JP7360271B2 - バッテリ冷却システム - Google Patents

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Description

本発明は、充電に起因して発熱したバッテリを冷却するバッテリ冷却システムに関する。
電気自動車やプラグインハイブリッド自動車等の電動車両には、駆動源としての電動モータと、電動モータを駆動させる電力源としてのバッテリが搭載されている。電動車両は、外部からの電力供給によってバッテリを充電する外部充電機能を有している。一般的に、電力供給源としては、家庭用電源のコンセントや、各種施設に設置された急速充電スタンドが用いられる。
近年、電動車両のバッテリを充電する方法として、電源コードや送電ケーブルを用いない非接触充電システムが注目されている。非接触充電システムでは、地上または地中に設置された給電コイルからバッテリを充電するための電力がワイヤレス伝送される。電動車両には、ワイヤレス伝送された電力を受電するための受電コイルが設置される。受電コイルによって受電された電力は、整流器によって交流から直流に整流された後、バッテリに供給される。
非接触充電システムによる充電時には、バッテリのみならず、受電コイルも発熱する。バッテリの劣化等を防止するために、非接触充電システムでは、充電時にバッテリを冷却することが望ましい。
特開2016-226087号公報には、送電部から非接触で電力を受ける受電部、及び受電部が受けた電力を蓄える蓄電装置の少なくともいずれか一方を冷却する冷却部を備えた冷却システムが開示されている。特開2013-135572号公報には、受電部を冷却する冷却ファンと、受電部で受電した電力によって充電される蓄電装置を冷却する冷却ファンとを含む冷却装置が開示されている。
特開2016-226087号公報 特開2013-135572号公報
ところで、電動車両には、大容量且つ高電圧のバッテリが用いられる。このようなバッテリを搭載するために、電動車両では、電動車両の床下を覆うようにバッテリを設置するレイアウトが採用される場合が多い。この場合、バッテリの下方の領域であって、電動車両の高さ方向に平行な方向から見てバッテリの一部と重なる領域に受電コイルを設置することが考えられる。
上述のようにバッテリの下方に受電コイルを設置した場合、充電時に受電コイルが発熱すると、受電コイルに重なるバッテリの一部が局所的に発熱してしまう。また、非接触充電システムによってバッテリを充電するためには、給電コイルと受電コイルを重ねる必要がある。そのため、バッテリの下方に受電コイルを設置した場合には、充電時に給電コイルとバッテリが重なってしまい、給電コイルから発生される磁界に起因して給電コイルに重なるバッテリの一部が局所的に発熱してしまう場合がある。バッテリの一部が局所的に発熱することによってバッテリ内の温度がばらつくと、バッテリの劣化が進んでしまうという問題が発生する。
特開2016-226087号公報に開示された冷却システムと、特開2013-135572号公報に開示された冷却装置のいずれにおいても、充電時に発生するバッテリ内の温度のばらつきを防止することはできない。
そこで、本発明は、充電時に発生するバッテリ内の温度のばらつきを防止することができるバッテリ冷却システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様のバッテリ冷却システムは、電動車両に搭載されたモータを駆動させるバッテリと、給電コイルによってワイヤレス伝送された電力を用いて前記バッテリを充電する非接触充電装置と、前記バッテリを冷却する冷却装置とを備え、前記非接触充電装置は、前記電力を受電する受電コイルを含み、前記受電コイルは、その少なくとも一部が、前記電動車両の高さ方向に平行な第1の方向から見て前記バッテリと重なる位置に配置され、前記冷却装置は、流体を用いて前記バッテリを冷却する冷却器と、前記流体の量を制御する流量制御器とを含み、前記冷却器は、前記第1の方向から見て前記バッテリと重なる複数の部分を含み、前記流量制御器は、前記複数の部分毎に前記流体の量を制御し、前記冷却器は、前記複数の部分として、前記第1の方向から見て前記受電コイルと重なる位置に配置された1つ以上の第1の部分と、前記第1の方向から見て前記受電コイルとは重ならない位置に配置された1つ以上の第2の部分とを含み、前記流量制御器は、前記電力を受電するときの前記受電コイルの発熱量と対応関係を有するパラメータに基づいて、前記第1の部分における前記流体の量を変化させ、前記非接触充電装置は、更に、前記電力の量を測定する電力測定器を含み、前記パラメータは、前記電力測定器の測定値である
