JP7365512B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に関する。
特許文献1に開示される内燃機関の燃料噴射装置は、吸気ポートに設けられた燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の広がりを、水平方向の広がりよりも小さくし、かつ、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の中心を、閉弁時の吸気弁の傘部の中心と一致させる。
特開平11-141435号公報
ところで、吸気流速が速い場合又は遅い場合であっても、燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧が吸気ポートの壁面に接触することを防止するために、燃料噴霧の上下方向の広がりを水平方向の広がりよりも小さくすると、吸気ポート内での燃料噴霧と空気との予混合が不均一になってしまう可能性があった。
そして、吸気ポート内の予混合が不均一になると、筒内における混合気の均質性が低下して、未燃損失の増加、ノッキング性能の悪化、燃焼悪化が生じ、引いては、燃費、出力、排気の悪化を招くおそれがある。
本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸気ポート内における燃料噴霧の広がりを可及的に大きくしつつ、吸気流動で燃料噴霧が曲げられても、燃料噴霧が吸気ポートの壁面に接触することを抑止できる、内燃機関を提供することにある。
そのため、本発明に係る内燃機関は、その一態様として、燃料噴射弁の噴霧のブレイクアップ位置を、吸気弁の上流に設定し、燃料噴射弁の噴霧角及び噴霧軸線を、吸気ポート内の吸気流動で偏向された噴霧が前記ブレイクアップ位置において吸気ポートの壁面に接触しない噴霧角及び噴霧軸線に設定した、内燃機関であって、
噴霧角及び噴霧軸線の設定において、
前記燃料噴射弁の軸線Aにおける噴孔の先端部を起点Oとし、
前記吸気ポート内を流れる吸気の主流線Bと前記軸線Aとの交点P1での噴霧の速度ベクトルV1、前記内燃機関の高回転高負荷域での前記交点P1における吸気の速度ベクトルV2、及び、前記速度ベクトルV1と前記速度ベクトルV2との合成ベクトルである速度ベクトルV3を求め、
前記速度ベクトルV1と前記速度ベクトルV3とがなす角度である第1角度θ1を求め、
前記吸気ポートの中心軸及び前記吸気弁の軸心を含む仮想平面に投影したときに、前記ブレイクアップ位置で前記軸線Aと直交する線を第1仮想線Cとし、前記燃料噴射弁の取り付け位置側の前記吸気ポートの内壁面と前記第1仮想線Cとの接点を接点P2とし、前記起点Oと前記接点P2とを結ぶ線を第2仮想線Dとし、前記第2仮想線Dを、前記起点Oを回転中心として前記主流線B側に前記第1角度θ1だけ回転させた仮想線を第3仮想線Eとしたとき、
前記燃料噴射弁の噴霧形状を、前記燃料噴射弁の噴孔から前記ブレイクアップ位置までの主噴霧の外縁が、前記第3仮想線Eと一致するか、若しくは、前記第3仮想線Eよりも前記主流線B側となるように設定した。
また、本発明に係る内燃機関は、その一態様として、吸気ポートの中心軸及び吸気弁の軸心を含む仮想平面に投影したときに、ブレイクアップ位置で前記軸線Aと直交する線を第1仮想線Cとし、燃料噴射弁の取り付け位置側の吸気ポートの内壁面と前記第1仮想線Cとの接点を接点P2とし、前記起点Oと前記接点P2とを結ぶ線を第2仮想線Dとし、燃料噴射弁の噴霧形状の設定において噴霧の外縁と前記第2仮想線Dとがなす角度を第2角度θ2としたときに、
前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力が標準圧力であるときの前記第1角度θ1を、前記第2角度θ2よりも大きくし、
前記内燃機関の高回転高負荷域において、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を前記標準圧力よりも高くすることで、前記第1角度θ1を前記第2角度θ2と一致させるか、若しくは、前記第2角度θ2よりも小さくする。
また、本発明に係る内燃機関は、その一態様として、吸気ポートの中心軸及び吸気弁の軸心を含む仮想平面に投影したときに、ブレイクアップ位置で前記軸線Aと直交する線を仮想線Cとし、燃料噴射弁の取り付け位置側の前記吸気ポートの内壁面と前記仮想線Cとの接点を接点P2とし、燃料噴射弁の取り付け位置とは逆側の吸気ポートの内壁面と前記仮想線Cとの接点を接点P3とし、前記起点Oと前記接点P2とを結ぶ線を仮想線Dとし、前記起点Oと前記接点P3とを結ぶ線を仮想線Fとし、燃料噴射弁の噴霧角度をθspとしたとき、
前記仮想線Fと前記軸線Aとがなす角度が、前記噴霧角度θspの半分の角度以上となり、かつ、前記仮想線Dと前記軸線Aとがなす角度が、前記噴霧角度θspの半分の角度と前記第1角度θ1との加算値以上となるように、前記噴霧角度θsp及び前記軸線Aを設定した。
上記発明によると、吸気ポート内における燃料噴霧の広がりを可及的に大きくしつつ、吸気流動で燃料噴霧が曲げられても、燃料噴霧が吸気ポートの壁面に接触することを抑止できる。
