JP7519228B2 - 配線の隠蔽部材およびドア枠の改装構造 - Google Patents

配線の隠蔽部材およびドア枠の改装構造 Download PDF

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Description

本開示は、配線の隠蔽部材およびドア枠の改装構造に関する。
従来、玄関ドアやその他室内外出入口のドアを低コストで改装するために、建物躯体に固定されている既設ドア枠を残存させた状態で既設ドアを撤去し、その内側に新設ドア枠及び新設ドアを取り付ける工法が行われている。特許文献1では、建物躯体と新設ドア枠の連結において断面クランク状の連結金具を使用することで、新設ドア枠のドア開口部内方への延出を抑制し、ドア開口部の有効開口寸法を十分に確保して新設ドア枠を取り付けられることが開示されている。
近年、セキュリティの観点から、電気錠によって自動施錠可能なドアが広く使用されている。電気錠式ドアは、ドア枠およびドア本体に電気錠を設けることで建物に導入可能である。建物の建築当初から電気錠式ドアを設置する場合には、電気錠と電源を接続する配線を建物の駆体内部の空間に通すことで、配線の露出によるドアの意匠性の低下が防止できる。
既設ドア枠の内部に新設ドア枠を設置する改装ドアにおいて電気錠を導入する場合、建物躯体内部に配線を通すためには大掛かりな工事が必要となるため、既設ドア枠と新設ドア枠の間に配線を通すことが行われる。電気錠を電源に接続するには、枠の外部にある電源まで配線を引かなければならないため、新設ドア枠の一部に開口部を設け、開口部から配線を引き出す必要がある。
特開2016-164325号公報
しかしながら、新設ドア枠に開口部を設けると、開口部から新設枠の内部が露出して意匠性を損ねてしまう。また、配線部分へホコリや塵が侵入し故障の原因となる。
本開示は、既設ドア枠に沿って枠内に設置され、新設ドア本体を保持する新設枠体と、前記新設枠体の室内側に形成される内額縁と、前記新設枠体の室外側に形成される外額縁と、を有する新設ドア枠と、前記新設ドア枠の枠体内部または前記新設ドア枠と前記既設ドア枠との間において配線と接続する電気錠と、前記配線を挿通可能な環部を有する隠蔽部材を有するドア枠の改装構造であって、前記配線は、前記隠蔽部材の前記環部に挿通されるとともに、一端が前記電気錠に、他端が前記新設ドア枠の枠体外部に延びて電源と接続され、前記隠蔽部材は、前記新設枠体または前記内額縁に形成される開口部に、前記挿通された配線と開口部の隙間を覆うように配置される、ドア枠の改装構造を提供する。
第1実施形態に係る改装ドアの室内側視図である。 第1実施形態に係る改装ドアの横断面図である。 第1実施形態に係る隠蔽部材を示す図である。 第1実施形態に係る内額縁を示す図である。 第1実施形態に係る配線への隠蔽部材の取付を示す図である。 第1実施形態に係る内額縁への隠蔽部材および配線の取付を示す図である。 第1実施形態に係る隠蔽部材を配置した新設ドア枠を示す図である。 第2実施形態に係る隠蔽部材を示す図である。 第3実施形態に係る隠蔽部材を示す図である。
<第1実施形態>
図1および図2に示す本開示の第1実施形態に係る改装ドア100は、ドア本体101と、新設ドア枠10と、電気錠5と、配線4と、配線の隠蔽部材1と、を有して構成される。ドア本体101は、ドア把手102と、錠103と、ドアガード104と、制御ユニット105と、マグネット106と、ドアクローザー107と、を有する。
新設ドア枠10は、既設ドア枠9から既設のドア本体を撤去した後に、既設ドア枠9に沿って設置して使用される枠体であり、新設のドア本体101を枠内に保持する。新設ドア枠10は、ドア本体101を枠内に保持する新設枠体3と、新設枠体3の室内側に形成される内額縁2と、新設枠体3の室外側に形成される外額縁6と、を有する。新設ドア枠10は、例えばアルミ形材で構成される。
図2に示すように、内額縁2および外額縁6は既設ドア枠9に沿って形成される。内額縁2は既設ドア枠9の枠内に形成され、既設ドア枠91や建物の駆体8にねじ留め等によって設置される。外額縁6は、内額縁2よりも室外側に構成され、既設ドア枠92や駆体8にねじ留め等によって設置される。