本発明の他の一態様のバッテリ冷却システムは、電動車両に搭載されたモータを駆動させるバッテリと、給電コイルによってワイヤレス伝送された電力を用いて前記バッテリを充電する非接触充電装置と、前記バッテリを冷却する冷却装置とを備え、前記非接触充電装置は、前記電力を受電する受電コイルを含み、前記受電コイルは、その少なくとも一部が、前記電動車両の高さ方向に平行な第1の方向から見て前記バッテリと重なる位置に配置され、前記冷却装置は、流体を用いて前記バッテリを冷却する冷却器と、前記流体の量を制御する流量制御器とを含み、前記冷却器は、前記第1の方向から見て前記バッテリと重なる複数の部分を含み、前記流量制御器は、前記複数の部分毎に前記流体の量を制御し、前記給電コイルは、地上または地中に設置され、前記冷却装置は、更に、前記受電コイルが前記電力を受電するときに、前記複数の部分の各々が、前記第1の方向から見て前記給電コイルと重なる位置に配置された部分であるオーバーラップ部分であるか否かを判定する判定部を含み、前記流量制御器は、前記オーバーラップ部分であるか否かによって、前記複数の部分の各々における前記流体の量を変化させる。
本発明によれば、充電時に発生するバッテリ内の温度のばらつきを防止することができるバッテリ冷却システムを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るバッテリ冷却システムが搭載された車両の概略の構成を示す説明図である。 本発明の一実施の形態における冷却装置の冷却器を示す平面図である。 図2に示した冷却器の一部分と流量制御器を示す説明図である。 本発明の一実施の形態における冷却装置の制御ユニットを示す機能ブロック図である。 本発明の一実施の形態におけるオーバーラップ部分の一例を説明するための説明図である。 本発明の一実施の形態におけるオーバーラップ部分の他の一例を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。始めに、図1を参照して、本発明の一実施の形態に係るバッテリ冷却システム2が搭載された車両1の概略の構成について説明する。図1に示した車両1は、電動車両であり、特に、駆動源としてモータ3を備えた電気自動車である。モータ3は、図示しない変速装置に対して連設自在に設けられており、車両1の駆動輪、例えば前輪を駆動させる。
車両1は、更に、車両1に搭載されたモータ3を駆動させるバッテリ4を備えている。バッテリ4は、車両1の床下を覆うように設置される。バッテリ4は、例えば、図示しないインバータを経由してモータ3に接続されている。図示しないインバータは、バッテリ4の直流電力を交流電力に変換してモータ3を駆動させる。
車両1は、更に、バッテリ4を充電する充電装置として、電源コードまたは送電ケーブルを用いてバッテリ4を充電する有線式の充電装置と、電源コードまたは送電ケーブルを用いずにバッテリ4を充電する無線式の充電装置とを備えている。有線式の充電装置は、バッテリ4に充電用の電力を供給する電力供給源として、例えば家庭用電源のコンセントや、各種施設に設置された急速充電スタンドを用いる。図1では、有線式の充電装置を省略している。
以下、無線式の充電装置を、非接触充電装置5と言う。非接触充電装置5は、電力供給源として、外部の給電装置7を用いる。非接触充電装置5は、給電装置7からワイヤレス伝送された電力を用いてバッテリ4を充電する。
非接触充電装置5と給電装置7は、コイルを用いた電磁誘導方式または磁界共鳴方式によって電力を送受信する。非接触充電装置5は、電力を受電する受電コイル51と整流器53とを含んでいる。給電装置7は、給電装置本体71と、給電装置本体71に接続された給電コイル72とを含んでいる。給電コイル72は、地上または地中に設置される。バッテリ4を充電する電力は、給電コイル72によってワイヤレス伝送される。
