電極部分14は、長手延在方向Lにおいて円筒状の電極部分16に直接に接しており、電極台面12も、長手延在方向Lにおいて円錐状の電極部分14に直接に接している。円錐状の電極部分14の円錐状の表面14a(図3を参照)は、電極軸線Aと、角度φを成している。当該角度φは、0°より大きく90°より小さい。
放熱を改善するため、電極10aは、有利には、複数の陥入部20(図3を参照)から形成された溝構造18を有する。例示ではあるが、電極10aは、円錐状の電極部分14に当該溝構造を有しており、原則として可能であっても、好ましくは円筒状の電極部分16には当該溝構造を有さない。この例では長手延在方向Lでの第1の部分長さl1および第2の部分長さl2の双方にわたって延在する円筒状の電極部分16の領域には、例えば、熱放出を増大するためのコーティング、特にセラミックコーティング、例えばZrOを母材としてその内部にタングステン粒子を埋め込んだコーティングを配置可能である。
ここで、円錐状の電極部分14の溝構造20を、図3に即して説明する。この場合、図3には、円錐電極部分14の概略的な断面図が示されている。円錐電極部分14は、円錐面、すなわち溝構造18を形成するように設けられた複数の陥入部20を有する表面14aを有するが、わかりやすくするために、陥入部20のうち2つにしか参照番号を付していない。これにより、各2つの陥入部20の間に、表面14aに対して理論的に平行に延在する基面14bに対する隆起部21がそれぞれ1つずつ形成され、ここで、図示の断面において陥入部20の各極小部Nを通って延在する当該基面14bは、実際には理想的な円錐状の面ではない。なぜなら、陥入部20は、製造差に起因して等しい深さを有さないからである。この場合、当該溝構造18は、初期的には破線で示されている線に沿って電極台面12に直接的に接する円錐状の表面14aの円錐状の延長部として形成されている表面14aに、短パルスレーザーを用いて形成される。当該初期的な表面14aは、この場合、最終的に図3に示されている包絡面となり、陥入部20もしくは隆起部21の各極大部Mを表す。各隆起部21は、それぞれ主延在方向H’で基面14bから遠ざかる方向へ延在し、または言い換えれば、各陥入部が、主延在方向Hにおいて表面14aから電極軸線Aに向かって延在し、ここで、各主延在方向H,H’は平行に延在している。有利には、各主延在方向H,H’は、表面14aと、それぞれ直角とは異なる各第2の角度βを成し、これにより、隆起部21は、表面14aへの垂線に関して、電極台面12から遠ざかる方向へ傾斜している。特にこの例では、各主延在方向H,H’は、電極軸線Aと、ここではγが付された直角を成すように配向されている。一般に、当該角度γは、70°から110°、好ましくは80°から100°、特に好ましくは88°から92°であってよい。
当該溝構造18は、こうした溝が表面14aに対して垂直に配向された構造部とは異なり、こうした電極10aを備えた放電ランプの動作中、各電極台面12の間を走る放電アークによる熱流入が著しく低減されるという大きな利点を有する。なぜなら、放射の大部分が溝構造18によって反射され、吸収されないからである。
さらに、各陥入部20は、電極台面12から遠い側の面であって、極大部Mから基面14bまでまたは表面14aから極小部Nまで延在する第1のエッジ面F1を有し、この第1のエッジ面F1は、電極軸線Aに沿った断面において極大部Mから基面14bまでの長さを有し、この長さがT1で表されている。また、各陥入部20は、電極台面12に近い側の面であって、同様に陥入部20の極大部Mから基面14bまでまたは表面14aから極小部Nまで延在する、対応する第2のエッジ面F2を有し、この第2のエッジ面F2は、電極軸線Aに沿った断面において極大部Mから基面14bまでの長さを有し、この長さがT2で表されている。この例では、溝構造18は鋸歯状のジグザグ構造として構成されており、これにより、各エッジ面F1,F2は、電極軸線Aに沿った断面において直線状に延在し、隣り合う2つの陥入部20の極大部Mにおいて交差する。また、陥入部20は、2つのエッジ面F1,F2間の角度を図示の断面において1/2にする半角Wが、主延在方向H,H’に沿って、ひいては電極軸線Aに対して垂直に延在するように、形成されている。したがって、各エッジ面F1,F2と半角Wとの間にある図示の角度α1,α2は、等しい大きさである。また、第2のエッジ面F2の長さT2に対する第1のエッジ面F1の長さT1の比が0.6から0.9の範囲にあると特に有利であることが判明している。当該比が0.9より著しく大きくなると、プラズマ放射の吸収低減の利点が著しく弱まってしまう。なお、溝の、2つの辺すなわち各エッジ面F1,F2が相対する領域、つまり長さT1の尺度となる領域が、熱放出の増大に寄与するので、上述した比が0.6より大きいと有利である。これ以外の値で、放出特性への正の影響が生じない場合、より多くの材料を除去しなければならなくなる。
