JP7436344B2 - 鍵盤装置および荷重の付与方法 - Google Patents

鍵盤装置および荷重の付与方法 Download PDF

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Description

本発明は、鍵盤装置に関し、特に、良好な押鍵感触を付与できる鍵盤装置および荷重の付与方法に関する。
特許文献1には、押鍵時の鍵の回転に連動させるようにしてハンマーを回転させ、そのハンマーの回転に伴って鍵に作用する荷重(鍵を押し上げる反力)を利用して、押鍵時の感触を演奏者に付与する鍵盤装置が記載されている。この種の鍵盤装置によれば、ハンマー(質量体)の質量を増減させることにより、押鍵時に鍵に作用する荷重、即ち、押鍵時の感触を変化させることができる。
特開2020-060652号公報(例えば、段落0029、図3)
しかしながら、上述した従来の技術では、ハンマーの回転に伴って鍵に作用する荷重は、押鍵の初期位置から終端位置にかけて変化が少ないため、良好な押鍵感触を付与できないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、良好な押鍵感触を付与できる鍵盤装置および荷重の付与方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の鍵盤装置は、一端側に質量体を有し、鍵の押鍵時に他端側が押し込まれることで第1方向に回転するハンマーと、前記第1方向に向けた第1荷重と、前記第1方向とは反対の第2方向に向けた第2荷重と、の少なくとも一方を前記ハンマーに付与する荷重付与部材と、を備え、前記第1荷重は、前記鍵の押鍵の終端位置に近づくにつれて徐々に増加する荷重であり、前記第2荷重は、前記終端位置に近づくにつれて徐々に減少する荷重である。
本発明の荷重の付与方法は、一端側に質量体を有し、鍵の押鍵時に他端側が押し込まれることで第1方向に回転するハンマーと、前記第1方向に向けた第1荷重と、前記第1方向とは反対の第2方向に向けた第2荷重と、の少なくとも一方を前記ハンマーに付与する荷重付与部材と、を備える鍵盤装置における荷重の付与方法であって、前記第1荷重は、前記鍵の押鍵の終端位置に近づくにつれて徐々に増加する荷重であり、前記第2荷重は、前記終端位置に近づくにつれて徐々に減少する荷重である。
第1実施形態における鍵盤装置の断面図である。 (a)は、弾性体の斜視図であり、(b)は、図1のIIb部分を拡大した鍵盤装置の部分拡大断面図である。 (a)は、図1のIIIa部分を拡大した鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図3(a)の状態から白鍵が押鍵された状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。 (a)は、図3(b)の状態から白鍵が更に押鍵された状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図4(a)の状態から白鍵が終端位置まで押鍵された状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。 (a)は、白鍵のストローク量と白鍵に作用する荷重との関係を示すグラフであり、(b)は、白鍵のストローク量とハンマーに付与される荷重との関係を示すグラフである。 (a)は、第2実施形態の鍵盤装置の部分拡大断面図であり、(b)は、図6(a)の状態から白鍵が押鍵された状態を示す鍵盤装置の部分拡大断面図である。 (a)は、第1の変形例における白鍵のストローク量とハンマーに付与される荷重との関係を示すグラフであり、(b)は、第2の変形例における白鍵のストローク量とハンマーに付与される荷重との関係を示すグラフである。
以下、好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、第1実施形態の鍵盤装置1の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態における鍵盤装置1の断面図である。なお、図1では、鍵盤装置1の左右方向(複数の鍵2の並び方向)と直交する平面であって、ハンマー6及び白鍵2aを含む平面で切断した断面が図示される。また、以下の説明においては、演奏者から視て手前側(図1の右側)を鍵盤装置1の前方側、それとは反対側(図1の左側)を後方側として説明する。
図1に示すように、鍵盤装置1は、樹脂材料を用いて形成される複数(本実施形態では、88個)の鍵2を備える鍵盤楽器(電子ピアノ)として構成される。鍵2は、幹音を演奏するための複数(本実施形態では、52個)の白鍵2aと、派生音を演奏するための複数(本実施形態では、36個)の黒鍵2bと、から構成され、それら複数の白鍵2a及び黒鍵2bが左右方向(図1の紙面垂直方向)に並べて設けられる。
鍵盤装置1には、合成樹脂や鋼板等を用いて形成される板状のシャーシ3が左右方向に延びるように設けられる。シャーシ3の上面には、鍵2を支持するためのベース部材4が固定される。
ベース部材4の後端側(図1の左側)の上面には、鍵2の回転軸となる軸5が設けられ、この軸5によって鍵2の後端(基端)部分がベース部材4に回転可能に支持される。鍵2の下方には、鍵2の回転に連動するハンマー6が設けられており、このハンマー6により、演奏者が鍵2を押鍵した際の感触(以下「押鍵感触」と称す)が付与される。