ここで、図1に示したように、X方向、Y方向、Z方向を定義する。X方向、Y方向、Z方向は、互いに直交する。X方向は、車両1の進行方向である。Y方向は、車両1の車幅方向に平行な一方向(図1では奥から手前に向かう方向)である。Z方向は、車両1の高さ方向に平行な一方向(図1では上側に向かう方向)である。また、X方向とは反対の方向を-X方向とし、Y方向とは反対の方向を-Y方向とし、Z方向とは反対の方向を-Z方向とする。
受電コイル51は、バッテリ4と同様に、車両1の床下に設置される。本実施の形態では特に、受電コイル51は、その少なくとも一部が、車両1の高さ方向に平行な第1の方向すなわちZ方向から見てバッテリ4と重なる位置に配置されている。図1に示した例では、受電コイル51の平面形状は、バッテリ4の平面形状よりも小さく、受電コイル51は、その全体が、Z方向から見てバッテリ4と重なる位置に配置されている。また、受電コイル51は、バッテリ4の-Z方向側に配置されている。
受電コイル51と給電コイル72との間における電力の送受信は、Z方向から見て受電コイル51の少なくとも一部が給電コイル72に重なった状態で行われる。この状態において、給電装置本体71が給電コイル72に電流を流すことによって、電力の送受信が行われる。受電コイル51によって受電された電力は、整流器53によって交流から直流に整流された後、バッテリ4に供給される。
非接触充電装置5は、更に、受電コイル51によって受電された電力の電力量を計測する電力測定器52を含んでいる。電力測定器52は、例えば、バッテリ4と整流器53との間に設けられる。この場合、電力測定器52は、バッテリ4と整流器53とを接続する伝送線路の電圧および電流を測定することによって、電力量を測定する。
車両1は、更に、給電コイル72の位置を直接または間接的に検出する位置検出器6を備えている。なお、給電コイル72の位置とは、車両1に対する相対的な位置である。位置検出器6としては、例えば、給電コイル72そのものまたは給電コイル72の位置を表す目印を検出するカメラまたはセンサが用いられる。センサとしては、例えばレーダセンサや光学センサ等が用いられる。図1では、上記のカメラまたはセンサに符号6を付している。
位置検出器6は、給電コイル72の位置のうち、少なくともX方向の位置とY方向の位置を検出する。給電コイル72のZ方向の位置すなわち給電コイル72と受電コイル51との間隔は、位置検出器6によって検出してもよいし、受電コイル51と電力測定器52によって検出してもよい。上記の間隔が変化すると、受電コイル51によって受電された電力が変化する。従って、受電コイル51によって受電された電力の電力量を電力測定器52によって計測することによって、上記の間隔を検出することができる。受電コイル51と電力測定器52によって上記の間隔を検出する場合、受電コイル51および電力測定器52と、図1において符号6を付したカメラまたはセンサによって、給電コイル72の位置を検出する位置検出器が構成されているとも言える。
車両1は、更に、バッテリ4を冷却する冷却装置10を備えている。冷却装置10は、本実施の形態に係るバッテリ冷却システム2の主要部を構成する。言い換えると、バッテリ冷却システム2は、冷却装置10を備えている。バッテリ冷却システム2は、更に、前記のバッテリ4、非接触充電装置5および位置検出器6を備えている。
冷却装置10は、流体を用いてバッテリ4を冷却する冷却器11と、流体の量を制御する流量制御器12と、流量制御器12を制御する制御ユニット13とを含んでいる。なお、制御ユニット13は、後で説明する図4に示されている。冷却器11は、Z方向から見てバッテリ4と重なる位置に配置されている。また、冷却器11は、バッテリ4のZ方向側に配置されている。なお、図1では、バッテリ4と冷却器11を別体として描いているが、バッテリ4と冷却器11は一体化されていてもよい。
バッテリ4を冷却する流体は、冷却水等の液体であってもよいし、特定のガス等の気体であってもよい。バッテリ4の冷却は、例えば、冷却器11内に配設された配管に液体または気体を循環させることによって行われる。流量制御器12は、液体または気体の流量を調整する電磁弁と、液体または気体の流量を計測する流量センサとを含んでいてもよい。
図示しないが、車両1は、更に、電気自動車としての車両1を制御するEV制御ユニット、バッテリ4の充電を制御する充電制御ユニット、バッテリ4を監視および制御する装置であるバッテリマネージメントユニット、車両1のパワーステアリング装置を制御するパワーステアリング制御ユニット、車両1のブレーキ装置を制御するブレーキ制御ユニット等の、複数の電子制御ユニットを備えている。上記複数の電子制御ユニットと、冷却装置10の制御ユニット13は、CAN(Controller Area Network)通信等を用いた車内ネットワークによって互いに接続されている。