ポート噴射式内燃機関の概略構成図である。 燃料噴射弁の縦断面図である。 燃料噴射弁の先端部を拡大した縦断面図である。 燃料噴射孔を有するオリフィスプレートの上面図である。 ブレイクアップ位置の特性を説明するための線図である。 吸気流動による主噴霧の偏向を模式的に示す図である。 第1角度θ1の求め方を説明するための図である。 第1角度θ1と主噴霧の外縁との関係を説明するための図である。 主噴霧が吸気流動によって偏向した状態を示す図である。 噴霧が曲げられる量よりもクリアランスが小さい状態を示す図である。 機関運転状態と吸気主流速度との相関を示す線図である。 機関運転状態とクリアランスの不足分との相関を示す線図である。 機関運転状態と、クリアランスの不足を解消するのに必要な噴霧速度の要求との相関を示す線図である。 噴霧速度の違いによる第1角度θ1の変化を示す図である。 燃圧と噴霧速度との相関を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、内燃機関101の一態様を示す構成図である。
内燃機関101は、自動車に駆動源として搭載される火花点火ガソリン機関である。
内燃機関101は、点火装置200及び燃料供給装置300を備える。
点火装置200は、点火プラグ201と、パワートランジスタを内蔵した点火コイル202とを備え、燃焼室110内の混合気を火花点火によって着火燃焼させる。
燃料供給装置300は、燃料噴射弁301と、燃料タンク302と、燃料タンク302内の燃料を燃料噴射弁301に圧送する電動式の燃料ポンプ303と、燃料ポンプ303の吐出口と燃料噴射弁301の燃料入口とを接続する燃料配管304と、燃料配管304内の燃料の圧力である燃圧FPを計測する燃圧センサ305とを備える。
燃料噴射弁301は、吸気弁119の上流の吸気ポート102に、吸気弁119を指向して取り付けられ、吸気ポート102内に燃料を噴射する。
内燃機関101は、所謂ポート噴射式内燃機関である。
また、燃料ポンプ303の吐出量の調整、つまり、燃料ポンプ303の駆動電流の調整によって、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力が可変に制御される。
電制スロットル108は、スロットルバルブ108aと、スロットルモータ108bと、スロットル開度センサ108cとを備え、スロットルモータ108bでスロットルバルブ108aを開閉する装置である。
スロットル開度センサ108cは、スロットルバルブ108aの開度の情報であるスロットル開度信号TPSを出力する。
そして、エアークリーナ107を通過した空気は、電制スロットル108のスロットルバルブ108aで流量調節され、燃料噴射弁301から噴射された燃料とともに吸気弁119を介して燃焼室110に吸引される。
クランク角センサ106は、クランクシャフト117の回転角を計測するセンサであって、リングギア114の突起を検出して、クランクシャフト117の所定回転角毎に立ち上がるパルス信号であるクランク角信号CAを出力する。
流量検出装置109は、電制スロットル108の上流の吸気ダクト104に配置され、内燃機関101の吸入空気流量の情報である吸入空気流量信号QARを出力する。
また、内燃機関101の排気管103に配置される触媒コンバータ112は、内蔵する三元触媒によって内燃機関101の排気を浄化する。
空燃比センサ111は、触媒コンバータ112の上流の排気管103に配置され、排気中の酸素濃度に応じて排気空燃比の情報である空燃比信号RABFを出力する。
また、排気温度センサ116は、触媒コンバータ112の上流の排気管103に配置され、触媒コンバータ112の入口での排気温度[℃]の情報である排気温度信号TEXを出力する。
水温センサ118は、内燃機関101の冷却水ジャケット105内における冷却水の温度[℃]の情報である冷却水温度信号TWを出力する。
エンジン制御装置113は、MPU(Microprocessor Unit)126,ROM(Read Only Memory)127,RAM(Random Access Memory)128を含むマイクロコンピュータを備えた電子制御装置である。
エンジン制御装置113は、スロットル開度信号TPS,吸入空気流量信号QAR,クランク角信号CA,空燃比信号RABF,排気温度信号TEX,冷却水温度信号TW,燃圧信号FPなどの内燃機関101の運転状態に関する信号を取得する。
そして、エンジン制御装置113は、取得した信号に基づき各種の操作量を演算し、演算した操作量を点火コイル202,燃料噴射弁301,スロットルモータ108b,燃料ポンプ303などに出力することで、内燃機関101の運転を制御する。
ここで、エンジン制御装置113は、燃料ポンプ303の制御によって、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を可変にする燃圧制御部としての機能を有し、また、エンジン制御装置113及び燃料ポンプ303は、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を可変に制御する燃圧制御装置を構成する。
