本発明に係る液体微細化装置は、吸込口より吸い込んだ空気に微細化された水を含ませて吹出口より吹き出す液体微細化装置である。液体微細化装置は、鉛直方向下方に揚水口を有し、回転軸の回転に合わせて揚水口より揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管と、揚水管により放出された水が通過することにより、その水を微細化する多孔部と、揚水管の鉛直方向下方に設けられ、揚水口より揚水される水を貯水する貯水部と、液体微細化装置における水の微細化動作を制御する制御部と、を備える。また、吸込口は、湿度回収部を有する送風装置と連通されている。そして、制御部は、貯水部の水が排水された状態が第一期間継続した場合には、貯水部に水を貯水し、送風装置からの送風を停止した状態で微細化動作を行った後に、貯水部の水を排水する第一処理を実行させる。
こうした構成によれば、貯水部の水が排水された状態が第一期間継続した場合には、第一処理の実行によって、装置内に付着した埃を貯水部の水に含ませて除去することができる。このため、水の微細化動作を開始した際に、装置内に付着した埃が揚水管を介して多孔部内に入り込むことを低減できる。つまり、装置の運転を開始する場合に、多孔部での目詰まりの発生を抑制することが可能な液体微細化装置とすることができる。
また、本発明の液体微細化装置では、制御部は、第一処理の前に、貯水部に水を貯水し、微細化動作を停止した状態で送風装置からの送風を行った後に、貯水部の水を排水する第二処理を実行させることが好ましい。このようにすることで、液体微細化装置(特に多孔部)への通水前に、装置内の埃を貯水部の水に吹き付けて除去することができる。このため、その後に実行される第一処理の際に埃が多孔部内に入り込むことが抑制され、水の微細化動作を開始した際には、多孔部内に入り込んで目詰まりを起こすことをより確実に低減することができる。
また、本発明の液体微細化装置では、制御部は、第一処理の終了後に、送風装置からの送風を行うとともに、貯水部に水がない状態で微細化動作を行う第三処理を実行させるようにしてもよい。このようにすることで、第一処理の終了後に、そのまま液体微細化装置の停止状態を長期間維持させる場合に、装置内でのカビあるいは雑菌等の繁殖を抑制することができる。
また、本発明の液体微細化装置では、制御部は、貯水部に水を貯水し、送風装置からの送風を行うとともに、貯水部に水が貯水された状態で微細化動作を行う加湿処理を実行させ、加湿処理が第二期間継続した場合には、貯水部の水の入れ替えを行うようにしてもよい。このようにすることで、加湿処理を第二期間継続することによって貯水部の水に蓄積される埃などを、貯水部の水の入れ替えによって除去することができる。このため、多孔部内に入り込んで目詰まりを起こすことをさらに低減することができる。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して説明を省略している。さらに、本発明に直接には関係しない各部の詳細については重複を避けるために、図面ごとの説明は省略している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置1の構成について、図1、図2を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置の正面側を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置の内部構成を示す概略断面図である。
液体微細化装置1は、図1に示すように、円柱状の容器として構成されている。また、液体微細化装置1は、吸込口2と、吹出口3と、内筒4と、外筒8と、水受け部11とを備えている。
吸込口2は、液体微細化装置1の内部に空気を吸い込むための開口であり、液体微細化装置1の側面に設けられている。また、吸込口2は、ダクトが接続可能な形状(例えば、円筒形状)である。
