JP7352191B2 - 車両用ドアの開閉保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアの開閉保持装置に関する。
車両の跳ね上げフラップのための駆動装置の構成を開示した先行文献として、特許第6058697号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された駆動装置は、ハウジング管と保護管とを備える。ハウジング管と保護管とは、抜き差し可能な状態で軸方向に互いに対して移動可能である。ハウジング管により包囲された保護管、または、保護管により包囲されたハウジング管は、保護管またはハウジング管の径方向外周の管の外側面においてシールリングにより包囲される。シールリングにより、ハウジング管と保護管との間で形成された環状の隙間が、ハウジング管と保護管とが最大限に互いに向かって移動した格納状態において密閉される。
特許第6058697号公報
車両用ドアの開閉保持装置の伸縮ストロークは、車種などにより異なる。特許文献1に記載された駆動装置においては、シールリングは、保護管およびハウジング管のうちの内側に位置するハウジングの外側面に固定されている。そのため、伸縮ストロークに合わせて、内側に位置する保護管またはハウジング管であるハウジングの長さを変更する必要がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、内側に位置するハウジングの長さを維持しつつ異なる伸縮ストロークに対応することができる、車両用ドアの開閉保持装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく車両用ドアの開閉保持装置は、筒状の第1ハウジングと、筒状の第2ハウジングと、駆動源と、リニア駆動部と、シール部とを備える。第1ハウジングは、軸方向の一方側から他方側に向けて延在し、上記一方側に第1端部を有し、上記他方側に開口端を有し、上記軸方向における第1端部と開口端との間の位置にて外周側に突出した環状突部を有する。第2ハウジングは、第1ハウジングと同軸状に位置しつつ上記一方側に第2端部を有し、第2端部から第1ハウジングが出入可能に設けられている。駆動源は、第1ハウジングと第2ハウジングとが相対的に上記軸方向に移動するための駆動源である。リニア駆動部は、第1ハウジングおよび第2ハウジングの各々と同軸状に位置し、駆動源から供給される回転駆動力を上記軸方向の直線駆動力に変換する。シール部は、上記軸方向の一方側に位置する第1環状端部、上記軸方向の他方側に位置する第2環状端部、および、第1環状端部と第2環状端部との間に位置する弾性体部を有し、上記軸方向に伸縮可能に第1ハウジングの外周側において第1端部と環状突部との間に位置する。第1ハウジングの第1端部は、外周側に環状に突出している。第1ハウジングの環状突部の外周面は、第2ハウジングの第2端部の内周面と摺接可能に形成されている。シール部の第1環状端部は、第1ハウジングの第1端部と上記軸方向に当接している。シール部の第2環状端部は、第1ハウジングの環状突部および第2ハウジングの第2端部の少なくとも一方と上記軸方向に当接可能に形成されている。シール部の第2環状端部と第2ハウジングの第2端部とが上記軸方向に互いに当接している状態において、第2ハウジングの第2端部の内周と第1ハウジングの外周との間の環状の隙間が、シール部の第2環状端部によって塞がれている。
本発明の一形態においては、弾性体部は、らせん状ばねで構成されている。
本発明の一形態においては、蛇腹管で構成されている。
本発明の一形態においては、蛇腹管に、少なくとも1つの貫通孔が設けられている。
本発明の一形態においては、少なくとも1つの貫通孔は、車両用ドアが閉まった状態におけるシールド管の外周面のうちの下面側に設けられている。
本発明の一形態においては、少なくとも1つの貫通孔として3つ以上の貫通孔が設けられている。3つ以上の貫通孔は、蛇腹管の周方向に等間隔に配置されている。
本発明の一形態においては、少なくとも1つの貫通孔は、蛇腹管の曲折位置と重ならない位置に設けられている。
本発明の一形態においては、少なくとも1つの貫通孔は、防水透湿性を有する保護膜で覆われている。
本発明によれば、内側に位置するハウジングの長さを維持しつつ異なる伸縮ストロークに対応することができる。
本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置が取り付けられているバックドアの閉状態と開状態とを示す側面図である。 本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置が僅かに伸びた状態を示す平面図である。 図2の車両用ドアの開閉保持装置をIII-III線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置が縮んだ状態を示す断面図である。 図4に示す車両用ドアの開閉保持装置より伸縮ストロークを大きくした車両用ドアの開閉保持装置が縮んだ状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置が僅かに伸びた状態を示す平面図である。 図6の車両用ドアの開閉保持装置をVII-VII線矢印方向から見た断面図である。 本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置が縮んだ状態を示す断面図である。 