以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
以下の実施形態では、給湯装置10が、特許請求の範囲に記載の「ふろ機能装置」に対応し、水位センサ114が、特許請求の範囲に記載の「入浴センサ」に対応し、音声入出力部127または入力部122が、特許請求の範囲に記載の「人情報取得部」に対応する。給湯装置10は、ふろ関連機能とともに、台所の蛇口や、浴室のカラン等に対する給湯機能も実行する。
ただし、上記記載は、あくまで、特許請求の範囲の構成と実施形態の構成とを対応付けることを目的とするものであって、上記対応付けによって特許請求の範囲に記載の発明が実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る給湯システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置10と、サーバ50とを備え、ルータ20および外部通信網40を介して、携帯端末装置30により遠隔制御される。
給湯装置10は、給湯器11と、リモートコントローラ12、13を備えている。給湯器11は、ガスを燃料として湯を供給するガス給湯器である。給湯器11により生成された湯は、給湯口11aにそれぞれ接続された配管を介して、台所の蛇口や、浴槽、カラン等に供給される。給湯器11が、床暖房機能や、浴室暖房機能およびパネルヒータによる暖房機能を備える場合、これら機能を実現する機器に対して、給湯器11から湯が供給される。
リモートコントローラ12、13は、給湯器11に接続され、給湯装置10の各機能について種々の設定を行うために用いられる。リモートコントローラ12、13は、それぞれ、表示部121、131と、入力部122、132とを備える。操作者は、表示部121、131に表示された画面に従って入力部122、132を操作することにより、湯張りや給湯温度調節等について、任意の設定を行うことができる。リモートコントローラ12は、浴室に設置され、リモートコントローラ13は、キッチン等に設置される。
リモートコントローラ12、13には、音声を入出力するための音声窓12a、13aが設けられている。また、浴室リモコン12には、検出部12bが設けられ、この検出部12bの奥側に、人の動きを検出するための人感センサ126(図2参照)が配置されている、本実施形態1では、この人感センサ126として、焦電型赤外線センサが配置される。
以下、浴室に設置されるリモートコントローラ12を、「浴室リモコン12」と称し、キッチン等に設置されるリモートコントローラ13を、「台所リモコン13」と称する。
浴室リモコン12および台所リモコン13の入力部122、132には、運転ボタン122a、132aが含まれている。運転ボタン122a、132aは、給湯器11を運転オン状態と運転オフ状態とに切り替えるためのボタンである。
さらに、入力部122、132には、給湯温度を変更するためのボタンが含まれている。操作者は、このボタンを操作することにより、給湯の設定温度を変更することができる。この他、入力部122、132には、追い焚き機能や、足し湯、足し水、ふろ自動機能等を実行するためのボタン等、給湯器11の動作を制御するためのボタンが含まれている。
ルータ20は、建物内(ここでは、宅内H10)に存在する各機器を、外部通信網40を介してサーバ50に接続するための無線ルータである。ルータ20は、宅内H10の機器を外部通信網40に接続するための通信中継器である。
台所リモコン13は、無線通信により、ルータ20に接続される。また、携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、無線通信によりルータ20に接続されて、サーバ50と通信可能である。携帯端末装置30は、たとえば、携帯電話機である。この他、携帯端末装置30が、携帯型のタブレット端末等の他の携帯可能な端末装置であってもよい。外部通信網40は、たとえば、インターネットである。
外部通信網40には、給湯装置10に対する遠隔制御(遠隔操作および遠隔監視)を管理するためのサーバ50が接続されている。台所リモコン13は、ルータ20および外部通信網40を介して、サーバ50と通信を行う。携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、ルータ20および外部通信網40を介してサーバ50と通信を行う。また、携帯端末装置30が宅外にある場合、携帯端末装置30は、外部に設置されたルータ60または基地局70を介して外部通信網40に接続され、サーバ50と通信を行う。
台所リモコン13と携帯端末装置30には、給湯システム1のアプリケーションプログラムが、サーバ50からダウンロードされ、インストールされている。このアプリケーションプログラムに、サーバ50にアクセスするためのアドレス情報(たとえば、IPアドレス)が含まれている。台所リモコン13と携帯端末装置30は、このアドレス情報に基づいて、サーバ50にアクセスし、通信を行う。
台所リモコン13のアドレス情報は、初期設定の際に、サーバ50に送信され保持される。このとき同時に、台所リモコン13のID情報(識別情報)が、台所リモコン13からサーバ50に送信される。台所リモコン13のアドレス情報として、たとえば、台所リモコン13の無線通信部137(図2参照)に保持されたMAC(Media Access Control)アドレスが用いられる。台所リモコン13のアドレス情報として、台所リモコン13の無線通信部137のグローバルIPアドレスが用いられてもよい。台所リモコン13のID情報として、たとえば、台所リモコン13の無線通信部137のTHINGが用いられる。台所リモコン13のID情報として、台所リモコン13の無線通信部137のMACアドレスが用いられてもよい。
図1の構成において、操作者は、宅内H10と宅外の何れにおいても、携帯端末装置30を用いて、給湯装置10に対する遠隔制御を行うことができる。
すなわち、携帯端末装置30が宅内H10と宅外の何れにある場合も、操作者から携帯端末装置30に入力された設定要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。これを受けて、サーバ50は、設定要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10に対して、受信した設定要求を送信する。これにより、設定要求が、外部通信網40およびルータ20を介して、対応する給湯装置10の台所リモコン13に送信される。こうして、操作者が要求する内容の設定が、遠隔操作により、給湯装置10に適用される。
