JP7344422B2 - 糖尿病予防・治療用の医薬品組成物及びその用途 - Google Patents
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Description
。
の健康へ深刻な害を与える別の重要な慢性非伝染性疾患となっている。糖尿病及びそのさ
まざまな急性・慢性合併症によって引き起こされる障害率や致死性は、世界で人間の健康
を脅かす3番目の疾患になり、患者の生活の質に深刻な悪影響を与える。
人が糖尿病(罹患率8.8%)に罹患しており、また、3億1800万人が耐糖能障害(
前糖尿病の罹患率6.7%)になっている。中国は糖尿病患者を抱える世界最大の国であ
り、2015年の患者数は1億960万人に達し、130万人が糖尿病やその合併症で亡
くなった。また、IDFの予測によれば、介入がない場合、2040年には世界中で糖尿
病患者は6億4,200万人、前糖尿病患者は4億1,800万人に達し、中国の患者数は
1億5,400万人に増える。
病の臨床治療のための第一選択薬である。1957年以来、メトホルミンは2型糖尿病の
治療のための血糖降下薬として正式に市販されてきた。半世紀の臨床使用の結果、ますま
す多くの研究によりメトホルミンの安全性及び有効性が確認されているため、メトホルミ
ンは徐々に糖尿病を治療するためのファーストライン薬となっている。低価格であるため
、現在臨床で最も広く使用されている血糖降下薬の1つになっている。『中国の2型糖尿
病の予防・治療に関するガイドライン』の2017年版では、メトホルミンが第1選択薬
とされており、それにより、メトホルミンの重要な役割がさらに強調されている。このガ
イドラインによれば、二重薬物の場合、メトホルミンはインスリン分泌促進薬、α-グル
コシダーゼ阻害剤、及びインスリン抵抗性改善薬のそれぞれと組み合わせて使用できる。
メトホルミンの構造式を以下の式Aに示す。
善による末梢グルコースの使用の増加、非糖尿病患者の血糖値を低下させることなく肝臓
や腎臓での過剰な糖新生を抑制することなどのさまざまな作用機序があり、そして臨床試
験によれば、長期間投与することができる。メトホルミンの最も一般的な副作用は胃腸反
応であり、上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃膨満、倦怠感、消化不良など
として現れる。また、糖尿病患者の10%は、メトホルミンの投与後に乳酸アシドーシス
を発症する。それによって、一部の患者はメトホルミンへの不耐性のため、服薬を断念せ
ざるを得ない。
β細胞膜上のスルホニル尿素受容体に特異的に結合して、β細胞を刺激してインスリンを
放出させる。ただし、グリベンクラミドの長期使用は膵島の萎縮を引き起こす可能性があ
り、特に、肝臓・腎臓機能障害、インスリン依存型糖尿病、ケトアシドーシスを伴うイン
スリン非依存型糖尿病、昏睡、重度の火傷、感染症、外傷、白血球減少症の患者への使用
が禁止される。また、グリベンクラミドは、メトホルミンと同様に上記の胃腸反応を引き
起こすこともある。
使用されている二重薬物である。上記副作用により、一部の患者は不耐性のため、メトホ
ルミン及び/又はグリベンクラミドによる治療を断念せざるを得ない。
作用を低減させることができる新規特異的治療薬を開発することが急務となっている。
に抑制できるだけでなく、メトホルミンなどによる副作用を低減できることを見出した。
それによって、下記発明を提供する。
カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルと、
1種又は複数種の血糖降下薬と、を含み、
任意的には、薬学的に許容されるの1種又は複数種の配合材料をさらに含む医薬品組成
物に関する。
本発明の1つ又は複数の実施形態では、前記医薬品組成物において、前記血糖降下薬は
、
ビグアニド系血糖降下薬、スルホニルウレアインスリン分泌促進薬、α-グルコシダー
ゼ阻害剤、インスリン抵抗性改善薬としてのチアゾリジンジオン誘導体、インスリン分泌
促進薬としてのフェナニル酸誘導体、GLP-1受容体アゴニスト、DPP-4酵素阻害
剤、インスリン及びインスリン類似体から選ばれ、
好ましくは、前記ビグアニド系血糖降下薬は、メトホルミン又は薬学的に許容されるそ
の塩、たとえば塩酸メトホルミンであり、
好ましくは、前記スルホニルウレアインスリン分泌促進薬は、グリベンクラミド、グリ
ボルヌリド、グリメピリド、グリクラジド、グリピジド、及びグリキドンから選ばれる。
本発明の1つ又は複数の実施形態では、前記医薬品組成物において、前記血糖降下薬は
、メトホルミン、塩酸メトホルミン、及びグリベンクラミドから選ばれる。
本発明の1つ又は複数の実施形態では、前記医薬品組成物において、前記医薬品組成物
は、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステル、1種又は複数
種の血糖降下薬、及び薬学的に許容される1種又は複数種の医薬品添加物からなる。
ール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルと前記血糖降下薬との重量比が、
(10:1)~(1:50)、(10:1)~(1:30)、(10:1)~(1:20
)、(10:1)~(1:10)、(5:1)~(1:10)、(3:1)~(1:5)
、(2:1)~(1:5)、(1:1)~(1:5)、(1:1)~(1:3)、(1:
1)~(1:2)、1:1、1:2又は1:3である。ここで及び以下では、特に断らな
い限り、前記重量比は、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエス
テルの全重量と全部の血糖降下薬の全重量との比率である。
ール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルの質量が、5~500mg、10
~300mg、20~200mg、50~150mg、50~100mg、100~30
0mg、100mg、200mg、300mg、400mg又は500mgである。
尿病又は2型糖尿病)、高脂血症、メトホルミンによる副作用又はグリベンクラミドによ
る副作用から選ばれる障害又は症状を治療及び/又は予防することに用いられ、
好ましくは、前記糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火
傷、感染症、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくと
も1種の障害又は症状を伴い、
好ましくは、前記メトホルミンによる副作用は、メトホルミンの投与による、上腹部の
不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良又は乳酸アシドーシスの
うちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記グリベンクラミドによる副作用は、グリベンクラミドの投与による、
上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良、乳酸アシドー
シス又は膵島萎縮のうちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルの投
与量は、1日あたり体重1キログラムあたり0.1~50mg、0.5~30mg、0.