図8に示す車両用ドアの開閉保持装置より伸縮ストロークを大きくした車両用ドアの開閉保持装置が縮んだ状態を示す断面図である。 本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置が備えるシール部の蛇腹管を蛇腹管の軸方向の下側から見た図である。 保護膜に覆われている貫通孔を有するシール部を、当該貫通孔を通過する断面から見た部分断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る車両用ドアの開閉保持装置について図を参照して説明する。以下の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。実施形態においては、車両用ドアとして、バックドアについて説明するが、車両用ドアは、バックドアに限られず、サイドドアまたはトップドアなどでもよい。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置が取り付けられているバックドアの閉状態と開状態とを示す側面図である。図2は、本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置が僅かに伸びた状態を示す平面図である。図3は、図2の車両用ドアの開閉保持装置をIII-III線矢印方向から見た断面図である。図4は、本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置が縮んだ状態を示す断面図である。図1においては、バックドアの開状態を2点鎖線で示している。図4においては、図3と同一の断面視にて示している。
図1に示すように、車両1の後部に、バックドア2が設けられている。バックドア2は、車両1の後部の上端部に位置する支点P0を中心として矢印Y方向に回動可能に設けられている。本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置100は、バックドア2の連結点P1および車両1の連結点P2の各々に連結されている。本実施形態においては、車両1の幅方向の両端に、車両用ドアの開閉保持装置100が1つずつ配置されている。
図1~図4に示すように、本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置100は、筒状の第1ハウジング110と筒状の第2ハウジング120と駆動源とシール部190とを備える。図3および図4に示すように、本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置100は、リニア駆動部と弾性体170とをさらに備える。
図2~図4に示すように、第1ハウジング110は、略円筒状の外形を有している。第1ハウジング110は、第1ハウジング110の軸方向の一方側から他方側に向けて延在している。
第1ハウジング110は、第1ハウジング110の軸方向の一方側に第1端部114を有する。第1ハウジング110の第1端部114は、外周側に環状に突出している。第1ハウジング110の軸方向から見て、第1端部114は円環状である。
第1ハウジング110は、第1ハウジング110の軸方向の他方側に開口端115を有する。開口端115は、第2ハウジング120の内側に位置している。
第1ハウジング110は、第1ハウジング110の軸方向における第1端部114と開口端115との間の位置にて外周側に突出した環状突部113を有する。環状突部113は、第1ハウジング110の軸方向において開口端115より第1端部114の近くに位置している。第1ハウジング110の軸方向から見て、環状突部113の外周面は、第1ハウジング110の中心軸上に中心を有する円形である。第1ハウジング110の環状突部113の外周面は、後述する第2ハウジング120の第2端部121の内周面と摺接可能に形成されている。
第1端部114の内側に、底部111が形成されている。底部111には、図1に示す車両1の連結点P2に設けられている球状部を、回動可能に保持するソケット112が設けられている。
図1~図4に示すように、第2ハウジング120は、略円筒状の外形を有している。図2~図4に示すように、第2ハウジング120は、第1ハウジング110と同軸状に位置しつつ第2ハウジング120の軸方向の一方側に第2端部121を有している。第2ハウジング120は、第2端部121から第1ハウジング110が出入可能に設けられている。すなわち、第2ハウジング120の直径は、第1ハウジング110の直径より僅かに大きい。第2ハウジング120の軸方向の他方側の端部は、駆動源と連結されている。
駆動源は、第1ハウジング110と第2ハウジング120とが相対的に第1ハウジング110および第2ハウジング120の軸方向に移動するための駆動源である。本実施の形態においては、駆動源は、モータ130である。
モータ130の第2ハウジング120側とは反対側に、底部131が形成されている。底部131には、図1に示すバックドア2の連結点P1に設けられている球状部を、回動可能に保持するソケット132が設けられている。
モータ130は、底部111側とは反対側に、第1ハウジング110と同軸状に位置する図示しないモータ軸を有する。モータ軸には、図示しない保持力調整機構が連結されている。保持力調整機構は、車両用ドアの開閉保持装置100がバックドア2の位置を保持するための保持力を、調整可能に設けられている。