また、給湯装置10の状態情報が、所定周期で随時、台所リモコン13からルータ20を介してサーバ50に送信される。状態情報は、現在の給湯装置10の設定状態および動作状態を示す情報である。状態情報には、図2に示す人感センサ126の検出結果が含まれる。また、水位センサ114の検出結果に基づいて給湯器11、浴室リモコン12または台所リモコン13の制御部が、浴槽内に人がいることを検知する場合、この検知結果が、随時、サーバ50に送信される。この検知結果に代えて、水位センサ114の検出結果がそのままサーバ50に送信されてもよい。また、これらの情報が、状態情報に含まれてサーバ50に送信されてもよい。
サーバ50は、台所リモコン13から受信した情報(状態情報、入浴の検知結果等)を、給湯装置10ごとに管理する。具体的には、サーバ50は、受信した情報を、送信元の給湯装置10(台所リモコン13)のID情報に対応付けて、記憶部502(図2参照)に随時記憶させる。記憶部502に記憶される各給湯装置10の情報は、当該給湯装置10から情報を受信するごとに更新される。
操作者から携帯端末装置30に入力された遠隔監視の閲覧要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。給湯システム1のアプリケーションプログラムが携帯端末装置30において起動されたことに応じて、所定の閲覧要求がサーバ50に送信されてもよい。これを受けて、サーバ50は、閲覧要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10のうち、閲覧要求により指定された給湯装置10の情報を、当該携帯端末装置30に送信する。これにより、給湯装置10の状態が、携帯端末装置30において出力される。こうして、操作者は、給湯装置10の状態を、宅内H10および宅外の両方において確認できる。
図2は、給湯システム1を構成する各機器の回路ブロックを示す図である。
給湯器11は、制御部111と、記憶部112と、通信部113と、水位センサ114と、を備える。制御部111は、マイクロコンピュータを備え、記憶部112に記憶されたプログラムに従って給湯器11内の各部の制御を行う。記憶部112は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部113は、制御部111からの制御に従って、浴室リモコン12および台所リモコン13と通信を行う。
水位センサ114は、後述のように、給湯器11内の管路に配置され、当該管路内の水圧に基づいて浴槽内の水位を検出する。制御部111は、水位センサ114の検出結果に基づいて、浴室内の水位を検知する。また、制御部111は、この水位の検知結果の変動によって、浴槽に対する人の入退(入浴/退浴)を検知できる。この場合、この検知結果は、随時、浴室リモコン12の制御部123および台所リモコン13の制御部133に送信され、これら制御部によって共有される。また、この検知結果は、随時、サーバ50に送信される。
浴槽に対する人の入退は、水位センサ114の検知結果に基づいて、浴室リモコン12の制御部123または台所リモコン13の制御部133において検知されてもよい。この場合、水位センサ114の検出結果は、随時、浴室リモコン12の制御部123または台所リモコン13の制御部133に送信される。この場合も、浴槽に対する人の入退の検知結果が、各制御部において共有される。さらに、この検知結果は、随時、サーバ50に送信される。
図3は、給湯器11と浴槽2との間の接続形態を模式的に示す図である。
図3に示すように、給湯器11は、図2に示した構成の他、給湯部210と、追い焚き部220と、バイパス部230とを備える。
給湯部210は、給水管路211と、給湯熱交換器212と、給湯管路213と、給湯燃焼器214と、給気ファン215とを含む。給水管路211は、水道管と給湯熱交換器212とに繋がり、給湯管路213は、給湯熱交換器212と浴室水栓3および外部水栓4とに繋がる。給湯燃焼器214には、ガス電磁弁216により開閉される給湯ガス管路217を通じてガス(燃料ガス)が供給される。給湯燃焼器214は、ガスを燃料として燃焼する。給気ファン215は、給湯燃焼器214に燃焼用の空気を供給する。
追い焚き部220は、図2に示した水位センサ114の他、戻り管路221と、ふろ熱交換器222と、往き管路223と、ふろ燃焼器224と、循環ポンプ225とを含む。戻り管路221は、浴槽2の循環アダプタ2aとふろ熱交換器222とに繋がり、往き管路223は、ふろ熱交換器222と循環アダプタ2aとに繋がる。
ふろ燃焼器224には、ガス電磁弁226により開閉されるふろガス管路227を通じてガス(燃料ガス)が供給される。ふろ燃焼器224は、ガスを燃料として燃焼する。給気ファン215が給湯部210と追い焚き部220との間で共用され、給気ファン215からふろ燃焼器224に燃焼用の空気が供給される。戻り管路221に、循環ポンプ225および水位センサ114が配置される。水位センサ114は、戻り管路221内の水圧に基づいて浴槽2内の水位を検出する。
バイパス部230は、バイパス管路231と、給湯電磁弁232とを含む。バイパス管路231は、給湯管路213と戻り管路221とに繋がる。給湯電磁弁232は、バイパス管路231を開閉する。
制御部111は、給湯部210の給湯燃焼器214、給気ファン215およびガス電磁弁216、追い焚き部220のふろ燃焼器224、循環ポンプ225、水位センサ114およびガス電磁弁226、バイパス部230の給湯電磁弁232などを制御する。
浴室水栓3または外部水栓4が開かれると、給湯機能が実行される。水道管からの水が給水管路211を通じて給湯熱交換器212に導入されるとともに、給湯燃焼器214が燃焼して給湯熱交換器212が加熱される。給湯熱交換器212に導入された水が加熱されて湯となり、湯が給湯管路213を通じて浴室水栓3または外部水栓4に供給される。浴室水栓3または外部水栓4が閉じられると、水道管から給水管路211への給水が停止するとともに給湯燃焼器214の燃焼が停止する。
また、浴室リモコン12または台所リモコン13から浴槽2への湯張りの指令を受けると、制御部111は、湯張り機能(ふろ自動機能)を実行する。この場合、給湯電磁弁232が開放されるとともに、水道管からの水が給水管路211を通じて給湯熱交換器212に導入され、給湯熱交換器212で加熱される。そして、給湯熱交換器212からの湯が給湯管路213およびバイパス管路231を通じて戻り管路221に導入される。
