JP7362561B2 - 放射線画像処理装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、放射線画像に対して画像処理を行う放射線画像処理装置、方法およびプログラムに関するものである。
従来より、被写体を構成する物質によって透過した放射線の減衰量が異なることを利用して、エネルギー分布が異なる2種類の放射線を被写体に照射して得られた2枚の放射線画像を用いたエネルギーサブトラクション処理が知られている。エネルギーサブトラクション処理とは、上記のようにして得られた2つの放射線画像の各画素を対応させて、画素間で適当な重み係数を乗算した上で減算(サブトラクト)を行って、放射線画像に含まれる特定の構造物を抽出した画像を取得する方法である。このようなエネルギーサブトラクション処理を行うことにより、例えば、胸部を撮影することにより取得した放射線画像から軟部を抽出した軟部画像を導出すれば、骨に邪魔されることなく軟部に現れた陰影を観察できる。逆に骨部を抽出した骨部画像を導出すれば、軟部に邪魔されることなく、骨部に現れた陰影を観察できる。
また、被写体の放射線画像を撮影する際、とくに被写体の厚さが大きいと、被写体内において放射線が散乱して散乱線が発生し、発生した散乱線により、取得される放射線画像のコントラストが低下するという問題がある。このため、放射線画像に含まれる散乱線成分を除去するための散乱線除去処理が行われている(例えば、特許文献1、2参照)。
ところで、エネルギーサブトラクション処理を行う際の、エネルギー分布が異なる放射線より取得された2枚の放射線画像に対する重み係数は、異なるエネルギー分布の放射線のそれぞれに対する軟部および骨部の放射線減弱係数に基づいて導出される。また、上述した散乱線除去処理を行う場合、被写体の放射線減弱係数に基づいて、放射線画像の散乱線成分を導出し、導出した散乱線成分を放射線画像から減算することにより、散乱線除去処理が行われる。
特開2015-043959号公報 特開2014-207958号公報
ここで、エネルギーサブトラクション処理を行う際に使用する重み係数を導出するための放射線減弱係数は、例えばエネルギー分布が低い方の低エネルギー放射線により取得された低エネルギー画像に基づいて、推測する等により求めている。このため、エネルギーサブトラクション処理を行う際には、放射線画像のすべての画素において同一の放射線減弱係数が重み係数として用いられる。また、散乱線除去処理を行う場合にも、被写体がすべて軟部組織からなるものと仮定して、放射線画像のすべての画素において、軟部組織の放射線減弱係数を使用して散乱線成分が推定される。
しかしながら、被写体内の物質の厚さは被写体の場所に応じて異なる。また、上述したように放射線減弱係数は被写体内の物質の厚さに応じて異なる。ここで、被写体である人体においては、軟部および骨部の厚さが人体の場所に応じて一定であることはない。また、軟部は筋肉および脂肪を含み、筋肉および脂肪の割合は被写体の場所に応じて異なる。このため、エネルギーサブトラクション処理において、すべての画素において同一の放射線減弱係数を重み付け係数として用いたのでは、取得される骨部画像および軟部画像において不要な構造物を完全に除去することができない。また、散乱線除去処理において、すべての画素において同一の放射線減弱係数を重み付け係数として用いたのでは、散乱線を精度よく除去することができない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、放射線画像に対する画像処理を精度よく行うことを目的とする。
本開示による放射線画像処理装置は、少なくとも1つのプロセッサを備え、
プロセッサは、
複数の組成を含む被写体についての少なくとも1つの放射線画像を取得し、
被写体の組成割合を取得し、
組成割合に応じて、放射線画像の画素毎に、放射線画像を取得する際に使用した放射線の減弱係数を設定し、
設定した減弱係数を用いて、放射線画像に対して画像処理を行うように構成される。
なお、本開示による放射線画像処理装置においては、プロセッサは、放射線画像に含まれる放射線の散乱線成分を除去する散乱線除去処理を、画像処理として行うように構成されるものであってもよい。
また、本開示による放射線画像処理装置においては、プロセッサは、被写体を透過したそれぞれエネルギー分布が互いに異なる放射線に基づく2つの放射線画像を取得し、
減弱係数に基づく重み付け係数を用いた、2つ放射線画像の対応する画素間のエネルギーサブトラクション処理を、画像処理として行うように構成されるものであってもよい。
また、本開示による放射線画像処理装置においては、プロセッサは、被写体を透過したそれぞれエネルギー分布が互いに異なる放射線に基づく2つの放射線画像を取得し、
2つの放射線画像のそれぞれについての画素毎に、被写体の体厚をそれぞれ第1の体厚および第2の体厚として導出し、
第1の体厚および第2の体厚に基づいて、放射線画像の画素毎に、被写体の組成割合を導出するように構成されるものであってもよい。
また、本開示による放射線画像処理装置においては、プロセッサは、第1の体厚と第2の体厚との相違に基づいて、組成割合を導出するように構成されるものであってもよい。
また、本開示による放射線画像処理装置においては、プロセッサは、複数の組成のそれぞれについての異なるエネルギー分布毎の放射線の減弱係数に基づいて、第1の体厚および第2の体厚を導出し、