リニア駆動部は、第1ハウジング110および第2ハウジング120の各々と同軸状に位置し、駆動源から供給される回転駆動力を第1ハウジング110および第2ハウジング120の軸方向の直線駆動力に変換する。本実施形態においては、リニア駆動部は、スピンドル140、および、第1ハウジング110の底部111に対して図示しない接続管を介して固定された図示しないスピンドルナットを含む。
図3および図4に示すように、スピンドル140は、第1ハウジング110および第2ハウジング120の各々と同軸状に位置している。スピンドル140の軸方向の他方の端部は、図示しないボール軸受によって回動可能に支持されている。スピンドル140は、保持力調整機構を介してモータ130に連結されており、モータ130によって回転駆動される。スピンドル140は、周面にスピンドルナットと螺合する雄ねじ部を有する。
弾性体170は、第1ハウジング110の内部および第2ハウジング120の内部に配置されている。弾性体170は、第1ハウジング110および第2ハウジング120を互いに離れる方向に付勢する。本実施形態においては、弾性体170は、圧縮コイルばねである。ただし、弾性体170は、圧縮コイルばねに限られず、円筒状のゴムでもよい。なお、弾性体170は、必ずしも設けられていなくてもよい。
図2~図4に示すように、シール部190は、シール部190の軸方向の一方側に位置する第1環状端部191、シール部190の軸方向の他方側に位置する第2環状端部193、および、シール部190の第1環状端部191と第2環状端部193との間に位置する弾性体部192を有している。本実施形態においては、弾性体部192は、らせん状ばねで構成されている。
シール部190は、シール部190の軸方向に伸縮可能に第1ハウジング110の外周側において第1端部114と環状突部113との間に位置する。シール部190は、第1ハウジング110と同軸状に位置している。第1端部114と環状突部113との間にシール部190を配置する際には、シール部190を弾性変形させて拡径した状態で、シール部190の内側を第1端部114または環状突部113が通過するように、シール部190に第1ハウジング110を挿入する。
本実施形態においては、第1環状端部191と第2環状端部193と弾性体部192とが、一体で構成されているが、第1環状端部191、第2環状端部193および弾性体部192の各々が別々の部材で構成されていてもよい。シール部190は、弾性を有する、樹脂またはゴムなどのエラストマで構成されている。
図2~図4に示すように、シール部190の第1環状端部191は、第1ハウジング110の第1端部114と第1ハウジング110の軸方向に当接している。シール部190の第1環状端部191と第1ハウジング110の第1端部114とは、常時、互いに接している。
シール部190の第2環状端部193は、第1ハウジング110の環状突部113および第2ハウジング120の第2端部121の少なくとも一方と第1ハウジング110の軸方向に当接可能に形成されている。
図2および図3に示すように、車両用ドアの開閉保持装置100が伸びている状態においては、シール部190の第2環状端部193は、第1ハウジング110の環状突部113とのみ第1ハウジング110の軸方向に当接しており、第2ハウジング120の第2端部121とは第1ハウジング110の軸方向に離間している。
図4に示すように、車両用ドアの開閉保持装置100が縮んだ状態においては、シール部190の第2環状端部193は、第1ハウジング110の環状突部113および第2ハウジング120の第2端部121の両方と第1ハウジング110の軸方向に当接している。
シール部190の第2環状端部193と第2ハウジング120の第2端部121とが第1ハウジング110の軸方向に互いに当接している状態において、第2ハウジング120の第2端部121の内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間は、シール部190の第2環状端部193によって塞がれている。これにより、第2ハウジング120の内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間は、第2ハウジング120の外側の空間から仕切られている。
よって、車両用ドアの開閉保持装置100の縮んだ状態において、第2ハウジング120の内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間に、水およびダストなどの異物が侵入することを抑制することができる。
上記の構成により、車両用ドアの開閉保持装置100は、図1に示すバックドア2の連結点P1と車両1の連結点P2との間で伸縮可能に設けられており、アクチュエータとしてバックドア2を開閉することができる。
具体的には、モータ130の駆動によりスピンドル140が回転することによって、スピンドル140と螺合しているスピンドルナットが、見かけ上、スピンドル140の軸方向に移動する。これにより、第1ハウジング110と第2ハウジング120とが軸方向に相対的に移動することによって、車両用ドアの開閉保持装置100が伸縮する。
車両用ドアの開閉保持装置100が最も伸びた状態になることにより、バックドア2が全開状態となる。車両用ドアの開閉保持装置100が最も縮んだ状態になることにより、バックドア2が全閉状態となる。
モータ130の駆動停止時には、弾性体170が第1ハウジング110および第2ハウジング120を互いに離れる方向に付勢していることにより、車両用ドアの開閉保持装置100の長さが維持される。よって、車両用ドアの開閉保持装置100は、バックドア2を全開状態と全閉状態との間の任意の位置で保持可能である。