吹出口3は、液体微細化装置1の内部を通過した空気を吹き出すための開口であり、液体微細化装置1の上面に設けられている。また、吹出口3は、内筒4と外筒8とによって仕切られる領域(内筒4と外筒8との間の領域)に形成されている。そして、吹出口3は、液体微細化装置1の上面部における内筒4の周囲に設けられる。さらに、吹出口3は、吸込口2よりも上方に位置するように設けられている。また、吹出口3は、筒状のダクトが接続可能な形状である。
そして、吸込口2から吸い込まれた空気は、図2に示すように、後述する液体微細化手段17によって、加湿された空気となって吹出口3から吹き出される。
内筒4は、図2に示すように、液体微細化装置1の内部の中央付近に配置される。また、内筒4は、略鉛直方向下方に向けて開口した通風口7を有し、中空円筒形状に形成されている。
外筒8は、円筒形状に形成され、内筒4を内包するように配置されている。また、外筒8の側壁には、後述する貯水部10に水を供給するための給水口12が設けられている。なお、給水口12は、貯水部10の上面(貯水部10に貯水され得る最大水位の面:水面40)よりも鉛直方向上方の位置に設けられている。
水受け部11は、図1、図2に示すように、液体微細化装置1の底部全面に亘って設けられている。これにより、仮に過剰に給水が行われたり、排水口13などに不具合が起こったりした場合でも、住宅あるいは後述する送風装置30等に水が溢れ出ることを抑制できる。なお、水受け部11の形状は、貯水部10から溢れた水を溜めることができる形状であればよく、図1等で図示する形状に限られない。また、液体微細化装置1は水受け部11を備えていなくてもよい。
次に液体微細化装置1の内部構造について説明する。
液体微細化装置1は、図2に示すように、その内部に、吸込連通風路5と、内筒風路6と、外筒風路9と、貯水部10と、液体微細化手段17と、水受け部11とを有する。
吸込連通風路5は、吸込口2と内筒4(内筒風路6)とを連通するダクト形状の風路であり、吸込口2から吸い込まれた空気は、吸込連通風路5を介して内筒4の内部に至る構成となっている。
内筒風路6は、内筒4の内側に設けられた風路であり、内筒4の下端に設けられた開口(通風口7)を介して、内筒4の外側に設けられた外筒風路9(図2の破線矢符で示す風路)と連通している。内筒風路6には、風路内に液体微細化手段17が配置されている。
外筒風路9は、内筒4と外筒8との間に形成された風路であり、吹出口3と連通している。
貯水部10は、液体微細化装置1の下部(内筒4の下部)に設けられ、水を貯留する。貯水部10は、略すり鉢形状に形成されて、貯水部10の側壁は、外筒8の下端と接続されて一体化している。そして、貯水部10は、外筒8の側壁に設けられた給水口12から水が供給され、貯水部10の底面に設けられた排水口13から水が排出される構造となっている。
給水口12は、外筒8の側壁に設けられており、給水管18を介して外部給水配管(図示せず)と接続されている。そして、給水管18には、給水管18の途中に電磁弁等の開閉手段(給水弁18a(図4参照))が設けられる。給水管18は、給水弁18aを介して、例えば、住宅あるいは施設の上水道あるいは給水ポンプなどの給水設備に接続されている。
排水口13は、貯水部10底面の最も低い位置に設けられており、排水管19を介して外部排水配管(図示せず)と接続されている。そして、排水管19には、排水管19の途中に電磁弁等の開閉手段(排水弁19a(図4参照))が設けられる。排水管19は、排水弁19aを介して、例えば、住宅あるいは施設に設けられている外部排水口などの排水設備に接続されている。
液体微細化手段17は、液体微細化装置1の主要部であり、水の微細化を行うところである。具体的には、液体微細化手段17は、揚水管(吸上管)14と、多孔部15と、モータ16とを有する。また、液体微細化手段17は、内筒4の内側すなわち内筒4に覆われる位置に設けられている。
揚水管14は、中空の円錐台形状に形成され、鉛直方向下方に、円錐台の直径の小さい側の先端(揚水口14a)を有する。そして、揚水管14は、揚水口14aが貯水部10に貯水された水の水面40以下になるように設けられ、モータ16と連動する回転軸の回転に合わせて揚水口14aより貯水部10から水を吸い上げる。一方、揚水管14は、円錐台の直径の大きい側の側壁に複数の開口(図示せず)が設けられ、吸い上げた水が開口を通過して遠心方向に放出されるようになっている。つまり、揚水管14は、貯水部10から揚水した水を多孔部15に供給するように構成されている。