組成の厚さおよび組成毎の減弱係数を変更しつつ、第1の体厚および第2の体厚を導出し、第1の体厚と第2の体厚との相違が予め定められたしきい値以下となる組成の厚さに基づいて、組成割合を導出するように構成されるものであってもよい。
また、本開示による放射線画像処理装置においては、複数の組成は、筋肉および脂肪であってもよい。
本開示による放射線画像処理方法は、複数の組成を含む被写体についての少なくとも1つの放射線画像を取得し、
被写体の組成割合を取得し、
組成割合に応じて、放射線画像の画素毎に、放射線画像を取得する際に使用した放射線の減弱係数を設定し、
設定した減弱係数を用いて、放射線画像に対して画像処理を行う。
なお、本開示による放射線画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本開示によれば、放射線画像に対する画像処理を精度よく行うことができる。
本開示の実施形態による放射線画像処理装置を適用した放射線画像撮影システムの構成を示す概略ブロック図 本開示の実施形態による放射線画像処理装置の概略構成を示す図 本開示の実施形態による放射線画像処理装置の機能的な構成を示す図 低エネルギー画像および高エネルギー画像により導出される体厚の相違を説明するための図 2つの放射線画像から導出した体厚の差と脂肪の組成割合とを対応づけたテーブルを示す図 軟部画像および骨部画像を示す図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート CT画像を用いての組成割合の導出を説明するための図 本開示の他の実施形態による放射線画像処理装置を適用した放射線画像撮影システムの構成を示す概略ブロック図
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。図1は本開示の実施形態による放射線画像処理装置を適用した放射線画像撮影システムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態による放射線画像撮影システムは、撮影装置1と、本実施形態による放射線画像処理装置10とを備える。
撮影装置1は、第1の放射線検出器5および第2の放射線検出器6に、放射線源3から発せられ、被写体Hを透過したX線等の放射線を、それぞれエネルギーを変えて照射するいわゆる1ショット法によるエネルギーサブトラクションを行うための撮影装置である。撮影時においては、図1に示すように、放射線源3に近い側から順に、第1の放射線検出器5、銅板等からなる放射線エネルギー変換フィルタ7、および第2の放射線検出器6を配置して、放射線源3を駆動させる。なお、第1および第2の放射線検出器5,6と放射線エネルギー変換フィルタ7とは密着されている。
これにより、第1の放射線検出器5においては、いわゆる軟線も含む低エネルギーの放射線による被写体Hの第1の放射線画像G1が取得される。また、第2の放射線検出器6においては、軟線が除かれた高エネルギーの放射線による被写体Hの第2の放射線画像G2が取得される。第1および第2の放射線画像は、放射線画像処理装置10に入力される。第1の放射線画像G1および第2の放射線画像のいずれも、被写体Hの胸部および腹部を含む正面像である。
第1および第2の放射線検出器5,6は、放射線画像の記録および読み出しを繰り返して行うことができるものであり、放射線の照射を直接受けて電荷を発生する、いわゆる直接型の放射線検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線検出器を用いるようにしてもよい。また、放射線画像信号の読出方式としては、TFT(thin film transistor)スイッチをオン・オフさせることによって放射線画像信号が読み出される、いわゆるTFT読出方式のもの、または読取り光を照射することによって放射線画像信号が読み出される、いわゆる光読出方式のものを用いることが望ましいが、これに限らずその他のものを用いるようにしてもよい。
次いで、本実施形態に係る放射線画像処理装置について説明する。まず、図2を参照して、本実施形態に係る放射線画像処理装置のハードウェア構成を説明する。図2に示すように、放射線画像処理装置10は、ワークステーション、サーバコンピュータおよびパーソナルコンピュータ等のコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)11、不揮発性のストレージ13、および一時記憶領域としてのメモリ16を備える。また、放射線画像処理装置10は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ14、キーボードおよびマウス等の入力デバイス15、並びにネットワーク18に接続されるネットワークI/F(InterFace)17を備える。CPU11、ストレージ13、ディスプレイ14、入力デバイス15、メモリ16およびネットワークI/F17は、バス18に接続される。なお、CPU11は、本開示におけるプロセッサの一例である。