エンジン制御装置113は、センサ信号の取り込みや制御対象への操作量の出力を行うために、アナログ入力回路120,A/D変換回路121,デジタル入力回路122,出力回路123,I/O回路124を備える。
アナログ入力回路120は、吸入空気流量信号QAR,スロットル開度信号TPS,空燃比信号RABF,排気温度信号TEX,冷却水温度信号TW,燃圧信号FPなどのアナログ信号を取り込む。
アナログ入力回路120が取り込んだアナログ信号は、A/D変換回路121でデジタル信号に変換され、バス125上に出力される。
また、デジタル入力回路122が取り込むクランク角信号CAなどのデジタル信号は、I/O回路124を介してバス125上に出力される。
バス125には、MPU126,ROM127,RAM128,タイマ/カウンタ(TMR/CNT)129等が接続されている。
そして、MPU126,ROM127,RAM128は、バス125を介してデータの授受を行う。
MPU126には、クロックジェネレータ130からクロック信号が供給され、MPU126は、クロック信号に同期して様々な演算や処理を実行する。
ROM127は、例えばデータの消去と書き換えが可能なEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)からなり、エンジン制御装置113を動作させるためのプログラム、設定データ及び初期値などを記憶する。
ROM127が記憶する情報は、バス125を介してRAM128及びMPU126に取り込まれる。
MPU126は、RAM128を、演算結果や処理結果を一時的に記憶する作業領域として用いる。
なお、タイマ/カウンタ129は、時間の測定や回数の測定などに用いられる。
MPU126が演算した点火制御信号、空燃比制御信号(換言すれば、燃料噴射制御信号)、燃圧制御信号などの操作量の信号は、バス125上に出力された後、I/O回路124を介して出力回路123から点火コイル202,燃料噴射弁301,燃料ポンプ303などに与えられる。
図2-図4は、燃料噴射弁301の構造の一態様を示す。
図2は燃料噴射弁301の全体構成を示す縦断面図、図3は燃料噴射弁301の先端部の拡大断面図、図4は燃料噴射弁301のオリフィスプレート20の上面図である。
燃料噴射弁301は、パイプ13にノズル体2及び弁体6を収容して構成され、弁体6を電磁コイル11で往復動作させる。
燃料噴射弁301は、電磁コイル11を取り囲む磁性体のヨーク10と、電磁コイル11の中心に位置するコア7と、弁体6と、弁体6が着座する弁座面3と、弁体6と弁座面3の隙間を通った燃料が流入する燃料噴射室4と、燃料噴射室4の下流に配置されたオリフィスプレート20とを備える。
オリフィスプレート20は、複数個の噴孔23a,23b,23c,23dを備える。
また、コア7の中心には、弁体6を弁座面3に押圧するスプリング8が備えられる。
スプリング8の弾性力は、スプリングアジャスタ9によって調整される。
電磁コイル11への通電が遮断されている場合、弁体6はスプリング8の弾性力によって弁座面3に着座し、燃料噴射弁301は閉弁状態になる。
係る閉弁状態においては、噴孔23a,23b,23c,23dからの燃料噴射は行われない。
一方、電磁コイル11に通電された場合、弁体6は、電磁コイル11が発生する電磁力によってコア7に接触するまで移動し、燃料噴射弁301は開弁状態になる。
係る開弁状態においては、弁体6と弁座面3の間に隙間が生じて燃料通路が開き、噴孔23a,23b,23c,23dから燃料が噴射される。
燃料噴射弁301の燃料入口部は、フィルター14を有する燃料通路12を備える。
燃料ポンプ303から圧送される燃料は、フィルター14を通過して燃料噴射弁301の内部に流入し、噴孔23a,23b,23c,23dから外部に向けて噴射される。
また、燃料噴射弁301の外周は、樹脂モールド15によって被覆されている。
次に、ノズル体2の構造の一態様を、図3を参照しつつ詳細に説明する。
オリフィスプレート20の上面20aはノズル体2の下面2aに接触していて、係る接触部分の外周をレーザ溶接して、オリフィスプレート20をノズル体2に固定してある。
ノズル体2の下端部には、弁座面3が円錐状に形成され、更に、この弁座面3のシート部3aの径φSより小径の燃料導入孔5が設けられ、弁座面3の中心線及び燃料導入孔5の中心線は弁軸心Xに一致させてある。
そして、ノズル体2の下面2aに、燃料導入孔5によって、オリフィスプレート20の中央室24に連通する開口が形成される。
次いで、オリフィスプレート20の構造を詳述する。
オリフィスプレート20の上面20aには凹形状部である中央室24が設けられている。
中央室24には4個の旋回用通路21a,21b,21c,21dが接続されている。
旋回用通路21a,21b,21c,21dは、中央室24の周方向に等間隔に配置され、外周に向けて放射状に延びる。
そして、旋回用通路21aの下流端は旋回室22aに連通し、旋回用通路21bの下流端は旋回室22bに連通し、旋回用通路21cの下流端は旋回室22cに連通し、旋回用通路21dの下流端は旋回室22dに連通する。
