JP7387076B2 - 通信装置、通信システム、通信方法、制御回路および記憶媒体 - Google Patents

通信装置、通信システム、通信方法、制御回路および記憶媒体 Download PDF

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Description

本開示は、通信装置、通信システム、通信方法、制御回路および記憶媒体に関する。
無線通信において、送信機と受信機との間の伝送路の影響により、受信機における復調性能が劣化することがあるため、伝送路の情報を推定して、伝送路の影響を除去し、通信品質を向上させる技術がある。パイロット信号と呼ばれる送信機と受信機との間で共通の既知信号を用いる伝送路推定方法が一般的に用いられている。
特許文献1には、伝送路推定方法に関する技術が開示されている。送信機は、特定のサブキャリアにパイロット信号を配置し、その後パイロット信号を直接拡散し、広帯域に拡散させて送信する。受信機は、受信したパイロット信号を逆拡散し、パイロット信号が存在するサブキャリアを抽出して伝送路推定を行うことで、伝送路の推定精度を向上させている。
特許第5645613号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、パイロット信号を抽出する前の信号検出において、遅延波の検出漏れが生じ、伝送路推定精度が低下する可能性があるという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、伝送路推定精度を向上させることが可能な通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる通信装置は、直接拡散処理された受信信号の逆拡散処理を行う逆拡散部と、逆拡散処理後の受信信号に含まれる複数の信号を検出する信号検出部と、検出された複数の信号のそれぞれの遅延量を推定する遅延量推定部と、推定した遅延量に基づいて、受信信号からパイロット信号が含まれるサブキャリアを抽出するパイロット信号抽出部と、受信信号の送信元が直接拡散処理を行う際に使用した拡散系列を使用して、抽出したパイロット信号を直接拡散処理する拡散部と、直接拡散処理後のパイロット信号に基づいて、伝送路の推定処理を行う伝送路推定処理部と、を備えることを特徴とする。
本開示にかかる通信装置は、伝送路推定精度を向上させることが可能であるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる通信システムの構成を示す図 図1に示す送信機の機能構成を示す図 図1に示す受信機の機能構成を示す図 図3に示す伝送路推定部の詳細な機能構成例を示す図 図4に示す遅延波推定部の詳細な機能構成を示す図 図5に示す第1の信号検出部のFFT処理後の受信信号スペクトルの一例を示す図 図5に示す第2の信号検出部のFFT処理後の受信信号スペクトルの一例を示す図 図5に示す第2の信号検出部のFFT処理後の受信信号スペクトルの一例を示す図 実施の形態1にかかる送信機および受信機のそれぞれの機能を実現するための専用のハードウェアを示す図 実施の形態1にかかる送信機および受信機のそれぞれの機能を実現するための制御回路の構成を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかる通信装置、通信システム、通信方法、制御回路および記憶媒体を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態によって本開示の技術的範囲が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる通信システム1の構成を示す図である。通信システム1は、送信機10と受信機20とを有する。送信機10と受信機20との間では、チャープ拡散を用いた直接拡散方式による無線通信を行う。受信機20では、パイロット信号を用いて伝送路推定を行うことにより、通信品質を向上させている。
通信システム1は、例えば、LoRaと呼ばれる無線通信規格に従った無線通信を行うものであってもよい。LoRaは、LPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる無線通信システムのIoT(Internet of Things)向けの無線通信規格の一種であり、スペクトル拡散にチャープ信号を使用するCSS(Chirp Spectrum Spread)変調を採用している。LPWAは、低消費電力、広範囲なサービスエリアおよび低コストを可能にし、IoT、M2M(Machine to Machine)といったセンサ情報などのデータを通信するシステムに好適であるため注目されている。LoRaで採用されているようなスペクトル拡散方式は、拡散率に伴う拡散利得が得られるために受信感度が高く、通信距離を長くすることができる代わりに、拡散率を大きくすることで通信速度が低下する。このため、上述のIoT、M2Mのように、高い通信速度が求められないシステムに適している。なお、通信システム1は、LoRaに従うシステムに限らず、スペクトル拡散を行うシステムであればよい。
