JP7447765B2 - 配送システム、配送方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、移動装置を使用して荷物を配送する配送システム、配送方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、所定のエリアに配送される荷物を集配場(中継地点)に集配し、集配場から、エリア内を担当するドライバによって、荷物の配送が引き継がれる配送システムが開示されている。
特開2020-004181号公報
しかしながら、引用文献1に記載された配送システムでは、繁忙期などに大量の荷物が集配されると、一箇所の集配場で保管することが保管スペースの不足から困難になるという課題がある。また、配送先に受取人が不在の際に、ドライバが集配場と配送先とを繰り返し往復する場合があり、その結果、配送効率が低下し、人件費の負担が増大するという課題がある。
本発明は、上記課題を考慮して成されたもので、配送先に配達される前の荷物の保管が容易であると共に、配送先に受取人が不在の場合でも、配送事業者が、集配場と配送先とを繰り返し往復することを要しない配送システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の配送システムは、移動装置と、取得部と、配送計画生成部と、配送制御部と、を備え、前記移動装置は、所定の地区内に配達される荷物を積載し、前記地区内を循環する循環ルートに沿って前記荷物を移動可能に構成され、前記取得部は、前記荷物の配送先の位置情報を含む配送情報を取得可能に構成され、前記配送計画生成部は、取得した前記配送情報に基づいて前記荷物を前記配送先に配送するための配送計画を生成可能に構成され、前記配送制御部は、前記配送計画に基づいて前記循環ルート上にある配送先まで前記荷物を移動させると共に、前記荷物の配達を許可する許可情報を受信した場合に前記荷物の配達を遂行するように前記移動装置を制御し、前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信されなかった場合に、前記循環ルートから分岐した待機ルートに沿って前記荷物を移動させるように前記移動装置を制御する
請求項1に記載の配送システムは、所定の地区内に配達される荷物を積載し、前記地区内を循環する循環ルートに沿って前記荷物を移動可能に構成された移動装置を備えている。荷物は、配送計画に基づいて、循環ルート上の配送先まで移動装置によって移動される。そして、移動装置は、荷物の配達を許可する許可情報を受信した場合に、配送先への荷物の配達を遂行する。従って、例えば、荷物の受取人が不在で配達の許可情報が受信されなかった場合、受取人不在の荷物は、移動装置に積載されたまま、循環ルートに沿って移動する。これにより、配送先に配達される前の荷物の保管が容易であると共に、配送先に受取人が不在の場合でも、配送事業者が、集配場と配送先とを繰り返し往復することを要しない。
また、例えば、荷物の受取人が不在で配達の許可情報が受信されなかった場合、受取人不在の荷物を循環ルートから分岐した待機ルートに沿って移動させることが可能である。従って、受取人不在の荷物が移動装置に積載されたまま移動されることにより移動装置の許容積載量が圧迫されるといった事態を抑制することができる。
請求項2に記載の配送システムは請求項1に記載の構成において、前記取得部は、前記荷物に付された識別コードを読み取ることにより、前記配送情報を取得可能に構成されている。
請求項2に記載の配送システムによれば、配送先の位置情報を含む配送情報を荷物に付された識別コードから読み取ることができる。従って、例えば、複数の所定の地区を含む広域エリアを管轄する中央集配場で予め識別コードを荷物に付しておくことにより、中央集配場と移動装置との間で、通信を要しない配送情報の伝達が可能となる。
請求項3に記載の配送システムは、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記配送制御部は、前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信されなかった場合に、前記荷物を前記配送先まで移動させると共に、前記配送先に設けられた仮置き場に前記荷物を仮置きするように前記移動装置を制御する。
請求項3に記載の配送システムによれば、例えば、荷物の受取人が不在で配達の許可情報が受信されなかった場合、受取人不在の荷物を配送先に設けられた仮置き場に移動させることが可能である。従って、受取人不在の荷物が移動装置に積載されたまま移動されることにより移動装置の許容積載量が圧迫されるといった事態を抑制することができる。
請求項4に記載の配送システムは、請求項1~請求項3の何れか1項に記載の配送システムにおいて、前記配送情報に基づいて、所定の時刻における前記循環ルートの渋滞レベルを予測する渋滞レベル予測部を更に備え、前記配送計画生成部は、予測した前記渋滞レベルに基づいて、前記渋滞レベルが所定の閾値以上となるのを回避するように前記配送計画を生成可能に構成されている。
請求項4に記載の配送システムによれば、循環ルートの渋滞レベルが所定の閾値よりも低いレベルである状態を維持しつつ、荷物を配送することができる。これにより、配送事業者の繁忙期などに大量の荷物の配送を行う場合であっても、移動装置の許容積載量が圧迫されることを回避しながら、荷物を効率的に配送することが可能になる。
請求項5に記載の配送システムは、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の配送システムにおいて、前記移動装置は、前記循環ルートに沿って搬送路が形成されたベルトコンベア装置で構成されている。
請求項5に記載の配送システムによれば、集荷された荷物をベルトコンベア装置の搬送路に積載して配送先まで配達することができる。これにより、配送先に配達される前の荷物の保管が容易であると共に、配送先に受取人が不在の場合でも、配送事業者が、集配場と配送先とを繰り返し往復することを要しない。
請求項6に記載の配送システムは、請求項5に記載の配送システムにおいて、前記ベルトコンベア装置は地下に設けられており、前記配送制御部は、前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信された場合に、前記荷物を前記配送先まで移動させると共に配送先の地下でエレベータ装置に格納し、該エレベータ装置を用いて地上階に設けられた宅配ボックスまで配達するように前記移動装置を制御する。
