図面では、プリンター11が水平面上に置かれるものとして重力の方向をZ軸で示し、Z軸と交差する面に沿う方向をX軸及びY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、好ましくは互いに直交し、X軸とY軸は、水平面に沿う。以下の説明では、X軸方向を幅方向X、Y軸方向を奥行き方向Y、Z軸方向を鉛直方向Zともいう。
(第1実施形態)
以下、プリンターの第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、略矩形箱状の筐体部12を備えている。筐体部12は、第1収容部13と、第1収容部13の鉛直方向Zにおける-Z側に配置された第2収容部14と、第1収容部13の後側に配置された第3収容部15とを備える。
筐体部12には、第1収容部13の幅方向Xにおける中央付近に形成された開口部25を通じて、引き出しユニット16が引き出し可能に収容される。引き出しユニット16は、筐体部12への収容時に、本実施形態では前面である外面が露出する前板部35を有する。
筐体部12に収容された引き出しユニット16の前板部35の鉛直方向Zにおける-Z方向に、前板部35と並ぶ位置であって、前板部35の上方となる位置には、収容容器17が着脱可能に取り付けられる。収容容器17は、筐体部12への取り付け時に開口部25を覆う外壁部26と、外壁部26との間に収容部28を形成する内壁部27とを有する。収容容器17の筐体部12への取り付け時に、内壁部27は筐体部12内に配置される。
引き出しユニット16は、筐体部12からの引き出し時に手を掛けることができるように、前板部35の内面側に配置された手掛部38を有する。手掛部38は、例えば前板部35の幅方向Xにおける-X側に形成された凹部である。
収容容器17は、筐体部12への取り付け時に、筐体部12に収容された引き出しユニット16の手掛部38を覆う一方、筐体部12から取り外されることで筐体部12に収容された引き出しユニット16の手掛部38を露出させる。
収容容器17の取り付け時に、開口部25は外壁部26及び前板部35によって覆われる。収容容器17の外壁部26及び引き出しユニット16の前板部35は、プリンター11の筐体として機能する。
外壁部26と前板部35とは、鉛直方向Z及び引き出しユニット16の奥行き方向Yにおける-Y側である引き出し方向D1の双方と交差する幅方向Xにおける長さが等しい。また、外壁部26は、前板部35よりも鉛直方向Zにおける長さが長い。
図1に示すように、収容容器17の内壁部27は、幅方向Xの両端側において外壁部26と接合される一対の側壁30と、外壁部26の上端部との間に受容口29を形成する略矩形板状の内壁31と、内壁31の下端側から下方に向けて外壁部26に近接する方向に湾曲する湾曲壁32と、外壁部26の下端部と接合される底壁39とを有する。また、収容容器17は、内壁31の幅方向Xにおける両端側に取り付けられた一対の金属片34を有する。
収容容器17は、底壁39の幅方向Xにおける両端側に、下方に向けて突出する一対の係合凸部33を有する。一方、引き出しユニット16の前板部35は、幅方向Xの両端側となる位置に、上方に向けて開口する一対の支持凹部36を有する。収容容器17は、筐体部12への取り付け時に、係合凸部33が支持凹部36に係合した状態で、前板部35に支持される。
引き出しユニット16は、前板部35との間に挿入口44を形成する経路形成部材45を支持する。経路形成部材45は、幅方向Xにおける+X側から-X側に向けて延びるガイド孔46を有する。挿入口44の奥にある搬送ローラー対51の手前には、媒体Pの先端を検知すると、搬送ローラー対51を微小量回転させることによって、搬送ローラー対51によって媒体Pの先端を引き込んで媒体Pの先端がニップされるための第1センサー71を有する。
経路形成部材45は、ガイド孔46に沿って幅方向Xに移動可能な位置決め部材47を支持する。位置決め部材47は、ガイド孔46よりも引き出し方向D1に突出した突部を有する。なお、引き出しユニット16において、手掛部38は位置決め部材47の突部の可動範囲よりも幅方向Xの-X側に配置される。
ユーザーが、収容容器17を筐体部12から取り外して、手掛部38に手を掛けて引き出しユニット16を引き出し方向D1に引き出すと、引き出しユニット16が有する一対の側壁部43が筐体部12の外側に出てくる。側壁部43は、例えば用紙のようなシート状の媒体Pを円筒状に巻き重ねたロール体RPを回転可能な状態で支持する。なお、前板部35は、筐体部12からの引き出し方向D1においてロール体RP及び側壁部43よりも前方に位置する。また、本実施形態では円筒状に巻き回された媒体Pをロール体RPと称する。
引き出しユニット16には、巻き数や幅方向Xにおける長さである幅が異なる複数のロール体RPのうちの1つが、幅方向Xの-X側に位置合わせされた状態で、交換可能に装填される。そして幅方向Xにおけるガイド孔46の長さ及び位置決め部材47の可動範囲は、引き出しユニット16に装填可能なロール体RPの最小幅に応じて設定される。
図1に示すように、第1収容部13の幅方向Xにおける両端側には、開閉カバー18が回動可能に取り付けられる。開閉カバー18は下端側に設けられた回動軸19を中心に上端側が回動することで、図1に示す閉位置と、上端部が前方へ回動して内部が露出する開位置とに配置される。そして開閉カバー18が開位置に配置されると、液体の一例としてのインクを収容する不図示のインクカートリッジが着脱可能に装着される不図示のカートリッジホルダーが露出する。
第2収容部14の前側には、収容容器17及び開閉カバー18の上方となる位置に、筐体部12を構成するフレーム部材20が配置される。フレーム部材20の幅方向Xにおける中央付近には、斜め下方に向けて開口する排出口21が形成される。フレーム部材20において排出口21の下方には、下端側から排出口21側となる上方に向けて内側に凹むように湾曲した案内部22が形成される。また、フレーム部材20には、案内部22の下方であって、案内部22よりも筐体部12の内奥側となる位置に、一対の磁石37が取り付けられる。
引き出しユニット16が筐体部12に収容されて、収容容器17が筐体部12へ取り付けられるときは、下端側に形成された係合凸部33が引き出しユニット16の支持凹部36に係合され、その後、係合凸部33を支点として収容容器17の上端側をフレーム部材20側に向けて傾動される。すると、収容容器17は係合凸部33を介して前板部35に支持されると同時に、金属片34が磁石37に引き寄せられることで、受容口29が鉛直方向Zにおける-Z側を向いた自立状態が保持される。
案内部22の下端部には、幅方向Xにおける中央付近に、下方及び前方に向けて開口する下端側凹部23が形成される。そして収容容器17が筐体部12に取り付けられた場合には、下端側凹部23を通じて外壁部26の上端部が露出する。
フレーム部材20には、幅方向Xにおける両端側に、下端側に向かうほど筐体部12の内側に向けて凹むように、前方及び収容容器17側となる内方に向けて開口する一対の凹み部24が形成されている。そして凹み部24を通じて、筐体部12に取り付けられた収容容器17の幅方向Xにおける両端側及び閉位置にある開閉カバー18の上端部が露出する。
図2に示すように、プリンター11は第1収容部13内に、収納されるロール状に巻き回された状態から繰り出された媒体Pの先端部を、第2収容部14内へ搬送する繰出部41を有する。繰出部41は、搬送ローラー対51,52,57のローラー群と、ロール体RPから第1収容部13の搬出口42までの搬送路49における複数の搬送面50とを備える。搬送ローラー対51,52,57は、同期して回転し、正逆の両方向に回転が可能な構成となっている。すなわち、長尺状の媒体Pがロール体RPから繰り出されることと、繰り出された長尺状の媒体Pがロール体RPへ巻き戻されることの両方が可能な構成となっている。以下、「長尺状の媒体P」を「媒体P」と記載することもある。
第1収容部13が有する引き出しユニット16は、ロール体RPから繰り出された媒体Pを第2収容部14側に向かう搬送方向に搬送する搬送ローラー対51,52,57を保持する。なお、前板部35及び搬送ローラー対51,52は、ロール体RPの回転中心CRよりも鉛直方向Zにおいて下方に配置される。
図2に示すように、プリンター11は第2収容部14内に、媒体Pを搬送する搬送部48と、液体の一例であるインクを噴射することで搬送される媒体Pを印刷する印刷部54と、筐体部12内において印刷部54によって印刷された媒体Pを切断する切断部56と、搬送部48と印刷部54と切断部56とを制御する制御部53とを備える。本実施形態における印刷部54はインクジェットヘッドである。
搬送部48は、ロール状に巻き回された状態から繰り出された媒体Pを搬送方向D3に搬送する。搬送部48は、第2挟持ローラー対58、第1挟持ローラー対59、搬送ローラー対60、中間ローラー61、ピンチローラー67,68,69、排出ローラー対62のローラー群と、第2収容部14の搬入口40から排出口21までの搬送路49における複数の搬送面50とを備える。
第1収容部13内と第2収容部14内において、搬送面50は搬送路49の両側に配置され、搬送面50の角度は搬送路49の位置に応じて変化する。搬送路49に沿う方向であり、媒体Pが印刷されるときに媒体Pが搬送される方向が搬送方向D3である。搬送方向D3は、媒体Pが搬送路49に沿って搬送される方向であり、搬送路49上の位置に応じて変化する。
ロール状に巻き回された状態のから繰り出される媒体Pは搬送され、媒体Pが排出される排出口21に向かう。媒体Pが搬送される搬送路49において、排出口21からロール体RPに向かう方向を上流に向かう方向、ロール体RPから排出口21に向かう方向を下流に向かう方向という。