戻り管路221に導入された湯の一部は、戻り管路221を循環アダプタ2a側へと流れ、循環アダプタ2aから浴槽2内に注がれる。戻り管路221に導入された湯の残りは、戻り管路221をふろ熱交換器222側へと流れ、さらにふろ熱交換器222および往き管路223を流れて循環アダプタ2aから浴槽2内に注がれる。
給湯が行われて浴槽2内に湯が溜められると、戻り管路221、ふろ熱交換器222および往き管路223が水で満たされた状態となる。これにより、水位センサ114での浴槽2内の水位検出が可能となる。浴槽2内の水位が予め設定された水位に到達したことが水位センサ114により検出されると、給湯電磁弁232が閉じられ、水道管から給水管路211への給水が停止するとともに給湯燃焼器214の燃焼が停止する。
なお、湯が張られた浴槽2内に人が入ると浴槽2内の水位が上昇する。また、浴槽2内から人が出ると水位が下降する。この浴槽2内への人出入りに基づく水位変動を、水位センサ114によって検出することができる。これにより、上記のように、浴槽2に対する人の入退が検知される。
また、追い焚き機能の実行時には、循環ポンプ225が作動するとともにふろ燃焼器224が燃焼する。浴槽2内の湯が、戻り管路221、ふろ熱交換器222および往き管路223からなる循環路と浴槽2との間で循環し、その間にふろ熱交換器222で加熱される。これにより、浴槽2内の湯温が上昇する。浴槽2内の湯温が予め設定された上限温度よりも高くなると、循環ポンプ225が停止するとともにふろ燃焼器224の燃焼が停止する。
足し湯機能では、湯張り機能(ふろ自動機能)と同様の制御により、所定量の湯が浴槽2に注入される。
また、足し水機能の実行時には、給湯燃焼器214およびふろ燃焼器224を停止させた状態で、湯張り機能(ふろ自動機能)と同様の制御が実行され、所定量の湯が浴槽2に注入される。
図2に戻り、浴室リモコン12は、上述の表示部121および入力部122の他、制御部123と、記憶部124と、通信部125と、人感センサ126と、音声入出力部127とを備える。表示部121は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部122は、温度設定ボタン等の各種操作ボタンを備える。表示部121が、タッチパネルであってもよい。
制御部123は、マイクロコンピュータを備え、記憶部124に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部124は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部125は、制御部123からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。
人感センサ126は、浴室内における人の動きを検出する。人感センサ126は、たとえば、赤外線を用いた焦電センサである。人感センサ126の検出範囲は、浴室内の洗い場と浴槽をカバーする範囲に設定される。
制御部123は、人感センサ126の出力に基づいて、浴室に対する人の入退を検出する。制御部123は、人の入退の検出結果を、随時、給湯器11および台所リモコン13に送信する。浴室に対する人の入退の検出が、給湯器11の制御部111または台所リモコン13の制御部133で行われてもよい。この場合、人感センサ126の検出結果が、随時、給湯器11の制御部111または台所リモコン13の制御部133に送信され、共有される。人の入退の検出結果は、随時、台所リモコン13からサーバ50に送信され、共有される。
音声入出力部127は、スピーカやマイク等の音声を入出力する手段を備える。音声入出力部127は、制御部123からの制御に応じて、図1の音声窓12aを介して、音声の入出力を行う。
台所リモコン13は、上述の表示部131および入力部132の他、制御部133と、記憶部134と、通信部135と、音声入出力部136とを備える。表示部131は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部132は、各種操作ボタンを備える。表示部131が、タッチパネルであってもよい。制御部133は、マイクロコンピュータを備え、記憶部134に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部134は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部135は、制御部133からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。
音声入出力部136は、スピーカやマイク等の音声を入出力する手段を備える。音声入出力部136は、制御部133からの制御に応じて、図1の音声窓13aを介して、音声の入出力を行う。
さらに、台所リモコン13は、無線通信部137を備える。ここで、無線通信部137は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部137(無線通信モジュール)には、宅内H10に設定されたLAN(Local Area Network)上の機器を特定するためのIPアドレスが割り振られている。また、無線通信部137は、上述のMACアドレスを保持している。
携帯端末装置30は、表示部301と、入力部302と、制御部303と、記憶部304と、無線通信部305とを備える。表示部301は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部132は、各種操作ボタンと、表示部301に積層されたタッチパネルとを備える。
制御部303は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路を備え、記憶部304に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部304は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。携帯端末装置30が宅内で用いられる場合、無線通信部305は、制御部303からの制御に従って、ルータ20と通信を行う。携帯端末装置30が宅外で用いられる場合、無線通信部305は、宅外のルータ60や基地局70と通信を行う。無線通信部305は、ルータ20、60や基地局70との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部305にもIPアドレスが割り振られている。また、無線通信部305は、上述のMACアドレスを保持している。この他、携帯端末装置30は、音声を出力するための音声入出力部306を備えている。