請求項6に記載の配送システムによれば、ベルトコンベア装置を地下に設けることにより、地上設備の制約を受けずに配送網を構築することが可能である。また、例えば、荷物の受取人から配達の許可情報を受信した場合に、エレベータ装置を用いて地下搬送路から地上の宅配ボックスまで荷物を配達することにより、スムーズに荷物を受け取ることができる。
請求項7に記載の配送システムは、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の配送システムにおいて、前記移動装置は、前記循環ルートに沿って自動で走行可能な自動運転車両で構成されている。
請求項7に記載の配送システムによれば、集荷された荷物を、循環ルートに沿って走行する自動運転車両に積載し、配送先まで配達することができる。これにより、配送先に配達される前の荷物の保管が容易であると共に、配送先に受取人が不在の場合でも、配送事業者が、集配場と配送先とを繰り返し往復することを要しない。
請求項8に記載の配送方法は、所定の地区内に配達される荷物を積載し、前記地区内を循環する循環ルートに沿って前記荷物を移動可能に構成された移動装置を用いて前記荷物を配送先まで配達するための制御をコンピュータに実行させる配送方法であって、前記コンピュータは、前記荷物の配送先の位置情報を含む配送情報を取得し、取得した前記配送情報に基づいて前記荷物を前記配送先に配送するための配送計画を生成し、前記配送計画に基づいて前記循環ルート上にある配送先まで前記荷物を移動させると共に、前記荷物の配送を許可する許可情報を受信した場合に前記荷物の配送を遂行するように前記移動装置を制御し、前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信されなかった場合に、前記循環ルートから分岐した待機ルートに沿って前記荷物を移動させるように前記移動装置を制御する
請求項8に記載の配送方法によれば、上述した通り、配送先に配達される前の荷物の保管が容易であると共に、配送先に受取人が不在の場合でも、配送事業者が、集配場と配送先とを繰り返し往復することを要しない。
また、受取人不在の荷物が移動装置に積載されたまま移動されることにより移動装置の許容積載量が圧迫されるといった事態を抑制することができる。
請求項9に記載のプログラムは、所定の地区内に配達される荷物を積載し、前記地区内を循環する循環ルートに沿って前記荷物を移動可能に構成された移動装置を用いて前記荷物を配送先まで配達する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記荷物の配送先の位置情報を含む配送情報を取得し、取得した前記配送情報に基づいて前記荷物を配送先に配送するための配送計画を生成し、前記配送計画に基づいて前記循環ルート上にある配送先まで前記荷物を移動させると共に、前記荷物の配送を許可する許可情報を受信した場合に前記荷物の配送を遂行するように前記移動装置を制御し、前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信されなかった場合に、前記循環ルートから分岐した待機ルートに沿って前記荷物を移動させるように前記移動装置を制御する。
請求項9に記載のプログラムによれば、上述した通り、配送先に配達される前の荷物の保管が容易であると共に、配送先に受取人が不在の場合でも、配送事業者が、集配場と配送先とを繰り返し往復することを要しない。
また、受取人不在の荷物が移動装置に積載されたまま移動されることにより移動装置の許容積載量が圧迫されるといった事態を抑制することができる。
本発明によれば、配送先に配達される前の荷物の保管が容易であると共に、配送先に受取人が不在の場合でも、配送事業者が、集配場と配送先とを繰り返し往復することを要しない。
第1実施形態に係る配送システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態における荷物が配送される流れを説明する図である。 第1実施形態における移動装置であるベルトコンベア装置の構造を説明する概略図である。 配送される荷物と荷物に付された識別コードの一例を示す図である。 ベルトコンベア装置の搬送路を荷物か移動する状態の一例を示す概略図である。 (A)は、配送処理装置のハードウェア構成を示すブロック図であり、(B)は、配送処理装置の機能構成の例を示すブロック図である。 配送情報データベースのテーブルの一例を示す図である。 渋滞レベルデータベースのテーブルの一例を示す図である。 配送計画データベースのテーブルの一例を示す図である。 (A)は、移動装置のハードウェア構成を示すブロック図であり、(B)は、移動装置の機能構成の例を示すブロック図である。 荷物の配送計画を生成する配送計画生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。 配送地に受取人が不在であった場合の不在配達を処理する不在配達処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態における移動装置である自動運転車両の概略図である。 第2実施形態における荷物が配送される流れを説明する図である。 (A)は、自動運転車両のハードウェア構成を示すブロック図であり、(B)は、自動運転車両の機能構成の例を示すブロック図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して本発明の実施形態である配送システムについて説明する。図1は、第1実施形態に係る配送システム10の概略構成を示すブロック図である。
<概要>
図1に示されるように、配送システム10は、配送処理装置20と、移動装置30と、ユーザ端末40と、を含んでいる。配送処理装置20と、移動装置30と、ユーザ端末40は、ネットワークNを介して相互に通信可能に構成されている。この配送システム10では、移動装置30に荷物Pを積載し、所定の地区内を循環する循環ルートR1に沿って荷物を移動させ、循環ルートR1上にある配送先まで荷物を配達するサービスを提供している。
配送処理装置20は、例えば、配送事業者の配送ルートの中継地点である集配センタAに配置される。そして、配送処理装置20は、集配センタAに集配された荷物Pの配送を管理する。
集配センタAに集配された荷物Pは、集配センタAの従業員によって移動装置30に積載され、移動装置30によって配送先に配達される。本実施形態の移動装置30は、ベルトコンベア装置で構成されている。本実施形態では、移動装置30は、所定の地区の地下に設けられており、地区の全域に亘って配策された搬送路Rを有している。所定の地区とは、例えば集配センタAの配達地域である。搬送路Rは、配達地域を循環するように配策された循環ルートR1を有している。