5~20mg、0.5~10mg、0.5~5mg、1~10mg、2~8mg、3~7
mg、4~6mg、4mg、4.5mg、5mg、5.5mg又は6mgである。
らの剤形には、錠剤、糖衣錠、フィルムコーティング錠、腸溶性コーティング錠、カプセ
ル剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤、経口液、バッカル剤、顆粒剤、沖剤、丸剤
、散剤、膏剤、丹剤、懸濁剤、粉末剤、溶液剤、注射剤、座薬、軟膏剤、硬膏剤、クリー
ム剤、スプレー剤、滴下剤、パッチ剤が含まれ、カプセル剤、錠剤、経口液、顆粒剤、丸
剤、散剤、丹剤、膏剤などの経口剤形が好ましい。前記経口剤形は、結合剤、充填剤、希
釈剤、錠剤化剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、矯味剤や湿潤剤などの一般的に使用される賦
形剤を含み得、必要に応じて、錠剤をコーティングしてもよい。適切な充填剤には、セル
ロース、マンニトール、ラクトース及び他の類似の充填剤が含まれ、適切な崩壊剤には、
デンプン、ポリビニルピロリドン、及びデンプングリコール酸ナトリウムなどのデンプン
誘導体が含まれ、適切な潤滑剤には、たとえば、ステアリン酸マグネシウムが含まれる。
薬学的に許容される適切な湿潤剤には、ラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
品製剤とを含み、
前記第1医薬品製剤は、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエ
ステルを含み、
前記第2医薬品製剤は、1種又は複数種の血糖降下薬を含み
任意的には、前記第1医薬品製剤及び/又は第2医薬品製剤は、薬学的に許容される1
種又は複数種の医薬品添加物をさらに含む、医薬品製品に関する。
ビグアニド系血糖降下薬、スルホニルウレアインスリン分泌促進薬、α-グルコシダーゼ
阻害剤、インスリン抵抗性改善薬としてのチアゾリジンジオン誘導体、インスリン分泌促
進薬としてのフェナニル酸誘導体、GLP-1受容体アゴニスト、DPP-4酵素阻害剤
、インスリン及びインスリン類似体から選ばれ、
好ましくは、前記ビグアニド系血糖降下薬は、メトホルミン又は薬学的に許容されるそ
の塩、たとえば塩酸メトホルミンであり、
好ましくは、前記スルホニルウレアインスリン分泌促進薬は、グリベンクラミド、グリ
ボルヌリド、グリメピリド、グリクラジド、グリピジド、及びグリキドンから選ばれる。
メトホルミン、塩酸メトホルミン、及びグリベンクラミドから選ばれる。
前記医薬品製品は、第1医薬品製剤及び第2医薬品製剤からなり、
前記第1医薬品製剤は、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエ
ステル、及び薬学的に許容される1種又は複数種の医薬品添加物からなり、
前記第2医薬品製剤は、1種又は複数種の血糖降下薬、及び薬学的に許容される1種又
は複数種の医薬品添加物からなる。
ル及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルと前記血糖降下薬との重量比が、(
10:1)~(1:50)、(10:1)~(1:30)、(10:1)~(1:20)
、(10:1)~(1:10)、(5:1)~(1:10)、(3:1)~(1:5)、
(2:1)~(1:5)、(1:1)~(1:5)、(1:1)~(1:3)、(1:1
)~(1:2)、1:1、1:2又は1:3である。
前記カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルの質量が、5
~500mg、10~300mg、20~200mg、50~150mg、50~100
mg、100~300mg、100mg、200mg、300mg、400mg又は50
0mgである。
病又は2型糖尿病)、高脂血症、メトホルミンによる副作用又はグリベンクラミドによる
副作用から選ばれる障害又は症状を治療及び/又は予防することに用いられ、
好ましくは、前記糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火
傷、感染症、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくと
も1種の障害又は症状を伴い、
好ましくは、前記メトホルミンによる副作用は、メトホルミンの投与による、上腹部の
不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良又は乳酸アシドーシスの
うちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記グリベンクラミドによる副作用は、グリベンクラミドの投与による、
上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良、乳酸アシドー
シス又は膵島萎縮のうちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルの投
与量は、1日あたり体重1キログラムあたり0.1~50mg、0.5~30mg、0.