通常、長さT2に対する長さT1の比は、角度α1または角度α2および角度φに依存して、
T1/T2=sin(90°-α1-φ)/sin(90°-α1+φ)
により、計算可能である。
さらに、各陥入部20の長さと幅との比も所定の最小値を有すると有利であることが判明している。各陥入部20の幅Bは、例えば図3に示されているように、特には、半角Wから、エッジ面F1,F2の、極大部Mの反対側の各端までの垂直距離の和として、定めることができる。当該距離は、それぞれB1,B2で表されている。特に、幅Bに対する第1のエッジ面F1の第1の長さT1の比が少なくとも2であるときわめて有利である。
幅Bに対する第1のエッジ面F1の第1の長さT1の比は、通常、角度α2に等しい角度α1と角度φとに依存して、
T1/B=[sin(90°-α1-φ)・sin(90°-α1)]/[sin(90°-φ)・sin(2α1)]
により、計算可能である。
次表に即して、角度α1または角度α2および角度φの種々の可能な組み合わせと、ここから得られる比T1/T2および比T1/Bとを示す。
Figure 0007337532000001
長さT2は、好ましくは0.2mmから1.2mmまでの範囲、好ましくは0.5mmから1mmまでの範囲にある。したがって、第1の長さT1および幅Bの好ましい範囲は、上述した関係式から得られる。
相応に、上述した構造部または溝構造18は、特に、例えば図4および図5に示されているように円錐面が2つ以上存在する場合にも、電極軸線Aに対して垂直に向けられていない法線を有する全ての面に対して適用可能である。
この場合、図4には、本発明の別の一実施例による電極10bの概略図が示されており、図5には、電極軸線Aに沿った、図4の電極の断面図が示されている。この例では、電極10bは、円筒電極部分16と、長手延在方向Lにおいて続く第1の円錐部分14と、この第1の円錐部分14に続く別の円錐部分22とを有する。当該別の円錐部分22にはさらに、長手延在方向Lで電極台面12が続いている。当該2つの円錐部分14,22は、電極軸線Aと、2つの異なる角度φ1,φ2を成している。当該2つの円錐部分14,22には、さらに、図3に即して説明したような相応の溝構造18を設けることができる。この例では、円筒電極部分16と別の円錐部分22との間に配置された中央の円錐部分14のみに、こうした溝構造18が設けられている。当該溝構造18は、図6の詳細図にいまいちど示されている。当該溝構造18を形成する各陥入部20は、上述の場合と同様に、各主延在方向H,H’に延在しており、当該各主延在方向H,H’は、上で定めた各半角Wに相当し、かつ電極軸線Aに対して垂直である。このような幾何学形状は、種々のプロセス技術上の理由から有意であり、例えば他のランプ部分との接続の際に構造部18を保護することができる。
陥入部20の形状およびその相互配置に関しては、多くの別の有利かつ可能な構成形態が存在する。例えば、陥入部20は、相互に直接に接しなくてもよく、例えば丸みを帯びたもしくは直線状の中間部によって相互に分離されていてもよい。
図7には、この例ではショートアーク技術における高圧放電ランプとして構成された放電ランプ24の概略図が示されている。放電ランプ24は、ここでは、本発明の実施例による2つの電極10c,10dを有しており、その1つがアノード10cとして、もう1つがカソード10dとして構成されている。ここで、カソード10dおよび/またはアノード10cは、図1から図6に即して説明したように構成可能である。付加的に、アノード10cは、図7から見て取れるような形状設定により、カソード10dと区別される。特に、アノード10cは、好ましくは、その電極軸線Aに対して垂直に、好ましくは1cmから4cmの範囲にある、より大きな直径を有し、一方、カソード10dは、対応する電極軸線Aに対して垂直な直径として、好ましくは3cm未満または最大3cmまでの範囲にある、より小さな直径を有する。
