JP7340867B2 - Rtk測位におけるスプーフィング検出 - Google Patents

Rtk測位におけるスプーフィング検出 Download PDF

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Description

優先権の主張
本出願は、2018年2月26日に出願された米国仮出願第62/635292号の優先権を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、GNSS受信機およびGNSS信号処理に関する。より具体的には、本発明は、GNSS受信機でのリアルタイムキネティック(RTK)測位におけるスプーフィングの検出に関する。
2.関連技術の説明
今日利用可能なグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)には、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球航法衛星システム(GLONASS)、欧州連合のガリレオ、中国の地域的な北斗衛星測位システム(BDS、旧コンパス)、および日本の準天頂衛星システム(QZSS)が含まれる。
GNSSスプーフィング信号は、信号が偽物であるとは疑っていないGNSS受信機に対して本物のように見えるようGNSS仕様に十分に近く構造化された干渉信号の一種である。意図的なスプーファーは、標的となるGNSS受信機から読み出されるPVT(位置、速度、時間)を意図的に操作しようとする。GNSSスプーフィングによる攻撃として、例えば、正常なGNSS信号に似せて構成された不正確なGNSS信号をブロードキャストしたり、別の場所や別の時間に捕捉された本物のGNSS信号を再ブロードキャスト(ミーコニング)することにより、GNSS受信機を欺こうとする。これらのスプーフィングされた信号は、GNSS受信機によって推定された位置が、GNSS受信機の実際の位置とは異なる、スプーフィング攻撃者が定めた位置になるように、或いは、実際の位置であっても、スプーフィング攻撃者によって定められた別の時間として推定されるように改変されている場合がある。GNSSスプーフィング攻撃の一般的な形態の一つとしてキャリーオフ攻撃と呼ばれるものがあるが、これは、まず、標的となるGNSS受信機が観測している真正GNSS信号に同期した信号をブロードキャストすることから始まる。その後、偽造GNSS信号の電力(パワー)を徐々に増加させて、真正GNSS信号から引き離す。
既製のソフトウェアによって定義できる無線ハードウェア、GNSS信号シミュレータや記録再生装置などが廉価に入手できるようになり、有能なコンピュータ・プログラマによるリアルな民用GNSS信号の生成が可能になるにつれて、スプーフィングはより一般的な関心事になってきている。交通機関、位置情報サービス、通信、金融、電力分配、自律走行車、農業・建設機械、ドローン、ロボット、その他のアプリケーションにおける民用GNSSへの経済的・実用的な依存度が高まるにつれ、GNSSスプーフィングの影響がより深刻になってきている。従って、GNSS受信機におけるスプーフィングの効果的な検出方法を見出すことが緊急な課題の一つとなっている。
発明の簡単な説明
本発明の実施形態により、リアルタイムキネティック(RTK)測位においてスプーフィングを検出することが可能なGNSS受信機が提供される。GNSS受信機は、第1のアンテナ位置に配置された第1のアンテナ、基準アンテナ位置に配置された基準アンテナ、及び信号処理装置(プロセッサ)を含み、各アンテナは、GNSS受信機から見える複数のGNSS衛星に対応する複数のGNSS信号を受信するように構成されている。前記信号処理装置は、(a)前記GNSS衛星のうちの1つを基準衛星として設定するステップと、(b)前記第1のアンテナで受信した複数のGNSS信号の第1の搬送波位相
Figure 0007340867000001
と、前記基準アンテナで受信した複数のGNSS信号の基準搬送波位相
Figure 0007340867000002
とを取得するように測定処理を実行するステップと、(c)前記複数のGNSS信号について、前記第1の搬送波位相
Figure 0007340867000003
と前記基準搬送波位相
Figure 0007340867000004
との間の第1の一重差(single difference)
Figure 0007340867000005
を取得するステップと、(d)前記基準GNSS信号の前記第1の一重差
Figure 0007340867000006
と、残りの複数のGNSS信号の第1の一重差
Figure 0007340867000007
との間の第2の一重差である二重差
Figure 0007340867000008
を算出するステップと、(e)利用可能な位置情報に基づいて、前記基準アンテナから前記複数のGNSS衛星の各々への視線方向の単位方向ベクトルeを取得するステップと、ここで前記基準衛星の単位方向ベクトルを基準単位ベクトル eとし、(f)前記第1の一重差
Figure 0007340867000009
を、前記単位方向ベクトルeと、前記第1のアンテナと前記基準アンテナの間の基線ベクトルΔとの関数として、第1の整数バイアス
Figure 0007340867000010
と共に予測し、それにより、前記二重差
Figure 0007340867000011
を、前記単位方向ベクトルe及び前記基準単位ベクトルeの間の差分ベクトルek0と、前記基線ベクトルΔとの関数として、第2の整数バイアス
Figure 0007340867000012
と共に予測する、ステップと、(g)前記測定処理から得られる計算された二重差
Figure 0007340867000013
と予測された二重差