上記複数の電子制御ユニットと、冷却装置10の制御ユニット13は、それぞれ、例えば、CPU、ROMおよびRAM等を備えたマイクロコンピュータを主体として構成されている。ROMにはシステム毎に設定されている動作を実現するための制御プログラムが記憶されている。上記の動作は、CPUがROMから制御プログラムを読み出してRAMに展開して実行することにより実現される。
次に、図2および図3を参照して、冷却器11の構成について説明する。図2は、冷却器11を示す平面図である。図3は、図2に示した冷却器11の一部分と流量制御器12を示す説明図である。図1には、バッテリ4および受電コイル51の位置を破線で示している。
図2に示したように、冷却器11は、第1の方向すなわちZ方向から見てバッテリ4と重なる複数の部分を含んでいる。図2に示した例では、冷却器11は、X方向およびY方向に格子状に配列された16個の矩形の部分111,112,113,114,121,122,123,124,131,132,133,134,141,142,143,144を含んでいる。部分111,112,113,114は、X方向にこの順に並んでいる。部分121,122,123,124は、それぞれ、部分111,112,113,114のY方向側に位置する。部分131,132,133,134は、それぞれ、部分121,122,123,124のY方向側に位置する。部分141,142,143,144は、それぞれ、部分131,132,133,134のY方向側に位置する。
また、冷却器11は、複数の部分として、Z方向から見て受電コイル51と重なる位置に配置された1つ以上の第1の部分と、Z方向から見て受電コイルとは重ならない位置に配置された1つ以上の第2の部分とを含んでいる。図2に示した例では、部分122,123,132,133が第1の部分に該当し、部分111~114,121,124,131,134,141~144が第2の部分に該当する。
なお、複数の部分の数は、図2に示した例よりも多くてもよいし、少なくてもよい。いずれの場合においても、第1の部分に該当する部分が1つ以上になり、且つ第2の部分に該当する部分が1つ以上になるように、複数の部分が配列される。
ここで、部分111~114,121~124,131~134,141~144のうち、任意の部分に関しては、符号100を用いて表す。図3には、部分100の構成を示している。部分100は、バッテリ4を冷却する流体を循環させる配管101の一部を収容する容器でもある。配管101のうち、部分100に収容された部分の全体形状は、例えばミアンダ形状である。
配管101は、長手方向の両端に位置する第1の端部101aおよび第2の端部101bを有している。第1および第2の端部101a,101bは、流量制御器12に接続されている。バッテリ4を冷却する流体は、配管101内を第1の端部101aから第2の端部101bに向かって流れると共に、バッテリ4から発生される熱を吸収する。これにより、バッテリ4が冷却される。冷却装置10は、更に、配管101内の流体を冷却する放熱器を含んでいてもよい。放熱器は、例えば、配管101のうち、部分100に収容された部分よりも下流側(第2の端部101b側)の部分に取り付けられる。
流量制御器12は、冷却器11の複数の部分100毎に、バッテリ4を冷却する流体の量を制御する。流量制御器12には、複数の部分100の各々にその一部が収容された複数の配管101が接続されている。流量制御器12は、複数の配管101の各々を循環させる流体の量を制御することによって、冷却器11の複数の部分100毎に流体の量を制御する。
次に、図2ないし図4を参照して、流量制御器12と制御ユニット13の動作について説明する。図4は、制御ユニット13の構成を示す機能ブロック図である。流量制御器12の動作は、冷却装置10の制御ユニット13によって制御される。
図4に示したように、制御ユニット13は、主制御部13Aと記憶部13Bとを含んでいる。主制御部13Aは、決定部14と、判定部15と、算出部16とを含んでいる。決定部14、判定部15および算出部16は、例えば、制御ユニット13を構成するマイクロコンピュータのCPUが、このマイクロコンピュータのROMから制御プログラムを読み出すことによって実現される。記憶部13Bは、例えば、上記のマイクロコンピュータのROMによって実現される。