第2挟持ローラー対58、第1挟持ローラー対59、搬送ローラー対60は、同期して回転し、正逆の両方向に回転する構成となっている。すなわち、媒体Pが印刷されるときに媒体Pが下流側に送られることと、印刷された媒体Pが上流側に送られることとの両方が可能な構成となっている。
本実施形態において、第2挟持ローラー対58は、第2挟持ローラー58aを有する。第2挟持ローラー58aは、第2挟持ローラー対58を構成する他方のローラーとの間に媒体Pを挟持する。第1挟持ローラー対59は、第1挟持ローラー59aを有する。第1挟持ローラー59aは、第1挟持ローラー59aを構成する他方のローラーとの間に媒体Pを挟持する。搬送ローラー対60は、搬送ローラー60aを有する。搬送ローラー60aは、搬送ローラー対60を構成する他方のローラーとの間に媒体Pを挟持する。なお、本実施形態において、第2挟持ローラー58a、第1挟持ローラー59a、及び搬送ローラー60aは、それぞれローラーとの間に媒体Pを挟持するが、搬送面50との間に媒体Pを挟持する構成であってもよい。
一方、中間ローラー61は、第2挟持ローラー対58、第1挟持ローラー対59、搬送ローラー対60とは別に、単独で正逆の両方向に回転する。すなわち、ロール体RPから繰り出された媒体Pや後述する単票紙CPが印刷されるときは、媒体Pや後述する単票紙CPは中間ローラー61の周りを反時計方向に搬送される。そしてロール体RPから繰り出された媒体Pがロール体RPに巻き戻されるときは、媒体Pは中間ローラー61の周りを時計方向に搬送される。そのため、第2挟持ローラー対58上流の分岐路70においては、後述する単票紙CPが下流より搬送されるときにその先端が中間ローラー61の下方側のスイッチバック搬送路55に搬送される形状に、分岐路70の搬送面50の形状が構成される。
図2に示すように、プリンター11は、印刷部54と、支持部65と、を備える。印刷部54は、幅方向Xに往復移動可能なキャリッジ63と、キャリッジ63の下部に配置された液体噴射部64とを有する。支持部65は、搬送部48に搬送される媒体Pを支持する。液体噴射部64は液体を噴射する複数のノズルを有し、図2には複数のノズルのうち、最上流ノズル64aと最下流ノズル64bの位置が示される。ノズル面64cとは液体噴射部64においてノズルが配置される面のうち、最上流ノズル64aから最下流ノズル64bまでの図2に示すノズル間距離L3の範囲の面をいう。印刷部54は、幅方向Xに往復移動することによって、搬送部48に搬送される媒体Pにノズル面64cが対向しない位置に移動可能な構成となっている。
印刷部54は、長尺状の媒体Pが巻き回されたロール体RPから繰り出された長尺状の媒体Pに対して印刷を行う。プリンター11は、媒体Pの第1面だけに印刷を行って第1面だけが印刷された印刷物を出力する片面印刷と、媒体Pの第1面とその反対面の第2面とに印刷を行って第1面と第2面とが印刷された印刷物を出力する両面印刷と、を実行可能に構成される。なお、本実施形態においては、搬送方向D3のうち媒体Pに印刷が行われるときの媒体Pに印刷が行われる部分の搬送方向D3は、Y軸に平行である。
媒体Pは基材とインク受容層との複層構造で構成される。本実施形態の媒体Pは第1面および第2面にインク受容層を有する。インク受容層とは、インクジェット記録用媒体において、インクを吸収し、染料、顔料などの色材を定着させるために基材上に形成されるコーティング層である。なお、媒体Pは、片側の面のみにインク受容層を有する構成であってもよい。媒体Pがインク受容層を有する場合、媒体Pが曲げられる方向や当該曲げの程度に一定の制約が生じる。このため、両面印刷が行われる場合であっても、片側の面のみにインク受容層を有する媒体Pが用いられても良い。
媒体Pの先端は、下流側の端部である。また、媒体Pの後端は、上流側の端部である。したがって、後述する単票紙CP、切断片WP、細断片SPにおいても、下流側の端部が先端であり、上流側の端部が後端である。
図2に示すように、プリンター11は、第2挟持ローラー対58と印刷部54が有する液体噴射部64との間の位置であって、かつ第2挟持ローラー対58の近傍に、媒体Pや後述する単票紙CPの通過を検知する第2センサー73を有する。第2センサー73が第2挟持ローラー対58の近傍に配置されることによって、媒体Pのカールによる影響が少ない状態において、第2センサー73が媒体Pの先端が通過することを検知する。制御部53は第2センサー73の検知結果に応じて搬送部48を制御する。
本実施形態においては、制御部53が、媒体Pの第1面を印刷部54に印刷させ、第1面が印刷された媒体Pの第2面を印刷部54に印刷させる両面印刷を行うとき、第1面が外周面であり、第2面が内周面である。すなわち制御部53は、先端が印刷開始位置P1に位置する媒体Pまたは後述する単票紙CPに対して、外周面印刷として、印刷部54に第1面を印刷させ、内周面印刷として、第1面を印刷させる。
プリンター11が第1面の印刷を開始するとき、印刷部54は、搬送部48に搬送される媒体Pにノズル面64cが対向しない位置にある。本実施形態においては、第1面の印刷として、ロール体RPの外側に位置する外周面を印刷する。媒体Pが支持部65に支持されるとき、ロール体RPの外周面である媒体Pの第1面は、鉛直方向Zにおいて上方に面する。換言すれば、支持部65に支持される媒体Pの第1面は、印刷部54側に面する。したがって、印刷部54が、ノズル面64cが媒体Pに対向する位置にあるとき、ロール体RPの第1面がノズル面64cに対向する。すなわち、媒体Pの端部はロール体RPの巻き癖によって支持部65側にカールしようとする。
図3に示すように、制御部53は、第1面の印刷を開始する前に、媒体Pの先端を印刷開始位置P1に位置させる。印刷開始位置P1は、搬送方向D3においてノズル面64cの最下流ノズル64bと対向する位置より下流にある。なお、図3に示す搬送路49における実線部分は実際に媒体Pが存在する部分を示し、二点鎖線部分は実際には媒体Pが存在しない、媒体Pが通る経路を示す。
より詳細には、第2センサー73が媒体Pの先端の通過を検知する被検出位置と、印刷開始位置P1との間の長さに対応する搬送量Mが予め設定される。制御部53は、第2センサー73が媒体Pの先端の通過を検知してから、設定された搬送量M分、媒体Pを搬送する。これにより、媒体Pの先端が印刷開始位置P1に位置される。
第2センサー73が媒体Pの先端の通過を検知したときの、第2挟持ローラー対58より下流の媒体Pの長さは、媒体Pのカールの向きや媒体Pのカールの量によって、変動する。そのため、制御部53が、第2センサー73により媒体Pの先端の通過が検知されてから、搬送量M分、媒体Pを搬送するとき、媒体Pのカールの向きや媒体Pのカールの量によって、搬送量M分の搬送が完了したときの媒体Pの先端の位置が異なる。したがって、搬送量Mは、媒体Pのカールの向きや媒体Pのカールの量によらず、媒体Pの先端が印刷開始位置に位置するような搬送量Mに設定されることが好ましい。
第2挟持ローラー対58は、媒体Pが搬送される搬送方向D3において、印刷部54よりも上流の第2挟持位置で媒体Pを挟持する。そして第1挟持ローラー対59は、媒体Pが搬送される搬送方向D3において、印刷部54よりも下流の第1挟持位置で媒体Pを挟持する。
図3に示すように、本実施形態においては、印刷開始位置P1は、搬送方向D3において、第1挟持ローラー対59によって媒体Pが挟持される第1挟持位置よりも下流の位置である。したがって、印刷部54による印刷が開始される前に、媒体Pは第1挟持ローラー対59により挟持され、かつ、第2挟持ローラー対58によって挟持される状態である挟持状態になる。制御部53は媒体Pが挟持状態のときに、印刷部54による媒体Pの第1面の印刷を開始する。
プリンター11は、印刷部54よりも下流の位置にヒーター72を備えてもよい。ヒーター72は例えば赤外線ヒーターである。プリンター11は、液体がその表面に噴射されることによって印刷されて含水率が上昇した媒体Pの表面を、発熱部材から赤外線等の熱である輻射熱を発する赤外線ヒーターによって乾燥させる。本実施形態においては、ヒーター72は第1挟持ローラー対59と搬送ローラー対60との間に設けられる。
図4は、媒体Pの第1面が印刷された後の、媒体P上の印刷領域と余白とを示す。図4に示すように、媒体Pの第1面には、基準端96から第1印刷領域91までの間の部分に、先端余白86がある。なお、本実施形態において、基準端96は、ロール体RPから巻き解かれた長尺状の媒体Pの先端である。また、基準端96は、前回の、印刷物OPが出力される動作において、ロール体RPから後述する単票紙CPが切断されたときに形成されたロール体RPの先端の端部のことをいう。
第1印刷領域91は、第1端81と、第2端82と、を有する。第1端81は、第1面が印刷されるときの上流端である。第2端82は、第1面が印刷されるときの下流端である。制御部53は、第1面の印刷として、印刷部54に、第2端82が媒体Pの基準端96から離間した位置にある第1印刷領域91を形成させる。
第1面の印刷における先端である基準端96は、第2面の印刷における媒体Pの後端である。制御部53は、第2端82と基準端96との距離が、ノズル間距離L3より大きくなるように、印刷部54に第1印刷領域91を形成させる。また、制御部53は、第2端82と基準端96との距離が、搬送方向D3における第2挟持ローラー対58の位置と最下流ノズル64bとの距離より大きくなるように、印刷部54に第1印刷領域91を形成させてもよい。