Figure 0007340867000014
とに基づいて、前記第2の整数バイアス
Figure 0007340867000015
に対するアンビギュイティ決定と共に、RTK測位解を計算するステップと、(h)アンビギュイティ決定によって、前記基線ベクトルΔがゼロである解が得られた場合に、スプーフィングが発生したと判定するステップと、を実行するように構成されている。
本発明の一実施形態によれば、前記信号処理装置は、更に、スプーフィングが発生したことを通知するように構成されてもよい。
本発明の別の側面によれば、複数のGNSS衛星から複数のGNSS信号を受信するように構成されたGNSS受信機のリアルタイムキネティック(RTK)測位におけるスプーフィングを検出する方法と、この方法を実行することが可能なGNSS受信機が提供される。 前記GNSS受信機は、第1のアンテナ位置にある第1のアンテナと、基準アンテナ位置にある基準アンテナとを有する。前記方法は、(a)前記第1のアンテナおよび前記基準アンテナで複数のGNSS信号を受信するステップであって、前記複数のGNSS信号が前記GNSS受信機から見える前記複数のGNSS衛星に対応している、ステップと、(b)前記GNSS衛星のうちの1つを基準衛星に設定するステップと、(c)実測により、前記第1のアンテナで受信された前記複数のGNSS信号に対して第1の搬送波位相
Figure 0007340867000016
を取得し、前記基準アンテナで受信された前記複数のGNSS信号に対して基準搬送波位相
Figure 0007340867000017
を取得する、ステップと、(d)前記複数のGNSS信号に対して、前記第1の搬送波位相
Figure 0007340867000018
と前記基準搬送波位相
Figure 0007340867000019
との間の第1の一重差
Figure 0007340867000020
を求めるステップと、(e)前記基準GNSS信号の前記第1の一重差
Figure 0007340867000021
と、残りの複数のGNSS信号の第1の一重差
Figure 0007340867000022
との間の第2の一重差である二重差
Figure 0007340867000023
を計算するステップと、(f)利用可能な位置情報に基づいて、前記基準アンテナから前記複数のGNSS衛星の各々への視線方向の単位方向ベクトルeを求めるステップと、ここで前記基準衛星の単位方向ベクトルを基準単位ベクトルeとし、(g)前記第1の一重差
Figure 0007340867000024
を、前記単位方向ベクトルeと、前記第1のアンテナと前記基準アンテナの間の基線ベクトルΔとの関数として、第1の整数バイアス
Figure 0007340867000025
と共に予測し、それにより、前記二重差
Figure 0007340867000026
を、前記単位方向ベクトルeと前記基準単位ベクトルeとの間の差分ベクトルek0と、前記基準線ベクトルΔとの関数として、第2の整数バイアス
Figure 0007340867000027
と共に予測するステップと、(h)前記測定ステップから得られる計算された二重差
Figure 0007340867000028
と予測された二重差
Figure 0007340867000029
とに基づいて、前記第2の整数バイアス
Figure 0007340867000030
に対するアンビギュイティ決定と共にRTK測位解を計算するステップと、(i)前記アンビギュイティ決定により前記基線ベクトルΔが0の解が得られた場合に、スプーフィングが発生したと判定するステップと、を含むスプーフィングの検出方法である。
前記予測された二重差
Figure 0007340867000031
は、λを搬送波の波長として、次のように表されてもよい。
Figure 0007340867000032
前記第2の整数バイアス
Figure 0007340867000033
は、λを搬送波の波長として、次のように表されてもよい。
Figure 0007340867000034
本発明の一実施形態によれば、スプーフィングが発生したという通知が発行されてもよい。また、GNSS信号の数は5以上であってもよい。
本発明の一実施形態によれば、前記方法は、更にスプーフィングが発生したことを通知することをさらに含んでもよい。
本発明の別の側面によれば、リアルタイムキネティック(RTK)測位においてスプーフィングを検出することが可能なGNSS受信機が提供される。前記GNSS受信機は、第1のアンテナ位置に配置された第1のアンテナ、基準アンテナ位置に配置された基準アンテナ、フロントエンド、信号処理ブロック、およびアプリケーション処理ブロックを含み、各アンテナはGNSS受信機から見える複数のGNSS衛星に対応する複数のGNSS信号を受信するように構成されている。前記フロントエンドは、前記第1アンテナおよび前記基準アンテナで受信した前記GNSS信号のダウンコンバージョン、フィルタリング、増幅、デジタル化を行うように構成されている。 前記信号処理ブロックは、前記フロントエンドから受信した前記GNSS信号を捕捉して追跡し、測定値とナビゲーションデータを生成するように構成されており、前記測定値には、前記第1アンテナで受信した前記GNSS信号の第1搬送波位相
Figure 0007340867000035
と、前記基準アンテナで受信した前記GNSS信号の基準搬送波位相
Figure 0007340867000036
とが含まれている。
前記アプリケーション処理ブロックは、(a)測定二重差算出部であって、(ii)前記複数のGNSS信号について、前記フロントエンドから受信した前記第1の搬送波位相
Figure 0007340867000037
と前記基準搬送波位相
Figure 0007340867000038
との間の第1の一重差