始めに、決定部14の動作について説明する。決定部14は、冷却器11の複数の部分100の各々における流体の量、すなわち配管101を循環させる流体の量を決定する。流量制御器12は、決定部14の決定結果に基づいて、冷却器11の複数の部分100毎に、配管101を循環させる流体の量を制御する。
流量制御器12は、例えば、非接触充電装置5によるバッテリ4の充電時、すなわち受電コイル51がバッテリを充電する電力を受電するときには、受電コイル51と重なる位置に配置された第1の部分に該当する部分122,123,132,133の各々における流体の量(以下、第1の流量と言う。)を、第2の部分に該当する部分111~114,121,124,131,134,141~144の各々における流体の量(以下、第2の流量と言う。)以上にする。すなわち、決定部14は、受電コイル51がバッテリを充電する電力を受電している場合には、第1の流量が第2の流量以上になるように、第1の流量と第2の流量を決定する。一例では、第1の流量は15L/minであり、第2の流量は10L/minである。
また、流量制御器12は、電力を受電するときの受電コイル51の発熱量と対応関係を有するパラメータに基づいて、第1の流量を変化させる。すなわち、決定部14は、上記のパラメータに基づいて、第1の流量を決定する。上記のパラメータは、例えば、受電コイル51が受電した電力の電力量である。電力量は、バッテリ4の満充電容量に対する残容量の比率(以下、単に残容量と記す。)、受電コイル51と給電コイル72の位置ずれ、給電装置7の仕様等によって変化する。特に、バッテリ4の残容量が少ない場合または受電コイル51と給電コイル72の位置ずれが小さい場合には、電力量は多くなり、バッテリ4の残容量が多い場合または受電コイル51と給電コイル72の位置ずれが大きい場合には、電力量は少なくなる。
受電コイル51が受電した電力の電力量が多くなると、受電コイル51の発熱量も多くなる。従って、決定部14は、電力量が多くなるに従って、第1の流量が多くなるように、第1の流量を決定する。前述のように、電力測定器52は、電力量を測定する。決定部14は、電力測定器52の測定値を用いて、第1の流量を決定することができる。一例では、電力量が10kWの場合には第1の流量を20L/minとし、電力量が7kWの場合には第1の流量を18L/minとし、電力量が3kWの場合には15L/minとする。
記憶部13Bは、電力量と第1の流量との関係を示すテーブルを記憶していてもよい。この場合、決定部14は、電力測定器52の測定値と上記のテーブルを用いて、第1の流量を決定する。
なお、流量制御器12は、図示しない入力装置を用いて入力されるユーザの指示に従って第1の流量と第2の流量を制御してもよいし、充電時のバッテリ4の発熱量と対応関係を有するパラメータに基づいて第1の流量と第2の流量を制御してもよい。すなわち、決定部14は、ユーザの指示に従って第1の流量と第2の流量を決定してもよいし、上記のパラメータに基づいて第1の流量と第2の流量を決定してもよい。上記のパラメータは、例えば、バッテリ4の残容量または残寿命である。例えば、決定部14は、バッテリ4の残容量が少ない場合には第1の流量と第2の流量が多くなり、バッテリ4の残容量が多い場合には第1の流量と第2の流量が少なくなるように、第1の流量と第2の流量を決定してもよい。
次に、判定部15の動作と、判定部15の動作に関連する決定部14の動作について説明する。非接触充電装置5によるバッテリ4の充電時、すなわち受電コイル51がバッテリを充電する電力を受電するときには、Z方向から見てバッテリ4の少なくとも一部が給電コイル72に重なった状態になる。その結果、冷却器11の少なくとも一部も、給電コイル72に重なった状態になる。判定部15は、受電コイル51が電力を受電するときに、冷却器11の複数の部分100の各々が、Z方向から見て給電コイル72と重なる位置に配置された部分であるオーバーラップ部分であるか否かを判定する。
流量制御器12は、オーバーラップ部分であるか否かによって、冷却器11の複数の部分100の各々における流体の量を変化させる。すなわち、決定部14は、判定部15の判定結果に基づいて、オーバーラップ部分であるか否かによって、冷却器11の複数の部分100の各々における流体の量を決定する。