5~20mg、0.5~10mg、0.5~5mg、1~10mg、2~8mg、3~7
mg、4~6mg、4mg、4.5mg、5mg、5.5mg又は6mgである。
いずれか1つに記載の医薬品製品の、糖尿病(たとえば1型糖尿病又は2型糖尿病)、高
脂血症、メトホルミンによる副作用又はグリベンクラミドによる副作用から選ばれる障害
又は症状を治療及び/又は予防する医薬品の調製における用途であって、
好ましくは、前記糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火
傷、感染症、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくと
も1種の障害又は症状を伴い、
好ましくは、前記メトホルミンによる副作用は、メトホルミンの投与による、上腹部の
不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良又は乳酸アシドーシスの
うちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記グリベンクラミドによる副作用は、グリベンクラミドの投与による、
上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良、乳酸アシドー
シス又は膵島萎縮のうちの少なくとも1種の障害又は症状である用途に関する。
エステルの、糖尿病(たとえば1型糖尿病又は2型糖尿病)、高脂血症、下痢、乳酸上昇
、メトホルミンによる副作用又はグリベンクラミドによる副作用から選ばれる障害又は症
状を治療及び/又は予防する医薬品の調製における用途であって、
好ましくは、前記糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火
傷、感染症、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくと
も1種の障害又は症状を伴い、
好ましくは、前記メトホルミンによる副作用は、メトホルミンの投与による、上腹部の
不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良又は乳酸アシドーシスの
うちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記グリベンクラミドによる副作用は、グリベンクラミドの投与による、
上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良、乳酸アシドー
シス又は膵島萎縮のうちの少なくとも1種の障害又は症状である、用途に関する。
下痢、乳酸上昇、メトホルミンによる副作用又はグリベンクラミドによる副作用から選ば
れる障害又は症状を治療及び/又は予防することに用いられ、
好ましくは、前記糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火
傷、感染症、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくと
も1種の障害又は症状を伴い、
好ましくは、前記メトホルミンによる副作用は、メトホルミンの投与による、上腹部の
不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良又は乳酸アシドーシスの
うちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記グリベンクラミドによる副作用は、グリベンクラミドの投与による、
上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良、乳酸アシドー
シス又は膵島萎縮のうちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルの投
与量は、1日あたり体重1キログラムあたり0.1~50mg、0.5~30mg、0.
5~20mg、0.5~10mg、0.5~5mg、1~10mg、2~8mg、3~7
mg、4~6mg、4mg、4.5mg、5mg、5.5mg又は6mgである、カンナ
ビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルに関する。
メトホルミンによる副作用又はグリベンクラミドによる副作用から選ばれる障害又は症状
を治療及び/又は予防する方法であって、
本発明のいずれか1つに記載の医薬品組成物又は本発明のいずれか1つに記載の医薬品
製品を有効量で必要のある試験者へ投与するステップを含み、
好ましくは、前記糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火
傷、感染症、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくと
も1種の障害又は症状を伴い、
好ましくは、前記メトホルミンによる副作用は、メトホルミンの投与による、上腹部の
不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良又は乳酸アシドーシスの
うちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記グリベンクラミドによる副作用は、グリベンクラミドの投与による、
上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良、乳酸アシドー
シス又は膵島萎縮のうちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルの投
与量は、1日あたり体重1キログラムあたり0.1~50mg、0.5~30mg、0.
5~20mg、0.5~10mg、0.5~5mg、1~10mg、2~8mg、3~7
mg、4~6mg、4mg、4.5mg、5mg、5.5mg又は6mgである、方法に
関する。
下痢、乳酸上昇、メトホルミンによる副作用又はグリベンクラミドによる副作用から選ば
れる障害又は症状を治療及び/又は予防する方法であって、
カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルを有効量で必要の
ある試験者へ投与するステップを含み、
好ましくは、前記糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火
傷、感染症、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくと
も1種の障害又は症状を伴い、
好ましくは、前記メトホルミンによる副作用は、メトホルミンの投与による、上腹部の
不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良又は乳酸アシドーシスの
うちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記グリベンクラミドによる副作用は、グリベンクラミドの投与による、
上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良、乳酸アシドー
シス又は膵島萎縮のうちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルの投
与量は、1日あたり体重1キログラムあたり0.1~50mg、0.5~30mg、0.
5~20mg、0.5~10mg、0.5~5mg、1~10mg、2~8mg、3~7
mg、4~6mg、4mg、4.5mg、5mg、5.5mg又は6mgである、方法に
関する。
メトホルミンによる副作用又はグリベンクラミドによる副作用から選ばれる障害又は症状
を治療及び/又は予防する方法であって、
カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステル、及び1種又は複
数種の血糖降下薬を有効量で必要のある試験者へ投与するステップを含み、
好ましくは、前記糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火
傷、感染症、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくと
も1種の障害又は症状を伴い、
好ましくは、前記メトホルミンによる副作用は、メトホルミンの投与による、上腹部の
不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良又は乳酸アシドーシスの
うちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記グリベンクラミドによる副作用は、グリベンクラミドの投与による、
上腹部の不快感、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、胃脹満、倦怠感、消化不良、乳酸アシドー
シス又は膵島萎縮のうちの少なくとも1種の障害又は症状であり、
好ましくは、前記カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステル
と前記血糖降下薬は、同時投与されるか、又は同時投与されず、
好ましくは、カンナビジオール及び/又は薬学的に許容されるその塩又はエステルの投
与量は、1日あたり体重1キログラムあたり0.1~50mg、0.5~30mg、0.
