以下に、図面を参照して、本発明にかかる情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図である。情報処理装置100は、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にするためのコンピュータである。所定の利用者は、例えば、いずこかの場所に住んでいる住民である。
従来、地震または洪水などの災害が発生した場合、公共機関は、災害の状況に応じて、災害に関する情報を、住民に提供することにより、適切に避難を実施するよう、住民に促す。災害に関する情報は、例えば、避難準備、避難勧告、または、避難指示などを示す避難情報、および、地域ごとの災害の危険性を示すハザードマップなどを含む。
しかしながら、住民は、避難が必要な状況で、公共機関から災害に関する情報を得ていても、正常性バイアスにより、避難が不要な状況であると判断してしまい、避難が遅れてしまう場合がある。正常性バイアスは、人間が、自身だけは例外的に安全であると認識してしまう心理である。結果として、住民は、適切に避難を実施することができず、災害による損害を被ることがある。このように、公共機関から災害に関する情報を住民に提供するだけでは、住民に避難を促す効果が不十分である場合が考えられる。
ところで、下記参考文献1を参照すれば、過去に、災害が発生した場合、幾人かの住民が、自身と比較的関わりが深い他者の行動を参考に、避難が必要な状況であるか否かを正確に判断し、適切に避難を実施することができた事例が挙げられている。
参考文献1 : 熊谷兼太郎, and 小野憲司. “率先避難者情報を津波避難トリガーとして活用する IoT 技術に関する一考察.” (2017).
例えば、2011年3月11日の東日本大震災において、幾人かの住民が、他の住民たちの避難を実施している姿を目撃したことをきっかけに、津波に対して、自身も避難を実施し始めた事例がある。例えば、2018年6月28日から7月8日にかけての西日本豪雨災害において、幾人かの住民が、身近な他の住民が避難を実施したことを、SNS(Social Networking Service)で把握したことをきっかけに、自身も避難を実施し始めた事例がある。
これに対し、災害が発生した場合、それぞれの住民に、何らかの対象について観測された他の住民の避難状況を示す情報を常時参照可能に提供することにより、それぞれの住民に、適切に避難を実施するよう促す、という手法が考えられる。ここで、対象とは、住民の避難状況が観測される範囲または場所などである。ところが、この手法でも、住民は、避難の要否を適切に判断することができない場合がある。
例えば、それぞれの住民は、避難が必要な状況で、集団同調性バイアスの悪影響を受け、避難が不要な状況であると判断してしまう場合がある。集団同調性バイアスは、人間が、他者と同じ行動を実施しようと考える心理である。具体的には、それぞれの住民は、避難を実施している他の住民が比較的少ない場合、避難が必要な状況にも関わらず、他の住民と同じく、自身も避難を実施する必要がないと判断してしまい、避難が遅れてしまう場合がある。結果として、それぞれの住民は、適切に避難を実施することができず、災害による損害を被ることがある。
このように、それぞれの住民に、他の住民の避難状況を示す情報を常時参照させると、かえって、それぞれの住民が、避難の要否を適切に判断することができなくなる場合がある。例えば、幾人かの住民が、避難を実施しないことにより、連鎖的に、他の住民も、避難を実施しなくなってしまい、多くの住民が、避難を実施しなくなった結果、かえって、災害による損害を被る住民の数が増加することになってしまう。
また、例えば、それぞれの住民は、自身と比較的関わりが薄い他の住民の避難状況を示す情報を重要視しない傾向があり、他の住民が避難を実施していても、自身は避難を実施する必要がないと判断してしまい、避難が遅れてしまう場合がある。具体的には、それぞれの住民は、自身が住んでいる場所から比較的遠い場所に住んでいる他の住民が避難を実施していても、自身は避難を実施する必要がないと判断してしまうことがある。また、具体的には、それぞれの住民は、自身の親族、友人、および知人などではない、自身と比較的関わりが薄い他の住民が避難を実施していても、自身は避難を実施する必要がないと判断してしまうことがある。結果として、それぞれの住民は、適切に避難を実施することができず、災害による損害を被ることがある。
また、例えば、それぞれの住民は、様々な対象について観測された他の住民の避難状況を示す情報が参照可能であると、いずれの情報を重要視すればよいか判断することが難しく、自身に都合のよい情報を重要視してしまう場合がある。このため、それぞれの住民は、自身は避難を実施する必要がないと判断してしまい、避難が遅れてしまう場合がある。具体的には、それぞれの住民は、市単位の避難状況を示す情報と、町単位の避難状況を示す情報と、近隣数軒単位の避難状況を示す情報とのような、様々な対象について観測された避難状況を示す情報が参照可能な状況が考えられる。ここで、それぞれの住民は、町単位で避難を実施している他の住民の割合が比較的多くても、市単位で避難を実施している他の住民の割合が比較的少ないと、自身は避難を実施する必要がないと判断してしまうことがある。結果として、それぞれの住民は、適切に避難を実施することができず、災害による損害を被ることがある。
また、例えば、それぞれの住民は、災害が発生している緊急事態に、様々な対象について観測された他の住民の避難状況を示す情報を参照する際にかかる作業時間が大きくなる場合がある。結果として、それぞれの住民は、避難の要否を判断する際にかかる所要時間が大きくなる場合がある。このため、それぞれの住民は、避難が遅れてしまう場合がある。また、それぞれの住民は、作業時間が大きいことを嫌って、様々な対象について観測された他の住民の避難状況を示す情報を参照しなくなることが考えられる。
これらのことから、それぞれの住民に、いずれのタイミングで、いずれの対象について観測された他の住民の避難状況を示す情報を提供すればよいのかを、適切に判断し、それぞれの住民に、様々な情報を取捨選択して提供することが好ましいと考えられる。そこで、本実施の形態では、それぞれの住民に、適切なタイミングで、適切な情報を提供することにより、それぞれの住民が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる情報処理方法について説明する。
図1の例では、所定の利用者に対応する複数の対象が存在する。複数の対象は、例えば、それぞれ、避難者が計数される範囲または場所などである。範囲は、物理的な範囲、または、論理的な範囲である。論理的な範囲は、例えば、所定の利用者との関わりの深さに応じて設定される。論理的な範囲は、具体的には、所定の利用者の親族、友人、および、知人を含む範囲である。複数の対象は、具体的には、例えば、物理的な、所定の利用者に対応する位置を基準とした、それぞれ広さが異なる複数の範囲101~103である。範囲102は、範囲101を包含し、範囲103は、範囲101,102を包含する。
例えば、ある対象について避難者を計数する計数方法は、当該対象の性質に合わせた計数方法である。例えば、複数の対象のそれぞれの対象について避難者を計数する計数方法は、同じ種類の計数方法であってもよい。また、例えば、複数の対象のうち、いずれかの対象について避難者を計数する計数方法は、他の対象について避難者を計数する計数方法とは異なる種類の計数方法であってもよい。また、例えば、ある対象について避難者を計数するにあたり、避難を完了した者を避難者として扱う場合、避難を実施中の者および避難を完了した者を避難者として扱う場合、または、避難を実施中の者を避難者として扱う場合などが考えられる。対象ごとに、避難者として扱う者の定義が異なっていてもよい。
複数の対象は、それぞれ、重要度が設定される。重要度は、例えば、対象について計数される避難者の数を、所定の利用者に参照させた際に、所定の利用者に避難を促す効果が、どの程度大きいのかを示す指標値である。重要度は、例えば、対象と、所定の利用者との関わりの深さに対応する指標値である。このため、対象について設定された重要度が大きいほど、対象について計数される避難者の数を、所定の利用者に参照させる優先度が高いことを示すことになる。
例えば、複数の対象のうち、所定の利用者と比較的関わりが深い対象に、相対的に大きな重要度が設定されることが考えられる。具体的には、複数の対象のうち、所定の利用者に対応する位置に近い対象の方が、相対的に大きな重要度が設定される。対象が、所定の利用者に対応する位置に近いほど、対象について計数される避難者の数が、所定の利用者に避難を促す効果が大きく、所定の利用者に参照させる優先度が高いと判断される。
(1-1)情報処理装置100は、複数の対象のそれぞれの対象について避難者の数を取得する。情報処理装置100は、例えば、それぞれの対象について避難者を計数することにより、それぞれの対象について避難者の数を取得する。情報処理装置100は、具体的には、対象者が持つ端末装置の位置を取得し、取得した位置に基づいて、それぞれの対象について避難者を計数することにより、避難者の数を取得する。
(1-2)情報処理装置100は、それぞれの対象について取得された避難者の数と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づいて、複数の対象のいずれかの対象を選択する。情報処理装置100は、例えば、それぞれの対象について取得された避難者の数と、それぞれの対象について設定された重要度とを乗算した積が最も大きくなる、複数の対象のいずれかの対象を選択する。
(1-3)情報処理装置100は、選択したいずれかの対象に関する情報と、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、所定の利用者宛に出力する。避難者の数に関する情報は、例えば、避難者の数そのものを示す情報である。避難者の数に関する情報は、例えば、避難者の数の増加率を示す情報であってもよい。情報処理装置100は、例えば、選択したいずれかの対象に関する情報と、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、所定の利用者に対応する端末装置110に送信し、所定の利用者が把握可能にする。
これにより、情報処理装置100は、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。情報処理装置100は、例えば、それぞれの対象について取得された避難者の数と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づき、出力対象とする情報を取捨選択することができ、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。
情報処理装置100は、例えば、それぞれの対象について取得された避難者の数に関する情報のうち、所定の利用者に避難を促す効果が大きい情報を、出力対象とすることができる。情報処理装置100は、具体的には、複数の対象のうち、相対的に重要度が大きく、相対的に所定の利用者に避難を促す効果が大きいと判断される対象について取得された避難者の数を、優先的に出力対象とすることができる。また、情報処理装置100は、具体的には、複数の対象のうち、相対的に避難者の数が大きく、相対的に所定の利用者に避難を促す効果が大きいと判断される対象について取得された避難者の数を、優先的に出力対象とすることができる。
結果として、情報処理装置100は、避難者の数と、重要度との観点から、総合的に、所定の利用者に避難を促す効果が最も大きいと判断される、いずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報を、出力対象とすることができる。
情報処理装置100は、具体的には、所定の利用者が参照可能に、出力対象とした情報を出力することができ、所定の利用者に、集団同調性バイアスによる良好な影響を与え、避難が必要な状況であると判断させることができる。この際、情報処理装置100は、所定の利用者に、集団同調性バイアスによる悪影響を与えないよう、出力対象とした情報のみを出力することができ、所定の利用者の避難が手遅れにならないようにすることができる。結果として、情報処理装置100は、所定の利用者が、災害による損害を被りにくくすることができる。
また、情報処理装置100は、所定の利用者に、集団同調性バイアスによる良好な影響を与え、避難を実施させることにより、避難者の数を増加させることができる。情報処理装置100は、避難者の数が増加したため、他の利用者に避難を促す効果をさらに高めることができる。このように、情報処理装置100は、集団同調性バイアスによる良好な影響を連鎖させることができ、住民全体に避難を実施させることができる。このため、情報処理装置100は、災害による損害の発生を抑制することができる。
