JP7384683B2 - 水栓 - Google Patents

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Description

本発明は、ホースガイドを有する水栓に関する。
特許文献1は、配管とホースの接触を防止する保護カバーを有する水栓について記載している。
図10に示すように、水栓90は、筒状のカバー91と、カバー91に対して手前側に引き出し可能に装着された吐水ヘッド92と、吐水ヘッド92に接続されてカバー91内を挿通するホース93とを有している。カバー91内には、配管としての給水管94、給湯管95、及び、送水管(図示省略)が配置されている。給水管94と給湯管95には、保護カバー96が装着されている。保護カバー96が装着されていることによって、カバー91内におけるホース93と給水管94の接触、及び、ホース93と給湯管95の接触が抑制されている。
特開2001-336189号公報
特許文献1の水栓90において、吐水ヘッド92を引き出す際、もしくは吐水ヘッド92をカバー91に装着する際に、吐水ヘッド92に接続されたホース93がカバー91の内面に接触する虞があるという課題を有している。本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバーの内面とホースの接触を抑制し得る水栓を提供することにある。
上記課題を解決するための水栓は、配管を備える水栓本体と、前記水栓本体を覆う筒状のカバーと、前記カバーに対して手前側に引き出し可能に装着された吐水ヘッドと、前記吐水ヘッドに接続されて前記カバー内を挿通するホースと、前記配管と前記ホースの接触を抑制するホースガイドとを有する水栓であって、前記ホースガイドは、前記カバーの内面と前記ホースとの間に配置されて両者の接触を抑制する第1緩衝部と、前記第1緩衝部から下方に延びて前記配管と前記ホースとの間に配置される板状の第2緩衝部とを有することを要旨とする。
この構成によれば、ホースガイドの第1緩衝部によって、カバーの内面とホースの接触を抑制することができる。また、第1緩衝部がホースガイドに設けられていることにより、第1緩衝部がホースガイドとは別部材で構成された態様に比べて部材点数を少なくすることができる。そのため、カバー内の空間を効率良く利用して水栓の小型化に貢献することができるとともに、水栓を組付ける際の作業効率を向上させることができる。
上記水栓について、前記第2緩衝部は、上下方向に延びる直線部と、当該直線部よりも上方において手前側に湾曲した湾曲部とを有することが好ましい。この構成によれば、カバー内のホースや配管の形状に沿って第2緩衝部が配置された状態となる。そのため、カバー内の空間をより効率良く利用して水栓の小型化に貢献することができる。
上記水栓について、前記水栓本体は、前記配管が接続された有底筒状の収容部材と、前記収容部材に収容された弁部材とを備え、前記ホースガイドは、前記収容部材に接続されていることが好ましい。この構成によれば、カバー内でのホースガイドの位置ずれを好適に抑制することができる。
上記水栓について、前記ホースガイドの下端部を固定する固定部材を有することが好ましい。この構成によれば、水栓に加わる振動等によってホースガイドの下端部が動くことを抑制することができる。
上記水栓について、前記カバーの軸方向は、上方に対して斜め前方に傾斜していることが好ましい。この構成によれば、カバーの形状が、カバーの内面とホースの接触を抑制しやすい形状となる。
本発明の水栓によれば、カバーの内面とホースの接触を抑制することができる。
水栓の斜視図。 水栓の部分断面図。 水栓の分解斜視図。 収容部材に接続された状態のホースガイドの斜視図。 図2の5-5線断面図。 変更例のホースガイドの斜視図。 別の変更例のホースガイドの斜視図。 さらに別の変更例のホースガイドの斜視図。 さらに別の変更例のホースガイドの斜視図。 従来技術の水栓の分解斜視図。
水栓の実施形態を説明する。
図1に示すように、水栓10は、キッチンキャビネットのカウンタである壁部11に設置されている。
図2に示すように、水栓10は、壁部11に固定される管状のジョイント12と、ジョイント12に接続される円筒状のカバー20とを有している。カバー20の側面には開口部20aが形成されており、開口部20aの周囲には、水栓10の手前側における斜め上方に延びる周壁21が形成されている。周壁21は、カバー20の一部としてカバー20と一体に形成されており、周壁21の先端部には、筒状のホースブッシュ22が取り付けられている。このホースブッシュ22に係合した状態で、吐水ヘッド13がカバー20に装着されている。