一例として、特定のユーザがインターネット等を通じて購入した商品が、ユーザの自宅Cまで配達される流れを説明する。2(A)に示されるように、ユーザによって購入された商品を梱包した荷物Pは、配送事業者の有する広域集配地点を中継して、集配センタAに集配される。荷物Pは、集配センタAの従業員により、移動装置30の搬送路Rに積載され(図2(B)参照)、循環ルートR1で配送地に向かって移動する(図2(C)参照)。そして、配送先である自宅Cの地下に設定された配達地点Dまで移動した荷物Pは、搬入口44からエレベータ装置42に収容される。エレベータ装置42は、自宅Cの地上階に設置された宅配ボックス46に直結しており、宅配ボックス46を介して地上階にいるユーザに荷物を受け渡すことができる(図2(D)参照)。
図3は、移動装置30の搬送路Rを示す模式図である。搬送路Rは、循環ルートR1と、待機ルートR2と、中継ルートR3を含んでいる。循環ルートR1は、所定の地区内を循環するように配策されている。循環ルートR1には、入口R11と出口R12が設けられており、入口R11と出口R12は、それぞれ集配センタAに達している。循環ルートR1に積載された荷物Pは、循環ルートR1に沿って地区内の全域を移動可能に構成されている。
待機ルートR2は、循環ルートR1から分岐して設けられた搬送路であり、環状部R21と、搬入部R22、及び、搬出部R23を備えている。環状部R21は、環状の搬送路によって構成されている。搬入部R22は、循環ルートR1と環状部R21とを繋ぐ搬送路であり、循環ルートR1を移動する荷物Pを、環状部R21へ搬入可能に構成されている。搬出部R23は、循環ルートR1と環状部R21とを繋ぐ搬送路であり、環状部R21を移動する荷物Pを、循環ルートR1へ搬出可能に構成されている。本実実施形態では、循環ルートR1に沿って設けられた二つの待機ルートR2が設けられているが、待機ルートR2の数は、一つや三つでもよく、必要に応じて適宜設定することができる。この待機ルートR2は、後述する各処理により荷物Pを循環ルートR1から退避させる必要があると判断された場合に、荷物Pを一時的に循環させるルートとして使用される。
中継ルートR3は、本実施形態のように待機ルートR2が複数ある場合に、待機ルートR2間を中継する搬送路である。中継ルートR3は、複数の待機ルートR2を中継して荷物Pを搬送可能に構成されている。
上記の搬送路Rでは、循環ルートR1に沿って、配送先や待機ルートR2に達する複数の分岐点BPが設けられている。荷物Pは、これらの分岐点BPに配置された搬送アーム309(図5参照)によって進行方向を誘導されることにより、計画された配送先や待機ルートR2に移動可能に構成されている。
<配送処理装置のハードウェア構成>
図6(A)は、配送処理装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。配送処理装置20は、制御装置200を備えている。制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、ストレージ204、通信インタフェース(I/F)205及び入出力インタフェース206を含んで構成されている。CPU201、ROM202、RAM203、通信インタフェース205及び入出力インタフェース206は、バスB1を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU201は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU201は、ROM202からプログラムを読み出し、RAM203を作業領域としてプログラムを実行する。本実施形態では、ROM202又はストレージ204に実行プログラムが記憶されている。CPU201は、実行プログラムを実行することで、図6(B)に示す取得部210、渋滞レベル予測部220、配送計画生成部230、配送制御部240、通知部250及び受付部260として機能する。
ROM202は、各種プログラム及び各種データを記憶している。RAM203は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。記憶部としてのストレージ204は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、配送情報データベース204A、渋滞レベルデータベース204B、配送計画データベース204Cがストレージ204に格納されている。
通信I/F205は、移動装置30の制御装置300及びユーザ端末40等と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
入出力I/F206は、配送処理装置20に搭載される各装置と通信するためのインタフェースである。本実施形態の制御装置200には、入出力I/F206を介して入力装置207、出力装置208及びカメラ209が接続されている。
入力装置207は、例えば、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。出力装置208は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。出力装置208は、タッチパネル方式を採用して、入力装置207として機能しても良い。カメラ209は、荷物Pに付された識別コード50(図4参照)を読み取るコード読み取り部を構成している。なお、入力装置207、出力装置208及びカメラ209は、バスB1に対して直接接続されていてもよい。
<制御装置の機能構成>
図6(B)は、制御装置200の機能構成の例を示すブロック図である。制御装置200(CPU201)は、取得部210、渋滞レベル予測部220、配送計画生成部230、配送制御部240、通知部250及び受付部260を有している。各機能構成は、CPU201がROM202に記憶された実行プログラムを読み出し、これを実行することによって実現される。
取得部210は、カメラ209を介して特定の荷物Pに付された識別コードを読み取り、荷物Pの配送情報を取得する。また、取得部210は、取得された配送情報を記憶し、配送情報データベース204Aを更新する。
なお、本実施形態では、図4に示されるように、荷物Pに二次元式の識別コード50が付されている。識別コード50は、荷物Pに固有の情報をコード化したものであって、バーコード又はQRコード(登録商標)等とされている。識別コード50は、例えば、配送事業者の配送ルートにおける広域中継地点で個々の荷物Pに付されるものであってもよいし、集配センタAで個々の荷物Pに付してもよい。