また、情報処理装置100は、具体的には、所定の利用者と比較的関わりが深い、いずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報を、所定の利用者が参照可能に出力することができる。このため、情報処理装置100は、所定の利用者が軽視しやすい情報を出力せず、所定の利用者が重視しやすい情報を出力することができ、所定の利用者の避難が手遅れにならないようにすることができる。結果として、情報処理装置100は、所定の利用者が、災害による損害を被りにくくすることができる。
また、例えば、情報処理装置100は、出力対象とした情報のみを出力することができ、所定の利用者の避難が、自身に都合のよい情報を信頼してしまうことを防止することができる。結果として、情報処理装置100は、所定の利用者が、災害による損害を被りにくくすることができる。
ここでは、情報処理装置100が、それぞれの対象について避難者を計数する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、いずれかの対象についての避難者の数を、いずれかの対象について避難者を計数する計数装置から受信することにより、いずれかの対象について避難者の数を取得する場合があってもよい。
ここでは、対象が、所定の利用者に対応する位置に近いほど、対象について計数される避難者の数が、所定の利用者に避難を促す効果が大きく、所定の利用者に優先的に参照させることが好ましいと判断される場合について説明したが、これに限らない。例えば、対象が、所定の利用者に対応する位置から遠いほど、対象について計数される避難者の数が、所定の利用者に避難を促す効果が大きく、所定の利用者に優先的に参照させることが好ましいと判断される場合があってもよい。具体的には、対象が、所定の利用者に対応する位置から遠いほど、対象に、相対的に大きい重要度が設定される。
(避難支援システム200の一例)
次に、図2を用いて、図1に示した情報処理装置100を適用した、避難支援システム200の一例について説明する。
図2は、避難支援システム200の一例を示す説明図である。図2において、避難支援システム200は、情報処理装置100と、検出装置201と、端末装置202とを含む。
避難支援システム200において、情報処理装置100と検出装置201とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。また、避難支援システム200において、情報処理装置100と端末装置202とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。
情報処理装置100は、避難支援システム200の運用者によって用いられる。情報処理装置100は、例えば、所定の利用者に対応する複数の対象のそれぞれの対象について避難者の数を取得する。情報処理装置100は、具体的には、いずれかの対象について計数された避難者の数を、検出装置201から受信することにより、いずれかの対象について避難者の数を取得する。
また、情報処理装置100は、具体的には、いずれかの利用者に対応する端末装置202の存在または状態を、検出装置201から受信してもよい。そして、情報処理装置100は、受信したいずれかの利用者に対応する端末装置202の存在または状態に基づいて、いずれかの対象について避難者を計数する場合があってもよい。
情報処理装置100は、例えば、それぞれの対象について取得された避難者の数と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づいて、複数の対象のいずれかの対象を選択する。情報処理装置100は、例えば、選択した対象について取得された避難者の数に関する情報を、所定の利用者に対応する端末装置202に送信する。情報処理装置100は、例えば、図4~図6に後述する各種テーブルを有する。情報処理装置100は、例えば、サーバ、または、PC(Personal Computer)などである。
検出装置201は、いずれかの対象について避難者の数を計数可能にするためのコンピュータである。検出装置201は、例えば、いずれかの利用者に対応する端末装置202の存在または状態を検出する。状態は、例えば、位置、または、動きなどである。検出装置201は、例えば、いずれかの対象について避難者を計数する。検出装置201は、具体的には、検出した端末装置202の存在または状態に基づいて、いずれかの対象について避難者を計数する。検出装置201は、例えば、いずれかの対象について計数した避難者の数を、情報処理装置100に送信する。検出装置201は、例えば、検出した端末装置202の存在または状態を、情報処理装置100に送信することにより、情報処理装置100がいずれかの対象について避難者を計数可能にする場合があってもよい。検出装置201は、例えば、サーバ、PC、撮像装置、または、センサ装置などである。
端末装置202は、いずれかの利用者によって用いられるコンピュータである。端末装置202は、いずれかの対象について避難者の数に関する情報を、情報処理装置100から受信し、端末装置202を用いるいずれかの利用者が参照可能に出力する。端末装置202は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、AI(Artificial Intelligence)スピーカー、または、IoT(Internet of Things)機器などである。
ここでは、情報処理装置100が、検出装置201とは異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、検出装置201と一体である場合があってもよい。ここでは、情報処理装置100が、端末装置202とは異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置100が、端末装置202と一体である場合があってもよい。
(情報処理装置100のハードウェア構成例)
次に、図3を用いて、情報処理装置100のハードウェア構成例について説明する。
図3は、情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ネットワークI/F(Interface)303と、記録媒体I/F304と、記録媒体305とを有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、情報処理装置100の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
ネットワークI/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F303は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
記録媒体I/F304は、CPU301の制御に従って記録媒体305に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F304は、例えば、ディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)ポートなどである。記録媒体305は、記録媒体I/F304の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体305は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体305は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
情報処理装置100は、上述した構成部の他、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、情報処理装置100は、記録媒体I/F304や記録媒体305を複数有していてもよい。また、情報処理装置100は、記録媒体I/F304や記録媒体305を有していなくてもよい。
(避難場所管理テーブル400の記憶内容)
次に、図4を用いて、避難場所管理テーブル400の記憶内容の一例について説明する。避難場所管理テーブル400は、例えば、図3に示した情報処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
図4は、避難場所管理テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4に示すように、避難場所管理テーブル400は、避難場所と、IDと、位置xと、位置yと、避難者数(t)と、避難者数(t-1)とのフィールドを有する。避難場所管理テーブル400は、避難場所ごとに各フィールドに情報を設定することにより、避難場所情報がレコード400-aとして記憶される。aは、任意の整数である。
避難場所のフィールドには、避難場所を識別する名称が設定される。IDのフィールドには、避難場所を識別するIDが設定される。位置xのフィールドには、避難場所の位置を示すx座標とy座標とのうちx座標が設定される。位置yのフィールドには、避難場所の位置を示すx座標とy座標とのうちy座標が設定される。避難者数(t)のフィールドには、時点tにおける避難場所の避難者数が設定される。避難者数(t-1)のフィールドには、時点tより前の時点t-1における避難場所の避難者数が設定される。
(利用者情報管理テーブル500の記憶内容)
次に、図5を用いて、利用者情報管理テーブル500の記憶内容の一例について説明する。利用者情報管理テーブル500は、例えば、図3に示した情報処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
図5は、利用者情報管理テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、利用者情報管理テーブル500は、IDと、位置x(t)と、位置y(t)と、位置x(t-1)と、位置y(t-1)と、状態とのフィールドを有する。利用者情報管理テーブル500は、利用者ごとに各フィールドに情報を設定することにより、利用者情報がレコード500-bとして記憶される。bは、任意の整数である。
IDのフィールドには、利用者を識別するIDが設定される。位置x(t)のフィールドには、時点tにおける利用者の位置を示すx座標とy座標とのうちx座標が設定される。位置y(t)のフィールドには、時点tにおける利用者の位置を示すx座標とy座標とのうちy座標が設定される。位置x(t-1)のフィールドには、時点t-1における利用者の位置を示すx座標とy座標とのうちx座標が設定される。位置y(t-1)のフィールドには、時点t-1における利用者の位置を示すx座標とy座標とのうちy座標が設定される。状態のフィールドには、利用者が避難を実施したか否かを示す情報が設定される。activeは、避難を実施したことを示す。
(周辺情報管理テーブル600の記憶内容)
次に、図6を用いて、周辺情報管理テーブル600の記憶内容の一例について説明する。周辺情報管理テーブル600は、例えば、図3に示した情報処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
図6は、周辺情報管理テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。図6に示すように、周辺情報管理テーブル600は、避難者IDと、xx[km]圏内IDと、yy[km]圏内IDとのフィールドを有する。周辺情報管理テーブル600は、利用者ごとに各フィールドに情報を設定することにより、利用者の周辺情報がレコード600-cとして記憶される。cは、任意の整数である。
避難者IDのフィールドには、利用者を識別する避難者IDが設定される。xx[km]圏内IDのフィールドには、利用者の半径xx[km]圏内に存在した避難者を識別する避難者IDが設定される。yy[km]圏内IDのフィールドには、利用者の半径yy[km]圏内に存在した避難者を識別する避難者IDが設定される。
(検出装置201のハードウェア構成例)
次に、図7を用いて、図2に示した避難支援システム200に含まれる検出装置201のハードウェア構成例について説明する。
図7は、検出装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図7において、検出装置201は、CPU701と、メモリ702と、ネットワークI/F703と、記録媒体I/F704と、記録媒体705と、ディスプレイ706と、入力装置707と、センサ装置708を有する。また、各構成部は、バス700によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU701は、検出装置201の全体の制御を司る。メモリ702は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU701のワークエリアとして使用される。メモリ702に記憶されるプログラムは、CPU701にロードされることで、コーディングされている処理をCPU701に実行させる。
ネットワークI/F703は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F703は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F703は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