図2は、図1に示す送信機10の機能構成を示す図である。送信機10は、変調部101と、パイロット生成部102と、拡散部103と、CP(Cyclic Prefix)付加部104と、送信アンテナ部105とを有する。
変調部101は、送信するデータの変調処理を行い、変調処理後のデータを拡散部103に出力する。パイロット生成部102は、予め定められた既知信号であるパイロット信号を生成し、生成したパイロット信号を拡散部103に出力する。拡散部103は、変調部101が出力する変調処理後のデータまたはパイロット生成部102が出力するパイロット信号に、拡散系列α(n)を乗算する直接拡散処理を行うことによって送信信号を生成する。拡散部103は、直接拡散処理後の送信信号をCP付加部104に出力する。拡散系列α(n)は、拡散長Nのチャープ系列であり、例えば、以下の数式(1)に示すようなチャープ系列を使用することができる。
Figure 0007387076000001
チャープ信号は時間に対して周波数が線形的に変化する特徴を有し、数式(1)のUは、チャープ信号における周波数変化の傾きを表す整数である。
CP付加部104は、拡散部103が出力する送信信号の末尾の所定シンボルを送信信号の先頭に付加するCP付加処理を行う。CP付加部104は、CP付加処理後の送信信号を送信アンテナ部105に出力する。送信アンテナ部105は、CP付加部104が出力する送信信号を受信機20に向けて送信する。
図3は、図1に示す受信機20の機能構成を示す図である。受信機20は、受信アンテナ部201と、同期部202と、CP除去部203と、伝送路推定部204と、等化部205と、逆拡散部206と、復調部207とを有する。
受信アンテナ部201は、送信機10が送信した信号を受信し、受信信号を同期部202に出力する。同期部202では、受信信号に含まれる同期用の既知系列から受信タイミングの推定を行い、推定した受信タイミングに基づいて同期処理を行う。同期部202は、同期処理後の受信信号をCP除去部203に出力する。CP除去部203は、受信信号の先頭に付加されているCPを除去する。CP除去部203は、処理対象の受信信号がパイロット信号を含む場合、受信信号を伝送路推定部204に出力し、処理対象の受信信号がデータ信号を含む場合、受信信号を等化部205に出力する。
伝送路推定部204は、受信信号に含まれるパイロット信号に基づいて、送信機10と受信機20との間の伝送路情報を推定し、推定した伝送路情報を等化部205へ通知する。伝送路推定部204の詳しい機能については後述される。
等化部205は、伝送路推定部204から通知される伝送路情報を用いて、受信信号に含まれるデータ信号の等化処理を行う。等化部205は、等化処理後のデータ信号を逆拡散部206に出力する。
逆拡散部206は、等化部205が出力するデータ信号に拡散系列α(n)の複素共役を乗算することによって、逆拡散処理を行う。逆拡散部206は、逆拡散処理後のデータ信号を復調部207に出力する。
復調部207は、逆拡散部206が出力するデータ信号に復調処理を行うことによって、受信信号から変調前のデータを取り出す。
図4は、図3に示す伝送路推定部204の詳細な機能構成例を示す図である。伝送路推定部204は、遅延波推定部208と、逆拡散部209と、FFT(Fast Fourier Transform)部210と、パイロット信号抽出部211と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部212と、拡散部213と、伝送路推定処理部214とを有する。図3に示すCP除去部203が出力する受信信号は、伝送路推定部204の遅延波推定部208および逆拡散部209のそれぞれに入力される。
遅延波推定部208は、受信信号に含まれている先行波または遅延波である複数の信号を検出し、検出した複数の信号のそれぞれの遅延量を推定する。遅延波推定部208は、推定した遅延量を示す遅延量情報をパイロット信号抽出部211に出力する。遅延波推定部208の詳細な処理については後述される。
逆拡散部209は、受信信号に拡散系列α(n)の複素共役を乗算することによって、逆拡散処理を行う。逆拡散部209は、逆拡散処理後の受信信号をFFT部210に出力する。
FFT部210は、逆拡散処理後の受信信号に対してN点でフーリエ変換処理を行うことによって、時間領域の受信信号を周波数領域の信号に変換する。FFT部210は、フーリエ変換処理後の周波数領域の受信信号をパイロット信号抽出部211に出力する。