旋回室22a,22b,22c,22dの壁面は、上流から下流に向かって曲率が次第に大きくなるように形成されていて、旋回室22a,22b,22c,22dは、上流から下流に向けて徐々に中心に近づく渦巻き状の燃料通路を形成する。
旋回室22a,22b,22c,22d(換言すれば、スワール付与室)の中心には、噴孔23a,23b,23c,23dがそれぞれ開口している。
つまり、燃料噴射弁301は、噴孔23a,23b,23c,23dと旋回室22a,22b,22c,22dとの組み合わせを複数有する。
なお、噴孔23a,23b,23c,23dと旋回室22a,22b,22c,22dとの組み合わせを4個に限定するものではなく、3個や5個以上の組み合わせを設けることができる。
上記の燃料噴射弁301によれば、オリフィスプレート20に設けた旋回室22a,22b,22c,22dを経て噴孔23a,23b,23c,23dから噴射される燃料噴霧は、渦状の流れになることで微粒化が促進される。
つまり、オリフィスプレート20に設けた旋回室22a,22b,22c,22d(及び、旋回用通路21a,21b,21c,21d、噴孔23a,23b,23c,23d)は、燃料噴射弁301において燃料噴霧の微粒化を促進する機構としての機能を奏する。
但し、燃料噴射弁301の微粒化促進機構を、旋回室22a,22b,22c,22dによって燃料噴霧を渦状の流れにする機構に限定するものではない。
例えば、燃料噴霧に空気流を衝突させる機構、弁体に螺旋状の溝を形成した機構、噴孔から噴射される前の燃料を加熱する機構などの微粒化促進機構を、燃料噴射弁301に適宜採用することができる。
次に、燃料噴射弁301における噴霧角や噴霧軸線などの噴射特性の設定について説明する。
燃料噴射弁301は、円錐状に燃料を噴射するが、噴射直後の円錐状に整った燃料噴霧の形から、噴霧粒子の指向性が弱まることで燃料噴霧の形に乱れが生じ始める位置であるブレイクアップ位置Lsが、吸気弁119の上流になるように、噴霧粒子の貫徹力を設定してある。
なお、ブレイクアップ位置Lsは、燃料噴射弁301の噴孔(燃料噴射弁301の先端)からの距離[mm]で定められる。
したがって、ブレイクアップ位置Lsが吸気弁119の上流であることは、燃料噴射弁301の噴孔から吸気弁119までの距離よりも、燃料噴射弁301の噴孔からブレイクアップ位置Lsまでの距離が短いことを示す。
また、ブレイクアップ位置Lsは、燃料噴射弁301が重力方向下向きに燃料を噴射するときの噴霧粒子の速度で規定することができ、例えば、噴霧粒子の速度が8m/s以下となる位置(距離)をブレイクアップ位置Lsとして規定できる。
図5は、燃料噴射弁301の噴孔からの距離と噴霧速度との相関を例示する図である。
燃料噴射弁301において、噴孔からの距離が40mm付近で噴霧粒子の速度が8m/s以下になり、ブレイクアップ位置Lsは噴孔から距離40mmの位置になる。
係るブレイクアップ位置Lsに設定された燃料噴射弁301を、噴孔から吸気弁119の傘部までの距離が40mmより長くなるように吸気ポート102に取り付ける。
換言すれば、燃料噴射弁301の燃料噴霧の貫徹力が吸気弁119の傘部の手前で弱まって、吸気弁119に達する前に燃料噴霧の形に乱れが生じ始めるように、燃料噴射弁301の燃料噴霧の貫徹力を設定してある。
燃料噴射弁301の燃料噴霧のブレイクアップ位置Lsを吸気弁119の上流に設定すれば、ブレイクアップ位置Lsより下流側の吸気ポート102において、吸気ポート102の壁面への燃料の付着を抑制しつつ、吸気ポート102内に燃料噴霧を広く分布させることができ、吸気ポート102内での燃料噴霧と空気との予混合が均一になる。
ここで、燃料噴射弁301の噴孔からブレイクアップ位置Lsまでの主噴霧の広がりをなるべく大きくすることで、吸気ポート102内に燃料噴霧を広く分布させる作用が大きくなる。
しかし、吸気流動が大きくなると、主噴霧が吸気流動(換言すれば、吸気流速)によって曲げられることで、主噴霧が吸気ポートの壁面に接触する場合がある。
そこで、燃料噴射弁301の噴霧角及び噴霧軸線を、吸気ポート102内の吸気流動で偏向された主噴霧がブレイクアップ位置Lsにおいて吸気ポート102の壁面に接触しない噴霧角度及び噴霧軸線に設定した。
図6は、主噴霧が吸気流動で曲がられる様子を模式的に示す図であって、点線は吸気流動がない状態での主噴霧を示し、実線は吸気流動で曲げられた状態での主噴霧を示す。
なお、図6は、主噴霧の形状が変わることなく主噴霧が指向する方向が吸気流動によって変更された状態を示すが、実際には、主噴霧の形状は、整った円錐形から吸気流動によって歪に変形することになる。
燃料噴射弁301は、吸気流動が無い状態及び有る状態の双方で主噴霧の外縁が吸気ポート102の壁面に接触しないように、燃料噴射弁301の軸線A(換言すれば、燃料噴射弁301の取り付け角度)及び噴霧角度θspが設定されている。