車両用ドアの開閉保持装置の伸縮ストロークは、車種などにより異なる。図5は、図4に示す車両用ドアの開閉保持装置より伸縮ストロークを大きくした車両用ドアの開閉保持装置が縮んだ状態を示す断面図である。図5においては、図4と同一の断面視にて示している。
図5に示すように、図4に示す車両用ドアの開閉保持装置100より大きな伸縮ストロークを有する車両用ドアの開閉保持装置100aは、第1ハウジング110、および、第2ハウジング120より長い第2ハウジング120aを備えている。すなわち、内側に位置する第1ハウジング110の長さは維持されている。
車両用ドアの開閉保持装置100および車両用ドアの開閉保持装置100aの各々の縮んだ状態における全長が同一である場合、図5に示すように、第2ハウジング120aが第2ハウジング120より長い分だけ、シール部190が第1ハウジング110の軸方向に圧縮される。具体的には、シール部190の弾性体部192が、第1ハウジング110の軸方向に撓んで短くなる。
この状態においても、シール部190の第2環状端部193と第2ハウジング120aの第2端部121とが第1ハウジング110の軸方向に互いに当接しているため、第2ハウジング120aの第2端部121の内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間は、シール部190の第2環状端部193によって塞がれている。これにより、第2ハウジング120aの内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間は、第2ハウジング120aの外側の空間から仕切られている。
よって、車両用ドアの開閉保持装置100aの縮んだ状態において、第2ハウジング120aの内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間に、水およびダストなどの異物が侵入することを抑制することができる。
本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置100においては、第1ハウジング110と第2ハウジング120とシール部190を備える。シール部190は、シール部190の軸方向の一方側に位置する第1環状端部191、シール部190の軸方向の他方側に位置する第2環状端部193、および、第1環状端部191と第2環状端部193との間に位置する弾性体部192を有する。シール部190は、第1ハウジング110の軸方向に伸縮可能に第1ハウジング110の外周側において第1端部114と環状突部113との間に位置する。シール部190の第1環状端部191は、第1ハウジング110の第1端部114と第1ハウジング110の軸方向に当接している。シール部190の第2環状端部193は、第1ハウジング110の環状突部113および第2ハウジング120の第2端部121の少なくとも一方と第1ハウジング110の軸方向に当接可能に形成されている。シール部190の第2環状端部193と第2ハウジング120の第2端部121とが第1ハウジング110の軸方向に互いに当接している状態において、第2ハウジング120の第2端部121の内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間が、シール部190の第2環状端部193によって塞がれている。
これにより、内側に位置する第1ハウジング110の長さを維持しつつ異なる伸縮ストロークに対応することができる。具体的には、車両用ドアの開閉保持装置の想定される伸縮ストロークより大きなたわみ量を有する弾性体部192を含むシール部190を備えることにより、内側に位置する第1ハウジング110の長さを維持しつつ、車両用ドアの開閉保持装置100,100aの縮んだ状態において、第2ハウジング120,120aの内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間に、水およびダストなどの異物が侵入することを抑制することができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置について説明する。本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置は、シール部の構成のみ、本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置100と異なるため、本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図6は、本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置が僅かに伸びた状態を示す平面図である。図7は、図6の車両用ドアの開閉保持装置をVII-VII線矢印方向から見た断面図である。図8は、本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置が縮んだ状態を示す断面図である。図8においては、図7と同一の断面視にて示している。
図6~図8に示すように、本発明の実施形態1に係る車両用ドアの開閉保持装置200は、筒状の第1ハウジング110と筒状の第2ハウジング120と駆動源とリニア駆動部と弾性体170とシール部290とを備える。
シール部290は、シール部290の軸方向の一方側に位置する第1環状端部191、シール部290の軸方向の他方側に位置する第2環状端部193、および、シール部290の第1環状端部191と第2環状端部193との間に位置する弾性体部292を有している。本実施形態においては、弾性体部292は、蛇腹管で構成されている。
