JP7355644B2 - Pc鋼材の緊張力調整方法 - Google Patents
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ところで、PC構造物に圧縮力を付与するためのPC鋼材の緊張力には、PC構造物の種類およびPC鋼材の種類等により様々な大きさ(緊張荷重値)が存在することはいうまでもない。特に、小さな緊張力をPC鋼材に付与する場合、正確に緊張力をPC鋼材に付与する場合には、以下の課題が発生する。
くさび式定着具において、施工時に導入する緊張力が小さい場合にはくさび歯形の食い込みが浅いため、衝撃的な力に対して十分な定着性能を発揮できない可能性がある。
これに対して、低緊張力におけるくさび歯型の食い込みを深くするために、通常の張力(>低緊張力)で緊張した後に低緊張力にするために緊張材の伸び量を戻すためにくさびを外して伸び量を戻してしまうと、新たな位置において低張力で定着するために、結局はくさび歯型の食い込みが浅くなる。
緊張材を緊張機器により所定の引張力で引き込んでも,その緊張力をくさび式定着具に移行する過程で発生するくさびの食い込み量(セットロス)により緊張力が低減し、かつ、その食い込み量は緊張力、緊張材・定着具個体でもわずかに異なるために所定の引張力に調整することが難しい。
緊張材に導入された緊張力を開放(開放とは緊張力を0(ゼロ)に調整することであるため緊張力の開放とは緊張力の調整に含まれるものである)するためには緊張材の余長を残す必要があり、供用時に定着部分が長くなる。また、くさび式定着具で緊張力を開放するためにはくさびを外すためにさらに緊張して伸ばす必要があるが、導入済みの緊張力が大きい場合はくさびを動かすだけの伸び量を確保できないために緊張力の開放ができない。
緊張材に導入された緊張力を調整(開放を含む)するためには、通常は反力架台(チェア)を使用する必要があり、緊張時に対して油圧ジャッキに加えて反力架台も使用するために大きな作業空間が必要となる。
さらに、限定されるものではないが、上記<課題4>に関連して、上述した外ケーブル方式において外ケーブルの緊張力を調整する場合には外ケーブルを緊張・固定する定着部側に大きな作業空間が存在しないことが多く、反力架台および油圧ジャッキを設置することは現実的に不可能なことがある。
すなわち、本発明のある局面に係るPC鋼材の緊張力調整方法は、プレストレストPC構造物に圧縮力を付与しているPC鋼材の緊張力を調整する緊張力調整方法であって、前記PC鋼材の端部は略直方体形状のコンクリート製定着装置が備える定着具により定着され、前記コンクリート製定着装置は前記PC鋼材の長手方向における前記定着具が設けられた面の反対側の面に接続用PC鋼材が接続可能に構成され、前記コンクリート製定着装置に前記接続用PC鋼材を接続する接続ステップと、前記PC鋼材の長手方向における前記接続用PC鋼材が接続された側において、前記定着具と同じ緊張方向になるように中間定着具を前記PC鋼材に取り付ける取付ステップと、前記PC鋼材の長手方向における前記コンクリート製定着装置側から離隔する方向へ前記PC鋼材の挿通孔および前記接続用PC鋼材の挿通孔を備えた第一支圧板と油圧ジャッキと前記PC鋼材の挿通孔および前記接続用PC鋼材の挿通孔を備えた第二支圧板とをこの順に準備して、前記挿通孔に前記PC鋼材および前記接続用PC鋼材をそれぞれ挿通させるとともに前記第一支圧板の一方の面に前記中間定着具が対向し他の面に前記油圧ジャッキが対向し、前記第二支圧板の一方の面に前記油圧ジャッキが対向し他の面に前記接続用PC鋼材の定着部材が対向するように設置する設置ステップと、前記接続用PC鋼材を前記油圧ジャッキに連結するジャッキ連結ステップと、前記第二支圧板における前記油圧ジャッキの逆側において前記接続用PC鋼材を定着部材により定着させる接続PC定着ステップと、前記油圧ジャッキを用いて、前記中間定着具と前記定着具との間の前記PC鋼材の緊張力を十分に低下させる緊張力低下ステップと、前記中間定着具と前記定着具との間の緊張力が十分に低下した後に、前記中間定着具と前記定着具との間の任意の位置で前記PC鋼材を切断する切断ステップと、前記油圧ジャッキによる緊張力を開放して、前記PC鋼材の緊張力が開放された状態を実現する緊張力開放ステップと、前記接続用PC鋼材と前記中間定着具と前記第一支圧板と前記第二支圧板と前記油圧ジャッキとを取り外す取り外しステップと、を含む。