多孔部15は、揚水管14の直径の大きい側において揚水管14の外周に所定間隔を保持して位置し、揚水管14とともに回転する円筒状の多孔体と、多孔体の全周囲に配置された金網とを有して構成される。そして、多孔部15は、揚水管14により吸い上げられた水を回転面方向に放出する。この際、多孔部15では、多孔部15の内部を水が流通する過程で水を微細化する。
モータ16は、揚水管14および多孔部15を、回転軸を中心にして回転させる。
水受け部11は、貯水部10の鉛直方向下方において、液体微細化装置1の底部全面に亘って設けられている。水受け部11は、上記の通り、装置に異常が生じて水漏れが発生した際に、装置から漏れた水を一時的に溜めることができる。
さらに、液体微細化装置1は、液体微細化装置1の側面に加湿制御部21(図3参照)を備える。加湿制御部21は、液体微細化装置1、特に液体微細化手段17の運転動作を制御することで、加湿処理(加湿モード)における加湿動作(例えば、加湿量)を制御する。また、加湿制御部21は、液体微細化手段17の運転動作を停止する際に行う乾燥処理(乾燥モード)における乾燥動作を制御する。さらに、加湿制御部21は、貯水部10の水が排水された状態が所定の期間(第一期間)継続した場合に行う洗浄処理(洗浄モード)における洗浄動作を制御する。なお、液体微細化装置1は、加湿制御部21を備えず、送風装置30を制御する制御部30a(図4参照)によって加湿動作、乾燥動作、及び洗浄動作が制御される構成であってもよい。
次に、液体微細化装置1に接続される送風装置30について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置が送風装置に接続された状態を示す概略斜視図である。
送風装置30は、図3に示すように、液体微細化装置1の上流側に位置して設けられ、外気吸込口33から吸い込んだ外気(湿度回収部32を通過して湿度が回収された空気)を、ダクト38を介して液体微細化装置1の吸込口2に送風する装置である。
具体的には、送風装置30は、箱形の本体ケース31を有し、例えば、床に置かれた状態で使用される。本体ケース31の天面(液体微細化装置1が搭載される面)には、外気吸込口33と、給気口34と、室内空気吸込口35と、排気口(図示せず)とが設けられている。そして、本体ケース31の内部には、湿度回収部32と、送風機36と、給気風路37とを有している。
外気吸込口33は、建物外の空気(外気)を送風装置30の内部に吸い込む吸込口である。具体的には、外気吸込口33は、建物外壁面まで延在するダクト(図示せず)を介して、外気を吸い込む室外給気口と連通して接続される。
給気口34は、外気を送風装置30から液体微細化装置1の吸込口2に送風する吐出口である。具体的には、給気口34は、ダクト38を介して、液体微細化装置1の吸込口2と連通して接続される。
室内空気吸込口35は、建物内の空気(内気)を送風装置30の内部に吸い込む吸込口である。具体的には、室内空気吸込口35は、建物内の各空間の天井面または壁面まで延在するダクト(図示せず)を介して、内気を吸い込む室内排気口と連通して接続される。
排気口は、内気を送風装置30から屋外に送風する吐出口である。具体的には、排気口は、建物外壁面まで延在するダクト(図示せず)を介して、内気を吹き出す室外排気口と連通して接続される。
湿度回収部32は、送風機36の上流側に位置して設けられる。湿度回収部32は、送風機36により吸い込まれ、送風装置30内部(特に、給気風路37)を通過する空気の湿度を回収(交換)する湿度回収(湿度交換)の機能を有している。湿度回収部32は、例えば、デシカント式あるいはヒートポンプ式の熱交換器などである。
給気風路37は、新鮮な室外の空気(外気)を外気吸込口33から吸い込み、湿度回収部32を通って給気口34から液体微細化装置1を介して室内に供給する風路である。
