JP7375003B2 - 音響装置および音響再生プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、音響装置および音響再生プログラムに関する。
従来、DJコントローラ等のDJ機器は複数のデッキを備え、それぞれのデッキで楽曲を再生しつつ、デッキ間の音声出力を切り替えることにより、再生中の楽曲から他の楽曲に切り替えてDJパフォーマンスを行う技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
楽曲の切り替えに際しては、DJ機器に設けられたクロスフェーダーを用い、クロスフェーダーの操作子を一方から他方に移動させることにより、再生中のデッキの出力から切り替えるデッキの出力の音量が徐々に変更され、楽曲の切り替えを行うことができる。
ところで、楽曲の切り替えに際してのDJ技術としては、楽曲の切り替えに際して、再生中の楽曲に対してエコー効果を付与したり、これから再生する次の楽曲にスクラッチ再生、ループ再生等を付与しながら楽曲の切り替えを行う技術が知られている。
特許第4781491号公報
しかしながら、音源の切り替えと、再生中のデッキやこれから再生するデッキに対しての特殊再生を同時に行うには、高度なDJ技術が必要とされるという課題がある。
本発明の目的は、高度なDJ技術を要することなく、特殊再生を付与しながら楽曲の切り替えを行うことのできる音響装置および音響再生プログラムを提供することにある。
本発明の音響装置は、2以上の音源を再生可能な音源再生手段と、前記2以上の音源の出力割合を切り替えるクロスフェーダーと、前記クロスフェーダーの操作子が切り替え範囲の中間位置にあるときに、少なくともいずれか一方の音源に、予め設定された特殊再生を実行する特殊再生実行手段と、を備える。
本発明のコンピュータ読取可能な音響再生プログラムは、コンピュータを前述した音響装置として機能させる。
本発明の実施の形態に係る音響装置の構造を示す模式図。 前記実施の形態におけるPDAの表示画面の構成を示す模式図。 前記実施の形態における音響装置の構造を示すブロック図。 前記実施の形態における作用を説明するためのフローチャート。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の実施の形態に係る音響装置1が示されている。音響装置1は、DJコントローラ2およびPDA(Personal Digital Assistants)3を備え、コンピュータであるPDA3により再生する複数の楽曲に対して、操作者がDJコントローラ2に設けられた各種の操作子を操作することにより、再生中の楽曲に対して特殊効果を付与したり、特殊再生を行う装置である。
DJコントローラ2は第1デッキ部2L、第2デッキ部2R、およびミキシング部2Mに区画される。
第1デッキ部2Lおよび第2デッキ部2Rは、PDA3で再生中の楽曲、次の再生楽曲となる再生中または再生スタンバイ中の楽曲に対して、特殊再生操作を実行する部分である。第1デッキ部2L、第2デッキ部2Rは、ジョグダイヤル21、テンポスライダー22、キューボタン23、プレイ/ポーズボタン24、およびパッド25を備える。
ジョグダイヤル21は、第1デッキ部2L、第2デッキ部2R上に回転可能に設けられ、ジョグダイヤル21を回転させると、再生方向の変更、再生速度の変更、ループ再生等の特殊再生を行うことができる。
テンポスライダー22は、操作するデッキ部2L、2Rの再生速度を調整するレバーである。
キューボタン23は、第1デッキ部2L、第2デッキ部2Rで再生する楽曲に設定されたキューポイントにジャンプして再生を行うスイッチである。このスイッチを押すと、再生中または停止中のトラック位置からトラックジャンプしてキュー位置からの再生を開始する。
プレイ/ポーズボタン24は、操作するデッキ部2L、2Rの再生開始、または一時停止を行うスイッチである。
パッド25は、キューポイントの記憶、デッキ部2L、2Rによる操作結果を記憶しておき、パッド25を適宜操作することにより操作結果を復元して再生する。
ミキシング部2Mは、第1デッキ部2Lおよび第2デッキ部2Rのそれぞれで再生される楽曲の出力を調整し、両出力を混合して音声出力する部分である。ミキシング部2Mは、複数の操作つまみ26、スライダー27、キューポイント設定スイッチ28、およびクロスフェーダー29を備える。