図2に示すように、吐水ヘッド13にはホース14が接続されている。ホース14は、フレキシブルな金属製の外装と、樹脂製の内装チューブとを備えた2層構造となっている。ホース14は、ホースブッシュ22の挿通孔22aを挿通してカバー20の開口部20aからカバー20内へと挿通しており、後述する送水管53に接続されている。吐水ヘッド13は、ホース14とともにカバー20に対して手前側に引き出し可能に構成されている。
カバー20の上部にはレバー15が配置されている。このレバー15を操作することにより、後述する弁部材30を操作することができるように構成されている。レバー15を操作することによって、吐水ヘッド13からの吐止水、湯水の切り替え、及び、湯水の混合の調節を行うことができる。
以下では、水栓10を手前側に位置する吐水ヘッド13側から見た場合における上下方向、左右方向、及び、前後方向をそれぞれ、水栓10の上下方向、左右方向、及び、前後方向として説明する。
図2、3に示すように、カバー20は、カバー20の軸方向が上方に対して斜め前方に傾斜した状態でジョイント12に接続されている。カバー20内には、弁機構を備える弁部材30と、有底円筒状の収容部材40と、収容部材40を固定する固定ナット45と、配管としての給水管51、給湯管52、及び、送水管53とが配置されている。給水管51、給湯管52、及び、送水管53は、ホース14とともにジョイント12内を挿通して、壁部11の下方へ延びている。
カバー20には、カバー20の上端部側の開口部20bから一部が露出した状態で固定ナット60が接続されている。これら弁部材30、収容部材40、固定ナット45、給水管51、給湯管52、送水管53、及び、固定ナット60によって水栓本体が構成されている。水栓本体のうち、収容部材40と固定ナット45は全体がカバー20で覆われており、弁部材30、給水管51、給湯管52、送水管53、及び、固定ナット60は一部がカバー20で覆われている。
カバー20の材質は特に限定されず、金属や樹脂を採用することができる。その中でも、金属は強度が高く耐久性に優れるため好ましい。金属製のカバー20は、例えば、鋳造によって作製することができる。
配管としての給水管51、給湯管52、及び、送水管53と、ホース14との間には、これら配管とホース14との接触を抑制するホースガイド70が配置されている。ジョイント12の下端部には、ホースガイド70の下端部を固定する固定部材80が装着されている。ここで、ホースガイド70の下端部とは、ホースガイド70の下方側の端部周辺を意味するものとし、下方側の先端のみに限定されないものとする。
水栓本体を構成する各部材について説明する。
収容部材40について説明する。
図3に示すように、収容部材40は、有底円筒状の本体部41と、本体部41の底部から下方に突出する突出部42とを有している。本体部41の底部の上方には空間S1が形成されており、この空間S1に弁部材30が収容される。突出部42の外径は本体部41の外径よりも小さく構成されており、収容部材40の軸方向に沿って、給水管51、給湯管52、及び、送水管53を挿入する挿入孔42aが設けられている。
突出部42の外周には、周方向に沿って凹溝42bが形成されている。この凹溝42bは、後述するホースガイド70の両腕部74が係合する被係合部として機能する。
図2に示すように、収容部材40は、カバー20の上端部側に配置されている。カバー20の上端部側には、カバー20の上端部における開口部20bの内径よりも径が小さい縮径部20cが設けられている。収容部材40の本体部41の外径は、縮径部20cの内径よりも大きく構成されており、収容部材40の突出部42の外径は、縮径部20cの内径よりも小さく構成されている。そのため、カバー20の縮径部20c内に突出部42が挿通し、カバー20の縮径部20c上に本体部41が載置された状態で、収容部材40はカバー20内に配置される。
固定ナット45について説明する。
図2に示すように、収容部材40の上方から固定ナット45を取り付ける。固定ナット45は、外周のネジ溝45aが後述するカバー20の上端部のネジ溝20dに螺合した状態でカバー20に接続される。固定ナット45の下端部が収容部材40の上端部に当接することによって、収容部材40はカバー20内に固定される。