本発明の別の局面に係るPC鋼材の緊張力調整方法は、プレストレストPC構造物に圧縮力を付与しているPC鋼材の緊張力を調整する緊張力調整方法であって、前記PC鋼材の端部は略直方体形状のコンクリート製定着装置が備える定着具により定着され、前記コンクリート製定着装置は前記PC鋼材の長手方向における前記定着具が設けられた面の反対側の面に接続用PC鋼材が接続可能に構成され、前記定着具はリングナットを含み、前記リングナットにより前記PC鋼材の緊張力が保持され、前記コンクリート製定着装置に前記接続用PC鋼材を接続する接続ステップと、前記PC鋼材の長手方向における前記接続用PC鋼材が接続された側において、前記定着具と同じ緊張方向になるように中間定着具を前記PC鋼材に取り付ける取付ステップと、前記PC鋼材の長手方向における前記コンクリート製定着装置側から離隔する方向へ前記PC鋼材の挿通孔および前記接続用PC鋼材の挿通孔を備えた第一支圧板と油圧ジャッキと前記PC鋼材の挿通孔および前記接続用PC鋼材の挿通孔を備えた第二支圧板とをこの順に準備して、前記挿通孔に前記PC鋼材および前記接続用PC鋼材をそれぞれ挿通させるとともに前記第一支圧板の一方の面に前記中間定着具が対向し他の面に前記油圧ジャッキが対向し、前記第二支圧板の一方の面に前記油圧ジャッキが対向し他の面に前記接続用PC鋼材の定着部材が対向するように設置する設置ステップと、前記接続用PC鋼材を前記油圧ジャッキに連結するジャッキ連結ステップと、前記第二支圧板における前記油圧ジャッキの逆側において前記接続用PC鋼材を定着部材により定着させる接続PC定着ステップと、前記油圧ジャッキを用いて、前記中間定着具と前記定着具との間の前記PC鋼材の緊張力を前記リングナットが回転可能な状態まで低下させる緊張力低下ステップと、予め定められた緊張力まで前記PC鋼材の緊張力が減少するように、前記リングナットを緩めるリング緩めステップと、前記油圧ジャッキによる緊張力を開放して、前記PC鋼材の緊張力が減少された状態を実現する緊張力減少ステップと、前記接続用PC鋼材と前記中間定着具と前記第一支圧板と前記第二支圧板と前記油圧ジャッキとを取り外す取り外しステップと、を含む。
さらに好ましくは、前記設置ステップにおいて、ピストンが前記PC鋼材の緊張力の開放または減少に対応した状態に設定された前記油圧ジャッキが設置されるように構成することができる。
また、本発明におけるPC鋼材は、複数の鋼線から構成されるPC鋼線またはPC鋼より線であればよく、複数の鋼線の1本は、さらに細い複数の鋼線から構成されるより線であっても単一の鋼線であっても構わない。
発明が解決しようとする課題でも説明したように、本発明の適用が限定されるものではないが、本発明に係る緊張力調整方法は、プレストレストコンクリート構造の中でコンクリートに埋設されない(後付けの)外ケーブルを用いた外ケーブル方式に好ましく適用される。このような外ケーブルを緊張力調整の対象として、本発明に係るPC鋼材の張力調整方法の一例として第1の実施の形態を図3~図5に示す手順11~手順16で説明して、本発明に係るPC鋼材の張力調整方法の別の一例として第2の実施の形態を図8~図10に示す手順21~手順26で説明する。これらの2つの調整方法を説明する前に、第1の実施の形態に係るPC鋼材の緊張力調整方法が好ましく適用されて補強されるプレストレストPC橋について図1および図2を参照して、第2の実施の形態に係るPC鋼材の緊張力調整方法が好ましく適用されて補強されるプレストレストPC橋について図6および図7を参照して、それぞれ説明する。