5~20mg、0.5~10mg、0.5~5mg、1~10mg、2~8mg、3~7
mg、4~6mg、4mg、4.5mg、5mg、5.5mg又は6mgである、方法に
関する。
別、自然な健康状態、栄養状態、化合物の活性強度、投与時間、代謝速度、疾患の重症度
や担当医の主観的な判断などの多くの要因に依存する。
本発明において、「カンナビジオール」(Cannabidiol、略語CBD)とい
う用語は、カンナビノイド物質の1種であり、以下の式Iに示される構造式を有する。
式I
前記カンナビジオール、つまり式Iの化合物は、市販品(たとえば、Sigma社など
から購入)として購入するか、又は市販の原料を使用して、従来技術により合成すること
ができる。合成後、カラムクロマトグラフィー、液液抽出、分子蒸留又は結晶化によりさ
らに精製することができる。また、カンナビジオールは、産業用大麻から抽出することも
できる。
ナビジオール(CBD)と、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化リチウム、水酸化亜鉛、水酸化バリウム
、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ピコリン、エタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、リジン、アル
ギニン、オルニチン、コリン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイ
ン、ジエタノールアミン、プロカイン、N-ベンジルフェニルエチルアミン、N-メチル
グルカミンピペラジン、トリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタンなどで形成される塩
であってもよい。
、カンナビジオールと1つのC0~C6アルキルカルボン酸により形成されるモノエステ
ルであってもよく、カンナビジオールと2つの同一又は異なるC0~C6アルキルカルボ
ン酸により形成されるジエステルであってもよく、前記C0~C6アルキルカルボン酸は
、直鎖アルキルカルボン酸、分岐鎖アルキルカルボン酸、又はHCOOH、CH3COO
H、CH3CH2COOH、CH3(CH2)2COOH、CH3(CH2)3COOH
、CH3(CH2)4COOH、(CH3)2CHCOOH、(CH3)3CCOOH、
(CH3)2CHCH2COOH、(CH3)2CH(CH2)2COOH、(CH3)
2CH(CH3)CHCOOH、(CH3)3CCH2COOH、CH3CH2(CH3
)2CCOOHなどのシクロアルキルカルボン酸、シクロプロパンカルボン酸、シクロブ
タンカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸であってもよい。
病として知られており、主に子供や青年に発症するが、さまざまな年齢で発症することが
あり、主に自己免疫疾患であり、ほぼすべての糖尿病の5%を占める。発症は比較的速く
、体内のインスリンは絶対に不足し、ケトアシドーシスが起こりやすく、満足のいく効果
を得るためにはインスリン注射で治療しなければならず、そうしないと、生命を脅かすこ
とになる。
て知られており、主に35~50歳以降発症し、糖尿病患者の90%以上を占める。2型
糖尿病患者の体内ではインスリンを生成する能力は完全には失われておらず、一部の患者
は体内で過剰なインスリンを生成することさえあるが、インスリンの利用効果が悪く、こ
のため、患者のインスリンは相対的に不足しており、経口薬によってインスリンの利用効
率を向上させることができる。ただし、一部の患者は後期ではインスリン療法を必要とす
る。
低減及び/又は緩和することができる用量を指す。
緩和するために本発明の組成物を投与されている患者又は他の動物、特に哺乳動物、たと
えばヒト、イヌ、サル、ウシ、馬などである。
試験者の身体的状態を指す。
説明するためだけのものであり、順序を示すものではない。
本発明は、以下の技術的効果の1つ以上を達成させる。
(1)CBDは、哺乳動物(たとえば、マウスやヒト)の1型糖尿病と2型糖尿病を大
幅に抑制し、インスリン感受性を大幅に高めることができ、投与効果はメトホルミンを単
独に投与する場合よりも優れている。
(2)CBDとメトホルミンの併用は、STZや高脂肪食によって誘導される高脂血症
や高コレステロールを大幅に減少させ、インスリン分泌を増加させることができる。
(3)CBDは、メトホルミンによって引き起こされる下痢及び乳酸血症を大幅に抑制
することができる。
(4)CBDは、アドリアマイシンによって誘導される腎不全マウスの尿総タンパク質
を大幅に減少させることもできる。
以下の実施例は本発明を説明するために過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないと
理解するべきである。実施例については、具体的な条件が指定されていない場合は、通常
の条件又は製造業者が推奨する条件に従って行う。使用される試薬又は機器は、メーカー
が明記されていない場合、すべて市販品として入手し得る従来の製品である。
メトホルミン:アラジン社から購入(構造は前記の式Aと同じである)。
インスリン:中国農業大学病院から購入。
ストレプトゾトシン(STZ):アラジン社から購た。
C57雄マウス:チャールス・リバー社から購入。
ICR雌マウス:チャールス・リバー社から購入。
ICR雌マウス:チャールス・リバー社から購入。
昆明雄ラット:チャールス・リバー社から購入。
