JP7366612B2 - レボカルニチンを含有する錠剤 - Google Patents

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Description

本発明は、有効成分としてレボカルニチンを含有する錠剤とその製造方法に関する。
レボカルニチン((R)-3-Hydroxy-4-trimethylammoniobutanoate)は、カルニチン欠乏症の治療に用いられる。レボカルニチンは吸湿性、潮解性が極めて高いことが知られている。例えば、レボカルニチンを含有する錠剤を外気に触れる状態で放置すると、すぐに吸湿し、潮解してしまう。
レボカルニチンの塩化物(塩化レボカルニチン)を用いることで吸湿性・潮解性の問題をある程度解決することができるが、レボカルニチンの塩化物には副作用の懸念があることが知られている。
そこで、フリー体のレボカルニチンの医薬錠剤でも吸湿性・潮解性の問題を解決するために、特開2016-50206号公報(特許文献1)では、レボカルニチン(フリー体)を40~80重量%含有する医薬錠剤に15~55重量%の水不溶性の添加剤を含有させることが提案されている。
特開2016-50206号公報
しかしながら、水不溶性の添加剤を添加しても、吸湿による錠剤の硬度の低下、製造工程への装置への付着等が生じ、吸湿性や潮解性の問題の解決が不十分であった。
そこで、この発明の目的は、吸湿性と潮解性を軽減させたレボカルニチンを含有する錠剤を提供することである。
本発明に従った錠剤は、レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部と、素錠部を被覆する、ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層とを含む。
本発明に従った錠剤においては、素錠部は、レボカルニチンとポリビニルピロリドンとの造粒物を含むことが好ましい。
本発明に従った錠剤は、水不溶性添加物を15重量%未満含有することが好ましい。
本発明に従った錠剤においては、素錠部の表面は、平滑な1以上の平面および/または曲面によって形成されていることが好ましい。
本発明に従った錠剤においては、素錠部の表面は、凹部を有しないことが好ましい。
本発明に従った錠剤においては、素錠部の表面に刻印が形成されていないことが好ましい。
本発明に従った上記のいずれかの錠剤の製造方法は、(a)レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部を製造する工程と、(b)ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層で素錠部を被覆する工程とを含む。
本発明に従った錠剤の製造方法においては、(a)の工程および(b)の工程は、湿度30%以下の環境で行われることが好ましい。
本発明に従った錠剤の製造方法においては、フィルムコーティング層を形成するためのフィルムコーティング液はエタノールを含んでもよいが、水のみであることがより好ましい。
本発明に従ったレボカルニチンを含有する錠剤の吸湿および/または潮解の抑制方法は、レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部を、ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層で被覆する工程を含む。
本発明に従ったレボカルニチンを含有する錠剤の吸湿および/または潮解の抑制方法においては、素錠部の製造工程は湿度30%以下の環境で行われることが好ましい。
本発明に従ったレボカルニチンを含有する錠剤の吸湿および/または潮解の抑制方法においては、フィルムコーティング層を形成するためのフィルムコーティング液はエタノールを含んでもよいが、水のみであることがより好ましい。
本発明において、レボカルニチンは、特に断らない限りフリー体(分子内塩)を意味する。
本発明の錠剤は、レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部と、素錠部を被覆する、ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層とを含む。素錠部は、レボカルニチンとポリビニルピロリドンとの造粒物を含むことが好ましい。
素錠部中のレボカルニチンの含有量は、20~80重量%であることが好ましく、30~70重量%であることがより好ましく、40~60重量%であることがさらに好ましい。
素錠部中のポリビニルピロリドンの含有量は、2~10重量%であることが好ましく、2~7重量%であることがより好ましく、2~4重量%であることがさらに好ましい。
素錠部には、さらに水不溶性添加物が含まれることが好ましい。水不溶性添加物の含有量は、素錠部の15重量%未満であることが好ましい。
本発明において、「水不溶性」の添加物とは、日本薬局方通則でいう、水にほとんど溶けない添加物を意味する。日本薬局方通則において、溶解性は、固形の添加物の場合は粉末とした後、添加物を水に入れ、20±5℃で5分ごとに強く30秒間振り混ぜるとき、30分以内に溶ける度合いをいい、水に「ほとんど溶けない」添加物は、添加物1g又は1mLを溶かすに要する水の量が10000mL以上である添加物をいう。具体的には、例えば、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム等の化学修飾されたデンプン・セルロース類、クロスポビドン等の架橋ポリビニルピロリドン、エチルセルロース、メタクリル酸コポリマー、カルボキシメチルエチルセルロース、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルクが本発明における水不溶性の添加物として挙げられる。