パイロット信号抽出部211は、FFT部210が出力する受信信号から信号が存在するサブキャリア以外のサブキャリアをゼロパディング処理することによってパイロット信号を抽出し、処理後のパイロット信号をIFFT部212へ出力する。このときパイロット信号抽出部211は、信号が存在するサブキャリア番号を、遅延波推定部208が出力する遅延量情報に基づいて決定する。サブキャリア番号が「0」~「N-1」であり、遅延波推定部208が出力した遅延量情報がある遅延波の遅延量がτチップであることを示す場合、パイロット信号抽出部211は、遅延波が存在するサブキャリア番号を、次の通り決定する。まず、遅延量τが整数値であった場合、パイロット信号抽出部211は、この遅延波がN-τ番目のサブキャリアに存在すると決定する。遅延量τが非整数値であった場合、パイロット信号抽出部211は、遅延波がNからτの床関数を減算した値番目のサブキャリアと、Nからτの天井関数を減算した値番目のサブキャリアとに存在すると決定する。τの床関数は、τを超えない最大の整数を返す関数であり、τの天井関数は、τ未満でない最小の整数を返す関数である。
IFFT部212は、パイロット信号抽出部211が抽出したパイロット信号をN点で逆フーリエ変換処理することによって、周波数領域のパイロット信号を時間領域の信号に変換する。IFFT部212は、逆フーリエ変換処理後のパイロット信号を拡散部213に出力する。
拡散部213は、時間領域のパイロット信号に対して拡散系列α(n)を乗算することによって、直接拡散処理を行う。拡散部213は、直接拡散処理後のパイロット信号を伝送路推定処理部214に出力する。
伝送路推定処理部214は、拡散部213が出力するパイロット信号から周波数領域の伝送路情報を推定する。パイロット信号は既知信号であることから、伝送路推定処理部214は、受信したパイロット信号と送信時の逆拡散後のパイロット信号を用いることで、伝送路情報を推定することができる。例えば、FFTを用いて受信したパイロット信号を周波数領域へと変換し、受信したパイロット信号のm番目のサブキャリアの信号をrmとし、送信機10における送信時の逆拡散後のパイロット信号を周波数領域へと変換したときのm番目のサブキャリアの信号をxmとする。このとき、m番目のサブキャリアの伝送路hmは、rmからxmを除算することで求められる。なお、図4では周波数領域の伝送路情報を推定する伝送路推定処理部214を有する構成を示したが、伝送路推定方法は他の方式であってもよい。
図5は、図4に示す遅延波推定部208の詳細な機能構成を示す図である。遅延波推定部208は、逆拡散部215と、第1の信号検出部216と、複数の第2の信号検出部217-2~217-Kと、遅延量推定部218とを有する。なお、以下の説明中において、第2の信号検出部217-2~217-Kのそれぞれを区別する必要がない場合、単に第2の信号検出部217と称する場合がある。
逆拡散部215は、受信信号に拡散系列α(n)の複素共役を乗算することによって逆拡散処理を行う。逆拡散部215は、逆拡散処理後の受信信号を、第1の信号検出部216および複数の第2の信号検出部217のそれぞれに出力する。
第1の信号検出部216は、FFT部219-1と、雑音推定部220と、閾値検出部221-1とを有する。複数の第2の信号検出部217のそれぞれは、周波数シフト部222と、FFT部219と、閾値検出部221とを有する。具体的には、第2の信号検出部217-2は、周波数シフト部222-2と、FFT部219-2と、閾値検出部221-2とを有する。第2の信号検出部217-3~217-Kについても同様である。遅延量推定部218は、電力ピーク位置検出部223と、遅延量決定部224とを有する。
FFT部219は、入力される受信信号に対してN点でフーリエ変換を行い、受信信号を周波数領域の信号に変換する。第1の信号検出部216のFFT部219-1には、逆拡散部215が出力した受信信号がそのまま入力され、第2の信号検出部217-2~217-KのFFT部219-2~219-Kのそれぞれには、周波数シフト部222-2~222-Kによる処理後の受信信号が入力される。FFT部219-1は、雑音推定部220および閾値検出部221-1のそれぞれに、周波数領域の信号に変換した受信信号を出力する。FFT部219-2~219-Kのそれぞれは、閾値検出部221-2~221-Kのそれぞれに、周波数領域の信号に変換した受信信号を出力する。
雑音推定部220は、FFT部219-1の出力する受信信号から雑音電力を推定し、推定した雑音電力を閾値検出部221-1~221-Kのそれぞれに出力する。雑音推定部220は、信号が存在しないサブキャリアの電力を測定し、測定したサブキャリア内の平均電力を雑音電力とすることができる。実施の形態1では、CP長内のサブキャリアには信号が存在しないため、雑音推定部220は、CP長内のサブキャリアの電力を測定し、測定したサブキャリア間の平均電力を雑音電力とすることができる。CP長がLである場合、雑音推定部220は、サブキャリア番号「1」~「N-L-1」の各サブキャリアの電力を測定し、雑音電力を推定する。