以下に、白鍵2aの押鍵または離鍵に連動してハンマー6を回転させる(押鍵感触を付与する)構造の詳細について説明するが、かかる構造は黒鍵2bにおいても実質的に同一である。よって、以下に説明する白鍵2aの構成による作用、効果は、黒鍵2bにおいても同様に奏するものである。
ベース部材4の前後方向略中央部分には、左右方向に沿う回転軸60回りにハンマー6が回転可能に支持される。ハンマー6は、白鍵2aの押鍵時に押鍵感触を付与するための質量部61(質量体)と、白鍵2aの押鍵時にスイッチSを押し込むための押圧部62と、から構成される。
ハンマー6のうち、回転軸60よりも後方側(図1の左側)(一端側)の部位が質量部61であり、回転軸60よりも前方側(図1の右側)(他端側)の部位が押圧部62である。押圧部62の上面には、下方に凹む受け部63が形成される。
白鍵2aの下面からは突起部20が下方に突出して形成され、この突起部20の先端がハンマー6の受け部63の底面に接触している。受け部63の底面は、突起部20の先端が前後にスライドするスライド面として構成されている。よって、白鍵2aの押鍵時には、白鍵2aの突起部20が受け部63の底面に沿ってスライドすることでハンマー6が回転軸60回りに回転し、このハンマー6の回転によって質量部61が持ち上がるように変位する。質量部61は、押鍵感触を付与できる程度の質量を有しているため、ハンマー6の回転に伴う反力により、白鍵2aを押鍵した際の押鍵感触が演奏者に付与される。
一方、白鍵2aが押鍵された際に押圧部62が下方に変位するが、押圧部62の下方には、上面にスイッチSを有する基板7が設けられるため、白鍵2aが押鍵されることでスイッチSが押圧部62によって押し込まれる。このスイッチSのオン/オフによって白鍵2aの押鍵情報(ノート情報)が検出され、その検出結果に基づく楽音信号が外部に出力される。
押圧部62によってスイッチSが押し込まれた状態(図4(b)参照)が白鍵2aの押鍵の終端位置(以下「終端位置」と称す)であり、この終端位置から白鍵2aが離鍵されると、ハンマー6の質量部61の質量によってハンマー6が初期位置(図1の状態)に戻るように回転する。このハンマー6の回転時には、突起部20が受け部63の底面に沿ってスライドしつつ持ち上げられることで白鍵2aを初期位置に復帰させる復帰力が付与される。
このように、本実施形態では、白鍵2aの押鍵時の押鍵感触がハンマー6(質量部61)によって付与されるが、このハンマー6に加え、弾性体8によっても押鍵感触が付与される構成となっている。
図1及び図2を参照して、弾性体8及びその取付構造の詳細を説明する。図2(a)は、弾性体8の斜視図であり、図2(b)は、図1のIIb部分を拡大した鍵盤装置1の部分拡大断面図である。なお、図2(b)では、鍵盤装置1から弾性体8を取り外した状態が図示される。
図2(a)に示すように、弾性体8は、軸方向に並ぶ一対のコイル部80と、それら一対のコイル部80の軸方向両端側から延びる一対の第1腕部81と、一対のコイル部80の軸方向中央側の端部から延びる第2腕部82と、から構成されるダブルトーション形状のねじりコイルばねである。一対の第1腕部81の各々の先端部は、互いの対向間に向けて屈曲するL字状に形成され、第2腕部82は、一対のコイル部80の軸方向中央側の端部同士を連結するU字状に形成される。
図2(b)に示すように、ベース部材4には、ハンマー6の押圧部62の前端部(図2(b)の右側の端部)と前後で対面する位置に、弾性体8を支持するための凹部40が形成される。凹部40は、ハンマー6の回転軸60(図1参照)から離れる方向に凹むように形成され、凹部40には、弾性体8の一対の第1腕部81の先端部が回転可能に嵌め込まれる。
ハンマー6の押圧部62の前端側の外面には、ハンマー6の回転軸60側(図2(b)の左側)に向けて凹む凹部64が形成される。凹部64は、弾性体8の第2腕部82の先端部を回転可能に受け入れる部位である。
即ち、弾性体8の前後方向両端部を構成する第1腕部81及び第2腕部82が凹部40,64に嵌め込まれることにより、弾性体8の両端がベース部材4及びハンマー6の各々に対して回転可能な状態で引っ掛けられる(図1参照)。これにより、ハンマー6の回転に連動するようにして弾性体8を回転させることができる。
ベース部材4の凹部40には、左右方向(図2(b)の紙面垂直方向)に向けた弾性体8(第1腕部81)の変位を規制する規制壁41が形成されている。また、ハンマー6の凹部64は、押圧部62の前端面から突出する上下一対の突起65,66によって形成されており、上方側の突起65が弾性体8の第2腕部82の内周側に挿入されるように構成されているため、左右方向に向けた弾性体8の変位は、突起65と第2腕部82との接触によって規制される。このように、弾性体8の左右方向への変位を規制した状態で、弾性体8の両端部をベース部材4及びハンマー6に回転可能に接続することにより、弾性体8を安定して回転させることができる。
次いで、図3及び図4を参照して、白鍵2aの押鍵時や離鍵時に弾性体8からハンマー6に付与される荷重について説明する。図3(a)は、図1のIIIa部分を拡大した鍵盤装置1の部分拡大断面図であり、図3(b)は、図3(a)の状態から白鍵2aが押鍵された状態を示す鍵盤装置1の部分拡大断面図である。