本発明に従った錠剤においては、フィルムコーティング層の重量は、素錠部の重量の2~15%であることが好ましく、5~10%であることがより好ましい。
本発明に従った錠剤は、さらに、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等の添加物を含んでもよい。
賦形剤としては、白糖、乳糖、D-マンニトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール等の糖又は糖アルコール、結晶セルロース等のセルロース誘導体、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、デキストリン等のデンプン誘導体、等の公知の賦形剤が用いられ得、D-マンニトールを用いることが好ましい。
崩壊剤としては、例えば、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム等の化学修飾されたデンプン・セルロース類、クロスポビドン等の架橋ポリビニルピロリドン、等の公知の崩壊剤が用いられ得る。
結合剤としては、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン等の公知の結合剤が用いられ得、ポリビニルピロリドンを用いることが好ましい。
滑沢剤としては、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカ、ワックス類等の公知の滑沢剤が用いられ得る。
本発明に従った錠剤においては、素錠部に文字、記号、数字、図形等を刻印することができる。刻印される文字等は、例えば、線幅0.15~0.80mm、深さ0.10~0.30mmの溝によって構成され、より好ましくは、線幅0.25~0.50mm、深さ0.13~0.22mmの溝によって形成される。しかし、本発明に従った錠剤においては、素錠部の表面に刻印が形成されていないことが好ましい。素錠部の表面は、平滑な1以上の平面および/または曲面によって形成されていることが好ましく、例えば、刻印によって形成されるような凹部を有しないことが好ましい。より具体的には、幅0.15mm以上、深さ0.10mm以上の溝が素錠部の表面に形成されていないことがより好ましい。このようにすることにより、素錠部をフィルムコーティングして得られる錠剤の潮解を遅延させることができ、また、吸湿による錠剤重量の増加を抑制することもできる。素錠部の表面に刻印を形成しない場合、フィルムコーティング錠の表面に文字、記号、数字、図形等をレーザー印字して錠剤の識別を容易にすることが好ましい。
本発明に従った錠剤の製造方法は、(a)レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部を製造する工程と、(b)ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層で素錠部を被覆する工程とを含む。
素錠部を製造する工程は、レボカルニチン、ポリビニルピロリドン、その他の添加剤を用いて造粒する工程を含むことが好ましい。造粒の方法は限定されず、公知の方法が用いられる。造粒物は、通常の方法で、整粒、乾燥され、打錠用の顆粒にされる。打錠用の顆粒は、他の添加物と混合されて打錠用混合末とされ、打錠され、素錠が得られる。
得られた素錠は素錠部として、ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層で被覆される。フィルムコーティングの方法としては、公知の方法が用いられる。フィルムコーティング層を形成するためのフィルムコーティング液はエタノールを含んでもよいが、水のみであることがより好ましい。このようにすることにより、素錠部をフィルムコーティングして得られる錠剤の潮解を遅延させることができ、また、吸湿による錠剤重量の増加を抑制することができる。
本発明に従った錠剤の製造方法において、(a)の工程は、湿度30%以下の環境で行われることが好ましい。
また、本発明に従ったレボカルニチンを含有する錠剤の吸湿および/または潮解の抑制方法は、レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部を、ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層で被覆する工程を含む。
本発明に従ったレボカルニチンを含有する錠剤の吸湿および/または潮解の抑制方法においては、素錠部の製造工程は湿度30%以下の環境で行われることが好ましい。
本発明に従ったレボカルニチンを含有する錠剤の吸湿および/または潮解の抑制方法においては、フィルムコーティング層を形成するためのフィルムコーティング液はエタノールを含んでもよいが、水のみであることがより好ましい。
以下、実施例等により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例]
本発明に従ったレボカルニチン錠の吸湿性・潮解性の軽減の効果を確認するため、フィルムコーティング錠の素錠部を次のようにして製造した。各原料の1錠あたりの分量は、表1に示す通りである。
Figure 0007366612000001
[実施例1の素錠部の製造工程]
素錠部の製造は湿度30%以下の環境下で行った。表1の分量でレボカルニチン、D-マンニトール、ポリビニルピロリドン、軽質無水ケイ酸を撹拌造粒機に投入し、エタノールを加えて撹拌造粒した後、湿式整粒し、乾燥して薬物顆粒を得た。次に、得られた薬物顆粒と、表1の分量のD-マンニトール、軽質無水ケイ酸、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠用混合末を得た。得られた打錠用混合末をロータリー式打錠機で打錠圧11kNで打錠し、素錠を得た。素錠にはアルファベット2文字、数字3文字の記号を刻印した。刻印された文字は、線幅0.27~0.62mm、深さ0.14~0.21mmであった。