内額縁2はその一部に開口部21を有し、開口部21には、環部12に配線4が挿通された隠蔽部材1が配置される。配線4は、開口部21を介して一端は内額縁2の内部に向けて延び、電気錠5に接続する。配線4の他端は、新設ドア枠10の外部に向けて延び、室内の電源(図示省略)に接続される。開口部21は、隠蔽部材1および配線4によって覆われ、内額縁2の内面および電気錠5に延びる配線が外に露出しない。
開口部21は、例えば内額縁2を構成するアルミ形材を切り欠くことによって形成されることができる。内額縁2は、開口部21が初めから形成されたアルミ形材を使用してもよいし、開口部21を現場で切り欠いて形成してもよい。初めから開口部21が形成されたアルミ形材は量産性に優れる。開口部21を現場で切り欠いて形成する場合には、現場の様相に合わせて切り欠き位置を決定できるため、より優れた意匠性の新設ドア枠10を提供できる。必要であれば、内額縁2の開口部21よりも内部の露出しない部分において、さらに内額縁2等の枠部材を切り欠いて配線を通してもよい。
電気錠5は、新設ドア本体101を自動的に施錠・解錠する。電気錠5は、枠側通電金具51と、ドア側通電金具52を有する。枠側通電金具51は、新設ドア枠10に配置され、新設ドア枠10の内部で配線4の一端に接続される。配線4の他端は、新設ドア枠10の外部に延びて電源に接続される。ドア側通電金具52は、枠側通電金具51および制御ユニット105と電気的に接続する。制御ユニット105が錠103を制御することで、新設ドア本体101の施解錠操作を行う。
錠103の解錠は、例えば指紋や登録されたIDカードなどの認証により行われてもよい。施錠は、例えばドア本体101を閉じた際に自動的に行われてもよい。さらに、施錠・解錠の時刻を認証された情報と紐づけることで、入退室記録の管理を行うことも可能である。また、錠103による自動施錠・解錠と、手動による施錠・解錠を組み合わせて使用してもよい。
隠蔽部材1は、上述のように内額縁2の開口部21に配置され、開口部21の内面および電気錠5に延びる配線を隠すことができる。これにより、電気錠式改装ドア枠の意匠性が向上する。図3に示すように、本実施形態の隠蔽部材1は直方体状の形状を有し、溝部11と、環部12と、非連続部13を備える。
隠蔽部材1の形状は、配線4を挿通可能であり、開口部21を隠せるものであれば特に限定されない。隠蔽部材1は開口部21の形状に対応して形成されることが好ましく、例えば直方体状であれば開口部21の切り欠き施工が容易に行えるため好ましい。また、隠蔽部材1を構成する材質は特に限定されない。本実施形態においては、隠蔽部材1は弾性体であるEPDMゴムで構成される。隠蔽部材1は他にも、軟質樹脂で構成されてもよい。
隠蔽部材1は、例えば成形型での成形によって製造される。後述する非連続部13は、成型後の切断によって形成されることが好ましい。成形後に切断することにより、隠蔽部材1に隙間が発生しにくく、内額縁2の内部や配線を隠すのに適しているからである。隠蔽部材1の製造方法は成形に限定されない。例えば、ゴムで構成されるシートを切断することによって製造されてもよい。
溝部11は、図4に示す内額縁2の開口部21における開口端部と嵌合してスライド取付可能なように形成される。これにより、内額縁2に隠蔽部材1を容易に取り付け可能である。溝部11は、取付の安定性の観点から、少なくとも直方体の対向する2面に形成されていることが好ましく、3面または4面に形成されていてもよい。本実施形態では、直方体の環部12が形成されない3面に溝部11が形成され、それぞれの溝部11がコ字状に切り欠かれた開口部21の開口端部に嵌合する。これにより、3面で内額縁2と安定に嵌合しつつ、環部12が形成されない残り1面は既設ドア枠9に隙間なく突き合わされることができる。ただし、残り1面にも溝部11が形成されていてもよく、問題なく開口部21の隙間を覆うことができる。
環部12は、配線4を挿通可能に構成される。環部12から配線4を抜き差し可能なように、環部12は配線4の断面形状に沿って、配線4の径よりもわずかに大きく構成されることが好ましい。
非連続部13は、環部12を構成する環が連続しない部分である。本実施形態において非連続部13は、ゴムで構成される隠蔽部材1をハサミ等で切断して形成したスリットである。隠蔽部材1が非連続部13を有することにより、図5に示すように非連続部13を開いて隠蔽部材1を環部12に挿入し、非連続部13を閉じて隠蔽部材1を配線4に取り付けることができる。