図7は、配送情報データベース204Aのデータテーブルの一例である。配送情報には、荷物ID、配送先の位置情報、発送予定時刻、配達予定時刻、受取人ID等の情報を含んでおり、データテーブルでは、これらの情報が対応付けられて記憶されている。荷物IDは、個々の荷物Pを識別するIDである。配送先の位置情報は、受取人の住所の位置情報であり、循環ルートR1上の配達地点Dの位置を示す位置情報である。発送予定時刻は、荷物Pを移動装置30の搬送路Rに積載する予定時刻である。なお、発送予定時刻は、広域中継地点から集配センタAへ配送される荷物Pが、集配センタAに到着する予定時刻であってもよい。配達予定時刻は、所定の配送地に荷物Pが配達される予定時刻である。配達予定時刻は、荷物Pの送り主又は受取人が設定した配達希望時刻であってもよい。また、送り主と受取人の両方が配達希望時刻を設定しなかった場合、配達予定時刻は設定しなくてもよいし、発送予定時刻に基づいて予測された配達時刻を配達予定時刻としてもよい。受取人IDは、荷物Pの受取人であるユーザを識別するIDである。
渋滞レベル予測部220は、配送情報データベース204Aに格納された配送情報に基づいて、所定の時刻における搬送路Rの渋滞レベルを各ルート(R1~R3)についてそれぞれ予測する。また、渋滞レベル予測部220は、予測した渋滞レベルに関する情報と、現時刻における各ルートの渋滞レベルに関する情報とを記憶し、渋滞レベルデータベース204Bを更新する。
ここで、渋滞レベルは、各ルートの許容積載量に対する荷物Pの総積載量の比である。なお、許容積載量とは、各ルートに積載できる積載量の上限値である。許容積載量は、積載される荷物Pの総個数と総重量に基づいて算定される。
渋滞レベル予測部220は、配送情報データベース204Aから、集配センタAで集配が予定される荷物Pが移動装置に積載される発送予定時刻に関する情報と、これらの荷物Pの配達予定時刻に関する情報に基づいて予測される。渋滞レベル予測部220は、これらの情報から、所定時刻において、各ルートに積載される荷物Pを特定し、荷物の積載量が許容積載量の何%に相当するか否かを算定し、渋滞レベルとして予測する。
図8は、渋滞レベルデータベース204Bのデータテーブルの一例である。この図に示すように、データテーブルには日付、時刻、各ルートについて予測された渋滞レベルが対応付けられて記憶されている。例えば図8(A)に例として示すデータテーブルには、10月17日の渋滞レベルの予測値が記憶されている。このデータによれば、12:00~15:00の時間帯における循環ルートR1の渋滞レベルが40%になることが予測されていることがわかる。また、図8(B)によれば、12月25日の12:00~15:00の時間帯では、循環ルートR1の渋滞レベルが80%になることが予測されていることがわかる。
配送計画生成部230は、荷物Pの配送情報及び渋滞レベルの予測値に基づいて、荷物Pを配送先に配達するための配送計画を生成する。配送計画は、後述する配送処理によって生成される。また、配送計画生成部230は、生成した配送計画を記憶し、配送計画データベース204Cを更新する。
具体的に説明すると、配送計画生成部230は、配送情報データベース204Aから荷物Pの配送先の位置情報を参照し、配送先に達する循環ルートR1の分岐点BPを特定する。そして、配達予定時刻において、特定した分岐点BPで進路を許可する計画を生成する。また、配送計画生成部230は、渋滞レベル予測部220で予測した渋滞レベルを参照し、荷物Pを配送する際に、渋滞レベルが所定の閾値以上となるのを回避するように配送計画を生成する。本実施形態の閾値は、一例として70%とされている。以下、配送計画の一例を、図9を参照して説明する。
図9は、配送計画データベース204Cのデータテーブルの一例である。図9(A)及び図9(B)に示すデータテーブルは、10月17日と12月25日に配送される荷物Pの配送計画を示している。図9(A)及び図9(B)の配送計画で配送される荷物Pは、どちらとも、発送予定時刻が9:00~12:00に設定され、配達予定時刻が12:00~15:00に設定されている。
各日付のデータテーブルでは、日付、時間、配送状態、各分岐点BP(配送先入口、待機ルート入口、待機ルート出口)での進路変更を許可するか否かに関する情報が対応付けられて記憶されている。なお、荷物Pの配送状態は、待機又は配達で示される。待機とは、配送先への荷物の配達が不可能である状態を示す。配達とは、配送先への荷物の配達が可能である状態を示す。例えば、配達予定時間と異なる時間である場合や、配送先に受取人不在で荷物を配達できなかった場合は、待機状態となる。また、配達予定時間に対応する場合は、配達状態となる。
図9(A)に示す10月17日のデータテーブルを参照すると、9:00~12:00の時間帯は、配達予定時刻ではないため、配達状態は待機状態であることが示されている。また、同時間帯における分岐点BPの進路変更は、何れの分岐点BPでも不許可となっている。従って、荷物Pは、同時間帯は、循環ルートR1に積載されたまま、移動することがわかる。そして、配達予定時刻の12:00~15:00の時間帯に、配送先入口の分岐点BPでの進路変更が許可されており、同時間帯に配送先入口の分岐点BPで進路が変更され、配送先へ向かうことがわかる。
一方、図9(B)に示す12月25日のデータテーブルを参照すると、荷物の待機状態である9:00~12:00の時間帯において、待機ルートの入り口の分岐点BPでの進路変更が許可されている。これは、渋滞レベル予測部220において、12月25日の同時間帯における循環ルートR1の渋滞レベルが80%と予測されており、閾値である70%を超えたためである。配送計画生成部230は、同時間帯において循環ルートR1の渋滞レベルを70%以上になることを回避するために、同時間帯に荷物Pを待機ルートR2へ移動させる配送計画を生成したことがわかる。そして、配達予定時刻である12:00~15:00の時間帯に、待機ルート出口と配送先入口の分岐点BPでの進路変更が許可されており、同時間帯に荷物Pは再び循環ルートR1に戻り、配送先へ向かうことがわかる。
配送制御部240は、移動装置30の搬送路Rを駆動させるアクチュエータ307を制御する。また、配送計画生成部230で生成された配送計画に基づいて、移動装置30の搬送アーム309を制御する。具体的には、アクチュエータ307及び搬送アーム309を制御する制御信号を生成し、通信インタフェース205を介して移動装置30に送信する。