比較例1,2の素錠部は、ポリビニルピロリドンに代えてヒドロキシプロピルセルロース(比較例1)、ヒプロメロース(比較例2)を用いた以外は、実施例1の素錠部と同様の工程で製造された。
[打錠時の潮解性の確認]
実施例1、比較例1,2の素錠部の製造工程において得られた打錠用混合末を、除湿機によって外気湿度を30%RHにし、ロータリー式打錠機にて各打錠末50gをターンテーブル上で30rpmで連続回転させた時に、固着(潮解)発生までに要する時間を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0007366612000002
表2に示すように、実施例1の素錠部に用いた打錠用混合末は、比較例1,2と比べて、打錠機への固着が生じるまでの時間が長かった。このように、結合剤としてポリビニルピロリドンを用いることで、打錠時等の製造機器への付着を軽減し、製造性を高めることができた。
[素錠部の吸湿性・潮解性の確認]
実施例1と比較例1の素錠部各5錠をそれぞれシャーレに入れ、25℃60%RHの環境で放置し、表面の状態を確認した。また、重量の増加率を測定した。結果を表3に示す。
Figure 0007366612000003
表3に示すように、実施例1の素錠部では、比較例1の素錠部より、重量増加が抑えられ、吸湿が抑制されたことがわかった。また、実施例1の素錠部は、30分間放置しても素錠表面に刻印された記号を識別できたが、20分または30分放置した比較例1の素錠部では、素錠表面に刻印された記号を識別できなかった。このように、結合剤としてポリビニルピロリドンを用いることで、素錠部の吸湿性および潮解性を軽減できることがわかった。
[実施例1の錠剤のフィルムコーティング工程]
ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG-05)とポリエチレングリコール(マクロゴール6000)を精製水に加えて溶解し、さらにタルク(タルカンハヤシ)を分散させ、エタノールを加えてフィルムコーティング液を調製した。実施例1の素錠部にフィルムコーティング液を用いてコーティングし、フィルムコーティング錠を得た。各原料の1錠当たりの分量は、表4の通りであった。
比較例1の素錠も、実施例1と同様にコーティングして比較例1のフィルムコーティング錠を得た。
Figure 0007366612000004
[フィルムコーティング錠の吸湿性・潮解性の確認]
実施例1と比較例1のフィルムコーティング錠各5錠をそれぞれシャーレに入れ、25℃60%RHの環境で放置し、表面の状態を確認した。また、重量の増加率を測定した。結果を表5に示す。
Figure 0007366612000005
実施例1と比較例1では、フィルムコーティングの基材は同じであったが、表5に示すように、実施例1のフィルムコーティング錠の方が重量増加が抑制され、吸湿を軽減できた。また、実施例1のフィルムコーティング錠の表面には、10時間放置時にも水滴はなかったが、比較例1のフィルムコーティング錠では、4時間放置時に水滴が観察され、潮解が確認できた。このように、素錠部の結合剤としてポリビニルピロリドンを用いることで、レボカルニチンを含有するフィルムコーティング錠の吸湿および潮解を抑制できることがわかった。
[フィルムコーティング基材の検討]
表6に示す処方で、実施例1のフィルムコーティング錠と同じ製造方法で、実施例2と比較例2のフィルムコーティング錠を調製した。ただし、フィルムコーティング工程で、タルクを加える際に酸化チタンも加えた。
Figure 0007366612000006
[フィルムコーティング錠の吸湿性・潮解性の確認]
実施例2と比較例2のフィルムコーティング錠各5錠をそれぞれシャーレに入れ、25℃75%RHの環境で放置し、表面の状態を確認した。また、重量の増加率を測定した。結果を表7に示す。
Figure 0007366612000007
実施例2と比較例2では素錠部は同じであったが、表7に示すように、実施例2のフィルムコーティング錠の方が重量増加が抑制され、吸湿を軽減できた。また、実施例2のフィルムコーティング錠の表面には、2時間放置まで水滴はなかったが、比較例2のフィルムコーティング錠では、1時間放置時に既に水滴が観察され、潮解が確認できた。このように、素錠部の結合剤としてポリビニルピロリドンを用い、ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層で素錠を被覆することで、レボカルニチンを含有するフィルムコーティング錠の吸湿および潮解を抑制できることがわかった。
[刻印の有無の検討1]
表8の分量でレボカルニチン、D-マンニトール、ポリビニルピロリドン、軽質無水ケイ酸を撹拌造粒機に投入し、湿式造粒し、乾燥して薬物顆粒を得た。次に、得られた薬物顆粒と、表8の分量のD-マンニトール、軽質無水ケイ酸、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウムを加えて混合し、打錠用混合末を得た。得られた打錠用混合末をロータリー式打錠機で、打錠圧11kNで打錠し、素錠を得た。実施例3,5の素錠にはアルファベット2文字、数字3文字の記号を刻印した。実施例4の素錠には文字や記号を刻印しなかった。実施例4の素錠の表面は、平滑な曲面によって形成された上面と下面とから構成されており、上面と下面に凹部は形成されなかった。