前述のように、位置検出器6は、給電コイル72のX方向の位置とY方向の位置を検出する。判定部15は、位置検出器6の検出結果を用いて、冷却器11の複数の部分100の各々が、オーバーラップ部分であるか否かを判定する。図5は、オーバーラップ部分の一例を説明するための説明図である。図6は、オーバーラップ部分の他の一例を説明するための説明図である。図5および図6には、給電コイル72の位置を破線で示している。
図5に示した例では、冷却器11の部分111~114,121~124,131~134,141~144の全てが、オーバーラップ部分に該当している。この場合、決定部14は、オーバーラップ部分ではないと仮定したときの流体の量、すなわち判定部15の判定結果に基づかないで決定された場合における流体の量(以下、基準流量と言う。)よりも多くなるように、部分111~114,121~124,131~134,141~144の各々における流体の量を決定する。
図6に示した例では、冷却器11の部分112~114,122~124,132~134がオーバーラップ部分に該当し、冷却器11の部分111,121,131,141~144がオーバーラップ部分に該当しない。この場合、決定部14は、基準流量よりも多くなるように、部分112~114,122~124,132~134の各々における流体の量を決定する。また、決定部14は、基準流量と等しくなるように、部分111,121,131,141~144の各々における流体の量を決定する。
前述のように、部分122,123,132,133は第1の部分に該当し、部分111~114,121,124,131,134,141~144は第2の部分に該当する。以下、判定部15の判定結果に基づかないで決定された場合における第1の流量を第1の基準流量と言い、判定部15の判定結果に基づかないで決定された場合における第2の流量を第2の基準流量と言う。図5に示した例では、決定部14は、第1の基準流量よりも多くなるように第1の流量を決定し、第2の基準流量よりも多くなるように第2の流量を決定する。図6に示した例では、決定部14は、第1の基準流量よりも多くなるように、第1の流量を決定し、第2の基準流量よりも多くなるように、部分112~114,124,134の各々における第2の流量を決定し、第2の基準流量と等しくなるように、部分111,121,131,141~144の各々における第2の流量を決定する。
第1の基準流量は、固定値であってもよいし、判定部15の判定結果に基づかないで決定されるという条件を満たす限り、電力測定器52の測定値等の任意のパラメータに基づいて決定された値であってもよい。同様に、第2の基準流量は、固定値であってもよいし、判定部15の判定結果に基づかないで決定されるという条件を満たす限り、任意のパラメータに基づいて決定された値であってもよい。
次に、算出部16の動作と、算出部16の動作に関連する決定部14の動作について説明する。給電コイル72の位置は、非接触充電装置5によってバッテリ4を充電するたびに異なり得る。その結果、給電コイル72と受電コイル51との間隔も、非接触充電装置5によってバッテリ4を充電するたびに異なり得る。算出部16は、位置検出器6の検出結果、具体的には給電コイル72のZ方向の位置の検出結果を用いて、給電コイル72と受電コイル51との間隔を算出する。
流量制御器12は、算出部16によって算出された間隔に基づいて、判定部15によってオーバーラップ部分に該当すると判定された部分100における流体の量を変化させる。すなわち、決定部14は、上記の間隔に基づいて、オーバーラップ部分に該当すると判定された部分における流体の量を決定する。具体的には、決定部14は、上記の間隔が小さくなるに従って流体の量が多くなるように、オーバーラップ部分に該当すると判定された部分における流体の量を決定する。
次に、本実施の形態に係るバッテリ冷却システム2の作用および効果について説明する。本実施の形態に係るバッテリ冷却システム2は、非接触充電装置5を備えており、受電コイル51によって受電された電力を用いてバッテリ4が充電される。受電コイル51は、その少なくとも一部が、Z方向から見てバッテリ4と重なる位置に配置されている。バッテリ4と受電コイル51の両方を車両1の床下に設置する必要があることから、バッテリ4と受電コイル51との間隔は小さくなる。そのため、給電コイル72からワイヤレス伝送された電力を受電することによって受電コイル51が発熱すると、受電コイル51からの伝熱によって、受電コイル51に重なるバッテリ4の一部が局所的に発熱し、その結果、バッテリ4内の温度がばらついてしまう。