図5に示すように、切断部56は、固定刃である下刃と、可動刃である上刃とで構成される。固定刃である下刃は、その先端が搬送路49における+Z側の搬送面50の位置よりも+Z側となる位置に固定される。可動刃である上刃は、その先端が搬送路49における-Z側の搬送面50の位置よりも-Z側に位置する、図3に示す退避位置と、その先端が下刃の先端よりも+Z側に位置する切断位置と、に移動する。上刃が図3に示す退避位置にあるときは、媒体Pは下刃と上刃の間を通過する。制御部53は、媒体Pを退避位置にある上刃の下方に位置させた状態で、上刃を切断位置に移動させて媒体Pを切断させる。なお、本実施形態における切断部56は、可動刃である上刃が、退避位置から切断位置に移動する構成であるが、その先端が下刃の先端よりも+X側に位置する上刃を、幅方向Xに移動させて媒体Pを切断する構成であってもよい。
排出ローラー対62と排出口21とは、切断部56の下流に配置される。排出ローラー対62は他のローラー対を駆動する駆動源から独立した搬送モーターによって駆動されるため、排出ローラー対62は単独で正逆の両方向に回転し停止する。
図6に示す単票紙CPは、印刷部54による印刷が行われた媒体Pが切断部56により切断されたときに、ロール体RPから切り離される部分である。すなわち単票紙CPは媒体Pに含まれる。よって、以下、単票紙CPを「媒体P」と読み替えてもよい。
制御部53は、印刷部54に媒体Pの第1面を印刷させた後に、印刷部54によって第1面に形成された第1印刷領域91の上流端である第1端81よりも上流に位置する被切断位置97で、切断部56に、媒体Pを切断させる。これにより、被切断位置97である単票紙CPの後端と第1端81とが離間するため、単票紙CPに後端余白87が形成される。すなわち、媒体Pの第1面上の、第1端81と被切断位置97との間の領域が後端余白である。
図7は、切断部56による被切断位置97での切断が行われた後の媒体Pの状態を示す。図7に示すように、切断部56による切断が行われた後の媒体Pのうち、ロール体RPを含む部分は、中間ローラー61の周りを時計方向に搬送され、搬送ローラー対57に挟持される位置であって、その先端が第1収容部13内に収納される位置まで、ロール体RPに巻き戻される。
制御部53は、両面印刷において、媒体Pが被切断位置97で切断された後に、ロール体RPから切り離された単票紙CPを、排出ローラー対62により、上流側に搬送する。そして単票紙CPは、搬送ローラー対60と、第1挟持ローラー対59と、第2挟持ローラー対58とによって、単票紙CPの表裏を反転させる中間ローラー61に向かって搬送される。
図8は、被切断位置97が、後述する印刷開始位置P2に位置する状態を示す。本実施形態では、第2挟持ローラー対58から中間ローラー61の周りを経由して再度第2挟持ローラー対58まで至る搬送経路の長さよりも、単票紙CPの搬送方向D3の長さが短くなるように、切断部56が媒体Pを切断する。これにより、第2挟持ローラー対58は、単票紙CPを上流側に搬送することと、中間ローラー61で反転された単票紙CPを下流側に搬送することと、が可能である。
上流側に搬送された単票紙CPは、スイッチバック搬送路55を搬送され、中間ローラー61とピンチローラー67,68,69とによって挟持されて、中間ローラー61の周りを反時計回りに搬送される。すなわち、中間ローラー61によって単票紙CPは表裏が反転され、第1面が印刷されるときに先端であった基準端96を後端として、被切断位置97を先端として、単票紙CPが搬送される。中間ローラー61によって反転された単票紙CPは、第2面が鉛直方向Zにおいて上方に面する状態で、換言すれば、第2面が印刷部54側に面する状態で搬送される。本実施形態においては、制御部53は、第2面の印刷として、ロール体RPにおいて内側に位置する内周面の印刷を行う。
制御部53は、搬送部48を制御して、単票紙CPの先端である被切断位置97を印刷開始位置P2に位置させる。図8に示すように、印刷開始位置P2は、搬送方向D3において、第1挟持ローラー対59によって媒体Pが挟持される第1挟持位置より下流にある。制御部53は、第1面を印刷するときに、基準端96を印刷開始位置P1に位置させるのと同様の制御で、被切断位置97を印刷開始位置P2に位置させる。より詳細には、第2センサー73が単票紙CPの被切断位置97の通過を検知してから、設定された搬送量分、単票紙CPを搬送することにより、被切断位置97を印刷開始位置P2に位置させる。制御部53は、被切断位置97が印刷開始位置P2に位置する単票紙CPに対して、第2面の印刷を開始する。このとき、単票紙CPは第2挟持ローラー対58に挟持され、第2挟持ローラー対58によって搬送される。したがって、制御部53は、単票紙CPが、第1挟持ローラー対59によって挟持され、かつ、第2挟持ローラー対58によって挟持される挟持状態のときに、第2面の印刷を開始する。
図9に示される後端余白87は、被切断位置97と第1端81との間の領域である。したがって、後端余白87の搬送方向D3における寸法である余白距離87aは、搬送方向D3における第1端と被切断位置97との距離である。第2面の印刷において、制御部53は印刷部54に第2印刷領域92を形成させる。第1印刷領域91が形成されてから第2印刷領域が形成されるまでの間に、単票紙CPは、搬送方向D3において反転される。このため、第2面の印刷において単票紙CPの先端である被切断位置97と第2印刷領域92との間の先端余白88は、後端余白87に対応する位置に位置する。同様に、第2面の印刷において単票紙CPの後端である基準端96と第2印刷領域92との間の後端余白89は、先端余白86に対応する位置に位置する。そして図9に示すように、単票紙CPの第2印刷領域92の第4端84から第2面の印刷が開始されるときに、制御部53は、余白距離88aと余白距離87aとが同じ距離となるように第2印刷領域の位置を設定する構成となっている。
本実施形態における第2面の印刷においては、媒体Pの端部はロール体RPの巻き癖によって液体噴射部64側にカールしており、Z方向の変形量が最も大きいのは媒体Pの先端と後端である。第2面の印刷における媒体Pの先端は、第1面の印刷における被切断位置97である。
制御部53によって、第2印刷領域92の第4端84と被切断位置97との間の搬送方向D3における距離である図9に示す余白距離88aが、最上流ノズル64aと最下流ノズル64bとの搬送方向距離である図8に示すノズル間距離L3よりも大きくなるように構成される。図9に示すように、図8に示す最下流ノズル64bから図8に示す最上流ノズル64aまでのどのノズルから液体が噴射されて第4端84が形成される場合にも、第1端81の位置と媒体の表裏で対応する位置に対して、第4端84を形成する構成となっている。
図8に示すように、本実施形態においては、単票紙CPの先端である被切断位置97を第1挟持ローラー対59によって媒体Pが挟持される第1挟持位置よりも下流の位置である印刷開始位置P2まで搬送する。より詳細には、制御部53は、第1面印刷のときに、基準端96を印刷開始位置P1まで搬送するときの制御と同様に、第2センサー73が単票紙CPの被切断位置97が通過したことを検知してから、設定された搬送量分媒体Pを搬送することで、単票紙CPの被切断位置97を印刷開始位置P2まで搬送する。制御部53は、第1印刷領域91が形成され、かつ被切断位置97で切断された単票紙CPが挟持状態のときに、印刷部54によって単票紙CPの第2面の印刷を開始させる。制御部53は、単票紙CPの第2面への印刷として、印刷部54に、単票紙CPに図9に示す第2印刷領域92を形成させる。
更に本実施形態においては、図9に示す余白距離87aが、第1挟持ローラー対59が単票紙CPを挟持する位置と印刷部54の最上流ノズル64aとの搬送方向D3における距離である図8に示す最上流ノズル距離L1よりも大きい。図9に示すように、余白距離87aは、第1印刷領域91の第1端81と被切断位置97との搬送方向における距離である。このように余白距離87aが設定されるため、制御部53は、第1端81を最上流ノズル64aより上流に位置させながら、第1挟持ローラー対59に単票紙CPを挟持させることができる。したがって、単票紙CPが第1挟持ローラー対59に挟持された状態で、最上流ノズル64aから最下流ノズル64bまでのいずれのノズルであっても、第1端81に対応する位置に液体を吐出することができる。第2面の印刷は、媒体Pが、印刷部54より下流で第1挟持ローラー対59によって挟持され、かつ、印刷部54より上流で第2挟持ローラー対58によって挟持された状態で終了する。
プリンター11が第2面の印刷を開始するとき、印刷部54は、搬送部48に搬送される媒体Pにノズル面64cが対向しない位置にある。本実施形態においては、第2面の印刷として、ロール体RPの内側の面である内周面の印刷を行う。媒体Pが支持部65に支持されるとき、ロール体RPの内周面は鉛直方向Zにおいて上方に面する。換言すれば、支持部65に支持される媒体Pの第2面は、印刷部54側に面する。したがって、印刷部54が、ノズル面64cが媒体Pに対向する位置にあるとき、第1面の印刷が行われた後の第2面がノズル面64cに対向する。
本実施形態においては、制御部53が、媒体Pの第1面を印刷部54に印刷させ、第1面が印刷された媒体Pの第2面を印刷部54に印刷させる両面印刷を行うとき、第1面としてロール体RPの外周面を印刷させ、第2面としてロール体RPの内周面を印刷させる。