弁部材30について説明する。
図2、3に示すように、収容部材40に収容された状態で、弁部材30の下端部は、収容部材40の挿入孔42aに挿入された給水管51、給湯管52、及び、送水管53に連通している。弁部材30の上部には、弁部材30を操作する操作軸31が取り付けられている。操作軸31の一部は、固定ナット60の中央部から上方へ露出している。この操作軸31に取付部材32を介してレバー15が接続される。
固定ナット60について説明する。
図2、3に示すように、固定ナット60は、カバー20内における収容部材40よりも上端部側に配置されている。固定ナット60の外周にはネジ溝60aが形成されている。カバー20の上端部の内周にもネジ溝20dが形成されており、固定ナット60のネジ溝60aがカバー20のネジ溝20dに螺合した状態で、固定ナット60はカバー20に接続されている。固定ナット60が接続された状態で、固定ナット60の内周が、収容部材40に収容された弁部材30の外周側の上部に当接する。これにより、弁部材30は収容部材40内に固定された状態になる。
給水管51、給湯管52、及び、送水管53について説明する。
図2、3に示すように、給水管51、給湯管52、及び、送水管53は、収容部材40の突出部42における挿入孔42aに挿入された状態で収容部材40に接続されている。給水管51、給湯管52、及び、送水管53は、ホース14とともにジョイント12内を挿通して壁部11の下方へ延びている。給水管51の下端部は給水源(図示省略)に接続されており、給湯管52の下端部は給湯源(図示省略)に接続されている。送水管53の下端部はホース14に接続されており、弁部材30で形成された湯水を吐水ヘッド13に供給する。
給水管51、給湯管52、及び、送水管53の材質は特に限定されず、金属、樹脂、熱可塑性エラストマー等を採用することができる。その中でも、金属は強度が高く耐久性に優れるため好ましい。
水栓本体とともにカバー20内に配置されるホースガイド70について説明する。
図3に示すように、ホースガイド70は、長尺状の板材で構成されている。ホースガイド70は、長手方向の略中央部から他端側の端部である下端部にかけて、上下方向に沿って直線状に延びた部分(以下、「直線部」ともいう。)71を有している。直線部71よりも上方には、直線部71の厚さ方向に沿って前方側に湾曲した部分(以下、「湾曲部」ともいう。)72を有している。湾曲部72よりも上方には、前方側に向かって斜め上方に傾斜して延びた部分(以下、「傾斜部」ともいう。)73を有している。ホースガイド70を左右方向に沿って見た際に、ホースガイド70は全体として、くの字状に屈曲した形状を有している。
ホースガイド70の一端側の端部である傾斜部73の上端部には、一対の腕部74が設けられている。上下方向の上方から見て、両腕部74は略同一円周上に沿って延びており、両腕部74の先端同士は互いに接続することなく一定の間隔をおいている。
図4に示すように、ホースガイド70の両腕部74は、収容部材40において被係合部として機能する凹溝42bに係合するように構成されている。そのため、両腕部74は係合部として機能している。ホースガイド70の両腕部74が収容部材40の凹溝42bに係合した状態で、ホースガイド70は収容部材40に接続される。
図3に示すように、ホースガイド70の傾斜部73には、前方に向かって斜め下方に突出した環状部75が設けられている。環状部75は、ホースガイド70の傾斜部73と、傾斜部73から延びる帯状の周壁75aとによって一体に構成されており、切れ目の無い連続した環状となっている。環状部75の内径はホース14の外径よりも大きく構成され、環状部75の内部をホース14が挿通することができるように構成されている。
図2に示すように、環状部75内にホース14を挿通させることによって、ホース14の外周は、全周に亘って環状部75に囲まれた状態となる。そして、カバー20の内面とホース14との間に一定の隙間S2が確保される。そのため、ホースガイド70の環状部75は、カバー20の内面とホース14との間に配置されて両者の接触を抑制する第1緩衝部として機能する。
さらに、カバー20の内面とホース14との間に隙間S2が確保されることによって、カバー20の下端部に接続されたジョイント12の内面とホース14との接触も抑制される。