これに対し、本実施の形態では、Z方向から見てバッテリ4と重なる複数の部分100を含む冷却器11と、複数の部分100毎に流体の量を制御する流量制御器12が設けられている。本実施の形態によれば、流体の量を局所的に変化させることによって、バッテリ4の一部が局所的に発熱することを抑制することができる。すなわち、本実施の形態によれば、冷却器11の複数の部分100のうち、受電コイル51と重なる位置に配置された第1の部分(部分122,123,132,133)における第1の流量を、冷却器11の複数の部分100のうち、受電コイル51とは重ならない位置に配置された第2の部分(部分111~114,121,124,131,134,141~144)における第2の流量よりも多くすることによって、受電コイル51に重なるバッテリ4の一部が局所的に発熱することを抑制することができる。これにより、本実施の形態によれば、非接触充電装置5による充電時に発生するバッテリ4内の温度のばらつきを防止することができる。その結果、本実施の形態によれば、バッテリ4の劣化を防止することができる。
また、本実施の形態では、流量制御器12は、電力を受電するときの受電コイル51の発熱量と対応関係を有するパラメータに基づいて、第1の流量を変化させる。これにより、本実施の形態によれば、受電コイル51の発熱量が変動する場合であっても、バッテリ4内の温度がばらつくことを防止することができる。
ところで、バッテリ4は、受電コイル51のみならず給電コイル72によっても発熱し得る。すなわち、非接触充電装置5によってバッテリ4を充電するためには、給電コイル72と受電コイル51を重ねる必要がある。本実施の形態では、前述のように、受電コイル51は、その少なくとも一部が、Z方向から見てバッテリ4と重なる位置に配置されている。そのため、非接触充電装置5による充電時には、給電コイル72とバッテリ4が重なってしまい、その結果、給電コイル72から発生される磁界に起因してバッテリ4が発熱してしまう。特に、給電コイル72が所望の位置からずれている場合には、給電コイル72とバッテリ4の一部のみが重なってしまう。この場合、給電コイル72に重なるバッテリ4の一部が局所的に発熱し、その結果、バッテリ4内の温度がばらついてしまう。
これに対し、本実施の形態では、判定部15が、冷却器11の複数の部分100の各々が、Z方向から見て給電コイル72と重なる位置に配置されたオーバーラップ部分であるか否かを判定すると共に、流量制御器12が、オーバーラップ部分であるか否かによって、複数の部分100の各々における流体の量を変化させる。本実施の形態によれば、基準流量よりも多くなるように、オーバーラップ部分における流体の量を多くすることによって、給電コイル72に重なるバッテリ4の一部が局所的に発熱することを防止することができる。
また、給電コイル72と受電コイル51との間隔が小さくなると、給電コイル72に重なるバッテリ4の一部の発熱量が多くなる。これに対し、本実施の形態では、算出部16が、給電コイル72と受電コイル51との間隔を算出すると共に、流量制御器12が、算出部16によって算出された間隔に基づいて、オーバーラップ部分における流体の量を変化させる。これにより、本実施の形態によれば、上記の間隔が変動することによってバッテリ4の一部の発熱量が変動する場合であっても、バッテリ4内の温度がばらつくことを防止することができる。
また、本実施の形態では、第1の部分であるか第2の部分であるかによって流体の量を変化させることと、オーバーラップ部分であるか否かによって流体の量を変化させることを組み合わせることができる。これにより、本実施の形態によれば、より効果的に、バッテリ4の一部が局所的に発熱することを防止することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。例えば、本発明のバッテリ冷却システムは、駆動源としてモータのみを備えた電気自動車に限らず、エンジンとモータを駆動源として用いるハイブリッド自動車や、モータをエンジンの再始動等に限定的に用いるマイクロハイブリッド自動車にも適用することができる。