送風機36は、外気吸込口33から給気口34へと外気を送風するための装置である。送風機36としては、例えば、クロスフローファンあるいはブロアファンが挙げられる。
さらに、送風装置30は、送風装置30の送風動作の制御を行う制御部30a(図4参照)を有する。制御部30aは、送風動作の制御として、送風機36の運転あるいは湿度回収部32の運転を制御する。また、送風装置30の制御部30aは、液体微細化装置1の加湿制御部21と電気的に接続され、加湿制御部21からの制御信号を受けて、送風装置30と液体微細化装置1とを連動動作させて制御することができる。
以上のように構成される送風装置30の天面には、支持台39を介して液体微細化装置1が設置されている。また、液体微細化装置1の給水管18(図1参照)と排水管19(図1参照)には、外部からの給排水配管(図示せず)がそれぞれ接続されている。これにより、送風装置30と液体微細化装置1とからなる加湿機能付き換気装置が構成される。
次に、液体微細化装置1の加湿制御部21について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置における加湿制御部の構成を示すブロック図である。
加湿制御部21は、図4に示すように、入力部21aと、記憶部21bと、計時部21cと、処理部21dと、出力部21eとを備える。
入力部21aは、操作パネル22からの運転開始指示または運転停止指示に関する第一情報と、温湿度センサ23からの室内空気の温度と湿度に関する第二情報と、温度センサ24からの室外空気の温度に関する第三情報とを受け付ける。入力部21aは、受け付けた第一情報~第三情報を処理部21dに出力する。
ここで、操作パネル22は、ユーザが液体微細化装置1および送風装置30に関するユーザ入力情報(例えば、風量、加湿量、吹き出し温度、等)を入力する端末であり、無線または有線により加湿制御部21と通信可能に接続されている。また、温湿度センサ23は、室内空気吸込口35から取り込まれた直後の室内空気の温度と湿度を感知するセンサである。また、温度センサ24は、外気吸込口33から取り込まれた直後の室外空気の温度を感知するセンサである。
記憶部21bは、加湿モードにおける加湿設定に関する第四情報と、乾燥モードにおける乾燥設定に関する第五情報と、洗浄モードにおける洗浄設定に関する第六情報と、ユーザ入力情報に対応する設定情報に関する第七情報とを記憶する。記憶部21bは、記憶した第四情報~第七情報を処理部21dに出力する。
計時部21cは、現在時刻に関する第八情報を処理部21dに出力する。
処理部21dは、入力部21aからの第一情報~第三情報と、記憶部21bからの第四情報~第七情報と、計時部21cからの第八情報とを受け付ける。処理部21dは、受け付けた第一情報~第八情報を用いて、加湿モードにおける加湿動作、乾燥モードにおける乾燥動作、及び洗浄モードにおける洗浄動作に関する制御情報を特定する。処理部21dは、特定した制御情報を出力部21eに出力する。
出力部21eは、処理部21dからの制御情報を受け付ける。出力部21eは、送風装置30(制御部30a)と、液体微細化手段17と、給水管18の給水弁18aと、排水管19の排水弁19aと電気的に接続される。そして、出力部21eは、受け付けた制御情報に基づいて、送風装置30の送風動作と、液体微細化手段17の微細化動作と、給水弁18aの開閉動作と、排水弁19aの開閉動作とを制御する信号(制御信号)を出力する。
そして、各装置(送風装置30、液体微細化手段17、給水弁18a、排水弁19a)は、出力部21eからの信号を受け付け、受け付けた信号に基づいて制御を実行する。
以上のようにして、加湿制御部21は、加湿モードにおける加湿動作の制御、乾燥モードにおける乾燥動作の制御、及び洗浄モードにおける洗浄動作の制御を行う。
次に、液体微細化装置1の加湿モードにおける加湿動作について、図2を用いて説明する。なお、液体微細化装置1は、加湿制御部21からの加湿動作に関する制御信号が入力されると、以下の処理を実行する。但し、送風装置30は、加湿制御部21からの同制御信号によって送風動作を実行しているものとして説明する。