第2面の印刷においては、単票紙CPの端部はロール体RPの巻き癖によって液体噴射部64側に変形する。Z方向の変形量が最も大きいのは単票紙CPの被切断位置97と基準端96である。媒体Pの基準端96が搬送方向D3において最上流ノズル64aよりも上流にある状態で、制御部53は印刷部54による第2面の印刷を終了する。また、単票紙CPが第2挟持ローラー対58に挟持された状態で、制御部53が印刷部54による第2面の印刷が終了させる構成としてもよい。
図10は、切断部56によって、第1端81で単票紙CPが切断された状態を示す。本実施形態において、図10で切断される単票紙CPは、第2面の印刷が完了した単票紙CPである。
図11は、切断部56による切断が行われた単票紙CPを示す。図11に示すように、制御部53は、切断部56に、第1端81と第2端82とで、単票紙CPを切断させる。切断された後の単票紙CPを切断片WPと称する。切断部56が第1端81で単票紙CPを切断することで、第1印刷領域91が形成された部分から後端余白87に相当する切断片WPが切り離される。また、切断部56が第2端82で単票紙CPを切断することで、第1印刷領域91が形成された部分から先端余白86に相当する切断片WPが切り離される。
本実施形態においては、切断部56によって、単票紙CPの図11に示す後端余白87に相当する切断片WPは一度に切り離される。後端余白87に相当する切断片WPが切り離された後、当該切断片WPを挟持する排出ローラー対62に対して独立して駆動される搬送ローラー対60によって、第1印刷領域91を含む切断片WPだけが上流に搬送される。これにより、搬送方向D3において、後端余白87に相当する切断片WPに対して、第1印刷領域91を含む切断片WPが離される。後述する切断片WPを切断する動作などで切断片WPが上流に搬送される場合に、後端余白87に相当する切断片WPによって第1印刷領域91を含む切断片WPの端部が変形する虞が低減される。
図11に示す後端余白87は細断されてもよい。図12に示すように、本実施形態においては、後端余白87に相当する切断片WPが切り離された後に、制御部53は、当該切断片WPの端部である被切断位置97と第1端81との間の位置で、切断部56に、切断片WPを切断させる。このように、第1印刷領域91を含む切断片WPから切り離された後端余白87としての切断片WPが、被切断位置97と第1端81との間の位置で切断されることによって、後端余白87が細断される。なお、被切断位置97と第1端81との間の位置で媒体Pが切断されることにより切り離される部分のうち第1印刷領域91が形成されていない部分を細断片SPと称する。また、後端余白87が細断される時、切断部56は、被切断位置97と第1端81との間の複数の位置で切断片WPを切断してもよい。
なお、後端余白87の細断として、第1端81で単票紙CPが切断される前に、切断部56が、被切断位置97と第1端81との間の位置で単票紙CPを切断する構成であってもよい。この場合においても、切断部56は、被切断位置97と第1端81との間の複数の位置で、単票紙CPを切断してもよい。
図13に示すように、本実施形態においては、制御部53は、搬送ローラー対60と排出ローラー対62とによって後端余白87に相当する切断片WPが把持された状態で切断部56に切断片WPを切断させることにより、後端余白87を細断する。そして搬送ローラー対60によって細断片SPが、切断部56の上流側から下流側へ搬送される。
図13に示すように、プリンター11は、単票紙CPが切断されることによって生じる切断屑としての切断片WPを収容する収容部28を備える。切断部56が、単票紙CPの先端余白86と後端余白87とを切り離すことで、切断片WPが切断屑として下方に落下する。このとき、切断部56の下方には、収容容器17の受容口29及び収容部28が配置されている。そのため、収容容器17は、切断部56による媒体Pの切断に伴って生じる切断片WPの収容が可能な構成となっている。なお、収容容器17に収容される切断屑に、後端余白87や先端余白86が細断される場合に生じる細断片SPが含まれる。
そして可動刃である上刃が切断位置にある状態で、排出ローラー対62が逆転することによって、排出ローラー対62に把持された細断片SPが上流に搬送されるときに、細断片SPが収容容器17内に落下する構成となっている。排出ローラー対62は鉛直方向Zに対して角度を有してニップする構成となっている。そのため、排出ローラー対62が把持された細断片SPを上流に搬送して収容容器17内に落下させるときに、細断片SPの上流端が切断位置にある上刃の表面に対して斜め上方より当たる。それによって、細断片SPが上刃の表面に沿って下方に落下する構成となっている。
図14に示すように、可動刃である上刃を一旦上昇させ、残った細断片SPが上刃よりも下流の位置まで搬送されて排出ローラー対62に把持される。そして可動刃である上刃が再び切断位置に移動した後に、排出ローラー対62が逆転することによって、残った細断片SPも収容容器17内に落下する構成となっている。
制御部53は、切断部56に、被切断位置97と第1端81との間の位置で単票紙CPを切断させた後に、基準端96と第2端82との間の位置で単票紙CPを切断させる。すなわち、後端余白87に相当する切断片WPが切り離された後に、先端余白86に相当する切断片WPが切り離される。
図11に示すように、本実施形態においては、単票紙CPの先端余白86に相当する切断片WPは一度に切り離される。先端余白86に相当する切断片WPと、後端余白87に相当する切断片WPが切り離された部分を印刷物OPと称する。印刷物OPは、図2に示す排出ローラー対62によって、図2に示す筐体部12外に排出される。
図16に示すように、図11に示す先端余白86は細断されてもよい。本実施形態においては、先端余白86に相当する切断片WPが切り離された後に、制御部53は、当該切断片WPの端部である基準端96と第2端82との間の位置で、切断部56に、切断片WPを切断させる。このように、第1印刷領域91を含む切断片WPから切り離された先端余白86としての切断片WPが、基準端96と第2端82との間の位置で切断されることによって、先端余白86が細断される。なお、基準端96と第2端82との間の位置で媒体Pが切断されることにより切り離される部分のうち第1印刷領域91が形成されていない部分を細断片SPと称する。また、先端余白86が細断される時、切断部56は、基準端96と第2端82との間の複数の位置で切断片WPを切断してもよい。
なお、先端余白86の細断として、第2端82で単票紙CPが切断される前に、切断部56が、基準端96と第2端82との間の位置で単票紙CPを切断する構成であってもよい。この場合においても、切断部56は、基準端96と第2端82との間の複数の位置で、単票紙CPを切断してもよい。
図17に示すように、本実施形態においては、制御部53は、搬送ローラー対60と排出ローラー対62とによって先端余白86に相当する切断片WPが把持された状態で切断部56に切断片WPを切断させることにより、先端余白86を細断する。
そして可動刃である上刃が切断位置にある状態で、排出ローラー対62が逆転することによって、排出ローラー対62に把持された細断片SPが上流に搬送され、細断片SPが収容容器17内に落下する構成となっている。
図18に示すように、可動刃である上刃を一旦上昇させ、残った細断片SPが上刃よりも下流の位置まで搬送されて排出ローラー対62に把持され、可動刃である上刃が再び切断位置に移動して排出ローラー対62が逆転することによって、残った細断片SPも収容容器17内に落下する構成となっている。
本実施形態においては、切断部56が、単票紙CPの図6に示す先端余白86と後端余白87とを切り離す構成であるが、プリンター11が切断部56を備えなくてもよい。すなわち、ロール状に巻き回された状態のロール体RPから繰り出された長尺状の媒体Pの状態で、媒体Pの少なくとも第1面が印刷された部分が筐体部12外に排出されて、排出された媒体Pの後端をユーザーが任意の箇所で切り離して単票紙CPを形成し、その単票紙CPの余白をユーザーが切り離す構成としてもよい。
その場合は、プリンター11は、搬送部48によって第1面が印刷された単票紙CPをスイッチバックさせて単票紙CPの第2面が印刷部54と対向した状態で印刷部54の下方に搬送する図2に示すスイッチバック搬送路55を、備えない構成としてもよい。
更にその場合は、プリンター11は印刷部54の上流側と、筐体部12の外部とを連通する手差し供給経路を備えてもよい。第1面が印刷されて余白が切り離されていない状態の単票紙CPを、図6に示す基準端96が搬送方向D3の下流側となるように、かつ第1面が印刷された単票紙CPの第2面が印刷部54と対向した状態で印刷部54の下方に搬送されるように、当該手差し供給経路に単票紙CPを供給可能なインサーターにユーザーがセットしてもよい。制御部53が、単票紙CPの第1面の印刷のときに、図6に示す基準端96から図6に示す第2端82までの距離を決定するため、制御部53は、単票紙CPの図9に示す第3端83の位置を図9に示す第2端82の位置に合わせることができる構成となっている。
そして図9に示すように、単票紙CPの先端余白88,後端余白89を残したままの状態で両面を印刷された単票紙CPが筐体部12外に排出されて、ユーザーが排出された単票紙CPの先端余白88と後端余白89を切り離すことによって、図11に示す印刷物OPが出力される構成であってもよい。
本実施形態において、プリンター11は、両面印刷において、ロール体RPから巻き解かれた媒体Pに対して第1面印刷を行うが、単票紙CPに対して第1面印刷と第2面印刷との両方が行われる構成であっても良い。例えば、プリンター11が、単票紙CPを収納するカセットを備え、当該カセットから搬送される単票紙CPに対して第1面印刷と第2面印刷とが行われる構成が想定される。このような構成においても、挟持状態のときに第1面印刷と第2面印刷とが開始される。