環状部75の先端側(傾斜部73から前方に向かって斜め下方に突出した先端側)における周壁75aの幅T1は、環状部75の基端側(傾斜部73側)における周壁75aの幅T2よりも小さく構成されている。具体的には、環状部75の基端側から先端側に向かって周壁75aの幅は徐々に小さくなるように構成されている。
環状部75の先端側の周壁75aの幅T1が環状部75の基端側の周壁75aの幅T2よりも小さいことによって、ホース14が湾曲しながら環状部75内を通過する際に、ホース14をよりスムーズに通過させることが可能になる。
図2に示すように、ホースガイド70の直線部71と湾曲部72は、環状部75から下方に延びた状態で設けられて、給水管51等の配管とホース14の間に配置されている。そのため、ホースガイド70の直線部71と湾曲部72は、配管とホース14の間に配置されて両者の接触を抑制する板状の第2緩衝部として機能する。
さらに、ホースガイド70の傾斜部73は、湾曲部72の上方において、給水管51等の配管とホース14の間に配置されている。そのため、ホースガイド70の傾斜部73は、配管とホース14の間に配置されて両者の接触を抑制する板状の第3緩衝部として機能する。
図3に示すように、ホースガイド70の直線部71、湾曲部72、及び、傾斜部73は、両側に配置されるホース14と配管の形状に沿うように凹凸70aが設けられている。具体的には、凹凸70aは、ホースガイド70の左右方向である幅方向の中央部が前後方向の後方側(配管側)に凹んだ状態で設けられている。この凹凸70aは、ホースガイド70の長手方向に沿って略同一形状となっている。
ホースガイド70の材質は特に限定されず、金属、樹脂、熱可塑性エラストマー等を採用することができる。その中でも、樹脂は軽量で耐久性が高く、加工性にも優れるため好ましい。
ホースガイド70の下端部を固定する固定部材80について説明する。
図3、5に示すように、固定部材80は、横断面が略C字状の柱状の本体部81と、本体部81の下端部において本体部81の外周側に突出したフランジ部82とを有している。フランジ部82の横断面も略C字状に構成されている。
本体部81とフランジ部82の内周は、ホース14を挿通させることができる大きさに構成されている。また、本体部81とフランジ部82の外周は、それぞれ円形状の一部に沿った形状を有している。本体部81の外周に沿う円形状を想定した場合、この円形状の外径は、ジョイント12の内径よりも若干小さく構成されている。同様に、フランジ部82の外周に沿う円形状を想定した場合、この円形状の外径は、ジョイント12の内径よりも若干大きく、ジョイント12の外径と略等しく構成されている。固定部材80の本体部81とフランジ部82の外径がこのように構成されていることにより、ジョイント12の下端部側からジョイント12に固定部材80を挿入した際に、固定部材80の本体部81はジョイント12内に挿入される。また、固定部材80のフランジ部82はジョイント12の下端部に当接して、それ以上固定部材80がジョイント12内に挿入されることが抑制される。
図4、5に示すように、固定部材80の本体部81及びフランジ部82における、C字状部分の両開放端部には、それぞれ、2つの凹部83、84が設けられている。2つの凹部83、84は、固定部材80の軸方向に沿って略同一形状となるように構成されている。2つの凹部83、84のうち開放端部の内周側に位置する凹部83は、ジョイント12内においてホースガイド70の直線部71に当接する。以下、凹部83を第1当接部という。第1当接部は、ホースガイド70の直線部71における前方側と左右両側とに当接する。また、2つの凹部83、84のうち開放端部の外周側に位置する凹部84は、ジョイント12内において給水管51又は給湯管52に当接する。以下、凹部84を第2当接部という。
図4、5に示すように、ジョイント12の下端部側からジョイント12に固定部材80を挿入すると、ジョイント12の内面とホース14との間の隙間に固定部材80の本体部が挿入される。また、固定部材80の第1当接部がホースガイド70の直線部71に当接するとともに、第2当接部が給水管51又は給湯管52に当接する。固定部材80の第1当接部がホースガイド70の直線部71に当接することによって、ホースガイド70の直線部71は位置が固定されて、前後方向と左右方向に動くことが抑制される。
ジョイント12内に挿入された固定部材80の本体部81は、ジョイント12の内面、ホースガイド70の直線部71、給水管51、及び、給湯管52に当接することによってジョイント12からの抜け落ちが抑制される。また、ジョイント12の内面とホース14との間の隙間に固定部材80の本体部81が挿入されることによって、ジョイント12の内面とホース14との接触が抑制される。