周波数シフト部222は、逆拡散部215による逆拡散処理後の時間領域の受信信号を、拡散周期の非整数倍のシフト量、つまり0~1チップ未満に対応するシフト量で位相回転させる。ここで用いられるシフト量は、周波数シフト部222-2~222-K毎に異なる。シフト量をθとすると、周波数シフト部222は、逆拡散処理後の受信信号にexp(jθ)を乗算している。第2の信号検出部222-iのシフト量θiは、チップレートをBc[Hz]とした場合、以下の数式(2)で表される。
Figure 0007387076000002
周波数シフト部222-2~222-Kのそれぞれは、位相回転処理後の受信信号を、FFT部219-2~219-Kのそれぞれに出力する。したがって、周波数シフト部222-2~222-Kにおいて位相回転処理された受信信号は、FFT部219-2~219-Kのそれぞれにおいて周波数領域の信号に変換された後、閾値検出部221-2~221-Kのそれぞれに出力されることになる。
閾値検出部221は、FFT部219が出力した周波数領域の受信信号から各サブキャリアの電力を計算し、サブキャリア毎の電力が閾値を超えるか否か判定する。閾値検出部221は、閾値を超えたサブキャリアを信号が存在するサブキャリアであると判定し、閾値を超えたサブキャリアを識別するサブキャリア番号と、そのサブキャリアの電力とを、電力ピーク位置検出部223に通知する。ここで用いられる閾値は、雑音推定部220から通知された雑音電力に任意の係数を乗算したものを使用することができる。なお、閾値判定において、CP長外に現れた信号は、閾値を超える場合であっても未検出とする。これは、遅延波の遅延量がCP長内である場合、パイロット信号はサブキャリア番号「0」と「N-1」~「N-L」に出現し、それ以外のサブキャリアにはパイロット信号が存在しないためである。
図6は、図5に示す第1の信号検出部216のFFT処理後の受信信号スペクトルの一例を示す図である。ここでは、2波の遅延波が存在する例を示している。遅延波#1および遅延波#2の遅延量は、それぞれaチップおよびbチップとし、遅延量aはチップ時間レート1/Nに対して整数倍であり、遅延量bはチップ時間レート1/Nに対して非整数倍であることとする。ここで、b=c+dであり、cはbの整数部、dはbの小数部である。図6に示す例では、第1の信号検出部216の閾値検出部221-1は、閾値を超える信号である先行波および遅延波#1を検出し、検出した信号のサブキャリア番号「0」および「N-a」と、これらのサブキャリアの電力とを電力ピーク位置検出部223に通知する。
図7は、図5に示す第2の信号検出部217-iのFFT処理後の受信信号スペクトルの一例を示す図である。この場合、第2の信号検出部217-iの閾値検出部221-iは、閾値を超える遅延波#2を検出し、検出した信号のサブキャリア番号「N-c」と、このサブキャリアの電力とを電力ピーク位置検出部223に通知する。
図8は、図5に示す第2の信号検出部217-KのFFT処理後の受信信号スペクトルの一例を示す図である。この場合、第2の信号検出部217-Kの閾値検出部221-Kは、閾値を超える信号が存在しないため、閾値を超える信号が存在しないことを電力ピーク位置検出部223に通知する。
電力ピーク位置検出部223は、第1の信号検出部216および第2の信号検出部217-2~217-Kのそれぞれから通知された情報に基づいて、信号が検出されたサブキャリア番号と、サブキャリア番号に対応する信号検出部を特定する識別情報である信号検出部の番号とを遅延量決定部224に通知する。ここで、サブキャリア番号に対応する信号検出部とは、サブキャリア番号の電力ピーク位置検出部223への通知元である信号検出部であり、第1の信号検出部216または第2の信号検出部217-2~217-Kのいずれかである。また、第1の信号検出部216の番号は、「#1」であり、第2の信号検出部217の番号は、「#2~#K」である。閾値検出部221-1~221-Kのそれぞれから通知されたサブキャリア番号が重複した場合、電力ピーク位置検出部223は、サブキャリア番号に対応する複数の信号検出部のうち、通知された電力が最も大きい信号検出部を特定する番号を、遅延量決定部224に通知する。
例えば、図6~図8に示す検出結果が電力ピーク位置検出部223に通知された場合、電力ピーク位置検出部223は、サブキャリア番号「0」、「N-a」および信号検出部の番号「#1」と、サブキャリア番号「N-c」および信号検出部の番号「#i」とを遅延量決定部224に通知する。