通知部250は、荷物Pの受取人であるユーザのユーザ端末40に対し、配達の許可を要求する要求情報を通知(送信)する。なお、ユーザ端末40は、例えば、汎用のスマートフォンやタブレット端末等である。
受付部260は、要求情報に対し、ユーザ端末40から送信された許可情報を受け付ける(受信する)。許可情報は、搬送先への荷物Pの配達を許可する情報である。
<移動装置のハードウェア構成>
図10(A)は、移動装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。移動装置30は、制御装置300を備えている。制御装置300は、制御装置200は、CPU301、ROM302、RAM303、ストレージ304、通信インタフェース305及び入出力インタフェース306を含んで構成されている。CPU301、ROM302、RAM303、通信インタフェース305及び入出力インタフェース306は、バスB2を介して相互に通信可能に接続されている。CPU301、ROM302、RAM303、ストレージ304、通信インタフェース305及び入出力インタフェース306の機能は、上述した制御装置200のCPU201、ROM202、RAM203、ストレージ204、通信インタフェース205及び入出力インタフェース206と同じである。
CPU301は、ROM302又はストレージ304からプログラムを読み出し、RAM303を作業領域としてプログラムを実行する。本実施形態では、ROM302に、実行プログラムが記憶されている。CPU301は、実行プログラムを実行することで、図10(B)に示す受付部310及び実行部320として機能する。
制御装置300には、入出力インタフェース306を介して搬送路Rを駆動させるアクチュエータ307と、搬送路Rに沿って複数配置されたカメラ308と、循環ルートR1の分岐点BPに設けられた搬送アーム309が接続されている。なお、アクチュエータ307、カメラ308と、搬送アーム309は、バスB2に対して直接接続されていてもよい。
<制御装置の機能構成>
図10(B)は、制御装置300の機能構成例を示すブロック図である。制御装置300(CPU301)は、受付部310と実行部320を有している。各機能構成は、CPU301がROM302に記憶された実行プログラムを読み出し、これを実行することによって実現される。
受付部310は、配送処理装置20から送信されたアクチュエータ307及び搬送アーム309の制御信号を受け付ける(受信する)。
実行部320は、受付部310で制御信号を受け付けると、制御信号に基づいてアクチュエータ307と搬送アーム309を制御する。実行部320では、カメラ308の撮影画像に基づいて、荷物Pに付された識別コード50を解析し、搬送路Rの各拠点を通過する荷物Pを識別する。例えば、カメラ308は、各分岐点BPの手前に設けられており、カメラ308の前を通過した荷物Pを特定し、特定された荷物Pについて受け付けた制御信号に基づいて搬送アーム309を制御する。搬送アーム309は、荷物Pについて、分岐点BPにおける進路変更を許可しない場合には、搬送路Rから退避した退避位置に配置されている。一方、搬送アーム309は、荷物Pについて、分岐点BPにおける進路変更を許可する場合には、搬送路Rに侵入する侵入位置(図5参照)まで移動する。そして、搬送アーム309の先端に設けられた板状の誘導部309Aで荷物Pを変更した進路へと誘導する。
<動作>
次に、図11及び図12のフローチャートを参照しつつ、本実施形態の配送システム10における処理の流れについて説明する。
図2(A)に示すように、特定のユーザに配達される荷物Pは、集配センタAに集配される。
次に、図11を用いて、集配センタAで荷物Pに付された識別コード50から配送情報を取得した際に、配送処理装置20で行われる配送計画生成処理について説明する。
図11のステップS100において、CPU201は、カメラ209の撮影画像で撮影した識別コード50から、荷物Pの配送情報を取得する。配送情報を取得すると、次のステップS101に進む。
ステップS101において、CPU201は、渋滞レベルを予測する。予測した渋滞レベルを記憶し、渋滞レベルデータベース204Bの更新が終了すると次のステップS102に進む。
ステップS102において、CPU201は、循環ルートR1で所定の閾値(70%)以上の渋滞レベルを予測したか否かを判定する。具体的に、CPU201は、渋滞レベルデータベース204Bを参照して、荷物Pの発送予定時刻から配達予定時刻の間に循環ルートR1で70%以上の渋滞レベルを予測したか否かを判定する。CPU201は、循環ルートR1で所定の閾値以上の渋滞レベルが予測されたと判定すると、ステップS104に進む。一方、CPU201は、循環ルートR1で所定の閾値以上の渋滞レベルが予測されなかったと判定すると、ステップS103に進む。
ステップS103において、CPU201は、荷物Pが、配達予定時刻まで循環ルートR1のみを通る配送計画を生成し、処理を終了する。具体的に、CPU201は、荷物P配達予定時刻以前は、循環ルートR1の各分岐点BPによる進路変更を不許可にし、循環ルートR1に沿って荷物P移動させ、配達予定時刻になると、配送先入口の分岐点BPにおける進路変更を許可し、荷物Pを配送先に配達する配送計画を生成する。
一方、ステップS104において、CPU201は、荷物Pを移動可能な待機ルートR2を選定する。具体的に、CPU201は、渋滞レベルデータベース204Bを参照し、発送予定時刻から配達予定時刻の間において、所定の閾値(70%)以上の渋滞レベルが予測されなかった待機ルートR2がある場合に、当該待機ルートR2を選定する。例えば、待機ルートR2を選定するにあたり、配送先に最も近い待機ルートR2を優先して選定するように構成してもよい。
次いでステップS105において、CPU201は、待機ルートR2が選定されたか否かを判定し、ステップS104で待機ルートR2を選定されたと判定すると、ステップS106に進む。一方CPU201は、待機ルートR2が選定されなかったと判定すると、ステップS107に進む。
ステップS106において、CPU201は、選定した待機ルートR2を経由する配送計画を生成し、処理を終了する。具体的に、CPU201は、発送予定時刻から配達予定時刻の間に選定した待機ルートR2に沿って荷物Pを移動させ、配達予定時刻になると、待機ルートR2の出口と配送先入口の分岐点BPにおける進路変更を許可して配送先に荷物Pを配達する配送計画を生成する。