水栓10の組付け手順について説明する。
水栓10の組付けは、以下の、ホースユニット組付工程、収容部材ユニット組付工程、水栓の組立工程、壁部への水栓取付工程、及び、配管等の接続工程の各工程を行なうことによってなされる。各工程について説明する。
(ホースユニット組付工程)
ホース14をホースブッシュ22の挿通孔22aに挿通させる。ホース14の両端部に、吐水ヘッド13及び送水管53にそれぞれ接続するための金具(図示省略)を加締め接続する。この金具の外径は、ホースブッシュ22の挿通孔22aの内径よりも大きいため、ホース14からホースブッシュ22が外れない状態となる。ホース14、ホースブッシュ22、及び、金具によってホースユニットが形成される。
(収容部材ユニット組付工程)
給水管51、給湯管52、及び、送水管53を収容部材40の底側から挿入孔42aに挿入し、ろう付けして固定する。収容部材40は、各配管と水密状態で強固に固定された状態となり、収容部材ユニットが形成される。
(水栓の組立工程)
ホースガイド70の両腕部74を収容部材40の凹溝42bに係合させることによって、ホースガイド70を収容部材40に接続する。カバー20の上端部側の開口部20bから収容部材ユニットをカバー20内に挿入する。収容部材40の本体部41をカバー20内の縮径部20c上に載置する。収容部材40の上方から固定ナット45を締め付けて、収容部材40をカバー20内に固定する。
収容部材40に弁部材30を配置し、弁部材30の上方から固定ナット60を締め付けて、弁部材30をカバー20内に固定する。さらに、弁部材30にレバー15を取り付ける。
カバー20の周壁21に、ホースユニットのホースブッシュ22を取り付ける。カバー20内を挿通するホース14を、ホースガイド70の環状部75の内部を通過させる。カバー20の下端部側にジョイント12のネジ溝12cを螺合させて接続し、ジョイント12内にホース14と各配管を挿通させる。さらに、ジョイント12の下端部に固定部材80を取り付ける。また、ホースブッシュ22よりも前方側に延びるホース14に吐水ヘッド13を接続する。
(壁部への水栓取付工程)
壁部11の貫通孔11aに、ジョイント12内を通過したホース14と各配管(3本)を挿通させる。さらに、ジョイント12を挿通させる。その後、壁部11の下面側からジョイント12のネジ溝12bに固定ナット16を締め付けることにより、ジョイント12を壁部11に固定する。この際、壁部11の上面とジョイント12の鍔部12aとの間、及び、壁部11の下面と固定ナット16との間にパッキン17を配置してもよい。これにより、水栓10は壁部11に固定された状態となる。
(配管等の接続工程)
ホース14と送水管53、給水管51と給水源、及び、給湯管52と給湯源をそれぞれ接続する。以上の手順によって水栓10を組付けることができる。上記手順は、適宜順番を入れ替えて行ってもよい。
本実施形態の作用について説明する。
図2に示すように、吐水ヘッド13に接続されたホース14が、第1緩衝部として機能するホースガイド70の環状部75内を挿通しているため、カバー20の内面とホース14との間に一定の隙間S2が確保される。吐水ヘッド13を引き出す際、もしくは吐水ヘッド13をカバー20に装着する際に、隙間S2を確保した状態でホース14を移動させることができる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)第1緩衝部として機能するホースガイド70の環状部75によって、カバー20の内面とホース14の接触を抑制することができる。また、カバー20の下端部に接続されたジョイント12の内面とホース14との接触を抑制することもできる。さらに、環状部75によって、ホース14の外周を全周に亘って囲むことができるため、より確実に隙間S2を確保することができる。したがって、吐水ヘッド13を引き出す際、もしくは吐水ヘッド13を装着する際に、ホース14をスムーズに移動させることができる。さらに、吐水ヘッド13を引き出す際、もしくは吐水ヘッド13を装着する際の静粛性を向上させることができる。