つまり、燃料噴射弁301は、吸気流動が無い状態で、主噴霧の外縁が吸気ポート102の壁面に接触せず、かつ、吸気流動で曲げられる側の主噴霧と吸気ポート102の壁面との間に、主噴霧が曲げられる量に見合うクリアランスを予め有するように、軸線A及び噴霧角度θspが設定される。
換言すれば、燃料噴射弁301の噴孔からブレイクアップ位置Lsまでの間の主噴霧が吸気流動による偏向によって吸気ポート102の内壁と接触するようになることを抑止するためのクリアランスを、主噴霧の外縁と吸気ポート102の内壁との間に有するように、主噴霧の形状を設定してある。
ここで、吸気流動が大きくなると(換言すれば、吸気流速が速くなると)、燃料噴射弁301の主噴霧は、吸気ポート102の曲率中心CCから遠い側に向けて曲げられる。
したがって、上記のクリアランスを設けるために、燃料噴射弁301は、吸気ポート102の曲率中心CCから遠い側の吸気ポート102の壁面に、軸線Aが吸気弁119の傘部中心よりも曲率中心CC寄りを指向するように取り付けられる。
以下で、燃料噴射弁301の軸線A及び噴霧角度θspの設定を、より詳細に説明する。
燃料噴射弁301の軸線A及び噴霧角度θspの設定において、まず、主噴霧が吸気流動で曲げられる量である第1角度θ1を求める。
図7は、第1角度θ1の設定を説明するための図である。
吸気ポート102内を流れる吸気の主流線をBとし、主流線Bと軸線A(換言すれば、燃料噴射弁301の軸線)との交点をP1とする。
次いで、交点P1での噴霧の速度ベクトルをV1、内燃機関101の高回転高負荷域(換言すれば、主噴霧が曲げられる吸気流動が発生する条件)での交点P1における吸気の速度ベクトルをV2とし、速度ベクトルV1と速度ベクトルV2との合成ベクトルである速度ベクトルV3を求める。
そして、速度ベクトルV1と速度ベクトルV3とがなす角度を第1角度θ1として求める。
図8は、第1角度θ1に基づく軸線A及び噴霧形状の設定を説明するための図である。
燃料噴射弁301の軸線Aにおける噴孔の先端部を起点Oとする。
また、吸気ポート102の中心軸及び吸気弁119の軸心を含む仮想平面に投影したときに、ブレイクアップ位置Lsで軸線Aと直交する線を第1仮想線Cとする。
また、燃料噴射弁301の取り付け位置側の吸気ポート102の内壁面と第1仮想線Cとの接点を接点P2とし、起点Oと接点P2とを結ぶ線を第2仮想線Dとする。
更に、第2仮想線Dを、起点Oを回転中心として主流線B側に第1角度θ1だけ回転させた仮想線を第3仮想線Eとする。
そして、燃料噴射弁301の噴霧形状を、燃料噴射弁301の噴孔からブレイクアップ位置Lsまでの主噴霧の外縁が、第3仮想線E若しくは第3仮想線Eよりも主流線B側となるように設定する。
つまり、主噴霧の外縁が第3仮想線E若しくは第3仮想線Eよりも主流線B側となって、吸気ポート102の壁面と主噴霧の外縁との間に第1角度θ1以上のクリアランスを有するように、燃料噴射弁301の噴霧角度θsp及び軸線Aを設定する。
具体的には、燃料噴射弁301の取り付け位置とは逆側の吸気ポート102の内壁面と第1仮想線Cとの接点を接点P3とし、起点Oと接点P3とを結ぶ線を第4仮想線Fとする。
このとき、第4仮想線Fと軸線Aとがなす角度θ4が、噴霧角度θspの半分の角度以上となり、かつ、第2仮想線Dと軸線Aとがなす角度が、噴霧角度θspの半分の角度と第1角度θ1との加算値以上となるように、噴霧角度θsp及び軸線Aを設定する。
なお、噴霧角度θspが小さすぎると、主噴霧と吸気ポート102の壁面との接触を抑制できたとしても予混合の均一性を十分に得ることができなくなる可能性がある。
そこで、噴霧角度θspが下限角度以上となるように、燃料噴射弁301のブレイクアップ位置Ls、燃料噴射弁301の取り付け位置などを設定する。
ここで、噴霧角度θspの下限は、例えば、20degとすることができる。
以上のように、軸線A及び噴霧角度θspを設定すれば、主噴霧が吸気流動で偏向されても主噴霧が吸気ポート102の壁面に接触することを抑止できる。
したがって、吸気ポート内の予混合が均一性を向上させることができ、未燃損失の減少、ノッキング性能の向上、燃焼性の改善などを図ることができる。
図9は、上記のようにして軸線A及び噴霧角度θspを設定したときに、吸気流動で主噴霧が曲げられた状態を示す。
主噴霧は、吸気流動によって第1角度θ1だけ曲げられることになるが、係る第1角度θ1に相当するクリアランスを主噴霧の外縁と吸気ポート102の壁面との間に予め設けてあるため、主噴霧が吸気流動によって第1角度θ1だけ曲げられても、主噴霧が吸気ポート102の壁面に接触することが抑止される。
ところで、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を高く変更すれば、前述した速度ベクトルV1の大きさが大きくなり、主噴霧が吸気流動で曲げられる量である第1角度θ1は小さくなる。
そして、第1角度θ1が小さくなれば、主噴霧が吸気流動による偏向によって吸気ポート102の内壁と接触することを抑止するために設けるクリアランスを小さくでき、相対的に噴霧角度θspを大きくすることができる。