記録媒体I/F704は、CPU701の制御に従って記録媒体705に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F704は、例えば、ディスクドライブ、SSD、USBポートなどである。記録媒体705は、記録媒体I/F704の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体705は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体705は、検出装置201から着脱可能であってもよい。
ディスプレイ706は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ706は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。入力装置707は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置707は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
センサ装置708は、避難者を計数する指標となる情報を取得する。センサ装置708は、例えば、撮像装置を含み、撮像装置で撮像した画像情報を取得する。画像情報は、例えば、利用者が写り得る場所についての撮像画像に対応する情報である。センサ装置708は、例えば、避難者となり得る利用者に対応する端末装置202の存在、または、状態を示す情報を取得してもよい。センサ装置708は、具体的には、端末装置202が発する信号情報を検出することにより、端末装置202の存在、または、状態を示す情報を取得してもよい。
検出装置201は、上述した構成部の他、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、検出装置201は、記録媒体I/F704や記録媒体705を複数有していてもよい。また、検出装置201は、記録媒体I/F704や記録媒体705を有していなくてもよい。
(端末装置202のハードウェア構成例)
次に、図8を用いて、図2に示した避難支援システム200に含まれる端末装置202のハードウェア構成例について説明する。
図8は、端末装置202のハードウェア構成例を示すブロック図である。図8において、端末装置202は、CPU801と、メモリ802と、ネットワークI/F803と、記録媒体I/F804と、記録媒体805と、ディスプレイ806と、入力装置807と、センサ装置808とを有する。また、各構成部は、バス800によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU801は、端末装置202の全体の制御を司る。メモリ802は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU801のワークエリアとして使用される。メモリ802に記憶されるプログラムは、CPU801にロードされることで、コーディングされている処理をCPU801に実行させる。
ネットワークI/F803は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F803は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F803は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
記録媒体I/F804は、CPU801の制御に従って記録媒体805に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F804は、例えば、ディスクドライブ、SSD、USBポートなどである。記録媒体805は、記録媒体I/F804の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体805は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体805は、端末装置202から着脱可能であってもよい。
ディスプレイ806は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ806は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。入力装置807は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置807は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
センサ装置808は、端末装置202の状態を検出する。センサ装置808は、例えば、端末装置202の位置、および、動きのうち少なくともいずれかを検出する。センサ装置808は、具体的には、加速度センサを有する。また、センサ装置808は、具体的には、地磁気センサ、光センサ、振動センサなどの少なくともいずれかを有してもよい。また、センサ装置808は、具体的には、GPS(Global Positioning System)受信機を有し、端末装置202のGPS座標を検出してもよい。センサ装置808は、具体的には、撮像装置を含み、撮像装置で撮像した画像情報を取得してもよい。
端末装置202は、上述した構成部の他、例えば、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、端末装置202は、記録媒体I/F804や記録媒体805を複数有していてもよい。また、端末装置202は、記録媒体I/F804や記録媒体805を有していなくてもよい。
(情報処理装置100の機能的構成例)
次に、図9を用いて、情報処理装置100の機能的構成例について説明する。
図9は、情報処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、記憶部900と、取得部901と、計数部902と、選択部903と、生成部904と、出力部905とを含む。
記憶部900は、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域によって実現される。以下では、記憶部900が、情報処理装置100に含まれる場合について説明するが、これに限らない。例えば、記憶部900が、情報処理装置100とは異なる装置に含まれ、記憶部900の記憶内容が情報処理装置100から参照可能である場合があってもよい。
取得部901~出力部905は、制御部の一例として機能する。取得部901~出力部905は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、ネットワークI/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶される。
記憶部900は、各機能部の処理において参照され、または更新される各種情報を記憶する。記憶部900は、所定の利用者に対応する複数の対象のそれぞれの対象に関する情報を記憶する。複数の対象は、例えば、それぞれ、避難者が計数される範囲または場所などである。範囲は、物理的な範囲、または、論理的な範囲である。物理的な範囲は、例えば、所定の場所である。場所は、例えば、避難先などである。論理的な範囲は、例えば、利用者の集団である。利用者の集団は、例えば、親族を含む集団、親族および友人を含む集団、親族と友人と知人とを含む集団などである。
具体的には、複数の対象のうち第1の対象は、例えば、所定の利用者に対応する位置を含む所定の物理的範囲である。複数の対象のうち第2の対象は、例えば、所定の利用者に対応する位置から最も近い避難先である。複数の対象のうち第3の対象は、例えば、所定の利用者に対応する位置を基準にした第1の範囲の中に存在する複数の避難先である。複数の対象のうち第4の対象は、例えば、所定の利用者に対応する位置を基準にした第1の範囲より広い第2の範囲の中に存在する複数の避難先である。
記憶部900は、例えば、複数の対象のそれぞれの対象を特定する情報を記憶する。対象を特定する情報は、例えば、対象を識別する名称またはIDである。記憶部900は、例えば、複数の対象のそれぞれの対象の位置を特定する情報を記憶する。位置を特定する情報は、例えば、対象を形成する1以上の避難先のそれぞれの避難先の位置を特定する座標である。記憶部900は、具体的には、複数の対象のそれぞれの対象を特定する情報、および、複数の対象のそれぞれの対象の位置を特定する情報を、避難場所管理テーブル400に記憶する。
記憶部900は、例えば、複数の対象のそれぞれの対象について避難者を計数する計数方法を記憶する。計数方法は、対象の性質に合わせた方法である。計数方法は、例えば、どのような利用者を、避難者として扱うのかを示す定義情報を含む。それぞれの対象について避難者を計数する計数方法は、同じ方法であってもよい。複数の対象のうち、いずれかの対象について避難者を計数する計数方法は、他の対象について避難者を計数する計数方法とは異なる方法であってもよい。
記憶部900は、例えば、複数の対象のそれぞれの対象について設定された重要度を記憶する。重要度は、例えば、対象について計数される避難者の数を、所定の利用者に参照させた際に、所定の利用者に避難を促す効果が、どの程度大きいのかを示す指標値である。重要度は、例えば、対象と、所定の利用者との関わりの深さに対応する指標値である。例えば、複数の対象のうち、所定の利用者と比較的関わりが深い対象に、相対的に大きな重要度が設定される。関わりは、例えば、物理的または心理的な関わりである。
例えば、それぞれの対象の重要度は、所定の利用者に対応する位置と、当該対象に対応する場所との位置関係に基づいて設定される。それぞれの対象の重要度は、具体的には、所定の利用者に対応する位置と、当該対象に対応する場所との距離が遠いほど、値が大きくなるような基準に従って設定される。上記距離は、例えば、所定の利用者に対応する位置と、いずれかの対象に対応する場所の中心となる位置との距離である。上記距離は、例えば、所定の利用者に対応する位置と、いずれかの対象に対応する場所のうち所定の利用者から最も遠い位置との距離である。
また、例えば、それぞれの対象が、論理的な範囲であれば、それぞれの対象の重要度は、当該対象に含まれる人と、所定の利用者との親密度合いの平均が高いほど、値が大きくなるような基準に従って設定されることが考えられる。具体的には、それぞれの対象が、親族を含む集団、親族および友人を含む集団、親族と友人と知人とを含む集団であれば、親族を含む集団の重要度が、相対的に大きくなるよう設定されることが考えられる。
また、例えば、それぞれの対象の重要度は、当該対象に含まれる人が多いほど、値が大きくなるような基準に従って設定されることが考えられる。具体的には、それぞれの対象が、10人の集団、100人の集団であれば、100人の集団の重要度が、相対的に大きくなるよう設定されることが考えられる。また、例えば、それぞれの対象の重要度は、上述した各種基準を組み合わせて設定されることが考えられる。
記憶部900は、例えば、複数の対象のそれぞれの対象について計数された避難者の数を記憶する。記憶部900は、具体的には、複数の対象のそれぞれの対象について計数された避難者の数を、避難場所管理テーブル400に記憶する。記憶部900は、具体的には、時点tと、時点t-1との、複数の対象のそれぞれの対象について計数された避難者の数を、避難場所管理テーブル400に記憶してもよい。
記憶部900は、利用者に関する情報を記憶する。記憶部900は、例えば、利用者の位置を特定する情報を記憶する。利用者の位置を特定する情報は、例えば、利用者の位置を特定する座標である。記憶部900は、例えば、利用者が避難者であるか否かを示す情報を記憶する。記憶部900は、具体的には、利用者ごとに、利用者の位置を特定する情報と、利用者が避難者であるか否かを示す情報とを、利用者情報管理テーブル500に記憶する。
記憶部900は、例えば、所定の利用者に対応する位置を含む所定の物理的範囲に存在する避難者を識別する利用者IDを記憶する。記憶部900は、具体的には、所定の利用者に対応する位置を基準に、半径xx[km]圏内の物理的範囲に存在する避難者を識別する利用者IDを、周辺情報管理テーブル600に記憶する。記憶部900は、具体的には、所定の利用者に対応する位置を基準に、半径yy[km]圏内の物理的範囲に存在する避難者を識別する利用者IDを、周辺情報管理テーブル600に記憶する。
取得部901は、各機能部の処理に用いられる各種情報を取得する。取得部901は、取得した各種情報を、記憶部900に記憶し、または、各機能部に出力する。また、取得部901は、記憶部900に記憶しておいた各種情報を、各機能部に出力してもよい。取得部901は、例えば、運用者の操作入力に基づき、各種情報を取得する。取得部901は、例えば、情報処理装置100とは異なる装置から、各種情報を受信してもよい。