ストレージ13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、およびフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としてのストレージ13には、放射線画像処理装置10にインストールされた放射線画像処理プログラム12が記憶される。CPU11は、ストレージ13から放射線画像処理プログラム12を読み出してメモリ16に展開し、展開した放射線画像処理プログラム12を実行する。
なお、放射線画像処理プログラム12は、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、あるいはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて放射線画像処理装置10を構成するコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。または、DVD(Digital Versatile Disc)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体から放射線画像処理装置10を構成するコンピュータにインストールされる。
次いで、本実施形態による放射線画像処理装置の機能的な構成を説明する。図3は、本実施形態による放射線画像処理装置の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、放射線画像処理装置10は、画像取得部21、組成割合取得部22、減弱係数設定部23、画像処理部24および表示制御部25を備える。そして、CPU11は、放射線画像処理プログラム12を実行することにより、画像取得部21、組成割合取得部22、減弱係数設定部23、画像処理部24および表示制御部25として機能する。
画像取得部21は、撮影装置1に被写体Hの撮影を行わせることにより、第1および第2の放射線検出器5,6から、被写体Hの胸腹部の正面像である第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2を取得する。第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2の取得に際しては、放射線の照射線量、管電圧およびSID(Source-to-Image receptor Distance:X線管焦点受像面間距離)等の撮影条件が設定される。設定された撮影条件は、ストレージ13に記憶される。
組成割合取得部22は、被写体Hの組成割合を取得する。本実施形態においては、組成割合取得部22は、第1および第2の放射線画像G1,G2に基づいて、被写体Hの組成割合を導出することにより、組成割合を取得する。なお、本実施形態においては、組成割合として、脂肪の組成割合を導出するものとする。このため、被写体Hには骨部が含まれているが、説明のために、第1および第2の放射線画像G1,G2には、骨部は含まれず、軟部のみが含まれているものとして説明する。
組成割合を導出するために、組成割合取得部22は、まず、第1および第2の放射線画像G1,G2のそれぞれについての画素毎に、被写体Hの体厚をそれぞれ第1の体厚および第2の体厚として導出する。具体的には、組成割合取得部22は、第1の放射線画像G1に関して、輝度分布が被写体Hの体厚の分布と一致するものと仮定し、第1の放射線画像G1の画素値を、被写体Hの筋肉における放射線減弱係数(以下、単に減弱係数とする)を用いて厚さに変換することにより、被写体Hの第1の体厚t1を導出する。また、組成割合取得部22は、第2の放射線画像G2に関して、輝度分布が被写体Hの体厚の分布と一致するものと仮定し、第2の放射線画像G2の画素値を、被写体Hの筋肉における減弱係数を用いて厚さに変換することにより、被写体Hの第2の体厚t2を導出する。
ここで、放射線源3から出射される放射線はエネルギー分布を持ち、被写体Hにおける放射線の減弱係数も放射線のエネルギーに対する依存性があり、高エネルギー成分ほど減弱係数が小さくなる特性を持つ。このため、放射線は物質を透過する過程で相対的に低エネルギー成分を多く失い、高エネルギー成分の割合が増えてくる、ビームハードニングという現象が生じる。ビームハードニングの程度は、被写体H内における脂肪の厚さtfおよび筋肉の厚さtmに依存するため、脂肪の減弱係数μfおよび筋肉の減弱係数μmは、脂肪の厚さtfおよび筋肉の厚さtmの非線形の関数として、μf(tf,tm)、μm(tf,tm)と定義することができる。
本実施形態のように、2つの異なるエネルギー分布の放射線により取得された第1および第2の放射線画像G1,G2は、それぞれ低エネルギー画像および高エネルギー画像に相当する。このため、本実施形態においては、低エネルギー画像である第1の放射線画像G1についての脂肪の減弱係数はμlf(tf,tm)、筋肉の減弱係数はμlm(tf,tm)と表すことができる。また、高エネルギー画像である第2の放射線画像G2についての脂肪の減弱係数はμhf(tf,tm)、筋肉の減弱係数はμhm(tf,tm)と表すことができる。
また、低エネルギー画像である第1の放射線画像G1の各画素の画素値G1(x,y)および高エネルギー画像である第2の放射線画像G2の各画素の画素値G2(x,y)は、対応する画素位置における脂肪の厚さtf(x,y)、筋肉の厚さtm(x,y)、および減弱係数μlf(x,y)、μhf(x,y)、μlm(x,y)、μhm(x,y)を用いて、それぞれ下記の式(1)、(2)により表される。なお、式(1)、(2)においては、(x,y)の記載は省略している。