なお、(図3~図5に示すPC鋼材の緊張力調整方法が好ましく適用される一例を示す)図1および図2と、(図7~図10に示すPC鋼材の緊張力調整方法が好ましく適用される一例を示す)図6および図7とでは、図6および図7にはリングナット1300を備えるが図1および図2ではリングナット1300を備えない点、および、鋼管付きアンカープレート500の内径が異なる点が相違している。これらの相違点以外は基本的に図1および図2と図6および図7とでは同じ構成を備え、同じ構成には同じ符号を付して、同じ説明は繰り返していない。ここで、鋼管付きアンカープレート500は、鋼管510の端部に支圧板として機能するアンカープレート520(このアンカープレート520を単に支圧板520と記載する場合がある)を備えるものである。
上述した適用事例に対する、本実施の形態に係る緊張力調整方法について、上述した図1および図2ならびに図6および図7に、図3~図5ならびに図8~図10を加えて説明する。なお、以下においては、第1の実施の形態に係る張力調整方法を図3~図5に示す手順11~手順16で説明して、第2の実施の形態に係る張力調整方法を図8~図10に示す手順21~手順26で説明する。ここで、第1の実施の形態に係る張力調整方法は、PC構造物の供用時であってリングナットを使用しないでPC鋼材300の緊張力を開放する場合の緊張力調整方法(緊張力開放)であって、第2の実施の形態に係る張力調整方法は、PC構造物の供用時であってリングナットを使用してPC鋼材300の緊張力を減少または開放する場合の緊張力調整方法(緊張力開放を含む減少)である。
<図3:手順11:接続ステップ>
コンクリート製定着装置(定着部200)に接続用PC鋼材810を接続する。より詳しくは、予め埋設した埋設定着部800の接続カプラ808に接続用PC鋼材810を連結する。
<図3:手順12:取付ステップのための準備>
PC鋼材300の長手方向における接続用PC鋼材810が接続された側において、定着具と同じ緊張方向になるように中間定着具900をPC鋼材300に取り付けるために、中間定着具900を取付ける箇所のPC鋼材300の被覆材302を除去する。
被覆材302を除去されたPC鋼材300に中間定着具900を取り付ける。
PC鋼材300の長手方向におけるコンクリート製定着装置(定着部200)側から離隔する方向へPC鋼材300の挿通孔(たとえばU字形状)および接続用PC鋼材810(たとえばU字形状または円形状)の挿通孔を備えた第一支圧板910と油圧ジャッキ700とPC鋼材300の挿通孔(第一支圧板910と同じ形状)および接続用PC鋼材の挿通孔(第一支圧板910と同じ形状)を備えた第二支圧板920とをこの順に準備する。ここで、PC鋼材300はその両端が定着具等で保持された緊張状態であるために、この緊張状態のPC鋼材300の挿通孔とは、上述したように、たとえばU字形状の溝であることは本発明が属する技術分野において広く知られている。そして、挿通孔にPC鋼材300および接続用PC鋼材810をそれぞれ挿通させるとともに第一支圧板910の一方の面に中間定着具900が対向し他の面に油圧ジャッキ700が対向し、第二支圧板920の一方の面に油圧ジャッキ700が対向し他の面に接続用PC鋼材810の定着部材(ここでは定着ナット930)が対向するように設置する。この設置ステップにおいて、油圧ジャッキ700のピストンはPC鋼材300の緊張力の開放または減少に対応した状態に設定される。より詳しくは、油圧ジャッキ700のピストンは、図4における左側のPC鋼材300の緊張力の開放に必要な量だけ出しておく。このように油圧ジャッキ700のピストンを出しておく理由は、後述する手順16において、図面右側の緊張力が0になると、図面左側の緊張力をジャッキ700が受け持つことになるのでその分の伸び量を戻す必要があるために、この手順13において図面左側の緊張力の伸び量分だけピストンを事前に出している。