実施例3,4のフィルムコーティング液は、ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG-05)とポリエチレングリコール(マクロゴール6000)を精製水に加えて溶解し、さらにタルク(タルカンハヤシ)と酸化チタン(A-HR)を分散させ、エタノールを加えて調製した。実施例5のフィルムコーティング液は、ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG-05)とポリエチレングリコール(マクロゴール6000)を精製水に加えて溶解し、さらにタルク(タルカンハヤシ)と酸化チタン(A-HR)を分散させて調製した。実施例3~5の素錠部にフィルムコーティング液を用いてコーティングし、フィルムコーティング錠を得た。各原料の1錠当たりの分量は、表8の通りであった。
Figure 0007366612000008
[フィルムコーティング錠の吸湿性・潮解性の確認]
実施例3~5のフィルムコーティング錠各5錠をそれぞれシャーレに入れ、25℃60%RHの環境で放置し、表面の状態を確認した。また、重量の増加率と錠厚の増加量を測定した。結果を表9~表12に示す。
Figure 0007366612000009
Figure 0007366612000010
Figure 0007366612000011
Figure 0007366612000012
実施例3のフィルムコーティング錠の表面には、9時間放置後に水滴が観察され、潮解が確認された。実施例4のフィルムコーティング錠の表面には、168時間放置後に水滴が観察され、潮解が確認された。実施例5のフィルムコーティング錠の表面には、24時間放置後に水滴が観察され、潮解が確認された。
表9と表11に示されているように、刻印のない素錠を用いた実施例4のフィルムコーティング錠は、実施例3,5と比べて、最も長時間、重量増加と潮解を抑えることができた。また、刻印がある素錠を用いた場合、フィルムコーティング液に水を用いた実施例5のほうが、エタノールを用いた実施例3よりも、長時間、重量増加と潮解を抑えることができた。
[刻印の有無の検討2]
実施例2と同様に素錠を作製し、ただし素錠には文字や記号を刻印せずに、実施例2と同様にフィルムコーティングを行って得たフィルムコーティング錠を実施例6とした。実施例6の素錠の表面は、平滑な曲面によって形成された上面と下面とから構成されており、上面と下面に凹部は形成されなかった。
[フィルムコーティング錠の吸湿性・潮解性の確認]
実施例2と実施例6のフィルムコーティング錠各5錠をそれぞれシャーレに入れ、25℃60%RHの環境で放置し、表面の状態を確認した。また、重量の増加率と錠厚の増加量を測定した。結果を表13~表16に示す。
Figure 0007366612000013
Figure 0007366612000014
Figure 0007366612000015
Figure 0007366612000016
実施例2のフィルムコーティング錠の表面には、31時間放置後に水滴が観察され、潮解が確認された。実施例6のフィルムコーティング錠の表面には、50時間放置後に水滴が観察され、潮解が確認された。
表13と表15に示されているように、刻印のない素錠を用いた実施例6のフィルムコーティング錠は、実施例2と比べて、より長時間、重量増加と潮解を抑えることができた。
以上に開示された実施の形態と実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変形を含むものである。

Claims (12)

  1. レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部と、
    前記素錠部を被覆する、ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層とを含む、錠剤。
  2. 前記素錠部は、レボカルニチンとポリビニルピロリドンとの造粒物を含む、請求項1に記載の錠剤。
  3. 水不溶性添加物を15重量%未満含有する、請求項1または請求項2に記載の錠剤。
  4. 前記素錠部の表面は、平滑な1以上の平面および/または曲面によって形成されている、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の錠剤。
  5. 前記素錠部の表面は、凹部を有しない、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の錠剤。
  6. 前記素錠部の表面に刻印が形成されていない、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の錠剤。
  7. (a)レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部を製造する工程と、
    (b)ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層で前記素錠部を被覆する工程とを含む、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の錠剤の製造方法。
  8. 前記(a)の工程は、湿度30%以下の環境で行われる、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記フィルムコーティング層を形成するためのフィルムコーティング液は水および/またはエタノールを含む、請求項7または請求項8に記載の製造方法。
  10. レボカルニチンとポリビニルピロリドンとを含む素錠部を、ポリビニルアルコールを含むフィルムコーティング層で被覆する工程を含む、レボカルニチンを含有する錠剤の吸湿および/または潮解の抑制方法。
  11. 前記素錠部の製造工程は湿度30%以下の環境で行われる、請求項10に記載の抑制方法。
  12. 前記フィルムコーティング層を形成するためのフィルムコーティング液は水および/またはエタノールを含む、請求項10または請求項11に記載の抑制方法。
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