取得部901は、例えば、利用者に対応する位置を特定する情報を取得する。上記位置は、例えば、利用者に対応する端末装置202の位置である。上記位置は、例えば、端末装置202のセンサ装置808、または、検出装置201のセンサ装置708によって検出される。取得部901は、例えば、利用者に対応する端末装置202の位置を特定する情報を、端末装置202から受信することにより取得する。取得部901は、例えば、利用者に対応する端末装置202の位置を特定する情報を、検出装置201から受信することにより取得する。
取得部901は、例えば、いずれかの対象について避難者の数を取得する。取得部901は、具体的には、いずれかの対象についての避難者の数を、検出装置201から受信することにより取得する。取得部901は、例えば、いずれかの対象についての重要度を取得してもよい。取得部901は、具体的には、いずれかの対象についての重要度の入力を受け付けることにより、いずれかの対象についての重要度を取得し、いずれかの対象について設定する。
取得部901は、例えば、所定の撮像装置により撮像された撮像画像を、所定の撮像装置から取得する。所定の撮像装置は、例えば、検出装置201であり、具体的には、センサ装置708により実現される。所定の撮像装置は、例えば、いずれかの対象に対応する場所に設けられる。取得部901は、具体的には、いずれかの対象が避難先であれば、避難先を撮像した撮像画像を、所定の撮像装置から受信することにより取得する。
取得部901は、例えば、所定の撮像装置により撮像された撮像画像を解析した結果を取得してもよい。取得部901は、具体的には、いずれかの対象が避難先であれば、避難先を撮像した撮像画像に、避難者が何人写っているのかを解析した結果を取得してもよい。これにより、取得部901は、いずれかの対象について避難者を計数する指標となる情報を得ることができる。
ここで、所定の撮像装置は、例えば、特定の対象に対応しない場所に設けられてもよい。この場合、取得部901は、例えば、所定の撮像装置により撮像された撮像画像を、利用者の位置を特定する情報として、所定の撮像装置から取得してもよい。
取得部901は、例えば、所定の撮像装置により撮像された撮像画像を解析した結果を、利用者の位置を特定する情報として、所定の撮像装置から取得してもよい。取得部901は、具体的には、いずれかの対象が避難先であれば、避難先を撮像した撮像画像に、誰が写っているのかを解析した結果を、利用者の位置を特定する情報として、所定の撮像装置から取得してもよい。これにより、取得部901は、利用者の位置を特定可能にすることができる。
取得部901は、例えば、所定の通信装置により取得された、端末装置202が通信したデータを、所定の通信装置から取得する。所定の通信装置は、例えば、検出装置201であり、具体的には、センサ装置708により実現される。所定の通信装置は、例えば、いずれかの対象に対応する場所に設けられる。取得部901は、具体的には、いずれかの対象が避難先であれば、避難先において所定の通信装置がキャプチャした、端末装置202が通信したパケットを、所定の通信装置から受信することにより取得する。
取得部901は、例えば、所定の通信装置により取得された、端末装置202が通信したデータに基づいて、いずれかの対象における端末装置202を計数した結果を、所定の通信装置から取得してもよい。取得部901は、具体的には、いずれかの対象が避難先であれば、避難先における端末装置202を計数した結果を、所定の通信装置から受信することにより取得してもよい。これにより、取得部901は、いずれかの対象について避難者を計数する指標となる情報を得ることができる。
ここで、所定の通信装置は、例えば、特定の対象に対応しない場所に設けられてもよい。この場合、取得部901は、例えば、所定の通信装置により取得された、端末装置202が通信したデータを、利用者の位置を特定する情報として、所定の通信装置から取得してもよい。
また、取得部901は、例えば、所定の通信装置により取得された、端末装置202が通信したデータに基づいて、いずれかの対象について、いずれの端末装置202が存在するのかを解析した結果を、所定の通信装置から取得してもよい。取得部901は、具体的には、いずれかの対象が避難先であれば、避難先において、いずれの端末装置202が存在するのかを解析した結果を、所定の通信装置から受信することにより取得してもよい。これにより、取得部901は、利用者の位置を特定可能にすることができる。
取得部901は、例えば、端末装置202に対応する利用者が、いずれかの対象についての避難者であることの通知を、端末装置202から受信する。通知は、利用者が、いずれの対象についての避難者であるのかを示す情報を含む。端末装置202は、例えば、利用者の操作入力に基づき、端末装置202に対応する利用者が、いずれかの対象についての避難者であることの通知を、取得部901に送信する。端末装置202は、具体的には、ディスプレイ806に表示した避難完了ボタンがクリックされたことに応じて、上記通知を取得部901に送信する。これにより、取得部901は、いずれかの対象について避難者を計数する指標となる情報を得ることができる。
取得部901は、いずれかの機能部の処理を開始する開始トリガーを受け付けてもよい。開始トリガーは、例えば、運用者による所定の操作入力があったことである。開始トリガーは、例えば、他のコンピュータから、所定の情報を受信したことであってもよい。開始トリガーは、例えば、いずれかの機能部が所定の情報を出力したことであってもよい。開始トリガーは、一定時間ごとに自動で発生してもよい。
計数部902は、いずれかの対象について避難者の数を取得する。計数部902は、例えば、いずれかの対象について避難者を計数することにより、いずれかの対象についての避難者の数を取得する。計数部902は、具体的には、それぞれ異なる複数の時点で検出された、複数の端末装置202のそれぞれの端末装置202の位置に基づいて、それぞれの端末装置202に対応する利用者が、いずれかの対象についての避難者であるか否かを判定する。そして、計数部902は、具体的には、判定した結果に基づいて、いずれかの対象についての避難者を計数する。これにより、計数部902は、いずれかの対象について、避難中の利用者を検出し、避難者として扱うことができる。
計数部902は、例えば、所定の撮像装置により撮像された撮像画像を解析した結果に基づいて、いずれかの対象についての避難者の数を取得する。撮像装置は、例えば、検出装置201であり、具体的には、センサ装置708により実現される。計数部902は、具体的には、いずれかの対象が避難先であれば、避難先を撮像した撮像画像に、避難者が何人写っているのかを解析した結果に基づいて、いずれかの対象についての避難者の数を取得する。これにより、計数部902は、いずれかの対象について、避難完了した利用者を検出し、避難者として扱うことができる。
計数部902は、所定の通信装置により取得された、複数の端末装置202のそれぞれの端末装置202が通信したデータを解析した結果に基づいて、いずれかの対象についての避難者の数を取得する。通信装置は、例えば、検出装置201であり、具体的には、センサ装置708により実現される。計数部902は、具体的には、検出装置201がいずれかの対象に設けられていれば、検出装置201がキャプチャした端末装置202のパケットに基づいて、いずれかの対象における端末装置202の数を、いずれかの対象についての避難者の数として取得する。これにより、計数部902は、いずれかの対象について、避難完了した利用者を検出し、避難者として扱うことができる。
計数部902は、複数の端末装置202のそれぞれの端末装置202から受信した、当該端末装置202に対応する利用者が、いずれかの対象についての避難者であることの通知に基づいて、いずれかの対象についての避難者の数を取得する。これにより、計数部902は、いずれかの対象について、避難完了した利用者を検出し、避難者として扱うことができる。
計数部902は、いずれかの対象について避難者の増加率を算出する。計数部902は、例えば、それぞれ異なる複数の時点で、いずれかの対象について取得された避難者の数に基づいて、いずれかの対象について避難者の増加率を算出する。計数部902は、具体的には、いずれかの対象について、時点tの避難者の数から、時点t-1の避難者の数への増加率を算出する。これにより、計数部902は、複数の対象のうち、いずれかの対象を選択する指標となる情報を得ることができる。
選択部903は、それぞれの対象について取得された避難者の数と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づいて、複数の対象のいずれかの対象を選択する。選択部903は、例えば、複数の対象のうち、取得された避難者の数が多い対象ほど選択されやすく、かつ、設定された重要度が大きい対象ほど選択されやすくなるよう、複数の対象のいずれかの対象を選択する。
選択部903は、具体的には、複数の対象のうち、避難者の数と重要度との和が最も大きい対象を選択する。選択部903は、具体的には、複数の対象のうち、避難者の数と重要度との重み付け和が最も大きい対象を選択してもよい。選択部903は、具体的には、複数の対象のうち、避難者の数と重要度との積が最も大きい対象を選択してもよい。選択部903は、具体的には、複数の対象のうち、避難者の数と重要度との重み付け積が最も大きい対象を選択してもよい。
これにより、選択部903は、いずれの対象についての避難者の数に関する情報を、所定の利用者宛の出力対象とするのかを決定することができる。避難者の数に関する情報は、例えば、避難者の数そのものである。避難者の数に関する情報は、例えば、避難者の数の増加率であってもよい。避難者の数に関する情報は、例えば、避難者の数に応じた危険度レベルであってもよい。この際、選択部903は、所定の利用者に、避難を促す効果が高まるよう、いずれの対象についての避難者の数に関する情報を、所定の利用者宛の出力対象とするのかを決定することができる。
選択部903は、それぞれの対象について算出された避難者の増加率と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づいて、複数の対象のいずれかの対象を選択してもよい。選択部903は、例えば、複数の対象のうち、算出された増加率が多い対象ほど選択されやすく、かつ、設定された重要度が大きい対象ほど選択されやすくなるよう、複数の対象のいずれかの対象を選択する。
選択部903は、具体的には、複数の対象のうち、増加率と重要度との和が最も大きい対象を選択する。選択部903は、具体的には、複数の対象のうち、増加率と重要度との重み付け和が最も大きい対象を選択してもよい。選択部903は、具体的には、複数の対象のうち、増加率と重要度との積が最も大きい対象を選択してもよい。選択部903は、具体的には、複数の対象のうち、増加率と重要度との重み付け積が最も大きい対象を選択してもよい。
これにより、選択部903は、いずれの対象についての避難者の数に関する情報を、所定の利用者宛の出力対象とするのかを決定することができる。この際、選択部903は、所定の利用者に、避難を促す効果が高まるよう、いずれの対象についての避難者の数に関する情報を、所定の利用者宛の出力対象とするのかを決定することができる。
選択部903は、複数の対象のいずれか一つの対象のみを選択してもよい。これにより、選択部903は、所定の利用者に、避難を促す効果が比較的小さい、いずれかの対象についての避難者の数に関する情報を、所定の利用者宛の出力対象としないことができる。このため、選択部903は、所定の利用者に、効果的に避難を促すことを可能にすることができる。
選択部903は、それぞれの対象について取得された避難者の数がすべて閾値未満である場合、いずれの対象も選択しない場合があってもよい。これにより、選択部903は、いずれの対象についての避難者の数に関する情報も、所定の利用者に避難を促す効果が比較的小さい、または、所定の利用者の避難を抑制する効果が比較的大きいと判断されれば、出力対象をなくすことができる。このため、選択部903は、所定の利用者に、効果的に避難を促すことを可能にすることができる。
選択部903は、それぞれの対象について算出された避難者の増加率がすべて閾値未満である場合、いずれの対象も選択しない場合があってもよい。これにより、選択部903は、いずれの対象についての避難者の数に関する情報も、所定の利用者に避難を促す効果が比較的小さい、または、所定の利用者の避難を抑制する効果が比較的大きいと判断されれば、出力対象をなくすことができる。このため、選択部903は、所定の利用者に、効果的に避難を促すことを可能にすることができる。
生成部904は、選択したいずれかの対象に関する情報と、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けた、所定の利用者宛の出力情報を生成する。これにより、生成部904は、出力部905が出力する出力情報を生成することができる。
生成部904は、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数が閾値以上である場合に、出力情報を生成してもよい。生成部904は、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数が閾値未満である場合に、出力情報を生成しない。これにより、生成部904は、いずれの対象についての避難者の数に関する情報も、所定の利用者に避難を促す効果が比較的小さい、または、所定の利用者の避難を抑制する効果が比較的大きいと判断されれば、出力情報をなくすことができる。このため、生成部904は、所定の利用者に、効果的に避難を促すことを可能にすることができる。