1)従来の1型糖尿病モデル誘導法(複数回低用量誘導法)
実験動物として、4~6週齢のC57雄マウスを用い、マウスを10~12h絶食させ
た後、ストレプトゾトシン(STZ)を50mg/kgで5日間連続して腹腔内注射し、
6日目と10日目のマウスの空腹時血糖値を検出し、誘導が成功したか否かを確認し、空
腹時血糖値が11.1mmol/Lを超える場合を誘導成功とした。次のステップ2)の
第2群~第6群に用いた。
2)実験の群分け及び投与
1群10匹で、マウスをランダムに6群に分けた。
第1群:空白対照群
通常の飼料を用いて飼育し、緩衝溶液を、100μl/匹の用量で、1日1回、5日間
連続して腹腔内注射した。
緩衝溶液は、pH 4.2の0.1mol/Lクエン酸緩衝溶液であり、吸引ろ過によ
り滅菌された。
第2群:糖尿病モデル群
通常の飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射した。
第3群:CBD予防群
通常の飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導1日目から、C
BDを1日1回、50mg/kgで強制経口投与した。
第4群:CBD治療群
通常の飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導が成功した後、
CBDを、1日1回、50mg/kgで強制経口投与した。
第5群:陽性医薬品対照群
通常の飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導が成功した後、
インスリンを、1日1回、0.2U/kgで注射した。
第6群:メトホルミン群
通常の飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導が成功した後、
メトホルミンを、1日1回、50mg/kgで強制経口投与した。
3)耐糖能試験(GTT)及びインスリン負荷試験(ITT)
上記各群のマウスの空腹時血糖値を3~4週間おきに検出し、投与1ヵ月後(モデルは
安定していた)、耐糖能試験(GTT)を行い、つまり、マウスを10h絶食させ、体重
(10μl/g)に応じて20%(w/w)グルコースを腹腔内注射し、注射前(0mi
n)のマウスの血糖値、及び注射15min、30min、60min、120min後
の血糖値をそれぞれ検出した。
GTTの1週間後、インスリン負荷試験(ITT)を行い、つまり、マウスを10h絶
食させ、インスリンを0.75U/kgで腹腔内注射し、注射前(0min)のマウスの
血糖値、及び注射15min、30min、60min、120min後の血糖値を検出
した。
4)実験結果
図1A、図1B及び図1Cにそれぞれ示す。
図1Aから分かるように、STZはマウスの糖尿病モデルを誘導でき、CBD予防群も
CBD治療群も、10日後から、STZによって引き起こされる血糖値の上昇を大幅に低
減できた。また、CBD予防群はCBD治療群よりも効果が高かった。
図1BのGTT結果から分かるように、CBDはマウスのグルコース調節を大幅に強化
できた。また、CBD予防群はCBD治療群よりも効果が高かった。
図1CのITT結果から分かるように、CBDは、マウス自身のインスリン感受性、自
分の血糖値調節を大幅に高め、1型糖尿病の症状を軽減できた。また、CBD予防群はC
BD治療群よりも効果が高かった。
また、メトホルミンは、1型糖尿病に作用がなく、臨床的には1型糖尿病の治療のため
の臨床薬として使用されていない。
1)2型糖尿病モデル誘導法(複数回低用量誘導法及び高脂肪食誘導法)
実験動物として、4~6週齢のC57雄マウスを用い、高脂肪飼料を用いて飼育し、マ
ウスを10~12h絶食させた後、ストレプトゾトシン(STZ)を50mg/kgで5
日間連続して腹腔内注射し、6日目と10日目のマウスの空腹時血糖値を検出し、誘導が
成功したか否かを確認し(空腹時血糖値が11.1mmol/Lを超える場合を誘導成功
とし、実験には、32日目に誘導が成功した)、6日目に血糖値が目標に達していない(
誘導失敗)のマウスについては、8日目にストレプトゾトシンを80mg/kgの用量で
腹腔内注射し、以下のステップ2)の第2群~第8群に用いた。
高脂肪飼料は、通常の飼料に60%の脂肪を添加してなるものである。
2)実験の群分け及び投与
1群10匹で、マウスをランダムに8群に分けた。
第1群:空白対照群
高脂肪飼料を用いて飼育し、緩衝溶液を、100μl/匹の用量で、1日1回、5日間
連続して腹腔内注射した。
緩衝溶液は、pH 4.2の0.1mol/Lクエン酸緩衝溶液であり、吸引ろ過によ
り滅菌された。
第2群:糖尿病モデル群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射した。
第3群:CBD予防群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導の1日目から、
CBDを、1日1回、50mg/kgで強制経口投与した。
第4群:CBD治療群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導が成功した後(
32日目)、毎日、CBDを強制経口投与した(50mg/kg)。
第5群:メトホルミン群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、32日目から、メト
ホルミンを、1日1回、50mg/kgで投与した。