ステップS107において、CPU201は、荷物Pを積載可能な搬送路Rを選定することができなかったため、荷物Pの移動装置30への積載を保留する配送計画を生成して処理を終了する。
次に、図2(C)に示すように、荷物Pは、生成された配送計画に基づいて、搬送路Rを移動する。この際に、配送処理装置20で行われる不在配達処理の例について、図12を参照して説明する。
図12のステップS120において、CPU201は、荷物Pの配達予定時刻であるか否かを判定する。具体的に、CPU201は、搬送路Rに積載されている荷物Pの配送情報を参照し、配達予定時刻であるか否かを判定する。CPU201は、荷物Pの配達予定時刻であると判定すると、ステップS121に進む。一方、CPU201は、荷物Pの配達予定時刻ではないと判定すると、ステップS120の処理を繰り返す。
ステップS121において、CPU201は、荷物Pの受取人であるユーザのユーザ端末40に対して、配達の許可を要求する要求情報を通知する。要求情報の通知が完了すると、次のステップS122に進む。
ステップS122において、CPU201は、荷物Pが、目標地点を通過したか否かを判定する。目標地点は、例えば、循環ルートR1上において、配送地に対して搬送路Rの搬送方向下流側に位置する地点であり、配送地から所定の距離の地点である。具体的に、CPU201は、搬送路Rに沿って設けられたカメラ308の撮影画像に基づいて、カメラ308の前を通過した荷物Pを特定し、カメラ308の設置位置情報から特定された荷物Pの位置を特定する。そして、荷物Pの位置と、配送先との距離を算定し、荷物Pが循環ルートR1上において、目標地点を通過したか否かを判定する。CPU201は、荷物Pが目標地点を通過したと判定すると、ステップS123に進む。一方、CPU201は、荷物Pが目標地点を通過していないと判定すると、ステップS122の処理を繰り返す。
ステップS123において、CPU201は、受取人であるユーザから、配達を許可する許可情報を受信したか否かを判定する。CPU201は、許可情報を受信したと判定すると、ステップS124に進んで配達を遂行し、処理を終了する。一方、CPU201は、許可情報を受信していないと判定した場合、ステップS125に進む。
ステップS125において、CPU201は、配送先の地下に設けられた配達地点Dに、荷物Pを仮置きすることが可能か否かを判定する。CPU201は、例えば、搬送路Rに沿って設けられたカメラ308の撮影画像に基づいて、配達地点Dのエレベータ装置42の荷置き場が空いているか否かを判定し、荷置き場が空いていると判定した場合に、仮置きが可能であると判定する。又は、CPU201は、ユーザ端末40に、荷物Pの仮置きを許可するか否かを選択させる選択情報を通知し、当該選択情報に対してユーザ端末40から送信された回答情報に基づいて荷物Pを仮置きすることが可能か否かを判定してもよい。CPU201は、仮置きが可能と判定した場合、ステップS106に進む。一方、CPU201は、仮置きできないと判定した場合、ステップS127に進む。
ステップS126において、CPU201は、配達地点Dに荷物Pを仮置きして処理を終了する。
ステップS127において、CPU201は、待機ルートR2を使用可能か否かについて判定する。具体的に、CPU201は、渋滞レベルデータベース204Bを参照し、現時刻における待機ルートR2の渋滞レベルが、所定の閾値(70%)未満である否かを確認し、渋滞レベルが70%未満の待機ルートR2があると判定した場合に、当該待機ルートR2の使用が可能であると判定する。なお、渋滞レベルが70%未満の待機ルートR2が複数ある場合に、配送先の配送方向下流側に位置し、配送先に最も近い待機ルートR2を優先して選定してもよい。CPU201は、待機ルートR2の使用が可能であると判定した場合、ステップS128に進む。一方、CPU201は、待機ルートR2を使用できないと判定した場合、ステップS129に進。
ステップS128において、CPU201は、使用可能な待機ルートR2に荷物を移動させる。具体的に、CPU201は、荷物Pの配送計画を変更し、選定した待機ルートR2の入り口の分岐点BPにおける進路変更を許可させ、荷物Pを待機ルートR2に移動させ、処理を終了させる。
なお、CPU201は、その後、ユーザ端末40から許可情報を受信した場合に、再び荷物Pの配送計画を変更して荷物Pを循環ルートR1に戻し、配達を遂行してもよい。
ステップS129において、CPU201は、待機ルートR2を使用できないため、配送計画を変更せず、循環ルートR1に沿って荷物Pを移動させる。その後、処理を終了する。
以上説明したとおり、本実施形態では、所定の地区内に配達される荷物Pを積載し、地区内を循環する循環ルートR1に沿って荷物Pを移動可能に構成された移動装置30を備えている。荷物Pは、配送計画に基づいて、循環ルートR1上の配送先まで移動装置30によって移動される。そして、移動装置30は、荷物Pの配達を許可する許可情報を受信した場合に、配送先への荷物Pの配達を遂行する。従って、例えば、荷物Pの受取人が不在で配達の許可情報が受信されなかった場合、受取人不在の荷物Pは、移動装置30に積載されたまま、循環ルートR1に沿って移動する。これにより、配送先に配達される前の荷物Pの保管が容易であると共に、配送先に受取人が不在の場合でも、配送事業者が、集配センタAと配送先とを繰り返し往復することを要しない。
また、配送先の位置情報を含む配送情報を荷物Pに付された識別コード50から読み取ることができる。従って、例えば、複数の所定の地区を含む広域エリアを管轄する中央集配場(広域中継地点)で予め識別コード50を荷物Pに付しておくことにより、中央集配場と移動装置30との間で、通信を要しない配送情報の伝達が可能となる。
また、荷物Pの受取人が不在で配達の許可情報が受信されなかった場合、受取人不在の荷物を配送先に設けられた仮置き場に移動することが可能である。更に、受取人不在の荷物Pを、循環ルートR1から分岐した待機ルートR2に沿って移動させることも可能である。従って、受取人不在の荷物Pが移動装置に積載されたまま移動されることにより移動装置の許容積載量が圧迫されるといった事態を抑制することができる。
また、本実施形態では、循環ルートR1の渋滞レベルが所定の閾値よりも低いレベルである状態を維持しつつ、荷物Pを配送することができる。これにより、配送事業者の繁忙期などに大量の荷物の配送を行う場合であっても、移動装置30の許容積載量が圧迫されることを回避しながら、荷物Pを効率的に配送することが可能になる。