生成部904は、選択したいずれかの対象について算出された避難者の増加率が閾値以上である場合に、出力情報を生成してもよい。生成部904は、選択したいずれかの対象について算出された避難者の増加率が閾値未満である場合に、出力情報を生成しない。これにより、生成部904は、いずれの対象についての避難者の数に関する情報も、所定の利用者に避難を促す効果が比較的小さい、または、所定の利用者の避難を抑制する効果が比較的大きいと判断されれば、出力情報をなくすことができる。このため、生成部904は、所定の利用者に、効果的に避難を促すことを可能にすることができる。
生成部904は、選択したいずれか一つの対象に関する情報と、選択したいずれか一つの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けた、所定の利用者宛の出力情報のみを生成する。生成部904は、選択したいずれか一つの対象以外の複数の対象のうちの残りの対象について取得された避難者の数に関する情報に関して、所定の利用者宛の出力情報を生成しない。これにより、生成部904は、所定の利用者に、避難を促す効果が比較的小さい、いずれかの対象についての避難者の数に関する情報に関して、出力情報を生成せず、所定の利用者に、効果的に避難を促すことを可能にすることができる。
出力部905は、いずれかの機能部の処理結果を出力する。出力形式は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、ネットワークI/F303による外部装置への送信、または、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域への記憶である。これにより、出力部905は、いずれかの機能部の処理結果を運用者に通知可能にし、情報処理装置100の利便性の向上を図ることができる。
出力部905は、例えば、生成部904が生成した出力情報を出力する。出力部905は、具体的には、生成部904が生成した出力情報を、端末装置202に送信する。これにより、出力部905は、所定の利用者に、効果的に避難を促すことができる。
(避難支援システム200の動作の流れ)
次に、図10を用いて、避難支援システム200の動作の流れについて説明する。
図10は、避難支援システム200の動作の流れを示す説明図である。図10において、検出装置201は、所定のタイミングごとに、1または複数の避難場所、もしくは、所定の範囲について、避難者数を算出し、情報処理装置100に送信する。所定の範囲は、例えば、所定の利用者の現在地の半径xm以内の範囲である。所定のタイミングは、例えば、一定時間間隔のタイミングである。
例えば、それぞれの端末装置202が、自装置を用いる利用者の避難状況を示す情報が入力可能なアプリを有する場合が考えられる。避難状況を示す情報は、例えば、利用者が、避難していないか、避難中であるか、または、避難済みであるかを示す情報を含む。避難状況を示す情報は、例えば、利用者が避難中であれば、いずれの避難場所に向かっているのかを示す情報を含み、利用者が避難済みであれば、いずれの避難場所にいるのかを示す情報を含む。
この場合、それぞれの端末装置202は、自装置を用いる利用者のアプリへの操作入力に応じて、自装置を用いる利用者の避難状況を示す情報を取得し、検出装置201に送信する。検出装置201は、それぞれの端末装置202から、それぞれの端末装置202を用いる利用者の避難状況を示す情報を受信する。検出装置201は、それぞれの端末装置202を用いる利用者の避難状況を示す情報に基づいて、自装置に対応する避難場所における避難者数を算出し、情報処理装置100に送信する。自装置に対応する避難場所は、例えば、複数あってもよい。
また、例えば、検出装置201が、所定の避難場所に設けられ、センサ装置708として、所定の避難場所を撮像可能な撮像装置を有する場合が考えられる。また、検出装置201は、所定の避難場所に設けられず、所定の避難場所に設けられた撮像装置と通信可能な場合があってもよい。
この場合、検出装置201は、避難場所を撮像した撮像画像を解析することにより、所定の避難場所における避難者数を算出し、情報処理装置100に送信する。検出装置201は、例えば、AIによる顔認識技術を用いて、所定の避難場所を撮像した撮像画像に、人間が何人写っているかを解析することにより、所定の避難場所における避難者数を算出し、情報処理装置100に送信する。
また、例えば、検出装置201が、所定の避難場所に設けられ、センサ装置708として、端末装置202とWi-Fi(登録商標)通信が可能な通信機器を有する場合が考えられる。通信機器は、例えば、端末装置202とインターネットとを中継する中継機器である。
この場合、検出装置201は、通信機器に接続した端末装置202を検出する。この際、検出装置201は、検出した端末装置202を用いる利用者に関する情報を取得してもよい。検出装置201は、検出した端末装置202の数を、所定の避難場所における避難者数として算出し、情報処理装置100に送信する。
また、例えば、所定の避難場所に、所定の避難場所を特定する情報が記載されたQR(Quick Response)コード(登録商標)が設置され、端末装置202が、センサ装置808として、所定の避難場所に設置されたQRコードを読み取る読取機器を有する場合が考えられる。
この場合、端末装置202は、QRコードを読み取った際、QRコードに記載された所定の避難場所を特定する情報を、検出装置201に送信する。この際、端末装置202は、自装置を用いる利用者に関する情報を、併せて、検出装置201に送信してもよい。検出装置201は、端末装置202から、所定の避難場所を特定する情報を受信する。検出装置201は、受信した所定の避難場所を特定する情報に基づいて、所定の避難場所における避難者数を算出し、情報処理装置100に送信する。
また、例えば、検出装置201が、それぞれの端末装置202の位置を取得する場合が考えられる。端末装置202の位置は、例えば、端末装置202がセンサ装置808として有するGPS受信機により検出された、端末装置202のGPS座標であり、端末装置202から検出装置201に送信される。また、端末装置202の位置は、例えば、改札機、自動販売機、キャッシュレジスタなどの機器が、端末装置202と通信したことに応じて、当該機器から検出装置201に送信されてもよい。
この場合、検出装置201は、それぞれの端末装置202の位置に基づいて、端末装置202を用いる利用者ごとに、当該利用者の現在地の半径xm以内の範囲に存在する避難者数を算出し、情報処理装置100に送信する。利用者の現在地の半径xm以内の範囲に存在する避難者数を算出する具体例については、例えば、図13を用いて後述する。
また、例えば、検出装置201が、所定の避難場所に設けられ、所定の避難場所の管理者の操作入力により、所定の避難場所の避難者数を直接受け付ける場合があってもよい。
また、例えば、情報処理装置100が、それぞれの端末装置202の位置を取得する場合があってもよい。この場合、情報処理装置100は、それぞれの端末装置202の位置に基づいて、端末装置202を用いる利用者ごとに、当該利用者の現在地の半径xm以内の範囲に存在する避難者数を算出する。
情報処理装置100は、それぞれの検出装置201と通信し、所定の利用者に対応する複数の対象のそれぞれの対象についての避難者数を取得する。一つの対象は、例えば、所定の利用者の現在地の半径xm以内の範囲である。一つの対象は、例えば、所定の利用者の最寄りの避難場所である。一つの対象は、例えば、所定の利用者の現在地を含む町丁字内の1以上の避難場所である。一つの対象は、例えば、所定の利用者の現在地を含む市内の1以上の避難場所である。
情報処理装置100は、所定の利用者に、集団同調性バイアスによる悪影響を抑制し、良好な影響を与えると判断される、いずれかの対象についての避難者数に関する情報を選択する。情報処理装置100は、例えば、複数の対象のうち、避難者数が最も多い対象を選択する。情報処理装置100は、選択した対象を特定する情報と、選択した対象についての避難者数に関する情報とを、表示情報として生成し、端末装置202に送信する。情報処理装置100は、例えば、端末装置202が有するアプリ向けに、表示情報を送信する。端末装置202は、例えば、ディスプレイ806において、アプリの表示画面上に、受信した表示情報を表示する。
情報処理装置100は、例えば、それぞれの対象について避難者数の増加率を算出してもよい。情報処理装置100は、増加率が最も多い対象を選択する。情報処理装置100は、選択した対象を特定する情報と、選択した対象についての避難者数に関する情報とを、表示情報として生成し、端末装置202に送信する。表示情報を生成する具体例については、例えば、図11を用いて後述する。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。
(避難支援システム200の動作の一例)
次に、図11~図14を用いて、避難支援システム200の動作の一例について説明する。
図11~図14は、避難支援システム200の動作の一例を示す説明図である。図11において、検出装置201-iは、定期的に、対象iについての避難者数Ciを算出し、情報処理装置100に送信する。nは、自然数である。以下の説明では、n=4とした場合について説明する。検出装置201-iが、避難者数を算出する具体例については、例えば、図12および図13を用いて後述する。
対象1は、例えば、利用者の周囲xm以内の範囲である。対象2は、例えば、利用者の最寄りの避難場所である。対象3は、例えば、利用者の現在地を含む町丁字内に存在する1以上の避難場所である。対象4は、例えば、利用者の現在地を含む市内に存在する1以上の避難場所である。
避難者数C1は、例えば、対象1となる利用者の周囲xm以内の避難者数である。避難者数C2は、例えば、対象2となる利用者の最寄りの避難場所の避難者数である。避難者数C3は、例えば、対象3となる利用者の現在地を含む町丁字内に存在する1以上の避難場所の合計の避難者数である。避難者数C4は、例えば、対象4となる利用者の現在地を含む市内に存在する1以上の避難場所の合計の避難者数である。
情報処理装置100は、それぞれの検出装置201-iから、対象iについての避難者数Ciを受信する。情報処理装置100は、対象iのスコアWi×Ciを算出する。Wiは、対象iの重要度である。重要度Wi=1.0/(Cimax+bi)である。Cimaxは、対象iに存在し得る人の数の最大値である。biは、対象iの面積、または、利用者を基準とした対象iを含む領域の面積に基づいて設定される係数である。対象iが、1以上の避難場所であれば、対象iを含む領域の面積は、利用者を基準とした、1以上の避難場所のうち、利用者から最も遠い避難場所の位置を含む領域の面積である。biは、利用者を基準とした対象iへの距離に基づいて設定される係数であってもよい。対象iが、複数の避難場所であれば、対象iへの距離は、利用者を基準とした、複数の避難場所のうち、利用者から最も遠い避難場所までの距離である。bi=10/Lnmaxである。Lnmaxは、対象iの面積、利用者を基準とした対象iを含む領域の面積、または、利用者を基準とした対象iへの距離などである。情報処理装置100は、スコアWi×Ciが最大になる、対象iについての避難者数Ciを、表示情報として選択する。
例えば、対象Aが、利用者の周囲10[km^2]であり、対象Aには、人が100人存在し、避難者が30人存在し、かつ、対象Bが、利用者の周囲200[km^2]であり、対象Bには、人が1000人存在し、避難者が300人存在する場合を考える。この場合、情報処理装置100は、対象Aのスコア(1.0/100+10/10)*30=30.3と、対象Bのスコア(1.0/1000+10/200)*300=15.3とを算出する。情報処理装置100は、スコアが最大になる、対象Aについての避難者数30人を、表示情報として選択する。
図11の例では、情報処理装置100は、対象1についての避難者数C1を、表示情報として選択する。情報処理装置100は、表示情報として選択した、対象1についての避難者数C1を、端末装置202に送信する。端末装置202は、対象1についての避難者数C1を受信する。端末装置202は、対象1についての避難者数C1を、ディスプレイ806に表示する。端末装置202が表示する内容の具体例は、例えば、図14を用いて後述する。ここで、図12の説明に移行する。
図12において、検出装置201-iは、対象iに含まれる利用者ごとに、避難者であるか否かを判定する。検出装置201-1は、例えば、対象1となる所定の利用者の周囲x[km]以内に含まれる利用者ごとに、いずれかの避難場所に対する避難者であるか否かを判定し、避難者が何人いるかを計数する。これにより、検出装置201-1は、対象1についての避難者数を算出する。