Figure 0007340867000039
を計算し、それによって(ii)前記基準GNSS信号の前記第1の一重差
Figure 0007340867000040
と残りの複数のGNSS信号の各第1の一重差
Figure 0007340867000041
との間の第2の一重差である二重差
Figure 0007340867000042
を計算する、測定二重差計算部と、(b)二重差予測部であって、(i)利用可能な位置情報に基づいて、前記基準アンテナから前記複数のGNSS衛星の各々への視線方向の単位方向ベクトルeを算出し、ここで前記基準衛星の単位方向ベクトルを基準単位ベクトルeとし、(ii)前記第1の一重差
Figure 0007340867000043
を、前記単位方向ベクトルeと、前記第1のアンテナと前記基準アンテナの間の基線ベクトルΔとの関数として、第1の整数バイアス
Figure 0007340867000044
と共に予測し、それにより、(iii)前記二重差
Figure 0007340867000045
を、前記単位方向ベクトルeと前記基準単位ベクトルeとの間の差分ベクトルek0と、前記基準線ベクトルΔとの関数として、第2の整数バイアス
Figure 0007340867000046
と共に予測するように構成された二重差予測部と、(c)RTK測位部であって、前記測定によって得られる計算された二重差
Figure 0007340867000047
と予測された二重差
Figure 0007340867000048
とに基づいて、第2の整数バイアス
Figure 0007340867000049
に対するアンビギュイティ決定と共にRTK測位解を算出するように構成されたRTK測位部と、(d)前記アンビギュイティ決定により前記基準線ベクトルΔが0の解が得られた場合に、スプーフィングが発生したと判定するように構成されたスプーフィング判定部と、を備える。
前記スプーフィング検出部は、更に、スプーフィングが発生したと判定された場合に警告信号を発行するように構成されていてもよい。前記GNSS受信機は、前記警告信号を送信する信号送信部をさらに含んでもよい。
前記予測された二重差
Figure 0007340867000050
は、λを搬送波の波長として、次のように表されてもよい。
Figure 0007340867000051
スプーフィングされたGNSS信号の前記第2の整数バイアス
Figure 0007340867000052
は、λを搬送波の波長として、次のように表されてもよい。
Figure 0007340867000053
前記GNSS信号の数は5以上であってもよい。
本発明は、限定的にではなく例示として添付の図面に示されており、類似の要素は類似の参照数字によって示されている。
図1は、本発明の実施形態が適用されるシステムを模式的に示す図である。 図2は、本発明の一実施形態によるGNSS受信機を模式的に示すブロック図である。 図3Aおよび3Bは、本発明の一実施形態によるRTK測位に使用されるベクトルを説明する図である。 図4は、本発明の一実施形態によるアプリケーション処理ブロックの一例を模式的に示すブロック図である。 図5は、本発明の一実施形態によるスプーフィング検出方法の処理ステップを示すフローチャートである。
本発明の実施形態の詳細な説明
本発明は、添付図面に示されているように、本発明のいくつかの好ましい実施形態を参照することにより詳細に説明される。以下の説明では、本発明が十分に理解されるように多数の具体的な詳細が記載されている。しかし、これらの特定の詳細の一部または全部がなくても本発明が実施され得ることは当業者には明らかであろう。 また、本発明を不必要に不明瞭にしないために、周知のプロセスステップおよび/または構造の詳細な記載が省略されている場合もある。
図1は、本発明の実施形態が適用され得るシステムを模式的に示す。GNSS受信機10は、複数のGNSS衛星30(30-k)から複数のGNSS信号20(20-k)を受信する。各衛星の位置は、例えば、ブロードキャストされるエフェメリス情報などのアシスト情報を用いて計算したり、あるいは正確な軌道から計算することにより、既知であると想定されている。このようなアシスト情報は、GNSS受信機10のメモリに記憶されていてもよいし、インターネットや無線通信などの接続リンクを介して取得してもよい。
GNSS受信機10は、第1のアンテナ位置xに位置する第1のアンテナ12と、基準アンテナ位置xに位置する基準アンテナ14とを備える。第1のアンテナ12及び基準アンテナ14は、GNSS衛星30の個数(m)に対応する複数(m)のGNSS信号20を受信するように構成されており、ここで、mは5以上の整数である。 例えば、このような複数(m)のGNSS信号は、GNSS受信装置10(第1アンテナ12及び基準アンテナ14)から見えるGNSS衛星から来るGNSS信号の一部又は全部である。 また、少なくとも5個のGNSS衛星が捕捉され、追跡されていることが想定されている。kを整数とし、m個のGNSS信号のうち、k番目のGNSS信号20-kがk番目のGNSS衛星30-kに対応している。m個のGNSS衛星30のうち、例えば視野内で最高度にあるGNSS衛星30の1つを基準衛星(0番目のGNSS衛星)とし、対応するGNSS信号を基準信号(k=0)とする。
尚、GNSS衛星は、2つ以上の周波数帯域を使用して送信してもよい、すなわち、2つ以上のGNSS信号を送信してもよいことに留意すべきである。このような場合、GNSS受信機10は、1つのGNSS衛星からの複数のGNSS信号を受信してもよく、これらの信号は、別々のGNSS信号として捕捉され、追跡され、処理される。