複数の操作つまみ26は、第1デッキ部2Lおよび第2デッキ部2Rの出力に対して、音質、音響効果付与を行うロータリー型ボリュームスイッチである。なお、音響効果の種類、効果付与の程度等はPDA3上で実行される音源再生プログラムにより設定することが可能である。
スライダー27は、第1デッキ部2Lおよび第2デッキ部2Rの出力音量を調整する。スライダー27のレバーを上昇させると出力音量が増大する。
複数の操作つまみ26の間には、キューポイント設定スイッチ28が設けられている。第1デッキ部2Lおよび第2デッキ部2Rのジョグダイヤル21を回転させながら、キューポイント設定スイッチ28を押すと、第1デッキ部2Lまたは第2デッキ部2Rの音源データの任意のトラック位置にキューポイントを設定することができる。
クロスフェーダー29は、音源となる第1デッキ部2Lおよび第2デッキ部2Rの出力割合を切り替える。具体的には、クロスフェーダー29の操作子となる操作レバー291を第1デッキ部2L側の端部である左端にすると、第1デッキ部2Lからの出力が100%なり、第2デッキ部2R側の端部である右端とすると第2デッキ部2Rからの出力が100%となる。そして、切り替え範囲の中間位置に操作レバー291を位置させると、位置に応じた出力割合で混合された第1デッキ部2Lおよび第2デッキ部2Rの音源が出力される。なお、詳しくは後述するが、本実施の形態では、クロスフェーダー29の操作レバー291は、特殊再生実行手段34の操作子としても機能する。
図2には、本実施の形態の音響再生プログラムを実行した際のPDA3の表示画面3Aが示されている。表示画面3Aは、上部が第1デッキ表示領域3Lおよび第2デッキ表示領域3Rに区画され、それぞれの領域は、進行状態全体表示部G1、テンポ表示部G2、進行状態詳細表示部G3、効果付与表示部G4、およびGUI(Graphic User Interface)表示部G5に区画される。なお、本実施の形態では、第1デッキ表示領域3LがDJコントローラ2の第1デッキ部2L、第2デッキ表示領域3RがDJコントローラ2の第2デッキ部2Rに対応する。
進行状態全体表示部G1は、再生中または再生スタンバイの状態にある音源データの現在のトラック位置を表示し、楽曲データのどこを再生するのか、再生しているのかを表示する。
テンポ表示部G2は第1デッキ表示領域3Lおよび第2デッキ表示領域3Rにおける再生中または再生スタンバイの状態にある楽曲データのBPM(Beats Per Minute)を表示する。BPMの調整は、PDA3の表示画面3A上の操作や、前述したDJコントローラ2のテンポスライダー22の操作子を移動することで可能となる。
進行状態詳細表示部G3は、現在再生中の楽曲データのトラック位置をマーカーG31により楽曲データの波形に重畳させて表示する。楽曲データの波形の下には、楽曲データの再生箇所の楽曲特徴区間が表示され、図2では、楽曲データの”VERSE“(Aメロ)を再生していることを表示している。
効果付与表示部G4は、再生中の楽曲データに付与する効果、すなわちエフェクト処理を行う位置を、楽曲データの波形の進行とともに表示する。本実施の形態では、上部に表示されるコーラスがエフェクト処理として表示され、楽曲データの進行とともにどの位置で効果を付与するかを同期して表示する。
GUI表示部G5には、第1デッキ表示領域3Lで再生中の楽曲データ、または第2デッキ表示領域3Rで再生スタンバイ状態または再生中の楽曲データに対して、操作者が行う操作を促すためのGUIが表示される。
本実施の形態では、GUI表示部G5には、前述したDJコントローラ2と同様に、第1デッキ表示領域3Lおよび第2デッキ表示領域3RのキューアイコンG51、プレイ/ポーズアイコンG52、およびクロスフェーダーアイコンG53が表示されている。操作者が、PDA3の表示画面3A上でこれらのスイッチを操作しても、DJコントローラ2と同様の操作を行うことができる。
図3には、本発明の実施の形態に係る音響装置1の機能ブロック図が示されている。音響装置1は、PDA3のCPU上で実行されるプログラムとしての音源再生手段31と、出力音源切替手段32と、エフェクト処理手段33と、特殊再生実行手段34とを備える。