さらに、放電ランプ24は、こうしたランプに通常設けられる要素、例えば放電管26、ガス混合物が充填されかつ内部に電極10c,10dを配置した放電室28、および他の要素を有する。放電管26は、例えば相応のガラス管によって形成可能である。放電室28を充填するガス混合物は、例えば水銀および/または1つもしくは複数の希ガス、例えばアルゴン、キセノン、クリプトンを含むことができる。さらに、各電極10c,10dは、相互に向かい合う相応の電極台面12を有し、ここではさらに、アノード10cとカソード10dとが相互に共軸に配置されているので、これらの電極の各電極軸線Aは、一直線上に位置する。
図8には、比較のために、2つの放電ランプについての、燃焼期間tに依存する輝度Iの特性が示されており、ここで、本発明の第1の実施例による第1の放電ランプ24の輝度特性はI1で、本発明の第2の実施例による第2の放電ランプ24の輝度特性がI2で表されている。この場合、2つの放電ランプ24は13.5kWの出力で駆動されている。また、2つの放電ランプは、上述した陥入部20が形成された円錐状の電極部分14を有する電極10aをそれぞれ1つずつ備えている。各エッジ面F1,F2の、電極軸線Aに沿った断面での長さT1,T2は、この例では、T2=0.8mmおよびT1=0.5mmであり、図3に即して上で定めた幅Bは0.16mmであり、特に、各エッジ面F1,F2の、陥入部20の各極大部Mの反対側の端は、当該断面において、それぞれ半角からの距離0.06および0.1を有する。
さらに、各電極10aは、円筒状の電極部分16を有する。第1の放電ランプ24の電極10aの、第1の輝度特性I1に対応づけられた外套領域には、熱放出を増大するため、主成分としてZrOを含むセラミックペーストが塗布されているが、当該電極10aの円筒状の電極部分16の外套領域は構造部を有さない。これに対して、第2の放電ランプ24の電極10aの、第2の輝度特性I2に対応づけられた円筒状の電極部分16は、長さT1=T2=0.8mmおよび幅B=0.2mmの溝を有し、この溝が、円筒状の電極部分16のうち、長手延在方向Lに沿った長さl1=15mmの領域に配置されており、長手延在方向Lの円筒状の電極部分16の別の領域には、上述したセラミックペーストが配置されている。燃焼期間tの進行中の輝度Iを比較すれば、外套の構造部なしでの第1の放電ランプ24のほうが、外套面の構造部を有する第2の放電ランプ24よりもデグラデーションの度合が弱いことが見て取れる。したがって、円筒状の電極部分16が構造部を有さず、熱放出を増大するセラミックコーティングを有し、これが付加的に製造においても著しくコストの点で好都合であることは特に有利であり、したがって好ましい。
全体として、電極軸線Aに対して実質的に垂直に延在する構造部を1つもしくは複数の円錐領域に設けることにより、著しく改善された放熱ひいては放電ランプの寿命の増大が可能な、電極、放電ランプおよび製造方法が提供される。
10a,10b 電極
10c アノード
10d カソード
12 電極台面
14 円錐電極部分
14a 表面
14b 基面
16 円筒電極部分
18 溝構造
20 陥入部
21 隆起部
22 別の円錐電極部分
24 放電ランプ
26 放電管
28 放電室
A 電極軸線
B 陥入部の幅
B1,B2 間隔
F1 第1のエッジ面
F2 第2のエッジ面
H 陥入部の主延在方向
H’ 隆起部の主延在方向
I 輝度
I1,I2 輝度特性
L 長手延在方向
l1 円筒電極部分の第1の長さ
l2 円筒電極部分の第2の長さ
M 極大部
N 極小部
T1 第1のエッジ領域の第1の長さ
T2 第2のエッジ領域の第2の長さ
t 燃焼期間
W 半角
α,β,γ,φ,φ1,φ2 角度

Claims (14)

  1. 放電ランプ用の電極(10a,10b,10c,10d)であって、
    前記電極(10a,10b,10c,10d)は、長手延在方向(L)を有し、
    前記電極(10a,10b,10c,10d)は、該電極(10a,10b,10c,10d)の長手延在方向(L)における一端を画定する電極台面(12)を有し、
    前記電極(10a,10b,10c,10d)は、前記長手延在方向(L)に延在する電極軸線(A)を有し、
    前記電極(10a,10b,10c,10d)は、前記長手延在方向(L)に、前記電極軸線(A)に沿って前記電極台面(12)の方向で先細となる断面を有する第1の電極部分(14)を有し、