本実施形態の作用について説明する。
図1に示すように、引き出しユニット16にロール体RPが装填されるときには、引き出しユニット16が引き出され、ロール体RPが側壁部43にセットされる。そしてロール体RPから巻き解いた媒体Pの先端が挿入口44に手差しされる。続いて、位置決め部材47が移動されて、媒体Pが幅方向Xにおける-X側に位置決めされる。
図2に示すように、媒体Pの先端が挿入口44のさらに奥まで入り搬送ローラー対51に接触すると、第1センサー71が媒体Pの先端を検知し、搬送ローラー対51が微小量回転されることによって、媒体Pの先端は引き込まれて搬送ローラー対51にニップされる。引き出しユニット16が引き出された状態から図2に示す元の状態に戻されると、媒体Pは搬送ローラー対51,52,57によって下流側に搬送され、ロール体RPは反時計方向に回転し、媒体Pの先端はプリンター11が動作を開始する前の図2に示す待機位置まで搬送されて印刷の準備が完了する。
以下、図19のフローチャートを参照し、媒体Pの第1面と第2面とが印刷された印刷物を出力する両面印刷における制御の流れと各動作における作用を説明する。
ステップS501において、制御部53は搬送部48に、ロール状に巻き回された状態のロール体RPから繰り出された長尺状の媒体Pの下流への搬送を開始させる。
ステップS502において、制御部53は、第2センサー73が媒体Pの先端が通過したことを検知したか否かを判定する。図3に示すように、第2センサー73が媒体Pの先端が通過したことを検知すると、ステップS503として、制御部53は搬送部48に、搬送量M分媒体Pを搬送させ、媒体Pの先端を印刷開始位置P1に位置させる。
図3に示すように、媒体Pの先端が第1挟持ローラー対59に挟持された状態で、制御部53は、ステップS504としての媒体Pの第1面の印刷を開始する。ステップS504において、媒体Pの第1面に第1印刷領域91が形成される。本実施形態では、印刷部54による第1印刷領域91の形成が開始することによって、ステップS504における第1面の印刷が開始する。また、本実施形態では、印刷部54による第1印刷領域91の形成が終了することによって、ステップS504の第1面の印刷が終了する。そして、制御部53は、印刷部54により第1端81を媒体P上に形成して、ステップS504としての第1面の印刷を終了する。
本実施形態においては、媒体Pの第1面はロール体RPの外周面である。媒体Pが第2挟持ローラー対58に挟持され、媒体Pの先端である基準端96が第1挟持ローラー対59に向かい支持部65上を通過するときは、媒体Pの内周面は支持部65側に面する。
ステップS503によって、媒体Pの先端は第1挟持位置よりも下流の印刷開始位置P1に位置するため、媒体Pが第1挟持ローラー対59に挟持された状態で、ステップS504における第1面の印刷が開始する。したがって、媒体Pにロール体RPでの巻き癖が残っている場合であっても、媒体Pの先端部の変形量が一定の範囲に規制される。
本実施形態における後述するステップS511においては、制御部53が印刷部54によって媒体Pの第2面に印刷させるときに、媒体Pの端部はロール体RPの巻き癖によって液体噴射部64側にカールしており、Z方向の変形量が最も大きいのは媒体Pの先端と後端である。第2面の印刷における媒体Pの後端は、第1面の印刷における先端である基準端96である。
制御部53は、第1面の第2端82と基準端96との距離が、搬送方向D3における第2挟持ローラー対58の位置と最下流ノズル64bとの距離よりも大きくなるように、搬送部48と印刷部54によって第1印刷領域91が形成される位置を制御させてもよい。制御部53が、第2端82と基準端96との距離が、搬送方向D3における第2挟持ローラー対58の位置と最下流ノズル64bとの距離よりも大きくなるように、搬送部48と印刷部54によって第1面の印刷を開始させる。これにより、媒体Pが第2挟持ローラー対58に挟持された状態で、第2印刷領域92の形成が終了する。これにより、媒体Pの後端部の変形量が一定の範囲に規制される。
すなわちステップS504において、制御部53は、前記挟持状態のときに前記印刷部によって媒体Pの第1面の印刷を開始させて、媒体Pに第1印刷領域91を形成させる。この結果、印刷部54と媒体Pとの間にギャップがあり、印刷のときに媒体Pがカールし易いインクジェット方式においても、第1面の印刷中において媒体Pのうち印刷部54と対向する部分の変形量が一定の範囲に規制される。そしてステップS504において、制御部53は第1端81を媒体P上に形成して第1面の印刷を終了させる。
ステップS505において、第1面の印刷が終了した後に、制御部53は搬送部48に、被切断位置97が切断部56に至るように媒体Pを搬送させる。
本実施形態における後述するステップS511においては、制御部53が印刷部54によって媒体Pの第2面に印刷させるときに、媒体Pの端部はロール体RPの巻き癖によって液体噴射部64側にカールしており、Z方向の変形量が最も大きいのは媒体Pの先端と後端である。第2面の印刷における媒体Pの先端は、第1面の印刷における被切断位置97である。
制御部53は、第1端81と被切断位置97との距離が、第1挟持ローラー対59の位置と最上流ノズル64aとの搬送方向D3における距離である最上流ノズル距離L1よりも大きくなるように、被切断位置97を設定する。このような設定により、搬送方向D3において、第1端81が最上流ノズル64aに対応する位置に位置するとき、第2面が鉛直上方に面するときの媒体Pの先端である被切断位置97が第1挟持位置より下流に位置する。すなわち、制御部53は、被切断位置97を第1挟持位置より下流に位置させながら、第1端81を最上流ノズル64aに対応する位置より上流に位置させることができる。そのため、被切断位置97が1挟持位置より下流に位置する状態、換言すれば挟持状態で、第1端81の位置に媒体Pの表裏で対応する位置に第4端84を形成することができる。したがって、制御部53は、挟持状態で、第1印刷領域91に対して媒体Pの表裏で対応する位置に第2印刷領域92を形成する第2面印刷を、開始することができる。これによって、第2面印刷が開始されるときの、媒体Pの端部の変形量が一定の範囲に規制される。
ステップS506において、図5に示すように、制御部53は切断部56に媒体Pを被切断位置97で切断させる。媒体Pから単票紙CPが切り離される。
ステップS507において、図7に示すように、制御部53は搬送部48に媒体Pの先端を待機位置に位置させる。
ステップS508において、制御部53は搬送部48によって、単票紙CPのスイッチバック搬送路55への搬送を開始させる。スイッチバック搬送路55に搬送される単票紙CPは、中間ローラー61を経由して、第2センサー73に向かう。
ステップS509において、制御部53は、第2センサー73が単票紙CPの先端が通過することを検知したか否かを判定する。図8に示すように、第2センサー73が媒体Pの先端が通過したことを検知すると、ステップS510として、制御部53は搬送部48によって、単票紙CPを搬送して、単票紙CPの先端を印刷開始位置P2へ位置させる。印刷開始位置P2は、第1挟持位置よりも下流である。また、本実施形態においては、単票紙CPの先端が印刷開始位置P2に位置するときに、第1端81が最下流ノズル64bより上流に位置するような範囲に、印刷開始位置P2が設定される。このため、挟持状態で、第1端81と媒体Pの表裏で対応する位置に第4端84を形成することができる。
本実施形態においては、第2面はロール状に巻き回された状態のロール体RPの内周面である。媒体Pが第2挟持ローラー対58に挟持され、媒体Pの先端である基準端96が第1挟持ローラー対59に向かい、支持部65上を通過するときは、媒体Pの内周面側は液体噴射部64側である。
ステップS511において、制御部53は印刷部54を制御して、媒体Pの先端が第1挟持ローラー対59に挟持された状態で、媒体Pに第2面の印刷を行う。ステップS511において、媒体Pには第2印刷領域92が形成される。ステップS511における第2面の印刷は、印刷部54による第2印刷領域92の形成の開始によって開始し、第2印刷領域92の形成の終了によって終了する。
なお、第2面印刷が開始される時、単票紙CPは第2挟持ローラー対58によって挟持される。このため、単票紙CPが、第1挟持ローラー対59によって挟持され、且つ、第2挟持ローラー対58によって挟持された挟持状態で、第2面印刷が開始されるため、第2面印刷における単票紙CPの端部の変形量が一定の範囲に規制される。したがって、第1面印刷が行われ、含水率が変化した媒体Pに対して第2面印刷が行われる構成であっても、当該単票紙CPの端部の変形量が一定の範囲に規制されるため、第1印刷領域91に対する所望の位置に第2印刷領域92を形成することができる。
また、制御部53は、挟持状態で、第2面印刷を終了する。このため、第1印刷領域91に対する所望の位置に第2印刷領域92を形成することができる。
ステップS512において、第2面の印刷が終了した後に、図10に示すように、制御部53は搬送部48によって、第2面の第4端84が切断部56に至るように単票紙CPを搬送させる。
ステップS513において、制御部53は切断部56によって、第2面の第4端84で単票紙CPを切断させる。単票紙CPは搬送ローラー対60と排出ローラー対62に把持されて動かないように固定された状態で切断されるため、単票紙CPは第4端84で正確に切断される。単票紙CPは切断片WPに分かれる。