そこで、エンジン制御装置113が、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を吸気ポート102内の吸気流動の増加、換言すれば、内燃機関101の負荷、回転速度の増加に応じて上昇させる燃圧制御部としての機能を備え、係る圧力制御が実施される条件下で、吸気ポート102内の吸気流動で偏向された主噴霧がブレイクアップ位置Lsにおいて吸気ポート102の壁面に接触しない噴霧角度θsp及び軸線Aに設定することができる。
以下では、燃圧制御を伴って主噴霧が吸気ポート102の壁面に接触しないようにするシステム設定を説明する。
内燃機関101は、エンジン制御装置113及び燃料ポンプ303からなる燃圧制御装置を備え、この燃圧制御装置は、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を可変に制御する。
ここで、エンジン制御装置113は、燃圧センサ305が計測した燃圧FPと目標燃圧との比較に基づき燃料ポンプ303の吐出量を制御することで、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を目標燃圧に制御する。
そして、燃料噴射弁301の主噴霧が吸気流動によって曲げられても、主噴霧が吸気ポート102の壁面に接触しないように、燃料噴射弁301の軸線A,噴霧角度θspの設定及び燃圧FPの目標値の設定を行い、エンジン制御装置113は、係る燃圧FPの目標値にしたがって燃料ポンプ303の吐出量を制御する。
つまり、ブレイクアップ位置Lsにおいて、吸気の流速の増加によって主噴霧が偏向する側での主噴霧の外縁と吸気ポート102の内壁との間のクリアランスが、前記偏向する側とは逆側での主噴霧の外縁と吸気ポート102の内壁との間のクリアランスよりも大きくなるように、燃料噴射弁301の噴霧形状を設定する。
更に、燃圧制御装置としてのエンジン制御装置113は、吸気ポート102内における吸気の速度が速くなるほど(換言すれば、吸気流動が大きくなるほど)燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を高くすることで噴霧の速度ベクトルV1の大きさを大きくして、吸気速度の増加による噴霧の偏向を抑制する。
以下では、クリアランスの設定及び燃圧FPの設定を、より詳細に説明する。
図10は、主噴霧の外縁線Gと第2仮想線Dとがなす第2角度θ2が、標準燃圧のときに主噴霧が吸気流動で曲げられる量である第1角度θ1より小さい場合を示す図である。
ここで、第2角度θ2は実際のクリアランスであるから、標準燃圧のときに第2角度θ2が第1角度θ1より小さい場合は、標準燃圧の条件下では主噴霧が吸気流動で曲げられると、主噴霧が吸気ポート102の壁面に接触することになる。
そこで、以下に説明するように、標準燃圧のときに第2角度θ2が第1角度θ1より小さくなる条件であっても、吸気ポート102の壁面に接触することを抑制できるように、エンジン制御装置113は燃圧FPを制御する。
図11は、吸気主流速度、機関負荷及び機関回転速度の相関を示す図であり、吸気主流速度は、内燃機関101の運転条件が高負荷、高回転速度であるときは、低負荷、低回転速度のときよりも速くなる。
図12は、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力が、内燃機関101の運転条件に関わらずに標準燃圧に固定される条件下での第1角度θ1と第2角度θ2との差、つまり、クリアランスの不足分と、機関負荷及び機関回転速度との相関を示す図である。
前述したように、内燃機関101の運転条件が高負荷、高回転速度であるときは低負荷、低回転速度であるときよりも吸気主流速度が速くなり、吸気の速度ベクトルV2の大きさが大きくなって第1角度θ1が大きくなる。
したがって、第1角度θ1と第2角度θ2との差は、内燃機関101の運転条件が高負荷、高回転速度であるときは、低負荷、低回転速度であるときよりも大きくなる。
図13は、第2角度θ2を第1角度θ1以上とするための噴霧速度、機関負荷及び機関回転速度の相関を示す図である。
ここで、第2角度θ2を第1角度θ1以上とするための噴霧速度とは、主噴霧が吸気流動で曲げられても吸気ポート102の壁面に接触しない噴霧速度である。
噴霧速度が速くなれば、同じ吸気主流速度の条件下で第1角度θ1が小さくなる。
したがって、第1角度θ1と第2角度θ2との差が大きくなる高負荷、高回転速度の領域のときに、第1角度θ1と第2角度θ2との差が小さくなる低負荷、低回転速度の領域のときよりも噴霧速度を速くすることで、第2角度θ2を第1角度θ1以上とすることができる。
つまり、内燃機関101の運転条件が高負荷、高回転速度であるときは低負荷、低回転速度であるときよりも噴霧速度を速くすることで、主噴霧が吸気流動で曲げられる量が減り、主噴霧が吸気ポート102の壁面に接触することを抑制できる。
図14は、噴霧速度の違い、詳細には、噴霧の速度ベクトルV1の違いによる第1角度θ1の変化を示す図である。
速度ベクトルV1,V1’は、速度ベクトルV1の大きさに比べて速度ベクトルV1’の大きさが大きくなるように設定される。つまり、速度ベクトルV1’は、速度ベクトルV1に比べて噴霧速度が速い条件である。
