JP7511331B2 - 口腔用組成物 - Google Patents
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Description
項1.
(A)脂肪酸デキストリン、(B)高分子化合物及び/又は研磨剤、並びに、(C)水、を含有する、口腔用組成物。
項2.
(B)高分子化合物及び/又は研磨剤が、直鎖状高分子化合物である、項1に記載の口腔用組成物。
項3.
(B)高分子化合物及び/又は研磨剤が、カルボキシビニルポリマー、アルギン酸又はその塩、プルラン、及びセルロース系高分子からなる群より選択される少なくとも1種以上である、項1又は2に記載の口腔用組成物。
項4.
(A)成分の総含有量1質量部に対する(B)成分の総含有量が、0.01~500質量部である、項1~3のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項5.
(C)水を、30質量%以上含有する、項1~4のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項6.
(A)脂肪酸デキストリンが、パルミチン酸デキストリンである、項1~5のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項7.
さらに、殺菌剤、組織修復剤、抗炎症剤、及び血行促進剤からなる群より選択される少なくとも一種を含有する、項1~6のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項8.
さらに、高級アルコールを含有する、項1~7のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項9.
さらに、界面活性剤を含有する、項1~8のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項10.
さらに、炭化水素を含有する、項1~9のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項11.
歯磨剤、塗布剤、又は含嗽剤である、項1~10のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項12.
(A)脂肪酸デキストリン、(B)高分子化合物及び/又は研磨剤、並びに、(C)水、を含有させる工程を含む、口腔用組成物の歯茎への密着性を増強する方法。
本発明の口腔用組成物は、(A)脂肪酸デキストリン、(B)高分子化合物及び/又は研磨剤、並びに、(C)水、を含有する、口腔用組成物である。
脂肪酸デキストリンとは、デキストリンと脂肪酸とのエステル化合物をいう。
本発明の口腔用組成物に含まれる高分子化合物は、天然由来の物質であっても、化学合成によって得られる物質であってもよい。
本発明の口腔用組成物における(A)成分の総含有量1質量部に対する(B)成分の総含有量((B)/(A))は、特に限定されないが、本発明の効果を顕著に奏する観点から、好ましくは0.01~500質量部、より好ましくは0.05~200質量部、更に好ましくは0.1~100質量部、特に好ましくは0.5~50質量部である。
本発明の口腔用組成物は、水を含む。水の含有量は、使用感を向上させる観点から、口腔用組成物の全量に対して、好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、更に好ましくは50質量%以上であり、好ましくは80重量%以下、より好ましくは75重量%以下、更に好ましくは70重量%以下である。
本発明の口腔用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、薬効成分として、例えば、殺菌剤(カチオン性殺菌剤(塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジンなど)、両性殺菌剤(ドデシルアミノエチルグリシンなど)、非イオン性殺菌剤(イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、トリクロサン、チモール、1,8-シネオールなど)、アニオン性殺菌剤(ラウロイルサルコシンナトリウム(LSS)など))、組織修復剤(アラントイン;アラントインβ-グリチルレチン酸、アラントインジヒドロキシアルミニウム(アルジオキサ)、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム(アルクロキサ)、アラントインポリガラクツロン酸、アラントインアスコルビン酸、アラントインアセチル-DL-メチオニン、アラントインDL-パントテニルアルコール、DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム・アラントイン等のアラントインの塩;パンテノールなど)、抗炎症剤(アラントイン又はその塩、トラネキサム酸、グリチルリチン酸又はその塩(グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等)、β-グリチルレチン酸又はその誘導体(グリチルレチン酸ステアリル等)、サリチル酸メチル、l-メントール、トラネキサム酸、ε-アミノカプロン酸、オウバクエキスなど)、出血抑制剤(カルバゾクロム、トラネキサム酸、ε-アミノカプロン酸など)、知覚過敏抑制剤(硝酸カリウム、塩化ストロンチウム、乳酸アルミニウムなど)、血行促進剤(ビタミンE類(α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール;酢酸dl-α-トコフェロール等の酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール等)など)、収斂剤(塩化ナトリウムなど)、再石灰化剤(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化スズなど)、酵素(ラクトフェリン、ラクトパーオキシダーゼ、デキストラナーゼ、リゾチーム、プロテアーゼ、アミラーゼ、ムタナーゼなど)、銅クロロフィリンナトリウム、リン酸L-アスコルビルマグネシウム、塩化亜鉛、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムなどを組み合わせて用いることができる。