そして図12に示すように、制御部53は搬送部48によって、第2面の先端余白88であり第1面の後端余白87である図11に示す切断片WPの中央が切断部56に至るように切断片WPを搬送させ、単票紙CPを所定距離だけ上流に搬送させる。単票紙CPが切断片WPから少しでも離れれば、距離は限定されない。
ステップS514において、図13に示すように、制御部53は切断部56によって、切断片WPを半分に細断させる。切断片WPは二つの細断片SPに分かれる。排出ローラー対62に把持されている方の細断片SPは、切断部56の上刃が切断位置にある状態において排出ローラー対62が逆転されることで、その細断片SPの上流端が切断部56の上刃に当たり鉛直方向Zにおいて+Z方向である落下方向D2に落下し、収容容器17に収容される。媒体Pが切断されることによって生じる切断屑を収容する収容部28をプリンター11に備えることによって、ユーザーが、印刷を行う都度に切断屑を廃棄しなくてもよい。
そして、制御部53は切断部56によって上刃を退避位置に移動させた状態で、搬送部48によって搬送ローラー対60に把持されている方の細断片SPを切断部56よりも下流まで搬送させて、その細断片SPを排出ローラー対62に把持させる。搬送ローラー対60と排出ローラー対62との距離は細断片SPの搬送方向D3の長さである余白距離89aの少なくとも半分よりも小さいため、細断片SPは切断部56の下流側に搬送される。
図14に示すように、制御部53は切断部56によって上刃を再び切断位置に移動させ、その状態において排出ローラー対62が逆転されることで、その細断片SPの上流端が切断部56の上刃に当たり鉛直方向Zにおいて+Z方向である落下方向D2に落下し、収容容器17に収容される。媒体Pの搬送方向D3の下流側の端部と第1端81との間の第1面の後端余白87によって生じる切断屑を細切りにし、切断屑が搬送路49に残留し難くする。
なお、ステップS514を行わず、ステップS513において、排出ローラー対62に把持されている切断片WPが、切断部56の上刃が切断位置にある状態において排出ローラー対62が逆転されることで、切断片WPが収容容器17に収容されてもよい。
ステップS515,S516において、図15に示すように、制御部53は搬送部48によって、第2面の第3端83が切断部56に至るように単票紙CPを搬送させる。そして制御部53は切断部56によって、第2面の第3端83で単票紙CPを切断させる。単票紙CPは搬送ローラー対60と排出ローラー対62に把持されて動かないように固定された状態で切断されるため、単票紙CPは第3端83で正確に切断される。単票紙CPは印刷物OPと切断片WPとに分かれる。
制御部53は、ロール状に巻き回された状態のロール体RPから繰り出された長尺状の媒体Pの第2面を印刷部54によって印刷させた後に、切断部56によって第1印刷領域91の第1端81と、第1印刷領域91の第2端82とで、媒体Pを切断させる。第1面に印刷するために媒体Pが印刷開始位置まで搬送されたときに、媒体Pは第1挟持ローラー対59に挟持され、搬送方向D3において印刷部54よりも下流の部分が第2挟持ローラー対58によって挟持される。そして、媒体Pが挟持されて媒体Pの端部の変形量が一定の範囲に規制される。更に媒体Pの第1端81よりも上流に位置する被切断位置97で媒体Pが切断されることによって、第2面に印刷するために媒体Pが印刷開始位置まで搬送されたときに、媒体Pは第1挟持ローラー対59に挟持される。このとき、第2面は内周面なので、媒体Pが巻き癖のために浮き上がろうとしても、第1面の印刷のときと同様に、第2面の印刷においても、媒体Pは搬送方向D3において印刷部54よりも下流の部分が第1挟持ローラー対59によって挟持される。そして、媒体Pの搬送方向D3において印刷部54よりも上流の部分が第2挟持ローラー対58によって挟持されることによって、媒体Pの端部の変形量が一定の範囲に規制される。
ステップS517において、印刷物OPは排出ローラー対62によって、筐体部12外に排出される。すなわち、印刷物OPは出力される。
ステップS518において、図16に示すように、制御部53は搬送部48によって、第2面の後端余白89であり第1面の先端余白86である切断片WPの中央が切断部56に至るように切断片WPを搬送させる。
そして図17に示すように、制御部53は切断部56によって、切断片WPを半分に細断させる。切断片WPは二つの細断片SPに分かれる。排出ローラー対62に把持されている方の細断片SPは、切断部56の上刃が切断位置にある状態において排出ローラー対62が逆転されることで、その細断片SPの上流端が切断部56の上刃に当たり鉛直方向Zにおいて+Z方向である落下方向D2に落下し、収容容器17に収容される。媒体Pの搬送方向D3の上流側の端部と第2端82との間の第1面の先端余白86によって生じる切断屑を細切りにし、切断屑が搬送路49に残留し難くする。
そして、制御部53は切断部56によって上刃を退避位置に移動させた状態で、搬送部48によって搬送ローラー対60に把持されている方の細断片SPを切断部56よりも下流まで搬送させて、その細断片SPを排出ローラー対62に把持させる。搬送ローラー対60と排出ローラー対62との距離は細断片SPの搬送方向D3の長さである余白距離89aの少なくとも半分よりも小さいため、細断片SPは切断部56の下流側に搬送される。
図18に示すように、制御部53は切断部56によって上刃を再び切断位置に移動させ、その状態において排出ローラー対62が逆転されることで、その細断片SPの上流端が切断部56の上刃に当たり鉛直方向Zにおいて+Z方向である落下方向D2に落下し、収容容器17に収容される。
なお、ステップS518を行わず、ステップS517において、制御部53は切断部56によって上刃を退避位置に移動させた状態で、搬送部48によって搬送ローラー対60に把持されている切断片WPを切断部56よりも下流まで搬送させて、その切断片WPを排出ローラー対62に把持させてもよい。そして、制御部53は切断部56によって上刃を切断位置に移動させた状態で、排出ローラー対62に把持されている切断片WPが、切断部56の上刃が切断位置にある状態において排出ローラー対62が逆転されることで、切断片WPが収容容器17に収容されてもよい。
本実施形態においては、ロール体RPの巻き癖による媒体Pのカールを矯正させるデカーラーは、プリンター11の構成に含まれていない。プリンター11においては、カールした状態の媒体Pが使用される。上記で説明したように、本実施形態のプリンター11は、媒体Pにある程度のカールがあってもインクジェット方式の印刷部54によって、印刷できる構成となっている。そのため、本実施形態のプリンター11は、カール矯正のために湾曲の外側になるように押し広げられることによって割れが発生し易いインク受容層を有する媒体においても使用が可能となっている。インク受容層が媒体の表面近くで染料を固定して発色させるため、印刷物OPはプリント直後から鮮やかに発色し、引き締まった黒と豊潤なカラーを実現する。なお、インク受容層の割れが発生しない程度の弱いカール矯正力を有するデカーラーは構成に含まれてもよい。
以上が、本実施形態における制御の流れと各動作における作用の説明である。
本実施形態の効果について説明する。
(1)制御部53は印刷部54によって、媒体Pが第1挟持ローラー対59と第2挟持ローラー対58とによって挟持された挟持状態のときに、媒体Pの第1面の印刷を開始させる。そして、制御部53は印刷部54によって、媒体Pに第1印刷領域91を形成させ、第1印刷領域91が形成された媒体Pに対して挟持状態のときに媒体Pの第2面の印刷を開始させて媒体Pに第2印刷領域92を形成させる。媒体Pの第1面と第2面への印刷は、媒体Pにおける印刷部54よりも下流の部分が第1挟持ローラー対59によって挟持され、印刷部54よりも上流の部分が第2挟持ローラー対58によって挟持された状態で行われる。この結果、印刷部54と媒体Pとの間にギャップがあり、印刷のときに媒体Pがカールし易いインクジェット方式においても、印刷中において媒体Pのうち印刷部54と対向する部分の変形量が一定の範囲に規制される。そのため、両面画像端部の位置ずれを低減することができる。
(2)搬送方向D3において媒体Pの先端が第1挟持位置よりも下流の位置となるように、媒体Pの先端部に、印刷画像データに基づく印刷画像領域内の先端余白量に応じて可変な量の余分な余白を加える。制御部53は、媒体Pの先端部に、印刷画像データに基づく印刷画像領域内の先端余白量に応じて最小量の余分な余白を加える。すなわち、媒体Pの先端の余白量が小さくなるため、1枚の印刷における媒体Pの使用量を少なくすることができる。そして、印刷部54の下流は第1挟持ローラー対59によって、印刷部54の上流は第2挟持ローラー対58によって、媒体Pが挟持されて媒体Pの端部の変形量が一定の範囲に規制されるため、両面画像端部の位置ずれを低減することができる。
(3)印刷部54によって第2面の印刷を開始させて媒体Pに第2印刷領域92を形成させ、制御部53は、印刷部54によって単票紙CPの第2面を印刷させた後に、第1印刷領域91の第1端81と、第1印刷領域91の第2端82とで、媒体Pを切断部56によって切断させる。すなわち、第1面に印刷するために媒体Pが印刷開始位置まで搬送されたときも、第2面に印刷するために媒体Pが印刷開始位置まで搬送されたときも、媒体Pは第1挟持ローラー対59に挟持され、搬送方向D3において印刷部よりも下流の部分が第2挟持ローラー対58によって挟持される。そして、媒体Pが挟持されて媒体Pの端部の変形量が一定の範囲に規制される。そのため、両面画像端部の位置ずれを低減することができる。