    前記第1の電極部分(14)は、表面(14a)と、該表面(14a)に設けられた複数の陥入部(20)とを有し、
    各陥入部(20)は、少なくとも部分的に前記電極軸線(A)を中心として延在しており、
    前記表面(14a)は、前記電極軸線(A)に沿った断面において、前記電極軸線(A)と、0°より大きく90°より小さい第1の角度(φ,φ1,φ2)を成す、
    電極(10a,10b,10c,10d)において、
    各陥入部(20)は、前記表面(14a)に関して前記表面(14a)と直角とは異なる各第2の角度(β)を成す各主延在方向(H,H’)に延在しており、これにより、各陥入部(20)は、前記電極軸線(A)に沿った断面で見て、前記表面(14a)への垂線に関して非対称に形成されており、
    前記各主延在方向(H,H’)は、前記電極軸線(A)に沿った断面での理論的延長部において、前記電極軸線(A)と90°である第3の角度(γ)を成し、
    各陥入部(20)は、前記表面(14a)から前記陥入部(20)の径極小部(N)まで延在しかつ前記電極台面(12)に近い側にある第1のエッジ面(F1)を有し、
    各陥入部(20)は、前記各第1のエッジ面(F1)に面する第2のエッジ面(F2)を有し、該第2のエッジ面(F2)は、前記表面(14a)から前記各陥入部(20)の前記各径極小部(N)まで延在しかつ前記電極台面(12)から遠い側にあり、
    前記各第1のエッジ面(F1)と前記各主延在方向(H,H’)との間にある第1の角度(α1)と、前記各第2のエッジ面(F2)と前記各主延在方向(H,H’)との間にある第2の角度(α2)は、等しい大きさである
    ことを特徴とする電極(10a,10b,10c,10d)。
  2. 前記各陥入部(20)は、前記電極軸線(A)に沿った断面で見た、前記表面(14a)から前記電極軸線(A)へ向かう前記各主延在方向(H,H’)が、前記表面(14a)への垂線に対して前記電極台面(12)を差す方向に傾斜するように形成されている、
    請求項1記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  3. 前記電極軸線(A)に沿った断面での、前記第1のエッジ面(F1)の、前記径極小部(N)から前記表面(14a)までの各第1の長さ(T1)は、前記電極軸線(A)に沿った断面での、前記第2のエッジ面(F2)の、前記径極小部(N)から前記表面(14a)までの各第2の長さ(T2)よりも短い、
    請求項1または2記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  4. 前記第2の長さ(T2)に対する前記第1の長さ(T1)の比は、最大0.9かつ/または最小0.6である、
    請求項3記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  5. 各陥入部(20)の前記第1のエッジ面(F1)と前記第2のエッジ面(F2)とは、前記電極軸線(A)に沿った断面において直線状に延在しており、かつ前記各陥入部(20)の前記径極小部(N)で交差しており、
    各陥入部(20)の前記第1のエッジ面(F1)と前記第2のエッジ面(F2)との半角(W)は、前記電極軸線(A)に沿った断面において前記主延在方向(H,H’)に延在している、
    請求項3または4記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  6. 前記電極軸線(A)に沿った断面において、各陥入部(20)の幅(B)は、各陥入部(20)の前記第1のエッジ面(F1)の前記第1の長さ(T1)より短い、
    請求項から5までのいずれか1項記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  7. 各陥入部(20)の各第1のエッジ面(F1)は、前記各陥入部(20)の前記第2のエッジ面(F2)に直接的に接する、
    請求項1から6までのいずれか1項記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  8. 各陥入部(20)の各第1のエッジ面(F1)は、前記陥入部(20)の前記第2のエッジ面(F2)から空間的に分離されており、かつ所定の部分を介して前記第2のエッジ面(F2)に接続している、