G1=μlf×tf+μlm×tm (1)
G2=μhf×tf+μhm×tm (2)
上述したように、本実施形態においては、第1の体厚t1および第2の体厚t2を導出する際には、第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2の画素値を、被写体Hにおける筋肉の減弱係数を用いて厚さに変換している。このため、本実施形態においては、組成割合取得部22は、第1の体厚t1および第2の体厚t2を、下記の式(3)、(4)により導出していることとなる。なお、式(3)、(4)においては、(x,y)の記載は省略している。
t1=G1/μlm (3)
t2=G2/μhm (4)
第1および第2の体厚t1,t2を導出した画素位置において、被写体Hには筋肉のみしか含まれない場合、第1の体厚t1と第2の体厚t2とは一致する。しかしながら、実際の被写体Hにおいては、第1および第2の放射線画像G1,G2の同一の画素位置においては、筋肉および脂肪の双方が含まれる。このため、式(3)、(4)により導出した第1および第2の体厚t1,t2は、被写体Hの実際の体厚とは一致しなくなる。また、低エネルギー画像である第1の放射線画像G1から導出した第1の体厚t1と、高エネルギー画像である第2の放射線画像G2から導出した第2の体厚t2とでは、第1の体厚t1の方が第2の体厚t2よりも大きい値となる。
例えば、図4に示すように、実際の体厚が100mmであり、脂肪および筋肉の厚さがそれぞれ30mmおよび70mmであったとする。この場合、低エネルギーの放射線による取得される第1の放射線画像G1により導出した第1の体厚t1は例えば80mm、高エネルギーの放射線による取得される第2の放射線画像G2により導出した第2の体厚t2は例えば70mmと導出される。また、第1の体厚t1と第2の体厚t2との相違は、脂肪の組成割合が大きいほど大きくなる。
ここで、第1の体厚t1と第2の体厚t2との相違は、被写体Hにおける脂肪および筋肉の組成割合に応じて変化する。このため、本実施形態においては、脂肪の組成割合を種々変化させた被写体モデルを、異なるエネルギー分布の放射線により撮影し、これにより取得された2つの放射線画像から体厚をそれぞれ導出し、2つの放射線画像から導出した体厚の差と、脂肪の組成割合とを対応づけたテーブルを予め作成してストレージ13に保存しておく。
図5は、2つの放射線画像から導出した体厚の差と脂肪の組成割合とを対応づけたテーブルを示す図である。図5に示すように、テーブルLUT1は横軸が2つの放射線画像のそれぞれから導出した体厚の差であり、縦軸が脂肪の組成割合である。図5に示すように、2つの放射線画像のそれぞれから導出した体厚の差が大きいほど脂肪の組成割合が大きくなっている。なお、2つの放射線画像のそれぞれから導出した体厚の差と、脂肪の組成割合とを対応づけたテーブルは、撮影時に使用する放射線のエネルギー分布毎に用意されて、ストレージ13に保存される。
組成割合取得部22は、導出した第1の体厚t1と第2の体厚t2との差分を導出し、ストレージ13に保存されたLUT1を参照して、脂肪の組成割合R(x,y)を導出する。なお、導出した脂肪の組成割合R(x,y)を100%から減算することにより、筋肉の組成割合を導出することができる。
減弱係数設定部23は、脂肪の組成割合R(x,y)に応じて、第1および第2の放射線画像G1,G2の画素毎に、第1および第2の放射線画像G1,G2を取得する際に使用した放射線の減弱係数を設定する。具体的には、被写体Hの軟部の減弱係数を設定する。ここで、本実施形態においては、第1の放射線画像G1は低エネルギー画像に相当し、第2の放射線画像G2は高エネルギー画像に相当する。このため、減弱係数設定部23は、低エネルギー画像についての軟部の減弱係数μls(x,y)および高エネルギー画像についての軟部の減弱係数μhs(x,y)を、下記の式(5)、(6)により導出する。なお、式(5)、(6)においては、(x,y)の記載は省略している。また、μlmは低エネルギー画像における筋肉の減弱係数、μlfは低エネルギー画像における脂肪の減弱係数、μhmは高エネルギー画像における筋肉の減弱係数、μhfは高エネルギー画像における脂肪の減弱係数である。
μls=(1-R)×μlm+R×μlf (5)
μhs=(1-R)×μhm+R×μhf (6)
画像処理部24は、減弱係数設定部23が設定した減弱係数μls、μhsを用いて、放射線画像に対して画像処理を行う。本実施形態においては、画像処理部24は、減弱係数に基づく重み付け係数を用いた、第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2の対応する画素間のエネルギーサブトラクション処理を画像処理として行う。具体的には、下記の式(7)、(8)に示すように、第1および第2の放射線画像G1,G2を相対応する画素間で重み付け減算するサブトラクション処理を行うことにより、被写体Hにおける軟部が抽出された軟部画像Gsおよび骨部が抽出された骨部画像Gbを導出する。式(7)、(8)において、αおよびβが重み係数である。
Gs(x,y)=α・G2(x,y)-G1(x,y) (7)