音源再生手段31は、図2おける第1デッキ表示領域3Lおよび第2デッキ表示領域3Rに表示された2以上の音源を再生することが可能である。なお、第1デッキ表示領域3Lおよび第2デッキ表示領域3Rは、それぞれがさらに再生中または再生スタンバイ状態にある音源データを同時に再生可能としてもよい。また、DJコントローラ2の第1デッキ部2Lおよび第2デッキ部2Rで行った操作は、MIDI信号に変換され、無線通信を介してPDA3の操作として入力される。
出力音源切替手段32は、音源再生手段31により再生される第1デッキ表示領域3Lおよび第2デッキ表示領域3Rからの出力を、クロスフェーダーアイコンG53の操作位置に応じて切り替える。なお、クロスフェーダーアイコンG53は、DJコントローラ2のクロスフェーダー29と同期している。そして、クロスフェーダー29の操作は、MIDI信号に変換され、無線通信を介してPDA3のクロスフェーダーアイコンG53の操作として入力される。
エフェクト処理手段33は、PDA3上で設定されたエフェクト処理を、再生中の楽曲に対して行う部分である。エフェクト処理手段33の選択は、PDA3の表示画面3Aで選択、設定することが可能である。
また、エフェクト処理の深さ、長さ等の設定は、表示画面3A上でも設定は可能であるが、DJコントローラ2の調整つまみ26を調整しても設定が可能である。
特殊再生実行手段34は、クロスフェーダーアイコンG53の調整位置に応じて特殊再生を実行する。ここで、本実施の形態にいう特殊再生とは、第1デッキ表示領域3Lまたは第2デッキ表示領域3Rに表示された楽曲データの再生が、楽曲に設定された通常のBPMとは異なる状態で再生されることをいう。具体的には、特殊再生としては、スクラッチ再生、ループ再生、バックスピン再生、スリップ再生等が挙げられる。
特殊再生実行手段34による特殊再生の実行は、具体的には、クロスフェーダーアイコンG53の調整位置が、第1デッキ表示領域3Lで再生される音源の出力がフルスケールの左端位置から、第2デッキ表示領域3Rで再生される音源の出力がフルスケールの右端位置までの中間位置に所定時間内あるときに行われる。なお、前述したようにクロスフェーダーアイコンG53の調整位置は、DJコントローラ2のクロスフェーダー29の操作レバー291の調整位置に同期しているため、操作者が操作レバー291を一定時間中間位置で停止させたときにも、特殊再生が実行される。
次に、本実施の形態における作用を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の説明は、最初は第1デッキにより音源の再生の実行中に第2デッキにより音源の再生を開始し、クロスフェーダーアイコンG53によって第1デッキから第2デッキへの音源の切り替えを行いつつ、第1デッキへのエフェクト処理、第2デッキの特殊再生が行われる手順を示す。
音源再生手段31は、第1デッキによる音源の再生を行っている(手順S1)。
操作者が、クロスフェーダー29またはクロスフェーダーアイコンG53を操作すると、出力音源切替手段32は、第1デッキおよび第2デッキの出力音量をクロスフェーダーアイコンG53の操作位置に応じて切り替えるとともに、操作位置の表示を移動する(手順S2)。
次に、音源再生手段31は、第2デッキのトラック開始位置をキューポイントにジャンプさせ、第2デッキの再生準備をする(手順S3)。
特殊再生実行手段34は、クロスフェーダーアイコンG53の操作位置が所定時間停止しているか否かを判定する(手順S4)。
所定時間経過せずにさらに移動した場合は、出力音源切替手段32は、クロスフェーダーアイコンG53の操作位置に応じて、出力の割合を切り替える(手順S7)。その後、操作位置が中間位置にあることを条件として(手順S8)、手順S4に戻って、次の停止位置において、所定時間が経過したか否かを判定する。
所定時間が経過していると判定されたら、エフェクト処理手段33は、第1デッキにより再生中の音源にエフェクト処理を実施する(手順S5)。
同時に音源再生手段31は、キューポイントからの再生を開始するとともに、特殊再生実行手段34は、第2デッキで再生中の音源の特殊再生を開始する(手順S6)。
エフェクト処理および特殊再生を行った状態で、出力音源切替手段32の出力割合に応じて第1デッキからの出力と第2デッキからの出力とを混合出力する(手順S7)。
これをクロスフェーダーアイコンG53の第2デッキ側端部まで繰り返して行う(手順S8)。クロスフェーダーアイコンG53の操作位置が第2デッキ側端部まで移動したら、エフェクト処理および特殊再生を停止して、第2デッキによる再生に切り替える(手順S9)。