第6群:メトホルミン+CBD群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、32日目から、毎日
、(メトホルミン50mg/kg+CBD 50mg/kg)を強制経口投与した。
第7群:メトホルミン+グリベンクラミド(Glibenclamide、略語Gli
)群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導が成功した後、
毎日、(メトホルミン50mg/kg+Gli 0.758mg/kg)を強制経口投与
した。
第8群:グリベンクラミド+CBD群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導が成功した後、
毎日、(Gli 0.758mg/kg+CBD 50mg/kg)を強制経口投与した
。
3)耐糖能試験(GTT)及びインスリン負荷試験(ITT)
投与1ヵ月後(2型糖尿病モデルが安定した後)、耐糖能試験(GTT)を行い、つま
り、マウスを10h絶食させ、体重(10μl/g)に応じて20%(w/w)グルコー
スを腹腔内注射し、注射前(0min)のマウスの血糖値、及び注射15min、30m
in、60min、120min後の血糖値を検出した。
投与1ヵ月後(モデルが安定した後)、インスリン負荷試験(ITT)を行い、つまり
、マウスを10h絶食させ、インスリンを0.75U/kgで腹腔内注射し、注射前(0
min)のマウスの血糖値、及び注射15min、30min、60min、120mi
n後の血糖値マウスの血糖値を検出た。
4)実験結果を図2A、図2B及び図2Cにそれぞれ示す。
図2Aの結果から分かるように、STZと高脂肪飼料は、マウスの血糖値の上昇を引き
起こし、CBDは、STZと高脂肪食によって誘導される血糖値の上昇を大幅に低減でき
た。
図2Bの耐糖能試験の結果から分かるように、CBDはSTZと高脂肪飼料によって誘
導される自体のブドウ糖調節性能を改善し、血糖値をよりよく制御できた。
図2Cのマウスインスリン負荷試験の結果から分かるように、CBDはマウス自体のイ
ンスリン感受性を改善し、マウスが自分の血糖をよりよく調節できるようにした。2型糖
尿病の症状を軽減させた。
図2A~図2Cから明らかなように、CBD・メトホルミン併用投与群(第6群)のマ
ウスの血糖値が他の群のそれよりも大幅に低く、この群のマウスの耐糖能とインスリン感
受性のいずれも大幅に向上した。
また、図2A~図2Cはすべて、CBD予防群がCBD治療群よりも効果が高いことを
示している。
CBDとメトホルミンの併用の効果を研究するために、発明者らは成体DB/DBマウ
ス(自然発症2型糖尿病マウス、南京大学モデル動物センターから購入)を購入し、1群
6匹で、ランダムに5群に分けた。
第1群は、何も処置されていない対照群である。
第2群は、CBD単独投与群(50mg/kg)である。
第3群は、メトホルミン低用量群(100mg/kg、ヒトの最低投与量を基準として
換算、マウスの投与量=9.1×ヒトの投与量)である。
第4群は、メトホルミン低用量(100mg/kg)とCBD(50mg/kg)の併
用投与群である。
第5群は、メトホルミン高用量群である(250mg/kg、ヒトの最高投与量を基準
として換算、マウスの投与量=9.1×ヒトの投与量)。
第3群と第5群はすべて治療群の陽性対照群であり、第3群はメトホルミン低用量群で
あり、第5群はメトホルミン高用量群であり、臨床的には、患者は最初に低用量メトホル
ミン治療を受け、その後、血糖値の変化に応じて、メトホルミンの用量を徐々に増加し、
ただし、最大用量を超えてはならず、本実施例の実験は、CBDとメトホルミンの併用の
効果が、低用量のメトホルミンと高用量のメトホルミンよりも優れていることを証明する
ためである。
以上の5群の投与経路は、すべて1日1回強制経口投与であった。
以上の各群について、投与4週間後、各群のマウスの血糖値を検出し、各群のマウスの
相対的な血糖値を図3に示す。
結果から明らかなように、投与中、CBD・メトホルミン併用投与群(第4群)のマウ
スは、血糖値が最も速く明らかに低下した。投与5週間後、CBD・メトホルミン併用投
与群のマウスの空腹時血糖は、メトホルミン単独投与群(第3群及び第5群)よりも有意
に低く、CBD単独投与群(第2群)よりも低かった。
結果から明らかなように、CBD及びとCBD・メトホルミン併用は、すべてDB/D
Bマウスの血糖値を低下させることができ、また、CBD・メトホルミン併用の方は効果
が高かった。
1)マウス下痢モデル誘導法(センナ葉を用いたマウス下痢誘導法)
実験動物として、4~6週齢のICR雌マウスを用い、マウスに飼料及び水を正常に摂
食させ、8%(w/w)センナ葉溶液を0.2ml/匹でマウスに経口強制投与し、1時
間半おきに、マウスの下痢指数を計6時間統計した。北京同仁堂薬店からセンナ葉(Fo
lium Sennae)を購入し、センナ葉8重量部と水92重量部を三角フラスコに
加え、10分間煮沸して、8%(w/w)のセンナ葉溶液を調製した。
2)実験の群分け及び投与
1群10匹で、マウスをランダムに7群に分けた。
第1群は、毎日、マウスに同じ量の水を投与した。
第2群は、毎日、マウスにメトホルミンを150mg/kgで投与した。
第3群は、毎日、マウスにCBDを50mg/kgで投与した。
第4群は、毎日、マウスに8%センナ葉溶液を投与した。
第5群は、毎日、マウスに8%センナ葉と150mg/kgメトホルミンの混合液を投
与した。
第6群は、毎日、マウスに8%センナ葉と50mg/kg CBDの混合液を投与した
。