検出装置201-2は、例えば、対象2となる所定の利用者の最寄りの避難場所の周囲y[km]以内に含まれる利用者ごとに、所定の利用者の最寄りの避難場所に対する避難者であるか否かを判定し、避難者が何人いるかを計数する。これにより、検出装置201-2は、対象2についての避難者数を算出する。検出装置201-3は、同様に、対象3についての避難者数を算出する。検出装置201-4は、同様に、対象4についての避難者数を算出する。ここで、図13の説明に移行し、検出装置201-iが、避難者であるか否かを判定する具体例について説明する。
図13に示すように、検出装置201-iは、利用者ごとの移動軌跡を分析することにより、利用者ごとに避難中であるか否かを判定することにより、利用者ごとに避難者であるか否かを判定する。ここでは、検出装置201-2が、避難者であるか否かを判定する場合を一例として説明する。
検出装置201-2は、例えば、利用者ごとに、時点t-1における、所定の利用者の最寄り避難場所を基準とした相対位置を取得する。検出装置201-2は、例えば、次の時点tにおける、所定の利用者の最寄り避難場所を基準とした、利用者の相対位置を取得する。検出装置201-2は、例えば、利用者ごとに、時点t-1における相対位置と、時点tにおける相対位置とに基づいて、所定の利用者の最寄り避難場所への移動速度を算出する。
検出装置201-2は、例えば、利用者ごとに、算出した移動速度が一定以上であれば、避難者であると判定し、算出した移動速度が一定未満であれば、避難者ではないと判定する。時点t-1と、時点tとの間隔は、誤差削減のために、比較的長い間隔にすることが考えられる。時点t-1と、時点tとの間隔は、例えば、10分である。ここで、図14の説明に移行する。
図14において、端末装置202は、対象iについての避難者数Ciを、表示情報として、情報処理装置100から受信し、ディスプレイ806に表示する。図14の例では、端末装置202は、対象1についての避難者数C1を、情報処理装置100から受信する。端末装置202は、対象1を特定可能に、対象1についての避難者数C1を、ディスプレイ806の閲覧画面1400上に表示する。
閲覧画面1400は、地図を示す領域1401と、地図上の所定の利用者の現在地を示すマーク1402と、対象1を囲って対象1を特定可能にするマーク1403と、対象1についての避難者数C1を示すメッセージ1404とを含む。これにより、所定の利用者は、閲覧画面1400を参照して、対象1についての避難者数C1を把握し、避難の要否を適切に判断することができる。
以上により、情報処理装置100は、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。情報処理装置100は、例えば、それぞれの対象について取得された避難者数と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づき、出力情報に含める情報を取捨選択することができ、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。
情報処理装置100は、例えば、スコアに基づいて、それぞれの対象について取得された避難者数に関する情報のうち、所定の利用者に避難を促す効果が大きい情報を、出力対象に含めることができる。結果として、情報処理装置100は、避難者数と、重要度との観点から、総合的に、所定の利用者に避難を促す効果が最も大きいと判断される、いずれかの対象について取得された避難者数に関する情報を、出力対象に含めることができる。
例えば、2011年3月11日の東日本大震災において、住民の避難のきっかけの上位3つは、「大きな揺れを感じたこと(44%)」、「家族または近所の人が避難しようと言った(26%)」、「近所の人が避難していた(22%)」といった理由である。一方で、「テレビやラジオで津波の放送を見聞きした(7%)」、「消防の人の避難の呼びかけ(10%)」、「会社や同僚の避難の呼びかけ(5%)」、「役場の人の避難の呼びかけ(3%)」といった理由は、比較的重視されていなかった。このため、住民は、身近な情報源からの情報を重視する傾向があると考えられる。
情報処理装置100は、具体的には、この傾向を重要度に反映することができ、所定の利用者に避難を促す効果が最も大きいと判断される、いずれかの対象について取得された避難者数に関する情報を、出力対象に含めることができる。情報処理装置100は、所定の利用者に避難を促す効果が最も大きいと判断される、いずれかの対象について取得された避難者数に関する情報を、端末装置202で可視化させることができ、所定の利用者が把握しやすくすることができる。
従来では、所定の利用者は、親族、友人、知人以外の、他の住民の避難状況について把握することが難しい。これに対し、情報処理装置100は、所定の利用者が、自身の親族、友人、知人以外の避難状況を比較的容易に把握可能にすることができる。このため、情報処理装置100は、所定の利用者の自宅の立地、および、親族関係、知人関係の広さなどの要素に関わらず、避難の要否を適切に判断可能にする情報を、所定の利用者が把握可能にすることができる。
ここで、所定の利用者は、避難者数が比較的少ないと、安心感を覚えてしまい、避難の要否を適切に判断することが難しくなることがある。このため、情報処理装置100は、対象iについての避難者数が、閾値以上である場合に、表示情報として選択するようにしてもよい。閾値は、例えば、50人である。対象iごとに異なる閾値が用いられてもよい。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者の避難が遅れることを抑制することができる。
ここでは、端末装置202が、対象iについての避難者数Ciを、ディスプレイ806に表示する場合について説明したが、これに限らない。例えば、端末装置202が、対象iについての避難者数Ciを、スピーカーを用いて音声出力する場合があってもよい。また、例えば、端末装置202が、対象iについての避難者数Ciに応じた強さの、音、光、振動などを発する場合があってもよい。
(避難支援システム200の動作の別の例)
次に、避難支援システム200の動作の別の例について説明する。情報処理装置100は、対象iについての避難者数Ciではなく、対象iについての避難者数Ciの増加率ΔCi(%)を、表示情報として選択する場合があってもよい。
検出装置201-iは、定期的に、対象iについての避難者数Ciを算出し、情報処理装置100に送信する。以下の説明では、n=4とした場合について説明する。情報処理装置100は、それぞれの検出装置201-iから、定期的に、対象iについての避難者数Ciを受信する。情報処理装置100は、時点tにおける対象iについての避難者数Ciと、時点t-1における対象iについての避難者数Ciとに基づいて、対象iについての避難者数Ciの増加率ΔCi(%)を算出する。
情報処理装置100は、対象iのスコアWi×ΔCiを算出する。Wiは、対象iの重要度である。重要度Wi=1.0/(Cimax+bi)である。Cimaxは、対象iに存在し得る人の数の最大値である。biは、対象iの面積、または、利用者を基準とした対象iを含む領域の面積に基づいて設定される係数である。biは、利用者を基準とした対象iへの距離に基づいて設定される係数であってもよい。bi=10/Lnmaxである。Lnmaxは、対象iの面積、利用者を基準とした対象iを含む領域の面積、または、利用者を基準とした対象iへの距離などである。
情報処理装置100は、算出したスコアWi×ΔCiが最大になる、対象iについての避難者数Ciを、表示情報として選択する。情報処理装置100は、表示情報として選択した、対象iについての避難者数Ciの増加率ΔCiを、端末装置202に送信する。端末装置202は、図14と同様に、対象iについての避難者数Ciの増加率ΔCiを、ディスプレイ806に表示する。端末装置202は、具体的には、メッセージ1404に代わり、「1分に1人が避難を開始しています」または「今から10分後に新たに10人が避難開始すると見込まれます」などのメッセージを表示する。
例えば、対象Aが、利用者の周囲10[km^2]であり、対象Aには、人が100人存在し、増加率が200%であり、かつ、対象Bが、利用者の周囲200[km^2]であり、対象Bには、人が1000人存在し、増加率が300%である場合を考える。この場合、情報処理装置100は、対象Aのスコア(1.0/100+10/10)*200=202.0と、対象Bのスコア(1.0/1000+10/200)*300=15.3とを算出する。
情報処理装置100は、スコアが最大になる、対象Aについての避難者数の増加率を、表示情報として選択し、端末装置202に送信する。これにより、情報処理装置100は、避難者数の増加率により、所定の利用者が危機感を覚えやすくすることができ、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。
ここで、所定の利用者は、避難者数の増加率が比較的少ないと、安心感を覚えてしまい、避難の要否を適切に判断することが難しくなることがある。このため、情報処理装置100は、対象iについての避難者数の増加率が、閾値以上である場合に、表示情報として選択するようにしてもよい。閾値は、例えば、200%である。対象iごとに異なる閾値が用いられてもよい。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者の避難が遅れることを抑制することができる。
次に、図15および図16を用いて、情報処理装置100による効果の一例について説明する。
図15および図16は、情報処理装置100による効果の一例を示す説明図である。図15に示すように、従来では、所定の利用者は、組織Aによる津波注意報・警報と、組織Bによる避難指示・勧告およびハザードマップとのみを参照して、避難の要否を判断することになる。
これに対し、情報処理装置100によれば、所定の利用者は、組織Aによる津波注意報・警報と、組織Bによる避難指示・勧告およびハザードマップとに加え、他者の避難状況を示す他者避難情報を参照して、避難の要否を判断することができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。ここで、図16の説明に移行する。
図16に示すように、情報処理装置100は、避難者1601の存在から、まだ避難していない利用者1602に、集団同調性バイアスによる良好な影響を与え、避難を実施させることができ、避難者数を増加させることができる。情報処理装置100は、避難者数を増加させたため、まだ避難していない利用者1603に、集団同調性バイアスによる良好な影響を連鎖させることができ、避難を実施させることができる。このように、情報処理装置100は、時間経過に伴い、避難者数を増加させていくことができる。このため、情報処理装置100は、災害による損害の発生を抑制することができる。
以上では、対象iの面積、利用者を基準とした対象iを含む領域の面積、または、利用者を基準とした対象iへの距離などが大きいほど、重要度Wiが小さくなる場合について説明したが、これに限らない。例えば、対象iの面積、利用者を基準とした対象iを含む領域の面積、または、利用者を基準とした対象iへの距離などが小さいほど、重要度Wiが小さくなる場合があってもよい。
例えば、大型台風のような災害は、災害の影響範囲が比較的広くなる傾向があり、比較的長い時間をかけて利用者に接近してくるような、不確実性が比較的高い災害である。このような災害が発生した場合は、利用者に、比較的狭い範囲の他者の避難状況よりも、比較的広い範囲の他者の避難状況を参照させた方が、避難を促す効果が高いと判断されることが考えられる。具体的には、利用者が、東日本におり、台風が上陸した西日本の避難状況を参照して、自身の避難の要否を判断する場合が考えられる。この場合、対象iの面積、利用者を基準とした対象iを含む領域の面積、または、利用者を基準とした対象iへの距離などが小さいほど、重要度Wiが小さくなる方が好ましいことがある。
また、以上では、重要度Wiが、1.0/(Cimax+bi)である場合について説明したが、これに限らない。例えば、重要度Wiが、Cimaxとbiとのいずれか一方のみで算出される場合があってもよい。具体的には、重要度Wiが、1.0/Cimaxである場合があってもよい。また、具体的には、重要度Wiが、biである場合があってもよい。
(全体処理手順)
次に、図17を用いて、情報処理装置100が実行する、全体処理手順の一例について説明する。全体処理は、例えば、図3に示したCPU301と、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域と、ネットワークI/F303とによって実現される。
図17は、全体処理手順の一例を示すフローチャートである。図17において、情報処理装置100は、対象xごとの避難者の数Cxを取得する(ステップS1701)。
次に、情報処理装置100は、スコアEmaxを初期値0に設定する(ステップS1702)。そして、情報処理装置100は、変数iを初期値1に設定する(ステップS1703)。