図4(a)は、図3(b)の状態から白鍵2aが更に押鍵された状態を示す鍵盤装置1の部分拡大断面図であり、図4(b)は、図4(a)の状態から白鍵が終端位置まで押鍵された状態を示す鍵盤装置1の部分拡大断面図である。なお、図3及び図4では、図面を簡素化するために、ハンマー6のハッチングを省略している。
また、以下の説明においては、ベース部材4による弾性体8の支持位置(弾性体8とベース部材4との接続位置)を支持位置P1、弾性体8からハンマー6の押圧部62に荷重が付与される位置(弾性体8とハンマー6との接続位置)を荷重付与位置P2と記載して説明する。また、側面視(ハンマー6の回転軸60と直交する平面における断面視)において、支持位置P1とハンマー6の回転軸60の中心とを結ぶ直線を仮想線V1とし、回転軸60を中心にして荷重付与位置P2を通るように描いた円を仮想円V2として説明する。
図3(a)に示すように、弾性体8は、白鍵2aが押鍵される前の初期位置において、ベース部材4とハンマー6との間で所定量圧縮された状態となっている。よって、弾性体8には、ベース部材4とハンマー6の押圧部62とを押し広げる弾性力Fが生じている。なお、この弾性力Fの向きは、支持位置P1と荷重付与位置P2とを結ぶ直線に沿った方向である。
荷重付与位置P2は、初期位置において仮想線V1よりも上方側に位置しているため、初期位置においては、後方斜め上側(図3(a)の左上側)に向けた弾性力Fがハンマー6の押圧部62に付与される。
この弾性力Fを、仮想円V2の接線方向成分である荷重Faと、法線方向成分である荷重Fbとに分解すると、荷重Faは、ハンマー6の押圧部62を押し上げる向き(第2方向)に作用する。つまり、この荷重Faは、白鍵2aを押鍵した際に演奏者が反力として感じる荷重であり、以下の説明においては、この荷重を反力荷重Faと記載して説明する。
図3(b)に示すように、初期位置から白鍵2aが押鍵され、その押鍵後に荷重付与位置P2が初期位置と仮想線V1との間を変位する際には、弾性体8が僅かに圧縮される。これは、支持位置P1を中心にした仮想円(図示せず)上で荷重付与位置P2が変位する場合には、弾性体8の圧縮量が一定になるのに対し、本実施形態では、ハンマー6の回転軸60を中心にした仮想円V2上で荷重付与位置P2が変位するためである。
よって、押鍵後に荷重付与位置P2が初期位置と仮想線V1との間を変位する際には、ハンマー6に作用する弾性力Fが初期位置に比べて僅かに上昇する。一方、この弾性力Fの向きは、初期位置から押鍵のストローク量が増加するにつれて徐々に仮想線V1に平行に近づくように変化するため、弾性力Fの接線方向成分(仮想円V2の接線方向における成分)は初期位置に比べて減少する。そして、上述した弾性力Fの上昇の割合よりも、弾性力Fの接線方向成分の減少割合の方が大きくなるように構成されているため、反力荷重Faは、初期位置から白鍵2aのストローク量が増加するにつれて徐々に減少する。
図4(a)に示すように、図3(b)の状態から白鍵2aが更に押鍵され、荷重付与位置P2が仮想線V1上に達すると、ハンマー6に作用する弾性力Fの向きが仮想線V1上に沿う方向となる。即ち、弾性力Fがハンマー6の回転軸60に向けられ、ハンマー6の回転方向には荷重が生じない状態となる。
このように、弾性体8からハンマー6に作用する反力荷重Faを初期位置から押鍵途中にかけて徐々に減少させることにより、押鍵の初期位置付近に比べ、押鍵途中における押鍵感触を軽くできる。よって、ハンマー6の質量部61の質量(荷重)のみで押鍵感触を付与する場合に比べ、演奏者に良好な押鍵感触を付与できる。
なお、以下の説明においては、荷重付与位置P2が仮想線V1に位置する状態であって、弾性体8の弾性力Fによる荷重が生じない位置(図4(a)の状態)(所定位置)を「中立位置」と記載して説明する。
図4(b)に示すように、中立位置(図4(a)の状態)から白鍵2aが更に押鍵され、荷重付与位置P2が仮想線V1よりも下方に変位すると、後方斜め下側(図4(b)の左下側)に向けた弾性力Fがハンマー6に付与される。
この弾性力Fを、仮想円V2の接線方向成分である荷重Fcと、法線方向成分であるの荷重Fbとに分解すると、荷重Fcは、ハンマー6の押圧部62を押し下げる向き(第1方向)に作用する。つまり、この荷重Fcは、白鍵2aを押鍵した際に、その押鍵動作を補助する荷重であり、以下の説明においては、この荷重を補助荷重Fcと記載して説明する。
荷重付与位置P2が仮想線V1よりも下方側で変位する場合、中立位置に比べて弾性体8の圧縮状態が僅かに緩和される(弾性体8が僅かに伸長する)。これは、上述した通り、支持位置P1を中心にした仮想円(図示せず)上で荷重付与位置P2が変位する場合には、弾性体8の圧縮量が一定になるのに対し、仮想円V2上で荷重付与位置P2が変位するためである。
よって、荷重付与位置P2が仮想線V1よりも下方側を変位する際には、ハンマー6に作用する弾性力Fが中立位置に比べて僅かに減少する。一方、この弾性力Fの向きは、中立位置から押鍵のストローク量が増加するにつれて、徐々に仮想線V1に対する角度が大きくなるくように変化するため、弾性力Fの接線方向成分は中立位置に比べて増加する。そして、上述した弾性力Fの減少の割合よりも、弾性力Fの接線方向成分の増加割合の方が大きくなるように構成されているため、補助荷重Fcは、中立位置から白鍵2aのストローク量が増加するにつれて徐々に増加する。