図1に示すように、GNSS受信機10は、ドローンや移動車両などのローバー40上に配置されていてもよい。このように、第1のアンテナ12と基準アンテナ14との間の距離は、数デシメータから数メートルの範囲であってもよい。本発明を実施するGNSS受信機10は、信号処理装置(プロセッサ)として構成されていてもよいし、CPU、メモリ(RAM、ROM)等を含むコンピュータとして構成されていてもよい。また、後述するGNSS受信機10の機能や処理ブロックは、それぞれの機能を実現するソフトウェア/コンピュータプログラムによって実現されてもよく、その一部または全部がハードウェアによって実現されてもよい。
図2は、第1アンテナ12及び基準アンテナ14を有するGNSS受信機10の例を模式的に示す。図2に示すように、GNSS受信機10は、フロントエンド40、信号処理ブロック42、およびアプリケーション処理ブロック44を含む。フロントエンド40は、第1アンテナ12及び基準アンテナ14によって受信された受信GNSS信号をダウンコンバート、フィルタリング、増幅、およびデジタル化する。信号処理ブロック42は、GNSS信号を捕捉して追跡し、測定値やナビゲーションデータ、その他の付加的な信号情報を生成する。例えば、信号処理ブロック42は、ベースバンド処理を実行し、コード擬似距離や搬送波位相の測定値などの観測値やナビゲーションデータを提供する。また、ドップラー周波数、キャリア対ノイズ比、またはロックインジケータなどの付加的情報を提供してもよい。アプリケーション処理ブロック44は、測定値(観測値)とナビゲーションデータを用いて様々な計算を実行し、位置・速度・タイミング(PVT)情報などの情報を生成する。また、GNSS受信機10は、信号送信機46とメモリ(図示せず)とを含んでいてもよい。
図1に示すように、スプーフィング攻撃者は、スプーファアンテナ52を有するスプーファ装置などのスプーファ50を設置し、そこから偽装された(偽の)GNSS信号60(60-k)をブロードキャストしてもよい。ここで、GNSS信号60-kは、kを整数として、k番目の真正なGNSS信号に対応するk番目の偽装GNSS信号を表している。スプーファ40「correction:50」には、スプーフィングの標的であるGNSS受信機10から見える可能性のあるGNSS衛星30が既知であると想定される。典型的には、スプーファ50は、そのような偽装GNSS信号60-kをまず小さな出力で送信し始め、その後、次第に出力を増加することにより、はるかに強い偽装GNSS信号60-kによってGNSS衛星20-kからの真正GNSS信号30-kを乗っ取ってしまう。従って、一度スプーフィングが発生した場合、GNSS受信機10によって受信され追跡されているGNSS信号の全てが偽装GNSS信号60-kであると想定される。また、スプーファ50は、単一の送信アンテナ(スプーファアンテナ)52を使用していると想定している。
本発明の一実施形態によるGNSS受信機10を使用することにより、そのようなスプーフィングをリアルタイムキネティック(RTK)測位において検出することができる。スプーファ50により、GNSS受信機10から見えるm個のGNSS衛星30-kの一部または全部に対応する偽装GNSS信号60-kが送信されるかもしれない。従って、このようなスプーフィング攻撃の危険性の下では、GNSS受信機10によって受信され追跡されるGNSS信号が正当なGNSS信号30-kである場合も有れば、そうでない場合もある。本発明の一実施形態によれば、GNSS受信機10は、以下に説明するように、RTK測位によってスプーフィング検出を実行する。
スプーフィングが発生していない場合、搬送波の位相(距離)に関連するRTK測位のための基本的な方程式は以下のように定義される。
Figure 0007340867000054
ここで、kはk番目のGNSS衛星の衛星番号であり、変数やパラメータがk番目のGNSS衛星のものであることを示している。Lは搬送波位相の観測値、xはk番目のGNSS衛星の位置、τ0とτ1は基準アンテナ位置xと第1アンテナ位置xにおけるクロックバイアス、τはk番目のGNSS衛星のクロックバイアス、
Figure 0007340867000055
及び
Figure 0007340867000056
は、各々k番目のGNSS衛星の基準アンテナ位置x及び第1アンテナ位置xにおける整数値バイアス(搬送波位相のアンビギュイティ)、Cは光速、そしてλは搬送波の波長である。
第1のアンテナ位置xと基準アンテナ位置xとの間の基準線ベクトルΔがx=x+Δを満たすとすると、図2及び図3Aに示すように、第1のアンテナ位置xと基準アンテナ位置xとの間の搬送波位相の観測値Lの一重差は、次式で表される。
Figure 0007340867000057
ここで
Figure 0007340867000058
は、図3Aに示すように、基準アンテナ14からk番目の衛星までの視線方向の単位方向ベクトルであり、eに設定されている。
従って、上述したように、利用可能な各GNSS衛星の位置情報を用いて、第1の一重差
Figure 0007340867000059
を、基準アンテナ14からk番目の衛星30-kまでの視線方向の単位方向ベクトルeと、第1のアンテナ位置xと基準アンテナ位置xとの間の基線ベクトルΔとの関数として、第1の整数バイアス
Figure 0007340867000060
と共に予測する。
基準衛星の衛星番号kを0とし、衛星間で一重差
Figure 0007340867000061
の一重差をとる(すなわち、アンテナ位置間での差分を、さらに衛星位置間で差分する搬送波位相Lの二重差)を取ることにより、以下の式(1)が得られる。
Figure 0007340867000062
すなわち、二重差
Figure 0007340867000063
が、k番目のGNSS信号について予測された第1の一重差
Figure 0007340867000064
及び基準GNSS信号について予測された一重差
Figure 0007340867000065