Gb(x,y)=β・G2(x,y)-G1(x,y) (8)
式(7)における軟部画像Gsを導出するための重み係数αは、α=μlb/μhbにより導出される。式(8)における骨部画像Gbを導出するための重み係数βは、減弱係数設定部23が設定した減弱係数を用いて、β=μls/μhsにより導出される。μlbは、低エネルギー画像における骨部の減弱係数、μhbは高エネルギー画像における骨部の減弱係数である。なお、本実施形態においては、骨部の減弱係数μlb、μhbは、予め用意されてストレージ13に記憶されている。
図6は軟部画像Gsおよび骨部画像Gbを示す図である。図6に示すように、軟部画像Gsは、被写体H内の軟部が抽出されている。また、骨部画像Gbは、被写体H内の骨部が抽出されている。
表示制御部25は、軟部画像Gsおよび骨部画像Gbをディスプレイ14に表示する。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図7は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第1および第2の放射線画像G1,G2は、撮影により取得されてストレージ13に保存されているものとする。処理を開始する指示が入力デバイス15から入力されると、画像取得部21が、第1および第2の放射線画像G1,G2をストレージ13から取得する(放射線画像取得;ステップST1)。次いで、組成割合取得部22が、被写体Hの脂肪の組成割合を取得する(ステップST2)。
そして、減弱係数設定部23が、脂肪の組成割合R(x,y)に応じて、第1および第2の放射線画像G1,G2の画素毎に、第1および第2の放射線画像G1,G2を取得する際に使用した放射線の減弱係数を設定する(ステップST3)。さらに、画像処理部24が、設定された減弱係数に基づいて、第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2の対応する画素間のエネルギーサブトラクション処理を画像処理として行う(ステップST4)。そして、表示制御部25が、画像処理により取得された軟部画像および骨部画像をディスプレイ14に表示し(ステップST5)、処理を終了する。
このように、本実施形態においては、被写体Hの組成割合に応じて、放射線画像の画素毎に、放射線画像を取得する際に使用した放射線の減弱係数を設定し、設定した減弱係数を用いて、放射線画像に対して画像処理を行うようにした。このため、画像処理、とくにエネルギーサブトラクション処理により取得される骨部画像Gbにおいて、不要な軟部組織をより精度よく除去することができる。したがって、本実施形態によれば、放射線画像に対する画像処理を精度よく行うことができる。
なお、上記実施形態においては、画像処理部24が行う画像処理としてエネルギーサブトラクション処理を行っているが、これに限定されるものではない。画像処理部24は、第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2に含まれる散乱線成分を除去する散乱線除去処理を行うものであってもよい。以下、散乱線除去処理について説明する。散乱線除去処理としては、例えば、特開2015-043959号公報等に記載された手法を用いることができる。以下、特開2015-043959号公報に記載された手法を用いた場合の散乱線除去処理について説明する。特開2015-043959号公報に記載された手法等を用いる場合、被写体Hの体厚分布の導出および散乱線成分を除去するための散乱線成分の導出が同時に行われる。
なお、散乱剪除処理を行うに際し、画像処理部24は、被写体Hに近い側の第1の放射線検出器5により取得された第1の放射線画像G1を用いる。しかしながら、被写体Hから遠い側の第2の放射線検出器6により取得された第2の放射線画像G2を用いてもよい。また、上記式(7)により第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2放射線画像に含まれる被写体Hの軟部が強調された軟部画像Gsを生成し、軟部画像Gsを用いて被写体Hの体厚分布を導出してもよい。また、いずれの画像を用いる場合であっても、画像の低周波成分を表す低周波画像を生成し、低周波画像を用いて体厚分布を導出してもよい。
まず、画像処理部24は、初期体厚分布Ts(x,y)を有する被写体Hの仮想モデルK1を取得する。仮想モデルK1は、初期体厚分布Ts(x,y)に従った体厚が、第1の放射線画像G1の各画素の座標位置に対応づけられた、被写体Hを仮想的に表すデータである。なお、初期体厚分布Ts(x,y)を有する被写体Hの仮想モデルK1は、ストレージ13に予め記憶されているものとするが、仮想モデルK1が保存された外部のサーバから取得するようにしてもよい。
次に、画像処理部24は、下記の式(9)、(10)に示すように、仮想モデルK1に基づいて、仮想モデルK1の撮影により得られる一次線画像を推定した推定一次線画像Ip(x,y)と、仮想モデルK1の撮影により得られる散乱線画像を推定した推定散乱線画像Is(x,y)とを導出する。さらに、画像処理部24は、下記の式(11)に示すように、推定一次線画像Ip(x,y)と推定散乱線画像Is(x,y)とを合成した画像を、被写体Hの撮影により得られた第1の放射線画像G1を推定した推定画像Im(x,y)として導出する。