また、移動装置30の搬送路Rを地下に設けることにより、地上設備の制約を受けずに配送網を構築することが可能である。また、例えば、荷物Pの受取人から配達の許可情報を受信した場合に、エレベータ装置42を用いて地下の搬送路Rから地上の宅配ボックス46まで荷物Pを配達することにより、スムーズに荷物を受け取ることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、荷物を配送する移動装置30がベルトコンベア装置で構成されていたが、図13に示すように、第2実施形態の配送システムでは、移動装置60が道路に設定された循環ルートR1に沿って自動で走行可能な自動運転車両で構成されるものである。以下、第1実施形態との相違点について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付しており、説明は割愛する。
図14に示されるように、第2実施形態の配送システムでは、荷物Pは、配送事業者の有する広域集配地点を中継して、集配センタAに集配される(図14(A)参照)。荷物Pは、集配センタAの従業員により、移動装置60に積載され(図14(B)参照)、循環ルートR1で配送地に向かって移動する(図14(C)参照)。そして、移動装置60は、配送先である自宅Cの付近の配達地点Dまで移動し、ユーザに荷物を受け渡すことができる(図14(D)参照)。
(移動装置)
図13は、本実施形態の移動装置60の構造を示す側方断面図である。移動装置60は、車両上下方向に3層となるキャビン61を有する略箱型の車体60Aを備えている。キャビン61の上段には複数の荷物Pを収容する荷室62が設けられている。また、キャビン61の中段の車両前方側には、荷物Pを仕分ける仕分け室64が設けられ、車両後方側には荷物Pをユーザに受け渡す受け渡し室66が設けられている。
受け渡し室66の車両後方側のドア開口部66Aには、車両下方側が回動可能となるように車両上方側端部を支持したヒンジドア60Bが設けられている。本実施形態では、ヒンジドア60Bが開放されると、ドア開口部66Aを通じて受け渡し室66から荷物Pの受け取りが可能となっている。また、ドア開口部66Aの近傍には、ユーザ端末40からの呈示を受けて、ユーザの認証コードを読み取るコード読み取り部60Cが設けられている。
荷室62は車幅方向中央に、車両前後方向及び車両上下方向に延びる通路(図示せず)が設けられ、通路の車幅方向両側には荷物Pを載置するラック62Aが設けられている。また、通路には、荷室62の荷物Pを上下前後に移動させると共に荷物Pを仕分け室64に移動させるためのスタッカクレーン68が設けられている。また、仕分け室64から受け渡し室66にかけての床部には、荷物Pを前後に移動させるためのコンベア70が設けられている。
本実施形態において特定の荷物Pをユーザに受け渡す場合、まず、車両70に設けられたコード読み取り部60Cで認証コードを読み取り、受け取りに来たユーザと、当該ユーザに受け渡す荷物Pを特定する。そして、荷室62において、スタッカクレーン68により荷物Pがラック62Aから仕分け室64のコンベア70に載置される。仕分け室64では、複数の荷物Pの中から一の荷物Pがコンベア70により受け渡し室66に移動される。受け渡し室66に荷物Pが移動されると、車両70は、ヒンジドア60Bを開放してユーザに荷物Pを受け渡す。
<自動運転車両のハードウェア構成>
図15(A)は、本実施形態の移動装置60に搭載される機器のハードウェア構成を示すブロック図である。移動装置60は、制御装置600を備えている。制御装置600は、CPU601、ROM602、RAM603、ストレージ604、通信インタフェース605及び入出力インタフェース606を含んで構成されている。CPU601、ROM602、RAM603、通信インタフェース605及び入出力インタフェース606は、バスB3を介して相互に通信可能に接続されている。CPU601、ROM602、RAM603、ストレージ604、通信インタフェース605及び入出力インタフェース606の機能は、上述した制御装置200のCPU201、ROM202、RAM203、ストレージ204、通信インタフェース205及び入出力インタフェース206と同じである。
CPU601は、ROM602又はストレージ604からプログラムを読み出し、RAM603を作業領域としてプログラムを実行する。本実施形態では、ROM602に、実行プログラムが記憶されている。CPU601は、実行プログラムを実行することで、図15(B)に示す取得部610、渋滞レベル予測部620、配送計画生成部630、配送制御部640、通知部650及び受付部660として機能する。
本実施形態では、配送情報データベース604A、渋滞レベルデータベース604B、配送計画データベース604Cがストレージ604に格納されている。しかし、これらのデータベースは、通信インタフェース605を介して外部サーバから取得してもよい。
また、制御装置600には、入出力インタフェース606を介して移動装置60の現在位置を取得するGPS装置607と、移動装置60の周囲の環境を認識する環境センサ608と、移動装置60の加減速及び操舵を行うアクチュエータ609と、を備えている。ここで、環境センサ608は、所定範囲を撮像するカメラ、所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、所定範囲をスキャンするライダ(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Ranging)を含んで構成されている。
<制御装置の機能構成>
図15(B)は、CPU601の機能構成の例を示すブロック図である。CPU601は、取得部610、渋滞レベル予測部620、配送計画生成部630、配送制御部640、通知部650及び受付部660を有している。各機能構成は、CPU601がROM602に記憶された実行プログラムを読み出し、これを実行することによって実現される。
本実施形態において、渋滞レベル予測部620は、循環ルートR1や循環ルートR1から分岐する待機ルートの交通情報を取得し、交通情報に基づいて、発送予定時刻から配達予定時刻の間における搬送路(走行路)の渋滞レベルを予測する。渋滞レベルは、交通渋滞が発生する交通量と対比して予測される搬送路の交通量の度合いである。
取得部610、配送計画生成部630、配送制御部640、通知部650及び受付部660の構成は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を割愛する。
上記実施形態においても、上記第1実施形態に係る配送システム10と同様の作用並びに効果を発揮することが可能である。また、本実施形態に係る配送システムは、第1実施形態において配送処理装置30が実行していた処理を移動装置60で行うものである。