液体微細化装置1では、初めに、給水設備(図示せず)より水が給水口12から貯水部10に供給され、貯水部10に水が貯水される。そして、吸込口2から液体微細化装置1の内部に吸い込まれた空気(送風装置30から送風される空気)は、吸込連通風路5、内筒風路6、液体微細化手段17、外筒風路9の順に通過し、吹出口3から外部(例えば、室内)に向けて吹き出される。このとき、液体微細化手段17によって発生した水滴と、内筒風路6を通過する空気とが接触し、水滴が気化することにより空気を加湿することができる。また、貯水部10に貯水された水は、所定時間が経過したのち排水口13から排水管19を通じて装置外に排出される。
さらに詳細に説明する。
図2に示すように、吸込口2から吸込連通風路5を通過して内筒風路6の内筒に取り込まれた空気は、液体微細化手段17を通過する。揚水管14および多孔部15がモータ16の動作により回転すると、回転により貯水部10に貯水された水が揚水管14の内壁面を伝って上昇する。上昇した水は、多孔部15の内部を通過して微細化され、多孔部15の外周面から回転面方向に向かって微細な水滴として放出される。また、放出された水滴は、内筒4の内壁面に衝突して破砕され、さらに微細な水滴となる。この多孔部15から放出された水滴と、内筒4の内壁面に衝突し破砕された水滴とが内筒4を通過する空気と接触し、水滴が気化して空気の加湿が行われる。なお、発生した水滴の一部は気化しないが、液体微細化手段17を内筒4で覆われるように配置しているので、気化しなかった水滴は、内筒4の内側表面に付着して貯水部10に落下する。
そして、水滴を含んだ空気(加湿された空気)は、内筒4の下端に設けられた通風口7から、下方に設けられた貯水部10に向けて吹き出される。そして、内筒4と外筒8との間に形成された外筒風路9に向かって流れる。ここで、外筒風路9内を通過する空気は鉛直方向上方に向かって送風されるため、内筒風路6内を下方に流れる空気と送風方向が対向する向きに変わることとなる。
このとき、通風口7から空気とともに吹き出された水滴は、その慣性により空気の流れに追従できず、貯水部10の水面40もしくは外筒8の内側壁面に付着する。この作用は、水滴の重量が大きいほど作用が大きく、すなわち、気化しにくい直径の大きな水滴ほど作用が大きいため、これにより大粒の水滴を流れる空気から分離することができる。
そして、内筒風路6から通風口7を介して外筒風路9に流入した空気は、外筒風路9を通って上向きに流れる。そして、吹出口3から外部に吹き出される。このとき、水滴の一部は、重力により貯水部10へ落下する、もしくは、内筒4の外壁あるいは外筒8の内壁に付着する。そして、内筒4の外壁や外筒8の内壁に付着した水滴は、内筒4の外側壁面や外筒8の内側壁面を伝って貯水部10へ落下する。
以上のようにして、液体微細化装置1は、吸い込んだ空気を、液体微細化手段17によって加湿することができる。そして、液体微細化装置1は、加湿制御部21からの加湿動作に関する制御信号に基づいて、液体微細化手段17による加湿動作(水の微細化動作)を実行する。さらに、液体微細化装置1は、液体微細化手段17による加湿動作が所定の期間(第二期間)継続した場合には、液体微細化手段17による加湿動作を一時停止し、貯水部10の水の入れ替えを行った後に、加湿動作を再開するように加湿制御部21によって制御される。この場合の第二期間としては、例えば、24時間である。
一方、本実施の形態に係る液体微細化装置1は、液体微細化手段17の加湿動作を停止する場合には、乾燥モードにおける乾燥動作を実行する。液体微細化装置1の乾燥モードにおける乾燥動作について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による処理手順(乾燥モード)を示すフローチャートである。ここで、乾燥モードは、第一情報として液体微細化装置1の運転停止に関する指示情報が加湿制御部21に入力された場合に実行される。