Ip(x,y) = Io(x,y)×exp(-μls×T(x,y)) (9)
Is(x,y) = Io(x,y)*Sσ(T(x,y)) (10)
Im(x,y) = Is(x,y)+Ip(x,y) (11)
ここで、(x,y)は第1の放射線画像G1の画素位置の座標、Ip(x,y)は画素位置(x,y)における一次線成分、Is(x,y)は画素位置(x,y)における散乱線成分、Io(x,y)は画素位置(x,y)における被写体Hの表面への入射線量、μlsは被写体Hの減弱係数、Sσ(T1(x,y))は画素位置(x,y)における被写体Hの体厚分布T(x,y)に応じた散乱の特性を表す畳みこみカーネルである。なお、1回目の推定画像Im(x,y)の導出の際には、式(9)、(10)における体厚分布T(x,y)として、初期体厚分布Ts(x,y)を用いる。式(9)は公知の指数減弱則に基づく式であり、式(10)は「J M Boon et al, An analytical model of the scattered radiation distribution in diagnostic radiolog, Med. Phys. 15(5), Sep/Oct 1988」(参考文献1)に記載された手法に基づく式である。なお、被写体Hの表面への入射線量Io(x,y)は、撮影条件に基づいて導出される照射線量である。また、式(9)における被写体Hの減弱係数μlsは、減弱係数設定部23が設定した、被写体Hの低エネルギー画像についての軟部組織の減弱係数である。
また、式(10)における*は畳みこみ演算を表す演算子である。カーネルの性質は、被写体Hの体厚の他に、撮影装置1における照射野の分布、被写体Hの組成の分布、撮影時の照射線量、管電圧、撮影距離、および放射線検出器5,6の特性等によっても変化する。参考文献1に記載された手法によれば散乱線は一次線に対する位置拡張関数(Point Spread Function、式(11)におけるSσ(T(x,y)))の畳みこみにより近似することができる。なお、Sσ(T(x,y))は、照射野情報、被写体情報および撮影条件等に応じて実験的に求めることができる。
本実施形態においては、撮影時の照射野情報、被写体情報および撮影条件に基づいてSσ(T(x,y))を算出してもよいが、各種照射野情報、各種被写体情報および各種撮影条件とSσ(T(x,y))とを対応づけたテーブルをストレージ13に記憶しておき、撮影時の照射野情報、被写体情報および撮影条件に基づいて、このテーブルを参照してSσ(T(x,y))を求めるようにしてもよい。なお、Sσ(T(x,y))をT(x,y)にて近似するようにしてもよい。
次に、画像処理部24は、推定画像Imと第1の放射線画像G1との違いが小さくなるように仮想モデルK1の初期体厚分布Ts(x,y)を修正する。画像処理部24は、推定画像Imと第1の放射線画像G1との違いが予め定められた終了条件を満たすまで、修正した体厚分布T(x,y)を用いた推定画像Imの生成および体厚分布T(x,y)の修正を繰り返し行う。画像処理部24は、終了条件を満たした際に式(10)により導出される散乱線成分Is(x,y)を第1の放射線画像G1から減算する。これにより、第1の放射線画像G1に含まれる散乱線成分が除去される。
なお、散乱線除去処理に際し、画像処理部24は、第2の放射線画像G2に対しても上記第1の放射線画像G1と同様に散乱線除去処理を行うことができる。
また、画像処理部24において、まず第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2に対して散乱線除去処理を行い、散乱線除去処理が施された第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2を用いて、エネルギーサブトラクション処理を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、組成割合取得部22が、第1および第2の放射線画像G1,G2に基づいて、筋肉と脂肪との組成割合を導出しているが、これに限定されるものではない。例えば、被写体Hについて、体組成計を用いて体脂肪率を計測し、計測した体脂肪率を脂肪の組成割合として用いてもよい。この場合、計測した脂肪の組成割合をストレージ13に保存しておき、画像処理を行うに際して、組成割合取得部22が、ストレージ13から脂肪の組成割合を取得するようにしてもよい。
また、組成割合取得部22は、被写体Hについて、CT(Computed Tomography)装置により取得されたCT画像を用いて、脂肪の組成割合を取得するものであってもよい。ここで、CT画像においては、筋肉と脂肪とでCT値が異なる範囲に分布する。具体的には、筋肉のCT値は30~60HU程度であり、脂肪のCT値は-100~-50HU程度である。CT画像は3次元画像である。このため、組成割合取得部22は、図8に示すように、CT画像V0における被写体Hを正面に見る方向(図8に示す矢印A方向)に並ぶ、被写体H内の画素数を体厚画素数P0としてカウントし、体厚画素数P0のうち、脂肪となる範囲のCT値を有する画素数を脂肪画素数Pfとしてカウントする。そして体厚画素数P0に対する脂肪画素数Pfの割合Pf/P0を、脂肪の組成割合として導出してもよい。