(4)被切断位置97は、印刷画像データに基づく印刷画像領域内の先端余白量に応じた可変な量の余分な余白を第1印刷領域91の第1端81よりも上流に追加した位置である。制御部53は、第1面に形成された第1印刷領域91の上流端である第1端81よりも上流に位置し、かつ印刷画像データに基づく印刷画像領域内の先端余白量に応じた最小量の余分な余白を第1印刷領域91の第1端81よりも上流に追加した被切断位置97で、媒体Pを切断部56によって切断させる。すなわち、媒体Pの第2面の先端である第1面の後端の余白距離87a,88aが小さくなるため、1枚の印刷における媒体Pの使用量を少なくすることができる。そして、印刷部54の下流は第1挟持ローラー対59によって、印刷部の上流は第2挟持ローラー対58によって、媒体Pが挟持されて媒体Pの端部の変形量が一定の範囲に規制されるため、両面画像端部の位置ずれを低減することができる。
(5)第1印刷領域91の第1端81と被切断位置97との間の搬送方向距離である余白距離87aが、第1挟持ローラー対59が媒体Pを挟持する位置と印刷部54の最上流ノズル64aとの搬送方向距離である最上流ノズル距離L1よりも大きい。制御部53は、第1端81を、最上流ノズル64aより上流に位置させながら、媒体Pの先端を、第1挟持ローラー対59に挟持させることができる。また、第2挟持ローラー対58が媒体Pを搬送することで印刷が行われる。このため、第1端81が最上流ノズル64aより上流に位置する状態で、制御部53は、媒体Pが第1挟持ローラー対59と第2挟持ローラー対58とに挟持される挟持状態にすることができる。したがって、いずれのノズルによって、第4端84が形成される場合であっても、制御部53は、挟持状態で第4端84の形成を開始することができる。挟持状態においては、媒体Pの変形量が一定の範囲に規制されるため、第1印刷領域に対応する位置に第2印刷領域を形成する両面印刷の精度が向上する。
(6)切断部56は、媒体Pが切断されることによって生じる切断屑を収容する収容部28を備える。媒体Pが切断されることによって生じる切断屑を収容する収容部28をプリンター11に備えることによって、ユーザーが、印刷を行う都度に切断屑を廃棄するのではなく、複数回の切断屑をまとめて廃棄することができる。
(7)制御部53は、印刷部54によって媒体Pの第2面を印刷させた後に、媒体Pの搬送方向D3の下流側の端部と第1端81との間の位置で媒体Pを切断部56によって切断させる。媒体Pの搬送方向D3の下流側の端部と第1端81との間で生じる切断屑を細切りにし、切断屑が搬送路49に残留し難くすることによって、ジャムが発生する虞を少なくすることができる。
(8)制御部53は、印刷部54によって媒体Pの第2面を印刷させた後に、媒体Pの搬送方向D3の上流側の端部と第2端82との間の位置で媒体Pを切断部56によって切断させる。媒体Pの搬送方向D3の上流側の端部と第2端82との間で生じる切断屑を細切れにし、切断屑が搬送路49に残留し難くすることによって、ジャムが発生する虞を少なくすることができる。
(9)印刷部54は、ロール状に巻き回された状態のロール体RPから繰り出された長尺状の媒体Pに対して印刷部54によって印刷させるときに、第2面はロール体RPにおいて内側に位置する内周面である。制御部53は、ロール状に巻き回された状態のロール体RPから繰り出された長尺状の媒体Pの内周面である第2面が印刷された後に、切断部56によって第1印刷領域91の第1端81と、第1印刷領域91の第2端82とで、媒体Pを切断させる。媒体Pの第1端81よりも上流に位置する被切断位置97で媒体Pが切断されることによって、第2面に印刷するために媒体Pが印刷開始位置まで搬送されたときに、媒体Pは第1挟持ローラーに挟持される。このとき、第2面は内周面なので、媒体Pが巻き癖のために浮き上がろうとしても、第1面の印刷のときと同様に、第2面の印刷においても、媒体Pは搬送方向D3において印刷部54よりも下流の部分が第1挟持ローラーによって挟持される。そして、媒体Pの搬送方向D3において印刷部54よりも上流の部分が第2挟持ローラーによって挟持されることによって、媒体Pの端部の変形量が一定の範囲に規制される。この挟持状態で、媒体Pの第2面が印刷された後に、切断部56によって第1端81と、第2端82とで、媒体Pを切断させる。そのため、両面画像端部の位置ずれを低減することができる。
(10)プリンター11の制御方法は、制御部53は、挟持状態のときに、印刷部54によって媒体Pの第1面の印刷を開始させて媒体Pに第1印刷領域91を形成させることを含む。そしてプリンター11の制御方法は、制御部53は、第1印刷領域91が形成された媒体Pに対して、挟持状態のときに、印刷部54によって媒体Pの第2面の印刷を開始させて媒体Pに第2印刷領域92を形成させることを含む。
この方法によれば、上記(1)と同様の作用効果を得ることができる。
(11)第2端82と基準端96との距離は、搬送方向D3における第2挟持ローラー対58の位置と最下流ノズル64bとの距離よりも大きいため、第2面の印刷において、媒体Pの後端のカールが第2挟持ローラー対58によって押さえられる。第2面の印刷においては、媒体Pの端部はロール体RPの巻き癖によって液体噴射部64側にカールしており、Z方向の変形量が最も大きいのは媒体Pの先端と後端である。第2面の印刷における媒体Pの後端は、第1面の印刷における先端である基準端96である。制御部53が、第2端82と基準端96との距離が、搬送方向D3における第2挟持ローラー対58の位置と最下流ノズル64bとの距離よりも大きくなるように、搬送部48と印刷部54によって第1面の印刷を開始させる。これによって、媒体Pを第2挟持ローラー対58に挟持させながら、第2端82を最下流ノズル64bより下流に位置させることができる。つまり、いずれのノズルによって、第2端82に対応する位置に第3端83が形成される場合であっても、第3端83が形成された時点で媒体Pを第2挟持ローラー対58に挟持させることができる。したがって、第2印刷領域92の形成が終了する時点で、媒体Pの後端部の変形量が一定の範囲に規制されるため、第1印刷領域91に対応する位置に第2印刷領域92を形成する両面印刷の精度が向上する。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第2センサー73が媒体Pの先端を検知してから、第2挟持ローラー対58によって、媒体Pの先端が搬送方向D3において第1挟持位置よりも下流側の位置に搬送されるための搬送量は、使用されるロール体RPの種類によって設定されてもよい。ロール体RPが備える媒体Pの種類や、ロール状に巻き回されたロール体RPがその中心に有する芯部材の直径によって媒体Pのカール量が異なる。すなわち、媒体Pのカールが大きいときは、媒体Pのカールが小さいときよりも搬送量が多く設定されないと、媒体Pの先端が搬送方向D3において最下流ノズル64bの位置よりも下流側の位置まで搬送されない場合がある。使用されるロール体RPの種類によって搬送量が設定されることによって、制御部53が、印刷部54によって印刷を開始させるときに、搬送部48によって媒体Pの先端を搬送方向D3において最下流ノズル64bの位置よりも下流側の位置まで搬送することができる。
・第2センサー73が媒体Pの先端を検知してから、第2挟持ローラー対58によって、媒体Pの先端が搬送方向D3において第1挟持位置よりも下流側の位置に搬送されるための搬送量は、使用される媒体Pのカール量が検知されることによって、設定されてもよい。第2センサー73の近傍にカール量を測定するセンサーが設けられ、制御部53は、そのセンサーの出力に応じて搬送量を決定してもよい。
・第2センサー73が媒体Pの先端を検知してから、第2挟持ローラー対58によって、媒体Pの先端が搬送方向D3において第1挟持位置よりも下流側の位置に搬送されるための搬送量は、使用されるロール体RPの外径が検知されることによって、設定されてもよい。ロール状に巻き回されたロール体RPの外径によって媒体Pのカール量が異なるため、ロール体RPが使用され、外径が小さくなるに伴ってカール量が大きくなる。そのため、ロール状に巻き回されたロール体RPの外径を検知するセンサーが設けられ、制御部53は、そのセンサーの出力に応じて搬送量を決定してもよい。
・本実施形態においては、制御部53は受信した印刷画像データによって制御を行うが、制御部53はプリンター11の内部に有する印刷画像データによって処理を行ってもよい。例えば、制御部53は、ユーザーがプリンター11の内部メモリーに格納された複数の印刷画像データから選択した印刷画像データによって制御を行ってもよいし、プリンター11が備えるメモリースロットに挿入されたメモリーに格納された印刷画像データによって制御を行ってもよい。
・媒体Pの先端が第1挟持ローラー対59に到達したことを検知するセンサーが設けられてもよい。第1挟持ローラー対59の下流側かつ第1挟持ローラー対59の近傍に、用紙を検知するセンサーを設け、媒体Pの先端が第1挟持ローラー対59の下流に到達したことを、そのセンサーが検知してもよい。また、第1挟持ローラー対59に媒体Pの厚さを検知するセンサーを設け、媒体Pの先端が第1挟持ローラー対59に挟持されたことを、そのセンサーが検知してもよい。そのセンサーが媒体Pの先端が第1挟持ローラー対59に挟持されたことを検知した状態で、印刷を開始することによって、媒体Pの端部の変形量が一定の範囲に規制される。そのため、両面画像端部の位置ずれを低減することができるとともに、先端の余白の長さを短くすることができる。