第7群は、毎日、マウスに8%センナ葉と150mg/kgメトホルミンと50mg/
kg CBDの混合液を投与した。
3)検出及び統計の方法
毎日、強制経口投与後から、1時間半おきに、各マウスの下痢指数を統計し、合計4回
統計した(6時間ごとに1回)。
下痢指数=軟便率*軟便等級
ここで、
下痢率:この群の軟便のある動物の数/この群の動物の総数*100%;
軟便率:各匹の動物あたりの軟便の排便数/総排便数;
軟便等級:軟便の硬さを表し、軟便により濾紙に形成される汚れの大きさに従って等級
を決める。以下の表1に示す。
表1:軟便等級
図4A~図4Gにそれぞれ示す。
図4A~図4Gは、誘導の1日目から7日目までのマウスの下痢指数の結果である。図
4A~図4Gの各群のマウスの下痢指数の統計結果から、センナ葉はマウスの下痢を引き
起こし、メトホルミンはセンナ葉によって誘導される下痢を悪化させるのに対して、CB
Dは、センナ葉によって誘導される下痢、メトホルミンにより誘導・悪化したマウス下痢
を大幅に低減できた。
1)マウス乳酸アシドーシスモデルの誘導方法
実験動物として、4~6週齢のICR雄マウスを用い、3回誘導し、毎回、メトホルミ
ン(260mg/kg)を強制経口投与し、3回強制経口投与の時間間隔を12時間とし
た。
2)実験の群分け及び投与
実験では、1群5匹で、マウスをランダムに7群に分けた。
第1群:処置されていない対照群。
第2群:毎日、水を強制経口投与した。
第3群:CBDを、1日1回、50mg/kgで投与した。
第4群:1日目は、メトホルミンを朝晩それぞれ、260mg/kgで強制経口投与し
、翌朝にメトホルミンを260mg/kgで強制経口投与し、翌日の午後4時にサンプル
を収集した。
第5群:1日目は、メトホルミンを朝晩それぞれ、260mg/kgで強制経口投与し
、翌朝にメトホルミンを260mg/kgで強制経口投与し、ここで、メトホルミンを5
0mg/kg強制経口投与するとともに、CBDを50mg/kgで強制経口投与し、翌
日の午後4時にサンプルを収集した。
第6群:メトホルミンを1時間に1回、計4回、260mg/kgで尾静脈から注射し
、4回目の注射の1時間後、サンプルを採取した。
第7群:尾静脈注射の30分前に、CBDを50mg/kgで強制経口投与し、30分
後に、メトホルミンを1時間に1回、計4回、260mg/kgで尾静脈から注射し、4
回目の注射の1時間後、サンプルを収集した。
3)実験計画:処置前に、血液を採取して乳酸濃度を検出し、処置後、各群のマウスの
血液を採取して乳酸濃度を検出した。
4)実験結果を図5に示す。
結果から明らかなように、メトホルミンは、マウスの乳酸血症を誘導し、CBDは、メ
トホルミンによって誘導される血中乳酸の上昇を大幅に抑制できた。
血中脂質レベルの低下のレベルの研究
1)糖尿病モデル誘導法(複数回低用量誘導法)
実験動物として、4~6週齢の昆明雄ラットを用い、つまり、マウスを10~12h絶
食させた後、ストレプトゾトシン(STZ)を50mg/kgで5日間連続して腹腔内注
射し、6日目と10日目のマウスの空腹時血糖値を検出し、誘導が成功したか否かを確認
し、空腹時血糖値が11.1mmol/Lを超える場合を誘導成功とした。以下のステッ
プ3)の第2群~第5群に用いた。
2)高脂肪飼料誘導法
試験中、通常の飼料に60%の脂肪を加えた高脂肪飼料を用いてマウスを飼育し、第2
群~第5群のマウスは、すべて高脂肪飼料を用いて飼育した。
3)実験の群分け及び投与
1群10匹で、マウスをランダムに5群に分けた。
第1群:空白対照群
通常の飼料を用いて飼育し、緩衝溶液を、100μl/匹で、1日1回、5日間連続し
て腹腔内注射した。
緩衝溶液は、pH 4.2の0.1mol/Lクエン酸緩衝溶液であり、吸引ろ過によ
り滅菌された。
第2群:糖尿病モデル群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射した。
第3群:メトホルミン低用量群
高脂肪飼料を用いて飼育し、ストレプトゾトシンを腹腔内注射し、誘導の1日目から、
低用量メトホルミンを、1日1回、100mg/kgで強制経口投与した。
第4群:低用量メトホルミン+CBD群
低用量メトホルミンを、1日1回、100mg/kgで強制経口投与し、また、CBD
を、1日1回、50mg/kgで強制経口投与し、高脂肪飼料を給餌し、ストレプトゾト
シンを腹腔内注射し、誘導1日目から、低用量メトホルミン及びCBDを強制経口投与し
た。
第5群:メトホルミン高用量群
高脂肪飼料を、1日1回、250mg/kgで給餌し、ストレプトゾトシンを腹腔内注
射し、誘導1日目から、高用量メトホルミンを強制経口投与した。第5群を陽性対照治療
群とした。
4)検出方法
医薬品で治療してから2ヵ月後、マウスを殺して、心臓から採血し、血清を取り、血清
中のコレステロール、トリグリセリド、高密度コレステロール、低密度コレステロール、
及びインスリンのレベルをそれぞれ検出した。
5)実験結果
図6A~図6Eにそれぞれ示す。
図6A~図6Eから分かるように、CBDとメトホルミンの併用は、STZと高脂肪食
によって誘導される高脂血症と高コレステロールを大幅に低減でき、またインスリン分泌
を増加できた。また、図6Eに示すように、メトホルミンを単独で投与する場合は、イン
スリン分泌を増加できなかった。
総タンパク質レベルの有意な低下
腎臓損傷モデルを誘導する常法に従って、アドリアマイシンによって誘導される慢性腎
不全マウスモデルを構築した。CBDで14日間処置後、尿中の総タンパク質レベルを検
出した。具体的な方法は次のとおりである。