サーバ50は、制御部501と、記憶部502と、通信部503を備える。制御部501は、CPU等の演算処理回路を備え、記憶部502に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部502は、メモリおよびハードディスクを備え、所定の制御プログラムおよびデータベースを記憶する。通信部503は、制御部501からの制御に従って、所定の制御を行う。
上記構成では、予め、給湯装置10に対して遠隔制御を行うことが可能な携帯端末装置30が、給湯装置10に対応付けて、サーバ50に登録される。すなわち、予め、給湯装置10と携帯端末装置30とがペアリングされ、ペアリングを示す情報(ペアリング情報)が、サーバ50において管理される。具体的には、給湯装置10のID情報と携帯端末装置30のID情報およびアドレス情報とが互いに対応づけられて、ペアリング情報が構成される。このようなペアリングは、たとえば、給湯装置10が設置された宅内H10に設置された台所リモコン13を介して行われる。これにより、悪意の第三者によって不当に、携帯端末装置30と給湯装置10とがペアリングされる可能性が減少する。
携帯端末装置30において給湯システム1のアプリケーションプログラムが起動されると、携帯端末装置30の制御部303がサーバ50から給湯装置10の状態を示す情報を取得する。この情報には、当該給湯装置10の設定情報(給湯温度やふろ温度、ふろ湯量等)の情報の他、浴室リモコン12で検出された浴室に対する人の入退に関する情報や、給湯器11で検出された浴槽2に対する人の入退に関する情報が含まれる。
携帯端末装置30の制御部303は、サーバ50から受信した情報に基づいて、図4(a)、(b)に示すホーム画面600を表示部301に表示させる。
図4(a)、(b)に示すように、ホーム画面600は、領域610、620、630に区分されている。領域610には、名称表示部611と、給湯温度表示部612と、風呂温度表示部613と、風呂湯量表示部614と、浴槽画像615と、入浴時間表示部616と、が含まれている。
名称表示部611には、遠隔監視が適用される給湯装置10の名称が表示される。名称表示部611の表示には、ペアリングの際に設定された給湯装置10の名称が用いられる。給湯温度表示部612、風呂温度表示部613および風呂湯量表示部614には、それぞれ、随時、サーバ50から携帯端末装置30が受信した情報に基づいて、現在の給湯温度、風呂温度および風呂湯量の設定状態が示される。
浴槽画像615には、現在の風呂湯量の設定状態が浴槽に貯められる水の画像として表示される。水位センサ114からの出力により浴槽に人が入浴中であることが検知されている場合、そのことを示す情報が、随時、サーバ50から携帯端末装置30に送信される。この場合、図4(a)のように、浴槽画像615に、人が浴槽に入浴していることを示す画像M1が付加される。入浴時間表示部616には、浴槽に対する現在の入浴時間が表示される。
なお、浴室に人がいることが人感センサ126により検知され、且つ、入浴中であることが水位センサ114により検知されていない場合、画像M1に代えて、浴槽の外に人がいることを示す画像が領域610に含まれる。また、人感センサ126の検出結果に基づいて浴室から人が退出したことが検出されると、図4(b)に示すように、人を示す画像が領域610から消去される。
領域620には、所定の設定等を行うためのボタン621~624が表示される。ボタン621~624は、それぞれ、追い焚き機能の設定、風呂自動機能の設定、風呂洗浄機能の設定および入浴タイマーの設定のためのボタンである。領域630には、遠隔操作の対象となる機能を切り替えるための4つのボタンが表示される。
携帯端末装置30の使用者は、ホーム画面600を参照することにより、給湯装置10の状況を確認できる。すなわち、使用者は、自宅に居る人の風呂の使用状況を種々確認することができる。これにより、使用者は、宅外および宅内の何れにいる場合にも、ふろの使用状況を的確に把握できる。
ところで、上記のように人の動きを検知する人感センサ126を用いて浴室に対する人の入退を検知する構成では、たとえば、当該人感センサ126によって所定時間以上動きが検出されなかった場合に、浴室から人が退室したとの判定がなされ得る。
しかしながら、浴室に入室した人が浴槽2内の湯に漬かっている場合、人は、浴槽内でくつろいだ状態にあり、殆ど動作を行わないことが多い。このため、人の退出を判定するための所定時間が短いと、人が浴槽2の湯に漬かってにも拘わらず、人が浴室から退室したと誤判定されることが起こり得る。他方、この誤判定を回避するために、上記の所定時間を長く設定すると、既に浴室から退室したにも拘わらず、当該所定時間が経過するまでは、未だ人が退室していないと誤判定されてしまう。
このように、人感センサ126を用いる構成では、浴室に対する人の入退を精度良く判別することが困難である。このため、図4(a)、(b)に示したホーム画面600に対して、人の入退の状況を精度良く反映できないことが起こり得る。この場合、携帯端末装置30の使用者は、宅外から宅内に居る人の入浴状況を、適正に見守ることができないこととなってしまう。
そこで、本実施形態1では、人感センサ126を用いつつ、浴室からの人の退室をより精度良く判定するための制御が行われる。以下、この制御について説明する。
図5は、浴室に対する人の入退の判定を浴室リモコン12の制御部123が行う場合のフローチャートである。
浴室リモコン12の制御部123は、人感センサ126の検出結果に基づいて浴室に対する人の入室を検知すると(S101:YES)、さらに、給湯器11の水位センサ114の検出結果に基づいて、当該人が浴槽2に入浴中であるか否かを判定する(S102)。ここで、入浴中である場合(S102:YES)、制御部123は、内蔵するダウンカウント方式のタイマーに第1時間TM1を設定して、当該タイマーを開始させる(S103)。第1時間TM1は、たとえば、5分程度に設定される。
制御部123は、その後、人感センサ126によって人の検知がなされないまま、すなわち、人の動きが検知されないまま(S105:NO)、タイマーのカウント値がゼロとなって第1時間TM1が経過すると(S104:YES)、浴室から人が退出したとの判定を確定させる(S106)。これに応じて、制御部123は、人が浴室から退出したことを示す通知を、台所リモコン13を介してサーバ50に送信する。