次に、情報処理装置100は、i>ixであるか否かを判定する(ステップS1704)。ixは、対象の数である。ここで、i>ixである場合(ステップS1704:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1710の処理に移行する。一方で、i>ixではない場合(ステップS1704:No)、情報処理装置100は、ステップS1705の処理に移行する。
ステップS1705では、情報処理装置100は、算出法Miを用いて、避難者の数Ciに基づいて、スコアEiを算出する(ステップS1705)。算出法Miは、例えば、対象iについての避難者の数Ciに基づいて、対象iについてのスコアEiを算出する手法である。
次に、情報処理装置100は、Ei>Emaxであるか否かを判定する(ステップS1706)。ここで、Ei>Emaxではない場合(ステップS1706:No)、情報処理装置100は、ステップS1709の処理に移行する。一方で、Ei>Emaxである場合(ステップS1706:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1707の処理に移行する。
ステップS1707では、情報処理装置100は、EmaxをEiに設定する(ステップS1707)。次に、情報処理装置100は、imaxをiに設定する(ステップS1708)。そして、情報処理装置100は、ステップS1709の処理に移行する。
ステップS1709では、情報処理装置100は、iをインクリメントする(ステップS1709)。そして、情報処理装置100は、ステップS1704の処理に戻る。
ステップS1710では、情報処理装置100は、Cimaxに基づいて、アラームを出力するか否かを判定する(ステップS1710)。情報処理装置100は、例えば、Cimaxが閾値以上である場合、アラームを出力すると判定する。また、情報処理装置100は、例えば、Cimaxが閾値未満である場合、アラームを出力しないと判定する。
ここで、アラームを出力しない場合(ステップS1710:No)、情報処理装置100は、全体処理を終了する。アラームを出力する場合(ステップS1710:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1711の処理に移行する。
ステップS1711では、情報処理装置100は、アラームを出力する(ステップS1711)。そして、情報処理装置100は、全体処理を終了する。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。
(判定処理手順)
次に、図18を用いて、情報処理装置100が実行する、判定処理手順の一例について説明する。判定処理は、例えば、図3に示したCPU301と、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域と、ネットワークI/F303とによって実現される。
図18は、判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図18において、情報処理装置100は、変数nを初期値1に設定する(ステップS1801)。
次に、情報処理装置100は、n>nxであるか否かを判定する(ステップS1802)。nxは、利用者の数である。ここで、n>nxである場合(ステップS1802:Yes)、情報処理装置100は、判定処理を終了する。一方で、n>nxではない場合(ステップS1802:No)、情報処理装置100は、ステップS1803の処理に移行する。
ステップS1803では、情報処理装置100は、対象IDに、id_nを設定する(ステップS1803)。
次に、情報処理装置100は、避難場所管理テーブル400および利用者情報管理テーブル500を参照して、対象IDで識別される利用者の位置(x(t),y(t))から、最寄りの避難場所までの距離dist1を算出する(ステップS1804)。そして、情報処理装置100は、避難場所管理テーブル400および利用者情報管理テーブル500を参照して、対象IDで識別される利用者の位置(x(t-1),y(t-1))から、最寄りの避難場所までの距離dist2を算出する(ステップS1805)。
次に、情報処理装置100は、対象IDで識別される利用者の最寄りの避難場所に対する速度vel=(dist1-dist2)/(t-(t-1))を算出する(ステップS1806)。
そして、情報処理装置100は、vel>vel_limであるか否かを判定する(ステップS1807)。ここで、vel>vel_limではない場合(ステップS1807:No)、情報処理装置100は、ステップS1809の処理に移行する。一方で、vel>vel_limである場合(ステップS1807:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1808の処理に移行する。
ステップS1808では、情報処理装置100は、対象IDで識別される利用者が避難者であると判断し、利用者情報管理テーブル500のうち、対象IDに対応付けられたレコードに含まれる状態のフィールドに、activeを設定する(ステップS1808)。そして、情報処理装置100は、ステップS1809の処理に移行する。
ステップS1809では、情報処理装置100は、変数nをインクリメントする(ステップS1809)。そして、情報処理装置100は、ステップS1802の処理に戻る。これにより、情報処理装置100は、利用者が避難者であるか否かを判定することができる。
(計数処理手順)
次に、図19を用いて、情報処理装置100が実行する、計数処理手順の一例について説明する。計数処理は、例えば、図3に示したCPU301と、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域と、ネットワークI/F303とによって実現される。
図19は、計数処理手順の一例を示すフローチャートである。図19において、情報処理装置100は、変数nを初期値1に設定する(ステップS1901)。
次に、情報処理装置100は、n>nxであるか否かを判定する(ステップS1902)。ここで、n>nxである場合(ステップS1902:Yes)、情報処理装置100は、計数処理を終了する。一方で、n>nxではない場合(ステップS1902:No)、情報処理装置100は、ステップS1903の処理に移行する。
ステップS1903では、情報処理装置100は、対象IDに、id_nを設定する(ステップS1903)。
次に、情報処理装置100は、比較IDにまだ設定していないid_mが残っているか否かを判定する(ステップS1904)。id_n≠id_mである。ここで、もう設定していないid_mが残っていない場合(ステップS1904:No)、情報処理装置100は、ステップS1912の処理に移行する。一方で、まだ設定していないid_mが残っている場合(ステップS1904:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1905の処理に移行する。
ステップS1905では、情報処理装置100は、比較IDに、id_mを設定する(ステップS1905)。次に、情報処理装置100は、利用者情報管理テーブル500を参照して、対象IDで識別される利用者の位置と、比較IDで識別される利用者の位置との距離distを算出する(ステップS1906)。
そして、情報処理装置100は、利用者情報管理テーブル500を参照して、比較IDで識別される利用者の状態が、activeであるか否かを判定する(ステップS1907)。ここで、activeではない場合(ステップS1907:No)、情報処理装置100は、ステップS1904の処理に戻る。一方で、activeである場合(ステップS1907:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1908の処理に移行する。
ステップS1908では、情報処理装置100は、dist<xx[km]であるか否かを判定する(ステップS1908)。ここで、dist<xx[km]ではない場合(ステップS1908:No)、情報処理装置100は、ステップS1910の処理に移行する。一方で、dist<xx[km]である場合(ステップS1908:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1909の処理に移行する。
ステップS1909では、情報処理装置100は、周辺情報管理テーブル600のうち、対象IDに対応付けられたレコードに含まれるxx[km]圏内IDのフィールドに、比較IDを追加する(ステップS1909)。そして、情報処理装置100は、ステップS1910の処理に移行する。
ステップS1910では、情報処理装置100は、dist<yy[km]であるか否かを判定する(ステップS1910)。ここで、dist<yy[km]ではない場合(ステップS1910:No)、情報処理装置100は、ステップS1904の処理に戻る。一方で、dist<yy[km]である場合(ステップS1910:Yes)、情報処理装置100は、ステップS1911の処理に移行する。
ステップS1911では、情報処理装置100は、周辺情報管理テーブル600のうち、対象IDに対応付けられたレコードに含まれるyy[km]圏内IDのフィールドに、比較IDを追加する(ステップS1911)。そして、情報処理装置100は、ステップS1904の処理に戻る。
ステップS1912では、情報処理装置100は、変数nをインクリメントする(ステップS1912)。そして、情報処理装置100は、ステップS1902の処理に戻る。これにより、情報処理装置100は、避難者の数を算出可能にすることができる。
情報処理装置100は、例えば、所定の利用者について、周辺情報管理テーブル600のxx[km]圏内IDのフィールドに設定されたIDの数を計数することにより、所定の利用者の周囲xx[km]圏内に存在する避難者の数を算出することができる。また、情報処理装置100は、例えば、所定の利用者について、周辺情報管理テーブル600のyy[km]圏内IDのフィールドに設定されたIDの数を計数することにより、所定の利用者の周囲yy[km]圏内に存在する避難者の数を算出することができる。
ここで、情報処理装置100は、図17~図19の各フローチャートにおける一部ステップの処理の順序を入れ替えて実行してもよい。例えば、ステップS1702,S1703の処理の順序は入れ替え可能である。また、情報処理装置100は、図17~図19の各フローチャートにおける一部ステップの処理を省略してもよい。例えば、ステップS1710の処理は省略可能である。
以上説明したように、情報処理装置100によれば、所定の利用者に対応する複数の対象のそれぞれの対象について避難者の数を取得することができる。情報処理装置100によれば、それぞれの対象について取得された避難者の数と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づいて、複数の対象のいずれかの対象を選択することができる。情報処理装置100によれば、選択したいずれかの対象に関する情報と、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、利用者宛に出力することができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。情報処理装置100は、例えば、それぞれの対象について取得された避難者の数と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づき、出力対象とする情報を取捨選択することができ、所定の利用者が、避難の要否を適切に判断可能にすることができる。
情報処理装置100によれば、それぞれの対象の重要度に、利用者に対応する位置と、当該対象に対応する場所との位置関係に基づいて設定された値を用いることができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者との位置関係により、所定の利用者に避難を促す効果が大きい情報を、出力対象とすることができる。このため、情報処理装置100は、所定の利用者に、避難を促す効果を高めることができる。
情報処理装置100によれば、それぞれの対象の重要度に、利用者に対応する位置と、当該対象に対応する場所との距離が遠いほど、値が大きくなるよう設定された値を用いることができる。情報処理装置100によれば、複数の対象のうち、取得された避難者の数が多い対象ほど選択されやすく、かつ、設定された重要度が大きい対象ほど選択されやすくなるよう、複数の対象のいずれかの対象を選択することができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者が、位置関係が比較的近い対象についての避難者の数を重視する傾向がある場合、所定の利用者に、効果的に避難を促すことができる。
情報処理装置100によれば、複数の対象のうち第1の対象に、利用者に対応する位置を含む所定の範囲を採用することができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者に比較的関わりが深い対象を採用することができる。