図5に示すように、加湿制御部21に液体微細化装置1の運転停止に関する制御信号が入力される(ステップS01)と、加湿制御部21は、送風装置30からの送風を停止させ、貯水部10への給水を停止させるとともに、貯水部10の排水を実行させる(ステップS02)。ここで、送風装置30からの送風停止は、送風機36の動作を停止させることによってなされる。また、給水停止は、給水弁18aの閉弁によってなされ、排水実行は、排水弁19aの開弁によってなされる。これにより、加湿モードが停止され、その後、加湿制御部21は、乾燥モード(乾燥運転に関する処理)を実行させる。
具体的には、加湿制御部21は、貯水部10の排水終了後に、送風装置30からの送風を開始させる(ステップS11)。これにより、液体微細化装置1(液体微細化手段17)内に空気が流通するようになる。
次に、加湿制御部21は、液体微細化手段17を作動させ、乾燥運転(貯水部10に水がない状態での微細化動作)を開始させる(ステップS12)。そして、乾燥運転を開始してから所定時間T1が経過した場合(ステップS13のYes)には、加湿制御部21は、液体微細化手段17を停止させる(ステップS14)。そして、送風装置30からの送風を停止させ、乾燥運転を終了させる(ステップS15)。一方、乾燥運転を開始してから所定時間T1が経過していない場合(ステップS13のNo)には、乾燥運転を継続する(ステップS13に戻る)。ここで、ステップS11~ステップS15までの一連の動作または乾燥運転のみの動作を、液体微細化手段17による第三処理とする。第三処理では、液体微細化手段17を含む装置内の乾燥(湿気の除去)がなされる。なお、第一処理および第二処理については後述する。
以上の処理手順を経て乾燥モードにおける乾燥動作は終了となり、加湿制御部21は、液体微細化装置1の運転を停止する。これにより、液体微細化装置1は、操作パネル22からの運転開始指示待ちの状態となる。
次に、本実施の形態に係る液体微細化装置1は、液体微細化装置1の運転停止の状態(貯水部10の水が排水された状態)が所定の期間(第一期間)継続した場合には、洗浄モードにおける洗浄動作を実行する。液体微細化装置1の洗浄モードにおける洗浄動作について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による処理手順(洗浄モード)を示すフローチャートである。ここで、洗浄モードは、運転停止の状態が第一期間継続した場合に実行される。この場合の第一期間としては、例えば、24時間である。
図6に示すように、加湿制御部21は、洗浄モードが開始されると、加湿制御部21は、貯水部10の排水を停止状態(排水弁19aの閉弁)にして、貯水部10への給水を実行させる(ステップS21)。そして、貯水部10への給水終了後に、送風装置30からの送風を開始させる(ステップS22)。これにより、液体微細化手段17による微細化動作を停止した状態で、装置内に空気が流通し、装置内の埃が貯水部10の水に吹き付けられるようになる。そして、送風装置30が送風運転を開始してから所定時間T2が経過した場合(ステップS23のYes)には、加湿制御部21は、送風装置30からの送風を停止させる(ステップS24)。そして、加湿制御部21は、貯水部10への給水を停止させるとともに、貯水部10の排水を実行させる(ステップS25)。これにより、貯水部10に吹き付けられた埃を含んだ水が排水される。一方、送風装置30が送風運転を開始してから所定時間T2が経過していない場合(ステップS23のNo)には、送風装置30は送風運転を継続する(ステップS23に戻る)。ここで、ステップS21~ステップS25までの一連の動作または送風運転のみの動作を第二処理とする。第二処理では、液体微細化手段17による微細化動作を停止した状態で、液体微細化手段17を含む装置内の送風洗浄(通風による埃などの除去)がなされる。