[備考]
上述した第1実施形態では、搬送路Rが地下に設けられる構成としたが、本発明はこれに限らず、搬送路Rを地上に設ける構成としてもよい。また、上記第2実施形態において、各機能構成のうち、一部の機能構成、例えば、配送制御部640以外の機能構成を外部装置に実行させる構成としてもよい。
なお、上記各実施形態でCPU301、301、601がソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した各種処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、位置解析処理、嗜好分析処理、画像抽出処理及び画像表示処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記各実施形態では、配送計画生成処理及び不在配達処理のプログラムがROMまたはストレージに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
上記実施形態で説明した処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
10 配送システム
30 移動装置(ベルトコンベア装置)
42 エレベータ装置
46 宅配ボックス
60 移動装置(自動運転車両)
210 取得部
220 渋滞レベル予測部
230 配送計画生成部
240 配送制御部
610 取得部
620 渋滞レベル予測部
630 配送計画生成部
640 配送制御部
P 荷物
R1 循環ルート
R2 待機ルート

Claims (9)

  1. 移動装置と、取得部と、配送計画生成部と、配送制御部と、を備え、
    前記移動装置は、所定の地区内に配達される荷物を積載し、前記地区内を循環する循環ルートに沿って前記荷物を移動可能に構成され、
    前記取得部は、前記荷物の配送先の位置情報を含む配送情報を取得可能に構成され、
    前記配送計画生成部は、取得した前記配送情報に基づいて前記荷物を前記配送先に配送するための配送計画を生成可能に構成され、
    前記配送制御部は、前記配送計画に基づいて前記循環ルート上にある配送先まで前記荷物を移動させると共に、前記荷物の配達を許可する許可情報を受信した場合に前記荷物の配達を遂行するように前記移動装置を制御し、
    前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信されなかった場合に、前記循環ルートから分岐した待機ルートに沿って前記荷物を移動させるように前記移動装置を制御する、
    配送システム。
  2. 前記取得部は、前記荷物に付された識別コードを読み取ることにより、前記配送情報を取得可能に構成されている、請求項1に記載の配送システム。
  3. 前記配送制御部は、前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信されなかった場合に、前記荷物を前記配送先まで移動させると共に、前記配送先に設けられた仮置き場に前記荷物を仮置きするように前記移動装置を制御する、請求項1又は請求項2に記載の配送システム。
  4. 前記配送情報に基づいて、所定の時刻における前記循環ルートの渋滞レベルを予測する渋滞レベル予測部を更に備え、
    前記配送計画生成部は、予測した前記渋滞レベルに基づいて、前記渋滞レベルが所定の閾値以上となるのを回避するように前記配送計画を生成可能に構成される、
    請求項1~請求項3の何れか1項に記載の配送システム。
  5. 前記移動装置は、前記循環ルートに沿って搬送路が形成されたベルトコンベア装置で構成されている、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の配送システム。
  6. 前記ベルトコンベア装置は地下に設けられており、
    前記配送制御部は、前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信された場合に、前記荷物を前記配送先まで移動させると共に配送先の地下でエレベータ装置に格納し、該エレベータ装置を用いて地上階に設けられた宅配ボックスまで配達するように前記移動装置を制御する、請求項5に記載の配送システム。
  7. 前記移動装置は、前記循環ルートに沿って自動で走行可能な自動運転車両で構成されている、請求項1~請求項4の何れか1項に記載の配送システム。
  8. 所定の地区内に配達される荷物を積載し、前記地区内を循環する循環ルートに沿って前記荷物を移動可能に構成された移動装置を用いて前記荷物を配送先まで配達するための制御をコンピュータに実行させる配送方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記荷物の配送先の位置情報を含む配送情報を取得し、
    取得した前記配送情報に基づいて前記荷物を前記配送先に配送するための配送計画を生成し、
    前記配送計画に基づいて前記循環ルート上にある配送先まで前記荷物を移動させると共に、前記荷物の配送を許可する許可情報を受信した場合に前記荷物の配送を遂行するように前記移動装置を制御し
    前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信されなかった場合に、前記循環ルートから分岐した待機ルートに沿って前記荷物を移動させるように前記移動装置を制御する、
    配送方法。
  9. 所定の地区内に配達される荷物を積載し、前記地区内を循環する循環ルートに沿って前記荷物を移動可能に構成された移動装置を用いて前記荷物を配送先まで配達する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記荷物の配送先の位置情報を含む配送情報を取得し、
    取得した前記配送情報に基づいて前記荷物を配送先に配送するための配送計画を生成し、
    前記配送計画に基づいて前記循環ルート上にある配送先まで前記荷物を移動させると共に、前記荷物の配送を許可する許可情報を受信した場合に前記荷物の配送を遂行するように前記移動装置を制御し、
    前記荷物を前記配送先まで移動させる間に前記許可情報が受信されなかった場合に、前記循環ルートから分岐した待機ルートに沿って前記荷物を移動させるように前記移動装置を制御する、
    プログラム。
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