なお、設置ステップにおける処理の順序、および、設置ステップとジャッキ連結ステップと接続PC定着ステップとのステップ間の順序は、特に限定されるものではなく、緊張力低下ステップを実現できる順序であれば構わない。
油圧ジャッキ700を用いて、中間定着具900と定着具(スリーブ1100、ウェッジ1200、アンカープレート520)との間のPC鋼材300の緊張力を十分に低下させる。このとき、中間定着具900と定着具(スリーブ1100、ウェッジ1200、アンカープレート520)との間のPC鋼材300の緊張力が0になるように低下させる。より詳しくは、油圧ジャッキ700のピストンを出して中間定着具900と定着具(スリーブ1100、ウェッジ1200、アンカープレート520)との間のPC鋼材300の緊張力を0(ゼロ)にする。
中間定着具900と定着具(スリーブ1100、ウェッジ1200、アンカープレート520)との間の緊張力が十分に低下した後に(ここでは0(ゼロ)とする)、中間定着具900と定着具(スリーブ1100、ウェッジ1200、アンカープレート520)との間の任意の位置でPC鋼材300を切断する。
<図5:手順16:緊張力開放ステップ>
PC鋼材300を任意の位置で切断した後に、油圧ジャッキ700による緊張力を開放して、PC鋼材300の緊張力が開放された状態を実現する。この手順16において、PC鋼材300の緊張力が解放されて図面左側のPC鋼材300の伸び量が図面左側へ戻っていく。これに対応させるために、手順13において油圧ジャッキ700のピストンを事前に出している。
さらに、最後に、接続用PC鋼材810(定着ナット930を取り外し接続カプラ808から取り外す)と中間定着具900と第一支圧板910と第二支圧板920と油圧ジャッキ700とを取り外す(取り外しステップ)。
<図8:手順21:接続ステップ>
コンクリート製定着装置(定着部200)に接続用PC鋼材810を接続する。より詳しくは、予め埋設した埋設定着部800の接続カプラ808に接続用PC鋼材810を連結する。
<図8:手順22:取付ステップのための準備>
PC鋼材300の長手方向における接続用PC鋼材810が接続された側において、定着具と同じ緊張方向になるように中間定着具900をPC鋼材300に取り付けるために、中間定着具900を取付ける箇所のPC鋼材300の被覆材302を除去する。
被覆材302を除去されたPC鋼材300に中間定着具900を取り付ける。
PC鋼材300の長手方向におけるコンクリート製定着装置(定着部200)側から離隔する方向へPC鋼材300の挿通孔(たとえばU字形状)および接続用PC鋼材810(たとえばU字形状または円形状)の挿通孔を備えた第一支圧板910と油圧ジャッキ700とPC鋼材300の挿通孔(第一支圧板910と同じ形状)および接続用PC鋼材の挿通孔(第一支圧板910と同じ形状)を備えた第二支圧板920とをこの順に準備する。そして、挿通孔にPC鋼材300および接続用PC鋼材810をそれぞれ挿通させるとともに第一支圧板910の一方の面に中間定着具900が対向し他の面に油圧ジャッキ700が対向し、第二支圧板920の一方の面に油圧ジャッキ700が対向し他の面に接続用PC鋼材810の定着部材(ここでは定着ナット930)が対向するように設置する。この設置ステップにおいて、油圧ジャッキ700のピストンはPC鋼材300の緊張力の開放または減少に対応した状態に設定される。より詳しくは、油圧ジャッキ700のピストンは、上述した第1の実施の形態における手順13と同様に、(本実施の形態における手順26が対応する第1の実施の形態における手順16と同じく図面左側のPC鋼材300の伸び量が図面左側へ戻っていくために)図9における左側のPC鋼材300の緊張力の開放に必要な量だけ事前に出しておく。
なお、設置ステップにおける処理の順序、および、設置ステップとジャッキ連結ステップと接続PC定着ステップとのステップ間の順序は、特に限定されるものではなく、緊張力低下ステップを実現できる順序であれば構わない。