他方、タイマーのカウント値がゼロとなって第1時間TM1が経過する前に(S104:NO)、人感センサ126によって人が検知されると(S105:YES)、制御部123は、タイマーをリセットして(S107)、再度、水位センサ114の検出結果に基づき浴室内の人が入浴中であるか否かを判定する(S102)。浴室内の人が未だ入浴中である場合(S102:YES)、制御部123は、上記と同様の制御を実行する。
その後、浴室内の人が浴槽2から退出すると(S102:NO)、制御部123は、内蔵するダウンカウント方式のタイマーに第2時間TM2を設定して、当該タイマーを開始させる(S108)。第2時間TM2は、第1時間TM1よりも短く設定される。たとえば、第2時間TM2は、1分程度に設定される。
制御部123は、その後、人感センサ126によって人の検知がなされないまま、すなわち、人の動きが検知されないまま(S110:NO)、タイマーのカウント値がゼロとなって第2時間TM2が経過すると(S109:YES)、浴室から人が退出したとの判定を確定させる(S106)。これに応じて、制御部123は、人が浴室から退出したことを示す通知を、台所リモコン13を介してサーバ50に送信する。
他方、タイマーのカウント値がゼロとなって第2時間TM2が経過する前に(S109:NO)、人感センサ126によって人が検知されると(S110:YES)、制御部123は、タイマーをリセットして(S111)、再度、水位センサ114の検出結果に基づき浴室内の人が入浴中であるか否かを判定する(S102)。浴室内の人が未だ退浴中である場合(S102:NO)、制御部123は、上記と同様の制御を実行する。
上記のように、図5のフローチャートでは、浴室内の人が入浴中である場合は、人の退出を監視するための所定時間が第1時間TM1(たとえば、5分)に設定され、浴室内の人が入浴中でない場合(退浴中である場合)は、人の退出を監視するための所定時間が第2時間TM2(たとえば、1分)に設定される。このように、人の動きが生じにくい入浴中には、より長い第1時間TM1(たとえば5分)が退室監視のための所定時間に設定されるため、入浴中に人がくつろいで人の動きがないために、当該人が退室したと誤判定されることが抑制される。
また、退浴中には、より短い第2時間TM2(たとえば1分)が退室監視のための所定時間に設定されるため、人が浴室から退室したにも拘わらず、未だ退室していないと誤判定される期間が抑制される。よって、本実施形態1に係る給湯装置10によれば、人の動きを検知する人感センサ126を用いながら、浴室に対する人の入退をより精度良く判別できる。
なお、図5のフローチャートでは、浴室に対する人の入退の判別が、給湯装置10側の浴室リモコン12において行われたが、この判定がサーバ50において行われてもよい。この場合、サーバ50の制御部501は、台所リモコン13から随時受信する、人感センサ126の検知結果と、浴槽2に対する人の入退に関する検出結果とに基づいて、浴室に対する人の入退の判別を行う。
図6は、浴室に対する人の入退の判定をサーバ50の制御部501が行う場合のフローチャートである。
図6のフローチャートにおいて、ステップS201~S211の処理は、それぞれ、図5のフローチャートのステップS101~S111の処理と同様である。サーバ50の制御部501は、台所リモコン13から随時受信する人感センサ126の検知結果および浴槽2に対する人の入退に関する検出結果に基づいて、図5のフローチャートのステップS101~S111と同様に、ステップS201~S211の処理を実行する。そして、制御部501は、人の検知がないまま、第1時間TM1または第2時間TM2が経過することにより(S204:YESまたはS209:YES)、浴室から人が退出したとの判定を確定させて(S206)、処理を終了する。
<実施形態1の効果>
実施形態1によれば、以下の効果が奏され得る。
図5および図6に示したように、人の動きが生じにくい入浴中には(S102:YES/S202:YES)、より長い第1時間TM1(たとえば5分)が退室判定のための所定時間に設定されるため(S103/S203)、入浴中に人が退室したと誤判定されることが抑制される。また、退浴中には(S102:NO/S202:NO)、より短い第2時間TM2(たとえば1分)が退室判定のための所定時間に設定されるため(S108/S208)、人が浴室から退室したにも拘わらず、未だ退室していないと誤判定される期間が抑制される。よって、本実施形態1に係る給湯装置10(ふろ機能装置)によれば、人感センサ126(人の動きを検知するセンサ)を用いて浴室に対する人の入退を判別する場合に、より精度良く、人の入退を判別することができる。
<実施形態2>
上記実施形態1では、浴槽2に対する入浴の有無に応じて、退室判定のための所定時間が、第1時間TM1と第2時間TM2との間で切り替えられた。これに対し、実施形態2では、浴室に人が入室すると退室判定のための所定時間が第1時間TM1に設定され、その後、当該人が入浴して退浴すると、退室判定のための所定時間が第2時間TM2に切り替えられる。そして、第2時間TM2に切り替えられた後は、退室判定のための所定時間が第2時間TM2に維持されて、退室の判定が行われる。
かかる実施形態2の制御は、浴室に入室した後の入浴が、通常、1回であると想定される場合に有効な制御である。
図7は、実施形態2に係る、浴室に対する人の入退の判定を浴室リモコン12の制御部123が行う場合のフローチャートである。
図7のフローチャートでは、図5のフローチャートに比べて、ステップS102がステップS121に置き換えられ、ステップS111を実行した後の処理が、ステップS108へと移行される点において相違している。図7のフローチャートにおけるその他のステップの処理は、図5の対応するステップの処理と同様である。
浴室リモコン12の制御部123は、人感センサ126の検出結果に基づいて浴室に対する人の入室を検知すると(S101:YES)、当該人が浴槽2に入浴して退浴するまでは(S121:NO)、タイマーに第1時間TM1(たとえば5分)を設定して(S103)、浴室に対する人の退出を判定し(S104、S105、S106)、当該人が浴槽2に入浴して退浴した後は(S121:YES)、タイマーに第2時間TM2(たとえば1分)を設定して(S108)、浴室に対する人の退出を判定する(S109、S110、S106)。そして、制御部123は、タイマーを第2時間TM2に切り替えられた後は(S108)、退室判定のための所定時間を第2時間TM2に維持して、浴槽2に対する人の退室の判定を行う(S108~S111)。
なお、実施形態2においても、上記実施形態1と同様、サーバ50の制御部501が、浴室リモコン12の制御部123と同様の処理を実行して、浴室に対する人の入退の判別を行ってもよい。