に基づいて、k番目のGNSS衛星の単位ベクトルeと基準衛星の単位ベクトルeとの間の差分ベクトルek0と、基準線ベクトルΔとの関数として、第2の整数バイアス
Figure 0007340867000066
と共に予測される。単位方向ベクトルeと基準単位ベクトルeとの間の差分ベクトルek0は、図3Bに示されている。この関係式(1)を用いて、RKT測位が行われる。
一方、k番目のGNSS衛星に対応する偽物または偽装GNSS信号60-kがスプーファ位置xにあるスプーファアンテナ52から送信された場合、スプーファ信号60-kに対する搬送波位相のRTK測位式は以下のようになる。
Figure 0007340867000067
ここで、Tは、GNSS受信機10に誤った位置を計算させるために、スプーファ50によって意図的に印加されたクロックバイアスである。
アンテナ位置間及び偽装された衛星位置間(すなわち、全てのGNSS信号k=0,1,2,...,mに対して同じスプーファアンテナ位置x)の搬送波位相Lの二重差を取ることにより、以下の式が得られる。
Figure 0007340867000068
すなわち、GNSS信号が対応するGNSS衛星から来ていると仮定し、アプリケーションプロセッサ内のRTKエンジンが(1)式を用いて基線ベクトル及び搬送波位相アンビギュイティの推定又は予測値*Δ及び
Figure 0007340867000069
(*は推定値であることを示す)を算出する場合、RTKエンジンは、次の式を解くことになる。
Figure 0007340867000070
アンビギュイティ決定(AR)が成功した場合、推定された搬送波位相アンビギュイティと観測値とが一致しなければならない。すなわち、
Figure 0007340867000071
となる。
すなわち、基線ベクトル0となるアンビギュイティのフィックス解が見い出された場合、スプーフィングが発生しているとみなすことができる。従って、この方法により、単一の送信アンテナを用いたスプーフィングや、単一のアンテナを用いたミーコニングを検出することができる。
本発明の一実施形態によれば、スプーフィング検出は、GNSS受信機10のアプリケーション処理ブロック(プロセッサ)44によって実行されてもよい。図4は、本発明の一実施形態に従ったアプリケーション処理ブロック44の一例を模式的に示す。 アプリケーション処理ブロック44は、二重差計算部62、二重差予測部64、RTKエンジン66、及びスプーフィング検出部68を含む。なお、二重差計算部62、二重差予測部64、及びスプーフィング検知部68の一部または全部が、RTKエンジン66の一部として実装されていてもよいことに留意すべきである。
二重差算出部62は、k番目のGNSS信号の第1の一重差
Figure 0007340867000072
と基準信号の第1の一重差
Figure 0007340867000073
との間の二重差
Figure 0007340867000074
を求める。ここで、第1の一重差
Figure 0007340867000075
は、GNSS信号20-kの、(第1のアンテナで受信された)第1の搬送波位相
Figure 0007340867000076
と、(基準アンテナで受信された)基準搬送波位相
Figure 0007340867000077
との差であり、第1の一重差
Figure 0007340867000078
は、基準信号(すなわち、k=0)の、(第1のアンテナで受信された)第1の搬送波位相
Figure 0007340867000079
と、(基準アンテナで受信された)基準搬送波位相
Figure 0007340867000080
との差である。このように、二重差算出部60「62」は、信号処理ブロック42から得た測定値(第1の搬送波位相
Figure 0007340867000081
と基準搬送波位相
Figure 0007340867000082
)に基づいて、二重差
Figure 0007340867000083
を算出する。
一方、二重差算出部62「二重差予測部64」は、まず、第1の一重差
Figure 0007340867000084
を、第1のアンテナ12と基準アンテナ14との間の単位ベクトルeと基線ベクトルΔとの関数として、第1の整数バイアス
Figure 0007340867000085
と共に取得(予測)する。ここで、単位ベクトルeは、基準アンテナ14(基準位置x)からk番目の衛星30-kまでの視線方向の単位ベクトルである。そして更に、二重差算出部62「二重差予測部64」は、二重差
Figure 0007340867000086
を、単位方向ベクトルekと基準単位ベクトルeとの差分ベクトルek0と、基準線ベクトルΔとの関数として、第2の整数バイアス
Figure 0007340867000087
と共に、予測する。ここで、基準単位ベクトルeは、基準アンテナ14(基準位置x)から基準衛星30-kまでの視線方向の単位ベクトルである。
RTKエンジン66は、二重差算出部62から得られた測定二重差
Figure 0007340867000088
と、二重差予測部64から得られた予測二重差
Figure 0007340867000089
とに基づいて、RTK測位を実行して、アンビギュイティ決定と共にPVT解を算出することにより、基線ベクトルΔと第1「*2」の整数バイアス
Figure 0007340867000090
とを推定する。スプーフィング検出部68は、アンビギュイティ決定により基線ベクトルΔ=0である解が得られた場合、すなわち基線ベクトルΔ=0である場合にアンビギュイティのフィックス解が得られた場合に、スプーフィングが発生したと判定する。スプーフィング発生が検出された場合には、警告信号を生成して送信機46を介して送信したり、誤った情報が他のアプリケーションで使用されることを避けるために、RTK測位処理を所定時間停止させてもよい。