ハンマー6に作用する補助荷重Fcを中立位置から終端位置にかけて徐々に増加させることにより、中立位置付近に比べ、終端位置付近における押鍵感触を軽くできる。よって、ハンマー6の質量部61の荷重のみで押鍵感触を付与する場合に比べ、演奏者に良好な押鍵感触を付与できる。
このように、本実施形態では、初期位置から中立位置までのストローク領域では、徐々に減少する反力荷重Faがハンマー6に付与され、中立位置から終端位置までのストローク領域では、徐々に増加する補助荷重Fcがハンマー6に付与される。よって、白鍵2aが終端位置まで押鍵された後に離鍵されると、中立位置(図4(a)の状態)に近づくにつれて補助荷重Fcが徐々に減少する。これにより、終端位置から中立位置にかけて白鍵2aを滑らかに復帰させることができる。また、離鍵後に中立位置から初期位置に向けて白鍵2aが復帰する際には、反力荷重Fa、即ち、白鍵2aを復帰させる方向の力が徐々に増加するため、白鍵2aを初期位置に素早く復帰させることができる。
ここで、弾性体8によって反力荷重Faや補助荷重Fcをハンマー6に付与する場合、例えば、ハンマー6の質量部61(図1参照)とベース部材4との間を弾性体8で接続することも可能である。しかしながら、ハンマー6は、質量部61の質量による反力を白鍵2aに効率良く作用させるために、回転軸60から押圧部62の前端(ハンマー6の他端)までの寸法よりも、回転軸60から質量部61の後端(ハンマー6の一端)までの寸法が長く形成されるため、白鍵2aの押鍵に伴うハンマー6の回転時には、押圧部62に比べて質量部61の方が上下の変位量が大きくなる。
よって、上述したように弾性体8を質量部61に接続すると、例えば、初期位置での弾性体8の圧縮量(弾性力F)と中立位置での圧縮量との差が大きくなり易くなる。よって、初期位置から中立位置にかけて反力荷重Faを徐々に減少させることや、中立位置から終端位置にかけて補助荷重Fcを徐々に増加させることが難しくなる(そのような増減を生じさせるためには、弾性体8を大型化して弾性力Fの変化率を小さくする必要がある)。更に、上下に大きく変位する質量部61に弾性体8を接続すると、その分、弾性体8を変位させるためのスペースも広く確保する必要があるため、他の部材の配置に制約が生じ易くなる。
これに対して本実施形態では、ハンマー6の押圧部62の前端に弾性体8が接続されるので、ハンマー6のうち、上下の変位量が少ない部位に弾性体8を接続することができる。よって、質量部61に弾性体8を接続する場合に比べ、押鍵のストローク量の変化に対する弾性体8の圧縮量(弾性力F)の変化を小さくできる。よって、比較的小型の弾性体8を利用して、反力荷重Faを徐々に減少させることや、補助荷重Fcを徐々に増加させることができる。更に、質量部61に比べて上下の変位量が小さい押圧部62に弾性体8を接続することにより、弾性体8を変位させるためのスペースを低減できるので、他の部材の配置に制約が生じることを抑制できる。
また、白鍵2aの突起部20の先端とハンマー6の受け部63との接触位置を接触位置P3とすると、本実施形態では、ハンマー6の回転軸60から接触位置P3まで距離よりも、ハンマー6の回転軸60から荷重付与位置P2までの距離の方が長く設定される。
即ち、ハンマー6に反力荷重Faや補助荷重Fcが付与される位置P2(力点)は、白鍵2aとハンマー6との接触位置P3(作用点)に比べ、ハンマー6の回転軸60(支点)から離れた位置に設定される。これにより、白鍵2aに作用する反力荷重Faや補助荷重Fcを比較的大きくできるので、演奏者が感じる押鍵感触を比較的大きく変化させることや、弾性力が比較的小さい弾性体8を用いて押鍵感触を変化させることができる。
また、弾性体8は、第1腕部81及び第2腕部82(図2参照)のそれぞれがベース部材4やハンマー6の凹部40,64に回転可能に嵌め込まれており、押鍵の初期位置から終端位置にかけて、弾性体8の第1腕部81及び第2腕部82が凹部40,64の内部に入り込む方向の弾性力Fが生じている。この弾性力Fによって反力荷重Faや補助荷重Fcがハンマー6に付与されているので、ハンマー6に連動して弾性体8が回転する際には、凹部40,64から弾性体8が抜け落ちることを弾性体8自身の弾性力Fによって規制できる。
即ち、弾性体8の第1腕部81及び第2腕部82をベース部材4やハンマー6に回転可能に連結する必要がなく、凹部40,64に引っ掛けるだけで良い(凹部40,64から弾性体8が抜け落ちるような部品を別途設ける必要が無い)ため、ベース部材4やハンマー6に対して弾性体8を容易に着脱できる。よって、ハンマー6や弾性体8のメンテナンスの作業性を向上できる。
ここで、上述した通り、本実施形態では、接触型のスイッチSがハンマー6の押圧部62によって押し込まれることで白鍵2aの押鍵が検出される構成である。スイッチSが押し込まれる際には、スイッチSからの反力を演奏者が感じるため、押鍵感触が低下するおそれがある。これに対して本実施形態では、そのような押鍵感触の低下を抑制できる構成となっている。この構成について、図5を更に参照して説明する。
図5(a)は、白鍵2aのストローク量と白鍵2aに作用する荷重との関係を示すグラフであり、図5(b)は、白鍵2aのストローク量とハンマー6に付与される荷重との関係を示すグラフである。