これらの薬効成分は、1種単独で用いてもよいし、2種以上の組み合わせで用いてもよい。
本発明の口腔用組成物は、界面活性剤を更に含有してもよい。界面活性剤を含有することで、本発明による効果がより顕著に奏される。
界面活性剤の総含有量は、特に限定されず、界面活性剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定されるが、本発明の効果をより顕著に奏し、かつ、洗浄力を十分に奏する観点から、口腔用組成物の全量に対して、好ましくは0.1~20質量%、より好ましくは0.5~10質量%、更に好ましくは1~7.5質量%、特に好ましくは2~5質量%である。
界面活性剤が非イオン界面活性剤である場合、非イオン界面活性剤の総含有量は、口腔用組成物の全量に対して、好ましくは0.1~20質量%、より好ましくは0.5~10質量%、更に好ましくは1~7.5質量%、特に好ましくは2~5質量%である。
本発明の口腔用組成物は、炭化水素を更に含有してもよい。炭化水素を含有することで、本発明による効果がより顕著に奏される。
本発明の口腔用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品等として用いられ得る、公知の高級アルコール、溶解補助剤、湿潤剤、保存剤、キレート剤、pH調整剤、甘味料、香料、着色剤などの添加剤を配合することができる。これらの添加剤は、いずれも1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明の口腔用組成物のpHは、(A)及び(B)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、製材形態、使用方法等に応じて適宜設定され、生理学的又は薬学的に許容できる範囲であれば制限されないが、使用感を良好にする観点から、好ましくはpH3.5~9、より好ましくは4~8、更に好ましくは4.5~7である。
本発明の口腔用組成物は、歯周組織などの口腔内の組織と接触して密着し、残存することで、口腔内の組織に薬理成分などを持続的に作用させることができる。そのため、歯肉炎や歯槽膿漏などの歯周病の改善又は予防、むし歯や知覚過敏などの歯の疾患の改善又は予防、口腔内の組織の状態の改善などに用いることができるが、歯周病の改善又は予防に用いられることが好ましい。
本発明の口腔用組成物の性状は、医薬品、医薬部外品、化粧品として公知の形態であれば、特に限定されず、液体状、流動状、又は半固形状とすることができる。また製剤形態としては、例えば、ペースト剤、クリーム剤、液剤、乳剤、軟膏剤、ゲル剤、懸濁剤、乳液、ローション剤等の製剤とすることができる。中でも、ペースト剤、クリーム剤、液剤、乳剤、又は軟膏剤がより好適であり、ペースト剤又はクリーム剤がさらにより好適であり、クリーム剤が特に好適である。なお、ペースト剤、クリーム剤、液剤、乳剤、軟膏剤等が、油性基剤と水性基剤とを含む場合は、O/W型でもW/O型でもよい。但し、本発明の効果をより顕著に奏する観点から、好ましくはO/W型エマルジョンである。
本発明の口腔用組成物は、公知の方法により製造することができる。必要に応じて、滅菌工程を含めることができる。
本発明の歯茎への密着性を増強する方法とは、以下の方法である。
(A)脂肪酸デキストリン、(B)高分子化合物及び/又は研磨剤、並びに、(C)水、を含有させる工程を含む、口腔用組成物の歯茎への密着性を増強する方法。
下記表1に示す組成の歯磨剤を、常法により調製し、これらを用いて、密着力を評価した。
表1に示される歯磨剤(比較例1-1、1-2、実施例1-1、1-2)を調製した。
次いで、200mLビーカーに精製水200mL、直径3cmの十字型撹拌子を入れ、スライドガラス(長辺7.6cm、幅2.6cm)の中央に0.2gの製剤を、厚さ約1.4mmで塗布し、このビーカーに、製剤塗布面が下向きになるように立て掛けて浸した。このとき、塗布部は、撹拌子の約1.5cm上部に設置される。
スターラー(KPI、MIGHTY STIRRER、HE・16GX6)のツマミを5に合わせ、塗布した製剤が、全てスライドガラスから浮上するまでの時間(付着時間)(秒)を測定した。なお、電源は100V交流、周波数60Hzを使用した。
次に、下記式にて、対応する比較例に対する各実施例の付着力向上率(%)を算出した。なお、実施例1-1に対応する比較例は比較例1-1、実施例1-2に対応する比較例は比較例1-2である。
<付着率向上率(%)>
付着力向上率(%)
=(実施例の付着時間-対応する比較例の付着時間)/対応する比較例の付着時間×100
算出された付着力向上率(%)の値を基に、下記の基準で評価した。
0%未満 :×
1%以上10%未満 :△
10%以上~20%未満 :〇
20%以上 :◎
上記試験例1の表1に示す組成の歯磨剤を、常法により調製し、これらを用いて、使用感を評価した。