図5は、本発明の一実施形態による、第1のアンテナ位置にある第1のアンテナと基準アンテナ位置にある基準アンテナとを有するGNSS受信機におけるスプーフィング検出方法のプロセスステップを示す。図5に示すように、複数(m個)のGNSS衛星に対応する複数(m個)のGNSS信号が第1アンテナおよび基準アンテナで受信される(100)。m個のGNSS衛星は、GNSS受信機から見えるGNSS衛星の一部または全部である。アンテナ位置から見える可能性のあるGNSS衛星は、エフェメリスデータなどの衛星位置情報を含む利用可能なアシスト情報から知ることができる。スプーフィングの可能性がある場合、受信中のGNSS信号は、実際にGNSS衛星から来ているかもしれないし、そうではないかもしれず、GNSS受信機に分からないようにスプーファーアンテナから送信されている可能性もある。このようなスプーフィングが発生した場合、受信しているGNSS信号はすべて偽装GNSS信号であると仮定する。
GNSS衛星のうちの1つを基準衛星とし、対応するGNSS信号を基準信号(k=0)とする(102)。搬送波位相測定処理を用いて、第1アンテナで受信された複数のGNSS信号について第1搬送波位相
Figure 0007340867000091
を求め、基準アンテナで受信された複数のGNSS信号について基準搬送波位相
Figure 0007340867000092
を求め、各々測定値として取得する(104)。そして、2つのアンテナ間で第1の一重差をとる。すなわち、kを1からmまでの整数とし、k番目のGNSS衛星に対応するGNSS信号をk番目のGNSS信号としたときに、この複数のGNSS信号について、第1の搬送波位相
Figure 0007340867000093
と基準搬送波位相
Figure 0007340867000094
との間の第1の一重差
Figure 0007340867000095
を算出する(106)。
そして、GNSS衛星間で第2の一重差をとる。すなわち、k番目のGNSS衛星の第1の一重差
Figure 0007340867000096
と基準衛星の第1の一重差
Figure 0007340867000097
との間の第2の一重差である二重差
Figure 0007340867000098
が算出される(108)。
一方、第1の一重差
Figure 0007340867000099
は、上述したような利用可能な位置情報を用いることにより、基準アンテナからk番目の衛星への視線方向の単位ベクトルeと、第1のアンテナと基準アンテナとの間の基線ベクトルΔとの関数として、第1の整数バイアス
Figure 0007340867000100
と共に予測される。従って、二重差
Figure 0007340867000101
もまた、予測された第1の一重差
Figure 0007340867000102

Figure 0007340867000103
に基づいて、k番目のGNSS衛星の単位ベクトルeと基準衛星の単位ベクトルeの差分ベクトルek0と、基線ベクトルΔとの関数として、第2の整数バイアス
Figure 0007340867000104
と共に、予測される(110)。
m個のGNSS信号に対するRTK測位解は、予測二重差
Figure 0007340867000105
と、測定工程(112)で得られた算出二重差
Figure 0007340867000106
とに基づいて、アンビギュイティ決定(AR)を用いて算出される。アンビギュイティ決定が成功した場合、上述したように、推定された搬送波位相アンビギュイティ
Figure 0007340867000107
と、観測値として得られた搬送波位相アンビギュイティ
Figure 0007340867000108
とが一致し、基線ベクトルΔ=0での解が得られる。従って、基線ベクトルΔ=0でアンビギュイティが決定されたことが判明した場合には、スプーフィングが発生したと判断される(114)。これらの処理ステップは、上述したアプリケーション処理ブロック44によって実行されてもよい。なお、スプーフィングが発生したと判定された場合には、処理装置10から通知を行ってもよいし、測位処理を停止してもよい。例えば、信号送信機46(図2に示す)を用いてこのような通知を行ってもよい。
本発明の一実施形態によれば、上述の方法は、実行可能なプログラムを格納した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体として実施されてもよい。このプログラムがマイクロプロセッサに指示することにより、上述の方法が実行される。
本発明は、いくつかの好ましい実施形態に関して記載されてきたが、本発明の範囲内に入る改変、変更、修正、および様々な代替等価物が存在する。また、本発明の方法および装置を実施するための多くの代替方法が存在することにも留意すべきである。したがって、以下の添付の請求項は、本発明の思想及びその範囲内であるすべての改変、変更、および様々な代替等価物を含むものとして解釈されることが意図される。

Claims (18)

  1. リアルタイムキネマティック(RTK)測位においてスプーフィングを検出することが可能なGNSS受信機であって、
    各々が前記GNSS受信機から見える複数のGNSS衛星に対応する複数のGNSS信号を受信するように構成されている、第1アンテナ位置に配置された第1アンテナ及び基準アンテナ位置に配置された基準アンテナと、
    信号処理装置と、を含み、
    前記信号処理装置が、
    前記GNSS衛星のうちの1つを基準衛星として設定するステップと、
    前記第1アンテナで受信した複数のGNSS信号の第1の搬送波位相
    Figure 0007340867000109
    と、前記基準アンテナで受信した複数のGNSS信号の基準搬送波位相