また、本発明のバッテリ冷却システムは、第1の部分であるか第2の部分であるかによって流体の量を変化させることと、オーバーラップ部分であるか否かによって流体の量を変化させることの一方のみを行うように構成されていてもよい。
1…車両、2…バッテリ冷却システム、3…モータ、4…バッテリ、5…非接触充電装置、6…位置検出器、7…給電装置、10…冷却装置、11…冷却器、12…流量制御器、13…制御ユニット、14、決定部、15…判定部、16…算出部、51…受電コイル、52…電力測定器、53…整流器、71…給電装置本体、72…給電コイル。

Claims (5)

  1. 電動車両に搭載されたモータを駆動させるバッテリと、
    給電コイルによってワイヤレス伝送された電力を用いて前記バッテリを充電する非接触充電装置と、
    前記バッテリを冷却する冷却装置とを備え、
    前記非接触充電装置は、前記電力を受電する受電コイルを含み、
    前記受電コイルは、その少なくとも一部が、前記電動車両の高さ方向に平行な第1の方向から見て前記バッテリと重なる位置に配置され、
    前記冷却装置は、流体を用いて前記バッテリを冷却する冷却器と、前記流体の量を制御する流量制御器とを含み、
    前記冷却器は、前記第1の方向から見て前記バッテリと重なる複数の部分を含み、
    前記流量制御器は、前記複数の部分毎に前記流体の量を制御し、
    前記冷却器は、前記複数の部分として、前記第1の方向から見て前記受電コイルと重なる位置に配置された1つ以上の第1の部分と、前記第1の方向から見て前記受電コイルとは重ならない位置に配置された1つ以上の第2の部分とを含み、
    前記流量制御器は、前記電力を受電するときの前記受電コイルの発熱量と対応関係を有するパラメータに基づいて、前記第1の部分における前記流体の量を変化させ、
    前記非接触充電装置は、更に、前記電力の量を測定する電力測定器を含み、
    前記パラメータは、前記電力測定器の測定値であることを特徴とするバッテリ冷却システム。
  2. 電動車両に搭載されたモータを駆動させるバッテリと、
    給電コイルによってワイヤレス伝送された電力を用いて前記バッテリを充電する非接触充電装置と、
    前記バッテリを冷却する冷却装置とを備え、
    前記非接触充電装置は、前記電力を受電する受電コイルを含み、
    前記受電コイルは、その少なくとも一部が、前記電動車両の高さ方向に平行な第1の方向から見て前記バッテリと重なる位置に配置され、
    前記冷却装置は、流体を用いて前記バッテリを冷却する冷却器と、前記流体の量を制御する流量制御器とを含み、
    前記冷却器は、前記第1の方向から見て前記バッテリと重なる複数の部分を含み、
    前記流量制御器は、前記複数の部分毎に前記流体の量を制御し、
    前記給電コイルは、地上または地中に設置され、
    前記冷却装置は、更に、前記受電コイルが前記電力を受電するときに、前記複数の部分の各々が、前記第1の方向から見て前記給電コイルと重なる位置に配置された部分であるオーバーラップ部分であるか否かを判定する判定部を含み、
    前記流量制御器は、前記オーバーラップ部分であるか否かによって、前記複数の部分の各々における前記流体の量を変化させることを特徴とするバッテリ冷却システム。
  3. 更に、前記給電コイルの位置を検出する位置検出器を備え、
    前記判定部は、前記位置検出器の検出結果を用いて前記複数の部分の各々の判定を行うことを特徴とする請求項に記載のバッテリ冷却システム。
  4. 前記冷却装置は、更に、前記位置検出器の検出結果を用いて前記給電コイルと前記受電コイルとの間隔を算出する算出部を含み、
    前記流量制御器は、前記算出部によって算出された前記間隔に基づいて、前記オーバーラップ部分における前記流体の量を変化させることを特徴とする請求項に記載のバッテリ冷却システム。
  5. 前記冷却器は、前記複数の部分として、前記第1の方向から見て前記受電コイルと重なる位置に配置された複数の第1の部分と、前記第1の方向から見て前記受電コイルとは重ならない位置に配置された複数の第2の部分とを含むことを特徴とする請求項に記載のバッテリ冷却システム。
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