図8は、実施形態2に係る、浴室に対する人の入退の判定をサーバ50の制御部501が行う場合のフローチャートである。
図8のフローチャートにおいて、ステップS201、S203~S211、S221の処理は、それぞれ、図7のフローチャートのステップS101、S103~S111、S121の処理と同様である。
サーバ50の制御部501は、台所リモコン13から随時受信する人感センサ126の検知結果および浴槽2に対する人の入退に関する検出結果に基づいて、図7のフローチャートのステップS101、S103~S111、S121と同様に、ステップS201、S203~S211、S221の処理を実行する。そして、制御部501は、人の検知がないまま、第1時間TM1または第2時間TM2が経過することにより(S204:YESまたはS209:YES)、浴室から人が退出したとの判定を確定させて(S206)、処理を終了する。
<実施形態2の効果>
実施形態2においても、上記実施形態1と同様、人の動きが生じにくい入浴中には、より長い第1時間TM1(たとえば5分)が退室判定のための所定時間に設定されるため(S103/S203)、人の動きが少ない入浴中に人が退室したと判定されることが抑制される。また、入浴が終了し、その後は退室へと移行する可能性が高い期間(S121:NO/S221:NO)には、より短い第2時間TM2(たとえば1分)が退室判定のための所定時間に設定されるため(S108/S208)、人が浴室から退室したにも拘わらず、未だ退室していないと誤判定される期間が抑制される。よって、本実施形態2に係る給湯装置10(ふろ機能装置)によれば、人感センサ126(人の動きを検知するセンサ)を用いて浴室に対する人の入退を判別する場合に、より精度良く、人の入退を判別することができる。
<実施形態3>
上記実施形態2では、入浴して退浴した事象が1回生じたことに応じて、タイマーの計測時間(退室判定のための所定時間)が第1時間TM1から第2時間TM2に切り替えられた。これに対し、実施形態3では、入浴して退浴した事象が予め記憶部124に保持されている所定回数Ns生じたことに応じて、タイマーの計測時間(退室判定のための所定時間)が第1時間TM1から第2時間TM2に切り替えられる。
図9は、実施形態3に係る、浴室に対する人の入退の判定を浴室リモコン12の制御部123が行う場合のフローチャートである。
図9のフローチャートでは、図7のフローチャートに比べて、ステップS121がステップS131に置き換えられている。図9のフローチャートにおけるその他のステップの処理は、図7の対応するステップの処理と同様である。
浴室リモコン12の制御部123は、人感センサ126の検出結果に基づいて浴室に対する人の入室を検知すると(S101:YES)、当該人が浴槽に入浴して退浴した事象の回数(以下、「入退浴回数」という)が、記憶部124に保持されている所定回数Nsに到達するまでは(S131:NO)、タイマーに第1時間TM1(たとえば5分)を設定して(S103)、浴室に対する人の退出を判定し(S104、S105、S106)、入退浴回数が所定回数Nsに到達した後は(S131:YES)、タイマーに第2時間TM2(たとえば1分)を設定して(S108)、浴室に対する人の退出を判定する(S109、S110、S106)。そして、制御部123は、タイマーを第2時間TM2に切り替えられた後は(S108)、退室判定のための所定時間を第2時間TM2に維持して、浴槽2に対する人の退室の判定を行う(S108~S111)。
ここで、制御部123は、所定回数Nsを、たとえば、当該給湯装置10における入退浴の履歴情報に基づいて設定する。すなわち、制御部123は、水位センサ114の検知結果に基づいて検知される入退浴回数を、浴室に対する1回の入退室(1回の浴室利用)ごとに、履歴情報として記憶部124に記憶させる。そして、制御部123は、この履歴情報において、当該給湯装置10を使用する使用者が、1回の浴室利用時における入退浴回数の傾向を学習し、その学習結果に基づいて、所定回数Nsを設定する。
たとえば、制御部123は、履歴情報から、1回の浴室利用時の入退浴回数の度数分布を求め、最も度数が高い入退浴回数を、所定回数Nsに設定して記憶部124に記憶させる。あるいは、制御部123は、直近において同じ入退浴回数の浴室利用が所定回数(複数回)連続して生じた場合に、当該浴室利用における入退浴回数を、所定回数Nsに設定して記憶部124に記憶させる。
ただし、履歴情報に基づく所定回数Nsの設定方法はこれに限られるものではなく、現在の当該給湯装置10の利用者の入退浴回数の傾向を反映する限りにおいて、他の設定方法で所定回数Nsが設定されてもよい。
また、所定回数Nsは、必ずしも、履歴情報に基づいて設定されなくてもよく、たとえば、入力部122に対する使用者の入力に応じて所定回数Nsが設定されてもよい。この場合、使用者は、たとえば、当該給湯装置10を使用する使用者(たとえば家族)の入退浴回数を把握した上で、適切な入退浴回数を手入力により設定し、制御部123は、手入力された入退浴回数を所定回数Nsとして記憶部124に記憶させる。
なお、学習による所定回数Nsの設定または手入力による所定回数Nsの設定が未だなされていない初期状態では、デフォルトの所定回数Ns(たとえば、1回)が、記憶部124に記憶される。制御部123は、上述の学習処理または手入力による所定回数Nsを取得すると、取得した所定回数Nsを記憶部124に記憶させて、図9の制御を行う。
なお、実施形態3においても、上記実施形態2と同様、サーバ50の制御部501が、浴室リモコン12の制御部123と同様の処理を実行して、浴室に対する人の入退の判別を行ってもよい。
図10は、実施形態3に係る、浴室に対する人の入退の判定をサーバ50の制御部501が行う場合のフローチャートである。
図10のフローチャートにおいて、ステップS201、S203~S211、S231の処理は、それぞれ、図9のフローチャートのステップS101、S103~S111、S131の処理と同様である。
サーバ50の制御部501は、台所リモコン13から随時受信する人感センサ126の検知結果および浴槽2に対する人の入退に関する検出結果に基づいて、図9のフローチャートのステップS101、S103~S111、S131と同様に、ステップS201、S203~S211、S231の処理を実行する。そして、制御部501は、人の検知がないまま、第1時間TM1または第2時間TM2が経過することにより(S204:YESまたはS209:YES)、浴室から人が退出したとの判定を確定させて(S206)、処理を終了する。
<実施形態3の効果>