ここで、吸気の速度ベクトルV2と噴霧の速度ベクトルV1との合成ベクトルである速度ベクトルV3と、吸気の速度ベクトルV2と噴霧の速度ベクトルV1’との合成ベクトルである速度ベクトルV3’とを求め、速度ベクトルV1と速度ベクトルV3とがなす第1角度θ1、及び、速度ベクトルV1’と速度ベクトルV3’とがなす第1角度θ1’をそれぞれ求める。
このとき、第1角度θ1>第1角度θ1’となり、噴霧速度を速くすることで、主噴霧が吸気流動で曲げられる量である第1角度θ1が小さくなることが分かる。
したがって、第2角度θ2が第1角度θ1よりも小さい運転条件において、噴霧速度を上げて第1角度θ1を小さくすることで、第2角度θ2≧第1角度θ1を満たすようにすることができる。
そして、第2角度θ2≧第1角度θ1を満たせば、主噴霧が吸気流動で曲げられたときに、主噴霧が吸気ポート102の壁面に接触することを抑制できる。
図15は、燃料噴射弁301に供給する燃圧と噴霧速度との相関を示す図である。
燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力が上昇すると、噴霧速度はより速い速度に変化する。
第2角度θ2≧第1角度θ1を満たすためには、内燃機関101の運転条件が高負荷、高回転速度であるときに低負荷、低回転速度であるときよりも噴霧速度を速くすることが要求される(図13参照)。
そこで、エンジン制御装置113は、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を吸気ポート102内の吸気流動の増加、換言すれば、内燃機関101の負荷、回転速度の増加に応じて上昇させる。
つまり、エンジン制御装置113は、燃料噴射弁301に供給される燃料の圧力が標準圧力であるときの第1角度θ1が第2角度θ2よりも大きい場合、内燃機関101の高回転高負荷域において、燃料噴射弁301に供給される燃料の圧力を標準圧力よりも高くすることで、第1角度θ1を第2角度θ2若しくは第2角度θ2よりも小さくする。
上記のように、エンジン制御装置113が、燃料噴射弁301に供給する燃料の圧力を、吸気流速が速くなるほど標準圧力よりも高い圧力に変更する制御を実施すれば、標準圧力のときに吸気流動で偏向された噴霧が吸気ポート102の壁面に接触する噴霧角及び噴霧軸線に設定しても、主噴霧が吸気ポート102の壁面に接触することを抑止することが可能になる。
したがって、吸気ポート内での燃料噴霧と空気との予混合を均一化させることができ、未燃損失の減少、ノッキング性能の向上などの効果が得られる。
上記実施形態で説明した各技術的思想は、矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて使用することができる。
また、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、吸気ポート102を、途中から2つに分岐するサイアミーズポートとすることができる。
そして、吸気ポート102がサイアミーズポートである場合、分岐後の各吸気ポートそれぞれに燃料噴射弁301を配した燃料噴射システムとすることができ、また、各吸気ポートに向けて2方向に噴射する1本の燃料噴射弁301を備える燃料噴射システムとすることができる。
また、燃料噴射弁301による噴射終了タイミングを、吸気上死点前、好ましくは、筒内に向かう吸気の流れが生じる前に設定すれば、燃料噴射弁301から噴射された燃料噴霧を吸気ポート102内に広く拡散させ、燃料噴霧と空気との予混合を均一化してから、予混合気を筒内に吸引させることができる。
また、燃料噴射弁301の燃料噴霧の横断面の形状は、吸気ポート102の横断面の形状などに応じて、円形や楕円形などに適宜設定することができる。
また、燃圧制御は、燃料ポンプ303の吐出量を制御する構成に限定されず、例えば、燃料配管304から燃料タンク302に戻す燃料量を制御する構成とすることができる。
また、燃圧制御において、機関負荷、機関回転速度に加えて、冷却水温度などで代表される機関温度の条件に応じて目標燃圧を変更することができる。
101…内燃機関、102…吸気ポート、113…エンジン制御装置(燃圧制御装置)、119…吸気弁、300…燃料供給装置、301…燃料噴射弁、303…燃料ポンプ(燃圧制御装置)

Claims (3)

  1. 吸気弁の上流の吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁を備え、
    前記燃料噴射弁の噴霧のブレイクアップ位置を、前記吸気弁の上流に設定し、
    前記燃料噴射弁の噴霧角及び噴霧軸線を、前記吸気ポート内の吸気流動で偏向された噴霧が前記ブレイクアップ位置において前記吸気ポートの壁面に接触しない噴霧角及び噴霧軸線に設定した、内燃機関であって、
    噴霧角及び噴霧軸線の設定において、
    前記燃料噴射弁の軸線Aにおける噴孔の先端部を起点Oとし、