遅延量決定部224は、電力ピーク位置検出部223から通知された情報に基づいて、受信信号に含まれる複数の信号のそれぞれの遅延量を推定し、推定結果を示す遅延量情報をパイロット信号抽出部211に通知する。遅延量の推定方法は、第1の信号検出部216と第2の信号検出部217とで異なる。遅延量決定部224は、第1の信号検出部216が検出したサブキャリアの遅延量を、サブキャリア番号が「0」である場合には遅延量「0」とし、サブキャリア番号が「0」以外である場合には下記の数式(3)を用いて算出する。
Figure 0007387076000003
遅延量決定部224は、第2の信号検出部217-iが検出したサブキャリアの遅延量を、サブキャリア番号が「0」のとき、下記の数式(4)を用いて算出し、サブキャリア番号が「0」以外である場合には、下記の数式(5)を用いて算出する。iは、信号検出部の番号であり、2からKの値をとる。
Figure 0007387076000004
Figure 0007387076000005
つまり、サブキャリア番号「N-a」が第1の信号検出部216から通知された場合、遅延量は、-(N-a)+N=aチップとなり、サブキャリア番号「N-c」が第2の信号検出部217-iから通知された場合、遅延量は、-(N-c)+N+i/(K+1)チップとなる。
続いて、実施の形態1にかかる送信機10および受信機20のハードウェア構成について説明する。送信機10および受信機20の各機能は、処理回路により実現される。これらの処理回路は、専用のハードウェアにより実現されてもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いた制御回路であってもよい。
上記の処理回路が、専用のハードウェアにより実現される場合、これらは、図9に示す処理回路90により実現される。図9は、実施の形態1にかかる送信機10および受信機20のそれぞれの機能を実現するための専用のハードウェアを示す図である。処理回路90は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
上記の処理回路が、CPUを用いた制御回路で実現される場合、この制御回路は例えば図10に示す構成の制御回路91である。図10は、実施の形態1にかかる送信機10および受信機20のそれぞれの機能を実現するための制御回路91の構成を示す図である。図10に示すように、制御回路91は、プロセッサ92と、メモリ93とを備える。プロセッサ92は、CPUであり、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などとも呼ばれる。メモリ93は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などである。
上記の処理回路が制御回路91により実現される場合、プロセッサ92がメモリ93に記憶された、各構成要素の処理に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、メモリ93は、プロセッサ92が実行する各処理における一時メモリとしても使用される。なお、プロセッサ92が実行するプログラムは、記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、通信路を介して提供されてもよい。
また、送信機10の各機能は、図2に示す複数のブロックのそれぞれの機能を、異なる処理回路で実現してもよいし、1つのブロックの機能を複数の処理回路に分けて実現してもよいし、複数のブロックの機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。受信機20についても同様であり、図3~5に示す複数のブロックのそれぞれの機能を、異なる処理回路で実現してもよいし、1つのブロックの機能を複数の処理回路に分けて実現してもよいし、複数のブロックの機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 通信システム、10 送信機、20 受信機、90 処理回路、91 制御回路、92 プロセッサ、93 メモリ、101 変調部、102 パイロット生成部、103,213 拡散部、104 CP付加部、105 送信アンテナ部、201 受信アンテナ部、202 同期部、203 CP除去部、204 伝送路推定部、205 等化部、206,209,215 逆拡散部、207 復調部、208 遅延波推定部、210,219,219-1~219-K FFT部、211 パイロット信号抽出部、212 IFFT部、214 伝送路推定処理部、216 第1の信号検出部、217,217-2~217-K 第2の信号検出部、218 遅延量推定部、220 雑音推定部、221,221-1~221-K 閾値検出部、222,222-2~222-K 周波数シフト部、223 電力ピーク位置検出部、224 遅延量決定部。

Claims (7)

  1. 直接拡散処理された受信信号の逆拡散処理を行う逆拡散部と、
    逆拡散処理後の前記受信信号に含まれる複数の信号を検出する信号検出部と、