    Figure 0007340867000110
    とを取得するように測定処理を実行するステップと、
    前記複数のGNSS信号について、前記第1の搬送波位相
    Figure 0007340867000111
    と前記基準搬送波位相
    Figure 0007340867000112
    との間の第1の一重差
    Figure 0007340867000113
    を取得するステップと、
    前記基準GNSS信号の前記第1の一重差
    Figure 0007340867000114
    と、残りの複数のGNSS信号の第1の一重差
    Figure 0007340867000115
    との間の第2の一重差である二重差
    Figure 0007340867000116
    を算出するステップと、
    利用可能な位置情報に基づいて、前記基準アンテナから前記複数のGNSS衛星の各々への視線方向の単位方向ベクトルeを取得し、ここで前記基準衛星の単位方向ベクトルを基準単位ベクトル eとする、ステップと、
    前記第2の一重差
    Figure 0007340867000117
    を、前記単位方向ベクトルeと前記基準単位ベクトルeの間の差分ベクトルek0と、前記第1アンテナ及び前記基準アンテナの間の基線ベクトルΔとの関数として、整数バイアス
    Figure 0007340867000118
    と共に予測する、ステップと、
    前記測定処理から得られる計算された二重差
    Figure 0007340867000119
    と、二重差
    Figure 0007340867000120
    を予測するために用いられる関係式とに基づいて、前記整数バイアス
    Figure 0007340867000121
    に対するアンビギュイティ決定と共に、RTK測位解を計算するステップと、
    前記アンビギュイティ決定によって、前記基線ベクトルΔがゼロである解が得られた場合に、スプーフィングが発生したと判定するステップと、
    を実行するように構成されている、
    GNSS受信機。
  2. 前記二重差
    Figure 0007340867000122
    を予測するために用いられる関係式は、λを搬送波の波長として、
    Figure 0007340867000123
    と表される、請求項1に記載のGNSS受信機。
  3. 前記整数バイアス
    Figure 0007340867000124
    が、λを搬送波の波長として、
    Figure 0007340867000125
    と表される、請求項1に記載のGNSS受信機。
  4. 前記信号処理装置が、更に、スプーフィングが発生したことを通知するように構成されている、請求項1に記載のGNSS受信機。
  5. 前記GNSS信号の数が5以上である、請求項1に記載のGNSS受信機。
  6. 第1アンテナ位置にある第1アンテナと、基準アンテナ位置にある基準アンテナとを有するGNSS受信機のリアルタイムキネマティック(RTK)測位におけるスプーフィング検出方法であって、
    前記第1アンテナおよび前記基準アンテナで複数のGNSS信号を受信するステップであって、前記複数のGNSS信号は、前記GNSS受信機から見える複数のGNSS衛星に対応している、ステップと、
    前記GNSS衛星のうちの1つを基準衛星に設定するステップと、
    実測により、前記第1アンテナで受信された前記複数のGNSS信号に対して第1の搬送波位相
    Figure 0007340867000126
    を取得し、前記基準アンテナで受信された前記複数のGNSS信号に対して基準搬送波位相
    Figure 0007340867000127
    を取得する、測定ステップと、
    前記複数のGNSS信号に対して、前記第1の搬送波位相
    Figure 0007340867000128
    と前記基準搬送波位相
    Figure 0007340867000129
    との間の第1の一重差
    Figure 0007340867000130
    を求めるステップと、
    前記基準GNSS信号の前記第1の一重差
    Figure 0007340867000131
    と、残りの複数のGNSS信号の第1の一重差
    Figure 0007340867000132
    との間の第2の一重差である二重差
    Figure 0007340867000133
    を計算するステップと、
    利用可能な位置情報に基づいて、前記基準アンテナから前記複数のGNSS衛星の各々への視線方向の単位方向ベクトルeを求め、ここで前記基準衛星の単位方向ベクトルを基準単位ベクトルeとする、ステップと、
    前記二重差
    Figure 0007340867000134
    を、前記単位方向ベクトルe及び前記基準単位ベクトルeの間の差分ベクトルek0と、前記第1アンテナ及び前記基準アンテナの間の基準線ベクトルΔとの関数として、整数バイアス
    Figure 0007340867000135
    と共に予測するステップと、
    前記測定ステップから得られる計算された二重差
    Figure 0007340867000136
    と二重差
    Figure 0007340867000137
    を予測するために用いられる関係式とに基づいて、前記整数バイアス
    Figure 0007340867000138
    に対するアンビギュイティ決定と共にRTK測位解を計算するステップと、