油圧ジャッキ700を用いて、中間定着具900と定着具(スリーブ1100、ウェッジ1200、アンカープレート520)との間のPC鋼材300の緊張力を十分に低下させる。このとき、中間定着具900と定着具(スリーブ1100、ウェッジ1200、アンカープレート520)との間のPC鋼材300の緊張力がリングナット1300が回転可能な状態まで低下させる。より詳しくは、油圧ジャッキ700のピストンを出して中間定着具900と定着具(スリーブ1100、ウェッジ1200、アンカープレート520)との間のPC鋼材300の緊張力を0(ゼロ)にしてリングナット1300を支圧板520よりわずかに浮かせて回せる状態にする。
予め定められた緊張力までPC鋼材300の緊張力が減少するように、支圧板520からわずかに浮いて回転可能な状態になったリングナット1300を緩める。より詳しくは、図10の手順25に示すように、リングナット1300をPC鋼材1300の緊張力調整に必要な量に応じて黒塗り矢示の方向へ移動させる。ここで、PC鋼材300の緊張力が0である状態を実現する場合(緊張力を完全に開放する場合)には、このリング緩めステップにおいてリングナット1300を緩めて取り外すようにしてもかまわない。
<図10:手順26:緊張力開放ステップ>
リングナット1300を回転させてPC鋼材1300の緊張力調整に必要な量に応じて黒塗り矢示の方向へリングナット1300を移動させた後に、油圧ジャッキ700による緊張力を開放して、PC鋼材300の緊張力が減少(開放を含む)された状態を実現する。
さらに、最後に、接続用PC鋼材810(定着ナット930を取り外し接続カプラ808から取り外す)と中間定着具900と第一支圧板910と第二支圧板920と油圧ジャッキ700とを取り外す(取り外しステップ)。
このようにして、本実施の形態に係る緊張力調整方法によると、プレストレスをコンクリート躯体に導入する新設PC構造物またはプレストレスがコンクリート躯体に既に導入された既設PC構造物において、作業空間(作業スペース)が狭くてもPC鋼材に付与されている緊張力を(0(ゼロ)に開放することを含めて減少させることを含めて)調整することのできる調整方法を提供することができる。
200、202 定着部(コンクリート製定着装置)
300 PC鋼材(緊張材、外ケーブル)
400 偏向部
500 鋼管付きアンカープレート
510 鋼管
520 アンカープレート(支圧板)
700 油圧ジャッキ
800 埋設定着部
900 中間定着具
1100 スリーブ
1200 ウェッジ
1300 リングナット
Claims (6)
- プレストレストPC構造物に圧縮力を付与しているPC鋼材の緊張力を調整する緊張力調整方法であって、
前記PC鋼材の端部は略直方体形状のコンクリート製定着装置が備える定着具により定着され、前記コンクリート製定着装置は前記PC鋼材の長手方向における前記定着具が設けられた面の反対側の面に接続用PC鋼材が接続可能に構成され、
前記コンクリート製定着装置に前記接続用PC鋼材を接続する接続ステップと、
前記PC鋼材の長手方向における前記接続用PC鋼材が接続された側において、前記定着具と同じ緊張方向になるように中間定着具を前記PC鋼材に取り付ける取付ステップと、
前記PC鋼材の長手方向における前記コンクリート製定着装置側から離隔する方向へ前記PC鋼材の挿通孔および前記接続用PC鋼材の挿通孔を備えた第一支圧板と油圧ジャッキと前記PC鋼材の挿通孔および前記接続用PC鋼材の挿通孔を備えた第二支圧板とをこの順に準備して、前記挿通孔に前記PC鋼材および前記接続用PC鋼材をそれぞれ挿通させるとともに前記第一支圧板の一方の面に前記中間定着具が対向し他の面に前記油圧ジャッキが対向し、前記第二支圧板の一方の面に前記油圧ジャッキが対向し他の面に前記接続用PC鋼材の定着部材が対向するように設置する設置ステップと、