実施形態3においても、上記実施形態1、2と同様、人の動きが生じにくい入浴中には、より長い第1時間TM1(たとえば5分)が退室判定のための所定時間に設定されるため(S103/S203)、入浴中に人が退室したと判定されることが抑制される。また、入浴が終了し、その後は退室へと移行する可能性が高い期間(S131:NO/S231:NO)には、より短い第2時間TM2(たとえば1分)が退室判定のための所定時間に設定されるため(S108/S208)、人が浴室から退室したにも拘わらず、未だ退室していないと誤判定される期間が抑制される。よって、本実施形態3に係る給湯装置10(ふろ機能装置)によれば、人感センサ126(人の動きを検知するセンサ)を用いて浴室に対する人の入退を判別する場合に、より精度良く、人の入退を判別することができる。
また、上述のように、制御部123は、たとえば、入退浴の履歴情報に基づいて、所定回数Nsを設定する。これにより、給湯装置10を使用する使用者の入退浴回数の傾向に応じて所定回数Nsが設定されるため、入退浴が所定回数Ns行われた後に、浴室からの退室へと移行する可能性が高まる。よって、浴室からの退室をより精度良く判定することができる。
あるいは、制御部123は、上述のように、入力部122に対する入力に応じて所定回数Nsを設定する。これにより、使用者は、自身の入退浴回数に適する回数に所定回数Nsを任意に設定できる。このため、当該使用者において、入退浴が所定回数Ns行われた後に、浴室からの退室へと移行する可能性が高まる。よって、浴室からの退室をより精度良く判定することができる。
<実施形態3の変更例>
上記実施形態3では、1つの所定回数Nsが記憶部124に記憶されたが、給湯装置10の使用者ごとに所定回数Nsが設定されて記憶部124に記憶されてもよい。
図11(a)は、変更例に係る、浴室に対する人の入退の判定を浴室リモコン12の制御部123が行う場合のフローチャートである。
図11(a)には、図9のフローチャートのうち冒頭のステップS101、S131の部分のみが図示され、その他のステップの図示は省略されている。図11(a)のフローチャートでは、図9のフローチャートのステップS101とステップS131との間に、ステップS141、S142が追加されている。図11(a)のフローチャートのその他のステップは、図9の対応するステップと同様である。
浴室リモコン12の制御部123は、人感センサ126の検出結果に基づいて浴室に対する人の入室を検知すると(S101:YES)、当該人(浴室使用者)を識別するための処理を実行する(S141)。
たとえば、ステップS141において、制御部123は、音声入出力部127から、浴室使用者に対して、自身を特定するための入力を入力部122に行うことを促すメッセージ音声を出力させる。これに応じて浴室使用者が入力部122に入力を行うと、制御部123は、入力結果に応じた使用者を浴室使用者に設定する。たとえば、予め、入力部122に配置された複数ボタンが、それぞれ、使用者に対応付けられる。使用者は、上記メッセージに従って、自身に対応するボタンを操作する。
あるいは、制御部123は、音声入出力部127から、浴室使用者に対して、発声を促すメッセージを出力させる。これに応じて浴室使用者が発声を行うと、制御部123は、この発声による音声を、音声入出力部127を介して取得し、取得した音声を解析して、浴室使用者を特定する。この場合、制御部123は、音声解析機能を備えており、記憶部124には、予め、使用者ごとに発声による音声の特徴量が登録される。すなわち、使用者は、音声登録モードにおいて入力部122を操作しながら、自身の音声を浴室リモコン12に登録する。制御部123は、上記メッセージに応じてなされた発声による音声の特徴量と記憶部124に記憶された各使用者の音声の特徴量とを比較し、最も整合する音声の使用者を、浴室使用者として特定する。
次に、制御部123は、ステップS141で特定した浴室使用者に対応付けられている所定回数Nsを記憶部124から抽出し、抽出した所定回数Nsを、浴室に対する入退室の判定に用いる所定回数Nsに設定する(S142)。
ここで、記憶部124には、使用者ごとに対応づけて所定回数Nsが記憶されている。所定回数Nsの取得方法は、上記実施形態3と同様である。すなわち、制御部123は、たとえば、実施形態3において説明した学習処理を、ステップS141で特定した使用者ごとに実行して、所定回数Nsを取得する。そして、使用者ごとに取得した所定回数Nsを、使用者に対応付けて、記憶部124に記憶させる。
あるいは、制御部123は、入力部122に対する入力により使用者の特定を受け付けた後、さらに、入力部122を介して、使用者から、1回の浴室使用における自身の入退浴回数の入力を受け付ける。音声で使用者を特定する場合は、使用者ごとに音声を登録する上述の操作において、さらに、当該使用者の入退浴回数が入力部122を介して受け付けられればよい。そして、制御部123は、こうして使用者ごとに受け付けた入退浴回数を、記憶部124に記憶させる。
こうして、入室した浴室使用者に対する所定回数Nsを設定した後(S142)、制御部123は、ステップS131以降の処理を実行する。ステップS131以降の処理は、図9の処理と同様である。
この変更例によれば、使用者ごとの入退浴の回数の傾向に応じて所定回数Nsが設定されるため、当該使用者において、入退浴が所定回数Ns行われた後に、浴室からの退室へと移行する可能性が高まる。よって、上記実施形態3に比べて、浴室からの退室をより精度良く判定することができる。
なお、この変更例においても、上記実施形態3と同様、サーバ50の制御部501が、浴室リモコン12の制御部123と同様の処理を実行して、使用者ごとに、所定回数Nsの設定を行ってもよい。
図11(b)は、この場合の処理を示すフローチャートである。
図11(a)と同様、図11(b)には、図10のフローチャートのうち冒頭のステップS201、S231の部分のみが図示され、その他のステップの図示は省略されている。図11(b)のフローチャートでは、図10のフローチャートのステップS201とステップS231との間に、ステップS241、S242が追加されている。図11(b)のフローチャートのその他のステップは、図10の対応するステップと同様である。
サーバ50の制御部501は、台所リモコン13から随時受信する情報に基づいて浴室に対する人の入室を検知すると(S201:YES)、当該人(浴室使用者)を識別するための処理を実行する(S241)。たとえば、制御部501は、図11(a)のステップS141と同様の処理を浴室リモコン12に実行させるための指令を、浴室リモコン12に送信する。これに応じて、浴室リモコン12は、ステップS141と同様の処理を実行して浴室使用者を識別し、識別した浴室使用者を示す人識別情報を、サーバ50に送信する。サーバ50の制御部501は、受信した人識別情報に基づいて、浴室使用者を特定する。