非連続部13は、環のどの部分に形成されてもよい。非連続部13がどの位置にあっても、配線4を挿通させた後の隠蔽部材1の形状は同一となるからである。また非連続部13は、隠蔽部材1がゴムなどの容易に切断可能な材質で構成される場合には現場でハサミ等を用いて切断されて形成されてもよいし、初めからスリットが形成された隠蔽部材1が製造されてもよい。さらに非連続部13は2つ以上形成されてもよい。例えば半円状の窪みを有する部品を2つ繋ぎ合わせて環部12を形成することで、非連続部13は2つ形成される。
非連続部13の開き方は、図5に示すゴムの弾性を利用するものに限定されない。例えば、樹脂製の半円状の窪みを有する部品を2つ繋ぎ合わせて形成された隠蔽部材の場合、2つの部品を連結する軸部材を有し、一方の部品を回転させることで非連続部を開き、配線4を組み付けた後再び部品を回転させて非連続部を閉じてもよい。
図6に示すように、配線4を挿通させた隠蔽部材1は、内額縁2の開口部21におけるコ字状の開口端部に、溝部11が嵌合するようにスライド取付される。隠蔽部材1は、図6の上下方向の面と、紙面奥側方向との3面に溝部11が形成されている。これにより、容易に隠蔽部材1の取付が可能であるとともに、3面で内額縁2と安定に嵌合して固定される。また、紙面左手前側の溝部が形成されない1面は、既設ドア枠9に隙間なく突き合わされることができる。
図7に示すように、内額縁2に取り付けられた隠蔽部材1は、環部を挿通する配線4と、開口部21の隙間を覆い隠し、改装ドア枠の意匠性を向上させる。また、開口部21からのホコリ等の侵入を防ぎ、電気錠5の故障を防止できる。
以上、本開示の第1実施形態に係る改装ドア100について説明した。本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態の改装ドア100は、既設ドア枠9に沿って枠内に設置され、新設ドア本体を保持する新設枠体3と、室内側に形成される内額縁2と、室外側に形成される外額縁6と、を有する新設ドア枠10と、新設ドア枠10の枠体内部または新設ドア枠10と既設ドア枠9との間において配線4と接続する電気錠5と、配線4を挿通可能な環部12を有する隠蔽部材1を有する改装ドア100であって、配線4は、隠蔽部材1の環部12に挿通されるとともに、一端が電気錠5に、他端が新設ドア枠10の枠体外部に延びて電源と接続され、隠蔽部材1は、新設枠体3または内額縁2に形成される開口部21に、挿通された配線4と開口部21の隙間を覆うように配置される、ドア枠の改装構造を有する。これにより、環部を挿通する配線4と、開口部21の隙間を覆い隠し、改装ドア枠の意匠性を向上させる。また、開口部21からのホコリ等の侵入を防ぎ、電気錠5の故障を防止できる。
隠蔽部材1は、新設枠体3または内額縁2の開口部21における開口端部と嵌合して取付可能な溝部11を有する。これにより、隠蔽部材1を容易に取り付けることができる。
環部12は、一部に非連続部13を有して構成される。これにより、隠蔽部材1を配線4に取り付ける際、配線4の両端から通す必要がなく、配線4を跨いで容易に取り付けることができる。
隠蔽部材1は、ゴムで構成される。これにより、ハサミ等で容易に切断でき、非連続部13を現場で形成しやすいとともに、ゴムの弾性を利用して非連続部13を拡げ、配線4を閉じこむようにして容易に取り付けることができる。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態に係る改装ドア200について説明する。本実施形態の改装ドア200は、第1実施形態に係る改装ドア100と比較して、隠蔽部材の構成が異なる。
本実施形態に係る隠蔽部材201は、直方体状の形状を有し、溝部211と、環部212と、非連続部213と、膜部214を備える。隠蔽部材201は、第1実施形態に係る隠蔽部材1と比較して、膜部214の有無において相違する。
膜部214は、例えばゴムなどの弾性体で構成される膜状の部分であり、図8に示すように環部212の内部に配置される。これにより、環部212に配線4が挿通された場合に、膜部214は弾性によって配線4の外表面に追従して屈曲するため、配線4の径が環部212の径より小さい場合であっても、環部212と配線4の隙間を膜部214によって隠すことができ、改装ドア枠の意匠性が向上する。
本開示の第2実施形態に係る改装ドア200によれば、以下の効果が奏される。