(2)第1緩衝部として機能する環状部75がホースガイド70の傾斜部73に一体に設けられていることにより、環状部75がホースガイド70とは別部材で構成された態様に比べて部材点数を少なくすることができる。したがって、カバー20内の空間を効率良く利用して水栓の小型化に貢献することができるとともに、水栓10を組付ける際の作業効率を向上させることができる。
(3)ホースガイド70が、第2緩衝部として機能する上下方向に延びる直線部71と、直線部71よりも上方において手前側に湾曲した湾曲部72とを有する。カバー20内のホース14や配管の形状に沿って第2緩衝部が配置された状態となるため、カバー20内の空間をより効率良く利用して水栓10の小型化に貢献することができる。
(4)第2緩衝部として機能するホースガイド70の直線部71及び湾曲部72が板状である。配管とホース14の周囲の空間を効率良く利用して第2緩衝部を配置することができるため、カバー20やジョイント12の外径をより小さくすることが可能になる。さらに、ホースガイド70の直線部71及び湾曲部72が、ホース14と配管の形状に沿うように凹凸70aを有することによって、配管とホース14の周囲の空間をより効率良く利用することができる。
(5)水栓本体は、配管が接続された有底筒状の収容部材40と、収容部材40に収容された弁部材30とを備え、ホースガイド70は、収容部材40に接続されている。したがって、カバー20内でのホースガイド70の位置ずれを好適に抑制することができる。
(6)ホースガイド70の下端部を固定する固定部材80を有する。したがって、水栓10に加わる振動等によってホースガイド70の直線部71が動くことを抑制することができる。
(7)ジョイント12の内面とホース14との間の隙間に固定部材80の本体部81が挿入されている。したがって、ジョイント12の内面とホース14との接触を抑制することができる。
(8)カバー20の軸方向は、上方に対して斜め前方に傾斜している。したがって、カバー20の形状が、カバー20の内面とホース14の接触を抑制しやすい形状となる。また、水栓10の形状を他の水栓と差別化して、意匠性を向上させることができる。
(9)ホースブッシュ22の後端部には、後方に向かって延びる板状の舌片部22bが設けられており、ホースブッシュ22の挿通孔22aを挿通したホース14が、舌片部22b上に支持されている。ホース14が舌片部22b上に支持されていることによって、カバー20の側面に設けられた周壁21の内面とホース14との接触を抑制することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・本実施形態において、ホースガイド70は、第2緩衝部として機能する直線部71と湾曲部72とを有していたが、この態様に限定されない。湾曲部72が省略されており、第2緩衝部が直線部71のみで構成されていてもよい。例えば、ホースガイド70を全体として直線状に構成することにより、湾曲部72を省略することができる。
・本実施形態において、第1緩衝部として機能するホースガイド70の環状部75は、傾斜部73と一体に形成されるとともに、切れ目の無い連続した環状に形成されていたが、この態様に限定されない。
図6に示すように、例えば、第1緩衝部は、ホースガイド70の傾斜部73から前方に向かって斜め下方に突出し、傾斜部73側に向かってU字状に湾曲するとともに、切欠76を有していてもよい。すなわち、第1緩衝部は環状でなくてもよい。切欠76の幅は特に限定されないが、ホース14の外径よりも小さく、切欠76からのホース14の離脱が抑制されていることが好ましい。この態様においても、カバー20の内面とホース14との間に第1緩衝部を配置して、カバー20の内面とホース14との接触を抑制することができる。また、切欠76を有することによって、第1緩衝部内の空間の大きさを調節することができるため、水栓の組付け時に第1緩衝部内にホース14を挿通させることが容易になる。
図7に示すように、例えば、第1緩衝部は、ホースガイド70の傾斜部73から前方に向かって斜め下方に突出するとともに傾斜部73側に向かってU字状に湾曲する一対の腕部77で構成され、一対の腕部77の先端部が互いに重なった状態で環状部が形成されていてもよい。すなわち、外観上環状になっていれば、環状部が切れ目を有していてもよい。この態様においても、カバー20の内面とホース14との間に第1緩衝部を配置して、カバー20の内面とホース14との接触を抑制することができる。また、環状部に切れ目を有することによって、第1緩衝部内の空間の大きさを調節することができるため、水栓の組付け時に第1緩衝部内にホース14を挿通させることが容易になる。