次に、加湿制御部21は、貯水部10の排水を停止状態にして、貯水部10への給水を実行させる(ステップS31)。これにより、貯水部10には新しい水が給水される。そして、貯水部10への給水終了後に、液体微細化手段17を作動させ、装置内の水洗浄を開始させる(ステップS32)。そして、水洗浄を開始してから所定時間T3が経過した場合(ステップS33のYes)には、加湿制御部21は、液体微細化手段17を停止させ、水洗浄を終了させる(ステップS34)。そして、加湿制御部21は、貯水部10への給水を停止させるとともに、貯水部10の排水を実行させる(ステップS35)。これにより、水洗浄によって埃を含んだ水が排水される。一方、水洗浄を開始してから所定時間T3が経過していない場合(ステップS33のNo)には、水洗浄を継続する(ステップS33に戻る)。ここで、ステップS31~ステップS35までの一連の動作または水洗浄のみの動作を第一処理とする。第一処理では、送風装置30からの送風を停止した状態で、液体微細化手段17を含む装置内の水洗浄(通水による埃などの除去)がなされる。
以上の処理手順を経て洗浄モードにおける洗浄動作は終了となる。
そして、液体微細化装置1が微細化動作の運転開始指示待ちの状態である場合には、加湿制御部21は、図5に示した乾燥モードにおける乾燥動作(第三処理)を実行する。その後、液体微細化装置1は、所定の期間(第一期間)が経過するごとに洗浄モードにおける洗浄動作(第一処理、第二処理)と乾燥モードにおける乾燥動作(第三処理)とを繰り返し実行する。
一方、液体微細化装置1は、微細化動作の運手開始に関する指示情報が入力された場合には、加湿制御部21は、経過時間に関係なく、洗浄モードにおける洗浄動作を一回実行させた後に、加湿モードにおける加湿動作を実行させる。これにより、装置内の埃を除去した上で、液体微細化装置1は、送風装置30から送風される空気に対する加湿を開始する。
以上、本実施の形態1に係る液体微細化装置1によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)加湿制御部21は、貯水部10の水が排水された状態が第一期間継続した場合には、貯水部10に水を貯水し、送風装置30からの送風を停止した状態で液体微細化手段17による水の微細化動作(水洗浄動作)を行った後に、貯水部10の水を排水する第一処理(ステップS31~ステップS35までの一連の動作)を実行させる。このようにすることで、液体微細化装置1の運転停止の状態(貯水部10の水が排水された状態)が第一期間継続した場合には、第一処理の実行によって装置内に付着した埃を貯水部10の水に含ませて除去することができる。このため、液体微細化手段17による水の微細化動作を開始した際に、装置内に付着した埃が揚水管14を介して多孔部15内に入り込むことを低減できる。つまり、装置の運転を開始する場合に、多孔部15での目詰まりの発生を抑制することが可能な液体微細化装置1とすることができる。
(2)加湿制御部21は、第一処理の前に、貯水部10に水を貯水し、液体微細化手段17による水の微細化動作を停止した状態で送風装置30からの送風を行った後に、貯水部10の水を排水する第二処理(ステップS21~ステップS25までの一連の動作)を実行させる。このようにすることで、液体微細化装置1(特に液体微細化手段17の多孔部15)への通水前に、装置内の埃を貯水部10の水に吹き付けて除去することができる。このため、その後に実行される第一処理の際に埃が多孔部15内に入り込むことが抑制され、液体微細化手段17による水の微細化動作を開始した際には、多孔部15内に入り込んで目詰まりを起こすことをより確実に低減することができる。
(3)加湿制御部21は、第一処理の終了後に、送風装置30からの送風を行うとともに、貯水部10に水がない状態で液体微細化手段17による水の微細化動作(乾燥運転)を行う第三処理(ステップS11~ステップS15までの一連の動作)を実行させる。このようにすることで、装置内に付着している水滴等が除去されるので、第一処理の終了後にそのまま液体微細化装置1の停止状態を長期間維持させる場合に、装置内でのカビあるいは雑菌等の繁殖を抑制することができる。