なお、上記実施形態においては、組成割合取得部22は、以下のようにして組成割合を導出してもよい。すなわち、組成割合取得部22は、複数の組成のそれぞれについての異なるエネルギー分布毎の放射線の減弱係数に基づいて、第1の体厚t1および第2の体厚t2を導出し、組成の厚さおよび組成毎の減弱係数を変更しつつ、第1の体厚t1および第2の体厚t2を導出し、第1の体厚t1と第2の体厚t2との相違が予め定められたしきい値Th1以下となる組成の厚さに基づいて、組成割合を導出するようにしてもよい。
ここで、第1の体厚t1は、脂肪の厚さtfと筋肉の厚さtmとの加算値、すなわちt1=tf+tmとなる。tm=t1-tfであるため、上記式(1)は、下記の式(12)に変形できる。
G1=μlf×tf+μlm×(t1-tf) (12)
式(12)をt1について解くと、下記の式(13)となる。
t1={G1+(μlm-μlf)×tf}/μlm (13)
また、第2の体厚t2=tf+tmであるため、式(2)を式(12)と同様に変形してt2について解くと、下記の式(14)となる。なお、式(12)~(14)においては、(x,y)を省略している。
t2={G2+(μhm-μhf)×tf}/μhm (14)
t1とt2との相違が小さくなるように、好ましくはt1=t2となるように脂肪の厚さtfを導出することにより、脂肪の組成割合を導出することができる。しかしながら、減弱係数μlf、μhf、μlm、μhmは、脂肪の厚さtfおよび筋肉の厚さtmについての非線形の関数であるため、式(13)、(14)からは、代数的に脂肪の厚さtfを導出することはできない。このため、組成割合導出部22は、脂肪の厚さtfおよび減弱係数μlf、μhf、μlm、μhmを変更しつつ、第1の体厚t1および第2の体厚t2を導出する。そして、組成割合導出部22は、第1の体厚t1と第2の体厚t2との相違が予め定められたしきい値Th1以下となる、すなわち|t1-t2|≦Th1となる脂肪の厚さtfを導出し、脂肪の厚さtfに基づいて脂肪の組成割合を導出する。なお、しきい値Th1はできるだけ小さい値であることが好ましく、Th1=0であることがより好ましい。
具体的には、tf=0であり、かつt1=t2である場合は、その画素(x,y)はすべて筋肉である。また、tf=0であり、かつt1≠t2となる場合、組成割合導出部22は、脂肪の厚さtfを変更しつつ、|t1-t2|≦Th1となる脂肪の厚さtfを探索することにより、脂肪の厚さtfを導出する。そして、組成割合導出部22は、導出された脂肪の厚さtfを第1の体厚t1または第2の体厚t2で除算することにより、脂肪の組成割合を導出する。なお、導出した脂肪の組成割合を100%から減算することにより、筋肉の組成割合を導出することができる。
なお、本実施形態において、体脂肪計により組成割合を取得する場合、またはCT画像V0から組成割合を取得する場合において、画像処理がエネルギーサブトラクション処理でなく、散乱線除去処理である場合には、上記実施形態のように2つの放射線検出器5,6を用いて第1および第2の放射線画像G1,G2を取得する必要はない。例えば、図9に示すように1つの放射線検出器5のみを用いて、被写体Hの1つ放射線画像を取得し、組成割合に応じた減弱係数を設定し、取得した1つの放射線画像に対して、設定した減弱係数を用いて散乱線除去処理を行うようにすればよい。
また、上記実施形態においては、画像処理としてエネルギーサブトラクション処理を行うに際し、1ショット法により第1および第2の放射線画像G1,G2を取得しているが、図9に示すように1つの放射線検出器のみ用いて撮影を2回行う、いわゆる2ショット法により第1および第2の放射線画像G1,G2を取得してもよい。2ショット法の場合、被写体Hの体動により、第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2に含まれる被写体Hの位置がずれる可能性がある。このため、第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2において、被写体の位置合わせを行った上で、本実施形態の処理を行うことが好ましい。位置合わせの処理としては、例えば特開2011-255060号公報に記載された手法を用いることができる。特開2011-255060号公報に記載された手法は、第1および第2の放射線画像G1,G2のそれぞれについての、周波数帯域が異なる構造物を表す複数の第1の帯域画像および複数の第2の帯域画像を生成し、対応する周波数帯域の第1の帯域画像および第2の帯域画像における、互いに対応する位置の位置ずれ量を取得し、位置ずれ量に基づいて第1の放射線画像G1と第2の放射線画像G2との位置合わせを行うようにしたものである。
また、上記実施形態においては、第1および第2の放射線検出器5,6を用いて被写体Hの第1および第2の放射線画像G1,G2を撮影するシステムにおいて取得した放射線画像を用いて、組成割合を導出する処理を行っているが、放射線検出器に代えて、蓄積性蛍光体シートを用いて第1および第2の放射線画像G1,G2を取得する場合にも、本開示の技術を適用できることはもちろんである。この場合、2枚の蓄積性蛍光体シートを重ねて被写体Hを透過した放射線を照射して、被写体Hの放射線画像情報を各蓄積性蛍光体シートに蓄積記録し、各蓄積性蛍光体シートから放射線画像情報を光電的に読み取ることにより第1および第2の放射線画像G1,G2を取得すればよい。なお、蓄積性蛍光体シートを用いて第1および第2の放射線画像G1,G2を取得する場合にも、2ショット法を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態における放射線は、とくに限定されるものではなく、X線の他、α線またはγ線等を用いることができる。