前記接続用PC鋼材を前記油圧ジャッキに連結するジャッキ連結ステップと、
前記第二支圧板における前記油圧ジャッキの逆側において前記接続用PC鋼材を定着部材により定着させる接続PC定着ステップと、
前記油圧ジャッキを用いて、前記中間定着具と前記定着具との間の前記PC鋼材の緊張力を十分に低下させる緊張力低下ステップと、
前記中間定着具と前記定着具との間の緊張力が十分に低下した後に、前記中間定着具と前記定着具との間の任意の位置で前記PC鋼材を切断する切断ステップと、
前記油圧ジャッキによる緊張力を開放して、前記PC鋼材の緊張力が開放された状態を実現する緊張力開放ステップと、
前記接続用PC鋼材と前記中間定着具と前記第一支圧板と前記第二支圧板と前記油圧ジャッキとを取り外す取り外しステップと、を含む、緊張力調整方法。 - 前記緊張力低下ステップは、前記中間定着具と前記定着具との間の前記PC鋼材の緊張力が0になるように低下させる、請求項1に記載の緊張力調整方法。
- プレストレストPC構造物に圧縮力を付与しているPC鋼材の緊張力を調整する緊張力調整方法であって、
前記PC鋼材の端部は略直方体形状のコンクリート製定着装置が備える定着具により定着され、前記コンクリート製定着装置は前記PC鋼材の長手方向における前記定着具が設けられた面の反対側の面に接続用PC鋼材が接続可能に構成され、前記定着具はリングナットを含み、前記リングナットにより前記PC鋼材の緊張力が保持され、
前記コンクリート製定着装置に前記接続用PC鋼材を接続する接続ステップと、
前記PC鋼材の長手方向における前記接続用PC鋼材が接続された側において、前記定着具と同じ緊張方向になるように中間定着具を前記PC鋼材に取り付ける取付ステップと、
前記PC鋼材の長手方向における前記コンクリート製定着装置側から離隔する方向へ前記PC鋼材の挿通孔および前記接続用PC鋼材の挿通孔を備えた第一支圧板と油圧ジャッキと前記PC鋼材の挿通孔および前記接続用PC鋼材の挿通孔を備えた第二支圧板とをこの順に準備して、前記挿通孔に前記PC鋼材および前記接続用PC鋼材をそれぞれ挿通させるとともに前記第一支圧板の一方の面に前記中間定着具が対向し他の面に前記油圧ジャッキが対向し、前記第二支圧板の一方の面に前記油圧ジャッキが対向し他の面に前記接続用PC鋼材の定着部材が対向するように設置する設置ステップと、
前記接続用PC鋼材を前記油圧ジャッキに連結するジャッキ連結ステップと、
前記第二支圧板における前記油圧ジャッキの逆側において前記接続用PC鋼材を定着部材により定着させる接続PC定着ステップと、
前記油圧ジャッキを用いて、前記中間定着具と前記定着具との間の前記PC鋼材の緊張力を前記リングナットが回転可能な状態まで低下させる緊張力低下ステップと、
予め定められた緊張力まで前記PC鋼材の緊張力が減少するように、前記リングナットを緩めるリング緩めステップと、
前記油圧ジャッキによる緊張力を開放して、前記PC鋼材の緊張力が減少された状態を実現する緊張力減少ステップと、
前記接続用PC鋼材と前記中間定着具と前記第一支圧板と前記第二支圧板と前記油圧ジャッキとを取り外す取り外しステップと、を含む、緊張力調整方法。 - 前記緊張力減少ステップにおいて前記PC鋼材の緊張力が0である状態を実現する場合には、前記リング緩めステップにおいて前記リングナットを緩めて取り外す、請求項3に記載の緊張力調整方法。
- 前記設置ステップにおいて、ピストンが前記PC鋼材の緊張力の開放または減少に対応した状態に設定された前記油圧ジャッキが設置される、請求項1~請求項4のいずれかに記載の緊張力調整方法。
- 前記コンクリート製定着装置は、前記PC鋼材の長手方向における前記定着具が設けられた側に前記油圧ジャッキを設置するスペースを備えず、その反対側に前記油圧ジャッキを設置するスペースを備える、請求項1~請求項5のいずれかに記載の緊張力調整方法。
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