    請求項1から6までのいずれか1項記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  9. 前記電極(10a,10b,10c,10d)は、第2の電極部分(16)を有しており、
    前記第1の電極部分(14)は、前記長手延在方向(L)において前記第2の電極部分(16)と前記電極台面(12)との間に配置されている、
    請求項1から8までのいずれか1項記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  10. 前記第1の電極部分(14)は、円錐状の電極部分(14)として形成されており、
    前記第1の電極部分(14)は、前記第2の電極部分(16)と前記電極台面(12)とに接し、または、
    前記電極(10a,10b,10c,10d)は、前記第1の角度によって形成された前記第1の電極部分(14)の開放角とは異なる開放角(φ,φ1,φ2)を有する円錐状の第3の電極部分(22)を有し、
    前記第1の電極部分(14)が、前記第2の電極部分(16)と前記第3の電極部分(22)との間に配置されているか、もしくは前記第3の電極部分(22)が前記第2の電極部分(16)と前記第1の電極部分(14)との間に配置されている、
    請求項9記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  11. 前記第2の電極部分(16)は、少なくとも一部の領域に、熱放出を増大するセラミックコーティングを有する、
    請求項9または10記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  12. 前記第2の電極部分は、陥入部(20)を有さない、
    請求項9から11までのいずれか1項記載の電極(10a,10b,10c,10d)。
  13. 請求項1から12までのいずれか1項記載の電極(10a,10b,10c,10d)を備えた放電ランプ(24)。
  14. 放電ランプ(24)用の電極(10a,10b,10c,10d)を製造する方法であって、電極基体を用意し、
    前記電極基体は、長手延在方向(L)を有し、
    前記電極基体は、前記電極(10a,10b,10c,10d)の前記長手延在方向(L)における一端を画定する電極台面(12)を有し、
    前記電極基体は、前記長手延在方向(L)に延在する電極軸線(A)を有し、
    前記電極基体は、前記長手延在方向(L)に、前記電極軸線(A)に沿って前記電極台面(12)の方向で先細となる断面を有する第1の電極部分(14)を有し、
    前記第1の電極部分(14)は、前記電極軸線(A)に沿った断面において前記電極軸線(A)と0°より大きく90°より小さい第1の角度(φ1,φ2)を成す表面(14a)を有し、該表面(14a)にレーザーを用いて複数の陥入部(20)を設け、これにより、各陥入部(20)が少なくとも部分的に前記電極軸線(A)を中心として延在する、
    方法において、
    主延在方向(H,H’)を有する前記各陥入部(20)を、前記表面(14a)に対し、直角とは異なる第2の角度(β)で設け、これにより、各陥入部(20)を、前記電極軸線(A)に沿った断面で見て、前記表面(14a)への垂線に関して非対称に形成し、
    前記各主延在方向(H,H’)は、前記電極軸線(A)に沿った断面での理論的延長部において、前記電極軸線(A)と90°である第3の角度(γ)を成し、
    各陥入部(20)は、前記表面(14a)から前記陥入部(20)の径極小部(N)まで延在しかつ前記電極台面(12)に近い側にある第1のエッジ面(F1)を有し、
    各陥入部(20)は、前記各第1のエッジ面(F1)に面する第2のエッジ面(F2)を有し、該第2のエッジ面(F2)は、前記表面(14a)から前記各陥入部(20)の前記各径極小部(N)まで延在しかつ前記電極台面(12)から遠い側にあり、
    前記各第1のエッジ面(F1)と前記各主延在方向(H,H’)との間にある第1の角度(α1)と、前記各第2のエッジ面(F2)と前記各主延在方向(H,H’)との間にある第2の角度(α2)は、等しい大きさである
    ことを特徴とする方法。
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