なお、図5(a)では、弾性体8及び後述する錘9(図1参照)を備える場合に白鍵2aに作用する荷重(押鍵時に演奏者が感じる反力)を実線で図示し、弾性体8及び錘9を備えていない場合に白鍵2aに作用する荷重を破線で図示している。また、図5(b)では、理解を容易にするために、弾性体8からハンマー6に付与される荷重の変化を模式的に直線で示している。
図5(a)に破線で示すように、弾性体8を備えていない場合、ハンマー6とスイッチSとが接触を開始した後、白鍵2aのストローク量が増加するにつれて白鍵2aに作用する荷重が徐々に増加する。この荷重の増加は、スイッチSを押し込んだ時に生じる反力によるものである。
一方、本実施形態では、上述した弾性体8を備えているため、図5(b)に示すように、ハンマー6によってスイッチSが押し込まれている間は、白鍵2aのストロークが増加するにつれて反力荷重Faが減少、若しくは、補助荷重Fcが増加するように構成される。これにより、スイッチSからの反力を演奏者が感じ難くなるので、演奏者に良好な押鍵感触を付与できる。
より具体的には、中立位置の近傍でハンマー6とスイッチSとが接触を開始するように構成されるため、ハンマー6によってスイッチSが押し込まれている間は、その押し込みを補助する補助荷重Fcをハンマー6に作用させることができる。これにより、スイッチSの押し込みによる反力の増加を補助荷重Fcによって相殺することができるので、かかるスイッチSからの反力を演奏者が感じることを抑制できる。よって、接触型のスイッチSによって白鍵2aの押鍵を検出する場合であっても、アコースティックピアノに近い押鍵感触を付与できる。
更に、中立位置の近傍でハンマー6とスイッチSとの接触を開始させることにより、ハンマー6に作用する荷重が反力荷重Faから補助荷重Fcに切り替わるタイミングと、スイッチSからの反力が増加するタイミングとをほぼ一致させることができる。よって、ハンマー6とスイッチSとが接触を開始する前後のストローク領域において、白鍵2aに作用する荷重を一定にし易くできるので、演奏者に良好な押鍵感触を付与できる。なお、「中立位置の近傍」とは、中立位置からの白鍵2aのストローク量が±1mmとなる範囲である。
また、本実施形態では、中立位置よりも白鍵2aのストローク量が小さい時にハンマー6とスイッチSとが接触を開始する構成であるが、例えば、中立位置よりも白鍵2aのストローク量が大きくなった時にハンマー6とスイッチSとが接触を開始するように構成しても良い。この構成により、スイッチSの押し込みが開始される時に、スイッチSからの反力を相殺する補助荷重Fcをハンマー6に確実に付与できる。
また、ハンマー6とスイッチSとの接触部分のうち、ハンマー6の回転軸60から最も遠い部分を接触位置P4(図4(b)参照)とすると、本実施形態では、ハンマー6の回転軸60から接触位置P4まで距離よりも、ハンマー6の回転軸60から荷重付与位置P2までの距離の方が長く設定される。
即ち、ハンマー6に補助荷重Fcが付与される位置P2(力点)は、ハンマー6とスイッチSとの接触位置P4(作用点)に比べ、ハンマー6の回転軸60(支点)から離れた位置に設定される。これにより、補助荷重FcによるスイッチSの押し込み力を比較的大きくできるので、スイッチSからの反力をより感じ難くすることや、弾性力が比較的小さい弾性体8を用いてスイッチSからの反力を相殺することができる。
ここで、演奏者が感じる押鍵感触は、静止状態の白鍵2aを押鍵した時に最も大きくなるため、良好な押鍵感触を付与するためには、初期位置で白鍵2aに作用している反力の大きさを調整することが重要となる。この反力を調整するために、例えば、弾性体8の弾性力F(ばね定数)を変更し、初期位置で白鍵2aに生じている反力荷重Fa(図3(a)参照)の大きさを調整することも可能である。
しかしながら、弾性体8の弾性力F(ばね定数)を変化させると、初期位置における反力荷重Faの大きさだけでなく、初期位置から終端位置にかけての反力荷重Faや補助荷重Fcの増減量(図5(b)に示す直線の傾き)も変化してしまうため、所望の押鍵感触を付与できない場合がある。
これに対して本実施形態では、初期位置での反力荷重Faを調整する錘9(図1参照)が設けられるため、この錘9の質量を調整することにより、初期位置から終端位置にかけての反力荷重Faや補助荷重Fcの増減量を変化させることなく、初期位置で白鍵2aに作用する反力を調整することができる。よって、演奏者の好みに応じた押鍵感触に容易に調整できる。
また、本実施形態のように、初期位置で反力荷重Faが生じている場合、初期位置付近における押鍵感触が重くなり過ぎる場合があるため、例えば、反力荷重Faと同じ大きさの荷重を付与するような質量で錘9を形成することにより、初期位置付近における押鍵感触が重くなり過ぎることを抑制できる。更に、錘9を取り外すことにより、初期位置でハンマー6に作用する反力荷重Faによって重みのある押鍵感触を付与できる。
また、白鍵2aの前後方向中央よりも前端(先端)側の下面には凹部21が形成されており、この凹部21の空間内に錘9が収納されるので、他の部材の配置に制約が生じることを抑制できる。更に、白鍵2aの前端側、即ち、白鍵2aの回転中心である軸5から離れた位置に錘9を設けることにより、白鍵2a自体の慣性モーメントを大きくできる。よって、錘9によって比較的大きな押鍵感触を付与する(比較的小さい質量の錘9によって所望の押鍵感触を付与する)ことができる。