隠蔽部材201は、環部212の内側に弾性体で構成される膜部214を有する。これにより、配線4の径が環部212の径より小さい場合であっても、環部212と配線4の隙間を膜部214によって隠すことができ、改装ドア枠の意匠性が向上する。
<第3実施形態>
つぎに、本開示の第3実施形態について説明する。本実施形態の改装ドア300は、第1実施形態に係る改装ドア100および第2実施形態に係る改装ドア200と比較して、隠蔽部材の構成が異なる。
本実施形態に係る隠蔽部材301は、硬質樹脂で構成されるとともに、図9に示すように直方体状の形状を有し、溝部311と、環部312と、2つの非連続部313とを備える。すなわち、隠蔽部材301は硬質樹脂からなる独立した2部材が組み付けられて構成され、その接合部分が2つの非連続部313である。隠蔽部材301は、第1実施形態に係る隠蔽部材1と比較して、硬質樹脂で構成され、独立した2部材が組み付けられて構成される点において相違する。
隠蔽部材301は独立した2部材から構成されるため、配線4を環部312に挿通させる際に、2部材で配線4を挟み、ねじや接着剤などで固定して取り付けることができる。すなわち、隠蔽部材301が弾性を有する材質で構成される必要がなく、硬質樹脂などの強度の高い材質を隠蔽部材301に使用することができる。
本開示の第3実施形態に係る改装ドア300によれば、以下の効果が奏される。
前記隠蔽部材の前記環部は、2以上の独立した部材が組み付けられて構成される、これにより、隠蔽部材301が弾性を有する材質で構成される必要がなく、アルミやスチールなどの金属や、硬質樹脂などの強度の高い材質を隠蔽部材301に使用することができる。
以上、本開示のドア枠の改装構造の実施形態について説明した。本開示のドア枠の改装構造は、上記の実施形態に限定されない。例えば、開口部は内額縁2でなく、新設枠体3や外額縁6に形成されてもよい。外額縁6に形成される場合は、配線4は外に向けて延びて電源と接続する。また開口部から延びて露出する配線4は、配線カバー等で覆い隠してもよい。また本開示のドア枠の適用箇所は、玄関ドアのほか、屋内の一室の入り口ドアにも適用でき、特に限定されない。
1、201、301…隠蔽部材、11、211、311…溝部、12、212,312…環部、13、213、313…非連続部、214…膜部、2…内額縁、21…開口部、3…新設枠体、4…配線、5…電気錠、51…枠側通電金具、52…ドア側通電金具、6…外額縁、8…建物躯体、9…既設ドア枠、91…既設ドア枠(室内側)、92…既設ドア枠(室外側)、10…新設ドア枠、100…改装ドア、101…ドア本体、102…ドア把手、103…錠、104…ドアガード、105…制御ユニット、106…マグネット、107…ドアクローザー

Claims (6)

  1. 既設ドア枠に沿って枠内に設置され、新設ドア本体を保持する新設枠体と、前記新設枠体の室内側に形成される内額縁と、前記新設枠体の室外側に形成される外額縁と、を有する新設ドア枠と、
    前記新設ドア枠の枠体内部または前記新設ドア枠と前記既設ドア枠との間において配線と接続する電気錠と、
    前記配線を挿通可能な環部を有する隠蔽部材と、を有するドア枠の改装構造であって、
    前記配線は、前記隠蔽部材の前記環部に挿通されるとともに、一端が前記電気錠に、他端が前記新設ドア枠の枠体外部に延びて電源と接続され、
    前記隠蔽部材は、前記新設枠体または前記内額縁に形成される開口部に、前記挿通された配線と開口部の隙間を覆うように配置され、直方体状の形状を有し、前記新設枠体または前記内額縁の前記開口部における開口端部と嵌合して取付可能な溝部を有する、ドア枠の改装構造。
  2. 前記溝部は、少なくとも直方体の対向する2面に形成されている、請求項1に記載のドア枠の改装構造。
  3. 前記環部は、一部に非連続部分を有し、前記隠蔽部材が前記開口部に装着された際、前記非連続部分の一端と他端が閉じるように構成される、請求項1または2に記載のドア枠の改装構造。
  4. 前記隠蔽部材は、弾性体で構成される、請求項1から3のいずれかに記載のドア枠の改装構造。
  5. 前記隠蔽部材は、前記環部の内側に弾性体で構成される膜部を有する、請求項1から4のいずれかに記載のドア枠の改装構造。
  6. 前記隠蔽部材の前記環部は、2以上の独立した部材が組み付けられて構成される、請求項1から5のいずれかに記載のドア枠の改装構造。
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