また、上記実施形態において、例えば、画像取得部21、組成割合取得部22、減弱係数設定部23、画像処理部24および表示制御部25といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせまたはCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる。
1 撮影装置
3 放射線源
5,6 放射線検出器
7 放射線エネルギー変換フィルタ
10 放射線画像処理装置
11 CPU
12 放射線画像処理プログラム
13 ストレージ
14 ディスプレイ
15 入力デバイス
16 メモリ
17 ネットワークI/F
18 バス
21 画像取得部
22 組成割合取得部
23 減弱係数設定部
24 画像処理部
25 表示制御部
G1 第1の放射線画像
G2 第2の放射線画像
Gb 骨部画像
Gs 軟部画像
LUT1 テーブル
V0 CT画像

Claims (8)

  1. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    複数の組成を含む被写体を透過したそれぞれエネルギー分布が互いに異なる放射線に基づく2つの放射線画像を取得し、
    前記2つの放射線画像のそれぞれについての画素毎に、前記被写体の体厚をそれぞれ第1の体厚および第2の体厚として導出し、
    前記第1の体厚および前記第2の体厚に基づいて、前記2つの放射線画像の画素毎に、前記被写体の組成割合を導出し、
    前記組成割合に応じて、前記2つの放射線画像の画素毎に、前記2つの放射線画像を取得する際に使用した放射線の減弱係数を設定し、
    設定した前記減弱係数を用いて、前記2つの放射線画像に対して画像処理を行うように構成される放射線画像処理装置。
  2. 前記プロセッサは、前記2つの放射線画像に含まれる前記放射線の散乱線成分を除去する散乱線除去処理を、前記画像処理として行うように構成される請求項1に記載の放射線画像処理装置。
  3. 前記プロセッサは、前記減弱係数に基づく重み付け係数を用いた、前記2つ放射線画像の対応する画素間のエネルギーサブトラクション処理を、前記画像処理として行うように構成される請求項1または2に記載の放射線画像処理装置。
  4. 前記プロセッサは、前記第1の体厚と前記第2の体厚との相違に基づいて、前記組成割合を導出するように構成される請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  5. 前記プロセッサは、前記複数の組成のそれぞれについての前記異なるエネルギー分布毎の放射線の減弱係数に基づいて、前記第1の体厚および前記第2の体厚を導出し、
    前記組成の厚さおよび前記組成毎の減弱係数を変更しつつ、前記第1の体厚および前記第2の体厚を導出し、前記第1の体厚と前記第2の体厚との相違が予め定められたしきい値以下となる前記組成の厚さに基づいて、前記組成割合を導出するように構成される請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  6. 前記複数の組成は、筋肉および脂肪である請求項1からのいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  7. 複数の組成を含む被写体を透過したそれぞれエネルギー分布が互いに異なる放射線に基づく2つの放射線画像を取得し、
    前記2つの放射線画像のそれぞれについての画素毎に、前記被写体の体厚をそれぞれ第1の体厚および第2の体厚として導出し、
    前記第1の体厚および前記第2の体厚に基づいて、前記2つの放射線画像の画素毎に、前記被写体の組成割合を導出し、
    前記組成割合に応じて、前記2つの放射線画像の画素毎に、前記2つの放射線画像を取得する際に使用した放射線の減弱係数を設定し、
    設定した前記減弱係数を用いて、前記2つの放射線画像に対して画像処理を行う放射線画像処理方法。
  8. 複数の組成を含む被写体を透過したそれぞれエネルギー分布が互いに異なる放射線に基づく2つの放射線画像を取得する手順と、
    前記2つの放射線画像のそれぞれについての画素毎に、前記被写体の体厚をそれぞれ第1の体厚および第2の体厚として導出する手順と、
    前記第1の体厚および前記第2の体厚に基づいて、前記2つの放射線画像の画素毎に、前記被写体の組成割合を導出する手順と、
    前記組成割合に応じて、前記2つの放射線画像の画素毎に、前記2つの放射線画像を取得する際に使用した放射線の減弱係数を設定する手順と、
    設定した前記減弱係数を用いて、前記2つの放射線画像に対して画像処理を行う手順とをコンピュータに実行させる放射線画像処理プログラム。
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