(4)加湿制御部21は、貯水部10に水を貯水し、送風装置30からの送風を行うとともに、貯水部10に水が貯水された状態で液体微細化手段17による水の微細化動作を行う加湿処理を実行させ、加湿処理が第二期間継続した場合には、貯水部の水の入れ替えを実行させる。このようにすることで、加湿処理を第二期間継続することによって貯水部10の水に蓄積される埃あるいはカビを、貯水部10の水の入れ替えによって除去することができる。このため、多孔部15内に入り込んで目詰まりを起こすことをさらに低減することができる。
(5)送風装置30は、液体微細化装置1および送風装置30を通過する空気の流れにおいて、液体微細化装置1より上流側に設けられる。言い換えれば、液体微細化装置1は送風装置30の下流側に設けられる。このとき、湿度回収部32で湿度回収された後の空気が液体微細化装置1に流入するので、より適切に湿度コントロールすることができる。また、湿度回収部32と液体微細化装置1の2箇所で湿度制御を行うことで、湿度回収部32あるいは液体微細化装置1にヒータ等を設置していない場合でも、十分な加湿量を確保することができる。また、加湿量を確保するためのヒータが不要になることで、省エネルギーを実現できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本実施の形態に係る液体微細化装置1では、加湿制御部21は、洗浄モードにおける洗浄動作として、第一処理を行った後に第二処理を行うようにしたが、これに限られない。例えば、洗浄モードにおける洗浄動作として第一処理のみを行うようにしてもよい。これにより、洗浄モードにおける洗浄動作の処理時間を短縮させることができる。
また、加湿制御部21は、第二処理の前に、送風装置30からの送風を停止させた状態で液体微細化手段17による水の微細化動作(ステップS12~ステップS14までの動作と同じ)を実行させるようにしてもよい。これにより、液体微細化装置1は、装置内(特に内筒4、外筒8、液体微細化手段17)に付着した埃を振り落として貯水部10内に落下させることができる。そして、液体微細化装置1は、その後に実行される第二処理での貯水部10への給水(ステップS21)の際に、埃を確実に水に含ませることができるようになる。
また、本実施の形態では、給気風路37内に、送風装置30から送風される空気を加熱するヒータを設け、乾燥モード(乾燥運転に関する処理)において、加熱された空気を送風するようにしてもよい。これにより、液体微細化装置1は、確実に装置内の湿気をなくして乾燥させることができる。このため、上記(3)の効果を顕著に享受することができる。
また、本実施の形態に係る液体微細化装置1に接続する送風装置30では、湿度回収部32は、湿度だけでなく温度を回収(交換)する機能を有するように構成してもよい。具体的には、湿度回収部32を全熱交換素子とするとともに、本体ケース31の内部に排気送風機を設け、排気風路を構成する。排気風路は、排気送風機によって室内空気吸込口35から室内空気を吸い込み、湿度回収部32を通って排気口から外部に排気する風路である。この際、湿度回収部32は、排気風路と給気風路37が交わる位置に配置される。そして、湿度回収部32は、排気風路を通過する空気と給気風路37を通過する空気との間で熱交換とともに湿度交換を行う。これにより、より快適な空気を室内に供給することが可能となる。
また、本実施の形態に係る液体微細化装置1に接続する送風装置30では、湿度回収部32によって湿度回収された後の空気が液体微細化装置1を流通しないように、液体微細化装置1をバイパスして室内に供給されるように構成してもよい。これにより、液体微細化装置1は運転せず、送風装置30のみ運転するような場合に、湿度回収された後の空気を効率よく室内に供給することができる。また、液体微細化装置1に起因した圧力損失の上昇が抑制されるので、年間を通じての省エネルギーでの運転も実現することができる。
また、本実施の形態1では、送風装置30からの送風停止を、送風機36の運転を停止することによって行ったが、これに限らない。例えば、上記したバイパスへの切り替えによって液体微細化装置1への送風がなされないようにしてもよい。これにより、室内への給気を実行しつつ、独立した状態で乾燥モードにおける乾燥動作および洗浄モードにおける洗浄動作を実行することができる。