車両用ドアの開閉保持装置の伸縮ストロークは、車種などにより異なる。図9は、図8に示す車両用ドアの開閉保持装置より伸縮ストロークを大きくした車両用ドアの開閉保持装置が縮んだ状態を示す断面図である。図9においては、図8と同一の断面視にて示している。
図9に示すように、図8に示す車両用ドアの開閉保持装置200より大きな伸縮ストロークを有する車両用ドアの開閉保持装置200aは、第1ハウジング110、および、第2ハウジング120より長い第2ハウジング120aを備えている。すなわち、内側に位置する第1ハウジング110の長さは維持されている。
車両用ドアの開閉保持装置200および車両用ドアの開閉保持装置200aの各々の縮んだ状態における全長が同一である場合、図9に示すように、第2ハウジング120aが第2ハウジング120より長い分だけ、シール部290が第1ハウジング110の軸方向に圧縮される。具体的には、シール部290の弾性体部292が、第1ハウジング110の軸方向に撓んで短くなる。
この状態においても、シール部290の第2環状端部193と第2ハウジング120aの第2端部121とが第1ハウジング110の軸方向に互いに当接しているため、第2ハウジング120aの第2端部121の内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間は、シール部290の第2環状端部193によって塞がれている。これにより、第2ハウジング120aの内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間は、第2ハウジング120aの外側の空間から仕切られている。
よって、車両用ドアの開閉保持装置200aの縮んだ状態において、第2ハウジング120aの内周と第1ハウジング110の外周との間の環状の隙間に、水およびダストなどの異物が侵入することを抑制することができる。
図7および図8に示すように、本実施形態においては、蛇腹管に、少なくとも1つの貫通孔292hが設けられている。少なくとも1つの貫通孔292hは、車両用ドアが閉まった状態における蛇腹管の外周面のうちの下面側に設けられている。
少なくとも1つの貫通孔292hは、蛇腹管の曲折位置と重ならない位置に設けられている。具体的には、曲折位置とは、蛇腹管の山頂および谷底である。曲折位置と重ならない位置とは、蛇腹管の山頂と谷底との間の傾斜面である。少なくとも1つの貫通孔292hは、円形である。
図10は、本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置が備えるシール部の蛇腹管を蛇腹管の軸方向の下側から見た図である。本実施形態においては、少なくとも1つの貫通孔292hとして3つ以上の貫通孔292hが設けられている。図10に示すように、蛇腹管の軸方向の下側から見て、3つの貫通孔292hが、蛇腹管の周方向に等間隔に配置されている。
なお、貫通孔292hは、防水透湿性を有する保護膜で覆われていてもよい。図11は、保護膜に覆われている貫通孔を有するシール部を、当該貫通孔を通過する断面から見た部分断面図である。図11に示すように、少なくとも1つの貫通孔292hは、防水透湿性を有する保護膜293で覆われている。保護膜293は、たとえば、ゴアテックス(登録商標)で構成されている。ただし、保護膜293の材料は、ゴアテックス(登録商標)に限られず、防水透湿性を有する材料であればよい。
本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置200,200aにおいては、弾性体部292が蛇腹管で構成されていることにより、弾性体部292の内周と第1ハウジング110の外周との間に、水およびダストなどの異物が侵入することを抑制することができる。これにより、弾性体部292の伸縮性を維持することができる。
本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置200aにおいては、蛇腹管に、少なくとも1つの貫通孔292hが設けられている。これにより、車両用ドアの開閉保持装置200aの伸縮時に、蛇腹管の内側の空気が貫通孔292hを通じで出入りすることができるため、車両用ドアの開閉保持装置200aが縮む際に蛇腹管の内側の空気が第1環状端部191または第2環状端部193の内側から吹き出して異音がすることを抑制することができる。ただし、貫通孔292hは、必ずしも設けられていなくてもよい。
本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置200,200aにおいては、少なくとも1つの貫通孔292hは、車両用ドアが閉まった状態における蛇腹管の外周面のうちの下面側に設けられている。これにより、仮に、蛇腹管の内側に水が侵入した場合に、貫通孔292hを通じて水を効果的に排出することができる。ただし、貫通孔292hの位置は、車両用ドアが閉まった状態における蛇腹管の外周面のうちの下面側に限られない。
本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置200,200aにおいては、貫通孔292hは、蛇腹管の曲折位置と重ならない位置に設けられている。仮に、貫通孔292hが蛇腹管の曲折位置と重なる位置に設けられている場合、貫通孔292hの折れ曲がった角部から亀裂が発生し蛇腹管の耐久性が低下するおそれがある。貫通孔292hが蛇腹管の曲折位置と重ならない位置に設けられていることにより、亀裂の発生による蛇腹管の耐久性の低下を抑制することができる。ただし、貫通孔292hの位置は、蛇腹管の曲折位置と重ならない位置に限られない。