・本実施形態では、ホースガイド70の両腕部74が収容部材40の凹溝42bに係合することによってホースガイド70は収容部材40に接続されていたが、この態様に限定されない。
図8に示すように、例えば、ホースガイド70の傾斜部73の上端部にネジ孔73aが設けられているとともに、収容部材40の突出部42にもネジ孔42cが設けられており、両者のネジ孔73a、42cが重なった状態で、ネジで締結されることによって両者が接続されていてもよい。
また、収容部材40の突出部42の底面にネジ孔を設けるとともに、このネジ孔に重なるようにホースガイド70にもネジ孔を設け、両ネジ孔が重なった状態でネジで締結してもよい。
・本実施形態では、ホースガイド70は、収容部材40に接続されていたが、この態様に限定されない。
図9に示すように、ホースガイド70の傾斜部73における幅方向の両端部に、鉤状の腕部78が形成されており、この鉤状の腕部78が給水管51、給湯管52、及び、送水管53のいずれかに係合して、ホースガイド70が接続されるように構成されていてもよい。
・ホースガイド70は、収容部材40や、給水管51等の他の部材に接続されることなく構成されていてもよい。例えば、ホースガイド70がカバー20の内面に当接した状態でカバー20内に配置され、カバー20に対して位置決めされていれば、ホースガイド70は他の部材に接続されていなくてもよい。
・本実施形態では、ジョイント12の下端部に固定部材80が装着されていたが、固定部材80は省略されていてもよい。
・本実施形態では、固定部材80は、固定部材80の本体部81がジョイント12の内面に当接した状態でジョイント12からの抜け落ちが抑制されていたが、この態様に限定されない。ジョイント12の内面と固定部材80の本体部81とが凹凸の関係で係合することによって、固定部材80の抜け落ちが抑制されていてもよい。凹凸の関係としては、例えば、ジョイント12の内面及び固定部材80の本体部81のいずれか一方に凸部や爪部を設け、ジョイント12の内面及び固定部材80の本体部81のいずれか他方に、凸部や爪部に係合する凹部を設けることが挙げられる。ジョイント12の内面と固定部材80の本体部81とが凹凸の関係で係合することによって、より確実に固定部材80の抜け落ちを抑制することができる。
・本実施形態では、カバー20の軸方向は、上方に対して斜め前方に傾斜していたが、この態様に限定されない。カバー20の軸方向は傾斜することなく、鉛直方向に沿っていてもよいし、左右方向のいずれか一方、もしくは後方に傾斜していてもよい。
・カバー20は円筒状に限定されない。横断面が楕円形状や角筒状であってもよい。収容部材40も同様に、有底円筒状に限定されず、横断面が楕円形状や角筒状であってもよい。
10…水栓、13…吐水ヘッド、14…ホース、20…カバー、51…給水管(配管)、52…給湯管(配管)、53…送水管(配管)、70…ホースガイド、71…直線部(第2緩衝部)、72…湾曲部(第2緩衝部)、75…環状部(第1緩衝部)。

Claims (5)

  1. 配管を備える水栓本体と、
    前記水栓本体を覆う筒状のカバーと、
    前記カバーに対して手前側に引き出し可能に装着された吐水ヘッドと、
    前記吐水ヘッドに接続されて前記カバー内を挿通するホースと、
    前記配管と前記ホースの接触を抑制するホースガイドとを有する水栓であって、
    前記ホースガイドは、前記カバーの内面と前記ホースとの間に配置されて両者の接触を抑制する第1緩衝部と、前記第1緩衝部から下方に延びて前記配管と前記ホースとの間に配置される板状の第2緩衝部とを有することを特徴とする水栓。
  2. 前記第2緩衝部は、上下方向に延びる直線部と、当該直線部よりも上方において手前側に湾曲した湾曲部とを有する請求項1に記載の水栓。
  3. 前記水栓本体は、前記配管が接続された有底筒状の収容部材と、前記収容部材に収容された弁部材とを備え、
    前記ホースガイドは、前記収容部材に接続されている請求項1又は2に記載の水栓。
  4. 前記ホースガイドの下端部を固定する固定部材を有する請求項1~3のいずれか一項に記載の水栓。
  5. 前記カバーの軸方向は、上方に対して斜め前方に傾斜している請求項1~4のいずれか一項に記載の水栓。
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