次いで、図6を参照して、第2実施形態の鍵盤装置201について説明する。第1実施形態では、弾性体8の弾性力Fによってハンマー6に反力荷重Faや補助荷重Fcを付与する場合を説明した。これに対して第2実施形態では、一対の磁石208a,208bの反発力Fによってハンマー6に荷重を付与する場合について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)は、第2実施形態の鍵盤装置201の部分拡大断面図であり、図6(b)は、図6(a)の状態から白鍵2aが押鍵された状態を示す鍵盤装置201の部分拡大断面図である。なお、図6は、図3,4に対応する部分の断面を図示しており、図3,4と同様、ハンマー6のハッチングを省略している。また、図6(a)では、磁石208a,208bの反発力Fの方向を模式的に図示している。
図6(a)に示すように、第2実施形態の鍵盤装置201は、白鍵2aの押鍵時の押鍵感触を付与するための一対の磁石208a,208bを備える。磁石208aは、磁極をハンマー6の回転軸60に向ける姿勢でベース部材4に固定される。また、磁石208bは、磁石208aと同一の磁極を磁石208a側に向ける姿勢で、ハンマー6の押圧部62の前端面に固定される。よって、一対の磁石208a,208bの各々には反発力Fが生じている。
以下の説明においては、磁石208a,208bの互いに対面する磁極面のうち、磁石208aの磁極面の中心を中心位置P1、磁石208bの磁極面の中心を荷重付与位置P2と記載して説明する。また、中心位置P1とハンマー6の回転軸60の中心とを結ぶ直線を仮想線V1とし、荷重付与位置P2が仮想線V1に位置する状態(図6(b)の状態)を「中立位置」と記載して説明する。
荷重付与位置P2は、初期位置において仮想線V1よりも上方側に位置している。よって、初期位置では後方斜め上側(図6(a)の左上側)に向けた反発力Fがハンマー6の押圧部62に付与される。この反発力Fを、仮想円V2の接線方向成分である荷重Faと、法線方向成分である荷重Fbとに分解すると、荷重Faが反力荷重Faである。
白鍵2aの押鍵後に荷重付与位置P2(磁石208b)が初期位置と仮想線V1との間を変位する際には、磁石208a,208bの磁極面の中心同士が近づくように磁石208bが変位する。よって、かかる変位途中においては、初期位置に比べて反発力Fが僅かに上昇するが、この上昇の割合よりも、反発力Fの接線方向成分の減少割合の方が大きくなるように構成されている。従って、反発力Fによって生じる反力荷重Faは、初期位置から白鍵2aのストローク量が増加するにつれて徐々に減少する。
図6(b)に示すように、荷重付与位置P2が仮想線V1上に達すると、一対の磁石208a,208bの各々の磁極面の中心同士が対面し、ハンマー6に作用する反発力Fの向きが仮想線V1上に沿う方向となる。即ち、反発力Fがハンマー6の回転軸60に向けられ、ハンマー6の回転方向には荷重が生じない状態となる。
このように、ハンマー6に作用する反力荷重Faを初期位置から押鍵途中にかけて徐々に減少させることにより、初期位置付近に比べ、押鍵途中における押鍵感触を軽くすることできる。よって、演奏者に良好な押鍵感触を付与できる。
なお、図示は省略するが、中立位置(図6(b)の状態)から白鍵2aが更に押鍵され、荷重付与位置P2が仮想線V1よりも下方に変位すると、後方斜め下側に向けた反発力、即ち、押鍵の動作を補助する補助荷重がハンマー6に付与される。この補助荷重は、第1実施形態と同様、中立位置から終端位置にかけて徐々に増加するように構成されているため、中立位置付近に比べ、終端位置付近における押鍵感触を軽くすることできる。よって、演奏者に良好な押鍵感触を付与できる。
一方、白鍵2aが押鍵後に離鍵されると、中立位置(図6(b)の状態)に近づくにつれて補助荷重が徐々に減少するため、白鍵2aを滑らかに復帰させることができる。また、中立位置から初期位置に向けて白鍵2aが復帰する際には、反力荷重Faが徐々に増加するため、白鍵2aを初期位置に素早く復帰させることができる。
次いで、図7を参照して、第1,2実施形態の変形例について説明する。第1,2実施形態では、押鍵の初期位置から中立位置にかけて反力荷重Faがハンマー6に付与され、中立位置から終端位置にかけて補助荷重Fcがハンマー6に付与される場合を説明した。これに対し、第1の変形例では、初期位置から終端位置にかけて反力荷重Faがハンマー6に作用し、第2の変形例では、初期位置から終端位置にかけて補助荷重Fcがハンマー6に作用する場合について説明する。
図7(a)は、第1の変形例における押鍵時の白鍵2aのストローク量と、ハンマー6に付与される荷重との関係を示すグラフであり、図7(b)は、第2の変形例における押鍵時の白鍵2aのストローク量と、ハンマー6に付与される荷重との関係を示すグラフである。なお、図7では、理解を容易にするために、ハンマー6に付与される荷重の変化を模式的に直線で示している。
図7(a)に示すように、第1の変形例では、初期位置から終端位置にかけて徐々に減少する反力荷重がハンマー6に付与される。このように構成するためには、例えば、第1実施形態および第2実施形態における荷重付与位置P2を、初期位置から終端位置にかけて常に仮想線V1よりも上方側で変位させるように弾性体8や磁石208a,208bの配置を調整すれば良い。