本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置200,200aにおいては、蛇腹管の軸方向の下側から見て、3つの貫通孔292hが、蛇腹管の周方向に等間隔に配置されている。これにより、シール部290の周方向の向きによらず、車両用ドアが閉まった状態におけるシール部290の外周面のうちの下面側に少なくとも1つの貫通孔292hを配置することができる。よって、シール部290の周方向の位置合わせを不要にすることができる。なお、蛇腹管の軸方向の下側から見たときの、貫通孔292hの数は、3つに限られず、3つ以上であればよい。
本発明の実施形態2に係る車両用ドアの開閉保持装置200,200aにおいては、貫通孔292hが保護膜293で覆われていることにより、貫通孔292hを通じて水およびダストなどの異物がシール部290の内側に侵入することを抑制することができる。また、保護膜293が透湿性を有していることにより、仮に、シール部290の内側に水が浸入した場合に、貫通孔292hおよび保護膜293を通じてシール部290の内側の水を水蒸気として排出することができる。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 バックドア、100,100a,200,200a 開閉保持装置、110 第1ハウジング、111,131 底部、112,132 ソケット、113 環状突部、114 第1端部、115 開口端、120,120a 第2ハウジング、121 第2端部、130 モータ、140 スピンドル、170 弾性体、190,290 シール部、191 第1環状端部、192,292 弾性体部、193 第2環状端部、292h 貫通孔、293 保護膜、P0 支点、P1,P2 連結点。

Claims (8)

  1. 軸方向の一方側から他方側に向けて延在し、前記一方側に第1端部を有し、前記他方側に開口端を有し、前記軸方向における前記第1端部と前記開口端との間の位置にて外周側に突出した環状突部を有する筒状の第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングと同軸状に位置しつつ前記一方側に第2端部を有し、該第2端部から前記第1ハウジングが出入可能に設けられた筒状の第2ハウジングと、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとが相対的に前記軸方向に移動するための駆動源と、
    前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングの各々と同軸状に位置し、前記駆動源から供給される回転駆動力を前記軸方向の直線駆動力に変換するリニア駆動部と、
    前記軸方向の一方側に位置する第1環状端部、前記軸方向の他方側に位置する第2環状端部、および、前記第1環状端部と前記第2環状端部との間に位置する弾性体部を有し、前記軸方向に伸縮可能に前記第1ハウジングの外周側において前記第1端部と前記環状突部との間に位置するシール部とを備え、
    前記第1ハウジングの前記第1端部は、外周側に環状に突出しており、
    前記第1ハウジングの前記環状突部の外周面は、前記第2ハウジングの前記第2端部の内周面と摺接可能に形成されており、
    前記シール部の前記第1環状端部は、前記第1ハウジングの前記第1端部と前記軸方向に当接しており、
    前記シール部の前記第2環状端部は、前記第1ハウジングの前記環状突部および前記第2ハウジングの前記第2端部の少なくとも一方と前記軸方向に当接可能に形成されており、
    前記シール部の前記第2環状端部と前記第2ハウジングの前記第2端部とが前記軸方向に互いに当接している状態において、前記第2ハウジングの前記第2端部の内周と前記第1ハウジングの外周との間の環状の隙間が、前記シール部の前記第2環状端部によって塞がれている、車両用ドアの開閉保持装置。
  2. 前記弾性体部は、らせん状ばねで構成されている、請求項1に記載の車両用ドアの開閉保持装置。
  3. 前記弾性体部は、蛇腹管で構成されている、請求項1に記載の車両用ドアの開閉保持装置。
  4. 前記蛇腹管に、少なくとも1つの貫通孔が設けられている、請求項3に記載の車両用ドアの開閉保持装置。
  5. 前記少なくとも1つの貫通孔は、前記車両用ドアが閉まった状態における前記蛇腹管の外周面のうちの下面側に設けられている、請求項4に記載の車両用ドアの開閉保持装置。
  6. 前記少なくとも1つの貫通孔として3つ以上の貫通孔が設けられており、
    前記3つ以上の貫通孔は、前記蛇腹管の周方向に等間隔に配置されている、請求項5に記載の車両用ドアの開閉保持装置。
  7. 前記少なくとも1つの貫通孔は、前記蛇腹管の曲折位置と重ならない位置に設けられている、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の車両用ドアの開閉保持装置。
  8. 前記少なくとも1つの貫通孔は、防水透湿性を有する保護膜で覆われている、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の車両用ドアの開閉保持装置。
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