JP7498647B2 - 回転電機の製造方法 - Google Patents
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Description
また、スロットライナを切断するときに、スロットライナの外形のみをガイドして切断する場合、成形したスロットライナの形状を潰しながら切断するため、成形した角部に大きな負荷を加える。この負荷が加わることにより、角部の樹脂材料箇所にクラックが発生し、次工程でスロットライナ角部が破け、固定子鉄心と電気導体との間で十分な電気絶縁が確保できない恐れがあった。また、スロットライナ成形後の切断時に成形形状を潰しながら切断すると、スロットライナ切断後の成形形状が切断前と異なり、次工程の絶縁被膜付コイル挿入時にスロットライナに引っ掛かり、絶縁被膜付コイルの挿入不良が発生するおそれがあった。
本発明の目的は、固定子鉄心と絶縁被膜付コイルとの高い絶縁性及び高い生産性が得られる回転電機の製造方法を提供することにある。
本実施形態に係る回転電機は、自動車の走行に使用するのが好適な回転電機である。ここで、回転電機を使用するいわゆる電気自動車には、エンジンと回転電機の両方を備えるハイブリッドタイプの電気自動車(HEV)と、エンジンを用いないで回転電機のみで走行する純粋な電気自動車(EV)とがあるが、以下に説明する回転電機は両方のタイプに利用できるので、ここでは代表してハイブリッドタイプの自動車に用いられる回転電機に基づいて説明する。
図8(a)に示すように、複数の絶縁被膜付コイル6をスロットライナ20に同時に挿入する。挿入は、図8(b)に示すようにコイル成形部7aの中央部まで挿入を実施する。コイル成形部7aの中央部まで絶縁被膜付コイル6を挿入することにより、スロットライナ20の端面がコイル成形部7aの曲げ方向に押し拡げられる。このスロットライナ20の端面拡がりにより図8(c)に示すようにスロットライナ20が裂けることがある。スロットライナ20がスロットライナ25のように裂けることにより絶縁被膜付コイル6と固定子鉄心1の間の絶縁性能が落ち、製品性能が満足しない。
図10(b)は、本発明の切断ガイド40を使用した場合のスロットライナ20の切断時の形状で、切断刃50によりスロットライナ20は切断されるが、スロットライナ20の断面形状と同様の内側縦面ガイド溝41cを有することにより、切断刃50による切断負荷がある場合でも成形形状を保持したまま切断することが可能となる。
(1)周方向に並んだ複数のスロット2が形成された固定子鉄心1、および該固定子鉄心1のスロット2内に挿入された絶縁被膜付コイル6と、スロット2内に配置されて絶縁被膜付コイル6を覆う筒状の絶縁性のスロットライナ20と、を有する固定子と、
固定子鉄心1に対して所定隙間を介して回転可能に配置された回転子101と、
を備える回転電機の製造方法において、
絶縁被膜付コイル6の組付け前にスロットライナ20を切断するとき、スロットライナ20の形状を保持して切断する。
よって、成形後のスロットライナ20の形状を保持したまま切断することができ、スロットライナ20の裂け、絶縁皮膜付コイル6の挿入不良が低減でき、生産性を向上できる。
よって、成形後のスロットライナ20の曲げ部24に大きな負荷をかけることなく切断することができ、切断時にスロットライナ20のクラック発生を抑制できる。よって、後工程の絶縁皮膜付コイル6の挿入や絶縁皮膜付コイル6の先端のねじり時にスロットライナ20の裂け不良を抑えることができる。
(3)スロットライナ20の形状は、絶縁被膜付コイル6を2つそれぞれ覆う断面M字状である。よって、切断前の成形形状と切断後の成形形状と同等に保持することができ、後工程の絶縁皮膜付コイル6挿入時に絶縁皮膜付コイル6とスロットライナ20の干渉がなく挿入できるため、挿入時に干渉することによってスロットライナ20の形状に影響を与えるといったことがなく、固定子鉄心1と絶縁皮膜付コイル6との絶縁性を確保できる。
スロットライナ20を筒状に成形し、スロットライナ20の外側を支持可能な切断ガイド出口部40a(外側ガイド部)とスロットライナ20の内側を支持可能な内側ガイド部を有する内側切断ガイド41によってスロットライナ20を支持した状態でスロットライナ20を切断する工程と、
切断したスロットライナ20をスロット2に配置し、スロットライナ20の内側に絶縁被膜付コイル6を挿入する工程と、
を有する。
よって、成形後のスロットライナ20の曲げ部24に大きな負荷をかけることなく切断することができ、切断時にスロットライナ20のクラック発生を抑制できる。よって、後工程の絶縁皮膜付コイル6の挿入や絶縁皮膜付コイル6の先端のねじり時にスロットライナ20の裂け不良を抑えることができる。
(5)内側切断ガイド41は、スロットライナ20を挿入する挿入部と、挿入されたスロットライナ20が出てくる出口部と、を有し、外側ガイド部と内側ガイド部は、少なくとも出口部に形成されている。よって、安定してスロットライナ20を切断できる。
(6)スロットライナ20を切断する工程は、出口部から出たスロットライナ20をスロットライナ20の長手方向に対して角度をもって切断する。よって、安定的にスロットライナ20を切断できる。
図11(c)は、吸引口62から空気を吸引し、スロットライナ20を切断ガイド60に吸着した状態を示す。この吸着した状態で切断刃50(図示せず)により切断を実施する。この時、スロットライナ20は、外形箇所を吸着されている為、切断負荷により成形形状を崩すことなく切断が実施される。また、切断刃50が前進して後退して切断前位置に戻るタイミングでスロットライナ20の吸着を解除し、次の成形動作を開始する。
(7)スロットライナ20の形状を保持する内側切断ガイド41は、切断箇所の近傍にスロットライナ20を吸着保持する溝を有し、スロットライナ20を切断するときに、スロットライナ20の外形を吸着しながら切断する。これにより、実施形態1の作用効果を得ることができる。