この第1の変形例によれば、白鍵2aが押鍵された際には、初期位置から終端位置にかけて反力荷重が徐々に減少するので、初期位置付近では重みのある押鍵感触を付与する一方、終端位置付近では初期位置に比べて押鍵感触を軽くできる。よって、演奏者に良好な押鍵感触を付与できる。また、白鍵2aが終端位置から離鍵された際には、終端位置から初期位置にかけて反力荷重が徐々に増加するので、離鍵時に白鍵2aが指に吸い付くような感覚を付与したり、白鍵2aを初期位置に素早く復帰させて連打性を高めたりすることができる。
図7(b)に示すように、第2の変形例では、初期位置から終端位置にかけて徐々に増加する補助荷重がハンマー6に付与される。このように構成するためには、例えば、第1実施形態および第2実施形態における荷重付与位置P2を、初期位置から終端位置にかけて常に仮想線V1よりも下方側で変位させるように弾性体8や磁石208a,208bの配置を調整すれば良い。
この第2の変形例によれば、白鍵2aが押鍵された際には、初期位置から終端位置にかけて補助荷重が徐々に増加するので、初期位置付近では軽い押鍵感触を付与しつつ、終端位置付近では押鍵感触を特に軽くすることができる。よって、演奏者に良好な押鍵感触を付与できる。また、白鍵2aが終端位置から離鍵された際には、終端位置から初期位置にかけて補助荷重が徐々に減少するので、終端位置から初期位置にかけて白鍵2aを滑らかに復帰させることができる。また、第2の変形例では、常に補助荷重が作用する構成であり、初期位置で反力荷重が生じないので、例えば、上述した錘9を用いることなく、初期位置での押鍵感触を軽くできる。
以上、上記実施形態に基づき説明をしたが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施形態では、鍵2の基端側が軸5に軸支される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ベース部材4にヒンジ(板状の部材)を介して鍵2が連結され、そのヒンジの弾性変形によって鍵2が回転(揺動)する構成でも良いし、鍵2の回転(揺動)がリンク等によって案内される構成でも良い。即ち、押鍵時の鍵2の変位に伴ってハンマー6が回転する構成であれば上記各実施形態の技術思想を適用できるため、鍵2を変位させるための構造は上記の形態に限定されるものではない。
上記各実施形態では、ハンマー6に荷重を付与する荷重付与部材の一例として、ダブルトーション形状のばねである弾性体8や、磁石208a,208bを例示したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、板ばねやコイルばね等の他の弾性体を荷重付与部材として用いても良い。即ち、上記各実施形態で説明した反力荷重Faや補助荷重Fcをハンマー6に付与できる構成であれば、荷重付与部材は公知の構成を採用できる。
上記各実施形態では、ハンマー6の押圧部62に荷重付与部材(弾性体8や磁石208a,208b)からの荷重を付与する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ハンマー6の質量部61に荷重付与部材からの荷重を付与する構成でも良い。即ち、押鍵の終端位置に近づくにつれて、反力荷重Faを徐々に減少または補助荷重Fcを徐々に増加させることができる構成であれば、荷重付与部材の配置(ハンマー6に荷重を付与する位置)は適宜設定できる。
上記各実施形態では、ハンマー6によってスイッチSが押し込まれる構成を説明したが、鍵2によってスイッチSを押し込む構成でも良い。このような構成においても、スイッチSが押し込まれている間に、反力荷重Faが徐々に減少、若しくは、補助荷重Fcが徐々に増加するように構成することが好ましい。これにより、スイッチSからの反力を感じ難くできる。また、スイッチSではなく、非接触型のセンサによって鍵2の押鍵を検出する構成でも良い。
上記各実施形態では、鍵2及びハンマー6の接触位置P3とハンマー6の回転軸60との距離よりも、回転軸60から離れた位置P2に荷重付与部材(弾性体8や磁石208a,208b)の荷重が付与される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、鍵2及びハンマー6の接触位置P3とハンマー6の回転軸60との距離よりも、回転軸60から近い位置に荷重付与部材からの荷重を付与する構成でも良い。
上記各実施形態では、ハンマー6及びスイッチSの接触位置P4とハンマー6の回転軸60との距離よりも、回転軸60から離れた位置P2に荷重付与部材(弾性体8や磁石208a,208b)からの荷重が付与される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ハンマー6及びスイッチSの接触位置P4とハンマー6の回転軸60との距離よりも、回転軸60から近い位置に荷重付与部材からの荷重を付与する構成でも良い。
上記各実施形態では、初期位置における反力荷重Faの大きさを調整するための錘9を鍵2の先端側に取付ける場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、錘9をハンマー6の押圧部62に取付ける構成でも良い。また、錘9ではなく、他の荷重付与部材(弾性体8や磁石208a,208b)を更に設けることで反力荷重Faを調整する構成でも良い。また、上述した通り、錘9を省略する構成でも良い。