    検出された複数の前記信号のそれぞれの遅延量を推定する遅延量推定部と、
    推定した前記遅延量に基づいて、前記受信信号からパイロット信号が含まれるサブキャリアを抽出するパイロット信号抽出部と、
    前記受信信号の送信元が直接拡散処理を行う際に使用した拡散系列を使用して、抽出した前記パイロット信号を直接拡散処理する拡散部と、
    直接拡散処理後の前記パイロット信号に基づいて、伝送路の推定処理を行う伝送路推定処理部と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 複数の前記信号検出部を備え、
    複数の前記信号検出部は、
    逆拡散処理後の前記受信信号を時間領域から周波数領域に変換する周波数変換部と、周波数領域に変換した前記受信信号の複数のサブキャリアのうち電力が閾値を超えるサブキャリアを検出する閾値検出部と、を有する第1の信号検出部と、
    逆拡散処理後の時間領域の前記受信信号を、拡散周期の非整数倍であって前記信号検出部毎に異なるシフト量で位相回転させる周波数シフト部と、位相回転後の前記受信信号が入力される前記周波数変換部と、前記閾値検出部と、を有する複数の第2の信号検出部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 複数の前記閾値検出部のそれぞれは、前記閾値を超えたサブキャリアを特定するサブキャリア情報と、当該サブキャリアの電力とを通知し、
    前記遅延量推定部は、
    複数の前記閾値検出部のそれぞれから通知された情報に基づいて、それぞれのサブキャリアにおいて最大の電力を検出した前記信号検出部を特定する識別情報を検出する電力ピーク位置検出部と、
    電力が前記閾値を超えるサブキャリアの位置と、前記識別情報とに基づいて、前記受信信号に含まれる複数の信号のそれぞれの遅延量を決定する遅延量決定部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. パイロット信号を直接拡散して送信する送信機と、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置であって、前記送信機が送信した信号を受信する受信機と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  5. 直接拡散処理された受信信号の逆拡散処理を行うステップと、
    逆拡散処理後の前記受信信号に含まれる複数の信号を検出するステップと、
    検出された複数の前記信号のそれぞれの遅延量を推定するステップと、
    推定した前記遅延量に基づいて、前記受信信号からパイロット信号が含まれるサブキャリアを抽出するステップと、
    前記受信信号の送信元が直接拡散処理を行う際に使用した拡散系列を使用して、抽出した前記パイロット信号を直接拡散処理するステップと、
    直接拡散処理後の前記パイロット信号に基づいて、伝送路の推定処理を行うステップと、
    を含むことを特徴とする通信方法。
  6. 通信装置を制御する制御回路であって、
    直接拡散処理された受信信号の逆拡散処理を行うステップと、
    逆拡散処理後の前記受信信号に含まれる複数の信号を検出するステップと、
    検出された複数の前記信号のそれぞれの遅延量を推定するステップと、
    推定した前記遅延量に基づいて、前記受信信号からパイロット信号が含まれるサブキャリアを抽出するステップと、
    前記受信信号の送信元が直接拡散処理を行う際に使用した拡散系列を使用して、抽出した前記パイロット信号を直接拡散処理するステップと、
    直接拡散処理後の前記パイロット信号に基づいて、伝送路の推定処理を行うステップと、
    を前記通信装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  7. 通信装置を制御するプログラムを記憶した記憶媒体であって、該プログラムは、
    直接拡散処理された受信信号の逆拡散処理を行うステップと、
    逆拡散処理後の前記受信信号に含まれる複数の信号を検出するステップと、
    検出された複数の前記信号のそれぞれの遅延量を推定するステップと、
    推定した前記遅延量に基づいて、前記受信信号からパイロット信号が含まれるサブキャリアを抽出するステップと、
    前記受信信号の送信元が直接拡散処理を行う際に使用した拡散系列を使用して、抽出した前記パイロット信号を直接拡散処理するステップと、
    直接拡散処理後の前記パイロット信号に基づいて、伝送路の推定処理を行うステップと、
    を前記通信装置に実行させることを特徴とする記憶媒体。
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