・本実施形態においては、第1挟持位置や第2挟持位置で媒体Pが挟持されるのはローラー対であるが、媒体Pを挟持する方法はローラー対でなくてもよい。例えば、ローラーと搬送面50との間で媒体Pが挟持されてもよいし、ベルト対によって媒体Pが挟持されてもよいし、ベルトと搬送面50との間で媒体Pが挟持されてもよい。
・本実施形態においては、排出ローラー対62は単独で正逆の両方向に回転し停止する構成となっているが、排出ローラー対62が単独で回転するのではなく、第2挟持ローラー対58、第1挟持ローラー対59、搬送ローラー対60と、同期して回転してもよい。特に、切断片WPがさらに細断されない場合には、媒体Pの先端から切断片WPを切断して分離した後に、上刃の位置が切断位置の状態で、排出ローラー対62によって切断片WPが上流に搬送されることによって、切断片WP落下して収容容器17に収容される。また、単票紙CPの後端から切断片WPを切断して分離した後も、上刃の位置が切断位置の状態で、排出ローラー対62によって切断片WPが上流に搬送されることによって、切断片WP落下して収容容器17に収容される。そのため、切断片WPの端部と単票紙CPの端部とが当たる虞がない。
・本実施形態においては、切断片WPは2つに細断されるが、細断数は2つに限定されない。切断片WPはさらに細かく裁断されてもよい。搬送ローラー対60と切断部56との距離と、排出ローラー対62と切断部56との距離とを小さく設定することによって、切断片WPはさらに細かく裁断されることができる。
・本実施形態においては、排出ローラー対62が細断片SPを上刃の表面に沿って下方に落下させるために、排出ローラー対62は鉛直方向Zに対して角度を有してニップする構成となっているが、切断部56の下流側にローラー対を複数設け、確実に下方に細断片SPが搬送される構成としてもよい。また、排出ローラー対62が細断片SPを上刃の表面に沿って下方に落下させるときに、上刃の表面であって排出ローラー対62によって細断片SPの上流端が当たる箇所に斜面を設け、細断片SPの上流端がその斜面に沿うことによって、細断片SPが下方に搬送される構成としてもよい。
・本実施形態においては、制御部53は、第1センサー71と第2センサー73の2つのセンサーによって、媒体Pの位置を制御するが、媒体Pを検知するセンサーの位置や数は限定されない。例えば、第2センサー73の位置は、ピンチローラー67,68,69の近傍であってもよい。本実施形態においては、プリンター11は、第2挟持ローラー対58と液体噴射部64との間の位置であって、かつ第2挟持ローラー対58の近傍に、第2センサー73を有するため、印刷位置を正確に制御することができる。また、制御部53が媒体Pの先端を待機位置により正確に停止させるためのセンサーが搬出口42の近傍に設けられてもよいし、制御部53が媒体Pを切断位置により正確に停止させるためのセンサーが切断部56の上流であってかつ切断部56の近傍に設けられてもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)プリンターは、搬送方向に搬送される媒体を印刷する印刷部と、前記媒体が搬送される搬送方向において、前記印刷部よりも下流の第1挟持位置で、前記媒体を挟持する第1挟持ローラーと、前記媒体が搬送される搬送方向において、前記印刷部よりも上流の第2挟持位置で、前記媒体を挟持する第2挟持ローラーと、前記印刷部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記媒体の第1面と第2面とが印刷された印刷物を出力する両面印刷において、前記媒体が前記第1挟持ローラーに挟持され、かつ、前記第2挟持ローラーに挟持される挟持状態のときに、前記印刷部による前記第1面の印刷を開始し、前記挟持状態のときに、前記印刷部により前記第1面が印刷された前記媒体に対して、前記印刷部による前記第2面の印刷を開始する。
この構成によれば、媒体の第1面の印刷と媒体の第2面の印刷とは共に、当該媒体が印刷部より下流で挟持され、かつ、印刷部より上流で挟持される挟持状態で開始される。印刷が開始するときの、媒体の変形量が一定の範囲に規制されるため、第1面の印刷が開始するときと、第2面の印刷が開始するときとで、媒体の変形量の差が小さい。したがって、一方の面に形成される印刷領域に対する他方の面に形成される印刷領域の位置が、所望の位置からずれる虞が低減する。
(B)上記プリンターにおいて、前記印刷部によって印刷された前記媒体を切断する切断部を備え、前記制御部は、前記両面印刷において、前記第1面の印刷として、前記印刷部に、前記第1面に第1印刷領域を形成させ、前記第1面が前記印刷部側に面する状態の前記媒体において前記第1印刷領域の上流端である第1端よりも上流に位置する被切断位置で、前記切断部に前記媒体を切断させ、前記第1印刷領域が形成され、かつ前記被切断位置で切断された前記媒体が前記挟持状態のときに、前記第2面の印刷として、前記印刷部に、前記第2面に第2印刷領域を形成させ、前記第2面が前記印刷部側に面する状態で、前記第1印刷領域の前記第1端と、前記第1印刷領域の第2端とで、前記媒体を前記切断部に切断させてもよい。
この構成によれば、制御部は、第2面が印刷された後に、切断部によって第1印刷領域の第1端と、第1印刷領域の第2端とで、媒体を切断させる。このため、挟持状態において第1挟持ローラーに挟持される余白部分と第2挟持ローラーに挟持される余白部分とが、切断部によって切り離される。したがって、第1印刷領域に対する第2印刷領域の位置が、所望の位置からずれる虞を低減しながら、ユーザーは、余白部分が切り離された印刷物を取得することができる。
(C)上記プリンターにおいて、前記第1印刷領域の前記第1端と前記被切断位置との搬送方向における距離が、前記第1挟持位置と前記印刷部の最上流ノズルとの搬送方向における距離よりも大きくてもよい。
この構成によれば、第1端を最上流ノズルより上流に位置させながら、媒体の先端を第1挟持ローラー対に挟持させることができる。このため、搬送方向におけるいずれのノズルが媒体の第4端を形成する場合であっても、挟持状態で、第2印刷領域の形成を開始することができる。したがって、第1印刷領域に対応する位置に第2印刷領域を形成する両面印刷の精度が向上する。
(D)上記プリンターにおいて、前記媒体が切断されることによって生じる切断屑を収容する収容部を備えてもよい。
この構成によれば、媒体が切断されることによって生じる切断屑が収容部に収容される。これによって、印刷物が排出される排出口から切断屑を排出させずに、収容部に収容させることができる。また、ユーザーが、印刷を行う都度に切断屑を廃棄するのではなく、複数回の切断屑をまとめて廃棄することができる。
(E)上記プリンターにおいて、前記制御部は、前記第2面が前記印刷部側に面する状態で、前記媒体の搬送方向の下流側の端部と前記第1端との間の位置で前記媒体を前記切断部に切断させてもよい。
この構成によれば、第2面が印刷されるときの媒体の搬送方向の下流側の端部と前記第1端との間の余白が細断される。切断屑が、収容部に収容されずに搬送路に残留しにくくなるため、搬送路に残留する切断屑に起因する搬送エラーや、媒体の汚損が低減される。
(F)上記プリンターにおいて、前記制御部は、前記第2面が前記印刷部側に面する状態で、前記媒体の搬送方向の上流側の端部と前記第2端との間の位置で前記媒体を前記切断部に切断させてもよい。
この構成によれば、第2面が印刷されるときの媒体の搬送方向の上流側の端部と前記第2端との間の余白が細断される。切断屑が、収容部に収容されずに搬送路に残留しにくくなるため、搬送路に残留する切断屑に起因する搬送エラーや、媒体の汚損が低減される。
(G)上記プリンターにおいて、前記制御部は、ロール状に巻き回された状態のロール体から繰り出された長尺状の前記媒体に対して前記印刷部によって印刷し、前記第2面は前記ロール体において内側に位置する内周面であってもよい。
この構成によれば、制御部は、挟持状態のときに、第2面としてのロール体から繰り出された長尺状の媒体の内周面への印刷を、開始することができる。ロール体から繰り出された媒体は、インクが付与されたときに、含水率の変化によって変形しやすい。特に内周面が印刷されるときは、外周面が印刷されるときに媒体自体の重さが媒体の変形を抑えるように作用することと比較して、媒体が変形しやすい。すなわち、この構成によれば、特に媒体が変形しやすい第2面としての内周面への印刷を開始するときに、媒体の端部の変形量が一定の範囲に規制される。したがって、両面印刷が行われるときに、一方の面に形成される画像領域に対する他方の面に形成される画像領域の位置が、所望の位置からずれる虞が低減する。
(H)上記プリンターの制御方法は、搬送方向に搬送される媒体を印刷する印刷部と、前記媒体が搬送される搬送方向において、前記印刷部よりも上流の第1挟持位置で、前記媒体を挟持する第1挟持ローラーと、前記媒体が搬送される搬送方向において、前記印刷部よりも下流の第2挟持位置で、前記媒体を挟持する第2挟持ローラーと、前記印刷部を制御する制御部と、を備えるプリンターの制御方法であって、前記媒体の第1面と第2面とが印刷された印刷物を出力する両面印刷において、前記媒体が前記第1挟持ローラーと前記第2挟持ローラーとによって挟持された状態を挟持状態としたとき、前記制御部は、前記挟持状態のときに前記印刷部によって前記媒体の第1面の印刷を開始させて前記媒体に第1印刷領域を形成させることと、前記第1印刷領域が形成された前記媒体に対して、前記挟持状態のときに前記印刷部によって前記媒体の第2面の印刷を開始させて前記媒体に第2印刷領域を形成させることと、を含む。
この方法によれば、上記(A)と同様の作用効果を得ることができる。