情報処理装置100によれば、複数の対象のうち第2の対象に、利用者に対応する位置から最も近い避難先を採用することができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者に比較的関わりが深い対象を採用することができる。
情報処理装置100によれば、複数の対象のうち第3の対象に、利用者に対応する位置を基準にした第1の範囲の中に存在する複数の避難先を採用することができる。これにより、情報処理装置100は、比較的広い範囲に存在する対象を採用することができる。
情報処理装置100によれば、複数の対象のうち第4の対象に、利用者に対応する位置を基準にした第1の範囲より広い第2の範囲の中に存在する複数の避難先を採用することができる。これにより、情報処理装置100は、比較的広い範囲に存在する対象を採用することができる。
情報処理装置100によれば、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数が閾値以上であるか否かを判定することができる。情報処理装置100によれば、閾値以上であれば、選択したいずれかの対象に関する情報と、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、利用者宛に出力することができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者が危機感を覚えることを防止し、所定の利用者の避難が遅れることを抑制することができる。
情報処理装置100によれば、それぞれ異なる複数の時点で、それぞれの対象について取得された避難者の数に基づいて、それぞれの対象について避難者の増加率を算出することができる。情報処理装置100によれば、それぞれの対象について算出された避難者の増加率と、それぞれの対象について設定された重要度とに基づいて、複数の対象のいずれかの対象を選択することができる。これにより、情報処理装置100は、避難者数の増加率により、所定の利用者が危機感を覚えやすくすることができ、所定の利用者に避難させやすくすることができる。
情報処理装置100によれば、選択したいずれかの対象について算出された避難者の増加率が閾値以上であるか否かを判定することができる。情報処理装置100によれば、閾値以上であれば、選択したいずれかの対象に関する情報と、選択したいずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、利用者宛に出力することができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者が危機感を覚えることを防止し、所定の利用者の避難が遅れることを抑制することができる。
情報処理装置100によれば、複数の対象のいずれか一つの対象のみを選択することができる。情報処理装置100によれば、選択したいずれか一つの対象以外の複数の対象のうちの残りの対象について取得された避難者の数に関する情報を、利用者宛に出力せずに済ませることができる。情報処理装置100によれば、選択したいずれか一つの対象に関する情報と、選択したいずれか一つの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、利用者宛に出力することができる。これにより、情報処理装置100は、所定の利用者に、避難を促す効果が比較的小さい、いずれかの対象についての避難者の数に関する情報を、所定の利用者宛の出力対象としないことができる。このため、情報処理装置100は、所定の利用者に、効果的に避難を促すことを可能にすることができる。
情報処理装置100によれば、所定の検出装置201によりそれぞれ異なる複数の時点で検出された、複数の端末装置202のそれぞれの端末装置202の位置を取得することができる。情報処理装置100によれば、複数の端末装置202のそれぞれの端末装置202の位置に基づいて、それぞれの端末装置202に対応する者が、複数の対象のいずれかの対象についての避難者であるか否かを判定することができる。情報処理装置100によれば、判定した結果に基づいて、いずれかの対象についての避難者の数を取得することができる。これにより、情報処理装置100は、避難中である避難者を計数することができる。また、情報処理装置100は、避難者を計数する手法を提供することができ、様々な状況に適用することができる。
情報処理装置100によれば、所定の撮像装置により撮像された撮像画像を解析した結果に基づいて、複数の対象のいずれかの対象についての避難者の数を取得することができる。これにより、情報処理装置100は、避難者を計数する手法を提供することができ、様々な状況に適用することができる。
情報処理装置100によれば、所定の通信装置により取得された、複数の端末装置202のそれぞれの端末装置202が通信したデータを解析した結果に基づいて、複数の対象のいずれかの対象についての避難者の数を取得することができる。これにより、情報処理装置100は、避難者を計数する手法を提供することができ、様々な状況に適用することができる。
情報処理装置100によれば、複数の端末装置202のそれぞれの端末装置202から、当該端末装置202に対応する者が、複数の対象のいずれかの対象についての避難者であることの通知を受信することができる。情報処理装置100によれば、受信した通知に基づいて、いずれかの対象についての避難者の数を取得することができる。これにより、情報処理装置100は、避難者を計数する手法を提供することができ、様々な状況に適用することができる。
なお、本実施の形態で説明した情報処理方法は、予め用意されたプログラムをPCやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。記録媒体は、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、MO(Magneto Optical disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などである。また、本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)所定の利用者に対応する複数の対象それぞれについて避難者の数を取得し、
前記複数の対象それぞれについて取得された避難者の数と、前記複数の対象それぞれについて設定された重要度とに基づいて、前記複数の対象のいずれかの対象を選択し、
選択した前記いずれかの対象に関する情報と、選択した前記いずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、前記利用者宛に出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
(付記2)前記複数の対象それぞれの重要度は、前記利用者に対応する位置と、当該対象に対応する場所との位置関係に基づいて設定される、ことを特徴とする付記1に記載の情報処理プログラム。
(付記3)前記複数の対象それぞれの重要度は、前記利用者に対応する位置と、当該対象に対応する場所との距離が遠いほど、値が大きくなるよう設定され、
前記選択する処理は、
前記複数の対象のうち、取得された避難者の数が多い対象ほど選択されやすく、かつ、設定された重要度が大きい対象ほど選択されやすくなるよう、前記複数の対象のいずれかの対象を選択する、ことを特徴とする付記1または2に記載の情報処理プログラム。
(付記4)前記複数の対象のうち第1の対象は、前記利用者に対応する位置を含む所定の範囲である、ことを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記5)前記複数の対象のうち第2の対象は、前記利用者に対応する位置から最も近い避難先である、ことを特徴とする付記1~4のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記6)前記複数の対象のうち第3の対象は、前記利用者に対応する位置を基準にした第1の範囲の中に存在する複数の避難先である、ことを特徴とする付記1~5のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記7)前記複数の対象のうち第4の対象は、前記利用者に対応する位置を基準にした前記第1の範囲より広い第2の範囲の中に存在する複数の避難先である、ことを特徴とする付記6に記載の情報処理プログラム。
(付記8)前記出力する処理は、
選択した前記いずれかの対象について取得された避難者の数が閾値以上であれば、選択した前記いずれかの対象に関する情報と、選択した前記いずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、前記利用者宛に出力する、ことを特徴とする付記1~7のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記9)それぞれ異なる複数の時点で、前記複数の対象それぞれについて取得された避難者の数に基づいて、前記複数の対象それぞれについて避難者の増加率を算出する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記選択する処理は、
前記複数の対象それぞれについて算出された避難者の増加率と、前記複数の対象それぞれについて設定された重要度とに基づいて、前記複数の対象のいずれかの対象を選択する、ことを特徴とする付記1~8のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記10)前記出力する処理は、
選択した前記いずれかの対象について算出された避難者の増加率が閾値以上であれば、選択した前記いずれかの対象に関する情報と、選択した前記いずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、前記利用者宛に出力する、ことを特徴とする付記9に記載の情報処理プログラム。
(付記11)前記選択する処理は、
前記複数の対象のいずれか一つの対象のみを選択し、
前記出力する処理は、
選択した前記いずれか一つの対象以外の前記複数の対象のうちの残りの対象について取得された避難者の数に関する情報を、前記利用者宛に出力せずに、選択した前記いずれか一つの対象に関する情報と、選択した前記いずれか一つの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、前記利用者宛に出力する、ことを特徴とする付記1~10のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記12)前記取得する処理は、
所定の検出装置によりそれぞれ異なる複数の時点で検出された、複数の端末装置それぞれの位置に基づいて、前記複数の端末装置それぞれに対応する者が、前記複数の対象のいずれかの対象についての避難者であるか否かを判定し、
判定した結果に基づいて、前記いずれかの対象についての避難者の数を取得する、ことを特徴とする付記1~11のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記13)前記取得する処理は、
所定の撮像装置により撮像された撮像画像を解析した結果に基づいて、前記複数の対象のいずれかの対象についての避難者の数を取得する、ことを特徴とする付記1~12のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記14)前記取得する処理は、
所定の通信装置により取得された、複数の端末装置それぞれが通信したデータを解析した結果に基づいて、前記複数の対象のいずれかの対象についての避難者の数を取得する、ことを特徴とする付記1~13のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記15)前記取得する処理は、
複数の端末装置それぞれから受信した、当該端末装置に対応する者が、前記複数の対象のいずれかの対象についての避難者であることの通知に基づいて、前記いずれかの対象についての避難者の数を取得する、ことを特徴とする付記1~14のいずれか一つに記載の情報処理プログラム。
(付記16)所定の利用者に対応する複数の対象それぞれについて避難者の数を取得し、
前記複数の対象それぞれについて取得された避難者の数と、前記複数の対象それぞれについて設定された重要度とに基づいて、前記複数の対象のいずれかの対象を選択し、
選択した前記いずれかの対象に関する情報と、選択した前記いずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、前記利用者宛に出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
(付記17)所定の利用者に対応する複数の対象それぞれについて避難者の数を取得し、
前記複数の対象それぞれについて取得された避難者の数と、前記複数の対象それぞれについて設定された重要度とに基づいて、前記複数の対象のいずれかの対象を選択し、
選択した前記いずれかの対象に関する情報と、選択した前記いずれかの対象について取得された避難者の数に関する情報とを対応付けて、前記利用者宛に出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。