表1に示される歯磨剤(比較例1-1、実施例1-1)を調製した。
歯磨剤開発者を含む3名のパネラーに、各歯磨剤を0.5gずつ歯ブラシに乗せ、歯を磨いてもらい、磨き始めから1分経過後に感じる、歯茎への密着感、及び不快な酸味の程度について、下記の基準に基づいて評価させた。
結果を表2に示す。
<歯茎への密着感 評価基準>
強い密着感を感じる :5
密着感を感じる :4
やや密着感を感じる :3
殆ど密着感を感じない :2
全く密着感を感じない :1
<不快な酸味 評価基準>
耐え難いほど不快な酸味を感じる :5
強く不快な酸味を感じる :4
はっきりと認識できる程度に不快な酸味を感じる :3
わずかに不快な酸味を感じる :2
殆ど不快な酸味を感じない :1
下記表3に示す組成の歯磨剤を、常法により調製し、これらを用いて、使用感を評価した。
表3に示される歯磨剤(比較例2、実施例2)を調製した。
歯磨剤開発者を含む3名のパネラーに、各歯磨剤を0.5gずつ歯ブラシに乗せ、歯を磨いてもらい、磨き始めから1分経過後に感じる、歯茎への密着感、及び不快な酸味の程度について、いずれの歯磨剤を使用したときに、より感じたかを評価させた。
結果を表4に示す。
以下、本発明に係る口腔組成物を用いたいくつかの製剤例について説明する。以下の製剤例は、次に記載する処方において常法により調製することができる。各成分の含有量の単位は全てw/w%である。
アラントイン 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.04
セチルピリジニウム塩化物水和物 0.02
グリチルリチン酸二カリウム 0.2
ハッカ油 0.3
ユリエキス 0.1
加水分解コンキオリン液 0.1
流動パラフィン 10
白色ワセリン 1
パルミチン酸デキストリン 0.5
モノステアリン酸ソルビタン 1.5
カルボキシビニルポリマー 1.1
プルラン 0.1
ポリソルベート60 1.5
ラウリル硫酸Na 1
濃グリセリン 5
パラベン 0.1
香料 0.2
L-アルギニン 適量
精製水 残量
全量 100
トコフェロール酢酸エステル 0.04
イソプロピルメチルフェノール 0.05
ヒノキチオール 0.1
硝酸カリウム 5
塩化ナトリウム 5
ハッカ油 1
ユリエキス 0.05
流動パラフィン 6
パルミチン酸デキストリン 0.5
モノステアリン酸グリセリン 1.5
カルボキシビニルポリマー 0.5
アルギン酸ナトリウム 0.5
ポリオキシエチレンセチルエーテル 1.5
ラウロイルメチルタウリンNa 1
プロピレングリコール 5
フェノキシエタノール 0.3
香料 0.1
L-アルギニン 適量
精製水 残量
全量 100
塩化ベンザルコニウム 0.01
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.07
ラウロイルサルコシンNa 0.2
ポリエチレングリコールa 5
メントール 0.3
加水分解コンキオリン液 1
流動パラフィン 5
白色ワセリン 0.1
パルミチン酸デキストリン 0.5
モノステアリン酸ソルビタン 1.5
リン酸水素カルシウム 10
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5
2-アルキル-N-カルボキシメチル-
N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 1
1,3-ブチレングリコール 5
フェノキシエタノール 0.5
香料 0.05
L-アルギニン 適量
精製水 残量
全量 100
Claims (10)
- (A)脂肪酸デキストリン、(B)カルボキシビニルポリマー、アルギン酸及びアルギン酸の塩からなる群より選択される少なくとも1種以上、並びに、(C)水、を含有する、口腔用組成物。
- (A)成分の総含有量1質量部に対する(B)成分の総含有量が、0.01~500質量部である、請求項1に記載の口腔用組成物。
- (C)水を、30質量%以上含有する、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
- (A)脂肪酸デキストリンが、パルミチン酸デキストリンである、請求項1~3のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- さらに、殺菌剤、組織修復剤、抗炎症剤、及び血行促進剤からなる群より選択される少なくとも一種を含有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- さらに、炭素数6以上の高級アルコールを含有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- さらに、界面活性剤を含有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- さらに、炭化水素を含有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- 歯磨剤、塗布剤、又は含嗽剤である、請求項1~8のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
- (A)脂肪酸デキストリン、(B)カルボキシビニルポリマー、アルギン酸及びアルギン酸の塩からなる群より選択される少なくとも1種以上、並びに、(C)水、を含有させる工程を含む、口腔用組成物の歯茎への密着性を増強する方法。
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