    前記吸気ポート内を流れる吸気の主流線Bと前記軸線Aとの交点P1での噴霧の速度ベクトルV1、前記内燃機関の高回転高負荷域での前記交点P1における吸気の速度ベクトルV2、及び、前記速度ベクトルV1と前記速度ベクトルV2との合成ベクトルである速度ベクトルV3を求め、
    前記速度ベクトルV1と前記速度ベクトルV3とがなす角度である第1角度θ1を求め、
    前記吸気ポートの中心軸及び前記吸気弁の軸心を含む仮想平面に投影したときに、前記ブレイクアップ位置で前記軸線Aと直交する線を第1仮想線Cとし、前記燃料噴射弁の取り付け位置側の前記吸気ポートの内壁面と前記第1仮想線Cとの接点を接点P2とし、前記起点Oと前記接点P2とを結ぶ線を第2仮想線Dとし、前記第2仮想線Dを、前記起点Oを回転中心として前記主流線B側に前記第1角度θ1だけ回転させた仮想線を第3仮想線Eとしたとき、
    前記燃料噴射弁の噴霧形状を、前記燃料噴射弁の噴孔から前記ブレイクアップ位置までの主噴霧の外縁が、前記第3仮想線Eと一致するか、若しくは、前記第3仮想線Eよりも前記主流線B側となるように設定した、
    内燃機関。
  2. 吸気弁の上流の吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に供給する燃料の圧力を可変とする燃圧制御装置を備え、
    前記燃料噴射弁の噴霧のブレイクアップ位置を、前記吸気弁の上流に設定し、
    前記燃料噴射弁の噴霧角及び噴霧軸線を、前記吸気ポート内の吸気流動で偏向された噴霧が前記ブレイクアップ位置において前記吸気ポートの壁面に接触しない噴霧角及び噴霧軸線に設定した、内燃機関であって、
    噴霧角及び噴霧軸線の設定において、
    前記燃料噴射弁の軸線Aにおける噴孔の先端部を起点Oとし、
    前記吸気ポート内を流れる吸気の主流線Bと前記軸線Aとの交点P1での噴霧の速度ベクトルV1、前記内燃機関の高回転高負荷域での前記交点P1における吸気の速度ベクトルV2、及び、前記速度ベクトルV1と前記速度ベクトルV2との合成ベクトルである速度ベクトルV3を求め、
    前記速度ベクトルV1と前記速度ベクトルV3とがなす角度である第1角度θ1を求め、
    前記吸気ポートの中心軸及び前記吸気弁の軸心を含む仮想平面に投影したときに、前記ブレイクアップ位置で前記軸線Aと直交する線を第1仮想線Cとし、前記燃料噴射弁の取り付け位置側の前記吸気ポートの内壁面と前記第1仮想線Cとの接点を接点P2とし、前記起点Oと前記接点P2とを結ぶ線を第2仮想線Dとし、前記燃料噴射弁の噴霧形状の設定において噴霧の外縁と前記第2仮想線Dとがなす角度を第2角度θ2としたときに、
    前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力が標準圧力であるときの前記第1角度θ1を、前記第2角度θ2よりも大きくし、
    前記内燃機関の高回転高負荷域において、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を前記標準圧力よりも高くすることで、前記第1角度θ1を前記第2角度θ2と一致させるか、若しくは、前記第2角度θ2よりも小さくする、
    内燃機関。
  3. 吸気弁の上流の吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁を備え、
    前記燃料噴射弁の噴霧のブレイクアップ位置を、前記吸気弁の上流に設定し、
    前記燃料噴射弁の噴霧角及び噴霧軸線を、前記吸気ポート内の吸気流動で偏向された噴霧が前記ブレイクアップ位置において前記吸気ポートの壁面に接触しない噴霧角及び噴霧軸線に設定した、内燃機関であって、
    噴霧角及び噴霧軸線の設定において、
    前記燃料噴射弁の軸線Aにおける噴孔の先端部を起点Oとし、
    前記吸気ポート内を流れる吸気の主流線Bと前記軸線Aとの交点P1での噴霧の速度ベクトルV1、前記内燃機関の高回転高負荷域での前記交点P1における吸気の速度ベクトルV2、及び、前記速度ベクトルV1と前記速度ベクトルV2との合成ベクトルである速度ベクトルV3を求め、
    前記速度ベクトルV1と前記速度ベクトルV3とがなす角度である第1角度θ1を求め、
    前記吸気ポートの中心軸及び前記吸気弁の軸心を含む仮想平面に投影したときに、前記ブレイクアップ位置で前記軸線Aと直交する線を仮想線Cとし、前記燃料噴射弁の取り付け位置側の前記吸気ポートの内壁面と前記仮想線Cとの接点を接点P2とし、前記燃料噴射弁の取り付け位置とは逆側の前記吸気ポートの内壁面と前記仮想線Cとの接点を接点P3とし、前記起点Oと前記接点P2とを結ぶ線を仮想線Dとし、前記起点Oと前記接点P3とを結ぶ線を仮想線Fとし、前記燃料噴射弁の噴霧角度をθspとしたとき、
    前記仮想線Fと前記軸線Aとがなす角度が、前記噴霧角度θspの半分の角度以上となり、かつ、前記仮想線Dと前記軸線Aとがなす角度が、前記噴霧角度θspの半分の角度と前記第1角度θ1との加算値以上となるように、前記噴霧角度θsp及び前記軸線Aを設定した、
    内燃機関。
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