1)糖尿病性腎症モデル誘導法(複数回低用量誘導法)
実験動物として、4~6週齢の昆明雄ラットを用い、マウスを10~12h絶食させた
後、ストレプトゾトシン(STZ)を50mg/kgで5日間連続して腹腔内注射し、6
日目と10日目のマウスの空腹時血糖値を検出し、誘導が成功したか否かを確認し(空腹
時血糖値が11.1mmol/Lを超える場合を糖尿病の誘導成功とする)、糖尿病誘導
開始後の7日目に、腎症群のマウスにアドリアマイシンを10mg/kg尾静脈から注射
し、以下のステップ2)の第3群~第6群に用いた。
2)実験の群分け及び投与
1群10匹で、実験動物をランダムに6群に分けた。
第1群:生理食塩水を投与した対照群。
第2群:糖尿病群。
第3群:糖尿病+CBD群
CBDを、1日1回、50mg/kgで強制経口投与した。
第4群:糖尿病+アドリアマイシン群。
第5群:糖尿病+アドリアマイシン+CBD群
CBDを、1日1回、50mg/kgで強制経口投与した。
第6群:糖尿病+アドリアマイシン+メトホルミン群
メトホルミンを、1日1回、50mg/kgで強制経口投与した。
以上の第2群及び第3群は、慢性腎不全を誘導せず、糖尿病のみを誘導した場合の尿中
の総タンパク質の含有量を検出するためである。
3)検出方法
マウス糖尿病モデルの誘導が成功した後、アドリアマイシンをマウスの尾静脈から注射
し、腎症モデルを誘導し、腎症モデルの誘導の14日目にマウスの尿を採取し、尿総タン
パク質を検出した。
4)実験結果
図7に示す。
結果から明らかなように、CBDは、アドリアマイシンによって誘導される慢性腎不全
のマウスの尿総タンパク質レベルを大幅に低減できた。腎症は、糖尿病の合併症の1つで
あり、このことから、CBDが糖尿病により引き起こされる慢性腎不全を治療できること
がわかった。
有意な低下
臨床的には、糖尿病のボランティア3名:体重がそれぞれ約65と70kg程度、年齢
がそれぞれ47歳と52歳の男性2名、体重が約55kg、年齢が74歳の女性1名。
各患者は、300mg/日の経口CBD治療を受け、治療期間は8週間とし、空腹時血
糖は0、4、8週目で検出され、糖化ヘモグロビンは0、8週目で検出された。結果を図
8Aと図8Bにそれぞれ示す。
図8Aは、CBD治療を受けてから8週間後、3人の空腹時血糖値がすべて大幅に低下
したことを示している(ただし、正常範囲には達していない)。
図8Bは、CBD治療を受けてから8週間後、3人の糖化ヘモグロビンが大幅に改善し
たことを示している(ただし、正常範囲である4%~6%には達していない)。
べての教示に基づいてそれらの詳細に対して様々な修正や置換を行うことができ、これら
の変化はすべて本発明の特許範囲内であり、本発明の範囲全体は、添付の特許請求の範囲
及びその任意の均等物によって定められると理解するべきである。
Claims (7)
- 医薬品組成物の下記の障害又は症状を治療及び/又は予防する医薬品の調製における使
用であって、
前記障害又は症状は、2型糖尿病、メトホルミンによる副作用である下痢、又は、メト
ホルミンによる副作用である乳酸上昇であり、
前記医薬品組成物は、
カンナビジオールと、
1種又は複数種の血糖降下薬と、を含み、
任意的には、薬学的に許容される1種又は複数種の医薬品添加物をさらに含み、
前記血糖降下薬は、メトホルミン及び塩酸メトホルミンから選ばれる、
ことを特徴とする医薬品の調製における使用。 - 前記医薬品組成物は、カンナビジオール、1種又は複数種の血糖降下薬、及び1種又は
複数種の薬学的に許容される医薬品添加物からなる、請求項1に記載の医薬品の調製にお
ける使用。 - 前記カンナビジオールと血糖降下薬との重量比が、(10:1)~(1:50)、(1
0:1)~(1:30)、(10:1)~(1:20)、(10:1)~(1:10)、
(5:1)~(1:10)、(3:1)~(1:5)、(2:1)~(1:5)、(1:
1)~(1:5)、(1:1)~(1:3)、(1:1)~(1:2)、1:1、1:2
又は1:3である、請求項1~2のいずれか1項に記載の医薬品の調製における使用。 - 前記カンナビジオールの質量が、5~500mg、10~300mg、20~200m
g、50~150mg、50~100mg、100~300mg、100mg、200m
g、300mg、400mg又は500mgである、請求項3に記載の医薬品の調製にお
ける使用。 - 前記2型糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火傷、感染症
、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくとも1種の障
害又は症状を伴う、請求項4に記載の医薬品の調製における使用。 - カンナビジオールと1種又は複数種の血糖降下薬との併用の、以下から選択される障害又
は症状を治療及び/又は予防する医薬品のの調製における使用であって、
前記障害又は症状は、2型糖尿病、メトホルミンによる副作用である下痢、又は、メトホ
ルミンによる副作用である乳酸上昇であり、
前記血糖降下薬は、メトホルミン及び塩酸メトホルミンから選ばれる、医薬品の調製にお
ける使用。 - 前記2型糖尿病は、肝臓・腎臓機能不全、ケトアシドーシス、昏睡、重度の火傷、感染症
、外傷、白血球減少症、高脂血症、網膜障害又は慢性腎不全のうちの少なくとも1種の障
害又は症状を伴う、請求項6に記載の医薬品の調製における使用。
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