    前記アンビギュイティ決定により前記基線ベクトルΔが0の解が得られた場合に、スプーフィングが発生したと判定するステップと、
    を含む、スプーフィング検出方法。
  7. 前記二重差
    Figure 0007340867000139
    を予測するために用いられる関係式は、λを搬送波の波長として、
    Figure 0007340867000140
    と表される、請求項6に記載のスプーフィング検出方法。
  8. 前記整数バイアス
    Figure 0007340867000141
    が、λを搬送波の波長として、
    Figure 0007340867000142
    と表される、請求項6に記載のスプーフィング検出方法。
  9. 更に、スプーフィングが発生したことを通知するステップを含む、請求項6に記載のスプーフィング検出方法。
  10. 前記GNSS信号の数が5以上である、請求項6に記載のスプーフィング検出方法。
  11. アルタイムキネマティック(RTK)測位においてスプーフィングを検出することが可能なGNSS受信機であって、
    各々が前記GNSS受信機から見える複数のGNSS衛星に対応する複数のGNSS信号を受信するように構成された、第1アンテナ位置に配置された第1アンテナ及び基準アンテナ位置に配置された基準アンテナと、
    前記第1アンテナ及び前記基準アンテナで受信された前記GNSS信号のダウンコンバージョン、フィルタリング、増幅、及びデジタル化を行うように構成されたフロントエンドと、
    前記フロントエンドから受信した前記GNSS信号を捕捉して追跡し、測定値とナビゲーションデータを生成するように構成された信号処理ブロックであって、前記測定値が、前記第1アンテナで受信した前記GNSS信号の第1搬送波位相
    Figure 0007340867000143
    と、前記基準アンテナで受信した前記GNSS信号の基準搬送波位相
    Figure 0007340867000144
    とを含む、信号処理ブロックと、
    測定二重差算出部、二重差予測部、RTK測位部、及びスプーフィング検出部を備えたアプリケーション処理ブロックと、
    を含み、
    前記測定二重差算出部は、前記複数のGNSS信号について、前記フロントエンドから受信した前記第1の搬送波位相
    Figure 0007340867000145
    と前記基準搬送波位相
    Figure 0007340867000146
    との間の第1の一重差
    Figure 0007340867000147
    を計算し、それによって前記基準GNSS信号の前記第1の一重差
    Figure 0007340867000148
    と残りの複数のGNSS信号の各第1の一重差
    Figure 0007340867000149
    との間の第2の一重差である二重差
    Figure 0007340867000150
    を計算するように構成され、
    前記二重差予測部は、利用可能な位置情報に基づいて、前記基準アンテナから前記複数のGNSS衛星の各々への視線方向の単位方向ベクトルeを算出し、ここで前記基準衛星の単位方向ベクトルを基準単位ベクトルeとし、
    前記二重差
    Figure 0007340867000151
    を、前記単位方向ベクトルeと前記基準単位ベクトルeとの間の差分ベクトルek0と、前記第1アンテナ及び前記基準アンテナの間の基線ベクトルΔとの関数として、整数バイアス
    Figure 0007340867000152
    と共に予測するように構成されており、
    前記RTK測位部は、前記測定によって得られる計算された二重差
    Figure 0007340867000153
    と二重差
    Figure 0007340867000154
    を予測するために用いられる関係式とに基づいて、前記整数バイアス
    Figure 0007340867000155
    に対するアンビギュイティ決定と共にRTK測位解を算出するように構成されており、
    前記スプーフィング判定部は、前記アンビギュイティ決定により前記基準線ベクトルΔが0である解が得られた場合に、スプーフィングが発生したと判定するように構成されている、
    GNSS受信機。
  12. 前記スプーフィング検出部は、更に、スプーフィングが発生したと判定された場合に警告信号を発行するように構成された、請求項11に記載のGNSS受信機。
  13. 前記警告信号を送信する信号送信部をさらに備えた、請求項12に記載のGNSS受信機。
  14. 前記二重差
    Figure 0007340867000156
    を予測するために用いられる関係式は、λを搬送波の波長として、
    Figure 0007340867000157
    と表される、請求項11に記載のGNSS受信機。
  15. スプーフィングされたGNSS信号の前記整数バイアス
    Figure 0007340867000158
    は、λを搬送波の波長として、
    Figure 0007340867000159
    と表される、請求項11に記載のGNSS受信機。
  16. 前記第1アンテナ及び前記基準アンテナの間の距離が数デシメートルから数メートルの範囲内にある、請求項1に記載のGNSS受信機。
  17. 前記第1アンテナ及び前記基準アンテナの間の距離が数デシメートルから数メートルの範囲内にある、請求項6に記載の方法。
  18. 前記第1アンテナ及び前記基準アンテナの間の距離が数デシメートルから数メートルの範囲である、請求項11に記載のGNSS受信機。

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