1,201 鍵盤装置
2 鍵
2a 白鍵(鍵)
2b 黒鍵(鍵)
21 鍵の凹部
4 ベース部材
6 ハンマー
60 回転軸
61 質量部(質量体)
64 ハンマーの凹部
8 弾性体(荷重付与部材)
208a,208b 磁石(荷重付与部材)
F 弾性力
Fa 反力荷重(第2荷重)
Fc 補助荷重(第1荷重)
P3 鍵およびハンマーの接触位置
P4 ハンマー及びスイッチの接触位置
S スイッチ

Claims (14)

  1. 一端側に質量体を有し、鍵の押鍵時に他端側が押し込まれることで第1方向に回転するハンマーと、
    前記第1方向に向けた第1荷重と、前記第1方向とは反対の第2方向に向けた第2荷重と、の少なくとも一方を前記ハンマーに付与する荷重付与部材と、を備え、
    前記第1荷重は、前記鍵の押鍵の終端位置に近づくにつれて徐々に増加する荷重であり、
    前記第2荷重は、前記終端位置に近づくにつれて徐々に減少する荷重であることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 押鍵時に前記鍵または前記ハンマーによって押し込まれるスイッチを備え、
    前記鍵または前記ハンマーによって前記スイッチが押し込まれている間は、前記第1荷重または前記第2荷重が前記ハンマーに付与されることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置。
  3. 前記鍵または前記ハンマーによって前記スイッチが押し込まれている間は、前記第1荷重が前記ハンマーに付与されることを特徴とする請求項2記載の鍵盤装置。
  4. 前記スイッチは、前記ハンマーによって押し込まれ、
    前記ハンマーの回転軸と前記ハンマー及び前記スイッチの接触位置との距離よりも、前記ハンマーの回転軸から離れた位置で前記第1荷重が前記ハンマーに付与されることを特徴とする請求項3記載の鍵盤装置。
  5. 前記鍵が押鍵される前の初期位置から前記終端位置にかけて、前記第1荷重が前記ハンマーに付与されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鍵盤装置。
  6. 前記鍵が押鍵される前の初期位置において前記第2荷重が前記ハンマーに付与されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鍵盤装置。
  7. 前記初期位置から前記鍵の押鍵途中である所定位置にかけて前記第2荷重が前記ハンマーに付与され、前記所定位置から前記終端位置にかけて前記第1荷重が前記ハンマーに付与されることを特徴とする請求項6記載の鍵盤装置。
  8. 前記初期位置から前記終端位置にかけて前記第2荷重が前記ハンマーに付与されることを特徴とする請求項6記載の鍵盤装置。
  9. 前記初期位置において前記ハンマーに付与される前記第2荷重を調整するための錘を備えることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の鍵盤装置。
  10. 前記鍵の先端側の下面には、前記錘が収納される凹部が形成されることを特徴とする請求項9記載の鍵盤装置。
  11. 前記ハンマーの回転軸から前記ハンマーの一端までの寸法が、前記ハンマーの回転軸から前記ハンマーの他端までの寸法よりも長く形成され、
    前記ハンマーの他端に前記第1荷重または前記第2荷重が付与されることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の鍵盤装置。
  12. 前記ハンマーの回転軸と前記鍵および前記ハンマーの接触位置との距離よりも、前記ハンマーの回転軸から離れた位置で前記第1荷重または前記第2荷重が前記ハンマーに付与されることを特徴とする請求項11記載の鍵盤装置。
  13. 前記ハンマーを回転可能に支持するベース部材を備え、
    前記荷重付与部材は、両端部が前記ベース部材および前記ハンマーの各々に回転可能に接続されるばねとして構成され、
    前記ハンマーの外面には、前記荷重付与部材の端部が回転可能に嵌め込まれる凹部が形成され、
    前記鍵が押鍵される前の初期位置から前記終端位置にかけて、前記ハンマーの凹部に前記荷重付与部材の端部が入り込む方向の弾性力によって前記第1荷重または前記第2荷重を生じさせることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の鍵盤装置。
  14. 一端側に質量体を有し、鍵の押鍵時に他端側が押し込まれることで第1方向に回転するハンマーと、前記第1方向に向けた第1荷重と、前記第1方向とは反対の第2方向に向けた第2荷重と、の少なくとも一方を前記ハンマーに付与する荷重付与部材と、を備える鍵盤装置における荷重の付与方法であって、
    前記第1荷重は、前記鍵の押鍵の終端位置に近づくにつれて徐々に増加する荷重であり、
    前記第2荷重は、前記終端位置に近づくにつれて徐々に減少する荷重であることを特徴とする荷重の付与方法。
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