このような本実施の形態によれば、以下のような効果を奏する。
本実施の形態では、クロスフェーダーアイコンG53の操作位置が、第1デッキ側の端部から第2デッキ側の端部までの中間位置で所定の時間停止することにより、特殊再生実行手段34による特殊再生が自動的に実行される。したがって、第1デッキで再生中の音源から第2デッキで再生する音源への切り替えに際して、同時にスクラッチ再生、ループ再生、バックスピン再生等の高度なDJ技術を要する特殊再生を実行できる。
よって、操作者は、DJ技術を十分に熟達しなくとも、高度な特殊再生を行いながら、再生する音源の切替操作を行うことができ、DJパフォーマンスのレベルを向上させることができる。
また、同時に再生中の第1デッキ側の音源にエフェクト処理を付与できるため、第2デッキ側の特殊再生に加えてエフェクト処理も同時に付加することができ、DJパフォーマンスのレベルを一層向上することができる。
さらに、操作者は、DJコントローラ2を用いてDJパフォーマンス行うことができるため、ジョグダイヤル21やクロスフェーダー29の機械的操作によって特殊再生を実行することができ、臨場感のあるDJパフォーマンスを行うことができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形を含むものである。
前述の実施の形態では、音響装置1は、DJコントローラ2およびPDA3を備えていたが、本発明はこれに限られない。たとえば、DJコントローラ2を省略して、PDA3のみでDJパフォーマンスを行うようにしてもよい。
前述の実施の形態では、再生中の第1デッキ側の音源にエフェクト処理を行い、切り替える第2デッキ側の音源に特殊再生を行っていたが、本発明はこれに限られない。たとえば、再生中の音源に対して特殊再生を行い、切替側の音源に対してエフェクト処理を行ってもよい。また、特殊再生のみを実行し、エフェクト処理を省略してもよい。
その他、本発明の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
1…音響装置、2…DJコントローラ、2L…第1デッキ部、2M…ミキシング部、2R…第2デッキ部、3A…表示画面、3L…第1デッキ表示領域、3R…第2デッキ表示領域、21…ジョグダイヤル、22…テンポスライダー、23…キューボタン、24…ポーズボタン、25…パッド、27…スライダー、28…キューポイント設定スイッチ、29…クロスフェーダー、31…音源再生手段、32…出力音源切替手段、33…エフェクト処理手段、34…特殊再生実行手段、291…操作レバー、G1…進行状態全体表示部、G2…テンポ表示部、G3…進行状態詳細表示部、G31…マーカー、G4…効果付与表示部、G5…GUI表示部、G51…キューアイコン、G52…ポーズアイコン、G53…クロスフェーダーアイコン。

Claims (4)

  1. 2以上の音源を再生可能な音源再生手段と、
    前記2以上の音源の出力割合を切り替えるクロスフェーダーと、
    前記クロスフェーダーの操作子が切り替え範囲の中間位置にあるときに、記クロスフェーダーの操作位置に応じた特殊再生を実行する特殊再生実行手段と、を備え
    前記音源再生手段は、第1の音源の再生を実行中に、第2の音源の再生を開始し、
    前記特殊再生実行手段は、前記音源再生手段により再生中の前記第1の音源または前記音源再生手段により再生中の前記第2の音源に対して、前記特殊再生を実行する、音響装置。
  2. 請求項1に記載の音響装置において、
    前記特殊再生は、スクラッチ再生、ループ再生、およびバックスピン再生のいずれかである音響装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の音響装置において、
    前記特殊再生実行手段は、前記操作子が前記クロスフェーダーの切り替え範囲内で一定時間停止したときに、前記特殊再生を実行する音響装置。
  4. コンピュータを請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の音響装置として機能させるコンピュータ読取可能な音響再生プログラム。
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