以上の説明はあくまでも一例であり、発明を解釈する際、上記実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係に何ら限定も拘束もされない。本発明は、誘導モータ等の回転電機のスロットライナにも同様に適用することができる。また、車両駆動用回転電機以外にも適用できる。
2:スロット
6:絶縁被膜付コイル
7:コイル成形部
20:スロットライナ
21:ポリエチレンナフタレートフィルム
22:アクリル系接着剤
23:ポリイミド紙
24:曲げ部
25:スロットライナ裂け
30:従来切断ガイド
40:切断ガイド
40a:切断ガイド出口部(外側ガイド部)
41:内側切断ガイド(内側ガイド部)
50:切断刃
60:吸着切断ガイド
61:吸着溝
62:吸引口
100:回転電機
101:回転子
102:固定子
Claims (8)
- 周方向に並んだ複数のスロットが形成された固定子鉄心、および該固定子鉄心の前記スロット内に挿入された絶縁被膜付コイルと、前記スロット内に配置されて前記絶縁被膜付コイルを覆う筒状の絶縁性のスロットライナと、を有する固定子と、
前記固定子鉄心に対して所定隙間を介して回転可能に配置された回転子と、
を備える回転電機の製造方法において、
前記絶縁被膜付コイルの組付け前に前記スロットライナを切断するとき、前記スロットライナの形状を保持して切断することを特徴とする回転電機の製造方法。 - 請求項1の回転電機の製造方法において、
前記スロットライナの形状を保持する切断ガイドの先端にスロットライナの内側をガイドするガイド部を付け、前記スロットライナを切断することを特徴とする回転電機の製造方法。 - 請求項2の回転電機の製造方法において、
前記スロットライナの形状は、前記絶縁被膜付コイルを2つそれぞれ覆う断面M字状であることを特徴とする回転電機の製造方法。 - 請求項1の回転電機の製造方法において、
前記スロットライナの形状を保持する切断ガイドの先端にスロットライナの外側をガイドするガイド部を付け、前記スロットライナを切断することを特徴とする回転電機の製造方法。 - 請求項3の回転電機の製造方法において、
前記スロットライナの形状を保持する切断ガイドは、切断箇所の近傍に前記スロットライナを吸着保持する溝を有し、前記スロットライナを切断するときに、前記スロットライナの外形を吸着しながら切断することを特徴とする回転電機の製造方法。 - 複数のスロットが設けられた固定子鉄心と、前記複数のスロットに設けられた複数の絶縁被膜付コイルと、前記スロット内に設けられ前記絶縁被膜付コイルを電気的に絶縁するスロットライナと、を備えた固定子を有する回転電機の製造方法であって、
前記スロットライナを筒状に成形し、前記スロットライナの外側を支持可能な外側ガイド部と前記スロットライナの内側を支持可能な内側ガイド部とを有する切断ガイドによって前記スロットライナを支持した状態で前記スロットライナを切断する工程と、
切断した前記スロットライナを前記スロットに配置し、前記スロットライナの内側に前記絶縁被膜付コイルを挿入する工程と、
を有することを特徴とする回転電機の製造方法。 - 請求項6の回転電機の製造方法において、
前記切断ガイドは、前記スロットライナを挿入する挿入部と、挿入された前記スロットライナが出てくる出口部と、を有し、前記外側ガイド部と前記内側ガイド部は、少なくとも前記出口部に形成されている
ことを特徴とする回転電機の製造方法。 - 請求項7の回転電機の製造方法において、
前記スロットライナを切断する工程は、前記出口部から出た前記スロットライナを前記スロットライナの長手方向に対して角度をもって切断する
ことを特徴とする回転電機の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020189080A JP7498647B2 (ja) | 2020-11-13 | 2020-11-13 | 回転電機の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2020189080A JP7498647B2 (ja) | 2020-11-13 | 2020-11-13 | 回転電機の製造方法 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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| JP2020189080A Active JP7498647B2 (ja) | 2020-11-13 | 2020-11-13 | 回転電機の製造方法 |
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Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019205244A (ja) | 2018-05-22 | 2019-11-28 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 回転電機の固定子 |
| JP2020196562A (ja) | 2019-05-31 | 2020-12-10 | Nittoku株式会社 | 絶縁紙折り曲げ装置 |
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2020
- 2020-11-13 JP JP2020189080A patent/JP7498647B2/ja active Active
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