その後、制御部501は、特定した浴室使用者に対応付けられている所定回数Nsを記憶部502から抽出し、抽出した所定回数Nsを、処理に用いる所定回数Nsに設定する(S242)。記憶部502には、使用者ごとに所定回数Nsが対応付けられて記憶されている。使用者ごとの所定回数Nsの取得方法は、上記実施形態3において説明した方法と同様である。そして、制御部501は、設定した所定回数Nsを用いて、ステップS231以降の処理を実行する。この構成によっても、上記と同様の効果が奏される。
なお、図11(a)、(b)のステップS141、S241において浴室使用者を識別できなかった場合、ステップS142、S242において、デフォルトの所定回数Ns(たとえば1回)が設定されればよい。
また、上記では、浴室リモコン12において浴室使用者の識別が行われて人識別情報がサーバ50に送信されたが、浴室使用者の識別がサーバ50の制御部501で行われてもよい。この場合、たとえば、サーバ50の記憶部502には、使用者ごとの音声の特徴量が給湯装置10に対応付けて登録され、浴室リモコン12の制御部123は、浴室使用者から取得した音声の特徴量をサーバ50に送信する。サーバ50の制御部501は、浴室リモコン12から受信した音声の特徴量と記憶部502に登録された音声の特徴量とを比較し、最も整合する特徴量に対応付けられている使用者を、浴室使用者として特定する。
<その他の変更例>
上記実施形態1~3では、浴室からの人の退室を判別するためのタイマーとして、ダウンカウント方式のタイマーが用いられたが、アップカウント方式のタイマーが用いられてもよい。この場合、たとえば、図5のステップS104、S109では、それぞれ、タイマーの計測時間が第1時間TM1および第2時間TM2に到達したか否かが判定される。
また、上記実施形態では、第1時間TM1として5分が例示され、第2時間TM2として1分が例示されたが、第1時間TM1および第2時間TM2は、これらの時間に限られない。すなわち、第1時間TM1は、入浴中に浴室使用者に動きがないために浴室使用者が退室したと誤判定されることを抑制し得る時間に設定されればよく、たとえば、6~8分等、5分よりも長い時間に設定されてもよい。また、第2時間TM2は、浴室使用者が浴室から退室したにも拘わらず、未だ退室していないと誤判定される期間を抑制し得る時間に設定されればよく、たとえば、30~50秒等、1分よりも短い時間に設定されてもよい。
また、上記実施形態1~3の一の構成例では、浴室に対する人の入退を判定する制御が浴室リモコン12の制御部123において行われたが、この制御が、台所リモコン13の制御部133または給湯器11の制御部111で行われてもよく、あるいは、給湯装置10に他の制御装置が配置される場合は、この制御装置によりこの制御が行われてもよい。
同様に、上記実施形態1~3の他の構成例では、浴室に対する人の入退を判定する制御がサーバ50の制御部501において行われたが、サーバ50以外の制御装置が外部通信網40を介して給湯装置10と通信可能である場合、この制御装置がこの制御を行ってもよい。
また、上記実施形態1~3では、水位センサ114の出力に基づいて、入浴の有無が検知されたが、入浴の有無の検知方法はこれに限られるものではない。たとえば、浴室リモコン12の入力部122に、入退浴時に入浴者が操作するボタンが配置される場合、このボタンの操作に基づいて入浴の有無が検知されてもよい。この場合、たとえば、浴室リモコン12の制御部123は、このボタンが操作されたことに基づいて、浴室内の人が浴槽に入ったと判定し、再度このボタンが操作されたことに基づいて、この人が浴槽から退出したと判定する。この判定結果は、随時、浴室リモコン12から台所リモコン13に送信され、サーバ50および携帯端末装置30において共有される。このボタンによる入浴検知と水位センサ114による入浴検知との2つの検知方法がある場合、たとえば、このボタンの操作による入浴の有無の検知が優先されればよい。また、浴室リモコン12が音声認識機能を有する場合、入浴者から発せられた入退浴を示す音声を検出することにより、入浴の有無を検出してもよい。
また、上記実施形態1~3では、給湯装置10を構成する台所リモコン13に無線通信部137が設けられたが、無線通信部が給湯器11に設けられて給湯器11がルータ20に接続されてもよい。あるいは、給湯器11、浴室リモコン12および台所リモコン13以外に無線通信部を備えた制御ユニットが給湯装置10に配置され、この制御ユニットがルータ20に接続されてもよい。
また、上記実施形態1~3では、浴室内において人の動きを検出する人感センサ126として、焦電型赤外センサが用いられたが、人の動きを検出可能な他の種類のセンサが、人感センサ126として用いられてもよい。
また、給湯装置10は、必ずしも、外部通信網40を介してサーバ50と通信可能なものでなくてもよく、給湯装置10単体として用いられるものであってもよい。
また、給湯器11の構成は、図3に示した構成に限られるものではなく、他の構成であってもよい。たとえば、図3の構成では、浴槽2内の湯をふろ熱交換器222に循環させることによって、浴槽2内の湯に対する追い焚きが行われたが、給湯器11が、高温の湯を浴槽に追加することにより追い焚き機能を実行する構成であってもよい。
なお、給湯装置10を遠隔制御する端末装置に、携帯性がなく所定の場所に設置される据え置き型の端末装置が含まれてもよい。また、給湯装置10は、ガス燃料を用いるものに限らず、オイルを燃料とする給湯装置であってもよい。給湯装置10は、貯留タンクを用いた貯留式のものであってもよく、燃料電池等の発電ユニットをさらに備えた構成であってもよい。
また、上記実施形態1~3では、浴槽に対する所定のふろ機能を実行するふろ機能装置として、ふろ関連機能とともに給湯機能を備えた給湯装置10が例示されたが、ふろ機能装置は、ふろ関連機能のみを実行可能な装置であってもよい。たとえば、浴槽2に溜められた水を、熱交換器に循環させて暖める機能のみを有するふろ機能装置を、ふろシステムが備える構成であってもよい。この場合、ふろ機能装置は、ふろを沸かすための構成を備えていればよく、遠隔制御が可能な場合は、さらにふろシステムのサーバと通信するための構成を備えていればよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。